JP4769143B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静止状態に位置させた原稿を読み取る読取領域と自動原稿送り機構によって誘導される原稿を通過させながら読み取る自動読取領域とを有するプラテンガラス面を装置本体に設け、前記自動原稿送り機構が装着してあるカバー手段を、揺動操作によって前記プラテンガラス面を開閉切替できる状態に枢支軸を介して前記装置本体に取り付けてあり、前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記自動読取領域に対向して原稿をガイドする読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてある画像形成装置に関する。
従来、この種の画像形成装置の一つ目の例(以後、単に第一従来例という)として、読取ガイドが、カバー手段に対して移動しない状態に固着されたものがあった。
また、従来の画像形成装置の二つ目の例(以後、単に第二従来例という)として、図13に示すように、読取ガイド4bが、両端部に各別に備えられた付勢手段11を介してカバー手段4に対して全体的に遠近移動自在な状態に取り付けてあるものがあった(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−189319号公報(図4) 特開2001−235909号公報(段落番号0032)
自動原稿送り機構で原稿をプラテンガラス面上に誘導して、前記自動読取領域を通過させながら正確に読み取るには、プラテンガラスと読取ガイドとが、原稿の左右全幅にわたって同じ間隔を保持した状態に位置し、特に、原稿に片寄った抵抗を与えないようにする必要がある。
上述した第一従来例によれば、カバー手段に対して読取ガイドが固着されているから、前記プラテンガラスと読取ガイドとの適切な位置関係を保つためには、装置本体に対するカバー手段の取付位置が狂わないように、両者の位置関係の精度を極めて高く維持できるようにする必要がある。
しかし、枢支軸やその周りを構成する各部品の寸法精度等を考慮すると、現実的には装置本体(プラテンガラス)とカバー手段(読取ガイド)とをどの部分も同じ間隔を保持するように取り付けることは困難である。従って、読取ガイドの一部(特に枢支軸側)が、プラテンガラスから浮いた状態となり易い問題点がある。
一方、上述した第二従来例によれば、読取ガイドは、付勢手段によってカバー手段からプラテンガラス側へ全体的に押圧付勢された状態に取り付けられているから、カバー手段を閉めた状態ではプラテンガラス面上に前記読取ガイドが沿う姿勢となり易く、例えば、前記自動原稿送り機構を使用して自動読取領域で原稿を読み取る際も、適切な隙間を全体に確保することができる。しかしながら、その反面、前記付勢手段の付勢力が大きい場合には、その付勢力がカバー手段をプラテンガラス上方へ押し上げることになり、その結果、枢支軸を中心にして遠い方の端部が押し上げられて浮いてしまう危険性がある。従って、自動原稿送り機構を使用せずに、前記プラテンガラス面上の前記読取領域に原稿を静止状態に位置させて読み取りを行う際に、カバー手段が浮き上がって、読み取りに不具合を生じ易い問題点がある。
また、上述した第二従来例の読取ガイドは、ビスを用いてカバー手段側へ取り付ける構成であった。このため、装置の組み立て作業が面倒であり、ビス止めのための工具も必要となる。そして、一度読取ガイドがビス止めされると、読取ガイドを取り外すことは通常行われないため、例えば、使用する用紙の厚みや材質等を変更しても、その用紙に対して画一的な付勢力しか作用させることができない。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、自動原稿送り機構を使用する時も使用しない時も、何れの場合でも適切な状態で原稿の読み取りを行うことができ、さらに装置の組み立てを容易に行うことができる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置の特徴構成は、静止状態に位置させた原稿を読み取る読取領域と自動原稿送り機構によって誘導される原稿を通過させながら読み取る自動読取領域とを有するプラテンガラス面を装置本体に設け、前記自動原稿送り機構を搭載してあるカバー手段を、揺動操作によって前記プラテンガラス面を開閉切替できる状態に枢支軸を介して前記装置本体に取り付けてあり、前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記自動読取領域に対向して原稿をガイドする読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてあり、前記読取ガイドは、前記枢支軸に近い方の第1端部側を前記カバー手段に対して遠近移動自在に取り付けてあり、前記枢支軸から遠い方の第2端部側を前記カバー手段に対して遠近移動不能に取り付けてあり、且つ前記第1端部側を前記自動読取領域に対して近接する方向に付勢する付勢手段を備えている点にある。
本構成の画像形成装置では、読取ガイドの第1端部側をカバー手段に対して遠近移動自在に取り付け、さらに第1端部側を自動読取領域に対して近接する方向に付勢する付勢手段を設けている。このため、カバー手段を閉状態にすると、読取ガイドの第1端部側から自動読取領域に対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿を確実にガイドすることができる。一方、読取ガイドの第1端部側には付勢抗力モーメントが作用するが、この第1端部側は枢支軸に近いため、前記付勢抗力モーメントの大きさはカバー手段の重心からプラテンガラス面に作用する重力モーメントと比較して十分に小さいものとなる。
また、読取ガイドの第2端部側をカバー手段に対して遠近移動不能に取り付けている。このため、カバー手段を閉状態にしても、読取ガイドの第2端部側から自動読取領域に対する付勢力は積極的に働かない。よって、第2端部側には実質的に付勢抗力モーメントは発生しない。
従って、プラテンガラス面上に静止状態に位置させた原稿を読み取る場合(静止原稿読取モード)では、前記重力モーメントが前記付勢抗力モーメントを大きく上回っているため、カバー手段はプラテンガラス面に沿う状態を維持することができる。
一方、自動原稿送り機構を使用して自動読取領域上で原稿の読み取りを行う場合(自動原稿読取モード)においても、上述のように読取ガイドが原稿を確実にガイドしているので、紙詰まり等の読取上の不具合が生じることはない。
また、本構成の画像形成装置では、カバー手段の浮き上がりを防止するための微調整が不要となる。原稿の読み取りを常に適切に行うためには、「カバー手段の重心からプラテンガラス面に作用する重力モーメントが、読取ガイドに作用する付勢抗力モーメントより大きいこと(第1条件)」、および「原稿搬送時に読取ガイドに作用する上向きの力が、読取ガイドの第1端部側の付勢手段によって読取ガイドを自動読取領域に付勢する付勢力より小さいこと(第2条件)」の2つの条件を満たす必要がある。第1条件は静止原稿読取モードにおいて求められる条件であり、第2条件は自動原稿読取モードにおいて求められる条件である。上記第1条件における付勢抗力モーメントは、カバー手段の枢支軸から近い位置に発生する。このため、読取ガイドの第1端部側の付勢手段の付勢力を十分に大きくしても、第1端部側の付勢抗力モーメントはそれ程大きくならない。従って、第1端部側の付勢手段の付勢力を精密に設定する必要はなく、単純に十分に大きな付勢力に設定すればよいのである。そして、第1端部側の付勢手段の付勢力を十分に大きくすることにより、上記第2条件を満たすことができる。このように、本構成では、上記第2条件を満たすのに十分に大きな付勢力を設定することが可能であるから、微調整をすることなくカバー手段の浮き上がりを確実に防止することができる。また、読取ガイドに作用する付勢力が十分に大きいことから、原稿が通過する空間の高さ(すなわち、読取ガイドとプラテンガラス面上の自動読取領域との隙間間隔)も変動しない。従って、原稿の自動読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
本発明の画像形成装置において、前記カバー手段に前記自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉可能に設け、この搬送カバーの開閉操作に連動して、前記付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けてもよい。
本構成の画像形成装置によれば、カバー手段に設けた自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉操作することに連動して、付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けている。
例えば、付勢手段をコイルスプリングとし、このコイルスプリングは解放機構を構成する圧縮部材によって通常圧縮されているものとする。さらに、圧縮部材は搬送カバーと連動するものとする。
自動原稿送り機構内で紙詰まりが発生した場合、搬送カバーを開けると、この開操作と連動して圧縮部材がコイルスプリングの圧縮を略同時に解除する。これにより、読取ガイドから自動読取領域に働く付勢力が解放され、自動原稿送り機構内に詰まった用紙を容易に取り除くことができる。
本発明に係る画像形成装置の特徴構成は、静止状態に位置させた原稿を読み取る読取領域と自動原稿送り機構によって誘導される原稿を通過させながら読み取る自動読取領域とを有するプラテンガラス面を装置本体に設け、前記自動原稿送り機構を搭載してあるカバー手段を、揺動操作によって前記プラテンガラス面を開閉切替できる状態に枢支軸を介して前記装置本体に取り付けてあり、前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記自動読取領域に対向して原稿をガイドする読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてあり、前記読取ガイドは、前記枢支軸に近い方の第1端部側および遠い方の第2端部を前記カバー手段に対して遠近移動自在にそれぞれ取り付けてあり、且つ前記第1端部側および前記第2端部側を前記自動読取領域に対して近接する方向に付勢する第1付勢手段および第2付勢手段を備えており、前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記読取ガイドの全体に作用する付勢抗力モーメントが前記カバー手段の重心から前記プラテンガラス面に作用する重力モーメントより小さく、且つ前記第2端部側に作用する付勢抗力モーメントが前記第1端部側に作用する付勢抗力モーメントより小さくなるように、前記第1付勢手段および前記第2付勢手段の付勢力を設定してある点にある。
本構成の画像形成装置では、読取ガイドの第1端部側および第2端部側をカバー手段に対して遠近移動自在にそれぞれ取り付け、さらに第1端部側および第2端部側を自動読取領域に対して近接する方向に付勢する第1付勢手段および第2付勢手段をそれぞれ設けている。ここで、カバー手段を閉状態にし、読取ガイドを自動読取領域に対して付勢すると、読取ガイドから自動読取領域に対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿を確実にガイドすることができる。一方、読取ガイドの第1端部側および第2端部側の双方に付勢抗力モーメントが作用するが、読取ガイドの全体に作用する付勢抗力モーメントがカバー手段の重心からプラテンガラス面に作用する重力モーメントより小さく、且つ前記第2端部側に作用する付勢抗力モーメントが前記第1端部側に作用する付勢抗力モーメントより小さくなるように、第1付勢手段および第2付勢手段の付勢力を設定しておく。
このように設定すれば、静止原稿読取モードではカバー手段はプラテンガラス面に沿う状態を維持することができ、自動原稿読取モードでは読取ガイドは自動読取領域を付勢する状態を維持して原稿を確実にガイドすることができる。
なお、自動原稿読取モードでは、用紙の搬送速度や厚みに起因して動作中に読取ガイドに上向きの力がかかることがある。しかし、そのような上向きの力が、付勢手段が読取ガイドを自動読取領域に向けて付勢する付勢力を超えない限り、読取ガイドが自動読取領域から浮き上がることはない。本構成の場合では、その構造上、読取ガイドの第1端部側に発生する付勢抗力モーメントが大きくなり難く、これにより第1端部側の付勢手段の付勢力を十分に大きくすることができるため、前記付勢力が前記上向きの力を十分に上回るように設定することができる。このため、原稿が通過する空間の高さ(すなわち、読取ガイドとプラテンガラス面上の自動読取領域との隙間間隔)は変動しない。
このように、本構成の画像形成装置では、静止原稿読取モードおよび自動原稿読取モードのいずれのモードにおいても、読取上の不具合が生じることがなく、原稿の読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
本発明の画像形成装置において、前記カバー手段に前記自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉可能に設け、この搬送カバーの開閉操作に連動して、前記第1付勢手段および前記第2付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けてもよい。
本構成の画像形成装置によれば、カバー手段に設けた自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉操作することに連動して、第1付勢手段および前記第2付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けている。
例えば、第1付勢手段および第2付勢手段をコイルスプリングとし、このコイルスプリングは解放機構を構成する圧縮部材によって通常圧縮されているものとする。さらに、圧縮部材は搬送カバーと連動するものとする。
自動原稿送り機構内で紙詰まりが発生した場合、搬送カバーを開けると、この開操作と連動して圧縮部材がコイルスプリングの圧縮を略同時に解除する。これにより、読取ガイドから自動読取領域に働く付勢力が解放され、自動原稿送り機構内に詰まった用紙を容易に取り除くことができる。
本発明の画像形成装置において、前記読取ガイドに対して着脱可能なガイド側取付部と前記カバー手段に対して着脱可能なカバー側取付部とを有するジョイント部材を介して、前記読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてもよい。
本構成の画像形成装置によれば、読取ガイドをカバー手段に取り付ける場合、ジョイント部材をカバー手段に設けておけば、読取ガイドをジョイント部材のガイド側取付部に取り付けるだけでよい。例えば、読取ガイド側に係合穴を設け、ジョイント部材側に係合爪を設けておけば、上記係合穴に上記係合爪を嵌入させるだけの単純なワンタッチ作業で取り付けることができる。
また、読取ガイドをカバー手段から取り外す場合は、上記係合爪を指等で引っ張って係合穴から抜いた状態で読取ガイドをスライドさせるだけでよい。
このように、ジョイント部材を介して、読取ガイドをカバー手段に取り付ける構成であれば、読取ガイドの着脱作業において専用の工具や熟練した技術等は不要であり、簡単且つ確実に組み立てやメンテナンス等を行うことができる。
また、ジョイント部材は、カバー手段に対して着脱可能なカバー側取付部を有しているので、ジョイント部材自体を別のものに交換することもできる。これにより、画像形成装置で使用する紙の厚みや材質等に応じて、最適な弾性率を有する付勢手段をジョイント部材に組み込んだり、ジョイント部材そのものの材質を適宜選択したりすることもできる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1、図2は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示すもので、この種の画像形成装置Gとしては、例えば、複写機、スキャナ、ファクシミリなどがあり、読み込む原稿1を、装置本体2のプラテンガラス3面の読取領域3A上に静止状態に位置させて、カバー手段4を閉じた状態で原稿1に光を当てて読み込んだり、カバー手段4を閉じた状態でカバー手段4に搭載された自動原稿送り機構5に原稿1をセットして、自動原稿送り機構5によってプラテンガラス3面の自動読取領域3Bに原稿1を誘導して通過させながら光を当てて読み込む二種類の方式で画像を読み込むことができるように構成されている。
尚、図には示さないが、プラテンガラス3の下方には、前記原稿1を読み込んで転写紙に定着させる各種機構が納められている。
前記装置本体2の上面は、原稿置き部分として、上述のプラテンガラス3が設けられている。プラテンガラス3は、図に示すように、二つの部分に分かれており、この内、大半の面積部分を占める部分は、前記読取領域3Aとして構成されており、各種の寸法の原稿1を載置することができるように形成されている。
また、前記読取領域3Aの一辺に隣接させて細長形状に確保された部分は、前記自動読取領域3Bとして構成されており、前記自動原稿送り機構5によって誘導された原稿1が通過できるように形成されている。
前記カバー手段4は、図4に示すように、揺動操作によって前記プラテンガラス3面を開閉切替できる状態に枢支軸6を介して前記装置本体2に取り付けてある。
尚、枢支軸6の軸芯方向は、前記読取領域3Aと前記自動読取領域3Bとの隣接方向に沿って設定されている。今、図2の平面図における下方が装置の「正面」となり、平面図における上方が装置の「裏面」となり、平面図における右側・左側は、それぞれ「右面」「左面」となる。以後、それぞれを単に「正面」「裏面」「右面」「左面」と言う。
従って、カバー手段4は、前記裏面側の辺部分が、前記枢支軸6によって装置本体2に取り付けられており、前記正面側の辺部分を手で持って上下に移動させることで、前記枢支軸6周りに上下揺動する。そして、カバー手段4は、前記プラテンガラス3より若干大きな平面積に構成してあるから、カバー手段4を下方へ揺動させることで、前記プラテンガラス3の全域を覆うことができ、閉状態にすることができる。
また、カバー手段4の下面は、前記読取領域3Aを覆う状態に形成された覆い部4aと、前記自動読取領域3B上に対向する状態に設けられた読取ガイド4bとを備えて構成されている(図1参照)。読取ガイド4bは、カバー手段4に対して出退可能に取り付けられる。ここで、「出退可能」とは、読取ガイド4bの少なくとも一部をカバー手段4の下面位置より突出させたり、カバー手段4の下面位置まで退行させたりできる状態をいう。
前記自動原稿送り機構5は、図3に示すように、カバー手段4の中央部に上下に各別に備えられた棚状の送り原稿セット部5a、原稿受け部5b、及び、カバー手段4に内装されたローラやベルトやセンサーやモーター等の組み合わせによって前記原稿1を図中の矢印で示す原稿送り経路Rに沿って誘導する原稿送り手段5cとを備えて構成されている。
そして、前記原稿送り経路Rの一部に、前記読取ガイド4bが位置する状態に取り付けられている。
この読取ガイド4bは、図に示すように、横断面形状が略「U」字形状に形成した薄板材で構成してあり、前記自動原稿送り機構5によって前記原稿送り経路Rを移動する原稿1を、その下面でガイドすることで、前記プラテンガラス3の自動読取領域3Bの表面から浮き上がらないようにして画像読取時の読取精度を確保する役割を担っている。
読取ガイド4bを装着したカバー手段4を閉状態にすると、読取ガイド4bの枢支軸6に近い方の端部(以後、第1端部とする)4ba側から遠い方の端部(以後、第2端部とする)4bb側にわたって、読取ガイド4bの全体または一部が自動読取領域3Bに対して近接する方向へ付勢する力が働く。そして、この付勢力により、読取ガイド4bに付勢抗力モーメントが作用する。一方、カバー手段4の重心からプラテンガラス3面には重力モーメントが作用する。ここで、前記付勢抗力モーメントが、前記重力モーメントより小さくなるように設定しておく。このようなモーメントの大小関係が成立する限り、プラテンガラス3面上に静止状態に位置させた原稿1を読み取る場合(静止原稿読取モード)では、カバー手段4がプラテンガラス3面に沿う状態を維持することができる。すなわち、カバー手段4の下面にある覆い部4aは原稿1を介してプラテンガラス3面に密着する。このため、押さえ不足等の読取上の不具合が生じることもなく、原稿1の読み取りを確実且つ鮮明に行うことができる。
一方、自動原稿送り機構5を使用して自動読取領域3B上で原稿1の読み取りを行う場合(自動原稿読取モード)においても、カバー手段4を閉状態にした場合、上述の付勢力により読取ガイド4bが自動読取領域3Bに対して付勢した状態(押圧状態)となっている。このため、読取ガイド4bから自動読取領域3Bに対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿1を確実にガイドすることができる。
なお、自動原稿読取モードでは、用紙の搬送速度や厚みに起因して動作中に読取ガイド4bに上向きの力がかかることがある。しかし、そのような上向きの力が、前記付勢力を超えない限り、読取ガイド4bが自動読取領域3Bから浮き上がることはない。本実施形態では、その構造上、読取ガイド4bの第1端部4ba側に発生する付勢抗力モーメントが大きくなり難く、これにより読取ガイド4bの第1端部4ba側の付勢力を十分に大きくすることができるため、前記付勢力が前記上向きの力を十分に上回るように設定することができる。このため、原稿が通過する空間の高さ(すなわち、読取ガイド4bとプラテンガラス3面上の自動読取領域3Bとの隙間間隔)は変動しない。前記隙間間隔を形成するためには、例えば、読取ガイド4bの下面両端付近に間隔形成用凸部4eを設けておくのが有効である。
従って、このような押圧状態で連続的に原稿1の自動読み取りを行えば、紙詰まり等の読取上の不具合が生じることはなく、原稿1の自動読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができるのである。
以下、カバー手段4に対する読取ガイド4bの取付状態についての実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図5は、第1実施形態によるカバー手段4のフレームFに対する読取ガイド4bの取付状態を示す要部斜視図である。図6および図7は、読取ガイド4bの第1端部4ba側および第2端部4bb側の詳細図である。
この第1実施形態では、読取ガイド4bの第1端部4ba側は、カバー手段4に対して遠近移動自在に取り付けられ、且つ第1端部4baを自動読取領域3Bに対して近接する方向に付勢する付勢手段が設けられる。第2端部4bb側は、カバー手段4に対して遠近移動不能に取り付けられる。
図6に示されるように、読取ガイド4bの第1端部4baには、その高さ方向に沿って突出した第一係合爪9が形成してあると共に、前記フレームFの対向部には、前記第一係合爪9が突出方向に沿って嵌入自在な第一係止穴10が形成してある。そして、読取ガイド4bは、前記第一係合爪9をこの第一係止穴10に下方から上方に向けて嵌入させることで、フレームFに対して上下に相対移動できる状態に固定されている。また、第1端部4baとフレームFとの間には、フレームFに反力を確保して読取ガイド4bをプラテンガラス3側に押圧付勢するコイルスプリング(付勢手段に相当)11が設けられている。
一方、図7に示されるように、読取ガイド4bの第2端部4bbには、読取ガイド4bの長手方向に沿って突出した第二係合爪8が形成してあると共に、カバー手段4bのフレームFの対向部には、前記第二係合爪8が突出方向に沿って嵌入自在な第二係止穴7が形成してある。そして読取ガイド4bは、前記第二係合爪8をこの第二係止穴7に嵌入させることで、カバー手段4に対して遠近移動不能に固定することができる。なお、第二係止穴7のサイズを第二係合爪8のサイズより若干大きくし、読取ガイド4bの第2端部4bb側をカバー手段4に対して多少の揺動動作を許容することは可能である。このように、第二係合爪8と第二係止穴7との間に多少の遊びがある場合も、本明細書でいう「固定」に含まれる。
以上のように第2端部4bb側を固定した状態では、カバー手段4bを閉状態にしても第2端部4bb側から自動読取領域3Bに対して積極的な付勢力は働かない。従って、第2端部4bb側には実質的に付勢抗力モーメントは発生しない。
以上のような第1端部4baおよび第2端部4bbを有する第1実施形態では、読取ガイド4bの第1端部4ba側はカバー手段4に対して遠近移動自在に取り付けられるとともに付勢手段としてのコイルスプリング11が設けられている。このため、カバー手段4を閉状態にすると、読取ガイド4bから自動読取領域3Bに対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿を確実にガイドすることができる。また、読取ガイド4bの第1端部4ba側には付勢抗力モーメントが作用するが、この第1端部4ba側は枢支軸6に近いため、前記付勢抗力モーメントの大きさはカバー手段4の重心からプラテンガラス3面に作用する重力モーメントと比較して十分に小さい。このため、カバー手段4を閉じた状態においては、枢支軸6周りのモーメントは、カバー手段4の重量による閉じ方向周りのモーメントM1が、前記コイルスプリング11の付勢力による開き方向周りのモーメントM2を大きく上回り(図4参照)、カバー手段4は、前記読取領域3A、自動読取領域3Bの何れにおいても、プラテンガラス3に沿った適切な状態に位置することができる。
従って、第1実施形態の画像形成装置によれば、静止原稿読取モードではカバー手段4はプラテンガラス3面に沿う状態を維持することができる。すなわち、カバー手段4の下面にある覆い部4aは原稿1を介してプラテンガラス3面に密着するので、原稿1の読み取りを確実且つ鮮明に行うことができる。一方、自動原稿読取モードでは、読取ガイド4bは自動読取領域3Bに対して押圧状態となっている。このため、読取ガイド4bから自動読取領域3Bに対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿1を確実にガイドすることができる。
また、本実施形態の画像形成装置では、カバー手段4の浮き上がりを防止するための微調整が不要となる。原稿1の読み取りを常に適切に行うためには、「カバー手段4の重心からプラテンガラス3面に作用する重力モーメントが、読取ガイド4bに作用する付勢抗力モーメントより大きいこと(第1条件)」、および「原稿搬送時に読取ガイド4bに作用する上向きの力が、読取ガイド4bの第1端部4ba側のコイルスプリング11によって読取ガイド4bを自動読取領域3Bに付勢する付勢力より小さいこと(第2条件)」の2つの条件を満たす必要がある。第1条件は静止原稿読取モードにおいて求められる条件であり、第2条件は自動原稿読取モードにおいて求められる条件である。上記第1条件における付勢抗力モーメントは、カバー手段4の枢支軸6から近い位置に発生する。このため、読取ガイド4bの第1端部4ba側のコイルスプリング11の付勢力を十分に大きくしても、第1端部4ba側の付勢抗力モーメントはそれ程大きくならない。従って、第1端部4ba側のコイルスプリング11の付勢力を精密に設定する必要はなく、単純に十分に大きな付勢力に設定すればよいのである。そして、第1端部4ba側のコイルスプリング11の付勢力を十分に大きくすることにより、上記第2条件を満たすことができる。このように、本実施形態では、上記第2条件を満たすのに十分に大きな付勢力を設定することが可能であるから、微調整をすることなくカバー手段4の浮き上がりを確実に防止することができる。また、読取ガイド4bに作用する付勢力が十分に大きくなることから、原稿1が通過する空間の高さ(すなわち、読取ガイド4bとプラテンガラス3面上の自動読取領域3Bとの隙間間隔)も変動しない。従って、原稿1の自動読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
なお、前記隙間間隔を形成するためには、読取ガイド4bの底部に間隔形成用凸部4eを設けておく。これにより、読取ガイド4bと自動読取領域3Bとの間に用紙を自動搬送するための空間が形成される。
このように、第1実施形態の画像形成装置によれば、静止原稿読取モードおよび自動原稿読取モードのいずれのモードにおいても、読取上の不具合が生じることもなく、原稿1の読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
〔第2実施形態〕
図8は、第2実施形態によるカバー手段4のフレームFに対する読取ガイド4bの取付状態を示す要部斜視図である。
この第2実施形態では、読取ガイド4bの第1端部4ba側および第2端部4bb側が、カバー手段4に対して遠近移動自在にそれぞれ取り付けられ、且つ第1端部4ba側および第2端部4bb側を自動読取領域3Bに対して近接する方向に付勢する第1コイルスプリング(第1付勢手段に相当)11aおよび第2コイルスプリング(第2付勢手段に相当)11bをそれぞれ設けている。読取ガイド4bの第1端部4baおよび第2端部4bbを、カバー手段4のフレームFに取り付けるための具体的構成は、上記第1実施形態で説明した第1端部4ba側の構成と同様である。
この第2実施形態では、カバー手段4を閉状態にしたときに、読取ガイド4bの全体に作用する付勢抗力モーメントがカバー手段4の重心からプラテンガラス3面に作用する重力モーメントより小さく、且つ第2端部4bb側に作用する付勢抗力モーメントが第1端部4ba側に作用する付勢抗力モーメントより小さくなるように、第1コイルスプリング11aおよび第2コイルスプリング11bの付勢力が設定される。
このように設定すれば、静止原稿読取モードではカバー手段4はプラテンガラス3面に沿う状態を維持することができる。すなわち、カバー手段4の下面にある覆い部4aは原稿1を介してプラテンガラス3面に密着するので、原稿1の読み取りを確実且つ鮮明に行うことができる。一方、自動原稿読取モードでは、読取ガイド4bは自動読取領域3Bに対して押圧状態となっている。このため、読取ガイド4bから自動読取領域3Bに対して必要十分な付勢力が働くことにより原稿1を確実にガイドすることができる。なお、自動原稿読取モードにおいて、用紙の搬送速度や厚みに起因して読取ガイド4bに作用する上向きの力は、上述したように大きな問題とはならない。また、読取ガイド4bの底部に間隔形成用凸部4eを設けておけば、読取ガイド4bと自動読取領域3Bとの間に用紙を自動搬送するための空間が形成される。
このように、第2実施形態の画像形成装置によれば、静止原稿読取モードおよび自動原稿読取モードのいずれのモードにおいても、読取上の不具合が生じることもなく、原稿1の読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
〔第3実施形態〕
図9は、第3実施形態によるカバー手段4のフレームFに対する読取ガイド4bの取付状態を示す要部斜視図である。
この第3実施形態では、読取ガイド4bの第1端部4ba側をカバー手段4に対して遠近移動自在に取り付け、第2端部4bb側をカバー手段4に対して遠近移動不能に取り付けている。ただし、読取ガイド4bに付勢手段を設けていない。つまり、この第3実施形態による読取ガイド4bは、図5に示した第1実施形態の読取ガイド4bにおいて、第1端部4ba側のコイルスプリング11を省略したものに等しい。
カバー手段4が開状態にあるとき、読取ガイド4bは自重によりカバー手段4の下面位置(覆い部4aの位置)から第1端部4ba側を若干突出させた状態となっている。カバー手段4を閉状態にすると、読取ガイド4bの第1端部4ba側は自動読取領域3Bに接触し、その接触状態を維持したままカバー手段4の下面位置にまで退行する。一方、読取ガイド4bの第2端部4bb側は、カバー手段4の開閉状態に関係なくカバー手段4の下面位置と略同じレベルにあるため、カバー手段4を閉状態にすると自動読取領域3Bに接触する。従って、カバー手段4を閉状態にすれば、読取ガイド4bは前記突出状態からカバー手段4の下面位置に退行し、且つ第1端部4ba側および第2端部4bb側の双方が自動読取領域3Bに接触した状態となる。ここで、読取ガイド4bの底部に間隔形成用凸部4eを設けておけば、読取ガイド4bと自動読取領域3Bとの間に用紙を自動搬送するための空間が形成される。
また、カバー手段4とプラテンガラス3との間には、カバー手段4の自重による力以外の力は作用しないので、カバー手段4はプラテンガラス3面に沿う状態を維持する。
従って、この第3実施形態の画像形成装置によれば、静止原稿読取モードおよび自動原稿読取モードのいずれのモードにおいても、読取上の不具合が生じることもなく、原稿1の読み取りをスムーズ、確実、且つ鮮明に行うことができる。
また、本実施形態においては、付勢手段自体を設けていないことから、カバー手段4の浮き上がりを防止するための微調整等を行う必要がない。このため、原稿1の自動読み取り作業を容易に行うことができるとともに、メンテナンス作業等も簡略化することができる。さらに、装置構成が簡単になり、製造コストも低減する。
〔ジョイント部材〕
カバー手段4に対して読取ガイド4bを取り付けるに際し、上記第1実施形態〜第3実施形態における読取ガイド4bの第1端部4ba側を、あるいは上記第2実施形態における読取ガイド4bの第2端部4bb側を、ジョイント部材20を介して取り付けるように構成することも可能である。すなわち、ジョイント部材20を別途構成し、カバー手段4および読取ガイド4bに対して着脱可能にする。
図10は、ジョイント部材20を(a)上方、および(b)下方から見た斜視図である。また、図11は、ジョイント部材20の断面図である。
図10に示すように、読取ガイド4bに対して着脱可能なガイド側取付部としてのガイド側係合爪20bと、カバー手段4に対して着脱可能なカバー側取付部としてのカバー側係合爪20aとを有するジョイント部材20を設け、このジョイント部材20を介して読取ガイド4bをカバー手段4に取り付ける。
カバー手段4に対する読取ガイド4bの取付手順は、先ずカバー手段4にジョイント部材20を接続しておく。この接続は、ジョイント部材20のカバー側係合爪20aをカバー手段4側に設けた第一係止穴30aに嵌入させることにより行う。この際、カバー手段4とジョイント部材20との間にコイルスプリング等の弾性部材を適宜介装してもよい。次に、読取ガイド4bをジョイント部材20のガイド側係合爪20bに取り付ける。この取り付けは、読取ガイド4bに設けた取付用係止穴30bにジョイント部材20のガイド側係合爪20bを嵌入させることにより行う。これらの作業は、単純なワンタッチ動作で行うことができる。
一方、読取ガイド4bをカバー手段4から取り外す場合は、上記と逆の手順を実行すればよい。具体的には、上記ガイド側係合爪20bを指等で引っ張って取付用係止穴30bから抜いた状態で読取ガイド4bを下方にスライドさせる。これにより、読取ガイド4bはジョイント部材20から離脱する。ジョイント部材20をカバー手段4から取り外す場合も、同様の作業を行う。
このように、読取ガイド4bを、ジョイント部材20を介してカバー手段4に取り付ける構成であれば、読取ガイド4bの着脱作業において専用の工具や熟練した技術等は不要であり、簡単且つ確実に組み立てやメンテナンス等を行うことができる。
また、ジョイント部材20はカバー手段4および読取ガイド4bに対して着脱可能な部材であるから、読取ガイド4bをカバー手段4に対して着脱する際に、ジョイント部材20自体を別のものに交換することもできる。これにより、画像形成装置で使用する紙の厚みや材質等に応じて、最適な弾性率を有するコイルスプリングをジョイント部材20に組み込んだり、ジョイント部材20そのものの材質を適宜選択したりすることができる。
なお、ジョイント部材20は、読取ガイド4bの第1端部4ba側および第2端部4bb側の双方に採用できるが、第1端部側4baまたは第2端部4bb側の一方にのみジョイント部材20を採用し、他方をジョイント部材20を使用しない通常の構成としても構わない。
〔解放機構〕
付勢手段を有する上記第1実施形態および第2実施形態において、カバー手段4に自動原稿送り機構5の搬送カバー40aを開閉可能に設け、この搬送カバー40aの開閉操作に連動して、付勢手段による付勢力を解放する解放機構40を設けることもできる。この解放機構40は、紙詰まりの処理に使用する。
図12は、解放機構40を備えた自動原稿送り機構5の断面を示す概念図である。搬送カバー40aには、ワイヤとプーリーとからなる連動機構40bを介して、コイルスプリング11を圧縮する圧縮部材40cが取り付けられている。この搬送カバー40a、連動機構40b、および圧縮部材40cを合わせて解放機構40とする。連動機構40bは、リンク部材等によって構成することも可能である。
上記連動機構40bは、次に説明するように、搬送カバー40aと圧縮部材40cとを連動させることができる。
搬送カバー40aが閉まっている通常の使用状態では、圧縮部材40cはコイルスプリング11を圧縮している。ここで、自動原稿送り機構5内で紙詰まりが発生し、作業者が搬送カバー40aを開けると、連動機構40bのワイヤが上方に引っ張られて圧縮部材40cを上方に移動させる。これにより、コイルスプリング11の圧縮が解除される。そして、この状態では、読取ガイド4bから自動読取領域3Bに作用する付勢力が解放されるので、自動原稿送り機構5内に詰まった用紙を容易に取り除くことができる。
紙詰まり除去処理を終えた後、作業者が搬送カバー40aを閉めると、連動機構40bのワイヤが戻されて圧縮部材40cを下方に移動させる。このとき、圧縮部材40cに戻し用スプリング(図示せず)を設けて圧縮部材40cを積極的に下方に移動させるようにしてもよい。これにより、コイルスプリング11は再び圧縮部材40cによって圧縮され、読取ガイド4bは自動読取領域3Bに対して付勢状態となる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記付勢手段は、先の実施形態で説明したコイルスプリング11に限るものではなく、例えば、板バネや、弾性ゴム等を使用した構成であってもよく、要するに、読取ガイド4bを、プラテンガラス3側へ付勢できるものであればよい。それらを含めて付勢手段と総称する。
〈2〉 前記読取ガイド4bは、先の実施形態で説明した形状や材質のものに限るものではなく、他の形状や材質で構成してあってもよい。
〈3〉 前記画像形成装置は、先の実施形態で説明した装置本体2やカバー手段4による構成に限るものではなく、形状や材質等の変更は可能である。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
画像形成装置を示す斜視図 画像形成装置のカバー手段を開いた状態の上面図 画像形成装置の正面視による自動原稿送り機構の断面を示す概念図 画像形成装置の左面視説明図 第1実施形態によるフレームに対する読取ガイドの取付状態を示す要部斜視図 読取ガイドの第1端部側の詳細図 読取ガイドの第2端部側の詳細図 第2実施形態によるフレームに対する読取ガイドの取付状態を示す要部斜視図 第3実施形態によるフレームに対する読取ガイドの取付状態を示す要部斜視図 ジョイント部材を(a)上方、および(b)下方から見た斜視図 ジョイント部材の断面図 解放機構を備えた自動原稿送り機構の断面を示す概念図 従来例の画像形成装置のカバー手段を閉じた状態での読取ガイドの付勢状態を示す画像形成装置左面視説明図
符号の説明
1 原稿
2 装置本体
3 プラテンガラス
3A 読取領域
3B 自動読取領域
4 カバー手段
4b 読取ガイド
4ba 第1端部
4bb 第2端部
5 自動原稿送り機構
6 枢支軸
11 コイルスプリング(付勢手段)
11a 第1コイルスプリング(第1付勢手段)
11b 第2コイルスプリング(第2付勢手段)
20 ジョイント部材
20a カバー側係合爪(カバー側取付部)
20b ガイド側係合爪(ガイド側取付部)
40 解放機構
40a 搬送カバー

Claims (5)

  1. 静止状態に位置させた原稿を読み取る読取領域と自動原稿送り機構によって誘導される原稿を通過させながら読み取る自動読取領域とを有するプラテンガラス面を装置本体に設け、
    前記自動原稿送り機構を搭載してあるカバー手段を、揺動操作によって前記プラテンガラス面を開閉切替できる状態に枢支軸を介して前記装置本体に取り付けてあり、
    前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記自動読取領域に対向して原稿をガイドする読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてあり、
    前記読取ガイドは、前記枢支軸に近い方の第1端部側を前記カバー手段に対して遠近移動自在に取り付けてあり、前記枢支軸から遠い方の第2端部側を前記カバー手段に対して遠近移動不能に取り付けてあり、且つ前記第1端部側を前記自動読取領域に対して近接する方向に付勢する付勢手段を備えている画像形成装置。
  2. 前記カバー手段に前記自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉可能に設け、この搬送カバーの開閉操作に連動して、前記付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けてある請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 静止状態に位置させた原稿を読み取る読取領域と自動原稿送り機構によって誘導される原稿を通過させながら読み取る自動読取領域とを有するプラテンガラス面を装置本体に設け、
    前記自動原稿送り機構を搭載してあるカバー手段を、揺動操作によって前記プラテンガラス面を開閉切替できる状態に枢支軸を介して前記装置本体に取り付けてあり、
    前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記自動読取領域に対向して原稿をガイドする読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてあり、
    前記読取ガイドは、前記枢支軸に近い方の第1端部側および遠い方の第2端部を前記カバー手段に対して遠近移動自在にそれぞれ取り付けてあり、且つ前記第1端部側および前記第2端部側を前記自動読取領域に対して近接する方向に付勢する第1付勢手段および第2付勢手段を備えており、
    前記カバー手段を閉状態にしたときに、前記読取ガイドの全体に作用する付勢抗力モーメントが前記カバー手段の重心から前記プラテンガラス面に作用する重力モーメントより小さく、且つ前記第2端部側に作用する付勢抗力モーメントが前記第1端部側に作用する付勢抗力モーメントより小さくなるように、前記第1付勢手段および前記第2付勢手段の付勢力を設定してある画像形成装置。
  4. 前記カバー手段に前記自動原稿送り機構の搬送カバーを開閉可能に設け、この搬送カバーの開閉操作に連動して、前記第1付勢手段および前記第2付勢手段による付勢力を解放する解放機構を設けてある請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記読取ガイドに対して着脱可能なガイド側取付部と前記カバー手段に対して着脱可能なカバー側取付部とを有するジョイント部材を介して、前記読取ガイドを前記カバー手段に取り付けてある請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
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