JP4778369B2 - 電線接続方法 - Google Patents

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本発明は、複数本の電線の芯線部を超音波溶着や抵抗溶接等で相互に接続させる電線接続方法に関するものである。
図16(a)(b)は従来の電線接続方法の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
図16(a)の如く、この電線接続方法は、複数本の電線61の長手方向中間部を皮剥きして各電線61の芯線部62を露出させ、各芯線部62を収束しつつ作業台63上のアンビル64にセットし、アンビル64との間で各芯線部62に超音波ホーン65を押し当てて、ホーン65の超音波振動により各芯線部62を加熱溶着させてジョイント接続するものである。
図16(b)の如く、複数本の電線61の芯線部62は中央部分で溶着により一体化される。この芯線溶着部62’とその近傍の電線絶縁被覆部66とにはノズル(図示せず)から流動性の絶縁材が射出られ、その絶縁部が粘着シートで覆われて、電線接続部の絶縁及び防水が図られる。
上記電線接続方法は電線61の中間部におけるものであるが、電線の端末部を接続処理するものとしては、図17(a)(b)に示す例が挙げられる(同じく特許文献1参照)。
図17(a)の如く、この電線接続方法は、複数本の電線71の端末部を皮剥きして芯線部72を露出させ、各芯線部72を上下一対の電極73で加圧しつつ電極間に電流を流して各芯線部72を加熱溶着させるものである。
図17(b)の如く、芯線溶着部72’は各電線71の絶縁被覆部74の先端に近い部分を除いて溶着により一体化される。この芯線溶着部72’とそれに続く電線絶縁被覆部74とは合成樹脂製のキャップ(図示せず)の内部に挿入され、キャップ内にノズルから溶融樹脂材が注入及び冷却固化されて、電線接続部の絶縁及び防水が図られる。
図18は、複数本の電線の端末の芯線部を超音波溶着によって接続させる例を示すものである。
各電線51の中間の絶縁被覆部が受け具54で支持され、各電線51の端末の芯線部52が金属製の受け具53で支持された状態で、各芯線部52が超音波ホーン55で上方から受け具53に向けて加圧されつつ電線長手方向に超音波振動されて相互に溶着する。図19の如く、各電線51の芯線溶着部56は絶縁被覆57の先端57aに近い部分を除いて溶着により一体化される。
特開2002−369328号公報(図4〜図5)
しかしながら、上記従来の電線接続方法にあっては、例えば図20(a)(b)に示す如く、比較的多くの数の電線51を径方向に加圧しつつ溶着させる場合に、電線51の絶縁被覆部57の先端57aと芯線溶着部56との間に大きな段差Lが形成されるために、各芯線部52を構成する複数本の細い素線が強く引っ張られてほつれたり、切断されたり、あるいは一部の芯線部52が先端方向に強く引っ張られて(引き込まれて)、芯線部52の先端位置がずれたり先端52aが揃わずに汚くなったりするといった懸念があった。これは、各芯線部52自体の溶着に限らず、各芯線部52を加圧しつつハンダ等で接着させる場合においても同様である。
本発明は、上記した点に鑑み、比較的多くの電線を径方向に加圧して接続させる際に、芯線部を構成する素線のほつれや切断や芯線部の引き込みによる位置ずれ等を防止することのできる電線接続方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線接続方法は、複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着や接着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該組毎に該少数本の電線の芯線部を仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に平行に近接するように付け根側で屈曲成形した状態で、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成する、又は、前記複数組の少数本の電線の芯線部を相互に平行に近接するように付け根側で屈曲成形した状態で仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成することを特徴とする。
上記構成により、先ず少数本(少なくとも二本)の電線の露出した芯線部が超音波溶着や抵抗溶接や加圧ハンダ付け(接着)等の手段で相互に仮接続されて、複数組の仮接続電線が形成される。次いで、複数組の仮接続電線の仮接続芯線部が超音波溶着や抵抗溶接や加圧ハンダ付け(接着)等の手段で相互に本接続されて、一組の本接続電線が形成される。仮接続は少数本の電線で行われるから、各芯線部が加圧された際に加圧方向に強く引っ張られることがなく、仮接続芯線部と絶縁被覆部の先端との間で、芯線部を構成する細い素線がほつれたり切れたり、各芯線部が引っ張られて位置ずれしたりすることがない。その仮接続芯線部同士を本接続する訳であるから、本接続時の加圧力は仮接続芯線部のみに作用し、仮接続芯線部との絶縁被覆部の先端との間の素線には何ら強い引張力が作用せず、絶縁被覆部の先端において素線がほつれたり切れたり、各仮接続芯線部が引っ張られて位置ずれしたりすることがない。電線の芯線部は電線の端末部におけるもののみならず、電線の中間部におけるものでもよい。仮接続時の少数本の電線とは、電線の径にもよるが、一例として二〜五本程度であることが好ましく、本接続時の仮接続電線の組数は一例として二〜五組程度であることが好ましい。
また、複数組の少数本の電線の芯線部が相互に平行に近接した状態から重ね合わされて仮接続され、次いで本接続される。あるいは、複数組の仮接続電線の仮接続芯線部が相互に平行に近接した状態から重ね合わされて本接続される。これらにより、電線の芯線部の付け根部分(電線の絶縁被覆の先端の近傍に位置する芯線部分)、又は仮接続電線の仮接続芯線部の付け根部分(仮接続電線の絶縁被覆の先端の近傍に位置する芯線部分)に大きな引張力がかからず、素線切れ等が防止される。
請求項に係る電線接続方法は、複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着や接着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該少数本の電線の素線の径を組毎に同じないし近いものとして、該組毎に該少数本の電線の芯線部を仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成することを特徴とする。
上記構成により、素線径の同じないし近い電線の芯線部同士が仮接続されて複数組の仮接続電線が形成され、複数組の仮接続電線が本接続されて一つの本接続電線が形成される。仮接続において各電線の素線径が同じ又は近似しているから、超音波溶着や熱圧着溶着において熱エネルギが均一に各素線に伝わり、各素線が同時に確実に溶着する。また、素線径が同じであるから、素線切れや芯線部のほつれや引き込みが起こりにくい。
請求項に係る電線接続方法は、請求項記載の電線接続方法において、前記少数本の電線の素線の径を組毎に同じないし近いものとして一次仮接続を行い、一次仮接続電線同士を二次仮接続して前記複数組の仮接続電線を得ることを特徴とする。
上記構成により、素線径の同じないし近い電線の芯線部同士が一次仮接続されて複数組の一次仮接続電線が形成され、複数組の一次仮接続電線のうちの幾つかが組み合わされてその一次仮接続芯線部同士が二次仮接続されて、複数組の二次仮接続電線が形成される。二次仮接続電線が請求項1の仮接続電線に相当する。複数組の二次仮接続電線が本接続されて一つの本接続電線が形成される。一次仮接続において各電線の素線径が同じ又は近似しているから、超音波溶着や熱圧着溶着において熱エネルギが均一に各素線に伝わり、各素線が同時に確実に溶着する。二次仮接続は本接続におけると同様にブロック状の一次仮接続芯線部同士を接続するものであるから、素線径が異なっても何ら接続性に影響することがなく、素線切れや芯線のほつれ等も生じない。
請求項に係る電線接続方法は、複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該少数本の電線の芯線部を受け具の受け溝内に収容し、該受け溝内に超音波ホーンを進入させ、該超音波ホーンで該芯線部同士を仮溶着させて、複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を受け具の受け溝内に収容し、該受け溝内に超音波ホーンを進入させ、該超音波ホーンで該仮接続芯線部同士を本溶着させて、一組の本接続電線を形成することを特徴とする。
上記構成により、少数本の電線の芯線部が受け具の受け溝内で電線径方向にばらけずに
(拡がらずに)安定に支持され、その状態で超音波ホーンが受け溝に進入して各芯線部を押圧することで、押圧力が押圧直交方向に逃げることが阻止され、各芯線部が確実に加圧された状態で、超音波振動されるから、仮溶着(仮接続)が迅速且つ確実に行われる。同様に、複数組の仮接続電線の仮溶着芯線部が受け具の受け溝内で電線径方向に拡がらずに安定に支持され、その状態で超音波ホーンが受け溝に進入して各仮溶着芯線部を押圧することで、押圧力が押圧直交方向に逃げることが阻止され、各仮溶着芯線部が確実に加圧された状態で、超音波振動されるから、本溶着(本接続)が迅速且つ確実に行われる。受け具は仮接続用と本接続用とに分けることもできるが、受け溝の幅を拡縮調整可能として、仮接続時に縮幅させ、本接続時に拡幅させて同じ受け具を共通で使用することも可能である。超音波ホーンは先端のチップのみを仮接続用と本接続用で交換して、他のホーン部分や超音波溶着機自体は共通で使用してもよい。
請求項に係る電線接続方法は、請求項記載の電線接続方法において、前記少数本の電線の絶縁被覆部及び前記複数組の仮接続電線の絶縁被覆部をそれぞれ受け具で支持させることを特徴とする。
上記構成により、少数本の電線の絶縁被覆部や複数組の仮接続電線の絶縁被覆部を各受け具で支持することで、前記受け具による芯線部や仮溶着芯線部の支持及び位置決めが一層確実に行われ、仮溶着性及び本溶着性が一層向上する。絶縁被覆部を支持する受け具は、芯線部や仮溶着芯線部を支持する受け具の近傍に配置することが好ましい。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、少数本の電線の芯線部を相互に仮接続し、その仮接続芯線部を相互に本接続することで、本接続時に芯線部の素線に無理な力がかからず、素線のほつれや切断、芯線部の引き込みによる位置ずれ等が防止されて、電線相互の接続の信頼性が向上する。
また、本接続前に芯線部を相互に近接するように成形しておくことで、本接続時における素線の引張が防止され、上記発明の効果が促進される。
請求項記載の発明によれば、仮接続時の素線径が同じないし近いものであるから、各素線同士の接続性が良好で、素線切れやほつれ等も一層確実に防止される。また、素線同士を少ない熱エネルギで効率良く溶着することができ、超音波溶着や熱圧着における消費エネルギの低減が図られる。
請求項記載の発明によれば、特に素線径の異なる電線が多い場合に、各電線の素線同士を素線切れやほつれ等なく確実に且つ良好に接続することができる。
請求項記載の発明によれば、仮接続時の電線の芯線部や本接続時の仮接続電線の仮溶着芯線部が受け具内で超音波ホーンの加圧力と加振力とを確実に受けることができるから、仮接続及び本接続が確実に行われ、電線相互の接続の信頼性が向上する。
請求項記載の発明によれば、電線や仮接続電線の絶縁被覆部を受け具で安定に支持することで、芯線部や仮溶着芯線部の位置きめが正確に行われ、請求項記載の発明の効果が促進される。
図1〜図5は、本発明に係る電線接続方法の一実施形態を示すものである。
この電線接続方法は、図1,図5(a)の如く、接続しようとする多数本の電線1を複数組に分割して、分割された少数本の電線1の端末の導電性の芯線部2を相互に仮接続(仮接合)し、これを組毎に繰り返し行って、図2,図5(b)の如く、所要の本数の電線1を幾つかに分割して仮接続した複数組の仮接続電線4を構成する。次いで、図3の如く、複数の仮接続電線4の各仮溶着芯線部(仮接続芯線部)5を相互に本接続(本接合)して、図4,図5(c)の本接続電線6を得ることを特徴としている。
本例の仮接続用の電線群20(図5(a))は三本の電線1で構成され、二組の各電線
群20を用いて仮接続と本接続とを行っており、仮接続電線4を構成する電線1の本数は三本で、二組の仮接続電線4を本接続して、計六本の電線1でなる一組の本接続電線6を得ているが、これはあくまでも一例であり、例えば仮接続電線4を構成する電線1の本数は二本であってもよく、径の細い電線であれば四本ないしそれ以上であってもよい。
本例において、電線1の仮接続及び本接続はそれぞれ超音波ホーン8,10を用いて行っている。超音波ホーン8,10は先端にチップ9,11を有し、後方の超音波振動子(図示せず)に連結されて電線長手方向に超音波振動するもので(超音波ホーンについては例えば特開2003−126967号や特開2003−334670号等を参照)、振動子と共に駆動手段(図示せず)で上下方向に移動可能となっている。超音波ホーン8,10と超音波振動子と駆動手段等で超音波溶着機(図示せず)が構成される。超音波ホーン8,10の先端のチップ9,11は各電線受け具12,16の受け溝14,18の内幅よりも若干幅狭に形成されている。
図1の如く、分割された各電線1の芯線部2は予め皮剥きされて先端を揃えた状態で、仮接続用の金属製の受け具(アンビル)12の受け溝14内に収容セットされ、受け溝14の底面14aと両側面14bとで横広がりなく安定に支持される。各電線1の長手方向中間部の絶縁被覆3は金属製ないし合成樹脂製の受け具13の受け溝15内で縦長に支持される。各芯線部2及び絶縁被覆部3は上方からガイド傾斜面14c,15cでスムーズに各受け溝14,15内に挿入される。各絶縁被覆部3は受け溝15の底面15aと両側面15bとで横拡がりなく安定に支持される。
その状態で仮接続用の超音波ホーン8が受け具12の上側から下降して垂直な受け溝14内に進入し、受け溝14の底面14aとの間で各電線1の芯線部2を下方(電線径方向)に押圧しつつ、前後方向(電線長手方向)に超音波振動して、各芯線部2を相互に仮溶着(仮接続)する。仮溶着とは、各電線1を軽く引っ張った程度では外れない位に弱く溶着させることである。仮溶着に要する超音波ホーン8の振動時間又は加圧力は、例えば分割された各電線1を本溶着する場合の半分程度でよい。本溶着と同じ程度に強く各芯線部2を仮溶着させることも可能である。
図1の仮溶着工程によって、図2,図5(b)の複数の仮接続電線4を形成する。仮接続電線4は少数本(少なくとも二本以上)の電線1で構成されるから、各電線1の仮溶着芯線部5と各絶縁被覆3の先端3aの間で、各芯線部2を構成する多数本の細い素線が強く引っ張られることがなく、図5(b)の如く各芯線部2は絶縁被覆3の先端3aから仮溶着芯線部5にかけてなだらかな曲線状に続いている。仮接続電線4の仮溶着芯線部5は受け具12と超音波ホーン8のチップ9との間で断面矩形状に圧縮加工される。
次いで、図3の如く、複数の仮接続電線4を本接続用の受け具16,17で支持した状態で、本接続用の超音波ホーン10で各仮接続電線4の仮溶着芯線部5を相互に本溶着させる。
本接続用の受け具16,17は仮接続用の受け具12,13よりも一廻り大きく形成されている。各仮接続電線4の仮溶着芯線部5の先端を揃えた状態で、各仮溶着芯線部5を金属製の受け具(アンビル)16の受け18溝内に上方からガイド傾斜面18cを経て収容セットし、受け溝18の底面18aと両側面18bとで横広がりなく安定に支持させる。各仮接続電線4の長手方向中間部の絶縁被覆部3は金属製ないし合成樹脂製の受け具17の垂直な受け溝19内にガイド傾斜面19cを経てスムーズに挿入して縦長に支持させる。各絶縁被覆部3は受け溝19の底面19aと両側面19bとで横拡がりなく安定に支持される。仮接続電線4の仮溶着芯線部5は断面矩形状であるから、各仮溶着芯線部5同士が平面的に安定に接する。
その状態で本接続用の超音波ホーン10を受け具16の上側から下降させて垂直な受け溝18内に進入させ、受け溝18の底面18aとの間で各仮溶着芯線部5を下方(電線径方向)に押圧しつつ、超音波ホーン10を前後方向(電線長手方向)に超音波振動させて、各仮溶着芯線部5を相互に本溶着(本接続)させる。本溶着とは、各電線1を強く引っ張っても外れないように強く溶着させることである。断面矩形状の仮溶着芯線部5同士が面接触した状態で超音波振動することで、仮溶着芯線部5同士が確実に本溶着される。
図3の本溶着工程によって、図4,図5(c)の一組の本接続電線6が形成される。本接続電線6の本溶着芯線部7は断面矩形状に形成される。本接続電線6は複数組の仮接続電線4の仮溶着芯線部5を相互に接合して成るものであり、前述の如く、各仮接続電線4は少数本(少なくとも二本以上)の電線1で構成され、各電線1の仮溶着芯線部5と各絶縁被覆3の先端3aとの間で各芯線部2が強く引っ張られずに、絶縁被覆3の先端3aから仮溶着芯線部5にかけてなだらかに(例えば大きな半径の曲線で湾曲状に)続いているから、その仮接続電線4の仮溶着芯線部5を相互に本溶着した際においても、各仮溶着芯線部5と各絶縁被覆3の先端3aとの間で各芯線部2が電線径方向内向きに強く引っ張られることがなく、各芯線部2を成す細い素線のほつれや切断を生じることがないと共に、各仮溶着芯線部5の引き込みが起こらず、各仮溶着芯線部5の先端の位置ずれ(不揃いになること)が防止される。
複数組の仮接続電線4の端末の仮溶着芯線部5を本接続することで、複数本の電線1が相互にジョイントされ、例えば電源電流を一本の電線1から他の複数の電線1に供給したり、あるいは複数本の電線1のアースを一本の電線1で車両ボディ等にアース接続させたりすることが可能となる。
本接続電線6の本溶着芯線部7は絶縁テープ(図示せず)で巻かれたり、あるいは絶縁キャップ内に挿入して絶縁される。絶縁キャップ内に絶縁樹脂材を注入して固化させることで、防水性を付与させることができる。
上記図1〜図5においては電線1の端末の芯線部2を接続させる例を示したが、図6〜図9に示す如く、電線1の中間の芯線部2を接続させることも可能である。前例と同様の構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、図6の如く、複数本の電線1の長手方向中間部の絶縁被覆3を皮剥きして芯線部2を露出させ、その芯線部2を仮接続用の中間の受け具12の受け溝14に挿入セットすると同時に、芯線部2の前後両側の絶縁被覆部3を前後の各受け具13の受け溝15で支持させ、前例同様に仮接続用の超音波ホーン8を芯線部2に加圧加振させて芯線部2同士を仮溶着させて、図7の複数組の仮接続電線4を得る。
図7の如く、仮接続電線4の仮溶着芯線部5は露出した芯線2の中央部分に形成され、仮溶着芯線部5の前後両側は芯線部(複数本の素線)2で絶縁被覆部3の先端3a側に続いている。仮接続電線4は少数本の電線1で成るから、図5(b)と同様に仮溶着芯線部5から絶縁被覆部3の先端3aにかけて各芯線部2の素線が引っ張られることなくなだらかな曲線状で続いている。仮溶着芯線部5は受け具12と超音波ホーン8との間で断面矩形状に圧縮加工される。
図8の如く、複数組の仮接続電線4を本接続用の中間の受け具16の受け溝18内に収容セットすると同時に、仮溶着芯線部5の前後両側の絶縁被覆部3を各受け具17の受け溝19で支持させ、本接続用の超音波ホーン10を仮溶着芯線部5に加圧加振させて仮溶着芯線部5同士を本溶着させて、図9の一組の本接続電線6を得る。仮接続電線4の仮溶
着芯線部5は断面矩形状であるから、各仮溶着芯線部5同士が平面的に安定に接し、断面矩形状の仮溶着芯線部5同士が面接触した状態で超音波振動することで、仮溶着芯線部5同士が確実に本溶着される。
図9の如く、本接続電線6の本溶着芯線部7は露出した芯線2の中央部分に形成され、本溶着芯線部7の前後両側は芯線部(複数本の素線)2で絶縁被覆部3の先端3a側に続いている。本接続電線6は複数組の仮接続電線4の仮溶着芯線部5を相互に接合して成るものであり、前述の如く、各仮接続電線4は少数本(少なくとも二本以上)の電線1で構成され、各電線1の仮溶着芯線部5と各絶縁被覆部3の先端3aの間で各芯線部2が強く引っ張られずに、絶縁被覆部3の先端3aから仮溶着芯線部5にかけてなだらかな曲線状に続いているから、その仮接続電線4の仮溶着芯線部5を相互に溶着した際においても、各仮溶着芯線部5と各絶縁被覆部3の先端3aとの間で各芯線部2が電線径方向内向きに強く引っ張られることがなく、各芯線部2を成す細い素線のほつれや切断を生じることがないと共に、各仮溶着芯線部5の引き込みが起こらず、各仮溶着芯線部5の位置ずれ(不揃いになること)が防止される。
複数組の仮接続電線4の中間の仮溶着芯線部5同士を本溶着することで、複数本の電線1が相互にジョイントされ、例えば電源電流を一本の電線1から他の複数の電線1に供給したり、あるいは複数本の電線1のアースを一本の電線1で車両ボディ等にアース接続させたりすることができる。
本接続電線6の本溶着芯線部7は絶縁テープで巻いたり、絶縁チューブを被着させたり、成型金型内で絶縁樹脂材を被着させたりして、絶縁性や防水性を付与させることができる。
図10〜図12は、本発明に係る電線接続方法の他の実施形態を示すものである。
この電線接続方法は、複数組の少数本の電線1の芯線部2又は複数組の仮接続電線4’の仮接続芯線部5を相互に近接するように付け根側で屈曲成形した状態で上記図1〜図5の実施形態の本接続を行うことで、本接続時(図3,図5(c))に各電線1の芯線部2に作用する引張力を緩和させることを目的としている。図1〜図5と同じ構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
一例として図10の如く、各電線1の芯線部2を仮接続用の超音波ホーン8のチップ9で仮接続する際に、受け具12’の受け溝14の底面14aに傾斜面14a’を形成しておくことで、図11の上下の各仮接続電線4’の仮溶着芯線部(仮接続芯線部)5と絶縁被覆3の先端3aとの間で芯線部2’を傾斜状に成形し、上下の仮溶着芯線部5を中間の仮溶着芯線部5に向けて偏心させて配置する。
図10の受け具12’の傾斜面14a’は受け溝14の後端14bから中間部にかけて下向きに傾斜したものであり、図11の上側の仮接続電線4’の仮溶着芯線部5の手前に傾斜状の芯線部2’を形成する。図11の下側の仮接続電線4’の仮溶着芯線部5は上側の仮接続電線4’を上下反転させることで得ることができる。
図12(a)〜(d)に本実施形態の電線接続方法を行程順に示す如く、先ず、図12(a)で複数本(本例で各三本)の電線1を組み合わせて複数組(本例で三組)の仮接続用の電線群20を形成する。各電線群20を構成する電線1は本接続時の電線本数を勘案して適宜分割されたものである。
次いで上下の電線群20を組毎に上記図10の受け具12’,13にセットして超音波
ホーン8で芯線部2を仮接続する。高さ方向中間の電線群4は上記図1で示した通常の受け具を用いて芯線部2を仮接続し、仮溶着芯線部5と残りの芯線部2とをほぼ真直に位置させる。なお、図10の仮接続具12’,8と図1の仮接続具12,8とを用いて多数組の電線群20の各芯線部2を予め傾斜状や直線状に仮接続させておき、そのなかから上中下に配置する仮接続電線4,4’を適宜選択してもよい。
図12(b)の如く、仮接続と同時に上下の仮接続電線4’の仮溶着芯線部5が傾斜状の芯線部2’を介して中間の仮接続電線4の仮溶着芯線部5に向けて突出(偏心)し、上側の仮溶着芯線部5は上側の仮接続電線4’の絶縁被覆3の下端面3bよりも下側に突出し、下側の仮溶着芯線部5は下側の仮接続電線4’の絶縁被覆3の上端面3cよりも下側に突出して、上下の各仮溶着芯線部5と中間の仮溶着芯線部5との間の距離Sが図5(b)の形態におけるよりも近接して狭まり、且つ各仮溶着芯線部5は平行に位置する。
図12(b)の状態から図12(c)の如く各仮接続電線4,4’の絶縁被覆3を上下に重ね合わせることで、各仮接続溶着部5が無理なく上下に重ね合わされて相互に隙間なく面接触する。この状態で上記図3の実施形態の受け具16,17と超音波ホーン10を用いて、図12(d)の如く各仮接続電線4,4’の仮溶着芯線部5を本接続(本溶着)して本溶着芯線部7を形成する。これにより、一組の太い本接続電線6が完成する。
図12(b)で各仮接続電線4,4’の仮溶着芯線部5を本接続前に予め相互に平行に接近させたことで、図12(d)の本接続時に上下の仮溶着芯線部5が中間の仮溶着芯線部5に向けて引っ張られることがなくなり、上下の仮溶着芯線部5と絶縁被覆3の先端3aとの間の芯線部2’に大きな引張力が作用することがなく、芯線部2’を構成する各素線の切れが確実に防止されると共に、図12(d)の本接続時の平行な各仮溶着芯線部5が無理なく面接触することで、本接続(本溶着)が一層確実に行われる。
なお、図10の実施形態では、仮接続と同時に仮溶着芯線部5の成形(偏心成形)を行ったが、例えば仮接続前に、図12(a)の複数本の電線1でなる電線群20において芯線部2を図12(b)の形状に偏心成形し、次いで上下の偏心した芯線部2’と中間の真直な芯線部2とを相互に仮溶着させることも可能である。
また、図10〜図12の実施形態では電線1の端末の芯線部2を仮溶着や本溶着させたが、上記図6〜図8の実施形態のように、電線1の長手方向中間部において芯線部2を仮溶着や本溶着させることも可能である。
また、図10〜図12の実施形態では上中下の仮接続電線4’,4,4’を重ねて本接続したが、上下の仮接続電線4’,4’を重ねて本接続したり、図12(b)で上中の仮接続電線4’,4を重ねて本接続したり、中下の仮接続電線4,4’を重ねて本接続したりすることも可能である。
また、上記各実施形態において、図1,図5(a),図6における電線1の分割の方法(電線1の組み合わせ)は、全てが同じ種類(形状大きさ)の電線1であれば、同じ種類の電線1を幾つかに分割して図2,図5(b),図7,図12(b)の複数組の同じ形状の仮接続電線4,4’を得ることができるが、例えば複数種の異なる電線1を用いる場合は、電線1の種類毎に分割して、同じ種類の電線1で成る仮接続電線4,4’を得ることが、仮接続作業性や電線1の管理をしやすくする上で好ましい。
また、上記各実施形態においては、電線1の仮接続と本接続とでそれぞれ異なる受け具12,13,16,17及び超音波ホーン8,10を用いたが、本接続用の受け具16,17と超音波ホーン10を用いて仮接続を行わせることも可能である。この場合は、電線
1の仮接続時に各芯線部2が横方向に拡がって仮溶着芯線部5が扁平な形状になりやすいが、扁平な各仮溶着芯線部5を厚さ方向に本溶着させることで、比較的厚めの本溶着芯線部7を得ることができる。
また、上記各実施形態においては、上下方向(高さ方向)に電線群20や仮接続電線4,4’を重ねて仮接続や本接続を行ったが、例えば左右方向(横方向)に電線群20や仮接続電線4,4’を重ねて仮接続や本接続を行わせることも可能である。
また、上記各実施形態においては、超音波溶着で仮接続及び本接続を行ったが、超音波溶着に代えて抵抗溶接や加圧ハンダ付け等(接着)で仮接続及び本接続を行ったり、あるいは、超音波溶着で仮接続した後、抵抗溶接又は加圧ハンダ付けで本接続したり、抵抗溶接又は加圧ハンダ付けで仮接続した後、超音波溶着で本接続したりすることも可能である。
抵抗溶接は、上下の電極(図示せず)の間で各電線1の芯線部2や仮接続電線4の仮溶着芯線部5を加圧した状態で両電極の間に電流を通電することで行われる。例えば下側の電極は、図1,図6や図3,図8の受け具12,16の受け溝14,18よりも浅い溝内に各芯線部2や仮溶着芯線部5を位置決めセットし、超音波ホーン8,10に変わる上側の電極を下側の電極に触れることなく各芯線部2や仮溶着芯線部5に押し当てて通電する。
また、各電線1の絶縁被覆部3や各仮接続電線4,4’の絶縁被覆部3を支持する受け具13,17は必ずしも必要なものではなく、例えば作業者が手で各電線1や各仮接続電線4,4’を把持した状態で仮接続や本接続を行わせたり、開閉自在なチャック(図示せず)で各電線1や各仮接続電線4,4’を把持したり、各電線1や各仮接続電線4,4’を芯線部2や仮溶着芯線部5のみ支持させた状態で仮接続や本接続を行わせることも可能である。
また、各電線1の芯線部2や仮接続電線4,4’の仮溶着芯線部5を支持する受け具12,16として、図1,図6,図3,図8よりも受け溝14,18の浅いものを用いたり、受け溝14,18のない平坦な受け具を用いたりすることも可能である。
また、各受け具12,13,16,17として、受け溝14,15,18,19の幅を可変式に調整できるものを用いて、電線1の仮接続と本接続とを一種類の共用の受け具で行わせることも可能である。
図13〜図15は、本発明に係る電線接続方法のその他の実施形態を示すものである。
この電線接続方法は、電線21(211〜214)の導電金属製の芯線部23(231〜234)を構成する素線22(221〜224)の径に着目し、素線径の同じないし近い電線21同士を仮接続して一次仮接続電線26(261〜264)(図13)を形成し、仮接続電線26同士をさらに仮接続して二次仮接続電線29(291〜294)(図14)を形成し、次いで二次仮接続電線29同士を本接続して本接続電線32(図15)を形成するものである。
図13〜図15に示す電線21の組み合わせや本数はあくまでも一例であり、図13の素線22の径や電線21の数や図14の一次仮接続電線26の組み合わせ等は適宜設定可能である。要は素線22の径の同じものや近いもの(同じものであることがベストであることは言うまでもない)を組み合わせて一次仮接続することが基本である。
図13(a)は、図13において素線径の一番小さな電線211を相互に一次仮接続した状態、図13(b)は、素線径の二番目に小さな電線212を相互に一次仮接続した状態、図13(c)は、素線径の中程度の電線213を相互に一次仮接続した状態、図13(d)は、素線径の大きな電線214を相互に一次仮接続した状態をそれぞれ示している。
図13(a)で符号231は複数の素線221でなる芯線部、241は芯線部231を超音波や熱圧着等で仮接続した一次仮溶着(仮接続)芯線部、同じく図13(b)で符号232は芯線部、242は一次仮溶着(仮接続)芯線部、図13(c)で符号233は芯線部、243は一次仮溶着(仮接続)芯線部、図13(d)で符号234は芯線部、244は一次仮溶着(仮接続)芯線部、図13(a)〜(d)で251〜254は絶縁被覆部をそれぞれ示している。
参考までに、例えばJISC3105の硬銅撚り線において、素線径が0.4mm〜2.6mmの範囲で素線数は何れも7本として電線が設定されている(例えば0.4mmの素線が7本、0.5mmの素線が7本)。この場合、芯線部の公称断面積mm2は素線径に応じて増減していることは言うまでもない。
図13(a)〜(d)の例では素線径が増すにつれて素線数が少なくなっており、芯線部23の断面積は何れも同程度になっているが、上記JISC3105におけるように、素線径が増しても素線数は同じで、芯線部23の断面積が素線径に応じて増加した場合でも、同じ素線径の電線同士を一次仮接続し、その一次仮接続電線26を相互に二次仮接続することができる。
要は芯線部23の径ではなく素線22の径が同じないし近いもの同士を一次仮接続の対象とする。素線22の径が近いものとは、例えば上記JISC3105で素線径が0.4〜0.6mm程度の範囲のもの(素線径が0.5mmであればプラスマイナス0.1mm程度のもの)が好ましい。図13の一次仮接続において二本の電線21の素線径が同じで素線数が異なる(多い)場合は、素線数の少ない三本の電線を同時に一次仮接続したのと同じで、何ら仮接続上の問題はない。
素線径が同じないし近いもの同士を仮接続することで、安定した仮接続が可能となり、本接続までの接続部24,28,30における素線切れや芯線のほつれや引き込み等が一層確実に防止される。また、一次仮接続時に超音波溶着や熱溶着等におけるエネルギの効率的が図られるから、二次仮接続や本接続をしてもトータルで電力使用量が低減され、自然環境にも良い。
図14(a)では、図13(a)の最小径の素線221の一次仮接続電線261と、図13(b)の二番目に小さな素線222の一次仮接続電線262とを相互に二次仮接続している。また、図14(b)では、図13(c)の中程度の径の素線223の一次仮接続電線263と、図13(d)の大径な素線224の一次仮接続電線264とを相互に二次仮接続している。図14で、符号271,272は芯線部、281,282は二次仮溶着(仮接続)芯線部をそれぞれ示している。
図14の二次仮接続において、例えば図13(a)の最小径の素線221の一次仮接続電線261と、図13(c)の中程度の径の素線223の一次仮接続電線263とを二次仮接続したり、図13(b)の二番目に小さな素線222の一次仮接続電線262と、図13(d)の大径な素線224の一次仮接続電線264とを二次仮接続したり、あるいは、図13(a)の最小径の素線221の一次仮接続電線261と、図13(d)の大径な素線224の一次仮接続電線264とを二次仮接続したり、図13(b)の二番目に小さな素線222の一次仮接続電線262と、図13(c)の中程度の径の素線223の一次仮接続電線263とを二次仮接続したりすることも可能である。
すなわち、二次仮接続においては、図13の一次仮接続において各一次仮溶着芯線部24が断面矩形状に固められているから、その断面矩形状の一次仮溶着芯線部24同士の二次接続は、素線22の径に何ら関係なく良好に(素線切れや芯線部のほつれや引き込み等なく)行うことができる。
同様に、図15の本接続においては、図14(a)(b)の各二次仮接続電線29の断面矩形状に固められた一次仮溶着(仮接続)芯線部28を相互に接続するわけであるから、素線22の径に何ら関係なく各素線径の電線21を良好に(素線切れや芯線部のほつれや引き込み等なく)本接続することができる。
なお、図13〜図15の実施形態は、前記図1,図3の超音波ホーン8,10や受け具12,13,16,17を使用して電線端末部の仮接続、本接続を行い、図6,図8の超音波ホーン8,10や受け具12,13、16,17を使用して電線中間部の仮接続、本接続を行うことができる。
また、図13の一次仮接続や図14の二次仮接続や図15の本接続において、図11〜図12の例のように、各溶着芯線部24,28の付け根の芯線部(複数の素線)23,27を傾斜状に屈曲させて、各溶着芯線部24,28を平行に近接した状態で次の溶着(接続)を行うことも可能である。
また、図13の一次仮接続において素線径の種類が少ない場合等(例えば二種類の場合)においては、一次仮接続後に図14の二次仮接続を省略して図15の本接続を行うことが可能である。
本発明に係る電線接続方法の仮接続工程の一実施形態を示す斜視図である。 仮接続された複数組の仮接続電線を示す斜視図である。 電線接続方法の本接続工程の一実施形態を示す斜視図である。 本接続された一組の本接続電線を示す斜視図である。 (a)は複数本の電線を分割した状態、(b)は分割した電線を仮接続した状態、(c)は複数組の仮接続電線を本接続した状態をそれぞれ示す側面図である。 本発明に係る電線接続方法の仮接続工程の他の実施形態を示す斜視図である。 仮接続された複数組の仮接続電線を示す斜視図である。 電線接続方法の本接続工程の他の実施形態を示す斜視図である。 本接続された一組の本接続電線を示す斜視図である。 本発明に係る電線接続方法の仮接続工程のその他の実施形態を示す斜視図である。 仮接続された複数組の仮接続電線を示す斜視図である。 (a)は複数本の電線を分割した状態、(b)は分割した電線を仮接続した状態、(c)は複数組の仮接続電線を重ね合わせた状態、(d)は複数組の仮接続電線を本接続した状態をそれぞれ示す側面図である。 (a)〜(d)は本発明の電線接続方法における一次仮接続電線を示す斜視図である。 (a)(b)は同じく二次仮接続電線を示す斜視図である。 同じく本接続電線を示す斜視図である。 (a)は従来の電線接続方法の一形態、(b)は同じく接続された電線をそれぞれ示す側面図である。 (a)は従来の電線接続方法の他の形態を示す斜視図、(b)は同じく接続された電線を示す側面図である。 従来の電線接続方法のその他の形態を示す斜視図である。 同じく接続された電線を示す斜視図である。 (a)は接続前の複数本の電線、(b)は接続された電線をそれぞれ示す側面図である。
符号の説明
1,21 電線
2,23 芯線部
3,25 絶縁被覆部
4,4’ 仮接続電線
5,24,28 仮溶着芯線部(仮接続芯線部)
6,32 本接続電線
7,30 本溶着芯線部(本接続芯線部)
8,10 超音波ホーン
12,16 受け具
13,17 受け具
14,18 受け溝
22 素線
26 一次仮接続電線
29 二次仮接続電線

Claims (5)

  1. 複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着や接着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該組毎に該少数本の電線の芯線部を仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に平行に近接するように付け根側で屈曲成形した状態で、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成する、又は、前記複数組の少数本の電線の芯線部を相互に平行に近接するように付け根側で屈曲成形した状態で仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成することを特徴とする電線接続方法。
  2. 複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着や接着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該少数本の電線の素線の径を組毎に同じないし近いものとして、該組毎に該少数本の電線の芯線部を仮接続して複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を相互に本接続して一組の本接続電線を形成することを特徴とする電線接続方法。
  3. 前記少数本の電線の素線の径を組毎に同じないし近いものとして一次仮接続を行い、一次仮接続電線同士を二次仮接続して前記複数組の仮接続電線を得ることを特徴とする請求項記載の電線接続方法。
  4. 複数本の電線の芯線部を加圧しつつ溶着で相互に接続させる電線接続方法において、前記複数本の電線を複数組の少数本の電線に分割し、該少数本の電線の芯線部を受け具の受け溝内に収容し、該受け溝内に超音波ホーンを進入させ、該超音波ホーンで該芯線部同士を仮溶着させて、複数組の仮接続電線を形成し、該複数組の仮接続電線の仮接続芯線部を受け具の受け溝内に収容し、該受け溝内に超音波ホーンを進入させ、該超音波ホーンで該仮接続芯線部同士を本溶着させて、一組の本接続電線を形成することを特徴とする電線接続方法。
  5. 前記少数本の電線の絶縁被覆部及び前記複数組の仮接続電線の絶縁被覆部をそれぞれ受け具で支持させることを特徴とする請求項記載の電線接続方法。
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