JP4774341B2 - 成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成形装置に関し、特に、固定側型板、可動側型板及びランナーストリッパプレートを備える3プレートタイプの成形金型に適用される成形装置に関する。
一般的に、3プレートタイプの成形金型においては、図8に示すように、可動側型板81を有する可動側型部に対し、固定側型板82、ランナーストリッパプレート83及び固定側取付板84を有する固定側型部が対向配置されている。また、成形金型内には、スプール孔85、ランナー86及びピンポイントゲート87を介してキャビティ88が形成されている。
成形時においては、溶融樹脂がスプール孔85から注入され、ランナー86及びピンポイントゲート87を介してキャビティ88内に充填される。そして、キャビティ88内に充填された溶融樹脂が固化した後、まず、図9に示すように、固定側型板82とランナーストリッパプレート83とを分離することで、ピンポイントゲート87におけるゲートカットが行われる。なお、図9においては、ゲートカットにより発生したピンポイントゲート87の一部87aを示している。次に、図10に示すように、固定側型板82から可動側型板81を分離することで、キャビティ88に成形された製品89が離型されると共に、固定側取付板84からランナーストリッパプレート83を分離することで、スプールランナー90が離型される。
一般に、スプールランナー90の離型は、当該スプールランナー90の確実な除去を確保すべく、固定側型板82と、ランナーストリッパプレート83との間に出し入れ可能に配設されたスプールランナー取出し機により行われる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1においては、スプールランナー90を回転可能な機能を備えたスプールランナー取出し機が、当該スプールランナー90を回転させた後に成形金型の側方から取り出す成形装置が提案されている。
特開平7−156213号公報
しかしながら、従来の成形装置においては、スプールランナー取出し機を配設し、これを所定のタイミングで固定側型板82と、ランナーストリッパプレート83との間に出し入れ可能に制御する必要があるため、装置全体に要するコストが上昇するという問題がある。また、スプールランナー取出し機によるスプールランナー90の取出しは、製品89を成形する度に行う必要があるため、製品89を完成するまでに要する時間を長引かせる結果、製品89の生産性が低下するという問題がある。
なお、スプールランナー取出し機を使用せず、ランナーストリッパプレート83と固定側取付板84との分離によって、スプールランナー90を離型する場合には、ランナーストリッパプレート83に形成された穴部等に当該スプールランナー90が引っ掛かる事態が生じ、作業者によるスプールランナー90の除去作業が必要となる結果、製品89の生産性が低下するという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、装置全体に要するコストを低減しつつ、製品の生産性を向上することができる成形装置を提供することを目的とする。
本発明の成形装置は、キャビティが形成される可動側型板と、前記キャビティに連結される第1の樹脂移送経路が形成される固定側型板と、前記第1の樹脂移送経路に連結される第2の樹脂移送経路が形成されるランナーストリッパプレートとを備え、前記第1及び第2の樹脂移送経路に成形されるランナー樹脂を前記キャビティに成形される成形樹脂から切り離す成形装置であって、前記ランナー樹脂を前記ランナーストリッパプレートに係止する係止手段と、前記係止手段により係止される前記ランナー樹脂を前記固定側型板側に押し出す押出手段と、前記押出手段により押し出される前記ランナー樹脂の押出方向に対して傾斜するよう前記第2の樹脂移送経路に形成される溝部により構成され、前記溝部に対応して前記ランナー樹脂に形成されるリブが前記溝部に沿って進むことで前記ランナー樹脂に回転力を付与する回転力付与手段と、を具備することを特徴とする。
上記成形装置によれば、係止手段によりランナーストリッパプレートに係止されているランナー樹脂を固定側型板側に押し出す際、回転力付与手段により当該ランナー樹脂に回転力が付与されることから、ランナー樹脂取出し機(スプールランナー取出し機)を使用しない場合においても、ランナーストリッパプレートに形成された穴部等にランナー樹脂が引っ掛かる事態を防止しつつ、当該ランナー樹脂を取り除くことができるので、装置全体に要するコストを低減しつつ、製品の生産性を向上することが可能となる。
上記成形装置において、例えば、前記回転力付与手段は、前記第2の樹脂移送経路に形成される溝部と、当該溝部に対応して前記ランナー樹脂に形成されるリブとで構成される。この場合には、第2の樹脂移送経路に溝部を形成するだけで、ランナー樹脂に回転力を付与することが可能となるので、ランナー樹脂取出し機を使用する従来の成形装置と比べて装置全体に要するコストを低減することが可能となる。
特に、上記成形装置において、前記溝部は、前記押出手段による前記ランナー樹脂の押出方向に対して傾斜していることが好ましい。この場合には、溝部がランナー樹脂の押出方向に対して傾斜しているので、ランナー樹脂が押し出されると、この溝部に沿ってこれに対応するリブが進むことにより、確実にランナー樹脂を回転させることが可能となる。
なお、上記成形装置において、前記第2の樹脂移送経路に複数の前記溝部を形成しても良い。この場合には、複数の溝部に沿ってこれに対応する複数のリブが進むこととなるため、より効果的にランナー樹脂に対して回転力を付与することが可能となる。
また、上記成形装置において、前記第2の樹脂移送経路を、前記ランナーストリッパプレートに収容されるスプールブッシュに形成しても良い。この場合には、第2の樹脂移送経路が、ランナーストリッパプレートに収容されるスプールブッシュに形成されることから、例えば、第2の樹脂移送経路に形成された溝部が破損した場合においても、スプールブッシュを交換するだけで再びランナー樹脂に回転力を付与することが可能となる。また、予め溝部の傾斜が異なる複数のスプールブッシュを用意しておき、特性の異なる樹脂材料に対応してスプールブッシュを交換することで、様々な樹脂材料で成形されるランナー樹脂に効果的に回転力を付与することが可能となる。
また、上記成形装置において、例えば、前記係止手段は、前記ランナー樹脂の一部を係止するランナーロックピンで構成される。この場合には、ランナーロックピンを用いて効率的にランナー樹脂を係止することが可能となる。
さらに、上記成形装置において、例えば、前記押出手段は、前記ランナー樹脂の一部を前記固定側型板側に付勢する付勢部材を有するようにしても良い。この場合には、付勢部材でランナー樹脂の一部を固定側型板側に付勢することにより、確実にランナー樹脂を固定側型板側に押し出すことが可能となる。
特に、上記成形装置においては、前記付勢部材を前記係止手段の近傍に配設することが好ましい。この場合には、付勢部材が係止手段の近傍に配設されるので、係止手段によるランナー樹脂の係止を効率的に解除して、ランナー樹脂を確実に固定側型板側に押し出すことが可能となる。
本発明によれば、装置全体に要するコストを低減しつつ、製品の生産性を向上することができる成形装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施の形態に係る成形装置10の概略構成図である。図1は、本実施の形態に係る成形装置10が閉じた状態について示し、図2は、本実施の形態に係る成形装置10が部分的に開いた状態について示し、図3は、本実施の形態に係る成形装置10が完全に開いた状態について示している。なお、図1〜図3においては、説明の便宜上、成形装置10内に溶解樹脂が注入された状態、或いは、その溶解樹脂が固化した状態について示しており、その溶解樹脂が確認できる断面について示している。
本実施の形態に係る成形装置10は、図1〜図3に示すように、一般的な3プレートタイプの成形金型に適用される。すなわち、成形装置10は、図1に示すように、可動側型板11を有する可動側型部に対し、固定側型板12、ランナーストリッパプレート13及び固定側取付板14を有する固定側型部が対向配置されている。
可動側型板11には、注入された溶解樹脂が固化することで所望の製品Pが成形されるキャビティ15が形成されている。図1においては、同図に示す上下方向に並べて2つのキャビティ15が形成された場合について示しているが、形成されるキャビティ15の数については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
固定側型板12には、図1に示す上下方向に第1ランナー溝16が形成され、同図に示す左右方向に第2ランナー溝17が形成され、この第2ランナー溝17の同図に示す左方側の端部にピンポイントゲート18が形成されている。第1ランナー溝16及び第2ランナー溝17は、溶解樹脂を移送する経路(第1の樹脂移送経路)を構成する。第1ランナー溝16は、ランナーストリッパプレート13側の面に形成されている。第2ランナー溝17は、一方の端部が第1ランナー溝16の端部近傍に連結され、他方の端部がピンポイントゲート18に連結されている。ピンポイントゲート18は、図1に示すように、成形装置10が閉じた状態において、可動側型板11に形成されたキャビティ15に連結される。
ランナーストリッパプレート13には、その中央近傍にスプールブッシュ19の一端が収容されると共に、このスプールブッシュ19から一定距離離間した位置に係止手段としてのランナーロックピン20が配設されている。スプールブッシュ19の内部には、成形金型内に溶解樹脂を注入する際の経路(第2の樹脂移送経路)を構成するスプール孔21が形成されている。スプールブッシュ19及びランナーロックピン20は、固定側取付板14に固定され、当該固定側取付板14及びランナーストリッパプレート13を貫通している。図1に示すように、成形装置10が閉じた状態において、ランナーストリッパプレート13に形成された第1ランナー溝16に対向するように配置され、スプール孔21が第1ランナー溝16と連結される。
なお、以下においては、第1ランナー溝16で成形される樹脂部分を第1ランナー部16R、第2ランナー溝17で成形される樹脂部分を第2ランナー部17R、並びに、スプール孔21で成形される樹脂部分をスプール部21Rと呼ぶものとする。また、第1ランナー溝16、第2ランナー溝17及びスプール孔21で成形される樹脂部分、つまり、第1ランナー部16R、第2ランナー部17R及びスプール部21Rが連結されて成る樹脂部分をスプールランナーSRと呼ぶものとする。なお、ランナー樹脂は、スプールランナーSRにより構成される。
また、ランナーストリッパプレート13には、スプールブッシュ19と、ランナーロックピン20との間に、押出手段が有する付勢部材としてのプッシュピン22が配設されている。プッシュピン22は、固定側型板12側の面に配設されており、不図示の制御手段の制御の下、固定側型板12側に突出する位置と、ランナーストリッパプレート13の内部に収納される位置との間を移動し、スプールランナーSRを固定側型板12側に押し出す。なお、ランナーロックピン20及びプッシュピン22の構成については後述する。
本実施の形態に係る成形装置10において、可動側型板11と固定側型板12とは上部リンク機構23によって図1に示す左右方向に移動可能に連結され、固定側型板12とランナーストリッパプレート13とは下部リンク機構24によって同図に示す左右方向に移動可能に連結されている。これらの上部リンク機構23及び下部リンク機構24は、不図示の制御手段の制御の下、本成形装置10を、図2及び図3に示す状態に移行させる。
ここで、本実施の形態に係る成形装置10が有するランナーロックピン20及びプッシュピン22の構成、並びに、固定側型板12及びスプールブッシュ19の構成について図4〜図6を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る成形装置10が有するランナーロックピン20及びプッシュピン22の構成を説明するための側断面図である。なお、図4(a)は、ランナーストリッパプレート13が固定側取付板14から分離しておらず、プッシュピン22がランナーストリッパプレート13内部に収納されている状態について示している(図1及び図2に示す状態)。図4(b)は、後述するように、ランナーストリッパプレート13が固定側取付板14から分離し、プッシュピン22が固定側型板12側に移動している状態について示している(図3に示す状態)。
図4に示すように、ランナーロックピン20は、円筒形状を有し、ランナーストリッパプレート13に形成された穴部13aに収容される位置に配設されている。ランナーロックピン20の先端部には、係止部20aが形成されている。係止部20aは、その右方側の端部の径よりも左方側の端部の径が大きく設定されている。このため、穴部13aに入り込んだ溶解樹脂が固化すると、当該樹脂部分が係止部20aの大径部と係止し、スプールランナーSRが容易に脱落するのを防止する。なお、図4(a)に示すように、ランナーストリッパプレート13が固定側取付板14から分離していない状態においては、係止部20aの左方側の先端がランナーストリッパプレート13の表面位置と一致した状態となっている。
図4(a)に示す状態から、ランナーストリッパプレート13が固定側取付板14から分離すると、ランナーロックピン20が相対的に穴部13aの奥側に移動し、図4(b)に示すように、係止部20aの先端が穴部13aから僅かに露出した状態となる。ランナーロックピン20が穴部13aの奥側に移動することにより、穴部13aで固化した樹脂部分は、穴部13aの内壁面により押し出され、係止部20aの係止から解放されることとなる。なお、図4においては、ランナーロックピン20は、その先端がランナーストリッパプレート13の表面から2mm奥側の位置まで移動する場合について示している。
一方、プッシュピン22は、ランナーストリッパプレート13に形成された穴部13bに収容されている。穴部13bは、溶解樹脂が浸入しない形状に設けられている。プッシュピン22は、コイルばね22aを穴部13bの奥側に配置した状態で穴部13bに収容されている。なお、図4(a)に示すように、プッシュピン22がランナーストリッパプレート13内部に収納されている状態においては、プッシュピン22の左方側の先端がランナーストリッパプレート13の表面位置と一致した状態となっている。
図4(a)に示す状態から、プッシュピン22が固定側型板12側に移動すると、プッシュピン22の先端がランナーストリッパプレート13の表面から突出し、ランナーストリッパプレート13の表面に付着したスプールランナーSRを引き剥がして落下させる。なお、図4においては、プッシュピン22は、その先端がランナーストリッパプレート13の表面から3mmだけ突出する場合について示している。
本実施の形態に係る成形装置10においては、このようなランナーロックピン20でスプールランナーSRを係止するため、スプールランナーSRの一部で効率的に当該スプールランナーSRを係止することが可能となる。また、付勢部材としてのプッシュピン22を、ランナーロックピン20の近傍に配設しているので、ランナーロックピン20によるスプールランナーSRの係止を効率的に解除して、スプールランナーSRを確実に固定側型板12側に押し出すことが可能となる。
次に、本実施の形態に係る成形装置10が有する固定側型板12の構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る成形装置10が有する固定側型板12の構成を説明するための正面図である。なお、図5においては、固定側型板12を図1に示す右方側から見た場合の正面図について示している。
図5に示すように、固定側型板12の表面には、同図に示す左右方向に2本の溝部12a、12bが形成されると共に、同図に示す上下方向に、溝部12a、12bの中央部と直交する溝部12cが形成されている。これらの溝部12a〜12cにより、上述した第1ランナー溝16が構成される。そして、溝部12a、12bにおけるそれぞれの両端部には、図5に示す奥側に固定側型板12を貫通する穴部12d〜12gが形成されている。これらの穴部12d〜12gにより、上述した第2ランナー溝17が構成される。
次に、本実施の形態に係る成形装置10が有するスプールブッシュ19の構成について説明する。図6は、本実施の形態に係る成形装置10が有するスプールブッシュ19の構成を説明するための拡大図である。具体的には、本実施の形態に係る成形装置10が有するスプールブッシュ19の正面図及び側断面図を示している。特に、図6に示す正面図においては、スプールブッシュ19を図1に示す左方側から見た場合について示している。
図6に示すように、スプールブッシュ19は、一方の端部(固定側取付板14側の端部)に大径部を有する円筒形状を有し、その中央部分にスプール孔21が形成されている。スプール孔21における固定側型板12側の端部近傍には、回転力付与手段の一部を構成する溝部21a、21bが形成されている。溝部21a、21bは、それぞれスプール孔21から本成形装置10の側方側に僅かに突出するように形成されている。また、プッシュピン22によるスプールランナーSRの押出方向に対して傾斜するように形成されている。具体的には、溝部21aは、図6に示す奥側(固定側取付板14側)に進むに連れて同図に示す上方側に僅かに傾斜している。一方、溝部21bは、図6に示す奥側(固定側取付板14側)に進むに連れて同図に示す下方側に僅かに傾斜している。
このようなスプールブッシュ19及びランナーストリッパプレート13において、注入された溶解樹脂が固化すると、図7に示すスプールランナーSRが成形される。図7は、本実施の形態に係る成形装置10で成形されるスプールランナーSRの拡大図である。なお、図7(a)は、図1に示す右方側から見た場合について示し、図7(b)は、図1に示す手前側から見た場合について示している。
図7に示すように、スプールランナーSRは、図5に示す溝部12a〜12cに対応する形状を有する第1ランナー部16Rと、図5に示す穴部12d〜12gに対応する形状を有する第2ランナー部17Rと、図6に示すスプール孔21に対応する形状を有するスプール部21Rとで構成される。スプール部21Rにおける第1ランナー部16Rの近傍の位置には、それぞれ溝部21a及び溝部21bに対応する形状を有するリブ21c及びリブ21dが形成されている。なお、リブ21c及びリブ21dは、回転力付与手段の一部を構成する。
次に、上記構成を有する成形装置10において製品Pを成形する場合の処理について説明する。本実施の形態に係る成形装置10において製品Pを成型する際には、溶融樹脂がスプール孔21から注入され、第1ランナー溝16、第2ランナー溝17及びピンポイントゲート18を介してキャビティ15内に充填される。これにより、図1に示すように、第1ランナー溝16、第2ランナー溝17、ピンポイントゲート18及びキャビティ15が溶解樹脂で満たされた状態となる。
そして、キャビティ15内に充填された溶融樹脂が固化した後、まず、図2に示すように、下部リンク機構24によって固定側型板12とランナーストリッパプレート13とが分離される。固定側型板12とランナーストリッパプレート13とが分離されると、第1ランナー部16Rがランナーロックピン20により係止されているため、第2ランナー部17Rがピンポイントゲート18の位置で切り離される(ゲートカット)。この場合において、プッシュピン22は、ランナーストリッパプレート13の内部に収納された状態を維持している。なお、図2においては、ゲートカットにより発生したピンポイントゲート18の一部18aを示している。
ゲートカットを行った後、図3に示すように、上部リンク機構23によって固定側型板12と可動側型板11とが分離される。固定側型板12と可動側型板11とが分離されると、キャビティ15が露出され、キャビティ15内で成形された製品Pが離型可能とされる。また、下部リンク機構24によって固定側型板12とランナーストリッパプレート13とが離間されると共に、固定側取付板14とランナーストリッパプレート13とが分離される。固定側型板12とランナーストリッパプレート13とが離間されることで、固定側型板12とランナーストリッパプレート13との間にスプールランナーSRが落下可能な空間が確保される。また、固定側取付板14とランナーストリッパプレート13とが分離されると、図4(b)に示すように、ランナーロックピン20が相対的にランナーストリッパプレート13の右方側に移動することから、スプールランナーSRがランナーロックピン20の係止から解放される。
このように固定側取付板14とランナーストリッパプレート13とを分離すると同時に、プッシュピン22を固定側型板12側に移動させる。プッシュピン22が固定側型板12側に移動すると、図4(b)に示すように、プッシュピン22の先端がランナーストリッパプレート13から突出した状態となるので、ランナーストリッパプレート13に付着したスプールランナーSRを固定側型板12側に押し出して落下させる。
この場合において、スプールランナーSRには、図6及び図7に示すように、スプールブッシュ19に溝部21a、21bが形成される一方、スプール部21Rにリブ21c、21dが形成されていることから、プッシュピン22により押し出されるスプールランナーSRには回転力が付与されることとなる。したがって、スプールランナーSRは、僅かに角度を変えながら落下していく。この結果、ランナーストリッパプレート13に形成された穴部12d〜12gに、第2ランナー部17Rが入り込んでスプールランナーSRがランナーストリッパプレート13に引っ掛かる事態が防止される。
このように本実施の形態に係る成形装置10によれば、ランナーロックピン20によりランナーストリッパプレート13に係止されているスプールランナーSRを固定側型板12側に押し出す際、回転力付与手段(スプール孔21に形成された溝部21a及び21b、並びに、スプール部21Rに形成されたリブ21c及び21d)により当該スプールランナーSRに回転力が付与されることから、スプールランナー取出し機を使用しない場合においても、ランナーストリッパプレート13に形成された穴部等にスプールランナーSRが引っ掛かる事態を防止しつつ、当該スプールランナーSRを取り除くことができるので、装置全体に要するコストを低減しつつ、製品の生産性を向上することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る成形装置10においては、上記回転力付与手段を、スプール孔21に形成された溝部21a及び21b、並びに、スプール部21Rに形成されたリブ21c及び21dで構成していることから、スプール孔21に溝部21a及び21bを形成するだけで、スプールランナーSRに回転力を付与することが可能となるので、スプールランナー樹脂取出し機を使用する従来の成形装置と比べて装置全体に要するコストを低減することが可能となる。
また、本実施の形態に係る成形装置10においては、溝部21a及び21bを、スプールランナーSRの押出方向に対して傾斜させているので、スプールランナーSRが押し出されると、この溝部21a及び21bに沿ってこれに対応するリブ21c及び21dが進むことにより、確実にスプールランナーSRを回転させることが可能となる。特に、複数の溝部21a及び21bをスプール孔21に形成していることから、複数の溝部21a及び21bに沿ってこれに対応する複数のリブ21c及び21dが進むこととなるため、より効果的にスプールランナーSRに対して回転力を付与することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る成形装置10においては、スプール孔21を、ランナーストリッパプレート13に収容されるスプールブッシュ19に形成していることから、例えば、スプール孔21に形成された溝部21a、21bが破損した場合においても、スプールブッシュ19を交換するだけで再びスプールランナーSRに回転力を付与することが可能となる。また、予め溝部21a、21bの傾斜が異なる複数のスプールブッシュ19を用意しておき、特性の異なる樹脂材料に対応してスプールブッシュ19を交換することで、様々な樹脂材料で成形されるスプールランナーSRに効果的に回転力を付与することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、押出手段の一例としてプッシュピン22を例示しているが、押出手段の構成についてはこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。ランナーストリッパプレート13に付着するスプールランナーSRを固定側型板側に押し出すことが可能であれば、いかなる構成を用いても良い。例えば、プッシュピン22等の構成は必ずしも必要なものではなく、固定側取付板14からランナーストリッパプレート13を分離する際にスプールランナーSRを固定側型板側に押し出す構成とする場合には、当該分離機構を押出手段として構成することも可能である。このように押出手段を変形した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、上記実施の形態においては、スプール孔21を、ランナーストリッパプレート13に着脱可能なスプールブッシュ19に形成する場合について示しているが、スプール孔21が形成される位置については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、ランナーストリッパプレート13に直接スプール孔21を形成することも可能である。このようにスプール孔21の形成位置を変更した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の一実施の形態に係る成形装置が閉じている場合の概略構成図である。 上記実施の形態に係る成形装置が部分的に開いている場合の概略構成図である。 上記実施の形態に係る成形装置が完全に開いている場合の概略構成図である。 上記実施の形態に係る成形装置が有するランナーロックピン及びプッシュピンの構成を説明するための側断面図である。 上記実施の形態に係る成形装置が有する固定側型板の構成を説明するための正面図である。 上記実施の形態に係る成形装置が有するスプールブッシュの構成を説明するための拡大図である。 上記実施の形態に係る成形装置で形成されるスプールランナーの拡大図である。 従来の成形装置が閉じている場合の概略構成図である。 従来の成形装置が部分的に開いている場合の概略構成図である。 従来の成形装置が完全に開いている場合の概略構成図である。
符号の説明
11 可動側型板
12 固定側型板
12a〜12c 溝部
12d〜12g 穴部
13 ランナーストリッパプレート
13a、13b 穴部
14 固定側取付板
15 キャビティ
16 第1ランナー溝
16R 第1ランナー部
17 第2ランナー溝
17R 第2ランナー部
18 ピンポイントゲート
19 スプールブッシュ
20 ランナーロックピン
21 スプール孔
21a、21b 溝部
21c、21d リブ
21R スプール部
22 プッシュピン
23 上部リンク機構
24 下部リンク機構
SR スプールランナー

Claims (8)

  1. キャビティが形成される可動側型板と、前記キャビティに連結される第1の樹脂移送経路が形成される固定側型板と、前記第1の樹脂移送経路に連結される第2の樹脂移送経路が形成されるランナーストリッパプレートとを備え、前記第1及び第2の樹脂移送経路に成形されるランナー樹脂を前記キャビティに成形される成形樹脂から切り離す成形装置であって、前記ランナー樹脂を前記ランナーストリッパプレートに係止する係止手段と、前記係止手段により係止される前記ランナー樹脂を前記固定側型板側に押し出す押出手段と、前記押出手段により押し出される前記ランナー樹脂の押出方向に対して傾斜するよう前記第2の樹脂移送経路に形成される溝部により構成され、前記溝部に対応して前記ランナー樹脂に形成されるリブが前記溝部に沿って進むことで前記ランナー樹脂に回転力を付与する回転力付与手段と、を具備することを特徴とする成形装置。
  2. 前記回転力付与手段は、前記第2の樹脂移送経路に形成される溝部と、当該溝部に対応して前記ランナー樹脂に形成されるリブとで構成されることを特徴とする請求項1記載の成形装置。
  3. 前記溝部は、前記押出手段による前記ランナー樹脂の押出方向に対して傾斜することを特徴とする請求項2記載の成形装置。
  4. 前記第2の樹脂移送経路に複数の前記溝部を形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の成形装置。
  5. 前記第2の樹脂移送経路は、前記ランナーストリッパプレートに収容されるスプールブッシュに形成されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の成形装置。
  6. 前記係止手段は、前記ランナー樹脂の一部を係止するランナーロックピンで構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の成形装置。
  7. 前記押出手段は、前記ランナー樹脂の一部を前記固定側型板側に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の成形装置。
  8. 前記付勢部材を前記係止手段の近傍に配設したことを特徴とする請求項7記載の成形装置。
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