JP4769705B2 - 排気ガスの温度分析装置、排気ガス温度分析方法、及び、温度分析プログラム - Google Patents

排気ガスの温度分析装置、排気ガス温度分析方法、及び、温度分析プログラム Download PDF

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Description

本発明は、排気ガスの温度を分析する装置、分析方法、及び、分析プログラムに関する。
従来、排気ガス中にレーザ光線を通して、その透過率から特定のガス成分の濃度、及び、温度を求める装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、自動車の内部にパソコン等の演算処理装置を搭載し、この演算処理装置によって、エンジンの排気ガスに含まれるガス成分の濃度、及び、温度の分析を行う技術が開示されている。
ここで、特許文献1に開示される技術のように、参照用レーザ光の光強度Ioと、測定用レーザ光の透過光強度Iとの比(I/Io)であるシグナル強度比を測定し、このシグナル強度比に基づいてガス成分の濃度を計算する場合には、そのガス成分の吸収率を求める必要があり、この吸収率は温度によって定義されることとなっている。従って、シグナル強度比に基づくガス成分の濃度計算においては、まず、そのガス成分の温度分析が必要とされることになる。
そして、従来のガス成分の温度分析では、例えば、図8に示すごとく、H2O(水)の実測スペクトルMを測定し、その実測スペクトルMに最も近い理論スペクトルR1を決定する、即ち、フィッティングをすることで、温度を求めることが行われている。この理論スペクトルR1は、温度によって一義的に決定されるように定義されたスペクトル形状であり、例えば、温度T1のときは理論スペクトルR1、温度T2のときは理論スペクトルR2、といったようなものである。
そして、前記理論スペクトルR1・R2・・・の中から前記実測スペクトルMに最も近いものをフィッティングする方法としては、例えば、吸収量を積分することで最も近いもの演算して決定したり、さらに、それにピーク波長の一致性を考慮する演算をして決定したりすることが知られている。
ここで、この演算について、例えば、1000K(ケルビン)の範囲で、1K単位で温度を決定したい場合では、1000通りの理論スペクトルの中から実測スペクトルMに最も近いものとフィッティングさせるための演算をする必要が生じることになる。
そして、この演算に要する時間が、ガス成分の分析をより高速、正確に行う上での障害とされ、演算時間の短縮が課題とされている。また、将来的により分解能の多い演算を行おうとした場合、例えば、0.1K単位で温度を決定しようとする場合では、理論スペクトルの数はより増加することになることから、前記演算時間の短縮はより重要な課題となる。
特開2004−117259号公報
そこで、本発明は、理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングによる温度の計算について、その計算時間を短縮するための新規の技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義される各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析方法であって、
前記理論スペクトルは、予め温度・圧力毎にデータベース化されたテーブルとして記憶装置に記憶されており、
前記フィッティングは、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも1回行うステップと、
前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるステップと、
前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるステップと、
を有することとする、排気ガスの温度分析方法とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度であることとするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義される各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析装置であって、
前記理論スペクトルが、予め温度・圧力毎にデータベース化されたテーブルとして記憶されている記憶装置と、
前記フィッティングにおいて、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも一回行うための手段と、
前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるための手段と、
前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるための手段と、
を有することとする、排気ガスの温度分析装置とするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度であることとするものである。
また、請求項5に記載のごとく、
測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義されデータベース化されたテーブルとして記憶手段に記憶されている各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度として算出するために、コンピュータを、
前記フィッティングにおいて、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも一回行うための手段、
前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるための手段、
前記コンピュータを、前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるための手段、
として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
また、請求項6に記載のごとく、
前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度であることとするものである。
請求項1、4、7に記載の発明によれば、理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングの回数を低減することができ、計算時間の短縮によりガス成分の分析をより高速に行う、即ち、リアルタイムな温度分析が可能となり、また、多くのデータを収集可能とすることで、より高精度な分析が可能となる。
また、請求項2、5、8に記載の発明によれば、離散化補正をすることで、圧力誤差の影響を排除することができ、より信頼性の高いデータを得ることができる。
また、請求項3、6、9に記載の発明によれば、
短期間で概算的な温度に関する情報を得たい場合(概算温度)、短期間で比較的正確な温度に関する情報を得たい場合(算出温度)、演算の処理に余裕があり、より高精度な解析を確実に行いたい場合(補正後温度Tγ)といった状況に応じて、次回の温度分析において利用される温度を使い分けることが可能となる。
次に、発明の実施の形態を、図を用いて説明する。
図1は、実施に際して利用する分析装置1の概要について示すものであり、まず、排気ガスに赤外線レーザ光10を照射するために、エンジンベンチ2に設置されたエンジン3の排気管5Aや、車載されたエンジン4の排気マニホールド4aに接続される排気管5Bに、リング状のセンサベース6を介設し、このセンサベース6に、発光部光ファイバ7、受光部光ファイバ8を設ける構成とする。
また、図1に示すごとく、前記センサベース6は、排気管5a・5bのフランジ部の間に介設される等される。
また、前記センサベース6には、排気ガスをスムーズに通過させるべく、排気管5A(5B)と略同一の内径を形成する貫通孔6aが構成されており、この貫通孔6aの表面は、前記発光部光ファイバ7から照射された赤外線レーザ光10を前記受光部光ファイバ8に導くための反射面6bにて構成されている。
また、前記センサベース6には、貫通孔6aを通過する排気ガスの圧力を検出するための圧力センサ9が設けられている。
また、図1に示すごとく、前記発光部光ファイバ7、及び、前記受光部光ファイバ8は、レーザ発光・受光コントローラ30に接続されている。
このレーザ発光・受光コントローラ30の構成は、図2に示すごとくであり、レーザ発光・受光コントローラ30は、複数の波長の赤外線レーザ光を照射する照射装置として、複数のレーザダイオードLD1〜LD5にファンクションジェネレータ等の信号発生器31から複数の周波数の信号を供給し、レーザダイオードLD1〜LD5は各周波数に対応してそれぞれ複数の波長の赤外線レーザ光を照射する。前記信号発生器31から出力される複数の周波数の信号がレーザダイオードLD1〜LD5に供給されて発光される。赤外線レーザ光は、例えば波長が1300〜1700nm程度のものが用いられる。
また、センサベース6内の排気ガス中を透過させる赤外線レーザ光の波長は、検出する排気ガス成分に合わせて設定され、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、アンモニア(NH3)、メタン(CH4)、水(H2O)を検出する場合は、5つの波長の赤外線レーザ光が使用される。例えば、アンモニアを検出するのに適した波長は1530nmであり、一酸化炭素を検出するのに適した波長は1560nmであり、二酸化炭素を検出するのに適した波長は1570nmである。また、メタンを検出するのに適した波長は1680nmであり、水を検出するのに適した波長は1350nmである。
さらに、他の排気ガス成分のガス濃度を検出する場合は、排気ガス成分の数に合わせて異なる波長の赤外線レーザ光を使用する。この場合、前記レーザダイオードの数は、分析の対象となる排気ガスの成分数に対応することとされる。
また、前記各レーザダイオードLD1〜LD5から照射された赤外線レーザ光は、各光ファイバ32を通して各分波器33へ入力され、各分波器33によって測定用レーザ光Iと参照用レーザ光Ioに分けられる。
そして、各分波器33で分けられた測定用レーザ光は、光ファイバ34Aを通して合波器35を介し、発光部光ファイバ7を通してセンサベース6へと導光される。前記合波器35からは、各分波器33からの出力に対応する測定用レーザ光が、順番に、一定期間ずつ照射される。尚、前記レーザダイオードLD1〜LD5の数は、分析対象となるガス成分の数に応じて設けられるものであり、例えば、5成分のガス成分を分析対象とする場合では、5個のレーザダイオードが、10成分のガス成分を分析対象とする場合では、10個のレーザダイオードが設けられるものである。
一方、前記各分波器33で分けられた参照用レーザ光は、光ファイバ34Bを通して合波器36へ導光される。
また、前記発光部光ファイバ7から順次照射され、排気ガス中を透過して減衰した測定用レーザ光は、前記センサベース6に設けた受光部光ファイバ8を介してフォトダイオードPD1にて受光される。そして、このフォトダイオードPD1の出力は、例えば図示せぬプリアンプで増幅され、A/D変換器を介して分析装置である演算処理装置20に入力される。
また、前記合波器36に入力された参照用レーザ光は、光ファイバ39を通してフォトダイオードPD2に直接的に受光され、フォトダイオードPD2の出力は前記演算処理装置20に入力される。
また、前記演算処理装置20では、順次入力される測定用レーザ光、及び、参照用レーザ光について、前記各レーザダイオードLD1〜LD5に対応、即ち、分析対象となる各ガス成分に対応するように同期が行われ、各ガス成分による吸収スペクトル(実測スペクトル)が測定され、また、参照用レーザ光の光強度Ioと、測定用レーザ光の透過光強度Iとの比(I/Io)であるシグナル強度比が測定される。また、この演算処理装置20では、実測スペクトルと、理論スペクトルのフィッティング(マッチング)が行われるものとしている。
そして、以上のようにして、各ガス成分についてシグナル強度比を計算し、また、その計算が行われるときの排気ガスの温度を計算することにより、各ガス成分についての濃度が計算されるものである。尚、本実施例は、排気ガスの温度の計算に関するものであり、濃度の計算についての説明については、省略するものとする。
次に、排気ガスの温度の計算に関連する事項について説明する。
この排気ガスの温度の計算は、排気ガスに含まれる各ガス成分について、それぞれ個別に求めることとしてもよいが、例えばH2Oのように、吸収スペクトルのピークが明確に現れる或るガス成分についての温度を計算し、この温度を排気ガス全体の代表温度として利用することによれば、温度については信頼性の高い値を得ることができることとなる。
そして、本実施例は、図3乃至図7に示すごとく、
測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析方法であって、
前記フィッティング(マッチング)は、前回の温度分析で求められる或る温度(Tb・Tc・Td)を基準とする第一温度範囲(TC〜TD)内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って概算温度Tα(本実施例では第二の温度Tb)を求めることを少なくとも一回行うステップ(S1・S2)と、
前記概算温度Tαを基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲(TE〜TF)内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って算出温度Tβ(本実施例では第三の温度Tc)を求めるステップ(S3・S4)と、
を有することとするものである。
また、前記フィッティング(マッチング)において参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力Pの間に圧力誤差Δpがあるときに、前記算出温度Tβ、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をし、補正後温度Tγ(第四の温度Td)を求めるステップS5を有することとするものである。
また、前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度Tα、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度Tβ、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度Tγである、こととするものである。
また、より具体的には、測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析方法であって、
前記各理論スペクトルが定義される全温度範囲TA〜TBから、或る第一の温度Taを選択する第一のステップS1と、
前記或る第一の温度Taを基準とする或る第一温度範囲TC〜TD内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs2(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRbを選択する第二のステップS2と、
前記第二のステップS2により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tbを基準とする或る第二温度範囲TE〜TF内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる前記代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs3(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRcを選択する第三のステップS3と、
前記第三のステップS3によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tcを、前記測定ガスの温度とする第四のステップS4と、を有することとするものである。
また、実測圧力Pと、前記代表圧力P2の間に圧力誤差Δpがあるときに、前記第四のステップS4にて求めた第三の温度Tcについて、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をする第五のステップS5と、
前記第五のステップS5による離散化補正により定義される第四の温度Tdを、前記測定ガスの温度とする第六のステップS6と、を有することとするものである。
また、前記第二のステップS2により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tb、前記第三のステップS3によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tc、又は、前記第六のステップS6により測定ガスの温度とされた前記第四の温度Tdを、次回の温度分析での前記第一のステップS1における第一の温度Taの選択候補として定義する、第七のステップS7と、を有することとするものである。
以上のようにすることで、理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)の回数を低減することができ、計算時間の短縮によりガス成分の分析をより高速に行う、即ち、リアルタイムな温度分析が可能となり、また、多くのデータを収集可能とすることで、より高精度な分析が可能となる。また、離散化補正をすることで、圧力誤差Δpの影響を排除することができ、より信頼性の高いデータを得ることができる。
以下、各ステップについて詳述すると、まず、第一のステップS1では、図4乃至図6に示すごとく、前記各理論スペクトルが定義される全温度範囲TA〜TBから、或る第一の温度Taが選択される。この全温度範囲TA〜TBは、例えば、0K〜1000K(ケルビン)といったものになる。
また、この或る第一の温度Taは、前回の温度分析のフローにおける前記第二のステップS2の第二の温度Tb、前記第三のステップS3の第三の温度Tc、又は、前記第六のステップS6の第四の温度Tdとなる。このように、第一のステップS1では、前回の温度分析において求められる温度Tb、Tc、Tdを参照することになるものである。尚、初回の温度分析においては、参照する温度Tb、Tc、Tdが存在しないため、次の第二のステップS2においては、第一温度範囲TC〜TD内でのフィッティング(マッチング)を行うのではなく、全温度範囲TA〜TB内でのフィッティング(マッチング)が行われることになる。
また、図4に示すごとく、理論スペクトルは、例えばH2Oのように、吸収スペクトルのピークが明確に現れる或るガス成分について、各温度、及び、各圧力について予め一義的に定義されるものであり、テーブル50に示すように温度・圧力ファクターでデータベース化されて、記憶装置に記憶されるものである。例えば、圧力P2で、温度Tbのときには、理論スペクトルRbが一義的に定義されることになる。また、例えば、温度については、1K(ケルビン)刻み、圧力については、0.1Mpa(メガパスカル)刻みで、データベース化されることとなる。また、このように、予めデータベース化しておくことで、理論スペクトルを参照してフィッティング(マッチング)を行うことができ、都度理論スペクトルを計算で求めるものと比較して、演算時間を大幅に短縮することが可能となる。
次に、第二のステップS2では、図5及び図6(上図)に示すごとく、まず、前記或る第一の温度Taを基準とする或る第一温度範囲TC〜TDが規定される。例えば、第一の温度Taが357K(ケルビン)の場合、プラスマイナス50K、つまりは、307K〜407Kが、第一温度範囲TC〜TDとして規定される。この規定の形態は、特にこの例に限定されるものではなく、例えば、上二ケタのみを参照した350Kを基準にプラスマイナス50Kの範囲に第一温度範囲TC〜TDを規定することや、プラスマイナス100Kの範囲に第一温度範囲TC〜TDを規定することであってもよい。
また、この第二のステップS2では、図4に示すごとく、前記テーブル50にて規定される圧力P1・P2・・・の中から、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2が規定される。この実測圧力Pは、前記圧力センサ9(図1参照)によって測定することができる。このテーブル50は、前記演算処理装置20に予め記憶することができ、フィッティング(マッチング)の際に、参照されることとしている。
そして、この第二のステップS2では、図4に示すごとく、前記或る第一の温度Taを基準とする或る第一温度範囲TC〜TD内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs2(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRbが選択される。このフィッティング(マッチング)では、図4のテーブル50において代表圧力となったP2の行にある理論スペクトルにおいて、前記第一温度範囲TC〜TDにあるものが参照され、実測スペクトルとのフィッティング(マッチング)が行われる。この実測スペクトルは、前記演算処理装置20にて測定される。また、このフィッティング自体(マッチング自体)の手法は、図8を用いて説明した従来技術と同様、吸収量のカーブを積分し、その面積の誤差(この誤差がフィッティング誤差Δs2(マッチング誤差)とされる)が実測スペクトルと比較して最少となる理論スペクトルを決定したり、さらに、それにピーク波長の一致性を考慮する演算をして決定したりすることにより行われるが、特に限定されるものではない。
さらに、例えば、前記理論スペクトルが1K刻みで定義される場合であって、前記第一温度範囲TC〜TDが100Kの幅を有することになる場合では(前述のようにプラスマイナス50Kとした場合)、全ての理論スペクトルに対して、実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を実施しようとすると、100回の演算が必要になるが、この演算の回数(フィッティング回数(マッチング回数))が大きな負荷となることが考えられる。そこで、例えば、前記第一温度範囲TC〜TDの最も低い温度のものから、10K単位で、10個の理論スペクトルを抽出し、この10個の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)のみを実施することとすれば、演算回数(フィッティング回数(マッチング回数))を大幅に低減することができ、時間短縮を図ることが可能となる。
つまり、前記第二のステップS2のフィッティング(マッチング)の対象とされる理論スペクトルは、前記第一温度範囲TC〜TDで定義される理論スペクトルの内の一部とし、例えば、所定の温度間隔(本例では10K間隔)で、理論スペクトルを選択し、フィッティング(マッチング)を行うこととすることで、フィッティング回数(マッチング回数)の低減を可能とするものである。また、所定の温度間隔とすることによれば、選択される理論スペクトルにおいて、その近傍の温度の理論スペクトルを代表することができることから、第一温度範囲TC〜TDという広い母集団から、バラツキの少ない抽出をすることができ、信頼性を高めることができることとなる。
次に、第三のステップS3では、図5及び図6(下図)に示すごとく、まず、前記第二のステップS2により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tbを基準とする或る第二温度範囲TE〜TFが規定される。例えば、第二の温度Tbが372K(ケルビン)の場合、プラスマイナス10K、つまりは、362K〜382Kが、第二温度範囲TE〜TFとして規定される。また、このように、この第三のステップS3における第二温度範囲TE〜TFの規定は、前記第二のステップS2における第一温度範囲TC〜TDよりも、その温度範囲が狭くなるような条件に従って規定される。この条件に従う限りにおいては、第二温度範囲TE〜TFの規定の形態は、特にこの例に限定されるものではなく、例えば、上二ケタのみを参照した370Kを基準にプラスマイナス10Kの範囲に第二温度範囲TE〜TFを規定することや、プラスマイナス5Kの範囲に第二温度範囲TE〜TFを規定することであってもよい。
そして、この第三のステップS3では、図4に示すごとく、前記或る第二の温度Tbを基準とする或る第二温度範囲TE〜TF内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs3(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRcが選択される。このフィッティング(マッチング)では、図4のテーブル50において代表圧力となったP2の行にある理論スペクトルにおいて、前記第二温度範囲TE〜TFにあるものが参照され、実測スペクトルとのフィッティング(マッチング)が行われる。この実測スペクトルは、前記演算処理装置20にて測定される。また、このフィッティング(マッチング)は、前記第二のステップS2におけるものと同様、吸収量のカーブを積分し、その面積の誤差(この誤差がフィッティング誤差Δs3(マッチング誤差)とされる)が実測スペクトルと比較して最少となる理論スペクトルを決定したり、さらに、それにピーク波長の一致性を考慮する演算をして決定したりすることにより行われるが、特に限定されるものではない。
また、この第三のステップS3におけるフィッティング(マッチング)については、例えば、前記理論スペクトルが1K刻みで定義される場合であって、前記第二温度範囲TE〜TFが20Kの幅を有することになる場合では(前述のようにプラスマイナス10Kとした場合)、全ての理論スペクトルに対して、実測スペクトルとのフィッティング(マッチング)を実施することとし、理論スペクトルによるフィッティング(マッチング)により求めることができる最少の温度単位(本例では1K)までの絞込みを行うこととする。
つまり、前記第三のステップS3のフィッティング(マッチング)の対象とされる理論スペクトルは、前記第二温度範囲TE〜TFで定義される理論スペクトルの内の全部とするものである。
次に、図3に示すごとく、第四のステップS4では、前記第三のステップS3によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tcを、前記測定ガスの温度とされる。そして、この段階で求まる測定ガスの温度Tcは、計算の過程において、実測圧力Pと前記代表圧力P2の間の圧力誤差Δpについては考慮しておらず、離散化されて計算されたものであることから、次の第五のステップS5において、圧力についての離散化補正を実施する。
即ち、図3に示すごとく、第五のステップS5において、実測圧力Pと、前記代表圧力P2の間に圧力誤差Δpがあるときに、前記第四のステップS4にて求めた第三の温度Tcについて、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をし、また、次の第六のステップS6において、前記第五のステップS5による離散化補正により定義される第四の温度Tdを、前記測定ガスの温度とする。
この第五のステップS5の離散化補正は、例えば、図7に示すごとく、実測圧力Pと代表圧力P2との圧力誤差Δpに基づいて温度ずれ量α(K;ケルビン)を決定し、この温度ずれ量αを前記第三の温度Tcに加算することにより行うものとする。この図7の例の場合では、実測圧力Pが、代表圧力P2よりも0.03Mpaだけ高かった場合であり、これに対応して温度ずれ量はαが採用されることとしている。
この「圧力誤差Δp」と「温度ずれ量」との関係は、温度を測定するための測定ガス成分について予め評価・算出され、関数Nとして演算処理装置20に記憶されるものとしている。
尚、このように演算処理装置20に記憶される関数Nは、その次数が少なければ、圧力の離散化補正に要する演算負荷を少ないものとすることができる。また、この圧力の離散化補正については、本実施例に限定されず、例えば、「圧力誤差Δp」に対応する「圧力補正係数」を予め演算処理装置20に記憶しておき、この「圧力補正係数」を前記第三の温度Tcに乗ずるという補正を行ってもよい。
次に、図3に示すごとく、第七のステップS7では、前記第六のステップS6により測定ガスの温度とされた前記第四の温度Tdを、次回の温度分析での前記第一のステップS1における第一の温度Taの選択候補として定義する。これにより、離散化補正されて、高精度の分析が行われることにより計算された第四の温度Tdを、次回の第一のステップS1にて利用することができる。
また、図3に示すごとく、第七のステップS7においては、前記第二のステップS2により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tb、又は、前記第三のステップS3によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tcを、次回の温度分析での前記第一のステップS1における第一の温度Taの選択候補として定義することも可能である。これは、例えば、ステップS2が終わった時点で求まる概算の温度(概算温度Tα;第二の温度Tb)を求めることとして、短期間で概算的な温度に関する情報を得たい場合(ケースC1)や、同様に、ステップS4が終わった時点で求まる温度(算出温度Tβ;第三の温度Tc)を求めることとして、短期間で比較的正確な温度に関する情報を得たい場合(ケースC2)において、効果的に利用することができる。また、演算の処理に余裕があり、より高精度な解析を確実に行いたい場合には、補正後温度Tγ(第四の温度Td)を求めることとすればよい。
また、前記演算処理装置20において、これらの各温度T1・T2・T3(Tb・Tc・Td)をリアルタイムでモニターし続け、状況に応じて、各温度を効果的に参照することとしてもよい。
さらに、早期に求まる前記第二の温度Tbを利用して、計算プロセスや機械的なエラーの検出を行うこととしてもよい。例えば、第二の温度Tbが、前記第一温度範囲TC〜TDの境界値と一致したような場合では、第二の温度Tbが前記第一の温度Taと大きく異なることになり、このことを温度変化の不連続性として捉え、エラー検出を行うとすることが考えられる。
また、前述した第二のステップS2が複数回実施されることとしてもよい。つまり、第三のステップS3において、理論スペクトルを参照する第二温度範囲TE〜TFを定義する第二の温度Tbを求めるに当り、第二のステップS2と同様のステップを複数回、段階的に行うことにより、第二の温度Tbの絞込みを行うこととするものである。
以上に述べた方法については、要求される分析時間に応じて適宜設計されるものであり、その設計を変更することにより、要求される分析時間に適宜対応できることになる。
さらに、フィッティング回数(マッチング回数)の低減による、計算時間の短縮について説明すると、図5に記載のごとく、例えば、本実施例によらない場合には、全温度範囲TA〜TBの全ての理論スペクトルに対して実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行う必要がある。第三の温度Tcにたどり着くまでの、TA・TB・Tcで囲まれる領域の全てが演算負荷として捉えることができる。これに対し、本実施例によれば、TC・TE・Tc・TF・TDに囲まれる領域を演算負荷として捉えることができ、領域A1・A2についての演算負荷を低減することができることと捉えることができる。
また、具体的なフィッティング回数(マッチング回数)について説明すると、例えば、全温度範囲TA〜TBが1000K(ケルビン)の範囲で、1K刻みに理論スペクトルが定義されている場合において、本実施例によらない場合では、単純に1000回のフィッティング(マッチング)が必要となる。これに対し、本実施例では、第二のステップS2における第一温度範囲TC〜TDにおいて、フィッティング(マッチング)を10回、第三のステップS3における第二温度範囲TE〜TFにおいて、フィッティング(マッチング)を10回とすることで、合計20回で第三の温度Tcを絞り込むことができる。尚、より高精度に温度分析を行いたい場合には、フィッティング(マッチング)させる理論スペクトルの数(フィッティング回数(マッチング回数))を増やせばよく、要求される精度に応じて、適宜フィッティング回数(マッチング回数)を設定すればよい。
また、以上の分析は、以下の構成により実現することができる。
即ち、測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析装置であって、
前記フィッティング(マッチング)において、前回の温度分析で求められる或る温度(Ta・Tb・Tc・Td)を基準とする第一温度範囲(TC〜TD)内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って概算温度Tα(本実施例では第二の温度Tb)を求める少なくとも一回行うための手段と、
前記概算温度Tαを基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲(TE〜TF)内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って算出温度Tβ(本実施例では第三の温度Tc)を求めるための手段と、
を有することとするものである。
また、前記フィッティング(マッチング)において参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力Pの間に圧力誤差Δpがあるときに、前記算出温度Tβ、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をし、補正後温度Tγ(第四の温度Td)を求めるための手段を有することとするものである。
また、より具体的には、図3乃至図7に示すごとく、測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析装置であって、
温度、及び、圧力について一義的に定義される複数理論スペクトルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される各理論スペクトルが定義される全温度範囲TA〜TBから、或る第一の温度Taを選択する第一手段と、
前記或る第一の温度Taを基準とする或る第一温度範囲TC〜TD内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs2(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRbを選択する第二手段と、
前記第二手段により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tbを基準とする或る第二温度範囲TE〜TF内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる前記代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs3(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRcを選択する第三手段と、
前記第三手段によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tcを、前記測定ガスの温度とする第四手段と、を有することとするものである。
また、実測圧力Pと、前記代表圧力P2の間に圧力誤差Δpがあるときに、前記第四手段にて求めた第三の温度Tcについて、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をする第五手段と、
前記第五手段による離散化補正により定義される第四の温度Tdを、前記測定ガスの温度とする第六手段と、を有することとするものである。
また、前記第二手段により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tb、前記第三手段によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tc、又は、前記第六手段により測定ガスの温度とされた前記第四の温度Tdを、次回の温度分析での前記第一手段における第一の温度Taの選択候補として定義する、第七手段と、を有することとするものである。
そして、以上の装置構成は、本実施例における演算処理装置20において実施することができる。即ち、上記の各手段を、CPU、メモリ、データベースを組み合わせたコンピュータにて実現することや、専用のマイクロコンピュータにて実現することが可能である。また、専用のデータベースにネットワークを介してアクセスして前記テーブル50を参照する形態としてもよく、周知の技術により、様々な形態で実現可能である。
また、以上の実施の形態をプログラムにより実現することも可能である。
即ち、測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度として算出するために、コンピュータを、
前記フィッティング(マッチング)において、前回の温度分析で求められる或る温度(Ta・Tb・Tc・Td)を基準とする第一温度範囲(TC〜TD)内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って概算温度Tα(本実施例では第二の温度Tb)を求める少なくとも一回行うための手段、
前記概算温度Tαを基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲(TE〜TF)内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って算出温度Tβ(本実施例では第三の温度Tc)を求めるための手段、として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
また、前記コンピュータを、前記フィッティング(マッチング)において参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力Pの間に圧力誤差Δpがあるときに、前記算出温度Tβ、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をし、補正後温度Tγ(第四の温度Td)を求めるための手段、として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
より具体的には、図3乃至図7に示すごとく、測定ガスの実測スペクトルと、温度TA〜TB、及び、圧力P1・P2・・・毎に定義される各理論スペクトルをフィッティング(マッチング)し、フィッティング(マッチング)により選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度として算出するために、コンピュータを、
温度、及び、圧力について一義的に定義される複数理論スペクトルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される各理論スペクトルが定義される全温度範囲TA〜TBから、或る第一の温度Taを選択する第一手段、
前記或る第一の温度Taを基準とする或る第一温度範囲TC〜TD内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs2(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRbを選択する第二手段、
前記第二手段により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tbを基準とする或る第二温度範囲TE〜TF内にあって、かつ、実測圧力Pとの圧力誤差Δpが最少となる前記代表圧力P2で定義される、複数の理論スペクトルと前記実測スペクトルのフィッティング(マッチング)を行って、前記実測スペクトルとのフィッティング誤差Δs3(マッチング誤差)が最少となる理論スペクトルRcを選択する第三手段、
前記第三手段によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tcを、前記測定ガスの温度とする第四手段、として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
また、前記コンピュータを、実測圧力Pと、前記代表圧力P2の間に圧力誤差Δpがあるときに、前記第四手段にて求めた第三の温度Tcについて、前記圧力誤差Δpに関する離散化補正をする第五手段、
前記第五手段による離散化補正により定義される第四の温度Tdを、前記測定ガスの温度とする第六手段、として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
また、前記コンピュータを、前記第二手段により選択された理論スペクトルRbにて定義される第二の温度Tb、前記第三手段によって選択された理論スペクトルRcにて定義される第三の温度Tc、又は、前記第六手段により測定ガスの温度とされた前記第四の温度Tdを、次回の温度分析での前記第一手段における第一の温度Taの選択候補として定義する、第七手段、として機能させるための排気ガスの温度分析プログラムとするものである。
そして、この温度分析プログラムによれば、高速処理が実現可能となり、リアルタイムであって、且つ、高精度な排気ガスの分析が実現可能となる。
分析装置の実施形態の概要について示す図。 レーザ発光・受光コントローラの構成について示す図。 測定ガスの温度計算のフローについて示す図。 理論スペクトルのデータベース構成について示す図。 フィッティング回数(マッチング回数)の低減の概念について示す図。 第一温度範囲から第二温度範囲への移行の概念について示す図。 離散化補正の例について示す図。 実測スペクトルと理論スペクトルの関係について示す図。
P 実測圧力
P2 代表圧力
Rb 理論スペクトル
Rc 理論スペクトル
Tα 概算温度
Tβ 算出温度
Tγ 補正後温度
Ta 第一の温度
Tb 第二の温度
Tc 第三の温度
Td 第四の温度

Claims (6)

  1. 測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義される各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析方法であって、
    前記理論スペクトルは、予め温度・圧力毎にデータベース化されたテーブルとして記憶装置に記憶されており、
    前記フィッティングは、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも1回行うステップと、
    前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるステップと、
    前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるステップと、
    を有することとする、排気ガスの温度分析方法。
  2. 前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度である、ことを特徴とする請求項1に記載の排気ガスの温度分析方法。
  3. 測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義される各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度とする、排気ガスの温度分析装置であって、
    前記理論スペクトルが、予め温度・圧力毎にデータベース化されたテーブルとして記憶されている記憶装置と、
    前記フィッティングにおいて、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも一回行うための手段と、
    前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるための手段と、
    前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるための手段と、
    を有することとする、排気ガスの温度分析装置。
  4. 前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度である、ことを特徴とする請求項3に記載の排気ガスの温度分析装置。
  5. 測定ガスの実測スペクトルと、温度・圧力毎に予め定義されデータベース化されたテーブルとして記憶手段に記憶されている各理論スペクトルをフィッティングし、フィッティングにより選択された理論スペクトルにて定義される温度を、前記測定ガスの温度として算出するために、コンピュータを、
    前記フィッティングにおいて、前回の温度分析で求められる或る温度を基準とする第一温度範囲内にて定義される一部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って概算温度を求めることを少なくとも一回行うための手段、
    前記概算温度を基準とし、前記第一温度範囲よりも狭い第二温度範囲内にて定義される全部の理論スペクトルと実測スペクトルのフィッティングを行って算出温度を求めるための手段、
    前記コンピュータを、前記フィッティングにおいて参照される理論スペクトルの圧力と、測定ガスの実測圧力の間に圧力誤差があるときに、前記算出温度に対し、前記圧力誤差に関する離散化補正をし、補正後温度を求めるための手段、
    として機能させるための排気ガスの温度分析プログラム。
  6. 前記前回の温度分析で求められる或る温度は、前回の温度分析にて求められる概算温度、又は、前回の温度分析にて求められる算出温度、又は、前回の温度分析にて求められる補正後温度である、ことを特徴とする請求項5に排気ガスの温度分析プログラム。
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