JP4777603B2 - 補正方法、補正回路、光情報記憶装置 - Google Patents

補正方法、補正回路、光情報記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4777603B2
JP4777603B2 JP2002563475A JP2002563475A JP4777603B2 JP 4777603 B2 JP4777603 B2 JP 4777603B2 JP 2002563475 A JP2002563475 A JP 2002563475A JP 2002563475 A JP2002563475 A JP 2002563475A JP 4777603 B2 JP4777603 B2 JP 4777603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
signals
offset
value
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002563475A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2002063617A1 (ja
Inventor
望 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2002063617A1 publication Critical patent/JPWO2002063617A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777603B2 publication Critical patent/JP4777603B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0941Methods and circuits for servo gain or phase compensation during operation

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【0001】
技術分野
本発明は、正規化回路の誤差を補正する補正方法、補正回路、および正規化回路を備えた光情報記憶装置に関する。
【0002】
背景技術
光ディスク装置等といった光情報記憶装置では、光ディスク等といった情報記憶媒体にレーザ光を集光照射し、そのレーザ光が情報記憶媒体で反射された光や回折された光等をフォトディテクタにて受光している。そのフォトディテクタは少なくとも2つ以上のディテクト部に分割されており、各ディテクト部により光が各電流信号に変換される。そして、それらの電流信号の和や差を求めることによりトラックエラー信号(Track Error Signal:TES)やフォーカスエラー信号(Focus Error Signal:FES)等を得、それらトラックエラー信号等を用いてフォーカスやトラッキングを制御している。
【0003】
たとえばプッシュプル法と呼ばれるトラックエラー信号を得る方法では、光ディスク上のトラック案内溝にレーザ光が照射されたときに発生する±1次回折光が利用されている。±1次回折光相互の相対強度は、トラック案内溝に対するレーザ光スポットのかかり方に応じて変動するので、2つに分割されたフォトディテクタで±1次回折光それぞれが受光されて各電流信号に変換され、それらの電流信号の差が求められることによりトラックエラー信号が得られる。
【0004】
ところで、書き換え型の光ディスクにアクセスする光情報記憶装置では、書き込み時や消去時には読み込み時よりも強い光が光ディスクに照射される。このため、フォトディテクタで得られる電流信号の信号レベルは、書き込みや消去と読み込みとの切り替えに際して大きく変動する。
【0005】
また、光ディスクの反射率のばらつきによる光量変化が生じた場合にも、フォトディテクタで得られる電流信号の信号レベルが変動する。
【0006】
角速度一定で光ディスクを回転させてアクセスする光情報記憶装置では、光ディスクの内周と外周で線速度が異なるので、線速度の変化に合わせてレーザ光の強度を変化させている。また、一般的な光情報記憶装置では、書き込み能力を安定化させるために、書き込み時のレーザ光の強度を温度等の環境条件に応じた強度に調整することも行われている。
【0007】
したがって、トラックエラー信号として、単純に2つのフォトディテクタ出力の差信号が用いられると、レーザ光強度の変化や反射光量の変化により電流信号のレベルが変化したときに制御が不安定となる。
【0008】
そこで従来より、光ディスク装置には正規化回路が組み込まれており、その正規化回路によってトラックエラー信号が正規化されている。この正規化回路には2つの入力信号が入力され、それら2つの入力信号の差信号が和信号で除算されて正規化される。これにより入力信号の信号レベルが原理的にはキャンセルされたトラックエラー信号が得られることとなる。
【0009】
このような正規化は、フォーカスエラー信号などが求められる場合にも行われている。
【0010】
ところで、正規化回路では、入力信号を受け取るときや差信号および和信号を求めるときそれぞれにおいて回路固有の各所定誤差が生じることが知られており、このような所定誤差は正規化演算の結果に影響を与えて正規化誤差を生じる。このような正規化誤差は従来は無視されている。
【0011】
しかし、近年の光ディスクでは記録密度向上のためにトラックピッチが緻密化されており、わずかなトラックずれでも隣接トラックとのクロストークなどを引き起しかねない。このため、フォーカスやトラッキングを精密に制御するために、正規化回路の正規化誤差を精密に補正することが強く求められているが、この正規化誤差を精密に補正することができる補正方法は知られていない。
【0012】
発明の開示
本発明は、上記事情に鑑み、正規化回路の誤差を精密に補正することができる補正方法、その補正方法で誤差を補正する補正回路および光情報記憶装置を提供することを目的とする。
【0013】
上記目的を達成する本発明の補正方法は、2つの信号それぞれが入力される2本の入力線と、
上記2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算する加算部と、
加算部によって各オフセット信号が加算された2つの信号の差をそれら2つの信号の和で除算して正規化する演算部と、
演算部による正規化の結果を表す信号を出力する出力線とを備えた正規化回路のオフセット信号の値を調整して正規化回路の誤差を補正する補正方法であって、
互いに同一な信号波形を有する2つの信号からなる同一信号対を前記2本の入力線に入力する同一信号対入力ステップと、
加算部における2つのオフセット信号の値の差を調整して、上記2本の入力線に上記同一信号対が入力された正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせあるいは所定値に一致させる差調整ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の補正方法によれば、2本の入力線に入力された2つの信号の値が互いに等しいときに正規化回路が常に正確な値「0」を出力するように正規化回路を補正することができる。このように補正された正規化回路が用いられることによって高精度な制御機構を実現することができる。
【0015】
本発明の補正方法は、差調整ステップの後で、信号波形の振幅の相互比率が一定な2つの信号からなる定率信号対を前記2本の入力線に入力する定率信号対入力ステップと、
上記2つのオフセット信号の値の差を維持したままそれら2つのオフセット信号双方の値を調整して、上記2本の入力線に上記定率信号対が入力された正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせあるいは所定値に一致させるオフセット値調整ステップとを含むことが好適である。
【0016】
このようなオフセット値調整ステップを経ることによって、正規化回路は、入力された信号の値に関わらず常に正確な値を出力するように補正される。このように補正された正規化回路が用いられることによって安定性の高い制御機構を実現することができる。
【0017】
上記正規化回路の加算部が、オフセット信号の値を1回だけ設定可能なものである場合には、本発明の補正方法は、
上記差調整ステップおよび上記オフセット値調整ステップが、加算部の代わりに上記オフセット信号を加算する代替加算器を、その加算部に替えて用いるものであって、
上記オフセット値調整ステップで代替加算器が用いられて調整されたオフセット信号の値と同じ値になるように加算部におけるオフセット信号の値を設定するオフセット値設定ステップを含むことを特徴とする。
【0018】
このような補正方法によって、加算部のオフセット信号の値を適切な値に設定することができる。
【0019】
上記目的を達成する本発明の補正回路は、2つの信号それぞれが入力される2本の入力線と、
上記2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算する加算部と、
加算部によって各オフセット信号が加算された2つの信号の差をそれら2つの信号の和で除算して正規化する演算部と、
演算部による正規化の結果を表すアナログ信号を出力する出力線とを備えた正規化回路の前記オフセット信号の値を調整して該正規化回路の誤差を補正する補正回路であって、
上記2本の入力線それぞれにテスト用信号を入力するテスト信号入力部と、
加算部のオフセット信号の値を出力線から出力される信号の値に応じて調整する調整部とを備え、
上記テスト信号入力部が、互いに同一な信号波形を有する2つのテスト用信号からなる同一信号対を前記2本の入力線に入力するものであり、
上記調整部が、加算部による2つのオフセット信号の値の差を調整して、上記2本の入力線に上記同一信号対が入力された正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせあるいは所定値に一致させるものであることを特徴とする。
【0020】
また、上記目的を達成する本発明の光情報記憶装置は、所定の情報記憶媒体に光を用いてアクセスする光情報記憶装置において、
光を発する発光部と、
発光部が発した光を所定の情報記憶媒体の表面に集光する集光部と、
情報記憶媒体によって反射された光を複数に分割して受光し、複数の受光信号を出力する受光部と、
受光部によって出力された複数の受光信号が2組に分けられ各組で合算されてなる2つの信号それぞれが2本の入力線を介して入力され、その2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算し、各オフセット信号が加算された2つの信号の差を和で除算して正規化し、その正規化の結果を表す信号を出力線から出力する正規化回路と、
出力線を介して正規化回路から出力された信号に基づいて集光部を制御する制御部と、
互いに同一な信号波形を有する2つの信号からなる同一信号対を前記2本の入力線を介して正規化回路に入力し、その正規化回路における2つのオフセット信号の値の差を調整して、出力線から出力される信号の値を一定にさせあるいは所定値に一致させる調整部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
なお、本発明の補正回路および光情報記憶装置については、ここでは基本形態のみを示しているが、これは重複を避けるためであって、本発明の補正回路および光情報記憶装置には、上述した基本形態の補正回路および光情報記憶装置のみならず、本発明の補正方法の各形態に対応する各種の形態の補正回路および光情報記憶装置も含まれている。
【0022】
発明を実施するための最良の形態
以下、まず、比較例について説明し、その後、本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、光情報記憶装置の比較例を表す図である。
【0024】
この光情報記憶装置100は、情報記憶媒体として、光によって情報が記録され再生される光ディスク200を用いるものである。光ディスク200は、光情報記憶装置100内の所定位置に保持されて所定の回転速度で回転される。
【0025】
光情報記憶装置100にはレーザダイオード101が備えられており、所定強度のレーザ光が発せられる。そのレーザ光は、第1のビームスプリッタ102、第2のビームスプリッタ103、および反射プリズム104を順次に経て集光レンズ105に入射され、その集光レンズ105によって光ディスク200上に集光される。レーザ光が集光された光ディスク200は、光ディスク200に記録されている情報に応じた反射光を生じる。
【0026】
光ディスク200によって生じた反射光は、集光レンズ105および反射プリズム104を経て第2のビームスプリッタ103に到達して一部が反射される。
【0027】
第2のビームスプリッタ103によって反射された光はレンズ106を経て2分割フォトディテクタ107の受光面に到達する。2分割フォトディテクタ107は、受光面に当たった光を2つに分割して受光し、2つの受光信号を出力する。
【0028】
一方、第2のビームスプリッタ103を透過した光は第1のビームスプリッタ102で反射され、レンズ108を経て4分割フォトディテクタ109の受光面に到達する。4分割フォトディテクタ109は、受光面に当たった光を4つに分割して受光し、4つの受光信号を出力する。
【0029】
この図1の光情報記憶装置100には第1の正規化回路110と第2の正規化回路111が備えられており、第1の正規化回路110は、2分割フォトディテクタ107から出力される2つの受光信号の入力を受けて、それら2つの受光信号の差信号を和信号で割って正規化することによりトラックエラー信号を得るものである。第2の正規化回路111は、4分割フォトディテクタ109から出力された4つの受光信号が2つずつ合算された2つの合算信号の入力を受けて、それら2つの合算信号の差信号を和信号で割って正規化することによりフォーカスエラー信号を得るものである。
【0030】
第1の正規化回路110、第2の正規化回路111によって得られたトラックエラー信号、フォーカスエラー信号は、各ローパスフィルタ112,113によって高周波のノイズが除去され、各A/D変換回路114,115によってディジタル化されてDSP(Digital Signal Processor)116に入力される。
【0031】
DSP116は、トラックエラー信号やフォーカスエラー信号が「0」となるようにトラッキングやフォーカスを制御する制御信号を生成する。DSP116で生成された制御信号は、D/A変換回路117,118によってアナログ化され、トラックサーボドライバ119、フォーカスサーボドライバ120に入力される。
【0032】
トラックサーボドライバ119は、トラックサーボ用のレンズアクチュエータ121を制御信号に応じて働かせて、集光レンズ105の位置を光ディスク200の表面に沿う方向に制御する。また、フォーカスサーボドライバ120は、フォーカスサーボ用のレンズアクチュエータ122を制御信号に応じて働かせて、集光レンズ105の位置を光ディスク200の表面に対する遠近方向に制御する。
【0033】
集光レンズ105の位置の制御結果は、光ディスク200によって生じる反射光に影響し、トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号にも影響して、DSP116にフィードバックされることとなる。
【0034】
次に、上述した2つの正規化回路について、第1の正規化回路110を代表として説明する。
【0035】
図2は、光情報記憶装置の比較例に備えられている正規化回路の構成図である。
【0036】
この正規化回路110には、2つの電流−電圧変換回路123,124と、減算回路125と、加算回路126と、除算回路127が備えられている。2つの電流−電圧変換回路123,124それぞれには、2つの入力線128,129を介して各電流信号Ia,Ibが入力され、変換率Rで各電圧信号に変換される。それらの電圧信号が減算回路125によって一方から他方が減算されて差信号が得られ、それらの電圧信号が加算回路126によって相互に加算されて和信号が得られる。そして、除算回路127では、差信号が和信号で除算されて正規化され、その正規化の結果を表す電圧信号Voutが出力線130を介して出力される。
【0037】
ここで、各電流信号Ia,Ibが変換された電圧信号と、上記差信号と、上記和信号とのそれぞれには、各所定の誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumが生じており、これらの誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumは、この正規化回路110に固有の定数値を有している。
【0038】
上述した各誤差が存在しない場合には、正規化回路の出力信号Voutは、
Vout=(Ia×R−Ib×R)/(Ia×R+Ib×R)
=(Ia−Ib)×R/(Ia+Ib)×R
=(Ia−Ib)/(Ia+Ib) …(1)
という式で表される。しかし、上述した各誤差が存在すると出力信号Voutは、
Vout=
{(Ia×R+Vofa)−(Ib×RVofb)+Vofdiff}
/{(Ia×R+Vofa)+(Ib×R+Vofb)+Vofsum}
={(Ia×R−Ib×R)+Vofa−Vofb+Vofdiff}
/{(Ia×R+Ib×R)+Vofa+Vofb+Vofsum}
…(2)
という式で表される。ここで、
α=(Vofa−Vofb+Vofdiff)/R
β=(Vofa+Vofb+Vofsum)/R
という定数αおよびβを導入すると、上記式(2)は、
Vout={(Ia−Ib)+α}/{(Ia+Ib)+β} …(3)
と変形される。
【0039】
上述したように、図1の光ディスク200は光によって情報が記録され再生されるものであり、再生時には、記録されている情報を破壊しない程度の弱い光が光ディスク200に照射される。このため、正規化回路に入力される電流信号のレベルが低く、電流信号の和(Ia+Ib)が定数βよりも大幅に小さいという場合が生じ得る。この場合には上記式(3)は、
Vout={(Ia−Ib)+α}/β …(3’)
と近似され、本来正規化されるべき差信号が、正規化されずにいわばそのまま出力されてしまうという現象が生じる。このため、媒体の内周と外周とでレーザ光強度を変化させ、あるいは環境温度に合わせてレーザ光の強度を変化させると、トラックエラー信号やフォーカスエラー信号のレベルが変化してしまい、フィードバックの感度も変化してしまう。このため、高精度な制御を恒常的に維持することが困難である。
【0040】
また、本来ならば、電流信号の差(Ia−Ib)が「0」である場合にはトラックエラー信号等も「0」となるはずである。しかし、上記式(3)はこの場合には、
Vout=α/{(Ia+Ib)+β} …(3”)
となり、電流信号の和(Ia+Ib)に応じた出力誤差が生じることとなる。
【0041】
図3は、出力誤差を示すグラフである。
【0042】
図3のグラフの横軸は電流信号の和(Ia+Ib)を示しており、縦軸は出力誤差を示している。
【0043】
出力誤差は、電流信号の和(Ia+Ib)が低下するのに従って急激に増大することがわかる。
【0044】
この図3のグラフに示されるような出力誤差が生じると、図1に示す集光レンズ105が本来の位置からずれた位置に保持されることとなりクロストークやピンぼけの原因となる。また、読み込み用の弱いレーザ光から書き込み用の強いレーザ光に切り替わったときには、集光レンズのトラック位置が変化していないにも関わらずトラックエラー信号が急激に増大してしまう。そのため、トラッキングの制御系は、トラックエラー信号の急激な増大に追従しようとして過剰なトルクを出力してしまい、発振やトラックずれを生じる恐れがある。そのような発振やトラックずれが生じなかった場合であっても、情報の書込み位置と読み込み位置がずれることとなるので、再生情報の品質劣化を生じるおそれがある。
【0045】
これらの問題を解決する方法として、例えば、図2の正規化回路110の後段に、出力信号を信号処理する補正回路を組み込んで誤差を補正することが考えられる。しかし、このような補正回路は、正規化回路に入力される信号のレベルに応じた複雑な信号処理を実行する必要がある。
【0046】
また、上述した各誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumそれぞれを直接補正する方法も考えられるが、すでにIC化された正規化回路では、各誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumそれぞれを測定して直接補正することは不可能である。
【0047】
このような問題点を踏まえた上で、以下、本発明の実施形態について説明する。
【0048】
図4は、本発明の光情報記憶装置の一実施形態を示す図である。
【0049】
この図4に示す光情報記憶装置300は、図1に示す情報記憶措置100同様に、光ディスク200を用いるものである。
【0050】
この図4に示す光情報記憶装置300には、図1に示すレーザダイオード101と同様なレーザダイオード301が備えられており、このレーザダイオード301は、本発明にいう発光部の一例である。
【0051】
また、この図4に示す光情報記憶装置300には、図1に示す、第1のビームスプリッタ102、第2のビームスプリッタ103、反射プリズム104、および集光レンズ105と同様な、第1のビームスプリッタ302、第2のビームスプリッタ303、反射プリズム304、集光レンズ305が備えられている。この集光レンズ305は、本発明にいう集光部の一例である。
【0052】
また、この図4に示す光情報記憶装置300には、図1に示す、レンズ106、2分割フォトディテクタ107、レンズ108、および4分割フォトディテクタ109と同様な、レンズ306、2分割フォトディテクタ307、レンズ308、および4分割フォトディテクタ309が備えられている。これら2分割フォトディテクタ307および4分割フォトディテクタ309のそれぞれは、本発明にいう受光部の一例である。
【0053】
さらに、この図4に示す光情報記憶装置300には、図1に示すD/A変換回路117,118、トラックサーボドライバ119、フォーカスサーボドライバ120、およびレンズアクチュエータ121,122と同様な、D/A変換回路317,318、トラックサーボドライバ319、フォーカスサーボドライバ320、およびレンズアクチュエータ321,322が備えられている。これらのD/A変換回路317,318等と後述するDSP316によって、本発明にいう制御部の一例が構成されている。
【0054】
一方、この図4に示す光情報記憶装置300には、図1に示す第1の正規化回路110、第2の正規化回路111に替えて、本発明にいう正規化回路の一例である第1の正規化回路310、第2の正規化回路311が備えられている。また、図1に示すローパスフィルタ112,113、A/D変換回路114,115、およびDSP116と同様な、ローパスフィルタ312,313、A/D変換回路314,315、およびDSP316も備えられている。ここでは、このDSP316が、本発明にいう調整部の一例としての役割を担うとともに本発明の補正回路の一実施形態に相当しており、本発明の補正方法の一実施形態を実行する。
【0055】
以下、図4に示す光情報記憶装置300に組み込まれた本発明の補正回路の一実施形態について説明すると共に、この補正回路の一実施形態で実行される本発明の補正方法の一実施形態について説明する。但し、以下の説明では、図4に示す2つの正規化回路の代表として第1の正規化回路310を用いる。
【0056】
図5は、光情報記憶装置の正規化回路付近の詳細図である。
【0057】
この図5には、上述した正規化回路310と、ローパスフィルタ312と、A/D変換回路314と、DSP316が示されており、DSP316の動作の一部を表す等価回路316’も示されている。
【0058】
正規化回路310には、図2に示す電流−電圧変換回路123,124、減算回路125、加算回路126、除算回路127、入力線128,129、および出力線130と同様な、電流−電圧変換回路323,324、減算回路325、加算回路326、除算回路327、入力線328,329、および出力線330が備えられている。このうち、減算回路325、加算回路326、および除算回路327によって本発明にいう演算部の一例が構成されている。この図5に示す電流−電圧変換回路323,324、減算回路325、および加算回路326でも、上述した各所定の誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumが生じている。
【0059】
この図5に示す正規化回路310には、第1の電圧−電流変換回路331と、第2の電圧−電流変換回路332と、D/A変換回路333が備えられており、これらの電圧−電流変換回路331,332およびD/A変換回路333によって本発明にいう加算部の一例が構成されている。第1の電圧−電流変換回路331は、2本の入力線328,329のうちの一方の入力線328に第1の定電流信号Iを入力するものであり、第2の電圧−電流変換回路332は、2本の入力線328,329の双方に第2の定電流信号Iを入力するものである。これらの定電流信号I,Iの和信号と第2の定電流信号Iが、本発明にいうオフセット信号の一例に相当する。第1および第2の定電流信号I,Iそれぞれの電流値が以下説明するように調整されることにより正規化回路310の誤差が補正される。
【0060】
以下、正規化回路310の誤差を補正する補正方法について、図5およびフローチャートを参照しながら説明する。
【0061】
図6は、本発明の補正方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【0062】
まず、DSP316の指示により図4のレーザダイオード301の発光などが止められて、フォトディテクタヘの光入力が止められる(図6のステップS11)。
【0063】
次に、等価回路316’の2つのスイッチ334,335が導通され、切り替えスイッチ336が短絡側に設定される。振幅信号発生器337では、ある程度の振幅を有する振幅信号f(t)が発生されており、等価回路316’の各スイッチ334,335,336が上述したように設定されることによってこの振幅信号f(t)が、フォトディテクタから出力される電流信号に替えて、2本の入力線328,329の双方に入力される(図6のステップS12)。このときの正規化回路310の出力Voutは、上記式(3)に
Ia=f(t)+I+I
Ib=f(t)+I
が代入されることにより、
Vout={(Ia−Ib)+α}/{(Ia+Ib)+β}
={I+α}/{2×f(t)+2×I+I+β}
…(4)
と求められる。ここでは2本の入力線328,329に同一な振幅信号f(t)が入力されているので、本来、この出力Voutは値「0」となるべき信号である。そこで、DSP316は、ローパスフィルタ312およびA/D変換回路314を介して出力Voutをモニタするとともに、出力Voutの信号振幅が「0」となって信号値が一定するようにD/A変換回路333および第1の電圧−電流変換回路331を介して第1の定電流信号Iの値を調整する(図6のステップS13)。
【0064】
図7は、第1の定電流信号Iの値を調整する様子を示すグラフであり、このグラフの横軸は時間、縦軸は出力Voutの信号値を示している。
【0065】
ここでは振幅信号f(t)の一例として、f(t)=sin(ωt)+1.5[μA]というサイン波信号が用いられており、第1の定電流信号Iの値と上述した定数αとがキャンセルしたとき、即ちI=−αのときに出力Voutの信号値が一定する。
【0066】
第1の定電流信号Iの値がこのように調整された後、図5に示す等価回路316’の2つのスイッチ334,335が切られて、フォトディテクタからの信号が2本の入力線328,329に入力されると、フォトディテクタからの信号が互いに同一である時には、正規化回路の出力Voutが正確に値「0」となる。このため、この正規化回路の出力Voutに基づいて精密な制御を行うことができる。ただし、第1の定電流信号Iの値を調整するだけでは、2本の入力線に入力された信号の値が相違するときにおける出力Voutの値は補正されていないので、急激に信号レベルが変化する状況下における安定な制御は期待できない。
【0067】
そこで、次に、第2の定電流信号Iの値を調整する。
【0068】
図6のステップS13が終了して第1の定電流信号Iの値が調整済みとなると、図5に示す等価回路316’の切り替えスイッチ336が定倍回路338を経由する側に切り替えられる。これにより、2本の入力線328,329の一方には上記振幅信号f(t)が入力され、他方には上記振幅信号f(t)が定数倍された信号C×f(t)が入力される(図6のステップS14)。このときの正規化回路310の出力Voutは、上記式(3)に
Ia=f(t)−α+I
Ib=C×f(t)+I
が代入されることにより、
Vout={(Ia−Ib)+α}/{(Ia+Ib)+β}
= {(1−C)×f(t)}
/{(1+C)×f(t)+2×I−α+β}
…(5)
と求められる。ここでは2本の入力線328,329に、信号値が互いに定率を保つ2つの信号f(t),C×f(t)が入力されているので、本来、出力Voutは一定値「(1−C)/(1+C)」となるべき信号である。そこで、DSP316は、上記同様に出力Voutをモニタするとともに、出力Voutの信号振幅が「0」となって信号値が一定するようにD/A変換回路333および第2の電圧−電流変換回路332を介して第2の定電流信号Iの値を調整する(図6のステップS15)。
【0069】
図8は、第2の定電流信号Iの値を調整する様子を示すグラフであり、このグラフの横軸は時間、縦軸は出力Voutの信号値を示している。
【0070】
ここでも振幅信号f(t)の一例として、f(t)=sin(ωt)+1.5[μA]というサイン波信号が用いられており、2×I−α+β=0となったときに出力Voutの信号値が一定する。
【0071】
第2の定電流信号Iの値がこのように調整された結果、後、図5に示す等価回路316’の2つのスイッチ334,335が切られて、フォトディテクタからの信号が2本の入力線328,329に入力されると、フォトディテクタからの信号が互いに相違する場合であっても、その信号レベルに関わらず、出力Voutの値は正確な正規化演算の結果を示すこととなる。即ち、フォトディテクタからの信号をIa’、Ib’として、
Ia=Ia’+I+I
Ib=Ib’+I
=−α
=(α−β)/2
なる関係を上記式(3)に代入すると、
Vout={(Ia−Ib)+α}/{(Ia+Ib)+β}
=(Ia’−Ib’)/(Ia’+Ib’)
となり、出力Voutが正確に補正されている。このため、信号レベルが急激に変化する状況下でも、この正規化回路の出力Voutに基づいて精密な制御を安定して行うことができる。
【0072】
このように出力Voutが正確に補正された正規化回路が光情報記憶装置に組み込まれて集光レンズの位置制御に用いられることにより、集光レンズが正確な位置に保持されて、クロストークやピンぼけがない高精度な情報アクセスが可能となる。また、そのような正規化回路が組み込まれた光情報記憶装置では、レーザ光の強度が急激に変化したときでもトラッキングが正常に行われるので、発振やトラックずれは回避され、高品質な情報の記録及び再生が可能である。
【0073】
上述した所定誤差Vofa,Vofb,Vofdiff,Vofsumの値には経年変化がほとんどないので、上述したように第1および第2の定電流信号それぞれの値が調整されると、その後は、調整後の信号値が記憶されて用いられる。
【0074】
なお、ここでは、本発明にいう同一信号対や定率信号対の一例として振幅信号の対が用いられているが、本発明にいう同一信号対や定率信号対は、振幅「0」の定常信号の対であってもよい。そのような定常信号の対が用いられる場合は、出力Voutは常に一定値を示すので、上記ステップS13では、出力Voutの信号値が値「0」となるように第1の定電流信号Iの値が調整され、上記ステップS15では、出力Voutの信号値が値「(1−C)/(1+C)」となるように第2の定電流信号Iの値が調整される。
【0075】
また、本発明にいう正規化回路は、以下説明するような、入力線に入力された信号に定電圧信号を加算する加算部を備えたものであってもよい。
【0076】
図9は、定電圧信号を加算する加算部を備えた正規化回路を示す図である。
【0077】
この図9に示す正規化回路310には、図5に示す第1の電圧−電流変換回路331と、第2の電圧−電流変換回路332と、D/A変換回路333からなる加算部に替えて第1の電圧加算回路339と、第2の電圧加算回路340と、D/A変換回路341からなる加算部が備えられている。この図9に示す加算部は、電流−電圧変換回路323,324の後段で定電圧信号を加算するものである。第1および第2の電圧加算回路339,340それぞれの出力値がD/A変換回路341を介してDSP316によって調整された結果、第1および第2の電圧加算回路339,340は、上述した第1および第2の定電流信号I,Iに対してそれぞれ(V+V)=R×(I+I)、V=R×Iなる関係を有する定電圧信号(V+V)、Vを加算する。これにより、この図9に示す加算部は、図5に示す加算部と同等な役割を果たす。
【0078】
上記実施形態では、加算部のオフセット信号の値がDSPによって自動調整されるが、本発明の補正方法は、加算部のオフセット信号の値が手動で調整されるものであってもよい。
【0079】
図10は、オフセット信号の値の手動調整を説明する説明図である。
【0080】
この図10に示す正規化回路310には、図5に示す第1の電圧−電流変換回路331と、第2の電圧−電流変換回路332と、D/A変換回路333からなる加算部に替えて、2つの可変抵抗器342,343からなる加算部が備えられている。この図10に示す正規化回路310は、例えば、既に光情報記憶装置に組み込み済みの正規化回路であって、光情報記憶装置の製造時に誤差が補正されて出荷されるものである。
この図10に示す正規化回路310の誤差が補正される際には、この正規化回路310に、図5に示す切り替えスイッチ336、振幅信号発生器337、定倍回路338と同等な役割を担う切り替えスイッチ344、振幅信号発生器345、定倍回路346が着脱自在に接続される。また、正規化回路310の出力を視覚化するモニタ347も着脱自在に接続される。そして、モニタ347によって視覚化された正規化回路310の出力が参照されながら、図6に示す方法で2つの可変抵抗器342,343が調整されることにより、正規化回路310の誤差が補正される。
【0081】
振幅信号発生器345やモニタ347等は、正規化回路310の誤差が補正された後は不要であるので、正規化回路310から切り離して他の正規化回路の補正に利用することができる。
【0082】
本発明の補正方法は、IC化された正規化回路の製造時に試験工程において実行されることが非常に効果的である。
【0083】
図11は、IC化された正規化回路の誤差の補正を説明する説明図である。
【0084】
この図11に示す正規化回路348は、加算部が2つの定電流回路群349,350からなるものであるという点と、IC化されたものであるという点を除いて、図5に示す正規化回路310と同等な回路である。
【0085】
この正規化回路348の誤差が補正される際には、まず、2つの定電流回路群349,350の代わりに定電流信号を加算する2つの可変抵抗器351,352からなる代替加算器と、上述した切り替えスイッチ344、振幅信号発生器345、および定倍回路346が正規化回路348に着脱自在に接続される。また、正規化回路348には、上述したモニタ347も着脱自在に接続される。
【0086】
次に、2つの定電流回路群349,350からなる加算部の代わりに、2つの可変抵抗器351,352からなる代替加算器が用いられて、図6に示す方法で2つの定電流信号それぞれの値が調整されて記録される。
【0087】
その後、正規化回路348のトリミング工程にて、定電流回路群349,350のトリミングヒューズがレーザで適宜にカットされることにより、オフセット電流値I、(I+I)が実現される。
【0088】
最後に、代替加算器やモニタ347等が切り離されて、誤差補正済みの正規化回路348が得られる。
【0089】
本発明の補正方法が採用されたことにより、IC化された正規化回路348には調整用の余分なピンが不要となる。
【0090】
なお、上記実施形態の光情報記憶装置は、情報記憶媒体として光ディスクを用いる光情報記憶装置であるが、本発明の光情報記憶装置は、情報記憶媒体からの反射光を用いてトラッキング制御などを行うものであれば、光磁気ディスクなどといった他の情報記憶媒体を用いるものであってもよい。また、本発明の光情報記憶装置は、再生専用の装置であってもよく、記録再生可能な装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
図1は、光情報記憶装置の比較例を表す図である。
図2は、光情報記憶装置の比較例に備えられている正規化回路の構成図である。
図3は、出力誤差を示すグラフである。
図4は、本発明の光情報記憶装置の一実施形態を示す図である。
図5は、光情報記憶装置の正規化回路付近の詳細図である。
図6は、本発明の補正方法の一実施形態を示すフローチャートである。
図7は、第1の定電流信号Iの値を調整する様子を示すグラフである。
図8は、第2の定電流信号Iの値を調整する様子を示すグラフである。
図9は、定電圧信号を加算する加算部を備えた正規化回路を示す図である。
図10は、オフセット信号の値の手動調整を説明する説明図である。
図11は、IC化された正規化回路の誤差の補正を説明する説明図である。

Claims (6)

  1. 2つの信号それぞれが入力される2本の入力線と、
    前記2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算する加算部と、
    前記加算部によって各オフセット信号が加算された2つの信号の差をそれら2つの信号の和で除算して正規化する演算部と、
    前記演算部による正規化の結果を表す信号を出力する出力線とを備えた正規化回路の前記オフセット信号の値を調整して該正規化回路の誤差を補正する補正方法であって、
    互いに同一な信号波形を有し振幅が0でない2つの信号からなる同一信号対を前記2本の入力線に入力する同一信号対入力ステップと、
    前記加算部における2つのオフセット信号の値の差を調整して、前記2本の入力線に前記同一信号対が入力された前記正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせる差調整ステップとを含むことを特徴とする補正方法。
  2. 前記差調整ステップの後で、信号波形の振幅の相互比率が一定な2つの信号からなる定率信号対を前記2本の入力線に入力する定率信号対入力ステップと、
    前記2つのオフセット信号の値の差を維持したままそれら2つのオフセット信号双方の値を調整して、前記2本の入力線に前記定率信号対が入力された正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせるオフセット値調整ステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の補正方法。
  3. 前記正規化回路の加算部が、オフセット信号の値を1回だけ設定可能なものであり、
    前記差調整ステップが、前記加算部に替えて、該加算部の代わりに前記オフセット信号を加算する代替加算器を用いるものであって、
    前記差調整ステップで前記代替加算器が用いられて調整されたオフセット信号の差と同じ差を生じるように前記加算部におけるオフセット信号の値を設定するオフセット値設定ステップを含むことを特徴とする請求項1記載の補正方法。
  4. 前記正規化回路の加算部が、オフセット信号の値を1回だけ設定可能なものであり、
    前記差調整ステップおよび前記オフセット値調整ステップが、前記加算部に替えて、該加算部の代わりに前記オフセット信号を加算する代替加算器を用いるものであって、
    前記オフセット値調整ステップで前記代替加算器が用いられて調整されたオフセット信号の値と同じ値になるように前記加算部におけるオフセット信号の値を設定するオフセット値設定ステップを含むことを特徴とする請求項2記載の補正方法。
  5. 2つの信号それぞれが入力される2本の入力線と、
    前記2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算する加算部と、
    前記加算部によって各オフセット信号が加算された2つの信号の差をそれら2つの信号の和で除算して正規化する演算部と、
    前記演算部による正規化の結果を表すアナログ信号を出力する出力線とを備えた正規化回路の前記オフセット信号の値を調整して該正規化回路の誤差を補正する補正回路であって、
    前記2本の入力線それぞれにテスト用信号を入力するテスト信号入力部と、
    前記加算部の前記オフセット信号の値を前記出力線から出力される信号の値に応じて調整する調整部とを備え、
    前記テスト信号入力部が、互いに同一な信号波形を有し振幅が0でない2つのテスト用信号からなる同一信号対を前記2本の入力線に入力するものであり、
    前記調整部が、前期加算部による2つのオフセット信号の値の差を調整して、前記2本の入力線に前記同一信号対が入力された正規化回路の出力線から出力される信号の値を一定にさせるものであることを特徴とする補正回路。
  6. 所定の情報記憶媒体に光を用いてアクセスする光情報記憶装置において、
    光を発する発光部と、
    前記発光部が発した光を所定の情報記憶媒体の表面に集光する集光部と、
    前記情報記憶媒体によって反射された光を複数に分割して受光し、複数の受光信号を出力する受光部と、
    前記受光部によって出力された複数の受光信号が2組に分けられ各組で合算されてなる2つの信号それぞれが2本の入力線を介して入力され、その2本の入力線に入力された2つの信号それぞれに各オフセット信号を加算し、各オフセット信号が加算された2つの信号の差を和で除算して正規化し、その正規化の結果を表す信号を出力線から出力する正規化回路と、
    前記出力線を介して前記正規化回路から出力された信号に基づいて前記集光部を制御する制御部と、
    互いに同一な信号波形を有し振幅が0でない2つの信号からなる同一信号対を前記2本の入力線を介して前記正規化回路に入力し、該正規化回路における2つのオフセット信号の値の差を調整して、前記出力線から出力される信号の値を一定にさせる調整部とを備えたことを特徴とする光情報記憶装置。
JP2002563475A 2001-02-02 2001-02-02 補正方法、補正回路、光情報記憶装置 Expired - Fee Related JP4777603B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2001/000753 WO2002063617A1 (fr) 2001-02-02 2001-02-02 Procede de correction, circuit de correction et enregistreur optique de donnees

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2002063617A1 JPWO2002063617A1 (ja) 2004-06-10
JP4777603B2 true JP4777603B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=11736985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002563475A Expired - Fee Related JP4777603B2 (ja) 2001-02-02 2001-02-02 補正方法、補正回路、光情報記憶装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6862260B2 (ja)
JP (1) JP4777603B2 (ja)
WO (1) WO2002063617A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8464302B1 (en) 1999-08-03 2013-06-11 Videoshare, Llc Method and system for sharing video with advertisements over a network
JP4682276B2 (ja) * 2000-02-19 2011-05-11 ディジマーク コーポレイション 透かしエンコーダ及びデコーダイネーブルソフトウェア及び装置
US20020056123A1 (en) 2000-03-09 2002-05-09 Gad Liwerant Sharing a streaming video
CN1299274C (zh) * 2002-10-02 2007-02-07 松下电器产业株式会社 光盘装置
JPWO2006101077A1 (ja) * 2005-03-22 2008-09-04 松下電器産業株式会社 光ディスク装置
JP6881911B2 (ja) * 2016-08-01 2021-06-02 キヤノン株式会社 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62107444A (ja) * 1985-11-06 1987-05-18 Canon Electronics Inc サ−ボ制御回路
JPH0227401A (ja) * 1988-07-15 1990-01-30 Hitachi Ltd オフセット制御回路
JPH11238330A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Hitachi Ltd 磁気ディスク装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5343454A (en) * 1991-11-22 1994-08-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tracking control apparatus for correcting tracking error signal according to approximate equation of a function of track address
JP3221597B2 (ja) * 1995-06-01 2001-10-22 キヤノン株式会社 光学式情報記録再生装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62107444A (ja) * 1985-11-06 1987-05-18 Canon Electronics Inc サ−ボ制御回路
JPH0227401A (ja) * 1988-07-15 1990-01-30 Hitachi Ltd オフセット制御回路
JPH11238330A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Hitachi Ltd 磁気ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002063617A1 (fr) 2002-08-15
US20040017744A1 (en) 2004-01-29
JPWO2002063617A1 (ja) 2004-06-10
US6862260B2 (en) 2005-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5347503A (en) Optical information processing apparatus for correcting linearity of a photosensor output with respect to power of an emitted light beam
US5768227A (en) Optical information recording and or reproducing apparatus and method for irradiating a recording medium having a plurality of information tracks
US20060083146A1 (en) Information reproduction apparatus
JPH06243496A (ja) ディスク再生装置及びそのフォーカスバランス自動調整方法及び信号処理装置
JPH03108128A (ja) 光学式情報記録再生装置
JP4777603B2 (ja) 補正方法、補正回路、光情報記憶装置
JP2935908B2 (ja) 光スポット位置検出装置
JP2008518380A (ja) 光学記録装置の補正利得
KR100489544B1 (ko) 광 디스크장치
US7304936B2 (en) Method and apparatus for controlling power of laser diode in optical disc drive
JP2000076666A (ja) 情報記憶装置
US7158455B2 (en) Servo error detecting device for optical disk
WO2004090879A1 (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2002230805A (ja) 光ディスク装置とその利得算出方法とトラッキングサーボ信号生成方法
JPH04265532A (ja) 光学的情報記録再生装置
US20040105359A1 (en) Disc apparatus and tracking balance adjustment method
US7301863B2 (en) Method and device for canceling a land-groove offset component of a focusing error signal in an optical storage system
KR100531358B1 (ko) 광 기록재생장치의 트랙킹 서보 장치
JPH04245035A (ja) 光学的情報記録再生装置
US20060007802A1 (en) Optical disk reproducing device
JP2003323728A (ja) 光ディスクの記録及び/又は再生方法,その装置
KR930008146B1 (ko) 멀티 디스크 플레이어의 오프-액시스 보정장치
JP4179978B2 (ja) 光ディスク装置
JP2009070436A (ja) 光情報処理装置および光検出装置
KR20050040100A (ko) 광디스크 장치 및 광디스크의 틸트 보정방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees