JP4768412B2 - デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法 - Google Patents

デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4768412B2
JP4768412B2 JP2005330502A JP2005330502A JP4768412B2 JP 4768412 B2 JP4768412 B2 JP 4768412B2 JP 2005330502 A JP2005330502 A JP 2005330502A JP 2005330502 A JP2005330502 A JP 2005330502A JP 4768412 B2 JP4768412 B2 JP 4768412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
character string
data
terminal
portable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005330502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007142569A (ja
Inventor
日中 鈴木
龍一郎 富田
正 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Digital Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005330502A priority Critical patent/JP4768412B2/ja
Publication of JP2007142569A publication Critical patent/JP2007142569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768412B2 publication Critical patent/JP4768412B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Description

本発明は、例えば地上デジタル放送において、映像表示に合わせて字幕を表示させる技術に係り、特に携帯受信端末での適切な字幕表示を実現するものに関する。
現在、普及が進められている地上デジタル放送にあっては、視覚効果を高めると共に視聴覚障害者の視聴を配慮するために、番組の映像表示に合わせて画面上の指定位置に字幕を表示する機能が盛り込まれている(非特許文献1参照)。
ところで、地上デジタル放送では、固定受信機向け放送と同時に、携帯受信機(車載を含む)を対象とする放送も実施される。この場合、携帯受信機の表示画面は固定受信機の表示画面に比較して極めて小さいことを考慮する必要がある。すなわち、固定受信機向けでは、表示画面上で話者人物の下部に字幕を重ねて表示することが可能であっても、携帯受信機では字幕を重ねると、映像表示の妨げとなる。そこで、上記非特許文献1のARIB(Association of Radio Industries and Businesses:電波産業会)標準規格では、映像表示領域とは別に字幕表示領域(アウトスクリーン)を設け、話者人物の各台詞を文字列として順次表示する携帯字幕仕様が盛り込まれている。
しかしながら、固定受信機向けに作成された字幕データは、文字列のブロック毎に表示位置が座標情報によって指定されているが、携帯受信機向けにはそのような座標情報は付加されない。このため、例えば固定受信機で複数の話者人物の映像に対する個々の字幕が表示される場合に、携帯受信機では文字列の表示順序が交錯して意味の通じない文章となるケースがある。
社団法人電波産業会発行「補助データパケット形式で伝送されるデジタル字幕データの構造と運用」ARIB STD-B37 2.2版
以上述べたように、デジタル放送では、固定受信機向けの字幕表示仕様とは別に携帯受信機向けに文字列の配列を考慮した携帯字幕仕様を作成する必要がある。しかしながら、いったん作成された固定受信機向けの字幕表示仕様を携帯受信機向けの携帯字幕仕様に変更するには、ブロック毎の表示順序が意味の通じる言葉となるように配列順序と表示タイミングを指定する必要があり、煩雑な編集操作が要求される。
特に、字幕表示では、終端文字に着眼して同一人物の会話か別の会話かを区別する必要がある。このため、字幕データでは、文字列ブロックの終端文字に予め定義された外字が使用される場合がある。ところが、上記のように携帯字幕仕様への変更に際し、ブロック毎の配列順序を認識するために文字列の終端を判断する上で、終端文字が外字であると、その終端判定ができなくなる。
本発明は上記の問題を解決し、固定受信機向けの字幕表示仕様を、携帯字幕仕様として、ブロック毎の表示順序が意味の通じる言葉となるように配列順序を自動的に判別して編集する際に、文字列の終端文字が外字であってもこれを正しく認識することのできるデジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明に係るデジタル放送用の携帯字幕仕様変換装置は、固定受信機向けに映像表示に合わせて画面上の指定位置に字幕を表示する放送番組を提供すると共に、携帯受信機向けに前記放送番組を提供するデジタル放送システムに用いられ、固定受信機向け字幕のデータを映像表示領域とは別に字幕表示領域が規定される携帯受信機向け字幕のデータに変換する携帯字幕仕様変換装置であって、前記固定受信機向け字幕を予め決められた認識条件に基づいて文字列を認識し分割する文字列分割手段と、前記文字列分割手段によって分割された文字列それぞれについて、開始座標が基準点に近い順に並べ替えを行う文字列ソート手段と、前記文字列ソート手段によって並び替えられた各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合し文字ブロックを構築する文字ブロック構築手段と、前記文字ブロック構築手段で構築された文字ブロックが複数存在する場合に、予め決められたソート条件に基づいて前記文字ブロックの送出順序を決定する文字ブロックソート手段とを具備し、前記文字列分割手段は、予め外字扱いとなる終端文字のパターンデータを格納するパターンデータ格納手段と、前記文字列の認識の際に外字データが入力された場合にその外字データと前記パターンデータとの比較を行い、両者の一致の度合いが基準値を超えるとき、その外字データは終端文字であると判定する終端文字判定手段とを備える構成とする。
また、本発明に係るデジタル放送用の携帯字幕仕様変換方法は、固定受信機向けに映像表示に合わせて画面上の指定位置に字幕を表示する放送番組を提供すると共に、携帯受信機向けに前記放送番組を提供するデジタル放送システムに用いられ、固定受信機向け字幕のデータを映像表示領域とは別に字幕表示領域が規定される携帯受信機向け字幕のデータに変換する携帯字幕仕様変換方法であって、前記固定受信機向け字幕を予め決められた認識条件に基づいて文字列を認識し分割する文字列分割手順と、前記文字列分割手順によって分割された文字列それぞれについて、開始座標が基準点に近い順に並べ替えを行う文字列ソート手順と、前記文字列ソート手順によって並び替えられた各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合し文字ブロックを構築する文字ブロック構築手順と、前記文字ブロック構築手順で構築された文字ブロックが複数存在する場合に、予め決められたソート条件に基づいて前記文字ブロックの送出順序を決定する文字ブロックソート手順とを具備し、前記文字列分割手順は、予め外字扱いとなる終端文字のパターンデータを格納するパターンデータ格納手順と、前記文字列の認識の際に外字データが入力された場合にその外字データと前記パターンデータとの比較を行い、両者の一致の度合いが基準値を超えるとき、その外字データは終端文字であると判定する終端文字判定手順とを備える構成とする。
本発明によれば、固定受信機向けの字幕表示仕様を、固定受信機向けの字幕表示仕様を、携帯字幕仕様として、ブロック毎の表示順序が意味の通じる言葉となるように配列順序を自動的に判別して編集する際に、文字列の終端文字が外字であってもこれを正しく認識することのできるデジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る携帯字幕仕様変換装置の一実施形態として、その変換機能を備える地上デジタル放送システムの放送番組作成用オーサリング装置を示す概略構成図である。図1において、入力インターフェース部11には、固定受信機向けに制作された番組データファイルとして、映像データ、音声データと共に表示画面上で話者人物の下部に字幕を重ねて表示するための文字(キャラクタ)データ(以下、字幕データ)が多重されたファイルが供給される。CPU(演算処理装置)12は、操作部13により入力されるユーザの指定に応じてあるいは自動的に、ROM(読み出し専用メモリ)14に予め登録されたプログラムをロードする。プログラムには、文字列再構成機能を実現する携帯字幕仕様変換プログラムが含まれる。
上記変換プログラムの実行により、入力インターフェース部11に供給される番組データファイルをRAM(ランダム・アクセス・メモリ)15に展開し、固定受信機向けの文字データの表示位置情報を携帯受信機の携帯字幕表示エリアに適した表示制御情報に変換し、映像データ及び音声データに多重して携帯受信機向け番組データファイルを作成する。最終的に、この番組データファイルを出力インターフェース部16からオンエア送出装置(図示せず)に出力する。
上記字幕レイアウト変換プログラムの基本的な処理の流れは、ARIB標準規格STD−B37に示される、携帯字幕変換のガイドラインに基づく。このガイドラインにおいて、要点を以下に抜粋する。
まず、携帯受信機では、モデルケースとして標準サイズ12文字×4行もしくは標準サイズ16文字×3行の表示エリアを確保するように規定され、一度に表示できる文字数としては48文字となる。
携帯字幕へのレイアウトの変換処理としては、左上の座標から右下への座標へ文面の流れに沿って一律に一つの文章と判断する方法を基本とする。一つの字幕画面において複数の文章が存在する場合、それを区別して表示することが望ましい。複数の文章を判断する方法として、文字(横)方向、及び行方向に隣接する同一色の文字ブロック(一つの文脈を構成する文字列のこと)を一つの文章の単位として判断する方法、文字方向のみ隣接する同一色の文字ブロックを一つの文章の単位として判断する方法などがある。
一つの字幕画面において複数の文章が存在する場合、文章間に動作位置改行を使用する文章間に動作位置改行(APR)を使用することで表示上見やすくなる。しかし、携帯字幕では動作位置改行を入れることにより、48文字以下の場合でも携帯字幕の表示エリアでは収まらないが発生する。また、一つの文章が複数行で構成されている場合、文章の判別方法によっては複数の文章と判別され、動作位置の改行挿入することで表示エリアに収まらない場合が発生する。このような場合、動作位置改行を削除するか、スペースなど他の記号に置き換えることができるものとする。
以上の条件のもとで、本実施形態の文字列再構成機能を実現する携帯字幕仕様変換方法(プログラム)の概要について、図2を参照して説明する。
まず、固定受信機向け字幕(HD字幕)には、視覚効果を考え、文字を表示する際の座標情報が付加されている。一方、携帯字幕には、表示位置の座標情報がないため、HD字幕から変換した携帯字幕を携帯受信機のアウトスクリーンに字幕を表示する際は、各文字列を文字ブロックとして再構成する必要がある。文字列を再構成した場合のイメージを図2に示す。図2において、(a)は固定受信機表示例、(b)は携帯受信機表示例を示している。
図2において、固定受信機表示の“文字列1”と“文字列3”は左側の台詞であり、“文字列1”+“文字列3”で文章が成り立つものとする。携帯受信機において、台詞の文章が違和感なく読み取れるようにするためには、携帯字幕変換の際に文字列1と文字列3が同一の文字ブロックであることを認識する必要がある。この変換を実現する機能を「文字列再構成機能」と呼ぶ。
この文字列再構成機能を実現する変換プログラムの基本的な処理の流れを図3に示す。図3において、番組データファイルが入力され、文字列再構成機能がスタートされると、文字列分割処理(ステップS1)、文字列ソート処理(ステップS2)、文字ブロック構築処理(ステップS3)、文字ブロックソート処理(ステップS4)の順に処理が行われる。以下、各ステップの具体的な処理内容について説明する。
ステップS1:文字列分割処理
文字列の再構成機能を実現するためには、携帯字幕仕様変換プログラムにおいて、固定受信機の表示領域を保有し、各文字列の位置関係を把握する必要がある。携帯字幕仕様変換プログラムでの固定受信機の最大表示領域は、例えば横960dot、縦540dotとする。携帯字幕変換プログラム内における固定受信機字幕の内部表示領域例を図4に示す。
図4において、プログラム開始時は、960×540dotを表示領域の初期値とする。本文データユニット中で、表示位置指定(SDP)制御と表示構成ドット指定(SDF)制御により、表示領域が設定されている場合は、表示領域を再設定する。但し、本文データユニット中で設定されている表示領域が960×540dotの領域を超える場合は、表示領域の再設定を行わず、初期値とする。本文データユニット中で、SDPとSDFが設定されていない場合、プログラム内の表示領域は初期値とする。本文データユニット中で指定されている表示領域が、960×540dotの領域を越える場合には、960×540dotに制限する。
尚、ARIB標準規格STD-B37 2.2版では、相互変換規格として、「補助データパケット形式で伝送されるデジタル字幕データの構造と運用」に関して、表示位置が横170dot、縦30dot、表示領域が横620dot、縦480dotとして推奨されている。
固定受信機用字幕データを文字列に分割する方法として、以下の条件により行うこととし、いずれかの条件に該当した場合、文字列として認識する。
(条件1)動作位置制御コードによる分割
文字動作位置に関する制御コードから、次の文字動作位置に関する制御コードの直前までの文字コードを1文字列とする。但し、動作位置制御コードと動作位置制御コードの間に文字コードが無い場合は、文字列と判断しない。また、文字列が小型サイズのみで記述されており、文字列に含まれる文字コードが、スペース制御符号のみの場合も文字列として判断せず、その文字列は変換対象にしないこととする。
例えば、動作位置後退(APB)制御や動作位置前進(APF)制御などを連続して使用して文字コードを記述している場合がある。図5に動作位置制御コードによる文字列の分割例を示す。すなわち、図5において、(1)の範囲は文字列として判断する。(2)の範囲は小型サイズでスペース制御符号だけの文字列のため、変換対象としない。(3)の範囲は文字列として判断する。(4)の範囲については、APBの1つ目では文字列と判断しないで、2つ目のAPBも含んで文字列と判断する。よって、この例では、文字列の座標情報は、APB2つ分の座標となる。
(条件2)文字列の表示状態(座標)による分割(折り返し分割)
動作位置制御コードによって分割した文字列を表示領域に配置した場合、文字列が表示領域を超えていないか確認する。表示領域を超えている場合は、表示領域の境界値に掛かる文字コード以降を別文字列とする。図6にその一例を示す。別文字列に分割した場合、その文字列の横座標は表示領域の左端とし、縦座標は、元の文字列の縦座標+現在の文字サイズの縦ドット数とする。
文字列を構成する文字コードの文字ドット数の初期値例を図7に示す。図7において、文字ドット数は、文字構成ドット指定(SSM)制御や行間隔指定(SVS)制御、字間隔指定(SHS)制御によって変更されることがある。また、各文字サイズは「標準サイズ」を基準にして構成されているため、SSM制御で「標準サイズ」の文字構成ドット数が変更された場合、全ての文字サイズの再計算が必要になる。
各文字サイズの計算式は、以下のようになる。
(1)標準サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ+字間隔
文字ドット数(縦)=フォントサイズ+行間隔
(2)中型サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ/2+字間隔/2
文字ドット数(縦)=フォントサイズ+行間隔
(3)小型サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ/2+字間隔/2
文字ドット数(縦)=フォントサイズ/2+行間隔/2
(4)横倍サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ×2+字間隔×2
文字ドット数(縦)=フォントサイズ+行間隔
(5)縦倍サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ+字間隔
文字ドット数(縦)=フォントサイズ×2+行間隔×2
(6)縦横倍サイズ
文字ドット数(横)=フォントサイズ×2+字間隔×2
文字ドット数(縦)=フォントサイズ×2+行間隔×2
尚、文字列の表示状態による文字列分割の際に、文字列に文字繰り返し(RPC)制御(制御コードに続く文字コード1文字を、パラメータで指定された回数分だけ繰り返し表示する制御コード)が使われている場合は、文字列長に文字サイズ×繰り返し回数分を加算する必要があるので、注意が必要になる。表示される文字サイズは、RPC制御コードの前または後で設定される文字コードとなる。また、RPC制御により、文字列が表示領域を超える場合は、本分割方法を適用し、表示領域を超えた文字列を新たな文字列とする。
以上の条件別に文字列として分割されたデータは、文字列管理テーブルに格納し、各文字列の情報を記載する。デジタル字幕で標準文字サイズを考慮した場合、画面内に表示できる行数は約14行になる。また、1行の文字ブロックを最大3ブロックと想定した場合、最大文字列は42列になる。よって、文字列再構成機能で扱える文字列は、予備を考慮して、最大50列とする。図8(a)に文字列管理テーブルの一例を示し、図8(b)に管理テーブルの各項目に記述するデータの例を示す。
ステップS2:文字列ソート処理
本処理では、上記条件に従って分割を行った文字列を、開始座標が基準点に近い順に並べ替えを行う。また、文字列のソート後、小型文字列フラグが付いている文字列に関して、その文字列がルビ文字列であるのか、または促音や拗音、添え字の文字列であるのかの判別を行う。ルビ文字列と判断した文字列には、文字列削除フラグを付け、以降の処理対象外とする。
尚、促音・拗音とは、「ちょっと」や「キャベツ」などの文字に含まれる、小さい「よ」、「つ」、「ヤ」などの文字を指す。添え字とは、「CO2 」や「H2O」化学式などの小さく書かれた数字を指す。
「ルビ文字列」の判定は、小型文字列フラグが付いている文字列がルビ文字列であるか判別する。文字列がルビであることを判断する条件は、以下の通りとし、以下の条件を全て満たした場合のみ「ルビ」と判定する。
(条件1)
該当文字列のY座標が、標準文字サイズで、他の文字列の1文字分上位または0.5文字分下位に位置する場合(図9にイメージ図を示す)。
(条件2)
該当文字列のX座標(開始座標、終了座標)に、小型文字列フラグが付いていない文字列が隣接していないこと(図10イメージ図を示す)。
小型文字列1は、条件1及び条件2を満たしているため、ルビ文字列として判断する。小型文字列2は、条件1を満たしているが、条件2を満たしていないため、ルビ文字列として判断しない。
ステップS3:文字ブロック構築処理
ステップS2の文字列ソート処理により整列された、各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合し、文字ブロックを構築する。
「文字列の相関性のチェック」は、文字列管理テーブルの文字列1から順に各文字列との相関性をチェックする処理である。以下の相関性判定条件を満たした場合、「相関性有り」と判定し、相関性有りと判定した場合は、文字列の結合処理を行う。
尚、以下の判定条件の文中は、条件内容の把握を容易にするため、相関性をチェックする文字列を“A文字列”とし、チェック対象の文字列を“B文字列”としている。
(1)A文字列とB文字列のY座標差が標準文字サイズで、1文字以内であること。Y座標が標準サイズで1文字より離れた場合、以降の文字列との相関性チェックを行わない。
(2)A文字列に終端符号がないこと。終端符号があり、以降の文字列がX座標上でA文字列に隣接する文字列の場合は、相関性ありとする。上記に該当しない場合は、単独の文字ブロックであると判断し、以降の文字列との相関性チェックを行わない。
(3)A文字列とB文字列の色コードの比較を行い、色コードが同じであること。
(4)A文字列とB文字列のX座標に標準文字サイズ0文字以上の重なりがあること。文字の重なり具合αは1文字以上で、以下の計算式を使用し算出する。
<重なり具合αの計算方法>
文字列1のX座標(X1)と、文字列2のX座標(X2)を比較し、比較結果により計算式を使い分ける。本計算式中では、文字列1の文字列長をL1、文字列2の文字列長をL2とする。
X1>X2の場合
α=X2+L2−X1
X1<X2の場合
α=X1+L1−X2
X1=X2の場合
L1<L2ならば、α=L1
L1>L2ならば、α=L2
次に、「文字列の相関性チェック」により、相関性有りと判断した文字列について、文字列を結合し、文字ブロックを構築します。文字列を結合する場合は、以下の条件に従うこととする。
<文字列の結合条件>
結合する文字列のY座標を比較し、Y座標が小さい(0に近い)文字列を上位文字列とし、この文字列にY座標の大きい文字列を結合する。Y座標が同一の場合は、X座標が小さい(0に近い)文字列を上位文字列とし、この文字列にX座標が大きい文字列を結合する。また、結合したB文字列に終端符号がある場合、文字ブロックは完結していると判定する。文字ブロックが完結した場合、A文字列は、以降の文字列との相関性チェックを行わないこととする。
ステップS4:文字ブロックのソート処理
ステップS3で構築された文字ブロックが複数存在する場合、それら文字ブロックの送出順序を決めるため、文字ブロックのソートを行う。文字ブロックをソートする条件を以下に示す。
<文字ブロックのソート条件>
文字ブロックのY座標が小さい(0に近い)文字ブロックを送出順序の早い文字ブロックとする。Y座標が同一の場合は、X座標が小さい(0に近い)文字ブロックを優先とする。各文字ブロックにつけられる送出順序は、PESデータを作成する際の文字データの格納順序として使用する。
一方、固定受信機用字幕データにおいて、小型サイズによって促音を表現している字幕データについては、2バイト漢字コードの文字コードの小さい文字に変換する。また、添え字、促音、拗音として使用している数字及び文字については、標準サイズではなく、中型サイズに変換する。
以上の処理によれば、固定受信機用字幕データを動作位置制御コード、文字列の表示状態(座標)等の条件によって文字列を分割し、分割を行った文字列を開始座標が基準点に近い順に並べ替え、各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合することで文字ブロックを構築する。そして、構築された文字ブロックが複数存在する場合には、それら文字ブロックのソートを行って文字ブロックのY座標が小さい(0に近い)文字ブロックを送出順序の早い文字ブロックとし、Y座標が同一の場合は、X座標が小さい(0に近い)文字ブロックを優先として送出順序を自動的に決定することができる。したがって、固定受信機向けの字幕表示仕様を、携帯字幕仕様として、ブロック毎の表示順序が意味の通じる言葉となるように配列順序と表示タイミングを自動的に判別し、編集することが可能となる。
ところで、字幕表示では、前述のように、終端文字に着眼して同一人物の会話か別の会話かを区別する必要がある。このため、字幕データでは、文字列ブロックの終端文字に予め定義された外字が使用される場合がある。その一例を図11に示す。図11において、文字列1の終端文字は外字データであり、文字列2は文字列1とは別人の会話となっている。
このように終端文字が外字であった場合には、上記携帯字幕仕様への変更に際し、ブロック毎の配列順序を認識するために文字列の終端を判断する上で、その終端判定ができなくなる。
そこで、本発明では、予め外字扱いとなる終端文字のパターンデータを例えばROM14に格納しておき、文字列の認識の際に外字データが入力された場合に、その外字データとパターンデータとの比較を行い、両者の一致の度合いが基準値を超えるとき、その外字データは終端文字であると判定するものとする。以下、外字データの終端文字判定の手法について説明する。
まず、終端文字として外字扱いとされる文字または記号のパターンデータ(20×20画素)を予め定義して、例えば図12(a)に示すように第1乃至第4象限に分けて登録しておく。運用時において、文字列中に外字データがあった場合、図12(b)に示すように、登録パターンデータとの比較処理によって一致するか否かを判定する。この判定処理の流れを図13に示す。
図13において、外字データと登録パターンデータとを比較して、画素毎にXNOR(排他的論理和)を演算し(ステップS21)、画素毎のXNOR演算結果をカウントする(ステップS22)。カウントした値を各象限毎に集計して平均を求める(ステップS23)。各象限で全ての平均が基準値以上か判断し(ステップS24)、基準値以上となるとき、外字データは終端文字と判定し(ステップS25)、基準値以上にならない象限があるとき、外字データは終端文字ではないと判定する(ステップS26)。
上記の処理によれば、終端文字が外字データであったとしても、予め登録された終端文字のパターンデータとの一致を判定して、終端文字であることを認識することができる。これにより、固定受信機向け字幕データ中に外字の終端文字が使用されていても、文字列の終端を確実に検出することが可能となり、携帯字幕の文字ブロック構築を適切に行うことが可能となる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る携帯字幕仕様変換装置の一実施形態として、その変換機能を備える地上デジタル放送システムの放送番組作成用オーサリング装置を示す概略構成図。 図1に示す装置によりHD字幕の文字列を携帯字幕の文字列に再構成した場合の字幕表示イメージを示す図。 図1に示す装置において、文字列再構成機能を実現する変換プログラムの基本的な処理の流れを示すフローチャート。 図3に示す変換プログラムの処理フローにおける固定受信機字幕の内部表示領域例を示す図。 図3に示す変換プログラムの処理フローにおける文字列分割処理の動作位置制御コードによる分割例を示す図。 図5に示す分割した文字列が表示領域を超えている場合に、表示領域の境界値に掛かる文字コード以降を別文字列とする場合の表示例を示す図。 上記文字列を構成する文字コードの文字ドット数の初期値例を示す図。 上記分割文字列データを管理するための文字列管理テーブルとその格納項目を示す図。 文字列がルビであることを判断する第1の条件を説明するためのイメージ図。 文字列がルビであることを判断する第2の条件を説明するためのイメージ図。 字幕データの文字列ブロックの終端文字に予め定義された外字が使用される例を示す図。 本発明に係る実施形態として、外字扱いとされる終端文字とその登録パターンデータとを比較して示す図。 上記登録パターンデータと外字データとの比較判定処理を示すフローチャート。
符号の説明
11…入力インターフェース部、12…CPU(演算処理装置)、13…操作部、14…ROM(読み出し専用メモリ)15…RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、16…出力インターフェース部。

Claims (4)

  1. 固定受信機向けに映像表示に合わせて画面上の指定位置に字幕を表示する放送番組を提供すると共に、携帯受信機向けに前記放送番組を提供するデジタル放送システムに用いられ、固定受信機向け字幕のデータを映像表示領域とは別に字幕表示領域が規定される携帯受信機向け字幕のデータに変換する携帯字幕仕様変換装置であって、
    前記固定受信機向け字幕を予め決められた認識条件に基づいて文字列を認識し分割する文字列分割手段と、
    前記文字列分割手段によって分割された文字列それぞれについて、開始座標が基準点に近い順に並べ替えを行う文字列ソート手段と、
    前記文字列ソート手段によって並び替えられた各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合し文字ブロックを構築する文字ブロック構築手段と、
    前記文字ブロック構築手段で構築された文字ブロックが複数存在する場合に、予め決められたソート条件に基づいて前記文字ブロックの送出順序を決定する文字ブロックソート手段とを具備し、
    前記文字列分割手段は、予め外字扱いとなる終端文字のパターンデータを格納するパターンデータ格納手段と、前記文字列の認識の際に外字データが入力された場合にその外字データと前記パターンデータとの比較を行い、両者の一致の度合いが基準値を超えるとき、その外字データは終端文字であると判定する終端文字判定手段とを備えることを特徴とする携帯字幕仕様変換装置。
  2. 前記終端文字判定手段は、前記パターンデータを複数象限に分割し、象限毎に一致度を求めて集計し、その集計結果から外字データが終端文字か否かを判定することを特徴とする請求項1記載の携帯字幕仕様変換装置。
  3. 固定受信機向けに映像表示に合わせて画面上の指定位置に字幕を表示する放送番組を提供すると共に、携帯受信機向けに前記放送番組を提供するデジタル放送システムに用いられ、固定受信機向け字幕のデータを映像表示領域とは別に字幕表示領域が規定される携帯受信機向け字幕のデータに変換する携帯字幕仕様変換方法であって、
    前記固定受信機向け字幕を予め決められた認識条件に基づいて文字列を認識し分割する文字列分割手順と、
    前記文字列分割手順によって分割された文字列それぞれについて、開始座標が基準点に近い順に並べ替えを行う文字列ソート手順と、
    前記文字列ソート手順によって並び替えられた各文字列の相関性をチェックして、相関性があると判断した文字列を結合し文字ブロックを構築する文字ブロック構築手順と、
    前記文字ブロック構築手順で構築された文字ブロックが複数存在する場合に、予め決められたソート条件に基づいて前記文字ブロックの送出順序を決定する文字ブロックソート手順とを具備し、
    前記文字列分割手順は、予め外字扱いとなる終端文字のパターンデータを格納するパターンデータ格納手順と、前記文字列の認識の際に外字データが入力された場合にその外字データと前記パターンデータとの比較を行い、両者の一致の度合いが基準値を超えるとき、その外字データは終端文字であると判定する終端文字判定手順とを備えることを特徴とする携帯字幕仕様変換方法。
  4. 前記終端文字判定手順は、前記パターンデータを複数象限に分割し、象限毎に一致度を求めて集計し、その集計結果から外字データが終端文字か否かを判定することを特徴とする請求項3記載の携帯字幕仕様変換方法。
JP2005330502A 2005-11-15 2005-11-15 デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法 Expired - Fee Related JP4768412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330502A JP4768412B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330502A JP4768412B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007142569A JP2007142569A (ja) 2007-06-07
JP4768412B2 true JP4768412B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=38204951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005330502A Expired - Fee Related JP4768412B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768412B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108769552A (zh) * 2018-05-14 2018-11-06 安徽工程大学 新闻视频制作过程中字幕制作方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5423425B2 (ja) * 2010-01-25 2014-02-19 富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 画像処理装置
JP5380592B2 (ja) * 2012-08-02 2014-01-08 株式会社東芝 情報処理装置および動画像データの送信方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4192476B2 (ja) * 2002-02-27 2008-12-10 株式会社日立製作所 映像変換装置及び映像変換方法
WO2006022071A1 (ja) * 2004-08-25 2006-03-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像表示装置及び映像表示方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108769552A (zh) * 2018-05-14 2018-11-06 安徽工程大学 新闻视频制作过程中字幕制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007142569A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7702996B2 (en) Apparatus and method for converting multimedia contents
US11330342B2 (en) Method and apparatus for generating caption
CN101360193A (zh) 一种视频字幕处理装置及方法
JP4768412B2 (ja) デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法
JP4768411B2 (ja) デジタル放送用携帯字幕仕様変換装置とその変換方法
US20070038781A1 (en) Apparatus and method for converting contents
KR102136059B1 (ko) 그래픽 객체를 이용한 자막 생성 시스템
JP5649769B2 (ja) 放送受信装置
US8269847B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory recording medium for selectively creating one of an animation file and a moving image file from a plurality of continuously shot images
KR101464754B1 (ko) 영상표시기기에서 메뉴얼 제공 장치 및 방법
JPH10294896A (ja) 字幕情報付きディジタル情報処理方法及び装置
KR20060036832A (ko) 휴대단말기의 mms메시지 표시방법
JP2009188462A (ja) 字幕表示システム及び字幕表示方法
KR100467618B1 (ko) 어플리케이션 정보 제공 방법
JP2004253923A (ja) 情報受信装置
JP2009260685A (ja) 放送受信装置
AU2011338800B2 (en) Video stream presentation system and protocol
JP5780726B2 (ja) 段組み処理装置、段組み処理方法、段組み処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体、ならびに、コンテンツ表示装置
JP2006235947A (ja) ドキュメント送信プログラムおよびドキュメント送信システム
WO2005029837A3 (en) Re-inserting vbi data using osd apparatus and method
CN110244892B (zh) 一种屏幕显示方法及其移动终端、可读存储介质
EP1608159A3 (en) Image processing device, method and storing medium
JP5354145B2 (ja) 映像表示装置および映像表示方法
JP2006252276A (ja) 映像表示装置
JP2002297170A (ja) 二次元コードエンコーダ、二次元コードのエンコード方法、二次元コード音声化装置、二次元コード音声化方法、テキスト文書音声化方法、プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4768412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees