JP4764245B2 - 負荷時タップ切換装置の故障診断装置およびその方法 - Google Patents

負荷時タップ切換装置の故障診断装置およびその方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動操作機構を備えた負荷時タップ切換装置において異常箇所を判定する故障診断装置およびその方法に関するものである。
一般に、送配電系統には電圧を調整し安定化させるために、負荷時タップ切換装置が用いられている。この負荷時タップ切換装置は変圧器に設置される機器であって、電動操作機構を駆動源としてシーケンス制御によってタップの切換動作を行うようになっている。ここで、従来の負荷時タップ切換装置におけるタップ切換動作に関して、図面を参照して具体的に説明する。
図3は電動操作機構の制御回路である。図3に示すように、制御回路は大別して制御部1Aとモーター部1Bとからなり、モーター部1B側の操作電源用入力接点R、S、Tより供給される3相(R相、S相、T相)の所定電源を動力源としている。モーター部1Bは電動機88M、配線用遮断器88および後述するブレーキ用電磁接触器88Bの常開接点88B−1および常閉接点88B−2、昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−1、降圧切換用電磁接触器88Lの常開接点88L−1から構成される。
制御部1Aは、切換指令が入力される昇圧指令入力用接点2および降圧指令入力用接点3を有するとともに、4つの電磁接触器88R、88L、88Xと、2つの機械的接点34−1、34−2を有している。4つの電磁接触器のうち、電磁接触器88Rは昇圧切換用であって、常開接点88R−1(モーター部1B側)、88R−2、88R−4と常閉接点88R−3を備えている。また、電磁接触器88Lは降圧切換用であって、常開接点88L−1(モーター部1B側)、88L−3、88L−4と常閉接点88L−2を備えている。
さらに、電磁接触器88Bはブレーキ用であって、常開接点88B−1(モーター部1B側)、88B−3、88B−4と常閉接点88B−2(モーター部1B側)を備えている。なお、上述したように、常開接点88R−1、88L−1、88B−1、常閉接点88B−2はモーター部1Bに接続されている。
また、電磁接触器88Xは歩進用であって、常開接点88X−3、88X−4、88X−5と、常閉接点88X−1、88X−2、88X−6を備えている。さらに、機械的接点34−1、34−2はカム軸により操作されるカムスイッチであって、34−1が昇降圧切換用、34−2は歩進用である。
続いて、昇圧切換指令の場合を例にとり、切換動作について前記図3および図4の動作シーケンス図を用いて説明する。以下の[a]〜[k]は、図4中のa〜kにて示した状態を説明したものである。
[a]まず、昇圧指令入力用接点2より昇圧切換指令が入力される。
[b]前記aの信号入力により、昇圧切換用電磁接触器88Rが励磁され、常開接点88R−1、88R−2、88R−4が閉路し、常閉接点88R−3が開路する。昇圧切換用電磁接触器88Rは、常開接点88R−2の閉路と、歩進用電磁接触器88Xの常閉接点88X−1によって自己保持される。また、常閉接点88R−3の開路により、昇圧指令時は電磁接触器88Lがインターロックされる。
[c]昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−4の閉成により、ブレーキ用電磁接触器88Bが励磁され、常開接点88B−1、88B−3、88B−4が閉成し、常閉接点88B−2が開路される。
[d]上記bにて昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−1が閉成し、前記cにてブレーキ用電磁接触器88Bの常開接点88B−1が閉成することにより、モーター駆動回路に電流が流れ、電動機88Mが起動し、タップ切換動作が昇圧方向に開始される。
[e]昇降圧切換用カムスイッチ34−1が動作し、閉成する。
[f]歩進用カムスイッチ34−2が動作し、閉成する。
[g]前記fにて歩進用カムスイッチ34−2が閉成することにより、歩進用電磁接触器88Xが励磁され、常開接点88X−3、88X−4、88X−5が閉成され、常閉接点88X−1、88X−2、88X−5、88X−6が開路する。そして、常閉接点88X−1が開路することにより、昇圧切換用電磁接触器88Rの自己保持回路は昇降圧切換用カムスイッチ34−1に移る。
また、常閉接点88X−2が開路することにより、昇圧切換用電磁接触器88Rと昇圧指令入力用接点2との接続が切断される。そのため、常閉接点88X−2が再び閉成しないと、次の指令が受入ることができない。このようにして昇降指令1回に対し、タップ切換が1タップ分だけ切換えるようにした歩進用回路を形成する。
[h]歩進用カムスイッチ34−2が再度動作し、接点を開極する。
[i]昇降圧切換用カムスイッチ34−1が再度動作し、接点を開極することにより、昇圧切換用電磁接触器88Rの自己保持回路が開路する。続いて、昇圧切換用電磁接触器88Rの励磁が解かれ、常開接点88R−1、88R−2、88R−4が開極し、常閉接点88R−3が閉路する。
[j]昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−4が開極することにより、ブレーキ用電磁接触器88Bの励磁が解かれ、常開接点88B−1、88B−3、88B−4が開極し、常閉接点88B−2が閉極する。また、常閉接点88B−1の開極および前段iにおける昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−1の開極により、モーター駆動回路が開路する。さらにブレーキ用電磁接触器88Bの常閉接点88B−2の閉極により電動機88Mの端子U、V、Wの短絡回路を形成し、電動機88Mが停止してタップ切換が終了する。
[k]上記jにおけるブレーキ用電磁接触器88Bの常開接点88B−3の開極により、歩進用電磁接触器88Xの励磁が解かれる。これにより歩進用電磁接触器88Xの常閉接点88X−2、88X−6が閉極し、次の指令を受け付けることができる。
なお、降圧切換指令を入力する場合には、まず、降圧切換指令が降圧指令入力用接点3に入り、降圧切換用電磁接触器88Lが動作する。以下は、昇圧切換用電磁接触器88Rを降圧切換用電磁接触器88Lに代えて、上述した昇圧切換の場合と同様の動作順となる。
ところで、負荷時タップ切換装置の動作頻度は非常に高く、タップ渋滞(タップ切換が所定の時間内に終了されない状態)や、タップ暴走(タップ切換が終了したにもかかわらず電動機の通電が継続している状態)等の不具合が生じる可能性がある。受変電機器や変圧器の異常監視は通常、運転員が監視、制御、記録等を行う中央監視室にて行っているので、負荷時タップ切換装置にて不具合が発生した場合、運転員が現場に赴き、機器の状態を調べて異常の有無および異常箇所を確認しなくてはならない。
しかし、負荷時タップ切換装置の運転中における不具合の大半は、タップ渋滞やタップ暴走等であり、これらは電動操作機構に使用されている電磁接触器やスイッチの接点接触に現れる一過性のものであった。このため、運転員が現場に赴いて後から調査した場合に、発生した異常が再現されず、異常箇所を判明させることが困難となっていた。
このような事態に対応すべく、負荷時タップ切換装置の異常箇所を正確に判定することができる故障診断技術が従来より提案されている。例えば、特許文献1の技術は、昇圧指令又は降圧指令が出されてから電動機電流が流れ出すまでの「起動時間」と、電動機停止指令が出されてから電動機電流が消滅するまでの「停動時間」を監視することで、電動操作機構における異常箇所を判定するようにしたものである。
しかし、上記の特許文献1の技術では、電動操作機構に使用される電磁接触器およびその接点に関しては異常を発見することはできるが、電動機自体の故障を発見することができなかった。そこで、電動機制御用の電磁接触器における切換時間と、電動機に流れる電流とに基づいて、負荷時タップ切換装置の異常箇所を判定するようにしたものが提案されている(特許文献2参照)。
すなわち、電磁接触器の切換時間が正常で、且つ電動機に流れる電流が異常の場合には、負荷時タップ切換装置の機構系に不具合があると判定することができる。また、電動機電流の波形に脈動が現れていれば電動機の欠相起動となるので電動機回路に異常があると判定できる。
さらに、電動機に流れる電流が正常で、且つ電磁接触器の切換時間が異常の場合には、負荷時タップ切換装置の制御系、つまり電磁接触器の接点に不具合があると判定する。また、電磁接触器の切換時間が瞬時で終わった場合には異常現象としては回路異常となり、異常部位は電磁接触器接点の不具合か、もしくは指令回路の接点不具合と、診断することができる。
実開平3−30871号公報 特開2004−172408号公報
しかしながら、上述した従来技術には、次のような課題が指摘されていた。すなわち特許文献1、2いずれの従来技術においても、電磁接触器接点における切換時間や動作時間を監視することで異常の発生を判定しているので、仮に、異常な動作パターンが発生したとしても、それが正常な時間内に収まっている間は、これを異常として判定することができず、異常の発見が遅れることがあった。
電力需要の増大に伴って変圧器の高電圧化と大容量化が進む現在、機器の安全性に対する要求は増す一方であり、負荷時タップ切換装置の故障診断装置に関しても、高いレベルの正確性と迅速性が要求されている。したがって、異常箇所の断定に要する時間を少しでも短縮し、スピーディ且つ的確に異常箇所を判定する故障診断技術が待たれていた。
本発明は、以上の課題を解決するために提案されてものであって、その目的は、電磁接触器の接点切換時間や動作時間を判断基準とすることなく、不具合箇所を容易且つ短時間で断定することが可能であり、信頼性・安全性の向上に大きく寄与することができる負荷時タップ切換装置の故障診断装置およびその方法を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するために、昇圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して昇圧側にタップ切換をさせ、一方、降圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して降圧側にタップ切換をさせる負荷時タップ切換装置の故障を診断する装置であって、昇降圧指令が入力されたことを検出する指令入力センサーと、前記電動機、前記機械的接点および前記電磁接触器に流れる電流を検出する電流センサーと、前記指令入力センサーによる昇降圧指令の入力状態を監視すると共に、前記電流センサーの検出結果に基づいて前記機械的接点および前記電磁接触器の接点における開閉動作を監視する状態監視部と、前記指令入力センサーによる昇降圧指令および前記機械的接点と前記電磁接触器の接点における開閉動作のパターンを、あらかじめ正常時に検出・記憶させた標準パターンと、比較することにより、前記電動機および前記電磁接触器の異常の有無および異常箇所の判定を行う異常診断部を有することを特徴としている。
本発明では、次のようにして負荷時タップ切換装置の異常有無および異常箇所の判定を行っている。まず、指令入力センサーが動作した場合、昇降圧切換指令が正常に入ったことを確認できる。また、電流センサーに電流が流れ、最終的に電流が切れたことを確認することで各電磁接触器の接点および機械的接点が正常に動作したことが確認できる。
さらに、状態監視部にて指令入力センサーおよび電流センサーの動作を監視し、監視結果と、正常時に検出・記憶させた各センサーの動作の標準パターンとを比較する。そして、タップ切換を最後まで行った場合には正常と判定する。
一方、タップ切換動作が途中で停止した場合で、電磁接触器の電流を検知するための電流センサーが、前記標準パターンから外れた動作をしていれば、該センサーに電流を流すか切るかするための接点における接触不良、あるいは電磁接触器自体の故障と判定することができる。また、電動機の電流を検知するための電流センサー、前記標準パターンから外れた動作をしていれば、該センサーに電流を流すか切るかするための接点における接触不良、あるいは電動機自体の故障と判定できる。
さらに、電動操作機構に指令信号を送ったにもかかわらず、タップ切換を始めない場合には、状態監視部においてチェックした指令入力センサーの動作から、異常箇所を判定する。すなわち、指令入力センサーが動作していれば、途中停止の場合から故障因子を判定し、指令入力センサーが動作していなければ、電動操作機構に指令信号を送る側の故障と判定する。
本発明の負荷時タップ切換装置の故障診断装置およびその方法によれば、電磁接触器の接点切換時間や動作時間に基づいて異常を判断するのではなく、指令入力センサーによる昇降圧指令および機械的接点と電磁接触器の接点における開閉動作を、正常時の標準パターンと比較することによって、異常有無および異常箇所を判定することができ、容易且つ短時間のうちに、不具合箇所を断定することが可能となり、信頼性・安全性の向上に大きく寄与することができた。
以下、本発明に係る代表的な実施形態について、図1〜図2を参照して、具体的に説明する。図1は本発明に係る代表的な実施形態の電動操作機構の回路図、図2は本実施形態1の動作シーケンス図である。なお、図1において図3に示した従来技術と同一部分に関しては同一符号を付して説明は省略する。
(1)構成
本実施形態は、図1に示すように、回路構成上、図3の従来技術における回路に対して、電流センサーCM、CR、CL、CX、CB、C1、C2、昇圧指令入力センサーP2、降圧指令入力センサーP3および状態監視部101、異常診断部102を付加したものである。
各電流センサーCM、CR、CL、CX、CB、C1、C2における電流検出対象機器は、次の通りである。すなわち、電流センサーCMは電動機88M、CRは昇圧切換用電磁接触器88R、CLは降圧切換用電磁接触器88L、CXは歩進用電磁接触器88X、CBはブレーキ用電磁接触器88B、C1は昇降圧切換用カムスイッチ34−1、C2は歩進用カムスイッチ34−2を、それぞれ電流検出対象機器としている。
昇圧指令入力センサーP2および降圧指令入力センサーP3はそれぞれ、昇圧指令および降圧指令が入力されたことを検出するセンサーである。状態監視部101は、指令入力センサーP2、P3による昇降圧指令の入力状態を監視すると共に、電流センサーCM、CR、CL、CX、CB、C1、C2の検出結果に基づいて機械的接点である昇降圧切換用カムスイッチ34−1、歩進用カムスイッチ34−2および電磁接触器88R、88L、88X、88Bの各接点における開閉動作を監視するようになっている。
また、異常診断部102は、指令入力センサーP2、P3による昇降圧指令およびカムスイッチ34−1、34−2および電磁接触器88R、88L、88X、88Bの各接点における正常時の動作を標準パターンとして記憶しておき、指令入力センサーP2、P3による昇降圧指令、およびカムスイッチ34−1、34−2および電磁接触器88R、88L、88X、88Bの各接点における実際の開閉動作を、あらかじめ記憶した標準パターンと比較することにより、各部における異常の有無および異常箇所の判定を行う部分である。
(2)動作
続いて、本実施形態における動作について、昇圧切換指令の場合を例にとり、詳しく説明する。以下の[a]〜[k]は、図2中のa〜kの状態を説明したものである。
[a]昇圧指令入力用接点2より昇圧切換指令が入力される。このとき、昇圧指令入力センサーP2が昇圧切換指令の入力を検出する。
[b]前記aの信号入力により、電流センサーCRが電流を検知すると共に、昇圧切換用電磁接触器88Rが励磁され、常開接点88R−1、88R−2、88R−4が閉路し、常閉接点88R−3が開路する。
[c]昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−4の閉成により、電流センサーCBが電流を検知すると共に、ブレーキ用電磁接触器88Bが励磁され、常開接点88B−1、88B−3、88B−4が閉成し、常閉接点88B−2が開路される。
[d]上記bにて昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−1が閉成し、前記cにてブレーキ用電磁接触器88Bの常開接点88B−1が閉成することにより、モーター駆動回路に電流が流れ、電流センサーCMが電流を検知する。同時に電動機88Mが起動し、タップ切換動作が昇圧方向に開始される。
[e]昇降圧切換用カムスイッチ34−1が動作し、閉成する。この時、電流センサーC1が、昇降圧切換用カムスイッチ34−1→常開接点88R−2→常閉接点88L−2→昇圧切換用電磁接触器88R→電流センサーCRの回路を通る電流を検知する。
[f]歩進用カムスイッチ34−2が動作し、閉成する。この時、電流センサーC2が、歩進用カムスイッチ34−2→常開接点88B−3→歩進用電磁接触器88X→電流センサーCXの回路を通る電流を検知する。
[g]前記fにて歩進用カムスイッチ34−2が閉成することにより、電流センサーCXが電流を検知する。歩進用電磁接触器88Xが励磁され、常開接点88X−3、88X−4、88X−5が閉成され、常閉接点88X−1、88X−2、88X−5、88X−6が開路する。常閉接点88X−1が開路することにより、昇圧切換用電磁接触器88Rの自己保持回路は昇降圧切換用カムスイッチ34−1に移る。また、常閉接点88X−2が開路することにより、歩進用回路を形成する。
[h]歩進用カムスイッチ34−2が再度動作し、電流センサーC2が電流の切れたことを検知する。
[i]昇降圧切換用カムスイッチ34−1が再度動作し、電流センサーC1が電流の切れたことを検知する。カムスイッチ34−1の接点を開極することにより、電流センサーCRが電流の切れたことを検知し、昇圧切換用電磁接触器88Rの励磁が解かれ、常開接点88R−1、88R−2、88R−4が開極する。
[j]昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−4が開極することにより、電流センサーCBが電流の切れたことを検知し、ブレーキ用電磁接触器88Bの励磁が解かれ、常開接点88B−1、88B−3、88B−4は開極し、88B−2は閉極する。88B−1の開極および前段iにおける昇圧切換用電磁接触器88Rの常開接点88R−1の開極により、モーター駆動回路が開路する。さらにブレーキ用電磁接触器88Bの常閉接点88B−2の閉極により電動機88Mの端子U、V、Wの短絡回路を形成し、電動機88Mが停止し、電流センサーCMに流れる電流が切れる。以上でタップ切換が終了する。
[k]上記jにおけるブレーキ用電磁接触器88Bの常開接点88B−3開極により、電流センサーCXへの電流が切れ、歩進用電磁接触器88Xの励磁が解かれ、これにより歩進用電磁接触器88Xの常閉接点88X−2、88X−6が閉極し、次の指令を受け付けることができる。
(3)作用
以上のような本実施形態の作用は次の通りである。上述したa〜kの動作において、昇圧指令入力センサーP2が動作したことにより、昇圧切換指令が正常に入ったことを確認できる。また、電流センサーCR、CB、CM、C1、C2、CXに電流が流れ、最終的に電流が切れたことを確認することにより、各電磁接触器88R、88X、88Bの接点およびカムスイッチ34−1、34−2が正常に動作したことが確認できる。
また、状態監視部101では昇圧指令入力センサーP2、電流センサーCR、CB、CM、C1、C2、CXの動作を監視し、異常判定部102において、予め記憶しておいた正常時の標準パターンの動作と、状態監視部101にて監視している実際の動作と比較を行い、有意差がなく、タップ切換を最後まで行った場合、正常と判定する。
タップ切換動作が途中で停止した場合、電磁接触器88R、88X、88Bの電流を検知する電流センサーCR、CX、CB、が所定の動作をしていないときは、これら電流センサーに電流を流すか切るかするための電磁接触器88R、88X、88Bに含まれる接点の接触不良あるいは電磁接触器88R、88X、88B自体の故障と判定する。
また、電動機88Mの電流を検知する電流センサーCMが所定の動作をしていないときは、電流センサーCMに電流を流すか切るかするための接点における接触不良あるいは電動機88M自体の故障と判定する。さらに、電動操作機構に指令信号を送ったにもかかわらず、タップ切換を始めない場合は、昇圧指令入力センサーP2の動作をチェックし、昇圧指令入力センサーP2が動作していれば、上記途中停止の場合から故障因子を判定し、昇圧指令入力センサーP2が動作していなければ、電動操作機構に指令信号を送る側の故障と判定する。
なお、以上の説明では、昇圧指令を入力した場合を例にとったが、降圧指令を入力した場合には昇圧指令入力センサーセンサーP2に代わって降圧指令入力センサーP3が動作する。また、昇圧切換用電磁接触器88Rに代わって降圧切換用電磁接触器88Lが動作するので、電流センサーに関しても、CRではなく、CBが動作するようになる。
(4)効果
以上述べたように、本実施形態によれば、従来技術のように、電磁接触器の接点切換時間や動作時間に基づいて異常箇所を断定していないので、異常なパターンをとる動作が、仮に正常な標準パターンの所要時間内に収まっていたとしても、異常箇所を迅速且つ的確に発見することができる。したがって、不具合箇所の断定を容易に短時間で行うことができる。これにより、変圧器の高電圧化と大容量化が進む現在にあって、信頼性および安全性の向上といった社会的な要請に応えることができる。
(5)他の実施形態
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、各センサーの構成や配置数等は適宜変更可能である。
本発明に係る代表的な実施形態における電動操作機構の回路図。 図1に示した本実施形態の動作シーケンス図。 従来の負荷時タップ切換装置における電動操作機構の回路図。 図3に示した電動操作機構の動作シーケンス図。
符号の説明
1A…制御部
1B…モーター部
R…操作電源用入力接点(R相)
S…操作電源用入力接点(S相)
T…操作電源用入力接点(T相)
2…昇圧指令入力用接点
3…降圧指令入力用接点
88…配線用遮断器
88M…電動機
88R…昇圧切換用電磁接触器
88R−1〜4…昇圧切換用電磁接触器接点
88L…降圧切換用電磁接触器
88L−1〜4…降圧切換用電磁接触器接点
88X…歩進用電磁接触器
88X−1〜6…歩進用電磁接触器接点
88B…ブレーキ用電磁接触器
88B−1〜4…ブレーキ用電磁接触器接点
34−1…昇降圧切換用カムスイッチ
34−2…歩進用カムスイッチ
CM…モーター電流センサー
CR…電流センサー
CL…電流センサー
CX…電流センサー
CB…電流センサー
C1…電流センサー
C2…電流センサー
P2…昇圧指令入力センサー
P3…降圧指令入力センサー
101…状態監視部
102…異常診断部

Claims (2)

  1. 昇圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して昇圧側にタップ切換をさせ、一方、降圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して降圧側にタップ切換をさせる負荷時タップ切換装置の故障を診断する装置であって、
    昇降圧指令が入力されたことを検出する指令入力センサーと、
    前記電動機、前記機械的接点および前記電磁接触器に流れる電流を検出する電流センサーと、
    前記指令入力センサーによる昇降圧指令の入力状態を監視すると共に、前記電流センサーの検出結果に基づいて前記機械的接点および前記電磁接触器の接点における開閉動作を監視する状態監視部と、
    前記指令入力センサーによる昇降圧指令および前記機械的接点と前記電磁接触器の接点における開閉動作のパターンを、あらかじめ正常時に検出・記憶させた標準パターンと、比較することにより、前記電動機および前記電磁接触器の異常の有無および異常箇所の判定を行う異常診断部を有することを特徴とする負荷時タップ切換装置の故障診断装置。
  2. 昇圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して昇圧側にタップ切換をさせ、降圧指令が入力されると、機械的接点および電磁接触器によりシーケンス制御され、電動操作機構駆動用電動機に通電して降圧側にタップ切換をさせる負荷時タップ切換装置の故障を診断する方法であって、
    指令入力センサーにより昇降圧指令が入力されたことを検出する昇降圧指令検出ステップと、
    電流センサーにより前記電動機、前記機械的接点および前記電磁接触器に流れる電流を検出する電流検出ステップと、
    前記指令入力センサーによる昇降圧指令の入力状態を監視すると共に、前記電流センサーの検出結果に基づいて前記機械的接点および前記電磁接触器の接点における開閉動作を監視する状態監視ステップと、
    前記指令入力センサーによる昇降圧指令および前記機械的接点と前記電磁接触器の接点における開閉動作のパターンを、あらかじめ正常時に検出・記憶させた標準パターンと、比較することにより、前記電動機および前記電磁接触器の異常の有無および異常箇所の判定を行う異常診断ステップを含むことを特徴とする負荷時タップ切換装置の故障診断方法。
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