JP4768545B2 - 安全装置付フォークリフト - Google Patents

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Description

本発明は、安全装置を備える安全装置付フォークリフトに関する。
安全装置付フォークリフトでは、作業者に所持された携帯機から送信(発信)される無線信号を受信し、その無線信号を受信した際に警報音を発生してフォークリフトの運転者に対して注意を促すことにより、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を確保している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−317163号公報
ところで、特許文献1に記載の発明では、運転席を中心として、360度全域方向に渡って、ほぼ同一感度にて携帯機からの無線信号を受信することができるように構成されているが、特許文献1に記載の発明では、後述する理由により、十分に荷役作業の安全性を確保することができず、荷役作業の安全性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、作業者に所持される送信手段から発信される無線信号を受信する受信手段、及び受信手段にて受信された受信結果に基づいて警報を行う警報手段を有して構成された安全装置を備えるとともに、車両本体の前方側に設けられて荷物を昇降させる荷物昇降手段、及び車両本体の後方に配置された操舵用の車輪を有する安全装置付フォークリフトであって、車両本体の側方側のうち、車両本体の旋回中心を通って車両本体の側方に延びる旋回中心線が含まれる所定範囲の領域を旋回中心領域とした場合において、受信手段は、旋回中心領域における無線信号の受信感度が、車両本体の前端側から前方側における受信感度、及び操舵用の車輪よりも後方側における受信感度に比べて低くなるように構成されていることを特徴とする。
ところで、フォークリフトは後輪操舵される。このため、旋回中心領域は、フォークリフトの旋回時に車両本体(フォークリフト)がすぐに到達し得ない領域となるので、その領域に作業者がいたとしても、車両本体が作業者に衝突してしまう前に、作業者は車両本体が接近してくるのに気付いてその場から退避することができる。したがって、この旋回中心領域は作業者にとって安全な領域であるとみなすことができる。
また、旋回中心領域は、一般に、運転者の視界を遮るものがないので、運転者は、自ら安全性を確認した上でフォークリフトを操作することができる。
このとき、特許文献1に記載の発明のように、運転席を中心として360度全域方向に渡ってほぼ同一感度にて携帯機からの無線信号を受信可能であった場合には、旋回中心領域に作業者が存在したとしても警報が行われるので、このような警報が繰り返し行われると、運転者が警報に対して鈍感になってしまう、又は安全装置に頼ってしまい運転者自らが安全確認を怠ってしまう等の弊害が発生してしまうおそれがある。
それに加えて、フォークリフトは、狭い通路における荷役作業に用いられる場合が多いので、特許文献1に記載のように、運転席を中心として360度全域方向に渡ってほぼ同一感度にて携帯機からの無線信号を受信可能であった場合には、警報が頻繁に繰り返し行われてしまうので、運転者が、頻繁に繰り返して行われる警報を煩わしく感じてしまい、運転者が電源を遮断する等して安全装置を停止させてしまうおそれがある。
これに対して、請求項1に記載の発明では、旋回中心領域における無線信号の受信感度が低くなるように構成されているので、作業者にとって安全とみなすことができ、かつ、運転者自らが安全確認を行うことができる旋回中心領域については、警報が頻繁に繰り返し行われることを抑制でき、運転者が警報に対して鈍感になってしまう等の弊害が発生してしまうことを抑制できる。
また、車体本体の前方側には、上述したように、荷物を昇降させる荷物昇降手段を有しているので、フォークリフトを用いた荷役作業では、荷物によって運転者の前方側の視界が遮られてしまう。一方、運転席の後方側は、運転者の視界を遮るものはないものの、フォークリフトを操作している運転者の後方側となるので、実質的な意味で十分な視界を確保することができない。
また、フォークリフトは後輪操舵されるので、フォークリフトが旋回する際には、前輪側を中心として後輪側が弧を描くように大きく左右に動く。このため、操舵用の車輪、すなわち後輪よりも後方側に対しては、十分な注意を払う必要がある。
これらに対して、請求項1に記載の発明では、車両本体の前端側から前方側、及び操舵用の車輪よりも後方側については、旋回中心領域と異なり十分な受信感度を有しているので、車両本体の前端側から前方側、及び操舵用の車輪よりも後方側における作業者の有無を確実に検出して警報を行うことができる。
したがって、請求項1に記載の発明では、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、作業者に所持される送信手段から発信される無線信号を受信する受信手段、及び受信手段にて受信された受信結果に基づいて警報を行う警報手段を有して構成された安全装置を備えるとともに、車両本体の前方側に設けられて荷物を昇降させる荷物昇降手段、及び車両本体の後方に配置された操舵用の車輪を有する安全装置付フォークリフトであって、受信手段は、車両本体の前端側から前方側における受信感度、及び操舵用の車輪よりも後方側における受信感度が、他の領域における受信感度に比べて高くなるように構成されていることを特徴とする。
このような請求項2に記載の発明では、車両本体の前端側から前方側、及び操舵用の車輪よりも後方側については、旋回中心領域と異なり十分な受信感度を有しているので、車両本体の前端側から前方側、及び操舵用の車輪よりも後方側における作業者の有無を確実に検出して警報を行うことができる。
したがって、請求項2に記載の発明においても、請求項1に記載の発明と同様に、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、受信手段は、無線信号の受信領域が、フォークリフトの上方側から見て前後方向に8の字型となるアンテナとされていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、アンテナは、ヘリカルアンテナであることを特徴とする。
このような請求項に記載の発明によれば、アンテナとして、入手が容易なヘリカルアンテナを用いるので、安全装置付フォークリフトの製造原価上昇を抑制しつつ、荷役作業の安全性を向上させることができる。
また、運転席の上方側に運転者を保護するためのガード部材が設けられている場合には、請求項5に記載のように、ガード部材にアンテナを配置すれば、新たにアンテナを取り付ける部材を設けることなく、無線信号を受信する際の妨げとなる障害物が最も少ない位置にアンテナを設置することができる。
ところで、運転者が起立した姿勢で操作する、いわゆるリーチ式のフォークリフトでは、一般に運転席が車両本体の右後端部に設けられているので、一般に、この場合には、請求項6に記載のように、運転の邪魔にならない車両本体の左後端部と、その左後端部と対称位置となる右側のアウトリガーとに受信手段を配置するとよい。
以下に、本発明が適用された実施形態の安全装置付フォークリフトについて、図面と共に説明する。
[第1実施形態]
(安全装置付フォークリフトの全体構成)
図1は、第1実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図であり、図1(a)は安全装置付フォークリフトの平面図であり、図1(b)は安全装置付フォークリフトの側面図である。また、図2は、図1(a)の安全装置30の拡大図である。
図1に示すように、本実施形態の安全装置付フォークリフトは、運転者に対して注意を促す安全装置30が搭載されたフォークリフトであり、このフォークリフトは、車体(フォークリフト)後方に重りをつけることによりこの車体のバランスをとるように構成された、いわゆるカウンタ式のフォークリフトである。
安全装置付フォークリフトは、運転者が乗り込んで着座するための運転席10、フォーク12、車輪14,16,18,20及びヘッドガード22等を有して構成されている。
フォーク12は、荷物を昇降させるためのものであり、このフォーク12は運転席10より前方側に設けられている。
車輪14,16,18,20は、運転席10よりも前方と後方とに2つずつ配置されており、運転席10よりも後方に配置された2つの車輪(後輪)18,20は操舵用の車輪である。なお、運転席10よりも前方に配置された2つの車輪(前輪)14,16は駆動輪である。
ヘッドガード22は、運転者の頭部を保護するためのものであり、このヘッドガード22は運転席10の上方側に設けられている。また、ヘッドガード22は、複数の棒材からなり、棒材の各々は、所定の間隔を空けて略平行に配置されている。
一方、安全装置30は、作業者に所持される携帯機(図示省略)から発信される無線信号を受信する受信アンテナ32,34、及び警報装置36を有して構成されている。なお、携帯機は定期的に無線信号を発信するように構成されている。
警報装置36は、ブザー(図示省略)を有して構成されており、この警報装置36は、受信アンテナ32,34にて受信された受信結果に基づいてブザーから警報音を発生させることで、運転者に対して注意を促す。
また、警報装置36は、運転席10の前方側に位置するように、ヘッドガード22に取り付けられており、この警報装置36には、2つの受信アンテナ32,34が取り付けられている。
受信アンテナ32,34の各々は、アンテナが螺旋状に巻かれることで構成されたヘリカルアンテナであり、この受信アンテナ(ヘリカルアンテナ)32,34は、その螺旋の軸方向がフォークリフトの上下方向となるように設置されていた場合に、水平面内で無指向特性、かつ、鉛直面内で8の字型の指向特性を有する。
また、受信アンテナ32,34の各々は、図1及び図2に示すように、各受信アンテナ32,34は、8の字型の指向特性の中心軸S方向がフォークリフトの前後方向を向くとともに、8の字型の指向特性である鉛直面がフォークリフトの上下方向に対して直交するように設置される。
ここで、図1に示す点線により囲まれた領域は、無線電波の受信感度が高い領域、すなわち無線電波の受信領域を表しており、図1に示す「×」印は、フォークリフトの旋回中心Pを表している。そして、本実施形態では、図1に示すように、旋回中心Pを通ってフォークリフトの側方に延びる旋回中心線Lが、運転席10近傍を通るようにされている。
以上説明したように、受信アンテナ32,34が運転席10の前方側に配置されており、この受信アンテナ32,34は、その配置位置を中心として、無線電波の受信領域が、フォークリフトの上方側から見て前後方向に8の字型となるように設置されているので、フォークリフトの側方側のうち、旋回中心線Lが含まれる所定範囲の領域を旋回中心領域とすると、旋回中心領域における無線信号の受信感度は、運転席10の前方側及び後方側における受信感度に比べて低くなる。
換言すれば、受信アンテナ32,34が運転席10の前方側に配置されており、この受信アンテナ32,34は、その配置位置を中心として、無線電波の受信領域が、フォークリフトの上方側から見て前後方向に8の字型となるように設置されているので、フォーク12の前方側における受信感度、及び後輪18,20よりも後方側における受信感度は、他の領域における受信感度に比べて高くなる。
(安全装置付フォークリフトの作動)
本実施形態の安全装置付フォークリフトでは、作業者がこの安全装置付フォークリフトに近づくことにより、この作業者が無線電波の受信領域に侵入すると、受信アンテナ32,34が携帯機から発信された無線電波を受信し、警報装置36がブザーを作動させることにより警報が行われる。
このため、運転者に対して注意を促すことができるので、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を確保することができる。
(本実施形態に係る安全装置付フォークリフトの特徴)
本実施形態では、旋回中心領域(本実施形態では運転席10の側方)における無線信号の受信感度が低くなるように構成されているので、作業者にとって安全とみなすことができ、かつ、運転者自らが安全確認を行うことができる旋回中心領域については、警報が頻繁に繰り返し行われることを抑制でき、運転者が警報に対して鈍感になってしまう等の弊害が発生してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、運転席10の前方側及び後方側については、旋回中心領域と異なり十分な受信感度を有しているので、前方側及び後方側における作業者の有無を確実に検出して警報を行うことができる。
したがって、本実施形態では、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、全て(2つ)の受信アンテナ32,34が、運転席10よりも前方側に配置されている。
したがって、荷役作業時に特に視界が狭くなる前方側における受信感度を適正なものとすることができるので、荷役作業の安全性を更に向上させることができる。
また、本実施形態では、ヘッドガード22に受信アンテナ32,34が配置されているので、新たに受信アンテナを取り付ける部材を設けることなく、無線信号を受信する際の妨げとなる障害物が最も少ない位置に受信アンテナ32,34を設置することができる。
また、本実施形態では、受信アンテナとして、入手が容易なヘリカルアンテナ32,34を用いているので、安全装置付フォークリフトの製造原価上昇を抑制しつつ、荷役作業の安全性を向上させることができる。
(発明特定事項と実施形態との対応関係)
本実施形態では、携帯機が特許請求の範囲に記載された送信手段に相当し、受信アンテナ32,34が特許請求の範囲に記載された受信手段に相当し、警報装置36が特許請求の範囲に記載された警報手段に相当する。また、フォーク12が特許請求の範囲に記載された荷役昇降手段に相当し、ヘッドガード22が特許請求の範囲に記載されたガード部材に相当する。
[第2実施形態]
第1実施形態では、受信アンテナとして2つのヘリカルアンテナ32,34を用いていたが、本実施形態は、受信アンテナとして平面アンテナ40及びヘリカルアンテナ42を1つずつ用いるようにしたものである。
(安全装置付フォークリフトの全体構成)
図3は、第2実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図であり、図3(a)は安全装置付フォークリフトの平面図であり、図3(b)は安全装置付フォークリフトの側面図である。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付しているため、詳細な説明は省略する。また、この説明の省略は、後述する第3〜第5実施形態についても同様である。
図3に示すように、本実施形態の安全装置付フォークリフトは、受信アンテナとして、平面アンテナ40及びヘリカルアンテナ42が、1つずつ設けられている。
平面アンテナ40は、単一方向に指向特性を有するものであり、この平面アンテナ40は、このアンテナ40の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前方を向くように、フォークリフトの前輪14と前輪16との間に設置されている。
ヘリカルアンテナ42は、8の字型の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前後方向を向くとともに、8の字型の指向特性である鉛直面がフォークリフトの左右方向に対して直交するように、フォークリフトの運転席10よりも後方側に設置されている。
また、ヘリカルアンテナ42における無線信号の受信感度は、フォークリフトの後方側近傍で無線電波が受信可能となるようにされている。
以上説明したように平面アンテナ40及びヘリカルアンテナ42がフォークリフトに設置されるので、旋回中心領域(本実施形態では運転席10の側方)における無線信号の受信感度は、運転席10の前方側及び後方側における受信感度に比べて低くなる。
(本実施形態に係る安全装置付フォークリフトの特徴)
したがって、本実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
(発明特定事項と実施形態との対応関係)
本実施形態では、平面アンテナ40及びヘリカルアンテナ42が特許請求の範囲に記載された受信手段に相当する。
[第3実施形態]
第1実施形態では、受信アンテナとして2つのヘリカルアンテナ32,34を用いていたが、本実施形態は、受信アンテナとして2つの八木式アンテナ44,46を用いるようにしたものである。
(安全装置付フォークリフトの全体構成)
図4は、第3実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図であり、図4(a)は安全装置付フォークリフトの平面図であり、図4(b)は安全装置付フォークリフトの側面図である。
図4に示すように、本実施形態の安全装置付フォークリフトは、受信アンテナとして、2つの八木式アンテナ44,46が設けられている。
八木式アンテナ44,46は、単一方向に指向特性を有するものであり、一方の八木式アンテナ44は、このアンテナ44の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前方を向くように、ヘッドガード22の前方側に設置されており、他方の八木式アンテナ46は、このアンテナ46の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの後方を向くように、ヘッドガード22の後方側に設置されている。
以上説明したように2つの八木式アンテナ44,46がフォークリフトに設置されるので、旋回中心領域(本実施形態では運転席10の側方)における無線信号の受信感度は、運転席10の前方側及び後方側における受信感度に比べて低くなる。
(本実施形態に係る安全装置付フォークリフトの特徴)
したがって、本実施形態においても、上述した第1及び第2実施形態と同様に、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
(発明特定事項と実施形態との対応関係)
本実施形態では、2つの八木式アンテナ44,46が特許請求の範囲に記載された受信手段に相当する。
[第4実施形態]
第1〜第3実施形態では、カウンタ式のフォークリフトに本発明を適用していたが、本実施形態は、マストが前後に移動するとともにフォークの根元部分よりも前方に前輪が設けられた、いわゆるリーチ式のフォークリフトに本発明を適用したものである。
(安全装置付フォークリフトの全体構成)
図5は、第4実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図であり、図5(a)は安全装置付フォークリフトの平面図であり、図5(b)は安全装置付フォークリフトの側面図である。
図5に示すように、本実施形態の安全装置付フォークリフトは、フォークリフトの右後端部に形成された運転席50、フォーク52、一対のアウトリガー54、車輪58,60,62及びヘッドガード64等を有して構成されている。
アウトリガー54は、フォーク52側方側から前方に向かって延びるアーム状の部材であり、このアウトリガー54は、フォークリフト前方両端側に配置されている。
車輪58,60,62は、一対(左右)のアウトリガー54と運転席50の下方側とに1つずつ配置されており、一対のアウトリガー54に配置された車輪(前輪)58,60は遊動輪であり、運転席50の下方に配置された車輪(後輪)62は、操舵用の車輪であって駆動輪でもある。なお、後輪62の近傍には補助輪(図示省略)が設けられている。
また、本実施形態では、第1〜第3実施形態のフォークリフト(カウンタ式のフォークリフト)よりも、操舵角が大きくなるように構成されている。
これにより、本実施形態では第1〜第3実施形態のフォークリフトよりも旋回中心Pが内側になるので、旋回中心線Lは運転席50よりも前方に配置された前輪58,58近傍を通り、旋回中心領域は前輪58,60の側方側となる。
また、本実施形態では、受信アンテナとして、2つのヘリカルアンテナ66,68が用いられており、一方のヘリカルアンテナ66は右側のアウトリガー54に配置され、他方のヘリカルアンテナ68はフォークリフトの左後端部(運転席50左側)に配置されている。
具体的に説明すると、ヘリカルアンテナ66,68のうち右側のアウトリガー54に配置されたヘリカルアンテナ68は、8の字の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前方側及び右後方側を向くとともに、8の字の指向特性である鉛直面がフォークリフトの上下方向に対して直交するように、右側のアウトリガー54の旋回中心線L上に設置されている。
一方、フォークリフトの左後端部に配置されたヘリカルアンテナ68は、8の字の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前後方向を向くとともに、8の字の指向特性である鉛直面がフォークリフトの左右方向に対して直交するように設置されている。
以上説明したようにヘリカルアンテナ66,68がフォークリフトに設置されるので、旋回中心領域(本実施形態では前輪58,60の側方)における無線信号の受信感度は、フォーク52の前方側及び後輪62よりも後方側における受信感度に比べて低くなり、フォーク52の前方側における受信感度、及び後輪18,20よりも後方側における受信感度は、他の領域における受信感度に比べて高くなる。
(本実施形態に係る安全装置付フォークリフトの特徴)
したがって、本実施形態においても、上述した第1〜第3実施形態と同様に、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
(発明特定事項と実施形態との対応関係)
本実施形態では、ヘリカルアンテナ66,68が特許請求の範囲に記載された受信手段に相当し、フォーク52が特許請求の範囲に記載された荷役昇降手段に相当し、ヘッドガード64が特許請求の範囲に記載されたガード部材に相当する。
[第5実施形態]
第4実施形態では、右側のアウトリガー54とフォークリフトの左後端部とにヘリカルアンテナ66,68を設置したが、本実施形態は、ヘッドガード64に2つのヘリカルアンテナ70,72を設置するようにしたものである。
(安全装置付フォークリフトの全体構成)
図6は、第5実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図であり、図6(a)は安全装置付フォークリフトの平面図であり、図6(b)は安全装置付フォークリフトの側面図である。
図6に示すように、ヘリカルアンテナ70,72は、ヘッドガード64の前方及び後方に配置されており、前方に配置されたヘリカルアンテナ70は、8の字の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前後方向を向くとともに、8の字の指向特性である鉛直面がフォークリフトの上下方向に対して直交するように設置されている。
一方、ヘッドガード64の後方に配置されたヘリカルアンテナ72は、8の字の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの上方前側及び下方後側を向くとともに、8の字の指向特性である鉛直面がフォークリフトの左右方向に対して直交するように設置されている。
そして、本実施形態では、上述したようにヘリカルアンテナ70,72をヘッドガード64に設置することで、旋回中心領域(本実施形態では前輪58,62の側方)における無線信号の受信感度を、フォーク52の前方側及び後輪62よりも後方側における受信感度に比べて低くするように構成している。
(本実施形態に係る安全装置付フォークリフトの特徴)
したがって、本実施形態においても、上述した第1〜第4実施形態と同様に、フォークリフトを用いた荷役作業の安全性を向上させることができる。
(発明特定事項と実施形態との対応関係)
本実施形態では、ヘリカルアンテナ70,72が特許請求の範囲に記載された受信手段に相当する。
[その他の実施形態]
例えば、第1実施形態では、ヘリカルアンテナ32,34を、8の字型の指向特性の中心軸方向がフォークリフトの前後方向を向くとともに、8の字型の指向特性である鉛直面がフォークリフトの左右方向に対して直交するように、フォークリフトの運転席10よりも後方側に設置するようにしてもよい。
この場合、無線信号の受信感度は、ヘリカルアンテナ32,34を中心として360度全域方向に渡ってほぼ同一となるので、遮蔽板を用いることで、運転席10の側方側の受信感度を下げるようにするとよい。
また、上述した実施形態では、受信アンテナとして、ヘリカルアンテナ32,34,42、平面アンテナ40及び八木式アンテナ44,46を用いていたが、これに限らず、ダイポールアンテナやループアンテナ等のアンテナを用いてもよい。
また、特許請求の範囲でいう「ガード部材」とは、運転席10の上方側にて運転者を保護するためのものであれば何でもよく、上述したヘッドガード22のように運転席10上方側が全て覆われていないものは当然の如く、運転席10上方側が全て覆われたもの、すなわち屋根も含むものである。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図である。 図1(a)の安全装置の拡大図である。 第2実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図である。 第3実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図である。 第4実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図である。 第5実施形態の安全装置付フォークリフトの構成を説明する説明図である。
符号の説明
10,50…運転席、12,52…フォーク、14,16,58,60…前輪、18,20,62…後輪、22,64…ヘッドガード、30…安全装置、32,34,42,66,68,70,72…ヘリカルアンテナ、36…警報装置、40…平面アンテナ、44,46…八木式アンテナ、54…アウトリガー。

Claims (6)

  1. 作業者に所持される送信手段から発信される無線信号を受信する受信手段、及び前記受信手段にて受信された受信結果に基づいて警報を行う警報手段を有して構成された安全装置を備えるとともに、
    車両本体の前方側に設けられて荷物を昇降させる荷物昇降手段、及び前記車両本体の後方に配置された操舵用の車輪を有する安全装置付フォークリフトであって、
    前記車両本体の側方側のうち、前記車両本体の旋回中心を通って前記車両本体の側方に延びる旋回中心線が含まれる所定範囲の領域を旋回中心領域とした場合において、
    前記受信手段は、前記旋回中心領域における前記無線信号の受信感度が、前記車両本体の前端側から前方側における前記受信感度、及び前記操舵用の車輪よりも後方側における前記受信感度に比べて低くなるように構成されていることを特徴とする安全装置付フォークリフト。
  2. 作業者に所持される送信手段から発信される無線信号を受信する受信手段、及び前記受信手段にて受信された受信結果に基づいて警報を行う警報手段を有して構成された安全装置を備えるとともに、
    車両本体の前方側に設けられて荷物を昇降させる荷物昇降手段、及び前記車両本体の後方に配置された操舵用の車輪を有する安全装置付フォークリフトであって、
    前記受信手段は、前記車両本体の前端側から前方側における前記受信感度、及び前記操舵用の車輪よりも後方側における前記受信感度が、他の領域における前記受信感度に比べて高くなるように構成されていることを特徴とする安全装置付フォークリフト。
  3. 前記受信手段は、無線信号の受信領域が、フォークリフトの上方側から見て前後方向に8の字型となるアンテナとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の安全装置付フォークリフト。
  4. 前記アンテナは、ヘリカルアンテナであることを特徴とする請求項3に記載の安全装置付フォークリフト。
  5. 運転席の上方側には、運転者を保護するためのガード部材が設けられており、
    さらに、前記アンテナは、前記ガード部材に配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の安全装置付フォークリフト。
  6. 前記車両本体の前端には、前記荷物昇降手段の側方側から前方に向かって延びる一対のアウトリガーが設けられており、
    さらに、前記受信手段は、前記一対のアウトリガーのうち右側のアウトリガーと、前記車両本体の左後端部とに配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全装置付フォークリフト。
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