JP4774364B2 - 光ディスクの製造装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本願は、DVD(Digital Versatile Disc)等のような光ディスクの製造装置等に関する。
近年、データ記憶媒体の一種として、DVD等の光ディスクが存在する。当該光ディスクは、例えば、基板上に記録層及び光透過層が順次積層されて形成され、前記光透過層側から入射される光によって情報信号の記録及び再生の少なくとも一方が行われるものであり、当該光透過層は、紫外線硬化樹脂を用いて記録層が形成された基材の表面に硬化膜が形成されてなる。
光透過層は、例えば、スピンコート法、フィルム転写法、シート法などにより製造される。一例として、スピンコート法では、基材を回転させつつ、その基材の表面上に液状樹脂を滴下することで、回転の遠心力によって基材の表面全体に一様に引き延ばされて展延されることにより硬化膜が基材の片面全面に亘って形成されるようになっている。(例えば、特許文献1又は2)。
特開2003−33713号公報 特開2003−233936号公報
しかしながら、従来のスピンコート法では、製造環境等による紫外線硬化樹脂の粘度変化など種々の事情により、ディスク全面に亘って均等性を維持するのが困難でディスク全面に形成された硬化膜の膜厚が不均一となる傾向がある。そのため、記録再生時において、光学収差が発生し、安定して情報信号の再生又は記録ができないなどの不都合が生じていた。
この解決方法の1つとして、樹脂を加熱することにより、樹脂の粘度を低くして拡散性を高める方法があるが、この場合のデメリットとして、大幅なシステム変更やそれに伴う設備投資の増大が挙げられる。
そこで、このような課題の一例を解消するために、本願は、容易に光ディスク全面において光透過層の膜厚を均一に形成可能な光ディスクの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本願請求項1に記載の光ディスクの製造装置は、円形基板(2)に記録層(4)及び光透過層(6)を有し、前記光透過層側から光が入射されて記録層に対する情報の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造装置(S)であって、基板が載置されて前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させるステージ(11)と、前記ステージに載置された基板に紫外線硬化樹脂を滴下する樹脂滴下部(16)と、前記ステージに載置された基板に対して紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源(18)と、前記光源とステージ上に配置された基板との間に移動可能に配置され且つ前記放射線の紫外領域の波長成分をカット又は吸収するフィルタ(20a)と、を具備し、更に前記基板の記録層上に液状の紫外線硬化樹脂を滴下して拡散させる際、前記光源と前記ステージ上に配置された基板との間に前記フィルタを移動させ、紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を基板上に照射することによって前記基板の表面を所定の温度分布状態に設定し、前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層を形成する際、前記光源と回転ステージ上に配置された基板との間から前記フィルタを取り除き、紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長の波長成分を含む放射線を基板上に照射する制御手段を備えていることを特徴とする。
また、本願請求項に記載の光ディスクの製造装置は、円形基板に記録層及び光透過層を有し、前記光透過層側から光が入射されて記録層に対する情報の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造装置であって、基板が載置されて前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させるステージと、前記ステージに載置された基板に紫外線硬化樹脂を滴下する樹脂滴下部と、前記ステージに載置された基板に対して紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源と、前記光源とステージ上に配置された基板との間に移動可能に配置され且つ前記放射線の紫外領域以外の波長成分をカット又は吸収する第1のフィルタと、紫外領域の波長成分をカット又は吸収する第2のフィルタと、を含んで構成されるフィルタ部(20)と、前記第1及び第2のフィルタを切り替える切り替え手段(30)と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項に記載の光ディスクの製造方法は、基板上に記録層及び光透過層が順に積層されて形成され、前記光透過層側から入射される光によって情報信号の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造方法であって、前記基板の記録層上に液状の紫外線硬化樹脂を滴下し、前記基板の表面の温度分布を加熱手段により制御しつつ、且つ前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させつつ前記紫外線硬化樹脂を前記記録面上に拡散させる第1工程と、紫外線照射手段により前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層を形成する第2工程と、を含み、前記加熱手段として紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源と紫外領域の波長成分をカット又は吸収するフィルタとで構成される熱源を用いると共に前記紫外線照射手段として前記光源を用いることを特徴とする。
以下、本願の最良の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
まず、本願の光ディスクの製造装置によって製造される光ディスクについて図1を用いて説明する。
図1に示すように、光ディスクDは、中心に孔部2aを有する円環状の基板2を有しており、当該基板2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリオレフィン樹脂等の樹脂材料又はガラス材料等にて形成されている。基板2の片面の表面には、射出成形により、情報信号に対応するピット及びグルーブの凹凸2bが形成され、当該ピット及びグルーブが形成されている面は記録面となっている。当該記録面上には、例えば、書換不能な光記録層、追記型光記録層、相変化型光記録層のいずれか1つからなる記録層4を有して構成されている。
また、当該記録層4の表面には、例えば、スピンコート法により、光透過層6が形成される。当該光透過層6は、紫外線硬化樹脂が当該光ディスクDの表面の全面に均一の膜厚で形成されている。
このような基板2上に記録層4及び光透過層6が順次積層されて形成された光ディスクDは、前記光透過層6側から入射される光によって情報信号の記録及び再生の少なくとも一方が行われるようになっている。
次に、光透過層を形成するための光ディスク製造装置について図2及び図3を用いて説明する。
本実施形態の光ディスク製造装置Sは、記録層4が形成された基板2をその中心を回転軸として回転させつつ、当該基板2の表面に紫外線硬化樹脂からなる液状樹脂を滴下して光透過層6からなる硬化膜を光ディスクDの表面全面に亘って均一な膜厚で形成する装置である。
図2に示すように、この光ディスク製造装置Sは、記録層4が形成された基板2が載置されるステージ11と、このステージ11を回転させる回転機構部14と、基板2上に紫外線硬化樹脂を滴下する樹脂滴下部16と、基板2に対して放射線を照射する光源部18と、前記光源部18と基板2との間に移動可能に配置されるフィルタ20aを含むフィルタ部20と、を含んで構成されている。なお、各部14、16、18、20、25はシステム制御部30により統括してコントロールされる。
ステージ11は略円形状に形成され、その中心には基板2の内径とほぼ同形状に形成された突起が設けられている。この突起には、基板2を固定するための固定手段が設けられており、基板2が着脱可能に固定される。
回転機構部14は、当該ステージを回転させるためのスピンドルモータを含んで構成され、前記ステージ11と図示しない軸受けを介して接続されている。この回転機構部14は、システム制御部30により管理されて、スピンドルモータの回転速度を制御して当該ステージ11の回転速度を制御するようになっている。これによりシステム制御部30は基板2の回転状態を制御可能になっている。
樹脂滴下部16は、図示しない紫外線硬化樹脂を貯蔵するタンクと、当該紫外線硬化樹脂を基板の規定された位置まで導く供給ノズル16aと、図示しないタンクから所定量の紫外線硬化樹脂を供給ノズル16aへと供給する供給量調整手段と、を含んで構成される。この樹脂滴下部16は、システム制御部30により管理されて、当該供給量調整手段を制御して前記供給ノズル16aから基板2上に滴下される紫外線硬化樹脂の滴下量を制御するようになっている。これによりシステム制御部30は紫外線硬化樹脂の滴下状態を制御可能になっている。
光源部18は、例えば、所定の光量の放射線を照射する照射手段と、光量を調整する調整手段と、基板2に対して上下方向に光源部18の本体を移動する移動手段と、を含んで構成され、前記基板2上に配置される。また、光源部18は、本体を基板2に対して遠ざけたり近づけたりすることによって、放射線の照射領域を変更可能になっている。
また、放射線は、前記紫外線硬化樹脂を硬化させる紫外領域の波長成分及び前記基板2を加熱させる前記紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含んでいる。
光源部18は、システム制御部30により管理されて、本体を基板2へ近づけたり遠ざけたりしつつ、基板2に対して放射線を照射することで、基板2の所定領域に所定の光量で放射線を照射可能となっている。
フィルタ部20は、例えば、石英ガラスによって形成され前記放射線の特定帯域の波長成分のみをカット又は透過するフィルタ20aと、前記フィルタを基板2に対して左右方向に移動する移動手段と、前記フィルタ20aを収容する筐体と、を含んで構成されている。
前記フィルタ20aは、例えば、放射線に含まれる紫外領域の波長成分(例えば、200〜400nm)が入射する際に反射又は吸収することで前記波長成分を透過させずにカットするようになっている。よって、前記フィルタ20aは、前記紫外領域以外の波長成分が透過するようになっている。具体的には、フィルタ20aは、石英ガラスの表面に酸化チタン等を成膜することにより形成される。また、フィルタ20aは、紫外領域以外の波長成分が内側の領域よりも外側の領域がより透過するように形成されている。
フィルタ部20は、システム制御部30により管理されて、移動手段を制御し、フィルタ20aを基板2と光源部18との間に介在させたり、前記フィルタ20aを筐体内に移動させて基板2と光源部18との間から取り除いたりするようになっている。
例えば、光源部18と基板2との間にフィルタ20aを介在させれば、紫外領域の波長成分をカットし、紫外領域以外の波長成分を透過させることが可能となり、結果として、基板2に対して紫外領域以外の波長成分のみを照射することが可能となっている。このようにすれば、基板2上に滴下された紫外線硬化樹脂を硬化させることなく、紫外線硬化樹脂(又は基板)を加熱することが可能となり、紫外線硬化樹脂の流動性を高めることが可能となる。また、フィルタ20aは、内側の領域よりも外側の領域の方が放射線が透過されやすくなっているため、基板2の外周領域が内周領域よりも加熱されるようになっている。これにより、基板2の内周領域よりも外周領域における紫外線硬化樹脂の流動性を高めることができ、より好適に紫外線硬化樹脂を基板2上に拡散させることが可能となる。
一方、移動手段によりフィルタ20aを筐体内に移動させて光源部18と基板2との間から取り除くことによって、基板2に対して紫外領域の波長成分を含む放射線を照射することが可能となる。このようにすれば、基板2上に滴下された紫外線硬化樹脂を硬化させることが可能となる。
システム制御部30は、主として演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM、及び各種データやプログラムを記憶するROMを備えて構成されている。当該CPUが、例えばROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、各部14、16、18、20、を制御するとともに光ディスク製造装置S全体を統括制御する。
システム制御部30は、予め定められた規定値でステージ11を回転制御しつつ、基板2上に滴下する紫外線硬化樹脂の供給量を調整するとともに、フィルタ20aを移動させ、且つ光源部18の光量を調整して基板2に対して所定の帯域の放射線を照射させる。
より具体的には、システム制御部30は、前記紫外線硬化樹脂を前記基板2上に拡散させる際、前記光源部18とステージ11上に配置された基板2との間に前記フィルタ20aを移動させ、紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を基板2上に照射することによって前記基板2の表面を所定の温度分布状態に設定(制御)するようになっている。また、システム制御部30は、前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層6を形成する際、前記光源部18とステージ11上に配置された基板2との間から前記フィルタ20aを取り除き、紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長の波長成分を含む放射線を基板2上に照射制御するようになっている。
以上に説明したように、本実施形態の光ディスクDの製造装置Sによれば、光源部18と基板2との間に所定のタイミングでフィルタ20aを介在させたり、取り除いたりすれば良いので、大幅なシステム変更をすることなく、容易に光ディスクDを製造することが可能となるため、製造コストを抑えることが可能となる。また、紫外線硬化樹脂の加熱と硬化の工程を同一のコーター内で行うことができるため、省スペース化を図れる。
なお、他の実施形態として、図3に示すように、フィルタ部20は、紫外領域以外の波長成分をカット又は吸収し紫外領域の波長成分のみを透過させる第1のフィルタ20aと、紫外領域の波長成分をカット又は吸収し紫外領域以外の波長成分のみを透過させる第2のフィルタ20bと、を用意し、システム制御部30によって、紫外線硬化樹脂を前記記録面上に拡散させる際には第2のフィルタ20bを移動し、当該第2のフィルタ20bを光源部18と基板2との間に介在させ、前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層6を形成する際には、前記第2のフィルタ20bを筐体内に移動させて光源部18と基板2との間から取り除き第1のフィルタ20aに切り替えて、当該第1のフィルタ20aを光源部18と基板2との間に介在させるように制御していても構わない。
このようにすれば、紫外線硬化樹脂を硬化させる際に、紫外領域以外の波長成分の放射線がカットされ紫外領域の波長成分のみの放射線が基板2に対して照射されるため、余計な熱を基板2等に与えることなく光ディスクDを製造できるので、熱の影響による基板2の反りなどを容易に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態の光源部18とフィルタ部20は、本願の加熱手段として機能し、本実施形態の光源部18は、本願の紫外線照射手段、及び光源として機能する。また、本実施形態のシステム制御部30は、本願の制御手段、フィルタ切り替え手段として機能する。
次に、光ディスク製造装置を用いて光ディスクに光透過層を形成する一例について説明する。
〈実施例1〉
本実施例1は、所定のタイミングで光源部18と基板2との間にフィルタ20aを介在させたり取り除いたりすることにより、紫外線硬化樹脂を加熱又は硬化させ、光ディスクDを製造するようになっている。
まず、図2において、表面に凹凸部が形成された記録層4が成膜された基板2を、その成膜面を上にしてステージ11に取り付けた状態で、システム制御部30は、予め規定された回転数(低速)でスピンドルモータを駆動させ、基板2を回転させながら、樹脂滴下部16によって記録面上に滴下される液状の紫外線硬化樹脂の滴下量及び光源部18から照射される放射線の光量や照射時間を制御する。また、システム制御部は、フィルタを移動させ、当該フィルタ20aを光源部18と基板2との間に介在させる。これにより、基板2の記録層4上に液状の紫外線硬化樹脂が滴下され、基板2の回転による遠心力によって前記紫外線硬化樹脂が前記記録層4の表面に拡散される。
また、システム制御部30は、フィルタ20aの位置又は光源部18の位置を制御して光源部18からの放射線の照射による基板2の外周領域の温度が内周領域の温度よりも高くなるように制御するようになっている。
次に、システム制御部30は、予め規定された回転数(高速)でモータを駆動させ、更に紫外線硬化樹脂を基板2の外側へと拡散させつつ、所定のタイミングでフィルタ20aを光源部18と基板2との間から退避させて取り除き、紫外線硬化樹脂を硬化させて光透過層6を形成し、処理を終了する。
〈実施例2〉
実施例1が1つのフィルタを光源部と基板との間に介在させたり又は取り除いたりすることによって、紫外線硬化樹脂を加熱又は硬化させるのに対し、実施例2は、2つのフィルタを用い、各フィルタを切り替えて光源部18と基板2との間に介在させることにより、紫外線硬化樹脂を加熱又は硬化させ、光ディスクDを製造するようになっている。
まず、図3において、表面に凹凸部が形成された記録層4が成膜された基板2を、その成膜面を上にしてステージ11に取り付けた状態で、システム制御部30は、予め規定された回転数(低速)でスピンドルモータを駆動させ、基板2を回転させながら、樹脂滴下部16によって記録面上に滴下される液状の紫外線硬化樹脂の滴下量及び光源部18から照射される放射線の光量や照射時間を制御する。また、システム制御部30は、第2のフィルタ20bを移動させ、当該第2のフィルタ20bを光源部18と基板2との間に介在させる。これにより、基板2の記録層4上に液状の紫外線硬化樹脂が滴下され、基板2の回転による遠心力によって前記紫外線硬化樹脂が前記記録層4の表面に拡散される。
また、システム制御部30は、第2のフィルタ20bの位置又は光源部18の位置を制御して光源部18からの放射線の照射による基板2の外周領域の温度が内周領域の温度よりも高くなるように制御するようになっている。
次に、システム制御部30は、予め規定された回転数(高速)でモータを駆動させ、更に紫外線硬化樹脂を基板2の外側へと拡散させつつ、所定のタイミングで第2のフィルタ20bから第1のフィルタ20aに切り替えて、当該第1のフィルタ20aを光源部18と基板2との間に介在させ、紫外線硬化樹脂を硬化させて光透過層6を形成し、処理を終了する。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、紫外線硬化樹脂を基板2上に拡散させる際に、フィルタ20aを移動させて、基板2の外周領域の温度が内周領域よりも高くなるように制御されているが、光源の位置を制御することによって、基板2の外周領域の温度が内周領域よりも高くなるように制御しても構わない。また、紫外領域以外の波長成分とは、紫外線硬化樹脂の種類などによって異なり、当該紫外線硬化樹脂が硬化しない周波数であればよい。また、適宜、各部を組み合わせて一体化したり、一般的に用いられている部品などに変更したりしても構わない。
本願の光ディスク製造方法により製造される光ディスクを示す断面図である。 光ディスク製造装置の概略構成例を示す図である。 光ディスク製造装置の他の実施例における概略構成例を示す図である。
符号の説明
D 光ディスク
S 光ディスク製造装置
2 基板
4 記録層
6 光透過層
11 ステージ
16 樹脂滴下部
18 光源部
20a フィルタ
20 フィルタ部
30 システム制御部

Claims (6)

  1. 円形基板に記録層及び光透過層を有し、前記光透過層側から光が入射されて記録層に対する情報の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造装置であって、
    基板が載置されて前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させるステージと、
    前記ステージに載置された基板に紫外線硬化樹脂を滴下する樹脂滴下部と、
    前記ステージに載置された基板に対して紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源と、
    前記光源とステージ上に配置された基板との間に移動可能に配置され且つ前記放射線の紫外領域の波長成分をカット又は吸収するフィルタと、
    具備し、更に、
    前記基板の記録層上に液状の紫外線硬化樹脂を滴下して拡散させる際、前記光源と前記ステージ上に配置された基板との間に前記フィルタを移動させ、紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を基板上に照射することによって前記基板の表面を所定の温度分布状態に設定し、前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層を形成する際、前記光源と回転ステージ上に配置された基板との間から前記フィルタを取り除き、紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長の波長成分を含む放射線を基板上に照射する制御手段を備えていることを特徴とする光ディスクの製造装置。
  2. 円形基板に記録層及び光透過層を有し、前記光透過層側から光が入射されて記録層に対する情報の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造装置であって、
    基板が載置されて前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させるステージと、
    前記ステージに載置された基板に紫外線硬化樹脂を滴下する樹脂滴下部と、
    前記ステージに載置された基板に対して紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源と、
    前記光源とステージ上に配置された基板との間に移動可能に配置され且つ前記放射線の紫外領域以外の波長成分をカット又は吸収する第1のフィルタと、紫外領域の波長成分をカット又は吸収する第2のフィルタと、を含んで構成されるフィルタ部と、
    前記第1及び第2のフィルタを切り替えるフィルタ切り替え手段と、
    を有することを特徴とする光ディスクの製造装置。
  3. 前記紫外線硬化樹脂を前記記録面上に拡散させる際に、前記基板の外周領域の温度を内周領域の温度より高くなるように前記光源の位置が制御されることを特徴とする請求項、又は請求項2に記載の光ディスクの製造装置。
  4. 前記光源の紫外領域の波長成分は、200〜400nmの波長成分であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ディスクの製造装置。
  5. 基板上に記録層及び光透過層が順に積層されて形成され、前記光透過層側から入射される光によって情報信号の記録及び再生の少なくとも一方が行われる光ディスクの製造方法であって、
    前記基板の記録層上に液状の紫外線硬化樹脂を滴下し、前記基板の表面の温度分布を加熱手段により制御しつつ、且つ前記基板の中心を回転軸として前記基板を回転させつつ前記紫外線硬化樹脂を前記記録面上に拡散させる第1工程と、
    紫外線照射手段により前記拡散された紫外線硬化樹脂を硬化させて前記光透過層を形成する第2工程と、を含み、
    前記加熱手段として紫外領域の波長成分及び紫外領域よりも長波長領域の波長成分を含む放射線を照射する光源と紫外領域の波長成分をカット又は吸収するフィルタとで構成される熱源を用いると共に前記紫外線照射手段として前記光源を用いることを特徴とする光ディスクの製造方法。
  6. 前記第1工程において、前記基板の外周領域の温度を内周領域の温度より高くなるように前記加熱手段の位置が制御されることを特徴とする請求項に記載の光ディスクの製造方法。
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