JP4766669B2 - 防音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、上方が開口した空間内に音源が収納されるように音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁と、防音壁の上部に取り付けられ前記上方開口を覆う吸音パネルユニットとを備えた防音装置に関し、特に、熱ドラフト効果による空気の移動により排気を要する屋外用機器[例えば、コージェネレーションシステムに使用される機器や、冷却機(クーリングタワー)、チラー等の屋外熱源機器]から発せられる騒音を抑制する防音装置に関する。
コージェネレーションシステムに使用される機器や、冷却機(クーリングタワー)、チラー等の屋外熱源機器のような、熱ドラフト効果による空気の移動により排気を要する屋外用機器(以下、単に屋外用機器と称する。)は、排気のために空気が上方に流れるようにしておくことが必要である。そのため、屋外用機器の騒音抑制のためであっても、屋外用機器の上方を閉塞することは許されない。また、このような屋外用機器でない場合であっても、騒音抑制のために機器上方を完全に密閉すると、建築基準法が適用されることになり、好ましくない。
そこで、従来では、屋外用機器の騒音抑制のための従来例としては、図26及び図27に示されているように、屋外用機器50の周囲に防音壁51を設け、屋外用機器50の上方に複数の排気サイレンサー52を間隔をあけて設置するようにしている。これにより、屋外用機器50から上方に熱ドラフト効果による空気の移動がなされるとともに、その際に屋外用機器50からの騒音が排気サイレンサー52を通過して吸音され、その結果、屋外用機器50の騒音が外部に対して遮音されるようになっている。
しかしながら、上記従来例では、排気サイレンサー52を使用するため、設置コストがかかる。また、排気サイレンサー52がケーシングと吸音体エレメントとから構成されるため、その重量が大きく、現地での設置作業が面倒となり、作業時間がかかる。さらに、排気サイレンサー52を屋外用機器50の上方に設置するには、排気サイレンサー52を例えば防音壁取付用骨組構造の上部に固定する必要がある。この際、上記したように、排気サイレンサー52の重量が大きいため、骨組構造に使用する荷重が大となる。その結果、骨組構造に使用する鋼材は径の大きいものを使用する必要が生じ、コストが増大する。
ところで、屋内の反響音を吸音する公知技術としては、天井から吸音パネルを吊り下げる方法(特開2001−227289号公報参照)、天井設備設置穴を有する吸音パネルを備えた天井パネルユニット(特開平7−292836号公報参照)等が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2は、何れも屋内用の吸音に関する技術であり、屋外用機器の騒音抑制に適用できない。
このような従来の状況に鑑みて、従来から排気サイレンサーを設置した場合のコストの増大や、設置作業時間に長時間を要する等の種々の問題を解決した、屋外用機器の騒音対策技術が所望されていた。
そこで、本件出願人は、かかる問題を解決するため、屋外用機器の排気を妨げず、しかも、設置コストの低下、設置作業時間の短縮化等を達成することができるようにした吸音パネルユニットを使用した防音装置を既に出願している(特願2004−196397)。
特開2001−227289号公報 特開平7−292836号公報
ところで、特願2004−196397では、屋外用機器を収納する防音壁で囲まれた空間の上部開口部全面に亘って吸音パネルユニットを設置することが提案されている。
しかし、本件発明者が鋭意実験等を重ねた結果、吸音パネルの配列方向に減音性能が大きいこと、また、吸音パネルユニットの設置面積を50%まで狭めても100%の設置の場合と略同等の減音性能が得られることを発見した。
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、音源としての屋外用機器の排気を妨げず、しかも、減音性能を高く維持できると共に、設置コストの低減が図れる防音装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、上方が開口した空間内に音源が収納されるように音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁と、前記防音壁の上部に取り付けられ、前記上方開口を覆う吸音パネルユニットと、を備え、前記吸音パネルユニットは、所定方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された複数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記防音壁の上部に設置されて構成され、前記吸音パネルユニットが前記上方開口全面を覆う場合における設置面積を全設置面積と定義した場合において、前記吸音パネルユニットの設置面積の前記全設置面積に対する割合が、30%以上〜100%未満であり、前記音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁のうちの、前記吸音パネルの一端部が設置される防音壁が、防音すべき領域に臨むようにして配設されていることを特徴とする。
上記の如く、設置面積の割合を30%以上〜100%未満の範囲とすることにより、100%設置する場合に比べて、吸音パネルの量が少なくてすむ。従って、コストの低減を図ることができる。また、吸音パネルユニットの全体の重量が100%設置する場合に比べて小さくてよい。従って、吸音パネルユニットを支持する防音壁等の支持構造の強度を比較的小さくできる。
なお、用語「音源の周囲を覆って」とは、防音壁が音源の周囲を三角形状に外囲して覆う場合や防音壁が音源の周囲4面を覆う場合(より詳しくは防音壁が音源の周囲を四角形状に外囲して覆う場合)等のように音源の周囲を防音壁が覆えばよく、音源の周囲を外囲する形状はどのような形状であってもよいことを意味する。
また、吸音パネルはその延在方向に減音性能が大きいので、音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁のうちの、前記吸音パネルの一端部が設置される防音壁を境界とした外側領域を防音すべき領域とすることにより、効果的な騒音抑制を達成することができる。
また、請求項2記載の発明は、上方が開口した空間内に音源が収納されるように音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁と、前記防音壁の上部に取り付けられ、前記上方開口を覆う吸音パネルユニットと、を備え、前記吸音パネルユニットは、所定方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された複数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記防音壁の上部に設置されて構成され、前記吸音パネルユニットが前記上方開口全面を覆う場合における設置面積を全設置面積と定義した場合において、前記吸音パネルユニットの設置面積の前記全設置面積に対する割合が、50%以上〜100%未満であり、前記音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁のうちの、前記吸音パネルの一端部が設置される防音壁が、防音すべき領域に臨むようにして配設されていることを特徴とする。
上記の如く、設置面積割合を50%以上〜100%未満とすることにより、吸音パネルユニットの設置面積割合を100%(全面設置)とする場合と略同一の減音性能を得ることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の防音装置であって、前記防音壁は、上方が開口した方形体状の空間内に音源が収納されるように音源の周囲4面を覆ってそれぞれ立設され、前記吸音パネルユニットは、一対の対向する防音壁に垂直方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記対向する防音壁の一方の防音壁の上部に設置されて構成され、前記一方の防音壁が防音すべき領域に臨むようにして配設されていることを特徴とする。
上記構成によってもまた、上記の請求項1又は2記載の発明と同様な作用・効果を奏する。ここで、「防音壁」は、音源を覆うために新たに立設されたものに限定されない。即ち、音源の近傍に既に設置されている建造物の壁であって、且つ防音機能を備えたものであれば、当該壁は「防音壁」に含まれる。従って、本発明は、当該既存の壁と、新たに立設される3つの防音壁とによって音源の周囲を覆うような場合も含まれる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
吸音パネルユニットの設置面積割合を30%以上〜100%未満の範囲とすることにより、100%設置する場合に比べて、吸音パネルの量が少なくてすむ。従って、コストの低減を図ることができる。また、吸音パネルユニットの全体の重量が100%設置する場合に比べて小さくてよい。従って、吸音パネルユニットを支持する防音壁等の支持構造の強度を比較的小さくできる。
なお、好ましくは、前記設置面積割合が50%以上〜100%未満である。設置面積割合を50%以上〜100%未満とすることにより、吸音パネルユニットの設置面積割合を100%(全面設置)とする場合と略同一の減音性能を得ることができる。
以下、本発明に係る防音装置を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る防音装置の全体構成を簡略化して示す図であり、図2はその平面図である。防音装置1は、上方が開口した直方体状の空間2内に音源としての屋外用機器3が収納されるように屋外用機器3の周囲4面を覆ってそれぞれ立設される防音壁4a,4b,4c,4dと、屋外用機器3の上方に設置される吸音パネルユニット5とを有する。屋外用機器3としては、熱ドラフト効果による空気の移動により排気を要する屋外用機器であって、例えば、コージェネレーションシステムに使用される機器や、冷却機(クーリングタワー)、チラー等の屋外熱源機器が例示される。また、吸音パネルユニット5は複数本(本実施の形態では18本)の吸音パネル6を有している。これら複数の吸音パネル6は、水平面に対してほぼ90度(略垂直状態)を成し、防音壁4aに垂直方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列されている。このように、吸音パネル6を間隔をあけて配置することにより、屋外用機器3から上方に熱ドラフト効果による空気の移動がなされるとともに、その際に屋外用機器3からの騒音が吸音パネル6間を通過して吸音され、その結果、屋外用機器3の騒音が外部に対して遮音されることになる。なお、吸音パネルユニット5に使用される吸音パネル6の具体的な構造は、図3〜図5に示すように、両側表面に多数の孔10が形成された金属製のパンチング板11に、例えばグラスウール等の吸音材12が内蔵されて構成されている。なお、防音装置1の大きさは、例えば高さが7.5m、長辺長さが12m、短辺長さが9mである。また、吸音パネル6の高さは例えば0.56mである。
ここで注目すべきは、吸音パネルユニット5が上方開口15(図1参照)全面を覆う場合における設置面積を全設置面積と定義した場合において、吸音パネルユニット5設置面積の全設置面積に対する割合が30%以上〜100%未満の範囲とされていることである。ここで、設置面積の割合が100%とは図6〜図8に示すような場合であり、設置面積の割合が75%とは図9及び図10に示すような場合であり、設置面積の割合が50%とは図11及び図12に示すような場合であり、設置面積の割合が30%とは図13及び図14に示すような場合である。このように設置面積の割合が30%以上〜100%未満の範囲で吸音パネルユニット5を設置することにより、防音壁4aを境界として外側領域において充分な減音性能が得られることが後述する本件発明者の実験結果によって立証されている。なお、図6において参照符号31は吸音パネル6を支持する支持梁を示している。
また、好ましくは設置面積の割合が50%以上〜100%未満の範囲とされる。これは、設置面積の割合が50%まで狭めても、防音壁4aを境界として外側領域において100%の場合と略同等の減音性能が得られるからである。この点についても、後述する本件発明者の実験結果によって立証されている。
このように、設置面積の割合を30%以上〜100%未満の範囲、又は50%以上〜100%未満の範囲とすることにより、100%設置する場合に比べて、吸音パネル6の量が少なくてすむ。従って、コストの低減を図ることができる。また、吸音パネルユニット5の全体の重量が100%設置する場合に比べて小さくすむ。従って、吸音パネルユニット5を支持する防音壁4a,4b,4c,4d等の支持構造の強度を比較的小さくできる。
なお、本発明に係る防音装置1は、上記のように吸音パネル6の延在方向に減音性能が大きいので、騒音を抑制すべき領域に対して防音壁4aを臨ませるように防音装置1を配設するのが好ましい。例えば、図2に示すように工場敷地16内に屋外用機器3が存在する場合には、防音壁4aを境界として外側領域17に騒音を抑制する領域(例えば人家17)が存在するような配置とする。
(実験例1)
上記実施の形態の防音装置1について以下の条件で減音性能試験を行った。
・ 実験条件
・実験モデルの大きさ: 図15〜図17に示すように、無響室内に1/10スケールの防音装置1の模型1Aを設置した。即ち、模型1Aの大きさは、高さが750mm、長辺長さが1200mm、短辺長さが900mmである。また、1/10スケールに応じて吸音パネル6の高さは56mmであり、18本の吸音パネル6が配置されている。
音源位置: 防音装置模型1A内の中央部にスピーカ本体20を設け、音源21の高さを141mmとした。
・使用する音源の周波数: 2000Hz
・実験モデルのパターン: 設置面積100%とした場合(図6〜図8参照)、設置面積75%とした場合(図9及び図10参照)、設置面積50%とした場合(図11及び図12参照)、設置面積30%とした場合(図13及び図14参照)、設置面積25%とした場合(図示せず)の5つのパターンについてそれぞれ実験を行なった。
(2)測定条件
・気温:20℃
・測定範囲:1/10スケールの模型1Aに応じて、測定範囲も1/10スケールとした。即ち、模型1Aの下面(実際の防音装置1の地面に相当)から1.13mの水平面で音源21を中心とした8×8mの領域のうちの1/4の領域(即ち、2m×2mの領域に相当)で測定した。
・測定モデルの座標:測定モデルの座標を以下のように設定した。即ち、図18に示すように、測定モデルの中心を原点O(0,0)とし、長辺方向にX、短辺方向にYを設定した。
測定点は、上記各5パターンについてそれぞれ以下に示すように(5×5)×4−2=98点についてそれぞれ測定した。即ち、X方向について(0mm、250mm、500mm、1000mm、2000mm)、(0mm、150mm、750mm、1125mm、1500mm)、Y方向について(0mm、250mm、500mm、1000mm、2000mm)、(0mm、150mm、750mm、1125mm、1500mm)の4つのそれぞれの組み合わせによって決定される座標点を測定点とした。
・その他の測定条件: 防音装置模型1A内の4隅には拡散板30をそれぞれ配置した。
[実験結果]
上記実験結果を図19及び図20に示す。図19は上記5パターンについての測定点での測定結果の平均値を示したものであり、図20は上記5パターンについての測定点での最小値を示したものである。なお、縦軸は音圧レベルの指標として相対エネルギ損失比を用いて示しており、横軸は設置面積割合(%)を示している。この相対エネルギ損失比は、図21に示すように、参照符m1で示す吸音パネルを全く設けない場合の音圧レベルと、参照符m2で示す吸音パネルユニットを設置した場合の音圧レベルの差をエネルギ換算したものである。
また、本件発明者は、上記実験とは別に、上記実験をシミュレーションしたので、その結果を図22〜図25に示す。図22は設置面積割合100%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示すグラフ、図23は設置面積割合75%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の平均値の状態を示すグラフ、図24は設置面積割合50%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の平均値の状態を示すグラフ、図25は設置面積割合25%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の平均値の状態を示すグラフである。
[実験結果の検討]
図19に明らかに示すように、吸音パネルユニットを設置しない場合を100%とすると、吸音パネルユニットの設置面積割合が25%の場合の相対エネルギ損失比は約89%であり、吸音パネルユニットの設置面積が30%の場合の相対エネルギ損失比は約82%を示している。また、吸音パネルユニットの設置面積が50%〜100%の場合の相対エネルギ損失比は約75%を示している。従って、吸音パネルユニットの設置面積割合を50%まで狭めても、その減音性能は吸音パネルユニットの設置面積割合を100%(全面設置)とする場合と略同一であることが理解される。
この結果、吸音パネルユニット5の設置面積割合が30%以上〜100%未満の範囲とすることによって、約18%程度の充分な減音性能が得られることが立証された。
また、好ましくは、吸音パネルユニット5の設置面積割合が50%以上〜100%未満の範囲とすることによって、吸音パネルユニットの設置面積割合を100%(全面設置)とする場合と略同一の減音性能が得られることが立証された。
なお、上記の結論は、図14〜図17に示すシミュレーション結果によっても立証されている。即ち、図22〜図25は濃い青色から濃い橙色までの色変化によって測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示しており、図23及び図24では図22と同様にY軸方向に橙色が大きく延びており、相対エネルギ損失が略同一であることが読み取れる。一方、図25は、全領域に亘って濃い青色が多く、相対エネルギ損失が少ないことが読み取れる。
(その他の事項)
(1)本発明は、水平面に対して略垂直に複数の吸音パネルが配置される構造に限定さるものではなく、水平面に対して平行でない所定の角度を成すように適宜配置するようにしてもよい。
(2)上記実施の形態では、4つの防音壁4a,4b,4c,4dが屋外用機器3の周囲4面を覆う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、3つの防音壁が屋外用機器3の周囲を三角形状に外囲して覆う場合であってもよく、要は屋外用機器3の周囲を防音壁で覆う構造であればよく、屋外用機器3の周囲を外囲する形状はどのような形状であってもよい。
(3)また、「防音壁」は、音源を覆うために新たに立設されたものに限定されない。即ち、屋外用機器の近傍に既に設置されている建造物の壁であって、且つ防音機能を備えたものであれば、当該壁は「防音壁」に含まれる。従って、本発明は、当該既存の壁と、新たに立設される3つの防音壁とによって音源の周囲を覆うような場合も含まれる。
本発明は、屋外用機器の排気を妨げず、しかも、減音性能を高く維持できると共に、設置コストの低減が図れる防音装置に好適に実施することができる。
実施の形態1に係る防音装置の全体構成を簡略化して示す図である。 実施の形態1に係る防音装置の全体構成を簡略化して示す平面図である。 吸音パネルユニットに用いられる吸音パネルの正面図である。 吸音パネルユニットに用いられる吸音パネルの平面図である。 図3の矢視A−A断面図である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が100%の場合の平面図である。 図6の矢視B−B断面図である。 図6の矢視C−C断面図である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が75%の場合の平面図である。 図9の矢視D−D断面図である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が50%の場合の平面図である。 図11の矢視E−E断面図である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が30%の場合の平面図である。 図11の矢視F−F断面図である。 防音装置の模型の平面図である。 防音装置の模型の正面図である。 防音装置の模型の側面図である。 測定モデルの座標系を示す図である。 測定点の平均値を示すグラフである。 測定点での最小値を示すグラフである。 図19及び図20の縦軸の単位を説明するための図である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が100%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示す図面代用写真印刷物である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が75%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示す図面代用写真印刷物である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が50%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示す図面代用写真印刷物である。 吸音パネルユニット設置面積の割合が25%の場合における測定領域内の相対エネルギ損失の状態を示す図面代用写真印刷物である。 従来例の簡略化した正面図である。 従来例の簡略化した平面図である。
符号の説明
1:防音装置 2:空間
3:屋外用機器 4a,4b,4c,4d:防音壁
5:吸音パネルユニット 6:吸音パネル
10:孔 11:パンチング板
12:吸音材 15:上部開口

Claims (3)

  1. 上方が開口した空間内に音源が収納されるように音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁と、
    前記防音壁の上部に取り付けられ、前記上方開口を覆う吸音パネルユニットと、
    を備え、
    前記吸音パネルユニットは、所定方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された複数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記防音壁の上部に設置されて構成され、
    前記吸音パネルユニットが前記上方開口全面を覆う場合における設置面積を全設置面積と定義した場合において、前記吸音パネルユニットの設置面積の前記全設置面積に対する割合が、30%以上〜100%未満であり、
    前記音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁のうちの、前記吸音パネルの一端部が設置される防音壁が、防音すべき領域に臨むようにして配設されていることを特徴とする防音装置。
  2. 上方が開口した空間内に音源が収納されるように音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁と、
    前記防音壁の上部に取り付けられ、前記上方開口を覆う吸音パネルユニットと、
    を備え、
    前記吸音パネルユニットは、所定方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された複数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記防音壁の上部に設置されて構成され、
    前記吸音パネルユニットが前記上方開口全面を覆う場合における設置面積を全設置面積と定義した場合において、前記吸音パネルユニットの設置面積の前記全設置面積に対する割合が、50%以上〜100%未満であり、
    前記音源の周囲を覆ってそれぞれ立設される防音壁のうちの、前記吸音パネルの一端部が設置される防音壁が、防音すべき領域に臨むようにして配設されていることを特徴とする防音装置。
  3. 前記防音壁は、上方が開口した方形体状の空間内に音源が収納されるように音源の周囲4面を覆ってそれぞれ立設され、
    前記吸音パネルユニットは、一対の対向する防音壁に垂直方向に延在し且つ相互に間隔をあけて配列された数の吸音パネルで構成されると共に、前記複数の吸音パネルはその延在方向両端のうち少なくとも一端部が前記対向する防音壁の一方の防音壁の上部に設置されて構成され、前記一方の防音壁が防音すべき領域に臨むようにして配設されている請求項1又は2記載の防音装置。
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