JP4775350B2 - 無電極放電ランプ、及び照明器具、及び無電極放電ランプの製造方法 - Google Patents

無電極放電ランプ、及び照明器具、及び無電極放電ランプの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、希ガス、及び、発光材料を封入したバブル内には電極を持たず、誘導コイルにより高周波電流を通電することによって形成した高周波電磁界をバルブに印加し、バルブ内で放電させ発光させる無電極放電ランプとその無電極放電ランプを用いた照明器具、及びその無電極放電ランプの製造方法に関する。
無電極放電ランプは、希ガスと発光材料を封入したバルブと、誘導コイルからなる。無電極蛍光ランプを例にとると、誘導コイルに高周波電流を流すことにより発生した誘導電磁界によってバルブ内で放電が起こり、発光材料である水銀を励起し、励起水銀原子からの紫外放射が蛍光体にあたり、可視光に変換される。このような無電極放電ランプは、内部に電極を持たない構造となっているため、電極劣化による不点灯がなく、−般の蛍光灯に比べて長寿命である。
特開平7−272688号公報、実開平6−5006号公報で開示されている無電極放電ランプでは、水銀蒸気の供給源としてビスマス・インジウムアマルガムを使用している。このアマルガムは、周囲温度が変化しても広い範囲で高い光出力が得られる長所がある。その一方で、高い光出力を実現するため必要な水銀蒸気を放出するためには高いアマルガム温度が必要となり、必要な温度に達するまでに時間を要す。したがって、立ち上がり時間が遅いという短所がある。ビスマス・インジウムアマルガムを使用した場合、安定点灯時の光出力に対して60%の光出力を確保するのに1分ほどかかるという結果が得られている。
これに対して、特許文献1で開示されている無電極放電ランプでは、立ち上がり時間を短くする目的で、アマルガムではなく純粋な水銀(水銀滴)を使用している。この公報によれば、ランプの始動後2〜3秒以内に最大出力の50%に達したと記載されている。これは、水銀滴がアマルガムに比べ低い温度で高い水銀蒸気圧を得ることができ、必要な温度に達するまでの時間が短いからである。ただし、バルブの体積に対して入力電カが大きい場合や、周囲温度が高い場合には、バルブの温度が高くなるため、水銀蒸気圧が高くなり過ぎて逆に光出力が低下してしまう。同公報では、バルブに最冷部として突起部を設けて、水銀蒸気圧を適正な値に制御している。
また、ランプ内に封入する水銀の形態として水銀滴を使用する場合には封入量の管理が難しく、必要量以上の水銀がランプ内に封入される可能性がある。水銀量は、環境保護の点と、蛍光体表面に付着すると光出力を遮ることになるため、ランプへの封入量を必要最小限にする必要がある。その欠点を改善した例として、バルブに最冷部として突起部を設け、ランプ内に封入する水銀の形態としてZn−Hgアマルガムを用いた特許文献2の報告がある。
以上のように、バルブに突起部を設けて水銀蒸気圧を適正な値に制御し、高い光出カを得る手法は、特許文献1,2より公知である。突起部は、バルブを下向き(すなわち、バルブに設置された口金が上方に配置される向き)にして点灯させた場合に、バルブ表面において最も温度が最も低くなる部位、すなわち最冷部となる。バルブ内の水銀蒸気圧は、この最冷部の温度によって決まり、ランプの光出力は、バルブ内の水銀蒸気圧によって支配される。従って、バルブに突起部を設けて最冷部の温度を制御することで、バルブ内の水銀蒸気圧を最適化でき、ひいてはランプの光出力も最適化できる。
特開2001−325920号公報 特開2005−346983号公報
ところで、上記のようにバルブを下向きにして点灯する場合には、突起部が最冷部となるため、突起部の径や高さを変更することにより最冷部の温度を調節(制御)することが可能である。しかしながら、バルブを上向き(すなわち、バルブに設置された口金が下方に配置される向き)にして点灯する場合には、上記の突起部はバルブの上方に来るために温度が上昇し、最冷部では無くなる。従って、バルブを上向きにして点灯する場合は、突起部によって最冷部の温度を制御することが出来ず、光出力が低下する恐れがあった。また、ランプの点灯方向によって出カが変化してしまう恐れがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、点灯方向によらず一定の光出力を得ることができる無電極放電ランプと、その無電極放電ランプを用いた照明器具、およびその無電極放電ランプの製造方法を提供することにある。
本発明にかかる無電極放電ランプは、透光性材料からなり、略球形状の球形部と前記球形部から延設された首部を備え、内部に希ガスおよび水銀が封入されたバルブと、前記首部に接続される口金と、前記首部と反対側の前記球形部の頂部に形成され、前記球形部の外側に突出する突起部と、高周波電流を流すことにより電磁界をバルブに印加し、バルブ内部で放電を起こし発光させる誘導コイルとを備え、上向き安定点灯時における最冷部は、首部と口金との接合面に形成される。
上記において、ランプ入力電力をW(W)、前記球形部の直径をD(mm)、前記首部と前記口金との接合面の直径をd(mm)、前記球形部の最大径部から前記首部と前記口金との接合面までの距離をA(mm)とし、B=W/(4×π×(D/20))、S=π×(d/20)、L=π×(d/10)、X=(B×S)/(L×A)と規定すると、この無電極放電ランプは、以下の(式A)を満たす。
t−6≦10959×X+25≦t+6 ・・・(式A)
ただし、tはこの無電極放電ランプの下向き安定点灯時における前記突起部の先端温度(℃)である。
本発明者らは、上記のようにXを規定すると、Xと上向き安定点灯時の最冷部の温度T(℃)との間には、以下の(式B)の相関関係があることを見出した。
T=10959×X+25 ・・・(式B)
従って、式Bにおいて、Tに、下向き安定点灯時の突起部の先端温度tを代入すれば、上向き安定点灯時の最冷部の温度が、下向き安定点灯時の最冷部の温度(すなわち、突起部の先端温度)と等しくなるためのXの値が求まる。
ここで製品間のバラツキ等を考慮すれば、Xが上記(式A)を満たせば、上向き安定点灯時の最冷部の温度を、下向き安定点灯時の最冷部の温度と略等しくすることができることがわかった。
従って、上記(式A)を満たすように設計された無電極放電ランプは、点灯方向によらず一定の光出力を得ることができる。
好ましくは、前記突起部の先端温度tは、30℃〜50℃の範囲内である。この場合、安定点灯時にバルブ内の水銀蒸気圧を最適化でき、高い光出力を達成できる。
また、本発明は、上記の無電極放電ランプと、前記無電極放電ランプに高周波電流を供給する点灯回路を備えた照明器具も提供する。この照明器具は、点灯方向によらず一定の光出力を得ることができる。
また、本発明は、前記無電極放電ランプの製造方法(設計方法)も提供する。この製造方法は、以下のステップ(a)〜(c)を備える。
(a)ランプ入力電力をW(W)、前記球形部の直径をD(mm)、前記首部と前記口金との接合面の直径をd(mm)、前記球形部の最大径部から前記接合面までの距離をA(mm)とし、
B=W/(4×π×(D/20))、
S=π×(d/20)
L=π×(d/10)、
X=(B×S)/(L×A) ・・・(式C)
と規定するステップ。
(b)以下の式を満たすXを求めるステップ。
t−6≦10959×X+25≦t+6
ただし、tはこの無電極放電ランプの下向き安定点灯時における前記突起部の先端温度(℃)である。
(c)ステップ(a)の前記(式C)において、Xがステップ(b)で求めた値となるように、前記ランプ入力電力W、および前記球形部の直径D、前記接合面の直径d、前記球形部の最大径部から前記接合面までの距離Aを決定するステップ。
この製造方法によれば、点灯方向によらず一定の光出力を得ることができる無電極放電ランプを実現できる。
上述したように、本発明の無電極放電ランプおよびその無電極放電ランプを備えた照明器具は、点灯方向によらず一定の光出力を得ることができる。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の無電極放電ランプの断面図を示す。図2は、本実施形態のランプを備えた照明器具の概略図を示す。
この無電極放電ランプは、ガラス等の透光性材料により形成され、内部にアルゴンやクリプトンなどの希ガスおよび水銀が封入されたバルブ1を備える。
バルブ1は、略球形状の球形部1aと、球形部1aから延設された首部1bと、首部1b側から球形部1aの内部に向かって延び、後述するカプラ11が挿入されるキャビティ5と、キャビティ5の底部からキャビティの開口部に向かうようにキャビティ5の内部に配置された排気細管8とから構成され、気密に封着されている。
また、首部1bと反対側の球形部1aの頂部、すなわち図1における球形部1aの上端には、球形部の外側に突出する突起部4が形成されている。
バルブ1および突起部4の内面には、AlやSiO等の金属酸化物からなる保護膜2、および蛍光体膜3が塗布されている(図では一部のみを示す)。また、キャビティ5の周壁にも同様に保護膜6、蛍光体膜7が塗布されている(図では一部のみを示す)。
排気細管8の内部には、鉄及びニッケルの合金からなる容器13が収納されており、容器13内には、水銀を放出させるためのZn-Hg12が封入されている。
首部1bには、樹脂材等からなる口金15が接続される。
カプラ11は、誘導電磁界を発生する誘導コイル11aと、誘導コイル11aが発生する磁束を通すフェライトコア(図示せず)、誘導コイルおよびフェライトコアが発生する熱を放熱する略円筒形の熱伝導体11bから成る。カプラ11は口金15に嵌合され、口金15が首部1bに接続されると、カプラ11はキャビティ5内に挿入される。その時、排気細管8は、熱伝導体11bの内部に配置される。
図2に示すように、口金15には、高周波電流を通電する点灯回路19が出力線18を介して接続され、それにより照明器具が構成される。点灯回路19は、口金15を介してカプラ11の誘導コイル11aに高周波電流を供給し、動作周波数を間欠的に変化させることで誘導コイルへの入力電力を調整する。なお、点灯時にバルブ1が高温になるのを防ぐために、口金15の下には放熱板16が敷設される。
カプラ11の誘導コイル11aに高周波電流を流すと、誘導コイル11aの周囲には誘導電磁界が発生する。この電磁界により、バルブ1内の電子が加速され、電子の衝突により電離が起こり、放電が発生する。放電中、水銀原子は励起され、励起された水銀原子が基底状態に戻る際に紫外線を放射する。この紫外線はバルブ1の内壁に塗布された蛍光体膜3およびキャビティ5の周壁に塗布された蛍光体膜7に当たり、可視光に変換される。変換された可視光は、バルブ1を透過して外部に放出される。
ところで、ランプの光出力は、バルブ内の水銀蒸気圧によって支配され、バルブ内の水銀蒸気圧は、バルブの最冷部の温度によって制御される。バルブ1を下向き(換言すれば、突起部4を下向き)にして点灯させた安定点灯時(以下、下向き安定点灯時と称す。)には、突起部4が最冷部となる。従って、下向き安定点灯時に突起部の先端温度が最適となるように突起部4の径や高さを設計することで、下向き安定点灯時には、バルブ内の水銀蒸気圧を最適化でき、ひいては、ランプ出力を最適化できる。
しかし、図2に示すように、バルブ1を上向き(換言すれば、突起部4を上向き)にして点灯させた安定点灯時(以下、上向き安定点灯時と称す。)には、点灯中、放電による熱でバルブ1の温度は上昇し、バルブ内の対流によりバルブの上方(突起部4側)の温度がバルブの下方(口金15側)の温度より高くなり、突起部4は最冷部ではなくなる。
本発明者らは上向き安定点灯時に、バルブの下方となる口金15近傍のバルブ1の表面温度を測定した。その結果、首部1bと口金15との接合面10(すなわち、首部1bが口金15から出て大気と接する部分)の近傍が最冷部となっていた。これは、口金15内に入っているバルブ1の表面温度は口金15によって保温されるためと考えられる。よって、上向き安定点灯時は、この接合面10が最冷部となり、バルブ1内の水銀蒸気圧を制御する。
この接合面10の温度は、ランプへの入力電力、バルブ形状、バルブ寸法、接合面の寸法等により変化する。以下、図3を用いて、上向き安定点灯時の最冷部となる接合面の温度の設計要因を説明する。なお、以下では、判りやすくするためにJIS C7710に記載のG型バルブを用いて説明する。
バルブは、略球形状の球形部1aと口金15が接続される首部1bに大きく分けられる。本発明者らは、設計要因として、球形部1aの直径D(mm)、首部1bと口金15とのの接合面10の直径d(mm)、球形部1aの最大径部から接合面10までの距離A(mm)を抽出し、これらの値を変えた種々のランプを作製した。そして、これらのランプを、種々のランプ入力で上向き状態で点灯させ、評価した。その結果を図4に示す。
図4の縦軸Tは、周囲温度が25℃での接合面10の温度(最冷部の温度)である。最冷部を確認するため、測定時に接合面10の温度以外にバルブの各部の温度も測定し、接合面10の温度が最冷部となっていることを確認した。
横軸Xはバルブ形状とランプ入力によって決まる値であり、本発明者らは、
X=(B×S)/(L×A) ・・・(式1)
と規定した。ただし、Bは、ランプ入力電力W(W)を疑似バルブ表面積(直径Dの球体の表面積)で割った疑似管壁負荷(W/cm)であり、B=W/(4×π×(D/20))と規定される。Sは、接合面10の断面積(cm)であり、S=π×(d/20)と規定される。Lは、接合面10の外周長(mm)であり、L=π×(d/10)と規定される。
図4の測定結果より、バルブ形状とランプ入力で決まる値Xと、上向き安定点灯時の最冷部となる接合面10の温度Tには相関が有ることが判る。相関を求めると図5のようになり、以下の式2で表すことが出来る。
T=10959X+25 ・・・(式2)
式2より、上向き安定点灯時に所望の最冷部温度Tを実現するための、Xの値を求めることができる。従って、式2において、Tに、下向き安定点灯時の突起部4の先端温度tを代入すると、上向き安定点灯時の最冷部の温度が、下向き安定点灯時の最冷部の温度と等しくなるための、Xの値を求めることができる。
ここで、製品間のバラツキ等を考慮すると、下向き安定点灯時の突起部の先端温度をt(℃)とすれば、図5より、t−6≦T≦t+6の範囲でTを変化させて、Xが以下の(式3)を満たすようにすれば、上向き安定点灯時の最冷部の温度を下向き安定点灯時の最冷部の温度と略等しくすることができるということがわかる。
t−6≦10959X+25≦t+6 ・・・(式3)
Xを構成する要素は、ランプ入力電力W(W)、球形部1aの直径D(mm)、接合面10の直径d(mm)、球形部1aの最大径部から接合面10までの距離A(mm)であるので、Xが(式3)で求めた値となるように、ランプ入力電力W、球形部1aの直径D、接合面10の直径d、球形部1aの最大径部から接合面10までの距離Aを決定すれば、上向き安定点灯時の最冷部の温度(すなわち、接合面10の温度)と下向き安定点灯時の最冷部の温度(すなわち、突起部4の先端温度)とが略等しいバルブを実現できる。これにより、点灯方向によって光束値が変化せず、一定の光出力を得ることができる無電極放電ランプを実現することができる。
ここで、(式3)を満たすXの組み合わせは多数存在するが、ランプ入力電力Wと球形部の直径Dは、ランプの仕様やランプの型(例えば、G型やP型、A型など)に応じて決まる。この時点で、残りの変数は、接合面の直径d(mm)と距離A(mm)であり、接合面の直径d(mm)と距離A(mm)が決まればXは決まる。さらに、カプラ11の大きさに応じて、キャビティ5の径が決まり、接合面の直径dが決まる。これにより、距離Aが決まる。
以上のステップで、Xが(式3)で求めた値となるように、ランプ入力電力W、球形部1aの直径D、接合面10の直径d、球形部1aの最大径部から接合面10までの距離Aを決定すれば、上向き安定点灯時の最冷部の温度と、下向き安定点灯時の最冷部の温度とが略等しい無電極放電ランプを実現することができる。
ところで、上述のように、下向き安定点灯時の最冷部(突起部4)の温度は、突起部4の径や高さを調節することで制御(調節)できる。最冷部の温度は、バルブ内の水銀蒸気圧を最適化するために、30℃〜50℃の範囲内が好ましい。従って、式3において、突起部の先端温度tとして、30℃〜50℃の範囲内のtを用いてXを求めれば、点灯方向によらず高い光出力を得ることができる無電極放電ランプを実現できる。
以下、実施例および比較例により、本発明の効果を説明する。
(実施例)
球形部の直径Dが160(mm)のA形バルブに高さ25(mm)の突起部を設け、ランプ入カ電カW(W)が150(W)で、ランプを下向きに点灯させた。安定点灯時に突起部4の先端温度は、40℃であった。
下向き安定点灯時の突起部の先端温度が40℃の場合、前記(式3)よりXを求めると、
0.00082≦X≦0.00192
となる。
まず、Xが0.00082となるように、接合面10の直径d(mm)および球形部1aの最大径部から接合面10までの距離A(mm)を調節したランプを作製した。ここで、カプラ11の大きさによって、接合面10の直径dは50(mm)であったので、Xが0.00082となるように、距離A(mm)を決定した。そして、作製されたランプを、ランプ入カ電カW(W)が150(W)で、上向きで点灯させた。
その結果、下向き安定点灯時の光束を100%とすると、上向き安定点灯時には、96.3%の光束が得られた。
また、Xが0.00192となるように、ランプを作製したときは、上向き安定点灯時に96.8%の光束が得られた。
(比較例)
上記実施例と同条件で、Xが0.0007となるように、ランプを作製した。その結果、上向き安定点灯時に93.8%の光束が得られた。
同様に、Xが0.002となるようにランプを作製したときは、上向き安定点灯時に94.4%の光束が得られた。
また、Xが上記範囲を更に外れると、点灯方向による光量の差が更に拡がることが確認された。
以上のように、前記(式3)を満たすようにランプを作製することで、上向き安定点灯時と下向き安定点灯時の光束値の差を5%以下に抑えることができ、点灯方向によらず高い光出力を備えた無電極放電ランプを実現できることがわかった。
なお、上記の式が適用できるバルブ形状は、本実施形態で示した形状だけでなく、略球形状の球形部を備えたバルブに関して有効であることは言うまでもない。略球形状の球形部を備えた他形状のバルブの例として、図6A〜CにJIS C7710に記載のP型、PS型、A型のバルブを示す。各バルブにおいても、本実施形態と同様に、上向き安定点灯時の最冷部温度が、下向き安定点灯時の突起部の先端温度と略等しいバルブの設計が可能である。
また、本実施形態では、バルブに凹状のキャビティ5を設けその中にカプラ11を挿入する内巻き方式の無電極放電ランプを用いて説明したが、図7に示すように、バルブの外部に誘導コイル20を設けた外巻き方式の無電極放電ランプにも本発明を適用することが出来ることは言うまでもない。
上記のように、本発明の技術的思想に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、請求の範囲において限定した以外は、その特定の実施形態に制約されるものではない。
本発明の実施形態に係る無電極放電ランプの概略断面図である。 図1の無電極放電ランプを用いた照明器具の斜視図である。 図1の無電極放電ランプの形状を説明するための説明図である。 図1の無電極放電ランプの実験結果を示す図である。 図4の実験結果を考察した図である。 図3と形状が異なる他のバルブを説明するための図である。 図3と形状が異なる他のバルブを説明するための図である。 図3と形状が異なる他のバルブを説明するための図である。 本発明を適用可能な外巻き型無電極放電ランプの概略図である。
符号の説明
1 バルブ
1a 球形部
1b 首部
4 突起部
10 接合面
11a 誘導コイル
15 口金

Claims (4)

  1. 透光性材料からなり、略球形状の球形部と前記球形部から延設された首部を備え、内部に希ガスおよび水銀が封入されたバルブと、前記首部に接続される口金と、前記首部と反対側の前記球形部の頂部に形成され、前記球形部の外側に突出する突起部と、高周波電流を流すことにより電磁界をバルブに印加し、バルブ内部で放電を起こし発光させる誘導コイルとを備えた無電極放電ランプであって、上向き安定点灯時における最冷部は、前記首部と前記口金との接合面に形成され
    ランプ入力電力をW(W)、前記球形部の直径をD(mm)、前記首部と前記口金との接合面の直径をd(mm)、前記球形部の最大径部から前記接合面までの距離をA(mm)とし、
    B=W/(4×π×(D/20))、
    S=π×(d/20)
    L=π×(d/10)、
    X=(B×S)/(L×A)と規定すると、
    以下の式:
    t−6≦10959×X+25≦t+6・・・(式)
    (ただし、tはこの無電極放電ランプの下向き安定点灯時における前記突起部の先端温度(℃)である)
    を満たすことを特徴とする無電極放電ランプ。
  2. 請求項1に記載の無電極放電ランプにおいて、
    前記突起部の先端温度tは、30℃〜50℃の範囲内であることを特徴とする無電極放電ランプ。
  3. 請求項1に記載の無電極放電ランプと、前記無電極放電ランプに高周波電流を供給する点灯回路とを備えたことを特徴とする照明器具。
  4. 無電極放電ランプの製造方法であって、
    この無電極放電ランプは、透光性材料からなり、略球形状の球形部と前記球形部から延設された首部を備え、内部に希ガスおよび水銀が封入されたバルブと、前記首部に接続される口金と、前記首部と反対側の前記球形部の頂部に形成され、前記球形部の外側に突出する突起部と、高周波電流を流すことにより電磁界をバルブに印加し、バルブ内部で放電を起こし発光させる誘導コイルとを備え、上向き安定点灯時における最冷部は、前記首部と前記口金との接合面に形成され
    この製造方法は、
    (a)ランプ入力電力をW(W)、前記球形部の直径をD(mm)、前記首部と前記口金との接合面の直径をd(mm)、前記球形部の最大径部から前記接合面までの距離をA(mm)とし、
    B=W/(4×π×(D/20))、
    S=π×(d/20)
    L=π×(d/10)、
    X=(B×S)/(L×A)・・・(式)
    と規定するステップと、
    (b)t−6≦10959×X+25≦t+6を満たすXを求める(ただし、tはこの無電極放電ランプの下向き安定点灯時における前記突起部の先端温度(℃)である)ステップと、
    (c)ステップ(a)の前記(式)において、Xがステップ(b)で求めた値となるように、前記ランプ入力電力W、および前記球形部の直径D、前記接合面の直径d、前記球形部の最大径部から前記接合面までの距離Aを決定するステップと、を備えることを特徴とする無電極放電ランプの製造方法。
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