JP4777214B2 - VoIPシステム - Google Patents

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Description

本発明は、VoIPシステムに関する。
近年、音声をパケット化してIP(Internet Protocol)ネットワーク上で伝送するVoIP(Voice over IP)の技術を利用したIP電話端末(VoIP端末)が普及してきており、ユーザ宅内に宅内VoIP終端装置を設置し、その配下にVoIP端末を設置してIP電話サービスが提供され始めている。さらに、無線LAN(Local Area Network)アクセポイント機能を加えた宅内VoIP終端装置(宅内装置)と、無線LAN機能を加えた無線LAN対応VoIP端末(WiFiフォン)により、従来のアナログコードレス電話と同等の利用も可能となってきた。一方、公衆無線LANによるネットワークが拡大すると、宅内で利用していたWiFiフォンを宅外に持ち出して無線LANアクセスポイントの電波範囲内であれば携帯電話と同様の使い方をすることも可能であるため、WiFiフォンを移動しながら利用することが考えられる。この場合、通話をしながら宅内と宅外の無線LANアクセスポイント間を移動する(ハンドオーバ)が、宅内のネットワークと公衆無線LANのネットワークではレイヤ3(IP層)ネットワークが異なっており、WiFiフォンのIPアドレスが変更されてしまう。また、宅内では、宅内装置を経由してIP電話サービスを利用していたWiFiフォンが、宅外では直接網側呼制御装置と連携してIP電話サービスを利用することになる。従って、宅内装置と公衆無線LANアクセスポイント間を移動すると、ハンドオーバが行えずに一旦通話が切断されてしまうため、移動先の宅内装置、または呼制御装置へ登録した後、手動で再度発信することにより、通話を再開する。
一方、特許文献1には、PHS(パーソナル・ハンディフォン・システム)で基地局間をハンドオーバする際に、網側(呼制御装置)と基地局との間にハンドオーバのための制御装置を設けずにハンドオーバを実現する手段としての基地局の機能について記載されている。また、特許文献2には、宅内装置を利用しないネットワーク間をVoIP端末が通話しながら移動した場合であっても、シームレスなハンドオーバを実現する技術が提案されている。特許文献2では、ハンドオーバを行う際に、通話相手の端末が音声パケットを近隣の基地局にマルチキャスト(またはブロードキャスト)することにより、途切れの少ないハンドオーバを実現している。
特開平11−252611号公報 特開2004−56336号公報
上述したように、従来のWiFiフォンでは、宅内装置から公衆無線LANアクセスポイントの配下へ、あるいは、公衆無線LANアクセスポイントから宅内装置の配下へ通話をしながら移動した場合、呼が一旦切断されてしまうという問題があった。そこで、このような場合でも、通話が途切れることなく、シームレスにハンドオーバを行うことが望まれていた。しかし、上述した、特許文献1及び2の技術は、宅内装置と公衆アクセスポイント間でのハンドオーバについて適用することはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線機能を有するVoIP端末が、宅内装置を有する宅内ネットワークと公衆無線装置を有する宅外ネットワークの間を移動する際に、その移動前後において、通話を切断させることなくシームレスにハンドオーバを実現するVoIPシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中の移動であることを示す情報を設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、前記VoIP終端装置から前記無線装置を介してハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示される通信先VoIP端末へ、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した、前記VoIP終端装置と当該通信先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該通信先VoIP端末との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置から前記ハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ、前記通話先VoIP端末の端末識別と、当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ指示送信手段を備え、通話先VoIP端末は、前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との通話パスを確立し、受信した切替用呼接続信号により示される前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立した通話パスへ切り替える切替手段と、前記宅内装置を介して前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ、切替パスとして当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該VoIP終端装置と音声パスを確立する切替用呼接続起動手段とを備え、前記VoIP終端装置は、前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との間の音声パスを確立し、受信した切替用呼接続信号を通話先VoIP端末へ送信して当該通信先VoIP端末との間の音声パスを確立する呼制御手段を備え、前記通話先VoIP端末は、VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP終端装置との間の音声パスを確立するとともに、当該切替用呼接続信号内の切替パスにより示される前記VoIP端末との間の音声パスを、確立した音声パスに切り替える切替手段と、切替前の音声パスの切断要求を前記VoIP端末へ送信する切断要求手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話先VoIP端末の端末識別と、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して、当該通話先VoIP端末と前記公衆無線装置を介した通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号内の切替パスにより示される前記VoIP終端装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元である前記VoIP端末の呼を終端している前記VoIP終端装置へ、当該登録信号内から取得した通話先VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置からハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、切替端末として前記VoIP端末の端末識別を、切替パスとして前記VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、前記通話先VoIP端末は、VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信して当該ハンドオーバ実施指示信号から端末識別及び切替パスを取得し、取得した端末識別で示される前記VoIP端末へ、取得した切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信して当該VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立した通話パスへ切り替える切替用呼接続起動手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、前記VoIP終端装置経由で前記通話先VoIP端末から送信された切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、前記通話先VoIP端末との間の通話パスの切断要求を前記通話先VoIP端末へ送信する切断要求手段とを備え、前記VoIP終端装置は、前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、当該登録信号の送信元であるVoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段と、前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信して、当該VoIP端末との通話パスを確立する呼制御手段とを備え、前記通話先VoIP端末は、前記VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、前記VoIP終端装置へ切替用呼接続信号を送信して、前記VoIP終端装置との間に通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替える切替用呼接続起動手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを示す切替パスと、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する登録要求手段と、前記無線装置を介して前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信して、当該VoIP端末と前記無線装置を介した通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間ですでに確立していた通話パスを、前記無線装置を介した通話パスへ切り替えるパス切替手段と、前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ前記無線装置を介して切替用呼接続信号を送信して、当該無線装置を介した前記VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP端末との間にすでに確立していた通話パスを、当該無線装置を介した通話パスへ切り替える切替用呼接続起動手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動を示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信して、当該VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段とを備え、前記VoIP終端装置は、前記VoIP端末から登録信号を受信し当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元のVoIP端末へ切替用呼接続信号を送信し、当該VoIP端末との間に通話パスを確立するとともに、当該登録信号により示される前記通話先VoIP端末へ切替用呼接続信号を送信し、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段を備え、前記通話先VoIP端末は、前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間で通話パスを確立するとともに、前記宅内装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段とを備え、前記VoIP終端装置は、VoIP端末から切断要求を受信し、前記VoIP端末との間の通話パスを切断するとともに、前記呼制御装置との間で確立していた通話パスの切断要求を前記呼制御装置へ送信する切断要求手段を備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、切替用呼接続信号を返送し、当該VoIP端末との間で通話パスを確立する切替用呼接続起動手段と、通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を前記VoIP終端装置から前記VoIP端末へ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、前記通話先VoIP端末は、前記呼制御装置から指示を受け、音声メディアの送信先を、前記VoIP終端装置から前記VoIP端末へ変更するセッション変更手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記呼制御装置との間の通話パスを示す切替パスと、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP終端装置との間の通話パスを確立するとともに、当該切替用呼接続により示される前記呼制御装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、切替前の通話パスの切断要求を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する切断要求手段とを備え、前記VoIP終端装置は、前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を前記呼制御装置へ送信するハンドオーバ実施指示手段と、前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間の通話パスを確立するとともに、受信した切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との間の通話パスを確立する呼制御手段とを備え、前記呼制御装置は、VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から読み出した端末識別により示されるVoIP端末との間の通話パスを示す切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を、前記VoIP終端装置を介して送信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段と、通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を前記VoIP端末から前記VoIP終端装置へ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、前記通話先VoIP端末は、前記呼制御装置から指示を受け、音声メディアの送信先を、前記VoIP端末から前記VoIP終端装置へ変更するセッション変更手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中の移動であることを示す情報を設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、前記VoIP終端装置から前記無線装置を介してハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示される通信先VoIP端末へ、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した、前記VoIP終端装置と当該通信先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該通信先VoIP端末との間の通話パスを確立する第1の切替用呼接続起動手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ、切替パスとして当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信するとともに、当該VoIP終端装置と音声パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置から前記ハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ、前記通話先VoIP端末の端末識別と、当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ指示送信手段と、前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との間の音声パスを確立し、受信した切替用呼接続信号を通話先VoIP端末へ送信して当該通信先VoIP端末との間の音声パスを確立する呼制御手段とを備え、通話先VoIP端末は、切替用呼接続信号を受信して、当該切替用呼接続信号の送信元との通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号で示される切替パスを、確立した通話パスへ切り替える切替手段と、切替前の通話パスの切断要求信号を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が変更されたと判断された場合に、通話先VoIP端末の端末識別と、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、変更されたアクセス先の無線装置を介して前記呼制御装置へ、または、変更されたアクセス先のVoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、切替用呼接続信号を受信し、当該切替用呼接続信号の送信元と通話パスを確立し、すでに確立していた通話パスを、新たに確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、切替前の通話パスの切断要求信号を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元である前記VoIP端末の呼を終端している前記VoIP終端装置へ、当該登録信号内から取得した通話先VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置からハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、切替端末として前記VoIP端末の端末識別を、切替パスとして前記VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信する第1のハンドオーバ実施指示手段と、前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、当該登録信号の送信元であるVoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信する第2のハンドオーバ実施指示手段と、前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信し、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立するとともに、当該切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との通話パスを確立する呼制御手段とを備え、前記通話先VoIP端末は、前記VoIP終端装置との通話パス確立中に、当該VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信して、当該ハンドオーバ実施指示信号から端末識別及び切替パスを取得し、取得した端末識別で示される前記VoIP端末へ、取得した切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信して、当該VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを、確立した通話パスへ切り替える第1の切替用呼接続起動手段と、前記VoIP端末との通話パス確立中に、前記VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、前記VoIP終端装置へ切替用呼接続信号を送信して、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替える第2の切替用呼接続起動手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを示す切替パスと、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する第1の登録要求手段と、前記無線装置を介して前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP端末と前記無線装置を介した通話パスを確立するとともに、すでに確立していた通話パスを、確立した通話パスへ切り替えるパス切替手段と、前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動を示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する第2の登録要求手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、前記VoIP終端装置は、前記呼制御装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ前記無線装置を介して切替用呼接続信号を送信して、当該無線装置を介した前記VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP端末との間にすでに確立していた通話パスを、当該無線装置を介した通話パスへ切り替える第1の切替用呼接続起動手段と、前記VoIP端末から登録信号を受信し当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元のVoIP端末へ切替用呼接続信号を送信して、当該VoIP端末との間の通話パスを確立するとともに、当該登録信号により示される前記通話先VoIP端末へ切替用呼接続信号を送信して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段を備え、前記通話先VoIP端末は、前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
また、本発明は、VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、前記VoIP端末は、前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する第1の登録要求手段と、前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記呼制御装置との間の通話パスを示す切替パスと、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する第2の登録要求手段と、切替用呼接続信号を受信し、当該切替用呼接続信号の送信元との間で通話パスを確立し、すでに確立していた通話パスを、新たに確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、切替前の通話パスの切断要求を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備え、前記VoIP終端装置は、VoIP端末から切断要求を受信し、前記VoIP端末との間の通話パスを切断するとともに、前記呼制御装置との間で確立していた通話パスの切断要求を前記呼制御装置へ送信する切断要求手段と、前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を前記呼制御装置へ送信するハンドオーバ実施指示手段と、前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間の通話パスを確立するとともに、受信した切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との間の通話パスを確立する呼制御手段とを備え、前記呼制御装置は、前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、切替用呼接続信号を返送し、当該VoIP端末との間で通話パスを確立する第1の切替用呼接続起動手段と、VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から読み出した端末識別により示されるVoIP端末との間の通話パスを示す切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を、前記VoIP終端装置を介して送信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段と、通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を確立した通話パスへ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、前記通話先VoIP端末は、前記呼制御装置から指示により音声メディアの送信先を変更するセッション変更手段を備える、ことを特徴とするVoIPシステムである。
本発明によれば、従来のアナログコードレス電話と同等の利用形態であったWiFiフォンを、公衆無線LANなどが提供されている宅外でも利用するVoIPシステムにおいて、宅内から宅外へ、あるいは、宅外から宅内へ通話をしながら移動した場合であっても、通話が途切れることなくハンドオーバをすることが可能となる。
また、宅内としては個人宅の利用に限らず、IP−PBX等の宅内装置が設置されている企業のプライベート網であっても、公衆無線LANとの間のハンドオーバに適用することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるVoIPシステムの全体構成を示す図である。
同図において、VoIP(Voice over IP)の事業者網であるVoIP網Nには、呼制御装置4と公衆無線装置5(無線装置)が設置される。また、ユーザの宅内には、VoIP網Nと接続される宅内装置3(VoIP終端装置)が設置される。
ユーザの保持するH.O.(ハンドオーバ)端末1は、ハンドオーバを行うVoIP端末であり、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)フォンである。WiFiフォンは、IP通信をサポートするための無線機能、例えば、無線LAN等の機能を有するVoIP端末であり、代表的なH.O.端末である。H.O.端末1は、宅内では、無線により接続される宅内装置3を介して呼を確立し、宅外では、公衆無線LAN等の無線により接続される公衆無線装置5を介して呼を確立する。ここでは、ハンドオーバを行う前のH.O.端末1を「H.O.前端末」、ネットワークを移動しハンドオーバを行った後のH.O.端末1を「H.O.後端末」とする。H.O.前端末とH.O.後端末とは、物理的には同―の端末であり、電話番号も同一であるが、IPアドレス等のネットワーク情報は異なる。なお、H.O.端末1及び宅内装置3間、H.O.端末1及び公衆無線装置5間における無線としては、IEEE802.11により規定されている無線LANの他、IP通信をサポートする無線規格を適用することができる。
被H.O.端末2は、H.O.端末1と通信している通話先のVoIP端末、またはVoIP網以外の網(PSTN網等)とのゲートウェイ装置である。
宅内装置3は、宅内VoIP終端装置であり、事業者網と宅内網の基点としてユーザ宅内に設置される。宅内装置3は、VoIPの呼制御に関する信号や、メディアを終端して、事業者網(VoIP網N)側、宅内網側(H.O.端末1)へそれぞれインタワークする装置であり、IP通信をサポートするための無線機能、例えば、無線LAN等の機能を有する。宅内装置3は、通話パス、音声ストリームともに終端することが可能であり、配下のVoIP端末が無線機能の電波範囲内、つまり、自身のネットワーク内に存在する場合には、通話パス、音声ストリームともに終端する。
呼制御装置4は、VoIPの呼制御信号を制御する装置であり、VoIP網Nの事業者網に設置される。本実施の形態では、VoIPプロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を使用するものとする。呼制御装置4には、通話パスを終端する装置(SIPでは、B2BUA(Back-to Back User Agent)と呼ばれる)と、通話パスを終端しない装置(プロキシ)とがある。また、VoIP端末が通話可能であるかどうかをVoIP端末、または宅内装置3からの登録により管理し、回線契約番号と、ダイヤルイン番号と、IPアドレスのマッピング情報を有する。このIPアドレスは、H.O.端末1が宅内装置3配下の場合は、宅内装置3のIPアドレスを示し、H.O.端末1が公衆無線装置5配下の場合は、H.O.端末1のIPアドレスを示す。
公衆無線装置5は、公衆でのIP通信をサポートする無線サービスを提供するために設置される無線装置である。代表的なものに公衆無線LANアクセスポイント(ホットスポット)がある。公衆無線装置5は、呼制御信号をルーチングするのみで、終端はしない。
なお、通話パスとは、各装置(ユーザエージェント)間での通話(セッション)の管理単位であり、SIPではダイアログと呼ばれる。また、本実施形態で利用する電話番号としては、宅内装置3が有する回線契約番号の他に、配下のVoIP端末に割り当て可能なダイヤルイン番号がある。VoIP端末は、宅外でもダイヤルイン番号を利用することが可能である。
同図において、H.O.端末1は、宅内装置3の配下にある場合の自身のIPアドレス「アドレスX」と、内線番号「1111」とを記憶している。また、宅内装置3は、自ネットワーク配下のH.O.端末1の内線番号「1111」と、SIP URL「03−XXXX−XXXX@yyy」と、IPアドレス「アドレスX」とを対応付けて記憶している。宅内装置3は、IPアドレス「アドレスX」のH.O.端末1から内線番号「1111」を受信した場合、この内線番号に対応するSIP URL「03−XXXX−XXXX@yyy」に変換してVoIP網N側へ送信し、VoIP網N側からSIP URL「03−XXXX−XXXX@yyy」を受信した場合は、内線番号「1111」に変換してH.O.端末1へ送信する。ここで、ダイヤルイン番号は、SIP URLのドメインの前までの番号、すなわち、「03−XXXX−XXXX」となる。宅内装置3は、H.O.端末1からの登録のタイミングに依存せず、例えば、宅内装置3の電源投入時などに予め、自身のIPアドレス「アドレスY」と、H.O.端末1の内線番号「1111」に対応したSIP URL「03−XXXX−XXXX@yyy」とを設定した「登録」信号を呼制御装置4へ送信する。これにより、呼制御装置4は、受信した宅内装置3のIPアドレス「アドレスY」、及び、SIP URL「03−XXXX−XXXX@yyy」を対応づけて保持しておく。H.O.端末1から、当該端末のIPアドレス及び内線番号「1111」を設定した「登録」信号を受信することにより、宅内装置3は、当該IPアドレス及び内線番号のH.O.端末1が自身の配下に存在する旨を認識する。
また、H.O.端末1が、公衆無線装置5配下にある場合、H.O.端末1は公衆無線LANにおける自身のIPアドレス「アドレスZ」と、SIP URL「03−XXXX−XXXX@zzz」とを記憶している。宅内装置3配下にある場合とはドメイン名が異なるが、ダイヤルイン番号は、SIP URLのドメインの前までの番号であるため、H.O.端末1が宅内装置3配下に存在する場合の着信と同一番号である。公衆無線装置5配下の無線LANにおけるIPアドレスは、公衆無線装置5と無線接続する際に、図示しないVoIP網N上のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバから割り当てることでもよく、公衆無線装置5に無線接続可能となった場合に使用するIPアドレスとして予め内部に記憶しておくことでもよい。H.O.端末1は、公衆無線LANと接続した場合、当該端末のIPアドレス「アドレスZ」、及び、公衆無線LANとの接続時に使用するとして予め記憶していたダイヤルイン番号と、接続している公衆無線LANにおけるドメイン名とからなる「03−XXXX−XXXX@zzz」を設定した「登録」信号を送信する。呼制御装置4は、受信したIPアドレス「アドレスZ」、及び、SIP URL「03−XXXX−XXXX@zzz」を対応づけて保持する。呼制御装置4は、SIP URLと、IPアドレスとの相互変換を行うことによって、呼制御信号やメディア信号のアドレスを変換する。
本実施形態では、H.O.端末1が被H.O.端末2と通話中に、宅内装置3のネットワーク圏外から移動して公衆無線装置5との通信が可能な場合、また、公衆無線装置5の圏外から移動して宅内装置3との通信が可能な場合、シームレスに、つまり、通話を切断することなくハンドオーバを行う。
以下では、H.O.端末1が通話中に移動したとき、H.O.端末1がハンドオーバを起動する場合を第1の実施形態に、被H.O.端末2がハンドオーバを起動する場合を第2の実施形態に、宅内装置3がハンドオーバを起動する場合を第3の実施形態に、呼制御装置4がハンドオーバを起動する場合を第4の実施形態に記載する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態においては、H.O.端末1が通話中に移動した場合に、H.O.端末1がハンドオーバ実施を指示する。第1の実施の形態における図1のH.O.端末1、被H.O.端末2、宅内装置3、呼制御装置4をそれぞれ、H.O.端末1a、被H.O.端末2a、宅内装置3a、呼制御装置4aとする。また、本実施形態では、ハンドオーバ前のH.O.端末1aをH.O.前端末、ハンドオーバ後のH.O.端末1aをハンドオーバ後端末と記載する。
図2は、本実施形態によるH.O.端末1aの機能ブロック図を示す。
同図において、H.O.端末1aは、制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140、呼制御手段150aを備える。
制御手段110は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。第1の通信手段120は、宅内装置3aとの間で、無線による通信を行う。第2の通信手段130は、VoIP網Nの公衆無線装置4と、無線による通信を行う。無線通信には、例えば、IEEE802.11などの無線LANを用いることができる。判定手段140は、接続したネットワークが宅内装置3a配下のネットワークであるか、公衆無線装置4の配下であるかを判定する。
呼制御手段150aは、ユーザにより入力された指示、あるいは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行する。呼制御手段150aは、第1の登録要求手段151、第1の切替用呼接続起動手段152、第2の登録要求手段156、第2の切替用呼接続起動手段157を有する。
第1の登録要求手段151は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、呼制御装置4aへ端末の登録を行う。第1の切替用呼接続起動手段152は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、宅内装置3aからの「H.O.実施指示」信号を受信し、被H.O.端末2aにハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるため、被H.O.端末2aへ「切替用呼接続」信号を送信する。
第2の登録要求手段156は、宅内装置3a配下のH.O.後端末として、宅内装置3aへ端末の登録を行う。第2の切替用呼接続起動手段157は、宅内装置3a配下のH.O.後端末として、被H.O.端末2aにハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるため、被H.O.端末2aへ「切替用呼接続」信号を送信する。
図3は、本実施形態による被H.O.端末2aの機能ブロック図を示す。
被H.O.端末2aは、制御手段210、通信手段220、呼制御手段250aを備える。制御手段210は、CPU及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。通信手段220は、VoIP網Nとの間でデータの送受信を行う。
呼制御手段250aは、ユーザにより入力された指示、あるいは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行する。呼制御手段250aは、第1の切替手段251、第1の切断要求手段252、第2の切替手段256、第2の切断要求手段257を有する。
第1の切替手段251は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末からの「切替用呼接続」信号の受信により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第1の切断要求手段252は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3aを経由して、宅内装置3a配下のH.O.前端末へ「切断要求」信号を送信する。
第2の切替手段256は、宅内装置3配下のH.O.後端末から宅内装置3a経由で送信された「切替用呼接続」信号の受信により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第2の切断要求手段257は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、公衆無線装置5配下のH.O.前端末へ「切断要求」信号を送信する。
図4は、本実施形態による宅内装置3aの機能ブロック図を示す。
宅内装置3aは、制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330、呼制御手段350aを備える。制御手段310は、CPU及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。第1の通信手段320は、H.O.端末1aとの間で、無線による通信を行う。第2の通信手段330は、VoIP網Nを介したデータの送受信を行う。
呼制御手段350aは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、H.O.実施指示送信手段351を備える。H.O.実施指示送信手段351は、呼制御装置4aからの「H.O.通知」信号の受信により、ハンドオーバの実施を促すために公衆無線装置5配下のH.O.後端末へ「H.O.実施指示」信号を送信する。また、H.O.実施指示送信手段351は、自身の配下のH.O.前端末へ「H.O.実施指示」信号を送信することも可能である。
図5は、本実施形態による呼制御装置4aの機能ブロック図を示す。
呼制御装置4aは、制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440、呼制御手段450aを有する。
制御手段410は、CPU及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。通信手段420は、VoIP網Nを介したデータの送受信を行う。アドレス変換手段440は、H.O.端末1、被H.O.端末2、宅内装置3が送信した呼制御信号やメディア信号に設定された宛先のSIP URLをIPアドレスへ変換する。
呼制御手段450aは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、H.O.通知手段451を有する。H.O.通知手段451は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末からの「登録」信号受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、H.O.端末1aがハンドオーバの実施を要求していることを宅内装置3aへ「H.O.通知」信号により通知する。
次に、本実施形態によるVoIPシステムの動作を説明する。
図6は、H.O.端末1aにおけるネットワークの移動判定の動作フローを示す。
同図において、H.O.端末1aの判定手段140は、自身が帰属している無線装置、すなわち、第1の通信手段120における宅内装置3aとの間の電波強度、第2の通信手段130における公衆無線装置5との間の電波強度を監視している。H.O.端末1aが通話中に移動するなどして、電波強度が通話のための品質を確保できない電波強度(閾値)以下になると(ステップS11:YES)、ハンドオーバ先のネットワークの検索を始め、H.O.先ネットワークが存在する場合は(ステップS12:有)、そのネットワークへの無線接続を行う。
第1の通信手段120または第2の通信手段130において、H.O.先ネットワークへの接続が完了すると(ステップS13:OK)、H.O.端末1a(H.O後端末)の判定手段140は、そのネットワークが宅内装置3a配下のネットワークであるか、あるいは、公衆無線装置5配下のネットワークであるかを判定する。なおこれは、無線LANの場合、受信したESSID(ネットワーク識別子)により判定することが可能である。
判定手段140は、接続先が宅内装置3a配下のネットワークであると判断した場合(ステップS14:YES)、宅内装置3aへの登録を行い、この登録が成功すると(ステップS15:OK)、後述するハンドオーバ動作を行う。また、判定手段140は、接続先が公衆無線装置5であり、宅内装置3a配下のネットワークではないと判断した場合(ステップS14:NO)、呼制御装置4aへ位置の登録を行い、この登録が成功すると(ステップS16:OK)、後述するハンドオーバ動作を行う。
続いて、ハンドオーバ手順について説明する。
図7は、H.O.端末1aが通話中に宅内装置3a配下から公衆無線装置5配下へ移動したハンドオーバ手順を示す図である。なお、動作フローにおけるアンダーラインは、新規信号または新規パラメータを示す。
ハンドオーバ前は、H.O.端末1a(H.O.前端末)と被H.O.端末2aの間に宅内装置3aが存在し、宅内装置3aとH.O.前端末との間、及び、宅内装置3aと被H.O.端末2aとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.前端末と宅内装置3aとの間の通話パスを通話パスA、被H.O.端末2aと宅内装置3aとの間の通話パスを通話パスBとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.端末1a(H.O.後端末)と被H.O.端末2aとの間で通話パス、音声ストリームともに終端される。H.O.後端末と被H.O.端末2aとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSa21:宅内装置3a配下で被H.O.端末2aとの通話を行っているH.O.端末1aが公衆無線装置5配下へ移動し、判定手段140により、H.O.端末1aの接続したネットワークが宅内装置3a配下のネットワークではないと判定された場合、第1の登録要求手段151は、呼制御装置4aへ「登録」信号を送信する。このとき、H.O.端末1a(H.O.後端末)は、通常の「登録」信号内の情報として設定するIPアドレス(アドレスZ)やダイヤルイン番号(「03−XXXX−1111@zzz」)などの自端末情報等に加えて、通話状態が「通話中」であることを示す情報も含めて通知する。
ステップSa22:呼制御装置4aのH.O.通知手段451は、H.O.後端末からの「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、宅内装置3aへ「H.O.通知」信号を通知する。この「H.O.通知」信号には、H.O.後端末を特定するための情報、例えば、SIP URI「03−XXXX−1111@zzz」が含まれる。これは、ダイヤルイン番号「03−XXXX−1111」と宅内装置3aのIPアドレス「アドレスY」のマッピングにより、宛先を特定して通知する。
ステップSa23:宅内装置3aのH.O.実施指示送信手段351が呼制御装置4aからの「H.O.通知」信号を受信すると、ハンドオーバの実施を促すためにH.O.後端末へ「H.O.実施指示」信号を送信する。このとき、ハンドオーバ後の通話パスを設定するために必要となる情報として、ハンドオーバ前後の通話パスの切り替えを実施する端末(切替端末)が「被H.O.端末2a」であり、切り替える(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスB」であることを通知する。
ステップSa24:さらに、H.O.実施指示送信手段351は、H.O.前端末へ「H.O.実施指示」信号を送信することも可能である。
ステップSa25:H.O.後端末の第1の切替用呼接続起動手段152は、宅内装置3aからの「H.O.実施指示」信号を受信すると、被H.O.端末2aでハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、被H.O.端末2aへ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、「H.O.実施指示」信号により通知された切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスB」であることを通知する。これより被H.O.端末2aの第1の切替手段251は、ハンドオーバ前の通話パスBを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームも被H.O.端末2aとの間で直接終端する。
ステップSa26、Sa27:ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、被H.O.端末2aの第1の切断要求手段252は、宅内装置3aを経由してH.O.前端末へ「切断要求」信号を送信し、通話パスA及びBを切断する。
図8は、図7に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図7において対応するステップを示す。また、シーケンス図におけるアンダーラインは、新規信号または新規パラメータを示す。
ステップSa31〜Sa33:H.O.端末1a(H.O.前端末)が被H.O.端末2aへ呼を起動するための「INVITE」信号を送信すると、宅内装置3aから発信元のSIP URL「1111」を「03−XXXX−1111@yyy」に変換して呼制御装置4aへ送信する。呼制御装置4aは、「INVITE」に含まれる宛先としての被H.O.端末2aのSIP URLから被H.O.端末2aのIPアドレスへ変換し、被H.O.端末2aへ「INVITE」信号を送信する。被H.O.端末2aは、「INVITE」信号を受信すると、着呼が成功したこと示す最終応答「200」信号を返送する。呼制御装置4aは、宅内装置3aへ最終応答「200」信号を送信し、宅内装置3aは、H.O.端末1aへ最終応答「200」信号を送信する。そして、発側ユーザのH.O.端末1aが、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を宅内装置3aへ返送し、宅内装置3aは呼制御装置4aへ「ACK」信号を送信し、さらに、呼制御装置4aは、H.O.端末2aへ「ACK」信号を送信する。これにより、H.O.端末1a及び宅内装置3a間で通話パスAが、宅内装置3a及び被H.O.端末2a間で通話パスBが確立する。
ステップSa34:H.O.端末1a(H.O.前端末)は、公衆無線装置5配下へ移動すると、ネットワークの移動を検出する。
ステップSa35(ステップSa21):H.O.後端末は、呼制御装置4aへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。REGISTER信号には、「通話中」が設定された通話状態パラメータが含まれる。
ステップSa36(ステップSa22):呼制御装置4aは、「REGISTER」信号を受信すると、宅内装置3aへ「NOTIFY」(H.O.通知)信号を通知する。この「NOTIFY」信号には、H.O.後端末を特定するための情報を設定したH.O.通知パラメータが含まれる。
ステップSa37、Sa38(ステップSa23):宅内装置3aは、呼制御装置4aからの「NOTIFY」信号を受信すると、呼制御装置4aを介してH.O.後端末へ「REFER」(H.O.実施指示)信号を送信する。「REFER」信号には、切替端末として「固定IP電話」(被H.O.端末2aのURLなど)が設定されたRefer-toパラメータと、切替パスである「通話パスB」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。
ステップSa39(ステップSa24):宅内装置3aは、H.O.前端末へステップSa37と同様のパラメータを設定した「REFER」信号を送信してもよい。
ステップSa40、Sa41(ステップSa25):H.O.後端末は、宅内装置3aからの「REFER」信号を受信すると、呼制御装置4aを介して被H.O.端末2aへ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスB」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。被H.O.端末2aが、最終応答「200」信号を、呼制御装置4aを介してH.O.後端末へ返送すると、H.O.後端末は、呼制御装置4aを介して「ACK」信号を被H.O.端末2aへ返送する。これにより、被H.O.端末2aとH.O.後端末間に通話パスCが確立する。
ステップSa42〜Sa44(ステップSa26、Sa27):被H.O.端末2aは、呼制御装置4aを介して宅内装置3aへ「BYE」(切断要求)信号を送信し、宅内装置3aは、「BYE」信号をH.O.前端末へ送信する。H.O.前端末は、宅内装置3aへ最終応答「200」信号を送信して通話パスAを切断し、宅内装置3aは、呼制御装置4aを介して被H.O.端末2aへ最終応答「200」信号を送信して通話パスを切断する。このようにして、ハンドオーバ前の通話パスBを、ステップSa40〜Sa41の「INVITE」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。
図9は、H.O.端末1aが通話中に公衆無線装置5配下から宅内装置3a配下へ移動した場合のハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.前端末と被H.O.端末2aとの間で通話パス、音声ストリームともに終端される。H.O.前端末と被H.O.端末2aとの間の通話パスを通話パスAとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.後端末と被H.O.端末2aの間に宅内装置3aが存在し、宅内装置3aとH.O.後端末との間、及び、宅内装置3aと被H.O.端末2aとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.後端末と宅内装置3aとの間の通話パスを通話パスB、被H.O.端末2aと宅内装置3aとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSa51:公衆無線装置5配下で被H.O.端末2aとの通話を行っているH.O.端末1aが移動し、判定手段140により、H.O.端末1aの接続したネットワークが宅内装置3a配下のNWであると判定した場合、第2の登録要求手段156は、宅内装置3aへ「登録」信号を送信する。このとき、H.O.端末1a(H.O.後端末)は、通常の「登録」信号内の情報として設定するIPアドレス(「アドレスX」)や電話番号(内線番号「1111」)などの自端末情報等も含めて通知する。
ステップSa52:H.O.後端末の第2の切替用呼接続起動手段157は、ハンドオーバの実施が必要であると判断し、被H.O.端末2aでハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、被H.O.端末2aへ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となるハンドオーバ前通話パス(切替パス)が、「通話パスA」であることを併せて通知する。なお、「切替用呼接続」信号は、H.O.後端末と被H.O.端末2aの間に存在する宅内装置3aを経由して送信されるため、H.O.後端末と宅内装置3aの間に通話パスBが設定される。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームも宅内装置3aとの間で終端し、通話パスCが設定される。
ステップSa53:被H.O.端末2aの第2の切替手段256では、ステップSa52において宅内装置3a経由でH.O.後端末から「切替用呼接続」信号を受信すると、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、被H.O.端末2aからの音声ストリームも宅内装置3aとの間で終端する。
ステップSa54:ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、被H.O.端末2aの第2の切断要求手段257は、H.O.前端末へ「切断要求」信号を送信し、通話パスAを切断する。
図10は、図9に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図9において対応するステップを示す。
ステップSa61〜Sa62:H.O.端末1a(H.O.前端末)は、呼制御装置4aを介して被H.O.端末2aへ、呼を起動するための「INVITE」信号を送信する。被H.O.端末2aは、「INVITE」信号を受信すると、着呼が成功したこと示す最終応答「200」信号を、呼制御装置4aを介してH.O.端末1aへ返送する。H.O.端末1aは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、呼制御装置4aを介して被H.O.端末2aへ返送する。これにより、H.O.端末1a(H.O.前端末)及び被H.O.端末2a間で通話パスAが確立する。
ステップSa63:H.O.端末1a(H.O.前端末)が宅内装置3a配下へ移動する。H.O.端末1aは、ネットワークの移動を検出する。
ステップSa64(ステップSa51):H.O.後端末は、宅内装置3aへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。
ステップSa65〜s67(ステップSa52〜Sa53):H.O.後端末は、ハンドオーバの実施が必要であると判断し、宅内装置3aへ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。宅内装置3aは、受信した「INVITE」信号を、呼制御装置4aを介して被H.O.端末2aへ送信する。被H.O.端末2aは、最終応答「200」信号を、呼制御装置4aを介して宅内装置3aへ返送し、宅内装置3aは受信した最終応答「200」信号を、H.O.後端末へ送信する。H.O.後端末は.最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、宅内装置3aを介して呼制御装置4aへ返送し、呼制御装置4aは受信した「ACK」信号を、被H.O.端末2aへ送信する。これにより、H.O.後端末と宅内装置3aとの間に通話パスBが、被H.O.端末2aとH.O.後端末間に通話パスCが確立する。
ステップSa68(ステップSa54):被H.O.端末2aは、「INVITE」信号を受信すると、ハンドオーバ前の通話パスAを、「INVITE」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替え、被H.O.端末2aからの音声ストリームも宅内装置3aとの間で終端する。被H.O.端末2aは、H.O.前端末へ「BYE」(切断要求)信号を呼制御装置4aを介してH.O.前端末へ送信し、H.O.前端末は、呼制御装置4aを介して最終応答「200」信号を返送し、通話パスAを切断する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態においては、H.O.端末1が通話中に移動した場合に、被H.O.端末2がH.O.実施を指示する。第2の実施の形態における図1のH.O.端末1、被H.O.端末2、宅内装置3、呼制御装置4をそれぞれ、H.O.端末1b、被H.O.端末2b、宅内装置3b、呼制御装置4bとする。また、本実施形態では、ハンドオーバ前のH.O.端末1bをH.O.前端末、ハンドオーバ後のH.O.端末1bをH.O.後端末と記載する。
なお、本実施形態では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態によるH.O.端末1bの機能ブロック図を示す。
同図において、H.O.端末1bは、制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140、呼制御手段150bを備える。制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140は、第1の実施形態と同様である。
呼制御手段150bは、ユーザにより入力された指示、あるいは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行する。呼制御手段150bは、第1の登録要求手段161、第1のパス切替手段162、第1の切断要求手段163、第2の登録要求手段166、第2のパス切替手段167、及び、第2の切断要求手段168を有する。
第1の登録要求手段161は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、呼制御装置4bへ端末の登録を行う。第1のパス切替手段162は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、被H.O.端末2bからの「切替用呼接続」信号を受信し、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第1の切断要求手段163は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3b配下のH.O.前端末として、宅内装置3bを経由して被H.O.端末2bへ「切断要求」信号を送信する。
第2の登録要求手段166は、宅内装置3b配下のH.O.後端末として、宅内装置3bへ端末の登録を行う。第2のパス切替手段167は、宅内装置3b配下へのハンドオーバ時、宅内装置3b経由で送信された「切替用呼接続」信号を受信し、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第2の切断要求手段168は、宅内装置3b配下へのハンドオーバ時、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、公衆無線装置5配下のH.O.前端末として、被H.O.端末2bへ「切断要求」信号を送信する。
図12は、本実施形態による被H.O.端末2bの機能ブロック図を示す。
被H.O.端末2bは、制御手段210、通信手段220、呼制御手段250bを備える。制御手段210、通信手段220は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段250bは、VoIPの呼制御を実行し、第1の切替用呼接続起動手段261、及び、第2の切替用呼接続起動手段266を備える。
第1の切替用呼接続起動手段261は、宅内装置3bからの「H.O.実施指示」信号の受信により、公衆無線装置5配下のH.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。第2の切替用呼接続起動手段266は、宅内装置3bからの「H.O.実施指示」信号の受信により、宅内装置3b配下のH.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。
図13は、本実施形態による宅内装置3bの機能ブロック図を示す。
宅内装置3bは、制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330、呼制御手段350bを備える。制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段350bは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、第1のH.O.実施指示手段361、及び、第2のH.O.実施指示手段366を備える。
第1のH.O.実施指示手段361は、呼制御装置4bからの「H.O.通知」信号の受信により、ハンドオーバの実施を促すために被H.O.端末2bへ「H.O.実施指示」信号を送信する。第2のH.O.実施指示手段366は、自身の配下のH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、ハンドオーバの実施を促すために被H.O.端末2bへ「H.O.実施指示」信号を送信する。
図14は、本実施形態による呼制御装置4bの機能ブロック図を示す。
呼制御装置4bは、制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440、呼制御手段450bを備える。制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段450bは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、H.O.通知手段461を備える。
H.O.通知手段461は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、H.O.端末がハンドオーバの実施を要求していることを宅内装置3bへ「H.O.通知」信号により通知する。
次に、本実施形態によるVoIPシステムの動作を説明する。
H.O.端末1bにおけるネットワークの移動判定の動作フローは第1の実施形態の図6と同様であるため、以下ではハンドオーバ手順について説明する。
図15は、H.O.端末1bが通話中に宅内装置3b配下から公衆無線装置5配下へ移動したハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.端末1b(H.O.前端末)と被H.O.端末2bの間に宅内装置3bが存在し、宅内装置3bとH.O.前端末との間、及び、宅内装置3bと被H.O.端末2bとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.前端末と宅内装置3bとの間の通話パスを通話パスA、被H.O.端末2bと宅内装置3bとの間の通話パスを通話パスBとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.端末1b(H.O.後端末)と被H.O.端末2bとの間で通話パス、音声ストリームともに終端される。H.O.後端末と被H.O.端末2bとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSb21:宅内装置3b配下で被H.O.端末2bとの通話を行っているH.O.端末1bが公衆無線装置5配下へ移動し、判定手段140により、H.O.端末1bの接続したネットワークが宅内装置3b配下のネットワークではないと判定された場合、第1の登録要求手段161は、呼制御装置4bへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報として自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態「通話中」、被H.O.端末2bを特定するための情報、例えば、被H.O.端末2bのSIP URI等も併せて通知する。
ステップSb22:呼制御装置4bのH.O.通知手段461は、H.O.後端末からの「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断する。H.O.通知手段461は、H.O.端末1bがハンドオーバの実施を要求していることを宅内装置3bへ「H.O.通知」信号により通知する。これは、ダイヤルイン番号と宅内装置3bのIPアドレスのマッピングにより通知が行われる。また、このとき、被H.O.端末2bの特定を可能とするために、被H.O.端末2bを特定するための情報(SIP URI等)を通知する。
ステップSb23:宅内装置3bの第1のH.O.実施指示手段361は、呼制御装置4bから「H.O.通知」信号を受信すると、ハンドオーバの実施を促すために被H.O.端末2bへ「H.O.実施指示」信号を送信する。このとき、ハンドオーバ後の通話パスを設定するために必要となる情報として、ハンドオーバ前後の通話パスの切り替えを実施する端末(切替端末)が「H.O.後端末」であり、切り替える(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知する。
ステップSb24:被H.O.端末2bの第1の切替用呼接続起動手段261が宅内装置3bからの「H.O.実施指示」信号を受信すると、公衆無線装置5配下に移動したH.O.後端末において、ハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、「H.O.実施指示」信号により通知された、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が、「通話パスA」であることを通知する。H.O.後端末の第1のパス切替手段162は、被H.O.端末2bからの「切替用呼接続」信号を受信すると、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームも被H.O.端末2bとの間で直接終端する。
ステップSb25、Sb26:H.O.前端末の第1の切断要求手段163は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3bを経由して被H.O.端末2bへ「切断要求」信号を送信し、通話パスA、通話パスBを切断する。
図16は、図15に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図15において対応するステップを示す。
ステップSb31〜Sb34:第1の実施形態における図10のステップSa31〜Sa34と同様の処理を行う。すなわち、H.O.端末1b及び宅内装置3b間で通話パスAを、宅内装置3b及び被H.O.端末2b間で通話パスBを確立した後、H.O.端末1bが、公衆無線装置5配下へ移動すると、ネットワークの移動を検出する。
ステップSb35(ステップSb21):H.O.後端末(H.O.端末1b)は、呼制御装置4bへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」が設定された通話状態パラメータ、被H.O.端末2bの特定情報(SIP URI)が含まれる。
ステップSb36(ステップSb22):呼制御装置4bは、「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、宅内装置3bへ「NOTIFY」(H.O.通知)信号を送信する。「NOTIFY」信号には、被H.O.端末2bを特定するための情報(SIP URI等)が設定されたH.O.通知パラメータが含まれる。
ステップSb37、b38(ステップSb23):宅内装置3bは、呼制御装置4bから「NOTIFY」信号を受信すると、呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ「REFER」(H.O.実施指示)信号を送信する。「REFER」信号には、切替端末として「H.O.後端末」(SIP URLなど)が設定されたRefer-toパラメータと、切替パスである「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。
ステップSb39、Sb40(ステップSb24):被H.O.端末2bは、「REFER」信号を受信すると、呼制御装置4bを介してH.O.後端末へ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。H.O.後端末は、最終応答「200」信号を、呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ返送し、被H.O.端末2bは、呼制御装置4bを介してH.O.後端末へ「ACK」信号を送信する。これにより、被H.O.端末2bとH.O.後端末間に通話パスCが確立する。
ステップSb41〜Sb43(ステップSb25、Sb26):H.O.前端末は宅内装置3bへ「BYE」(切断要求)信号を送信し、宅内装置3bは最終応答「200」信号を返送して通話パスAを切断する。さらに宅内装置3bは、呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ「BYE」信号を送信する。被H.O.端末2bは最終応答「200」信号を返送して通話パスBを切断する。
図17は、H.O.端末1bが通話中に公衆無線装置5配下から宅内装置3b配下へ移動した場合のハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.前端末と被H.O.端末2bの間で通話パス、音声ストリームともに終端される。H.O.前端末と被H.O.端末2bとの間の通話パスを通話パスAとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.後端末と被H.O.端末2bの間に宅内装置3bが存在し、宅内装置3bとH.O.後端末との間、及び、宅内装置3bと被H.O.端末2bとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.後端末と宅内装置3bとの間の通話パスを通話パスB、被H.O.端末2bと宅内装置3bとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSb51:公衆無線装置5配下で被H.O.端末2bとの通話を行っているH.O.端末1bが移動し、判定手段140により、H.O.端末1bの接続したネットワークが宅内装置3b配下のネットワークであると判定した場合、第2の登録要求手段166は、宅内装置3bへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報としての自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態が「通話中」、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であること(オプション)、及び、被H.O.端末2bを特定するための情報(SIP URI等)も含めて通知する。
ステップSb52:宅内装置3bの第2のH.O.実施指示手段366は、H.O.後端末から「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、ハンドオーバの実施を促すために被H.O.端末2bへ「H.O.実施指示」信号を送信する。このとき、ハンドオーバ後の通話パスを設定するために必要となる情報として、ハンドオーバ前後の通話パスの切り替えを実施する端末(切替端末)が「H.O.後端末」であり、切り替える(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知する。
ステップSb53:被H.O.端末2bの第2の切替用呼接続起動手段266は、宅内装置3bから「H.O.実施指示」信号を受信すると、H.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知してもよい。なお、「切替用呼接続」信号は、H.O.後端末と被H.O.端末2bとの間に存在する宅内装置3bを経由して送信されるため、被H.O.端末2bと宅内装置3bとの間に通話パスCが設定される。さらに、被H.O.端末2bからの音声ストリームも宅内装置3bとの間で終端する。
ステップSb54:宅内装置3bの呼制御手段350bは、被H.O.端末2bから受信した「切替用呼接続」信号をH.O.後端末へ送信する。H.O.後端末の第2のパス切替手段167は、ステップSb53において宅内装置3b経由で被H.O.端末2bから送信された「切替用呼接続」信号を受信し、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスBに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームも宅内装置3bとの間で終端する。
ステップSb55:H.O.前端末の第2の切断要求手段168は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、H.O.端末1bへ「切断要求」信号を送信し、通話パスAを切断する。
図18は、図17に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧書きは、図17において対応するステップを示す。
ステップSb61〜Sb63:第1の実施形態における図13のステップSa61〜Sa63と同様の処理を行う。すなわち、公衆無線装置5配下のH.O.端末1b及び被H.O.端末2b間で通話パスAを確立した後、H.O.端末1bが宅内装置3b配下へ移動する。H.O.端末1bは、ネットワークの移動を検出する。
ステップSb64(ステップSb51):H.O.後端末(H.O.端末1b)は、宅内装置3bへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」が設定された通話状態パラメータ、「通話パスA」が設定された切替パスパラメータ、及び、被H.O.端末2bを特定するための情報が含まれる。
ステップSb65、Sb66(ステップSb52):宅内装置3bは、「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ「REFER」(H.O.実施指示)信号を送信する。「REFER」信号には、切替端末として「H.O.後端末」(SIP URLなど)が設定されたRefer-toパラメータと、切替パスである「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。
ステップSb67、Sb68(ステップSb53):被H.O.端末2bは、宅内装置3bから「REFER」信号を受信すると、H.O.後端末へ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。H.O.後端末は、最終応答「200」信号を、宅内装置3b及び呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ返送し、被H.O.端末2bは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、呼制御装置4b及び宅内装置3bを介してH.O.後端末へ送信する。これにより、被H.O.端末2bと宅内装置3bとの間に通話パスCが確立される。
ステップSb69(ステップSb54):宅内装置3bは、被H.O.端末2bから受信した「INVITE」信号をH.O.後端末へ送信する。H.O.後端末は、「INVITE」信号内のReplacesパラメータで示される通話パスAを、ハンドオーバ後に確立した通話パスBに切り替える。
ステップSb70、Sb71(ステップSb55):H.O.前端末は、呼制御装置4bを介して「BYE」(切断要求)信号を被H.O.端末2bへ送信し、被H.O.端末2bは最終応答「200」信号を返送して通話パスAを切断する。さらに宅内装置3bは、呼制御装置4bを介して被H.O.端末2bへ「BYE」信号を送信する。被H.O.端末2bは最終応答「200」信号を返送して通話パスBを切断する。
<第3の実施形態>
第3の実施形態においては、H.O.端末1が通話中に移動した場合に、宅内装置3がH.O.実施を指示する。第3の実施の形態における図1のH.O.端末1、被H.O.端末2、宅内装置3、呼制御装置4をそれぞれ、H.O.端末1c、被H.O.端末2c、宅内装置3c、呼制御装置4cとする。また、本実施形態では、ハンドオーバ前のH.O.端末1cをH.O.前端末、ハンドオーバ後のH.O.端末1cをH.O.後端末と記載する。
なお、本実施形態では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図19は、本実施形態によるH.O.端末1cの機能ブロック図を示す。
同図において、H.O.端末1cは、制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140、呼制御手段150cを備える。制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140は、第1の実施形態と同様である。
呼制御手段150cは、ユーザにより入力された指示、あるいは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、第1の登録要求手段171、第1のパス切替手段172、第1の切断要求手段173、第2の登録要求手段176、第2のパス切替手段177を有する。
第1の登録要求手段171は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、呼制御装置4cへ端末の登録を行う。第1のパス切替手段172は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、宅内装置3cからの「切替用呼接続」信号を受信し、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第1の切断要求手段173は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3c配下のH.O.前端末として、宅内装置3cへ「切断要求」信号を送信する。
第2の登録要求手段176は、宅内装置3c配下のH.O.後端末として、宅内装置3cへ端末の登録を行う。第2のパス切替手段177は、宅内装置3c配下へのハンドオーバ時、宅内装置3cからの「切替用呼接続」信号の受信により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。
図20は、本実施形態による被H.O.端末2cの機能ブロック図を示す。
被H.O.端末2cは、制御手段210、通信手段220、呼制御手段250cを備える。制御手段210、通信手段220は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段250cは、VoIPの呼制御を実行し、パス切替手段276、及び、切断要求手段277を備える。
パス切替手段276は、宅内装置3cからの「切替用呼接続」信号の受信により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。切断要求手段277は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、公衆無線装置5配下のH.O.前端末へ「切断要求」信号を送信する。
図21は、本実施形態による宅内装置3cの機能ブロック図を示す。
宅内装置3cは、制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330、呼制御手段350cを備える。制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段350c、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、第1の切替用呼接続起動手段371、第2の切替用呼接続起動手段376、及び、第3の切替用呼接続起動手段377を備える。
第1の切替用呼接続起動手段371は、呼制御装置4cからの「H.O.実施指示」信号の受信により、公衆無線装置5配下のH.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。
第2の切替用呼接続起動手段376は、自身の配下のH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、H.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。
第3の切替用呼接続起動手段377は、自身の配下のH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、被H.O.端末2cにおいてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、被H.O.端末2cへ「切替用呼接続」信号を送信する。
図22は、本実施形態による呼制御装置4cの機能ブロック図を示す。
呼制御装置4cは、制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440、呼制御手段450cを備える。制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段450cは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、H.O.実施指示手段471を備える。
H.O.実施指示手段471は、公衆無線装置5a配下のH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、ハンドオーバの実施を促すために宅内装置3cへ「H.O.実施指示」信号を送信する。
次に、本実施形態によるVoIPシステムの動作を説明する。
H.O.端末1cにおけるネットワークの移動判定の動作フローは第1の実施形態の図6と同様であるため、以下ではハンドオーバ手順について説明する。
図23は、H.O.端末1cが通話中に宅内装置3c配下から公衆無線装置5配下へ移動したハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.端末1c(H.O.前端末)と被H.O.端末2cの間に宅内装置3cが存在し、宅内装置3cとH.O.前端末との間、及び、宅内装置3cと被H.O.端末2cとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.前端末と宅内装置3cとの間の通話パスを通話パスA、被H.O.端末2cと宅内装置3cとの間の通話パスを通話パスBとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.端末1c(H.O.後端末)と被H.O.端末2cとの間で宅内装置3cが通話パスを終端する。また、音声ストリームは、H.O.後端末と被H.O.端末2cとの間で終端される。宅内装置3cと被H.O.端末2cとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSc21:宅内装置3c配下で被H.O.端末2cとの通話を行っているH.O.端末1cが公衆無線装置5配下へ移動し、判定手段140により、H.O.端末1cの接続したネットワークが宅内装置3c配下のネットワークではないと判定された場合、第1の登録要求手段171は、呼制御装置4cへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報として自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態「通話中」、被H.O.端末2cを特定するための情報、例えば、被H.O.端末2cのSIP URI等も併せて通知する。
ステップSc22:呼制御装置4cのH.O.実施指示手段471は、H.O.後端末から「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、ハンドオーバの実施を促すために、宅内装置3cへ「H.O.実施指示」信号を送信する(ダイヤルイン番号と宅内装置のIPアドレスのマッピングにより通知)。このとき、ハンドオーバ後の通話パスを設定するために必要となる情報として、ハンドオーバ前後の通話パスの切り替えを実施する端末(切替端末)が「H.O.後端末」であり、切り替える(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」(オプション)であることを通知する。
ステップSc23:宅内装置3cの第1の切替用呼接続起動手段371は、「H.O.実施指示」信号を受信すると、H.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、「H.O.実施指示」信号により通知された切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知してもよい。これより、H.O.後端末は、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームは、被H.O.端末2cへ直接送信するよう変更される。
ステップSc24:ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、H.O.前端末の第1の切断要求手段173は、宅内装置3cへ「切断要求」信号を送信し通話パスAを切断する。
図24は、図23に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図23において対応するステップを示す。
ステップSc31〜Sc34:第1の実施形態における図10のステップSa31〜Sa34と同様の処理を行う。すなわち、H.O.端末1c及び宅内装置3c間で通話パスAを、宅内装置3c及び被H.O.端末2c間で通話パスBを確立した後、H.O.端末1cが、公衆無線装置5配下へ移動すると、ネットワークの移動を検出する。
ステップSc35(ステップSc21):H.O.後端末(H.O.端末1c)は、呼制御装置4cへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」が設定された通話状態パラメータ、「通話パスA」が設定された切替パスパラメータが含まれる。
ステップSc36(ステップSc22):呼制御装置4cは、「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、宅内装置3cへ「REFER」(H.O.実施指示)信号を送信する。「REFER」信号には、「H.O.後端末」(SIP URLなど)が設定されたRefer-toパラメータ、「通話パスA」が設定されたReplacesパラメータが含まれる。
ステップSc37、Sc38(ステップSc23):宅内装置3cは、「INVITE」(切替用呼接続)信号を、呼制御装置4cを介してH.O.後端末へ送信する。「INVITE」信号には、「REFER」信号から読み出された「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。H.O.後端末は、最終応答「200」信号を、呼制御装置4cを介して宅内装置3cへ返送し、宅内装置3cは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、呼制御装置4cを介してH.O.後端末へ返送する。これにより、H.O.後端末と宅内装置3cとの間に通話パスCが設定される。H.O.後端末は、通話パスAを通話パスCに切り替え、さらに、H.O.後端末からの音声ストリームは、被H.O.端末2cへ直接送信するよう変更する。
ステップSc39(ステップSc24):H.O.前端末は、宅内装置3cへ「BYE」(切断要求)信号を送信し、宅内装置3cは最終応答「200」信号を返送して通話パスAを切断する。
図25は、H.O.端末1cが通話中に公衆無線装置5配下から宅内装置3c配下へ移動した場合のハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.前端末と被H.O.端末2cの間で通話パス、音声ストリームともに終端される。H.O.前端末と被H.O.端末2cとの間の通話パスを通話パスAとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.後端末と被H.O.端末2cの間に宅内装置3cが存在し、宅内装置3cとH.O.後端末との間、及び、宅内装置3cと被H.O.端末2cとの間で通話パス及び音声ストリームを終端している。H.O.後端末と宅内装置3cとの間の通話パスを通話パスB、被H.O.端末2cと宅内装置3cとの間の通話パスを通話パスCとする。
ステップSc51:公衆無線装置5配下で被H.O.端末2cとの通話を行っているH.O.端末1c(H.O.前端末)が移動し、判定手段140により、H.O.端末1c(H.O.後端末)の接続したネットワークが宅内装置3c配下のNWであると判定した場合、H.O.後端末の第2の登録要求手段176は、宅内装置3cへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報として自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態が「通話中」、切替対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」(オプション)、被H.O.端末2cを特定するための情報(SIP URI等)も含めて通知する。
ステップSc52:宅内装置3cの第2の切替用呼接続起動手段376は、H.O.後端末から「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、H.O.後端末でハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知してもよい。これよりH.O.後端末の第2のパス切替手段177は、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスBに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームも宅内装置3cとの間で終端する。
ステップSc53:宅内装置3cの第3の切替用呼接続起動手段377は、ステップSc52と同様に、被H.O.端末2cでハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、被H.O.端末2cへH.Oへ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知してもよい。これより被H.O.端末2cは、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号に設定されていたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、被H.O.端末2cからの音声ストリームも宅内装置3cとの間で終端する。
ステップSc54:ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、被H.O.端末2cの切断要求手段277は、H.O.前端末へ「切断要求」信号を送信し、通話パスAを切断する。
図26は、図25に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧書きは、図25において対応するステップを示す。
ステップSc61〜Sc63:第1の実施形態における図13のステップSa61〜Sa63と同様の処理を行う。すなわち、公衆無線装置5配下のH.O.端末1c及び被H.O.端末2c間で通話パスAを確立した後、H.O.端末1cが宅内装置3c配下へ移動する。H.O.端末1cは、ネットワークの移動を検出する。
ステップSc64(ステップSc51):H.O.後端末(H.O.端末1c)は、宅内装置3cへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」を設定した通話状態パラメータ、「通話パスA」を設定した切替パスパラメータ、及び、被H.O.端末2cを特定するための情報が含まれる。
ステップSc65(ステップSc52):宅内装置3cは、H.O.後端末から「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、H.O.後端末へ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。宅内装置3cは、最終応答「200」信号を返送し、H.O.後端末は、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を宅内装置3cへ送信する。これにより、H.O.後端末と宅内装置3cの間で通話パスBが確立される。
ステップSc66、Sc67(ステップSc53):宅内装置3cは、さらに、呼制御装置4cを介して、被H.O.端末2cへ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。被H.O.端末2cは、最終応答「200」信号を、呼制御装置4cを介して返送し、宅内装置3cは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、呼制御装置4cを介して被H.O.端末2cへ送信する。これにより、宅内装置3cと被H.O.端末2cの間で通話パスCが確立される。被H.O.端末2cは、ハンドオーバ前の通話パスAを、「INVITE」信号に設定されていた通話パスCに切り替える。さらに、被H.O.端末2cからの音声ストリームも宅内装置3cとの間で終端する。
ステップSc68(ステップSc54):被H.O.端末2cは、呼制御装置4cを介して、H.O.前端末へ「BYE」(切断要求)信号を送信し、H.O.前端末は、呼制御装置4cを介して、最終応答「200」信号を返送する。これにより、通話パスAは切断される。
<第4の実施形態>
第4の実施形態においては、H.O.端末1が通話中に移動した場合に、呼制御装置4がH.O.実施を指示する。第4の実施の形態における図1のH.O.端末1、被H.O.端末2、宅内装置3、呼制御装置4をそれぞれ、H.O.端末1d、被H.O.端末2d、宅内装置3d、呼制御装置4dとする。また、本実施形態では、ハンドオーバ前のH.O.端末1dをH.O.前端末、ハンドオーバ後のH.O.端末1dをH.O.後端末と記載する。
なお、本実施形態では、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図27は、本実施形態によるH.O.端末1dの機能ブロック図を示す。
同図において、H.O.端末1dは、制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140、呼制御手段150dを備える。制御手段110、第1の通信手段120、第2の通信手段130、判定手段140は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段150dは、ユーザにより入力された指示、あるいは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、第1の登録要求手段181、第1のパス切替手段182、第1の切断要求手段183、第2の登録要求手段186、第2のパス切替手段187、及び、第2の切断要求手段188を有する。
第1の登録要求手段181は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末から呼制御装置4dへ端末の登録を行う。第1のパス切替手段182は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末として、呼制御装置4dからの「切替用呼接続」信号の受信により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第1の切断要求手段183は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3d配下のH.O.前端末として、宅内装置3dを経由して呼制御装置4dへ「切断要求」信号を送信する。
第2の登録要求手段186は、宅内装置3d配下のH.O.後端末として、宅内装置3dへ端末の登録を行う。第2のパス切替手段187は、宅内装置3d配下へのハンドオーバ時、宅内装置3dから送信された「切替用呼接続」信号により、ハンドオーバ前の通話パスを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスに切り替える。第2の切断要求手段188は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、宅内装置3d配下のH.O.前端末として、呼制御装置4dへ「切断要求」信号を送信する。
図28は、本実施形態による被H.O.端末2dの機能ブロック図を示す。
被H.O.端末2dは、制御手段210、通信手段220、呼制御手段250dを備える。制御手段210、通信手段220は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段250dは、VoIPの呼制御を実行し、第1のセッション変更手段281、及び、第2のセッション変更手段282を備える。
第1のセッション変更手段281は、呼制御装置4dからの「セッション変更」信号の受信により、被H.O.端末2dからの音声ストリームを公衆無線装置5配下のH.O.後端末へ送信する。第2のセッション変更手段282は、呼制御装置4dからの「セッション変更」信号の受信により、被H.O.端末2dからの音声ストリームをH.O.後端末のハンドオーバ先である宅内装置3dへ送信する。
図29は、本実施形態による宅内装置3dの機能ブロック図を示す。
宅内装置3dは、制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330、呼制御手段350dを備える。制御手段310、第1の通信手段320、第2の通信手段330は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段350dは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、H.O.実施指示手段381を備える。
H.O.実施指示手段381は、公衆無線装置5配下のH.O.後端末からの「登録」信号受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、ハンドオーバの実施を促すために呼制御装置4dへ「H.O.実施指示」信号を送信する。
図30は、本実施形態による呼制御装置4dの機能ブロック図を示す。
呼制御装置4dは、B2BUAであり、制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440、呼制御手段450dを備える。制御手段410、通信手段420、アドレス変換手段440は、第1の実施形態と同様である。呼制御手段450dは、受信した呼制御信号に基づきVoIPの呼制御を実行し、第1の切替用呼接続起動手段481、第1のセッション変更指示手段482、第2の切替用呼接続起動手段486、切断要求手段487、第2のセッション変更指示手段487を備える。
第1の切替用呼接続起動手段481は、公衆無線装置5に移動したH.O.後端末からの「登録」信号の受信により、通話中に登録が行われたことを検出し、H.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。第1のセッション変更指示手段482は、被H.O.端末2dからの音声ストリームをH.O.後端末へ直接送信させるために、被H.O.端末2dへ「セッション変更」信号を送信する。
第2の切替用呼接続起動手段486は、H.O.端末1dのハンドオーバ先である宅内装置3dからの「H.O.実施指示」信号の受信により、H.O.後端末でハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切替させるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。第2のセッション変更指示手段487は、被H.O.端末2dからの音声ストリームを宅内装置3dへ送信させるために、被H.O.端末2dへ「セッション変更」信号を送信する。
次に、本実施形態によるVoIPシステムの動作を説明する。
H.O.端末1dにおけるネットワークの移動判定の動作フローは第1の実施形態の図6と同様であるため、以下ではハンドオーバ手順について説明する。
図31は、H.O.端末1dが通話中に宅内装置3d配下から公衆無線装置5配下へ移動したハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、H.O.端末1d(H.O.前端末)と被H.O.端末2dの間に宅内装置3d及び呼制御装置4dが存在し、H.O.前端末と宅内装置3dとの間、宅内装置3dと呼制御装置4dとの間、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間で通話パスを終端している。また、H.O.前端末と宅内装置3dとの間、宅内装置3dと被H.O.端末2dとの間で音声ストリームを終端している。H.O.前端末と宅内装置3dとの間の通話パスを通話パスA、宅内装置3dと呼制御装置4dとの間の通話パスを通話パスB、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間の通話パスを通話パスCとする。
そして、ハンドオーバ後は、通話パスは、呼制御装置4dとH.O.端末1d(H.O.後端末)との間、及び、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間で終端される。また、音声ストリームは、H.O.後端末と被H.O.端末2dとの間で終端される。H.O.後端末と呼制御装置4dとの間の通話パスを通話パスD、メディアの送信先が変更された呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間の通話パスCを通話パスC’とする。
ステップSd21:宅内装置3d配下で被H.O.端末2dとの通話を行っているH.O.端末1dが公衆無線装置5配下へ移動し、判定手段140により、H.O.端末1dの接続したネットワークが宅内装置3d配下のネットワークではないと判定された場合、第1の登録要求手段181は、H.O.後端末から呼制御装置4dへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報として自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態が「通話中」、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」(オプション)であることも含めて通知する。
ステップSd22:呼制御装置4dの第1の切替用呼接続起動手段481は、H.O.後端末からの「登録」信号を受信すると、通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、H.O.後端末においてハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切り替えさせるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知する。H.O.後端末dの第1のパス切替手段182は、呼制御装置4dから「切替用呼接続」信号を受信すると、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスDに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームは、被H.O.端末2dへ直接送信するよう変更される。
ステップSd23、Sd24:H.O.前端末の第1の切断要求手段183は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するために、H.O.前端末から宅内装置3dを経由して呼制御装置4dへ「切断要求」信号を送信する。これにより、通話パスA及びBを切断する。
ステップSd25:呼制御装置4dの第1のセッション変更指示手段482は、被H.O.端末2dからの音声ストリームをH.O.後端末へ直接送信させるために、被H.O.端末2dへ「セッション変更」信号を送信する。これにより、被H.O.端末2dからの音声ストリームは、H.O.後端末へ直接送信される。
図32は、図31に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図31において対応するステップを示す。
ステップSd31〜Sd33:H.O.端末1d(H.O.前端末)が被H.O.端末2dへ呼を起動するための「INVITE」信号を送信すると、宅内装置3dから発信元のSIP URL「1111」を「03−XXXX−1111@yyy」に変換して呼制御装置4dへ送信する。呼制御装置4dは、「INVITE」信号に含まれる宛先としての被H.O.端末2dのSIP URLから被H.O.端末2dのIPアドレスへ変換し、被H.O.端末2dへ「INVITE」信号を送信する。被H.O.端末2dは、「INVITE」信号を受信すると、着呼が成功したこと示す最終応答「200」信号を返送する。呼制御装置4dは、宅内装置3dへ最終応答「200」信号を送信し、宅内装置3dは、H.O.前端末へ最終応答「200」信号を送信する。そして、発側ユーザのH.O.端末1dが、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を宅内装置3dへ返送する。宅内装置3dは、呼制御装置4dへ「ACK」信号を送信し、さらに、呼制御装置4dは、H.O.端末2dへ「ACK」信号を送信する。これにより、H.O.端末1d及び宅内装置3d間で通話パスAが、宅内装置3d及び呼制御装置4d間で通話パスBが、呼制御装置4d及び被H.O.端末2d間で通話パスCが確立する。
ステップSd34:H.O.前端末は、公衆無線装置5配下へ移動すると、ネットワークの移動を検出する。
ステップSd35(ステップSd21):H.O.後端末(H.O.端末1d)は、呼制御装置4dへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」を設定した通話状態パラメータ、及び、「通話パスA」を設定した切替パスパラメータが含まれる。
ステップSd36(ステップSd22):呼制御装置4dは、「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、H.O.後端末へ「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。「INVITE」信号には、「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。H.O.後端末は、呼制御装置4dから「INVITE」信号を受信すると、最終応答「200」信号を呼制御装置4dへ返送し、呼制御装置4dは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号をH.O.後端末へ返送する。これにより、H.O.後端末は、呼制御装置4dとの間で通話パスDを確立し、「INVITE」信号により通知されたハンドオーバ前の通話パスAを、ハンドオーバ後に確立した通話パスDに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームは、被H.O.端末2dへ直接送信するよう変更される。
ステップSd37、Sd38(ステップSd23、Sd24):H.O.前端末は、宅内装置3dを経由して呼制御装置4dへ「BYE」(切断要求)信号を送信し、呼制御装置4dは、宅内装置3dを経由して最終応答「200」信号を返送する。これにより、通話パスA及びBを切断する。
ステップSd39(ステップSd25):呼制御装置4dは、被H.O.端末2dへ「re−INVITE」(セッション変更)信号を送信する。「re−INVITE」信号には、通話パスCのRTP(Real-Time Transport Protocol)送信先をH.O.後端末のアドレスに変更するための指示が含まれる。被H.O.端末2dは、最終応答「200」信号を返送し、呼制御装置4dは、最終応答「200」信号に対する確認信号としての「ACK」信号を被H.O.端末2dへ送信する。これにより、被H.O.端末2dと呼制御装置4dの間では通話パスC’が確立され、被H.O.端末2dからの音声ストリームは、H.O.後端末へ直接送信される。
図33は、H.O.端末1dが通話中に公衆無線装置5配下から宅内装置3d配下へ移動したハンドオーバ手順を示す図である。
ハンドオーバ前は、通話パスは、呼制御装置4dとH.O.端末1d(H.O.前端末)との間、及び、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間で終端される。また、音声ストリームは、H.O.前端末と被H.O.端末2dとの間で終端される。H.O.前端末と呼制御装置4dとの間の通話パスを通話パスA、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間の通話パスを通話パスBとする。
そして、ハンドオーバ後は、H.O.端末1d(H.O.後端末)と被H.O.端末2dの間に宅内装置3d及び呼制御装置4dが存在し、H.O.後端末と宅内装置3dとの間、宅内装置3dと呼制御装置4dとの間、呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間で通話パスを終端している。また、H.O.後端末と宅内装置3dとの間、宅内装置3dと被H.O.端末2dとの間で音声ストリームを終端している。H.O.後端末と宅内装置3dとの間の通話パスを通話パスC、宅内装置3dと呼制御装置4dとの間の通話パスを通話パスD、メディア送信先が変更された呼制御装置4dと被H.O.端末2dとの間の通話パスBを通話パスB’とする。
ステップSd51:公衆無線装置5配下で被H.O.端末2dとの通話を行っているH.O.端末1d(H.O.前端末)が移動し、判定手段140により、H.O.端末1d(H.O.後端末)の接続したネットワークが宅内装置3d配下のNWであると判定した場合、H.O.後端末の第2の登録要求手段186は、H.O.後端末から宅内装置3dへ「登録」信号を送信する。このとき、通常の「登録」信号内の情報として自端末情報(IPアドレスやダイヤルイン番号)等に加えて、通話状態が「通話中」、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることも含めて通知する。
ステップSd52:宅内装置3dのH.O.実施指示手段381は、H.O.後端末から「登録」信号を受信すると通話状態が「通話中」を示す情報が含まれていることにより、通話中にネットワーク間を移動しているためハンドオーバを要求していると判断し、ハンドオーバの実施を促すために呼制御装置4dへ「H.O.実施指示」信号を送信する。このとき、ハンドオーバ後の通話パスを設定するために必要となる情報として、ハンドオーバ前後の通話パスの切り替えを実施する端末(切替端末)が「H.O.後端末」であり、切り替える(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知する。
ステップSd53、Sd54:呼制御装置4dの第2の切替用呼接続起動手段486は、宅内装置3dから「H.O.実施指示」信号を受信すると、H.O.後端末でハンドオーバ前の通話パスをハンドオーバ後の通話パスに切替させるために、H.O.後端末へ「切替用呼接続」信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)が「通話パスA」であることを通知する。なお、「切替用呼接続」信号は、H.O.後端末と呼制御装置4dの間に存在する宅内装置3dを経由して送信されるため、呼制御装置4dと宅内装置3dの間に通話パスDが設定される。H.O.後端末は、宅内装置3dから送信された「切替用呼接続」信号を受信すると、ハンドオーバ前の通話パスAを、「切替用呼接続」信号により確立されたハンドオーバ後の通話パスCに切り替える。さらに、H.O.後端末からの音声ストリームは宅内装置3dへ送信される。
ステップSd55:H.O.前端末の第2の切断要求手段188は、ハンドオーバ前の通話パスを切断するため、呼制御装置4dへ切断要求を送信し、通話パスAを切断する。
ステップSd56:呼制御装置4dの第2のセッション変更指示手段487は、被H.O.端末2dからの音声ストリームを宅内装置3dへ送信させるために、被H.O.端末2dへ「セッション変更」信号を送信する。これにより、被H.O.端末2dとの間の通話パスBのセッションが変更され(通話パスB’)、被H.O.端末2dからの音声ストリームは、通話パスB’により宅内装置3dへ送信される。
図34は、図33に示すハンドオーバ手順を、SIPにて実現した場合のシーケンス図を示す。なお、ステップ番号の後ろの括弧は、図33において対応するステップを示す。
ステップSd61〜Sd62:H.O.端末1d(H.O.前端末)は、呼制御装置4dを介して、被H.O.端末2dへ呼を起動するための「INVITE」信号を送信する。被H.O.端末2dは、「INVITE」信号を受信すると、着呼が成功したこと示す最終応答「200」信号を、呼制御装置4dを介して返送し、被H.O.端末2dは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、呼制御装置4dを介して被H.O.端末2dへ送信する。これにより、H.O.端末1d(H.O.前端末)及び呼制御装置4d間に通話パスAが、呼制御装置4d及び被H.O.端末2d間で通話パスBが確立する。
ステップSd63:H.O.端末1dが宅内装置3d配下へ移動する。H.O.端末1dは、ネットワークの移動を検出する。
ステップSd64(ステップSd51):H.O.後端末(H.O.端末1d)は、宅内装置3dへ「REGISTER」(登録)信号を送信する。「REGISTER」信号には、「通話中」を設定した通話状態パラメータ、「通話パスA」を設定した切替パスパラメータが含まれる。
ステップSd65(ステップSd52):宅内装置4dは、H.O.後端末から「REGISTER」信号を受信すると、通話状態パラメータが「通話中」であることによりハンドオーバを要求していると判断し、呼制御装置4dへ「REFER」(H.O.実施指示)信号を送信する。「REFER」信号には、「H.O.後端末」が設定されたRefer-toパラメータ、及び、「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。
ステップSd66、Sd67(ステップSd53、Sd54):呼制御装置4dは、「INVITE」(切替用呼接続)信号を送信する。このとき、切り替え対象となる(ハンドオーバ前の)通話パス(切替パス)として「通話パスA」を設定したReplacesパラメータが含まれる。宅内装置3dは、呼制御装置4dからの受信した「INVITE」信号を、H.O.後端末へ送信する。H.O.後端末は、最終応答「200」信号を、宅内装置3dを介して呼制御装置4dへ返送し、呼制御装置4dは、最終応答「200」信号に対する確認応答としての「ACK」信号を、宅内装置3dを介してH.O.後端末へ返送する。これにより、H.O.後端末と宅内装置3dとの間で通話パスCが、宅内装置3dと呼制御装置4dの間で通話パスDが確立される。H.O.後端末は、ハンドオーバ前の通話パスAを、通話パスCに切り替え、H.O.後端末からの音声ストリームは宅内装置3dへ送信される。
ステップSd68(ステップSd55):H.O.前端末は、呼制御装置4dへ「BYE」(切断要求)信号を送信する。H.O.前端末は、最終応答「200」信号を返送し、通話パスAを切断する。
ステップSd69(ステップSd56):呼制御装置4dは、被H.O.端末2dへ「re−INVITE」(セッション変更)信号を送信する。「re−INVITE」信号では、通話パスBのRTPの送信先変更が通知される(通話パスB’)。被H.O.端末2dは、最終応答「200」信号を返送し、呼制御装置4dは、最終応答「200」信号に対する確認信号としての「ACK」信号を被H.O.端末2dへ送信する。これにより、被H.O.端末2dからの音声ストリームは、通話パスB’により宅内装置3dへ送信される。
上述のH.O.端末1a、1b、1c、1d、被H.O.端末2a、2b、2c、2d、宅内装置3a、3b、3c、3d、及び、呼制御装置4a、4b、4c、4dは、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述したH.O.端末1aの判定手段140及び呼制御手段150a、H.O.端末1bの判定手段140及び呼制御手段150b、H.O.端末1cの判定手段140及び呼制御手段150c、H.O.端末1dの判定手段140及び呼制御手段150d、被H.O.端末2aの呼制御手段250a、被H.O.端末2bの呼制御手段250b、被H.O.端末2cの呼制御手段250c、被H.O.端末2dの呼制御手段250d、宅内装置3aの呼制御手段350a、宅内装置3bの呼制御手段350b、宅内装置3cの呼制御手段350c、宅内装置3dの呼制御手段350d、呼制御装置4aの呼制御手段450a、呼制御装置4bの呼制御手段450b、呼制御装置4cの呼制御手段450c、ならびに、呼制御装置4dの呼制御手段450dの動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明の一実施の形態によるVoIPシステムの構成図である。 第1の実施の形態によるH.O.端末の機能ブロック図である。 第1の実施の形態による被H.O.端末の機能ブロック図である。 第1の実施の形態による宅内装置の機能ブロック図である。 第1の実施の形態による呼制御装置の機能ブロック図である。 第1の実施の形態によるH.O.端末のネットワークの移動判定の動作フローである。 第1の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図7に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第1の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図9に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第2の実施の形態によるH.O.端末の機能ブロック図である。 第2の実施の形態による被H.O.端末の機能ブロック図である。 第2の実施の形態による宅内装置の機能ブロック図である。 第2の実施の形態による呼制御装置の機能ブロック図である。 第2の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図15に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第2の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図17に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第3の実施の形態によるH.O.端末の機能ブロック図である。 第3の実施の形態による被H.O.端末の機能ブロック図である。 第3の実施の形態による宅内装置の機能ブロック図である。 第3の実施の形態による呼制御装置の機能ブロック図である。 第3の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図23に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第3の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図25に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第4の実施の形態によるH.O.端末の機能ブロック図である。 第4の実施の形態による被H.O.端末の機能ブロック図である。 第4の実施の形態による宅内装置の機能ブロック図である。 第4の実施の形態による呼制御装置の機能ブロック図である。 第4の実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図31に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。 第4実施の形態によるハンドオーバ手順を示す図である。 図33に示すハンドオーバ手順にSIPを用いた場合のシーケンス図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d…H.O.端末
2、2a、2b、2c、2d…被H.O.端末
3、3a、3b、3c、3d…宅内装置
4、4a、4b、4c、3d…呼制御装置
5…公衆無線装置
110…制御手段
120…第1の通信手段
130…第2の通信手段
140…判定手段
150a、150b、150c、150d…呼制御手段
151…第1の登録要求手段
152…第1の切替用呼接続起動手段
156…第2の登録要求手段
157…第2の切替用呼接続起動手段
161…第1の登録要求手段
162…第1のパス切替手段
163…第1の切断要求手段
166…第2の登録要求手段
167…第2のパス切替手段
168…第2の切断要求手段
171…第1の登録要求手段
172…第1のパス切替手段
173…第1の切断要求手段
176…第2の登録要求手段
177…第2のパス切替手段
181…第1の登録要求手段
182…第1のパス切替手段
183…第1の切断要求手段
186…第2の登録要求手段
187…第2のパス切替手段
188…第2の切断要求手段
210…制御手段
220…通信手段
250a、250b、250c、250d…呼制御手段
251…第1の切替手段
252…第1の切断要求手段
256…第2の切替手段
257…第2の切断要求手段
261…第1の切替用呼接続起動手段
266…第2の切替用呼接続起動手段
276…パス切替手段
277…切断要求手段
281…第1のセッション変更手段
282…第2のセッション変更手段
310…制御手段
320…第1の通信手段
330…第2の通信手段
350a、350b、350c、350d…呼制御手段
351…H.O.実施指示送信手段
361…第1のH.O.実施指示手段
366…第2のH.O.実施指示手段
371…第1の切替用呼接続起動手段
376…第2の切替用呼接続起動手段
377…第3の切替用呼接続起動手段
381…H.O.実施指示手段
410…制御手段
420…通信手段
450a、450b、450c、450d…呼制御手段
440…アドレス変換手段
451…H.O.通知手段
461…H.O.通知手段
471…H.O.実施指示手段
481…第1の切替用呼接続起動手段
482…第1のセッション変更指示手段
486…第2の切替用呼接続起動手段
487…第2のセッション変更指示手段

Claims (12)

  1. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中の移動であることを示す情報を設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、
    前記VoIP終端装置から前記無線装置を介してハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示される通信先VoIP端末へ、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した、前記VoIP終端装置と当該通信先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該通信先VoIP端末との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置から前記ハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ、前記通話先VoIP端末の端末識別と、当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ指示送信手段を備え、
    通話先VoIP端末は、
    前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との通話パスを確立し、受信した切替用呼接続信号により示される前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立した通話パスへ切り替える切替手段と、
    前記宅内装置を介して前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  2. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ、切替パスとして当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該VoIP終端装置と音声パスを確立する切替用呼接続起動手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との間の音声パスを確立し、受信した切替用呼接続信号を通話先VoIP端末へ送信して当該通信先VoIP端末との間の音声パスを確立する呼制御手段を備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP終端装置との間の音声パスを確立するとともに、当該切替用呼接続信号内の切替パスにより示される前記VoIP端末との間の音声パスを、確立した音声パスに切り替える切替手段と、
    切替前の音声パスの切断要求を前記VoIP端末へ送信する切断要求手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  3. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話先VoIP端末の端末識別と、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、
    前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して、当該通話先VoIP端末と前記公衆無線装置を介した通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号内の切替パスにより示される前記VoIP終端装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元である前記VoIP端末の呼を終端している前記VoIP終端装置へ、当該登録信号内から取得した通話先VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置からハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、切替端末として前記VoIP端末の端末識別を、切替パスとして前記VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信して当該ハンドオーバ実施指示信号から端末識別及び切替パスを取得し、取得した端末識別で示される前記VoIP端末へ、取得した切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信して当該VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立した通話パスへ切り替える切替用呼接続起動手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  4. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、
    前記VoIP終端装置経由で前記通話先VoIP端末から送信された切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    前記通話先VoIP端末との間の通話パスの切断要求を前記通話先VoIP端末へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、当該登録信号の送信元であるVoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段と、
    前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信して、当該VoIP端末との通話パスを確立する呼制御手段とを備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、前記VoIP終端装置へ切替用呼接続信号を送信して、前記VoIP終端装置との間に通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替える切替用呼接続起動手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  5. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを示す切替パスと、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する登録要求手段と、
    前記無線装置を介して前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信して、当該VoIP端末と前記無線装置を介した通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間ですでに確立していた通話パスを、前記無線装置を介した通話パスへ切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ前記無線装置を介して切替用呼接続信号を送信して、当該無線装置を介した前記VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP端末との間にすでに確立していた通話パスを、当該無線装置を介した通話パスへ切り替える切替用呼接続起動手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  6. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動を示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、
    前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信して、当該VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元のVoIP端末へ切替用呼接続信号を送信し、当該VoIP端末との間に通話パスを確立するとともに、当該登録信号により示される前記通話先VoIP端末へ切替用呼接続信号を送信し、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段を備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  7. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、
    前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間で通話パスを確立するとともに、前記宅内装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    VoIP端末から切断要求を受信し、前記VoIP端末との間の通話パスを切断するとともに、前記呼制御装置との間で確立していた通話パスの切断要求を前記呼制御装置へ送信する切断要求手段を備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、切替用呼接続信号を返送し、当該VoIP端末との間で通話パスを確立する切替用呼接続起動手段と、
    通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を前記VoIP終端装置から前記VoIP端末へ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記呼制御装置から指示を受け、音声メディアの送信先を、前記VoIP終端装置から前記VoIP端末へ変更するセッション変更手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  8. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記無線装置から前記VoIP終端装置に変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記呼制御装置との間の通話パスを示す切替パスと、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、
    前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP終端装置との間の通話パスを確立するとともに、当該切替用呼接続により示される前記呼制御装置との間の通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    切替前の通話パスの切断要求を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を前記呼制御装置へ送信するハンドオーバ実施指示手段と、
    前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間の通話パスを確立するとともに、受信した切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との間の通話パスを確立する呼制御手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から読み出した端末識別により示されるVoIP端末との間の通話パスを示す切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を、前記VoIP終端装置を介して送信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立する切替用呼接続起動手段と、
    通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を前記VoIP端末から前記VoIP終端装置へ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記呼制御装置から指示を受け、音声メディアの送信先を、前記VoIP端末から前記VoIP終端装置へ変更するセッション変更手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  9. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中の移動であることを示す情報を設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する登録要求手段と、
    前記VoIP終端装置から前記無線装置を介してハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示される通信先VoIP端末へ、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した、前記VoIP終端装置と当該通信先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信し、当該通信先VoIP端末との間の通話パスを確立する第1の切替用呼接続起動手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記VoIP終端装置を介して前記通話先VoIP端末へ、切替パスとして当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信するとともに、当該VoIP終端装置と音声パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置から前記ハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ、前記通話先VoIP端末の端末識別と、当該通話先VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ指示送信手段と、
    前記VoIP端末から切替用呼接続信号を受信して当該VoIP端末との間の音声パスを確立し、受信した切替用呼接続信号を通話先VoIP端末へ送信して当該通信先VoIP端末との間の音声パスを確立する呼制御手段とを備え、
    通話先VoIP端末は、
    切替用呼接続信号を受信して、当該切替用呼接続信号の送信元との通話パスを確立し、当該切替用呼接続信号で示される切替パスを、確立した通話パスへ切り替える切替手段と、
    切替前の通話パスの切断要求信号を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  10. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が変更されたと判断された場合に、通話先VoIP端末の端末識別と、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、変更されたアクセス先の無線装置を介して前記呼制御装置へ、または、変更されたアクセス先のVoIP終端装置へ送信する登録要求手段と、
    切替用呼接続信号を受信し、当該切替用呼接続信号の送信元と通話パスを確立し、すでに確立していた通話パスを、新たに確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    切替前の通話パスの切断要求信号を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元である前記VoIP端末の呼を終端している前記VoIP終端装置へ、当該登録信号内から取得した通話先VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ通知信号を送信するハンドオーバ通知手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置からハンドオーバ通知信号を受信し、当該ハンドオーバ通知信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、切替端末として前記VoIP端末の端末識別を、切替パスとして前記VoIP端末との間の通話パスの情報を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信する第1のハンドオーバ実施指示手段と、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号から取得した端末識別により示される通話先VoIP端末へ、当該登録信号の送信元であるVoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信する第2のハンドオーバ実施指示手段と、
    前記通話先VoIP端末から切替用呼接続信号を受信し、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立するとともに、当該切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との通話パスを確立する呼制御手段とを備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置との通話パス確立中に、当該VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信して、当該ハンドオーバ実施指示信号から端末識別及び切替パスを取得し、取得した端末識別で示される前記VoIP端末へ、取得した切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を送信して、当該VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを、確立した通話パスへ切り替える第1の切替用呼接続起動手段と、
    前記VoIP端末との通話パス確立中に、前記VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、前記VoIP終端装置へ切替用呼接続信号を送信して、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替える第2の切替用呼接続起動手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  11. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスをプロキシする呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末との間の通話パスを示す切替パスと、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して前記呼制御装置へ送信する第1の登録要求手段と、
    前記無線装置を介して前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、当該VoIP端末と前記無線装置を介した通話パスを確立するとともに、すでに確立していた通話パスを、確立した通話パスへ切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP終端装置との間で直接確立していた通話パスの切断要求を直接前記VoIP終端装置へ送信する切断要求手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記通話先VoIP端末の端末識別と、通話中の移動を示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する第2の登録要求手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、前記VoIP終端装置へ当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を送信するハンドオーバ実施指示手段を備え、
    前記VoIP終端装置は、
    前記呼制御装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から取得した端末識別により示されるVoIP端末へ前記無線装置を介して切替用呼接続信号を送信して、当該無線装置を介した前記VoIP端末との通話パスを確立し、前記VoIP端末との間にすでに確立していた通話パスを、当該無線装置を介した通話パスへ切り替える第1の切替用呼接続起動手段と、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該登録信号の送信元のVoIP端末へ切替用呼接続信号を送信して、当該VoIP端末との間の通話パスを確立するとともに、当該登録信号により示される前記通話先VoIP端末へ切替用呼接続信号を送信して、当該通話先VoIP端末との間の通話パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段を備え、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置から切替用呼接続信号を受信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立し、前記VoIP端末との間に確立していた通話パスを、確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    前記VoIP端末へ切替前の通話パスの切断要求信号を送信する切断要求手段とを備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
  12. VoIP(Voice over IP)端末と、VoIPの呼制御を行い、通話パスを終端する呼制御装置と、前記呼制御装置とIPネットワークを介して通信するとともに、前記VoIP端末と無線により通信するVoIP終端装置と、前記VoIP端末から前記IPネットワークへ無線アクセスを行うための無線装置とからなるVoIPシステムであって、
    前記VoIP端末は、
    前記VoIP終端装置と無線により接続する第1の通信手段と、
    前記無線装置と無線により接続する第2の通信手段と、
    無線アクセス先が前記VoIP終端装置から前記無線装置へ、あるいは、前記無線装置から前記VoIP終端装置へ変更されたことを判定する判定手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記VoIP終端装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記無線装置に変更されたと判断された場合に、通話中であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記無線装置を介して呼制御装置へ送信する第1の登録要求手段と、
    前記IPネットワークに接続される通話先VoIP端末と前記無線装置を介して通話中、前記判定手段により、無線アクセス先が前記VoIP終端装置に変更されたと判断された場合に、前記呼制御装置との間の通話パスを示す切替パスと、通話中の移動であることを示す情報とを設定した登録信号を、前記VoIP終端装置へ送信する第2の登録要求手段と、
    切替用呼接続信号を受信し、当該切替用呼接続信号の送信元との間で通話パスを確立し、すでに確立していた通話パスを、新たに確立した通話パスに切り替えるパス切替手段と、
    切替前の通話パスの切断要求を、当該切替前の通話パスの確立先へ送信する切断要求手段とを備え、
    前記VoIP終端装置は、
    VoIP端末から切断要求を受信し、前記VoIP端末との間の通話パスを切断するとともに、前記呼制御装置との間で確立していた通話パスの切断要求を前記呼制御装置へ送信する切断要求手段と、
    前記VoIP端末から登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、当該VoIP端末の端末識別を設定したハンドオーバ実施指示信号を前記呼制御装置へ送信するハンドオーバ実施指示手段と、
    前記呼制御装置から切替用呼接続信号を受信し、当該呼制御装置との間の通話パスを確立するとともに、受信した切替用呼接続信号を前記VoIP端末へ送信し、当該VoIP端末との間の通話パスを確立する呼制御手段とを備え、
    前記呼制御装置は、
    前記VoIP端末から前記無線装置を介して登録信号を受信し、当該登録信号内に通話中の移動を示す情報が含まれている場合に、切替用呼接続信号を返送し、当該VoIP端末との間で通話パスを確立する第1の切替用呼接続起動手段と、
    VoIP終端装置からハンドオーバ実施指示信号を受信し、当該ハンドオーバ実施指示信号から読み出した端末識別により示されるVoIP端末との間の通話パスを示す切替パスの情報を設定した切替用呼接続信号を、前記VoIP終端装置を介して送信し、前記VoIP終端装置との間の通話パスを確立する第2の切替用呼接続起動手段と、
    通話先VoIP端末へ、音声メディアの送信先を確立した通話パスへ変更するよう指示するセッション変更指示手段とを有し、
    前記通話先VoIP端末は、
    前記呼制御装置から指示により音声メディアの送信先を変更するセッション変更手段を備える、
    ことを特徴とするVoIPシステム。
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