JP4774022B2 - 電子ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電子ユニットに関する。
従来、電子ユニットとしては、例えば特許文献1のものが知られている。この電子ユニットは、導電路が形成された回路基板をケーシング内に収容してなる。回路基板上には導電路と接続されるスイッチング素子が配設される。ケーシングの外側にはヒューズボックスが取り付けられている。このヒューズボックスにはヒューズを装着するためのヒューズ装着部が設けられている。ヒューズ装着部には回路基板から延設された端子が収容されている。ヒューズはヒューズ装着部に装着されて端子と接続される。このヒューズは、過剰電流がヒューズに流れたときに溶断するヒューズ素子を備える。
特開2005−304105公報
電子ユニットの小型化を図ろうとした場合、スイッチング素子と同様に、ヒューズ素子も回路基板上に配設し、ケーシング内に収容することが考えられる。
しかし上記の構成によると、スイッチング素子に通電した場合にスイッチング素子から発生した熱はケース内の空気に伝達される。すると、この熱がヒューズ素子に伝達されて、ヒューズ溶断特性の信頼性が低下することが懸念される。
また、ヒューズ素子に通電した場合に、ヒューズ素子から発生した熱はケーシング内の空気に伝達される。すると、この熱がケーシング内にこもってしまい、ヒューズ溶断特性の信頼性が低下することが懸念される。
そこで、ケーシングを省略し、スイッチング素子及びヒューズ素子が露出した状態とすることが考えられる。しかし、ヒューズに過剰電流が流れると、ヒューズ素子が溶断して周囲に飛沫が飛び散る。この飛沫により電子ユニットの周囲に配設された部材が破損するおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化と、ヒューズ溶断特性の信頼性向上と、ヒューズ溶断時における飛沫の飛散抑制とが図られた電子ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、電子ユニットであって、導電路が形成された回路基板と、前記回路基板に配設されて前記導電路と接続されるヒューズ素子と、前記回路基板に配設されて前記導電路に接続されるスイッチング素子と、前記回路基板に取り付けられるカバーとを備えてなり、前記ヒューズ素子は前記ヒューズ素子に過剰電流が流れたときに溶断する溶断部を備えており、前記カバーは前記溶断部を覆っており、前記カバーには前記スイッチング素子に対応する位置に第1開口部が形成されており、前記スイッチング素子の少なくとも一部は前記第1開口部から前記カバーの外部に露出している。
本発明の電子ユニットによれば、ヒューズ素子とスイッチング素子とが回路基板上に配設されているから、電子ユニットを小型化できる。
また、スイッチング素子の少なくとも一部はカバーの第1開口部においてカバーから露出しているから、スイッチング素子に通電した時にスイッチング素子から発生した熱はカバーの外部に直接に放散される。この結果、スイッチング素子から発生した熱がヒューズ素子に伝達されることを抑制できるから、ヒューズ溶断特性に対する信頼性を向上させることができる。
また、ヒューズ素子に通電した場合に、ヒューズ素子から発生した熱はケース内の空気に伝達される。空気に伝達された熱は、第1開口部から空気が流出することにより、空気と共にカバーの外部に放散される。この結果、ヒューズ素子から発生した熱がカバー内にこもることを抑制できるから、ヒューズ溶断特性に対する信頼性を向上させることができる。
その上、カバーはヒューズ素子の溶断部を覆っているから、溶断部が溶断した場合でも、カバーが溶断部の飛沫を受けることができる。これにより飛沫が周囲に飛散することを抑制できる。
本発明の実施態様として、以下の構成が好ましい。
前記カバーには、前記第1開口部と異なる位置であって、前記スイッチング素子と対応する位置に、前記カバーの外部と内部とを連通させる第2開口部が形成されている。これにより、空気は、第2開口部からカバー内に流入して第1開口部からカバー外へ流出可能となると共に、第1開口部からカバー内へ流入して第2開口部からカバー外へ流出可能となる。この結果、スイッチング素子から発生した熱は、カバー内の空気に伝達された後、第1開口部又は第2開口部から空気と共にカバー外へ放散される。同様に、ヒューズ素子から発生した熱も、カバー内の空気に伝達された後、第1開口部又は第2開口部からカバー外へ放散される。これにより、ヒューズ溶断特性の信頼性を一層向上させることができる。
導電路が形成された回路基板と、前記回路基板に配設されて前記導電路と接続されるヒューズ素子と、前記回路基板に配設されて前記導電路に接続されるスイッチング素子と、前記回路基板に取り付けられて前記回路基板の一部が露出した状態で前記基板を覆うカバーとを備えてなり、前記ヒューズ素子は前記ヒューズ素子に過剰電流が流れたときに溶断する溶断部を備えており、前記カバーは前記溶断部を覆っており、前記スイッチング素子は前記基板のうち前記カバーに覆われていない領域に配設されている。
上記構成によれば、スイッチング素子はカバーの外部に露出した構成になっている。これにより、スイッチング素子から発生した熱がヒューズ素子に伝達されることを抑制できるから、ヒューズ溶断特性の信頼性を向上させることができる。
前記カバーには、前記溶断部の近傍に、前記カバーの外部と内部とを連通させる第3開口部が形成されている。これにより、空気は、第3開口部からカバー内へ流入して第1開口部又は第2開口部からカバー外へ流出可能となると共に、第1開口部又は第2開口部からカバー内へ流入して第3開口部からカバー外へ流出可能となる。これにより、ヒューズから発生した熱は、カバー内の空気に伝達された後、空気と共に第1開口部、第2開口部、又は第3開口部からカバー外へ放散される。これにより、ヒューズ溶断特性の信頼性を一層向上させることができる。
前記回路基板には前記導電路と外部回路とを接続するための端子が設けられており、前記端子は、前記回路基板の少なくとも一の端縁に複数の前記導電路をの間隔を空けて並設してなるカードエッジ型である。これにより、電子ユニットと外部回路との接続構造を簡素化できる。
前記回路基板は第1面と第2面とを備えており、前記回路基板には前記第1面と前記第2面とを連通する切欠部が形成されており、前記ヒューズ素子の前記溶断部は、前記回路基板に、前記切欠部を跨ぐようにして配設されている。上記の切欠部において、基板の第1面側と第2面側との間は、空気が流通可能になっている。これにより、切欠部を跨ぐようにして配設された溶断部には、基板の第1面及び第2面の間を流通する空気が接触可能となる。この結果、ヒューズ素子に通電したときに溶断部から発生した熱は、切欠部を流通する空気に効率よく伝達される。これにより、溶断部の溶断特性の信頼性が一層向上する。
本発明によれば、電子ユニットの小型化を図り、ヒューズ溶断特性の信頼性を向上させ、ヒューズ溶断時における飛沫の飛散抑制することができる。
<実施形態1>
本発明を電子ユニット10に適用した実施形態1を図1ないし図6を参照して説明する。この電子ユニット10は、例えば図示しない車両に搭載されて使用される。電子ユニット10は、図示しない車載電源と図示しない車載電装品(エアコン、オーディオ機器等)との間に介設されて、車載電装品の通電、断電を実行する。
電子ユニット10は、回路基板11にカバー12を取り付けてなる。図1においては、回路基板11の板面が上下方向を向く姿勢で記載されているが、電子ユニット10は、車両に対して任意の姿勢で搭載することができる。
図2及び図3に示すように、回路基板11は略矩形状をなす。回路基板11は図6の上側に位置する第1面13と、下側に位置する第2面14とを備える。回路基板11の第1面13には、例えばプリント印刷手段により導電路15が形成されている。図中、導電路15の詳細な回路パターンは省略する。回路基板11の第1面13には、図2における右手前側の端縁寄りであって、且つ右斜め奥側の端縁寄りの位置に、半導体リレー16(スイッチング素子の一例)が配設されている。この半導体リレー16からは複数本のリード端子17が突設されている。このリード端子17は導電路15と、例えばはんだ付け等の公知の手段により電気的に接続されている。
回路基板11には、図2における右斜め奥側の端縁寄りの領域であって、半導体リレー16が配設された位置よりも左斜め奥側の領域、第1面13と第2面14とを連通する第1切欠部18(切欠部の一例)が形成されている。第1切欠部18は回路基板11の第1面13側から見て略矩形状をなしている。
回路基板11の第1面13には、この第1切欠部18を跨ぐようにして、複数(本実施形態では例えば3つ)のヒューズ素子19が隣接して配設されている(図3参照)。ヒューズ素子19は、例えば公知の亜鉛合金等からなる。ヒューズ素子19と導電路15とは、例えばはんだ付け、カシメ、溶接等の公知の手段により接続される。ヒューズ素子19は、導電路15と電気的に接続される2つの接続部20と、これら接続部20の間に設けられて、ヒューズ素子19に過剰電流が通電されたときに溶断する溶断部21とを備える。溶断部21は略U字状をなしている。この溶断部21が第1切欠部18を跨ぐような位置に配されるように、ヒューズ素子19が回路基板11に配設されている。
回路基板11の第1面13には、図2における左手前側の端縁に、複数(本実施形態では例えば6つ)の導電路15が間隔を空けて並んで設けられている。これにより、導電路15と外部回路(図示せず)とを電気的に接続する端子22が形成される。この端子22は、いわゆるカードエッジ型であり、外部回路と接続される相手側の端子金具(図示せず)に、回路基板11の第1面13及び第2面14側から挟み付けられることで、相手側端子と電気的に接続されるようになっている。
回路基板11の第1面13及び第2面14のうち、図6における左端縁には、端縁側に向かうにしたがって幅狭に傾斜するテーパ面23が形成されている。また、回路基板11のうち、図2における左手前側の角部と、左斜め奥側の角部は、面取りがされている(図5参照)。これにより、回路基板11が相手側端子と接続するときに、相手側端子に誘導されるようになっている。
カバー12は合成樹脂製であって、略箱状をなす。カバー12には、図1における左手前側の面に、全面に亘って開口する第1開口部24が形成されている。カバー12のうち、図1の右手前側の側壁26Aと、左奥側の側壁26Bとには、第1開口部24側から右斜め奥方へ延びる溝部25が形成されている。この溝部25の図1における上下方向の高さ寸法は、回路基板11の厚さ寸法と同じか、やや小さめに設定されている。図1に示すように、上記の溝部25内に回路基板11が挿入されることで、回路基板11とカバー12とが組み付けられる。
図5に示すように、カバー12の図5における左右方向の寸法は、回路基板11の左右方向の寸法よりも短く設定されている。そして、カバー12の第1開口部24からは、半導体リレー16の一部(図5における左側の部分)がカバー12の外部に露出している。一方、ヒューズ素子19のうち、図5における左側に位置する接続部20は、カバー12の外部に露出しているが、溶断部21はカバー12により覆われている。
図4に示すように、カバー12のうち図4における右手前側に位置する奥壁27には、半導体リレー16に対応する領域(図4における左手前側の領域)に、複数(本実施形態では例えば4つ)の第2開口部28が形成されている。第2開口部28は、図4における上下方向に延びる略矩形状をなすと共に、間隔を空けて図4における左手前側から右奥側へ向けて並んで形成されている。図6に示すように、第2開口部28により、カバー12の内部と外部とは連通されている。第2開口部28の図6における上下方向の高さ寸法は、半導体リレー16の上下方向の高さ寸法よりも大きく設定されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、ヒューズ素子19と半導体リレー16とが回路基板11上に配設されているから、電子ユニット10を小型化できる。
また、半導体リレー16の一部はカバー12の第1開口部24においてカバー12から露出している。これにより、半導体リレー16に通電した時に半導体リレー16から発生した熱はカバー12の外部に直接に放散される。この結果、半導体リレー16から発生した熱がヒューズ素子19に伝達されることを抑制できるから、ヒューズ溶断特性に対する信頼性を向上させることができる。
さらに、カバー12には、第1開口部24と異なる位置であって、半導体リレー16と対応する位置に、カバー12の外部と内部とを連通させる第2開口部28が形成されている。これにより、空気は、第2開口部28からカバー12内に流入して第1開口部24からカバー12外へ流出可能となると共に、第1開口部24からカバー12内へ流入して第2開口部28からカバー12外へ流出可能となる。この結果、半導体リレー16から発生した熱は、カバー12内の空気に伝達された後、第1開口部24又は第2開口部28から空気と共にカバー12外へ放散される。これにより、ヒューズ溶断特性の信頼性を一層向上させることができる。
また、本実施形態においては、3つのヒューズ素子19が並んで配設されている。このため、各ヒューズ素子19から発生した熱は、隣接するヒューズ素子19に伝達され、ヒューズ素子19のヒューズ溶断特性を低下させることが懸念される。しかしながら本実施形態においては、上述したように、カバー12には第1開口部24及び第2開口部28が形成されているから、上記と同様に、ヒューズ素子19から発生した熱も、カバー12内の空気に伝達された後、第1開口部24又は第2開口部28からカバー12外へ放散される。これにより、ヒューズ溶断特性の信頼性を一層向上させることができる。
その上、本実施形態では、回路基板11に形成された第1切欠部18において、回路基板11の第1面13側と第2面14側との間は、空気が流通可能になっている。この第1切欠部18を跨ぐようにして溶断部21が配設されている。この結果、溶断部21には、回路基板11の第1面13及び第2面14の間を流通する空気が接触するから、溶断部21から発生した熱は、この空気に効率よく伝達されるようになっている。熱が伝達された空気は、上記と同様に、第1開口部24又は第2開口部28からカバー12外へ放散される。これにより、溶断部21の溶断特性の信頼性が一層向上する。
例えば、電子ユニット10を、車両に対して、第1開口部24が下方を向く姿勢で取り付けた場合には、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生した熱はカバー12内の空気に伝達される。すると熱が伝達された空気はカバー12内を上昇し、第2開口部28からカバー12外へ流出する。これにより、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生した熱は、空気を介してカバー12外へ放散される。一方、第1開口部24からは、比較的温度の低い空気がカバー12の外部から内部へ流入する。熱の伝達効率は温度勾配が大きいほど高くなるので、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生する熱は、カバー12外から流入した空気に効率よく伝達される。
また、カバー12はヒューズ素子19の溶断部21を覆っているから、溶断部21が溶断した場合でも、カバー12が溶断部21の飛沫を受けることができる。これにより飛沫が周囲に飛散することを抑制できる。
また、回路基板11には導電路15と外部回路とを接続するための端子22が設けられており、端子22は、回路基板11の少なくとも一の端縁に複数の前記導電路15を間隔を空けて並設してなるカードエッジ型である。これにより、電子ユニット10と外部回路との接続構造を簡素化できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7ないし図10を参照して説明する。回路基板11のうち、図7における右手前側の端縁には、後述するカバー12の上側係止部29及び下側係止部30と係合する係止受け部31が、左斜め奥方に切り欠かれて形成されている。同様に、回路基板11のうち図7における左斜め奥側の端縁には、カバー12の上側係止部29及び下側係止部30と係合する係止受け部31が右手前方向に切りかかれて形成されている。係止受け部31は、上側係止部29及び下側係止部30を収容可能な大きさに形成されている。
図7において、カバー12の右手前側に位置する側壁26Aに形成された溝部25は、第1開口部24側から、カバー12の奥壁27にまで達っするように形成されている。同様に、詳細には図示しないが、図7におけるカバー12の左奥側に位置する側壁26Bに形成された溝部25も、第1開口部24側から、カバー12の奥壁27にまで達するように形成されている。
図8に示すように、カバー12の奥壁27には、図8における左右両端寄りの位置に、上下方向に延びる一対の第2切欠部32が形成されている。そして、溝部25の奥壁27側の端部は、この第2切欠部32と連通している。これにより、カバー12のうち図8における下側に位置する下壁33は、奥壁27を支点として、上下方向に弾性的に拡開変形可能になっている。
図7に示すように、カバー12の右手前側の側壁26Aに形成された溝部25の上側に位置する壁面には、第1開口部24寄りの端縁に、溝部25の内方(図7の下方向)に突出する上側係止部29が設けられている。この上側係止部29には、第1開口部24の端面に、第1開口部24側から奥壁27側に向かうにしたがって緩やかに溝部25の内方(図7の下方)に傾斜する傾斜面34が形成されている。一方、上側係止部29の、奥壁27側の端面は、溝部25の上壁面に対して切り立って形成された受け面35とされる。
また、カバー12の右手前側の側壁26Aに形成された溝部25の下側に位置する壁面には、第1開口部24寄りの端縁に、溝部25の内方(図7の上方向)に突出する下側係止部30が設けられている。この下側係止部30には、第1開口部24の端面に、第1開口部24側から奥壁27側に向かうにしたがって緩やかに溝部25の内方(図7の上方)に傾斜する傾斜面34が形成されている。一方、下側係止部30の、奥壁27側の端面は、溝部25の上壁面に対して切り立って形成された受け面35とされる。
詳細には図示しないが、図7における左奥側に位置するカバー12の側壁26に形成された溝部25にも、第1開口部24寄りの位置に、一対の上側係止部29及び下側係止部30が設けられている。
図8に示すように、カバー12の奥壁27には、半導体リレー16に対応する位置(図8における左手前側の領域)に、図8における上下方向に延びる複数(実施形態2では例えば3つ)の第2開口部28が形成されている。この第2開口部28は、図8における左右方向に間隔を空けて並んで形成されている。図10に示すように、この第2開口部28により、カバー12の内部と外部とは連通している。
図9に示すように、第1開口部24からは、半導体リレー16のリード端子17がカバー12の外部に露出している。また、実施形態2においては、ヒューズ素子19の接続部20及び溶断部21の双方は、カバー12に覆われている。
上記以外の構成については実施形態1と略同様の構成なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
回路基板11とカバー12とを組み付けるには、以下のようにする。まず、カバー12の上側係止部29及び下側係止部30の傾斜面34に、回路基板11のうち端子22が形成された側の端縁とは反対側の端縁を当接させる。すると、回路基板11は、傾斜面34に案内されて溝部25に誘導される。
回路基板11を溝部25の奥壁27側に押し込むと、上側係止部29及び下側係止部30は、回路基板11の第1面13及び第2面14に乗り上げる。これにより、カバー12の下壁33は、上下方向に弾性的に拡開変形する。さらに回路基板11を溝部25の奥壁27側に押し込むと、上側係止部29及び下側係止部30は、回路基板11の係止受け部31に達し、この係止受け部31内に復帰変形して嵌まり込む。すると、上側係止部29及び下側係止部30の受け面35が、回路基板11の係止受け部31の奥壁27側の壁面に、図7における左手前側から当接する。これにより、回路基板11がカバー12に対して抜け止め状態で保持される。
実施形態2によれば、半導体リレー16のリード端子17がカバー12から外部に露出しているから、半導体リレー16を保護しつつ、半導体リレー16から発生する熱をカバー12の外部に放散することができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図11及び図12を参照して説明する。カバー12は、回路基板11の一部が露出した状態で回路基板11を覆うようになっている。これにより、回路基板11には、カバー12によって覆われていない露出領域36が形成されている。この露出領域36には半導体リレー16が配設されている。また、カバー12は、ヒューズ素子19の接続部20及び溶断部21の双方を覆うようになっている。
係止受け部31は、回路基板11のうち図11の左奥側の端縁にのみ形成されている。また、図12に示すように、カバー12の奥壁27には、右斜め奥側の端縁にのみ第2切欠部32が形成されている。
上記以外の構成については、実施形態2と略同様なので、同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、半導体リレー16はカバー12の外部に露出した露出領域36に形成されている。これにより、半導体リレー16から発生した熱がヒューズ素子19に伝達されることを抑制低減できるから、ヒューズ溶断特性の信頼性を向上させることができる。
<実施形態4>
次に、実施形態4を図13ないし図18を参照して説明する。図14に示すように、回路基板11には、複数(実施形態4では例えば2つ)のリレー37(スイッチング素子の一例)が配設されている。リレー37の回路基板11側の面には図示しないリード端子が配設されており、このリード端子と導電路15とは、例えばリフローはんだ付け、溶接等の公知の手法により電気的に接続される。
図15に示すように、回路基板11のうち図15の右手前側の端縁には、左斜め奥方に切り欠かれた第3切欠部38(切欠部の一例)が例えば4つ、間隔を空けて並んで形成されている。ヒューズは、ヒューズの溶断部21が第3切欠部38を跨ぐようにして、回路基板11に配設されている。
図13に示すように、カバー12のうち図13の上側に位置する上壁40には、第1開口部24から左手前方向に延びる庇板41が設けられている。図17に示すように、庇板41の図17における左端縁からは、リレー37の一部が露出している。
図16に示すように、カバー12の図16における手前側に位置する奥壁27には、上下方向に延びる複数の第2開口部28が、左右方向に並んで間隔を空けて形成されている。この第2開口部28は、カバー12のうちリレー37に対応する位置に形成されている。図18に示すように、第2開口部28により、カバー12の内部と外部とは連通するようになっている。
また、図16に示すように、カバー12の奥壁27には、図16における下端寄りの位置に、左右方向に並んで複数(実施形態4では3つ)の第3開口部39が形成されている。図には詳細に示さないが、この第3開口部39により、カバー12の内部と外部とは連通している。
本実施形態によれば、空気は、第3開口部39からカバー12内へ流入して第1開口部24又は第2開口部28からカバー12外へ流出可能となると共に、第1開口部24又は第2開口部28からカバー12内へ流入して第3開口部39からカバー12外へ流出可能となる。これにより、ヒューズ素子19から発生した熱は、カバー12内の空気に伝達された後、空気と共に第1開口部24、第2開口部28、又は第3開口部39からカバー12外へ放散される。これにより、ヒューズ溶断特性の信頼性を一層向上させることができる。
例えば、電子ユニット10を、車両に対して、第1開口部24が下方を向く姿勢で取り付けた場合には、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生した熱はカバー12内の空気に伝達される。すると熱が伝達された空気はカバー12内を上昇し、第2開口部28及び代3開口部39からカバー12外へ流出する。これにより、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生した熱は、空気を介してカバー12外へ放散される。一方、第1開口部24からは、比較的温度の低い空気がカバー12の外部から内部へ流入する。熱の伝達効率は温度勾配が大きいほど高くなるので、半導体リレー16又はヒューズ素子19から発生する熱は、カバー12外から流入した空気に効率よく伝達される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、端子22はカードエッジ型としたが、これに限られず、例えば回路基板11に設けたスルーホールに挿入された状態で接続されたタブであってもよいし、また、回路基板11に形成した導電路15にはんだ付け、溶接等により接続されたタブでもよく、任意の形態を取りうる。
(2)導電路15は、回路基板11の表面に絶縁性の接着剤層を介して接着したバスバーであってもよい。この場合、バスバーの端部を回路基板11の端縁から突出させて端子22としてもよい。
(3)本実施形態では、ヒューズ素子19とスイッチング素子とは回路基板11の第1面13に配設したが、これに限られず、ヒューズ素子19を回路基板11の第1面13に配設すると共にスイッチング素子を回路基板11の第2面14に配設する構成としてもよい。また、ヒューズ素子19を回路基板11の第2面14に配設すると共にスイッチング素子を回路基板11の第1面13に配設する構成としてもよい。
(4)例えば、スイッチング素子に流れる電流が比較的小さいためにスイッチング素子の発熱量が小さい場合には、第2開口部28は省略してもよい。
(5)例えば、スイッチング素子と溶断部21とが比較的離れて配設されている場合など、スイッチング素子からの発熱の影響が比較的小さい場合には、第3開口部39は省略してもよい。
(6)本実施形態においては、回路基板11に、3つのヒューズ素子19を配設する構成としたが、これに限られず、1つ、2つ又は4つ以上のヒューズ素子19を配設する構成としてもよい。
本発明の実施形態1に係る電子ユニットを示す斜視図 基板を示す斜視図 図2とは異なる視点から見た基板を示す斜視図 図1とは異なる視点から見た電子ユニットを示す斜視図 電子ユニットを示す平面図 図5におけるA−A線断面図 本発明の実施形態2に係る電子ユニットを示す斜視図 図7とは異なる視点から見た電子ユニットを示す斜視図 電子ユニットを示す平面図 図9におけるB−B線断面図 本発明の実施形態3に係る電子ユニットを示す斜視図 図11とは異なる視点から見た電子ユニットを示す斜視図 本発明の実施形態4に係る電子ユニットを示す斜視図 基板を示す斜視図 図14とは異なる視点から見た基板を示す斜視図 図13とは異なる視点からみた電子ユニットを示す斜視図 電子ユニットを示す平面図 図17におけるC−C線断面図
符号の説明
10…電子ユニット
11…回路基板
12…カバー
13…第1面
14…第2面
15…導電路
16…半導体リレー(スイッチング素子)
18…第1切欠部(切欠部)
19…ヒューズ素子
21…溶断部
22…端子
24…第1開口部
28…第2開口部
37…リレー(スイッチング素子)
38…第3切欠部(切欠部)
39…第3開口部

Claims (6)

  1. 導電路が形成された回路基板と、前記回路基板に配設されて前記導電路と接続されるヒューズ素子と、前記回路基板に配設されて前記導電路に接続されるスイッチング素子と、前記回路基板に取り付けられるカバーとを備えてなり、前記ヒューズ素子は前記ヒューズ素子に過剰電流が流れたときに溶断する溶断部を備えており、前記カバーは前記溶断部を覆っており、前記カバーには前記スイッチング素子に対応する位置に第1開口部が形成されており、前記スイッチング素子の少なくとも一部は前記第1開口部から前記カバーの外部に露出している電子ユニット。
  2. 前記カバーには、前記第1開口部と異なる位置であって、前記スイッチング素子と対応する位置に、前記カバーの外部と内部とを連通させる第2開口部が形成されている請求項1に記載の電子ユニット。
  3. 導電路が形成された回路基板と、前記回路基板に配設されて前記導電路と接続されるヒューズ素子と、前記回路基板に配設されて前記導電路に接続されるスイッチング素子と、前記回路基板に取り付けられて前記回路基板の一部が露出した状態で前記回路基板を覆うカバーとを備えてなり、前記ヒューズ素子は前記ヒューズ素子に過剰電流が流れたときに溶断する溶断部を備えており、前記カバーは前記溶断部を覆っており、前記スイッチング素子は前記回路基板のうち前記カバーに覆われていない領域に配設されている電子ユニット。
  4. 前記カバーには、前記溶断部の近傍に、前記カバーの外部と内部とを連通させる第3開口部が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電子ユニット。
  5. 前記回路基板には前記導電路と外部回路とを接続するための端子が設けられており、前記端子は、前記回路基板の少なくとも一の端縁に複数の前記導電路を間隔を空けて並設してなるカードエッジ型である請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電子ユニット。
  6. 前記回路基板は第1面と第2面とを備えており、前記回路基板には前記第1面と前記第2面とを連通する切欠部が形成されており、前記ヒューズ素子の前記溶断部は、前記回路基板に、前記切欠部を跨ぐようにして配設されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電子ユニット。
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