JP4761112B2 - ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 - Google Patents
ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4761112B2 JP4761112B2 JP2005039888A JP2005039888A JP4761112B2 JP 4761112 B2 JP4761112 B2 JP 4761112B2 JP 2005039888 A JP2005039888 A JP 2005039888A JP 2005039888 A JP2005039888 A JP 2005039888A JP 4761112 B2 JP4761112 B2 JP 4761112B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- aryl
- substituted
- alkyl group
- hydrogen atom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Furan Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
〔式Z中、X3は、結合手、または
を示し;
R3は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し;
R4は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC1−6アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
R5、R6は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]、
または
R7、R8は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
を示し;
X6は、結合手、C1−6アルキレン基、または
R18は、水素原子、水酸基、−CHO、−COOAlk、またはC1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の水酸基により置換されていてもよい)を示す]
を示し;
X7は、結合手、−HN−CO−、または−N=CH−を示し;
R9は、水素原子、またはシアノ基を示し;
R10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示すか、
あるいは、R9、R10は、それらが結合する炭素原子とともに複素芳香環を形成して、その結果、Zbが、
R11は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
X8は、結合手、またはC1−6アルキレン基を示し;
R17は、水素原子、ハロゲン原子、−COOAlk、シアノ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、およびシアノ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい]、または5〜7員複素環を示す〕;
式(I)中、X1は、結合手、−O−、
式(I)中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、ハロゲン原子、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキル基[該アルキル基は、ハロゲン原子、−COOAlk、アミノ基(該アミノ基は、C1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい)、スルファニル基、C6−14アリールスルファニル基(該アリールスルファニル基のアリールは、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい]を示すか、あるいは、
R1は、Zaであってもよい;
式(I)中、X2は、結合手、C1−6アルキレン基、
式(I)中、R2は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる置換基により一置換または二置換されていてもよい]、水酸基、
−COOAlk、−CHO、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基、ならびに、ZがZbであるときはZa、からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示す;
式(I)中、Y1、Y2は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
で表わされる化合物である、(1)または(2)に記載の組成物。
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;または
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド、
である、(3)に記載の組成物。
で表わされる化合物である、(1)または(2)に記載の組成物。
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;または
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
である、(5)に記載の組成物。
式(X)中、R20は、−CH=CR21−R22を示す
〔ここで、R21は、水素原子、または
を示し;
R22は、シアノ基、−COOAlk、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
R25、R26は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]
、または
R27、R28は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
を示す〕;
式(X)中、W1は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
あるいはその医薬上許容される塩。
W1は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
式(I)において、置換基Z(Za、ZbおよびZd)は、ベンゾフラン環上の置換可能などの位置に置換してもよく、置換される位置としては、例えば、2,3,4,5,6または7位が挙げられ、好ましくは、2、3、4、5または7位であり、より好ましくは、2、3、4、5位である。
また、別の局面において、置換基Y1、Y2は4、5、6または7位に置換できるが、好ましくは、4、5、6位である。
前記C1−6アルキレン基は1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH3、−COOC2H5などが挙げられ、より好ましくは、−COOC2H5である。また、置換基の数は、例えば、0〜3個、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、X4、X5が無置換のC1−6アルキレン基であることを意味する。
該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよく、前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、置換基の数は0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基が0個とは、R7、R8が無置換のアルキルチオ基であることを意味する。
また、置換基である該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい。該アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、置換基であるC1−6アルキル基が無置換であることを意味する。
R1のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は、水酸基、ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシ、メチレンジオキシであり、より好ましくは、メトキシである。また、置換基の数は、例えば、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R1が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
該アルキル基に置換していてもよい好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH3、−COOC2H5などが挙げられる。
該アルキル基に置換していてもよいアミノ基は、C1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい。該アミノ基に置換していてもよいC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルまたはエチルである。即ち、アミノ基としては、−NH2、−NH(CH3)、−N(CH3)2、−N(C2H5)2等が好ましい。
R2のC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
R2のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。該アルキル基は1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子または臭素原子である。該アルキル基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とは、R2が無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
置換基であるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子、臭素原子である。
置換基であるC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
R2のC6−14アリール基の置換基の数は、特に限定されないが、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。置換基の数が0個とは、R2のアリール基が無置換のアリール基であることを意味する。
R12のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また、該アリール基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R12が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
で表わされる化合物である。
で表わされる化合物である。
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;および
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
ならびにこれらの医薬上許容される塩が挙げられる。
また、本発明に用いられる化合物中の二重結合部において立体異性体(シス体およびトランス体またはZ体およびE体)が存在する場合は、特にことわりのない限りいずれの異性体とも本発明に包含される。
前記C1−6アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH3、−COOC2H5などが挙げられ、より好ましくは、−COOC2H5である。また、置換基の数は、例えば、0〜3個、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、X10、X11が無置換のC1−6アルキレン基であることを意味する。
該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよく、前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、置換基の数は0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基が0個とは、R27、R28が無置換のアルキルチオ基であることを意味する。
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル;および
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
ならびにこれらの医薬上許容される塩が挙げられる。
また、ベンゾフラン誘導体がカルボキシル基などの酸性の基を有する場合は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、有機塩基塩(例えば、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、ピリジン塩、tert−ブチルアミン塩など)を形成することができる。
本発明のベンゾフラン誘導体のプロドラッグとしては、ベンゾフラン誘導体のアミノ基が、アシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体のアミノ基が、エイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など);ベンゾフラン誘導体の水酸基が、アシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体の水酸基が、アセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など);ベンゾフラン誘導体のカルボキシル基が、エステル化、アミド化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体のカルボキシル基が、エチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など);等が挙げられる。
これらの化合物は自体公知の方法によって本発明のベンゾフラン誘導体から製造することができる。また、本発明のベンゾフラン誘導体のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で本発明のベンゾフラン誘導体に変化するものであってもよい。
本製法は一般にヘック反応(オーガニックリアクションズ、第27巻、345ページ、1982年)で例示される反応に付すことによって行われる。反応は通常、溶媒中、パラジウム触媒存在下にて行われる。
製法1において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、トリエチルアミン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)など;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法1における化合物(III)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIa)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法1におけるパラジウム触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、パラジウムカーボン、パラジウムアルミナ、パラジウムゼオライト、パラジウムシリカ、酸化パラジウムなどが挙げられる。触媒の使用量は、化合物(IIa)1モルに対して、通常0.001−0.5モル、好ましくは、0.001−0.1モルである。
製法1において、触媒活性を維持する目的でホスフィン配位子を添加することもでき、ホスフィン配位子としては、例えば、トリ−o−トリルホスフィンなどが挙げられる。ホスフィン配位子の使用量はパラジウム触媒1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法1における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃、30分から24時間である。また、必要に応じて封管を使用し、閉鎖系にて反応させる場合もある。
製法a−1において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法a−1において使用される塩基としては特に限定はなく、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなど)、水酸化アルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、水素化金属化合物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)などの無機塩基;アルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなど)、アミン類(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)などの有機塩基が挙げられる。
製法a−1における化合物(V−1)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IVa−1)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法a−1における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
製法a−2においては、まず化合物(V−2’)から常法により酸ハライドである化合物(V−2)を製造する。酸ハライドの調製に用いられる試薬としては特に限定はなく、例えば、塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどが挙げられる。該試薬の使用量は、特に限定はなく、化合物(V−2’)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。酸ハライド調製のための反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬によって異なるが、通常−30〜150℃、30分から12時間である。過剰の試薬は留去等によって除去される。
次に化合物(V−2)と化合物(IVa−2)とを反応させる。該反応は通常、溶媒中行われる。該反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
該反応における化合物(V−2)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IVa−2)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。 該反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
化合物(IVa−2)も製法bに準じて製造することができる。
本製法は一般にウィティヒ−ホーナー−エモンズ反応(ケミストリーレビュー、第74巻、87ページ、1974年)で例示される反応に付すことによって行われ得る。反応は通常、溶媒中にて行われる。
製法2において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法2における化合物(VII)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIa−3)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法2における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
なお、化合物(IIa−3)は(製法1)中の(製法a−1)または(製法a−2)に準じて製造することができる。
製法3は、式(II)中、Zcが−X6−NH2である式(IIb)を有する化合物(化合物(IIb))と、式(VIII)を有する化合物(化合物(VIII))とを反応させ、式(I)中、ZがZbである式(Ib−1)を有する化合物(化合物(Ib−1))を製造する方法である。
製法3においては、まず化合物(VIII’)から常法により酸ハライドである化合物(VIII)を製造する。酸ハライドの調製に用いられる試薬としては特に限定はなく、例えば、塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどが挙げられる。該試薬の使用量は、特に限定はなく、化合物(VIII’)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。酸ハライド調製のための反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬によって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から12時間である。過剰の試薬は留去等によって除去される。
次に化合物(VIII)と化合物(IIb)とを反応させる。該反応は通常、溶媒中行われる。該反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
該反応における化合物(VIII)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIb)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
該反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃、30分から24時間である。
なお、化合物(IIb)は(製法1)中の(製法a−1)または(製法a−2)に準じて製造することができる。
製法4の加水分解反応においては、化合物(Ib−2)を溶媒中、塩基存在下で反応させる。
製法4の加水分解反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法4の加水分解反応に用いられる塩基としては、アミン類(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)などの有機塩基が挙げられる。
製法4の加水分解反応に用いられる塩基の使用量は、特に限定はなく、化合物(Ib−2)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。
製法4の加水分解反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常、−30〜150℃で、30分から24時間である。
初めに、化合物(XII)を、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)雰囲気下、無水溶媒中、ジメチルホルムアミド(DMF)と、POCl3、SOCl2、またはCOCl2等の試薬を用いて閉環反応に供する。
化合物(X)の合成は、通常、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)雰囲気下、無水溶媒中、塩基の存在下で化合物(XI)と化合物(XIII)とを反応させることにより行われる。
上記諸成分を混合した後、混合物を自体公知の手段に従い、例えば、カプセル剤、錠剤、細粒剤、顆粒剤、ドライシロップなどの経口投与用または注射剤、坐剤などの非経口投与用の製剤とすることができる。
ベンゾフラン誘導体またはその医薬上許容される塩の投与量は、投与対象、症状、その他の要因によって異なるが、例えば、骨粗鬆症に罹患した成人に対して経口投与する場合、1回量として、1〜500mg程度を1日1〜3回程度与える。
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド
融点 263.3〜265.3℃
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 261.5〜262.8℃
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 223〜229℃
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 204〜206℃
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール
融点 105.8〜106.5℃
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン
融点 203.5〜205.0℃
[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−アセトアルデヒド
Rf=0.78(CHCl3:AcOEt=20:1)
1H-NMR(400MHz:CDCl3)δ:5.72(1H, d, J=8.1Hz, CHCHO),6.79(1H, d, J=16.2Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl ),7.43-7.45(3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.45(1H, d, J=8.5Hz, Bf7-H), 7.59-7.62(2H, m,phenyl-2,6-H), 7.63(1H, dd, J=8.8Hz, 1.8Hz, Bf6-H), 7.77(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 8.05(1H, d, J=2.1Hz, Bf4-H), 10.3(1H, d, J=8.1Hz,-CHCHO)
13C-NMR(500MHz:CDCl3)δ:98.66, 114.09, 118.02,118.09, 123.58, 124.20, 128.16, 129.16, 130.70, 132.20, 132.41, 134.46, 137.96,142.48, 153.07, 155.79, 156.92, 185.84
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%) 393(M+,100), 364(53.46),103(42.21), 77(40.32)
Analysis(Found: C,60.74; H,2.88;N,3.54.C20H12BrNO3requires C,60.93;H,3.07; N,3.55.)
[8−ブロモ−2−((E)−プロペニル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−アセトアルデヒド
m.p.208.6-210.5℃
1H-NMR(CDCl3, 400MHZ)δ:2.04(3H, dd, J=7.0Hz, 1.5Hz, -CH=CHCH 3),
5.67(1H, d, J=8.1Hz, CHCHO),6.20(1H, dq, J=15.6Hz, 1.8Hz, -CH=CHCH3),
7.09(1H, qd, J=15.5Hz, 7.0Hz, -CH=CHCH3), 7.44(1H, d, J=8.8Hz,Bf7-H),
7.61(1H, dd, J=8.8Hz, 1.8Hz, Bf6-H), 8.01(1H,d, J=2.2Hz, Bf4-H), 10.2(1H, d, J=8.1Hz, -CHCHO)
13C-NMR(400MHz:CDCl3)δ:98.50, 114.04, 117.92,122.67, 123.56, 124.23, 132.10, 132.20, 137.89, 142.71, 153.06, 155.72, 156.28,185.86
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%) 331(M+, 100),316(26.23),302(35.28)
Analysis(Found: C,53.97; H,2.89;N,4.27. C15H10BrNO3 requires C,54.24;
H,3.03; N,4.22.)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル
m.p. 198.7- 200.3℃
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ :1.35 (3H, t,J=7.3Hz,-OCH2CH3), 4.26 (2H,q, J=7.0Hz, -OCH2CH3), 5.84(1H, dd, J=11.7Hz,0.7Hz, =CHCH=CHCOOCH2CH3 ), 5.96 (1H ,dd, J=15.4Hz,0.7Hz,=CHCH=CHCOOCH2CH3), 6.73 (1H, d, J=16.1Hz,-CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl), 7.36(1H, d, J=8.8Hz, Bf-7H), 7.39-7.45 (3H, m,phenyl-3,4,5-H), 7.51 (1H, dd, J=8.8Hz, 2.2Hz, Bf6-H), 7.59-7.62 (2H, m,phenyl-2,6-H), 7.72(1H, d, J=16.2 Hz, -CH=CH-phenyl, -CH=CH-pheny), 7.89 (1H, dd,J=15.4Hz, 12.1Hz, =CHCH=CHCOOCH2CH3), 7.94 (1H, d, J=1.9 Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%)463(M+,100),434(3.89),418(10.43),390(45.69),103(22.32),77(14.73)
Analysis (Found: C, 62.03; H, 3.71; N,2.90. C24H18BrNO4 requires C, 62.08; H, 3.91;N, 3.02)
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル
m.p. 194.4- 196.4℃
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ :1.31 (6H, t,J=7.3Hz,-OCH2CH 3 ×2), 4.07-4.18(4H,m, OCH 2CH3×2), 5.68(1H, dd, J=11.9Hz,2.3Hz, =CHCH=(4-chlorophenyl)(PO(OC2H5)2)), 6.76(1H, d, J=16.4Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl),7.32(2H,d, J=8.7Hz, 4-chlorophenyl -2,6-H or -3,5-H), 7.33(1H, m, Bf7-H), 7.40-7.45(5H,m, -CH=CH-phenyl-3,4,5-H, 4-chlorophenyl -2,6-H or -3,5-H), 7.49(1H, dd,J=8.7Hz, 2.3Hz, Bf-6H), 7.78 (1H, d, J=16.1Hz, CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl),7.62-7.64 (2H, m, -CH=CH-phenyl-2,6-H), 7.78(1H, d, J=16.0Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 7.89 (1H, dd, J=21.6Hz, 11.9Hz, =CHCH=C(4-chlorophenyl)(PO(OC2H5)2)), 7.94 (1H, d,J=1.8 Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%) 639(M++2, 100), 637(M+, 72.86), 500(37.73),103(9.95), 77(3.61)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸ジエチルアミド
m.p. 189.9-190.5℃
1H-NMR(400MHz,CDCl3) δ :1.23(6H, t, J=8.0Hz,-N(CH2CH 3)2),3.48(4H, m,
-N(CH 2CH3)2), 5.88(1H, dd,J=12.6Hz,0.7Hz, CHCHO), 6.37(1H, dd, J=14.6Hz, 0.7Hz, =CHCH=CHCON(CH2CH3)2), 6.71(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 7.33(1H, d, J=8.8Hz, Bf-7H)7.37-7.43(3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.48(1H, dd, J=8.8Hz, 2.2Hz, Bf6-H)
7.60-7.63(2H, m, phenyl-2,6-H),7.74(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl) 7.93(1H, d, J=2.2Hz, Bf4-H), 7.95(1H, dd,J=14.6Hz, 12.1Hz, -CHCH=CHCONH-)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%)490(M+,76.46), 418(87.49), 391(100), 103(19.29), 77(10.96)
HREIMS m/z 490.0894(calcd for C26H23O3N2Br,490.0896)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−アミド
m.p.247.1-248.5℃
1H-NMR(CDCl3, 400MHZ)δ:2.85 (2H, t, J=7.0Hz, NH-CH2-CH 2-), 3.64 (2H, q,J=7.0Hz, -NH-CH 2 -CH2-),3.87(3H, s , -OCH3),3.88(3H, s, -OCH3), 5.51(H, t, J=5.9Hz, NH), 5.79(1H, d,J=12.1Hz, =CH-CH=CH-CONH-),5.85(1H, d, J=15.1Hz, =CH-CH=CH-CONH-), 6.73(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 6.76(1H, d , J=8.8Hz, -CH2CH2-phenyl-6-H),6.78(1H, s , -CH2CH2-phenyl-2-H), 6.83(1H, d,J=7.7Hz, -CH2CH2-phenyl-5-H), 7.34(H, d,J=8.8Hz,,Bf7-H), 7.38-7.44(3H, m, -CH=CH-phenyl3,4,5-H), 7.49(1H, dd,J=8.8Hz, 2.2Hz,,Bf6-H), 7.61-7.63(2H, m, -CH=CH-phenyl2,6-H), 7.74(H, d,J=16.1Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl), 7.88(1H, q, J=15.0Hz,14.7Hz, =CH-CH=CH-CONH-),7.94(1H, d, J=1.8Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%):598(M+,12.82),447(7.77), 418(11.91), 390(4.58), 103(12.58)
Analysis(Found: C,63.95; H,4.39;N,4.65. C32H27BrN2O5 requiresC,64.21;
H,4.52; N,4.68.)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−モルホリン−4−イル−ブタ−2−エン−1−オン
m.p. 221.5-223.6℃
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ : 3.72-3.73(8H, m, morpholine-H), 4.37 ( 1H, dd, J=12.1Hz, 8.0Hz, =CHCH:CHCO-morpholine ), 6.37 (1H ,d, J=14.2Hz,=CHCH:CHCO-morpholine ), 6.73 (1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor
-CH=CH-phenyl ), 7.36(1H, d,J=8.8Hz, Bf-7H), 7.38-7.44 (3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.50 (1H, dd, J=8.7Hz,2.2Hz, Bf6-H), 7.60-7.63 (2H, m, phenyl-2,6-H), 7.74(1H, d, J=16.1 Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl ), 7.95 (1H, d,J=1.9 Hz, Bf4-H), 7.97 (1H, dd, J=14.6Hz, 11.2Hz, =CHCH=CHCO-morpholine)
EIMS (70eV) m/z (rel.int.,%) 506(M+, 86.26), 420(100),418(97.07), 390(27.70), 103(16.67)
Analysis (Found: C, 61.68; H, 4.11; N,5.42. C24H18BrNO4 requires C, 61.79; H, 4.19;N, 5.54)
マウス頭蓋骨由来骨芽細胞様細胞とマウス下肢の長幹骨より調製した骨髄細胞との共培養により得られた破骨細胞様細胞を用い、骨吸収能評価法としてPit assay法を用いて、実施例1、2、3、4、5、6、9、10の化合物の破骨細胞の骨吸収に対する影響を検討した。
生後1〜2日のddYマウス(Shizuoka Laboratories AnimalCenter, Kyoto, Japan)を70%エタノール溶液に浸け消毒し頭部を切断後、頭頂骨および前頭骨を無菌的に摘出し、付帯した筋肉、血球を可及的に除きPBSにて洗浄した。コラゲナーゼ(細胞分散用、034−10533,Wako Pure Chemical industries)5mgを、2.5%トリプシン(Dainippon Pharmaceutical Co.,Osaka, Japan)50mlに使用直前に無菌的に溶解し、酵素液を調製した。骨片を酵素液10mlに移し、手で5分間温めながら振とうした(#1)。#1の細胞浮遊画分を吸引除去し、新たに酵素液10mlを加えた。3分間ピペットマンで撹拌し、7分間手で温めながら振とうした。この操作を4回繰り返し、細胞浮遊液を集め(#2〜5)、遠心分離機(LC−100,Tomy,Tokyo, Japan)で、1000×g,10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、沈渣に10%ウシ胎仔血清(FCS, Moregate, Australiaand New Zealand)を含むα−MEMを加えよく懸濁し、100mm細胞培養用マイクロテストプレート(Greiner)に播種した。#2〜5の細胞を、10%FCSを含むα−MEM培地中、37℃、5%CO2の条件下、CO2インキュベーターで培養し、2日おきに培地交換を行った。preconfluentになった細胞をPBSで洗い、0.25%トリプシンを加え細胞懸濁液とした。これを新しいα−MEM培地中に懸濁し、本試験に用いた。
collagen溶液(cell matrix Type I-A 3.0mg / ml,Nitta Gelatin Inc., Osaka Japan)5ml、5倍濃度α−MEM(Gibco BRL, Paisley, Scotland, UK)1.4ml、および200mM HEPES緩衝液(2.2%NaHCOを含有)(pH7.4)0.7mlを氷冷下で混合し、100mmディッシュ1枚あたり3ml加え、ディッシュ全面が覆われるように軽くゆすり、37℃のCO2インキュベーターにて、30分間放置して、コラーゲンゲルを作製した。このコラーゲンゲル上に頭蓋骨由来骨芽細胞(10×105 cell/100mmディッシュ)を播種した。ddY系雄マウス10匹(5週齢)(ShizuokaLaboratories Animal Center)を頸椎脱臼により屠殺後、大腿骨と脛骨を摘出し、付帯した筋肉を剥離し氷冷滅菌PBS中で保存した。骨の両端を切断し、骨髄細胞を取り出した。遠心分離機(LC-100,Tomy)で、1000×g、10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、10% FCSを含むα−MEMを加え懸濁し、コラーゲンゲル上に播種した。3時間後、骨吸収因子であるcarcitriol(WakoPure Chemical Industries)を10nM、およびプロスタグランジンE2(PGE2,P−5640,Sigma Chemical Co.)を1μM加え、2日ごとに培養液(carcitriol,PGE2添加)を交換しながら、7日間共培養してPit assayに用いた。
コラーゲンゲル上の培地を吸引除去し、PBSで2回洗浄し、0.2%コラゲナーゼ溶液でコラーゲンゲルを消化した。消化液を遠沈管に移し、1000×g、10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、100mmディッシュ1枚あたり 5mlのPit assay用α−MEM(pH7.0)を加えて懸濁した。48ウェルプレートの1ウェルあたりPit assay用α−MEM(pH7.0)を500μl加え、アルコール滅菌した象牙切片(直径10mm、厚さ640μm)をwell中に沈め、その上から細胞懸濁液を300μl加えた。3時間培養後、象牙切片を取り出し、薬剤を添加したPit assay用α−MEM(pH7.0)を1ml入れた24ウェル細胞培養用マイクロテストプレート(24ウェルプレート, Falcon)に移し、2日間培養した。2日後、象牙切片を培養液からマイクロチューブに移し、0.01N NaOHを1ml加え、5分間超音波処理し、象牙切片から細胞を除去した。象牙切片を水洗後、pit染色液(0.1%トルイジンブルーを含有する1%ホウ酸ナトリウム)で染色し、風乾後、生物顕微鏡(SCB−1,Nikon Co., Tokyo, Japan)を用いてpitの数を計数した。
++:controlまたはE2と比較して、危険率1%以下で骨吸収抑制効果が見られた。
+:controlまたはE2と比較して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果が見られた。
−:controlまたはE2と比較して、骨吸収抑制効果が見られなかった。
±:E2と比較して、ほぼ同程度の骨吸収抑制効果が見られた。
実施例1、2、3、4、5、6、9、10の化合物は、コントロールに対して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果を示した。これらの内、実施例1、9、10の化合物は、コントロールに対して、危険率1%以下で骨吸収抑制効果を示した。
実施例1の化合物は、E2に対して、ほぼ同程度の骨吸収抑制効果を示し、実施例10の化合物は、E2に対して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果を示した。
OVXラットは、椎体、大腿骨頸部、脛骨近位部などで骨量が減少して、その構造が破壊されて強度が低下し、そして骨代謝が亢進するため、閉経後骨粗鬆症のモデル動物として利用されている。本試験例では、OVAラットにおける実施例1の化合物の効果を検討した。
11週齢の雌性Wistar系ラット(48匹)を、1ケージあたり2匹ずつ収納し、温度23℃、湿度55%、12時間の明暗サイクルの環境下で、飼料と水を自由摂取させた。一週間の予備飼育後、ラットの体重を秤量し、群間で偏りのないようにI〜VIの6つの群(8匹/各群)に分け、I群に対して偽手術(sham)を、II群〜VI群に対しては卵巣摘出術(OVX)を行った。
投与する薬剤を、sesame oil(Wako Pure Chemical Ind.)に懸濁し、表に示すように各群に皮下投与した。投与は、OVX術の1週間後から開始し、8週にわたり、週4回、13〜15時の間に行った。投与用量は、体重1kg当たり0.8mlとし、各週の初日に測定した体重に基づいて算出した。
ラットを、ネンブタール(Abbott, North Chicago, IL)を用いて麻酔した後、頭部を切断し、左右の大腿骨と脛骨を摘出した。両大腿骨は付帯組織を除去後、直ちに力学的強度を測定し、右脛骨は、氷冷した70%エタノール溶液に一昼夜浸漬後、骨塩量(bonemineral content:BMC)および骨密度(bone mineral density:BMD)を測定した。左脛骨は、70%エタノール溶液で固定し、2−プロパノールで脱水後、水溶性メタクリル酸メチル(GMA)で重合および包埋した。これを長軸方向に3μmで薄切後、toluidine blue染色を施し、封入した。子宮は膣上部から卵巣接合部までを摘出し、氷冷生理食塩水で洗浄し、濾紙上で生理食塩水を除去後、湿重量を測定し、10%中性緩衝ホルマリン溶液(Wako Pure Chemical Ind.)で固定した。脱灰後、パラフィンで包埋、薄切し、hematoxylin・eosin(HE)染色を施した。
骨の力学的強度の測定には骨強度試験機(KN−252, Muromachi Kikai Co.,Tokyo, Japan)を用い、右大腿骨は頸部曲げ試験に、左大腿骨は骨幹部の三点曲げ試験に供した。
右大腿骨は、近位端より遠位方向へ28mmの部位で、骨の長軸に対し垂直方向に切断後、大腿骨頸部保定ホルダー(Osakarika, Osaka, Japan)の穴(直径8mm、深さ19mm)の中に速乾性デンタルセメント OSTORON II(GC,Co., Tokyo, Japan)を詰め、近位端側を上にして差し込み固定した。セメント硬化後、ホルダー骨強度試験機に装着し、大腿骨骨頭に上方から頸部が破断するまで、骨に最大50kgの荷重を一定速度(5mm/min)で加えた。
左大腿骨を下部より二点(15mm間隔)で支え、その中央部に垂直上方から荷重した。
小動物用骨塩量測定装置(DCS−600, Aloka, Osaka, Japan)を用い、dualenergy X-ray absorptiometry(DEXA)により測定した。右脛骨は、骨塩量測定装置のX線走査面に対して垂直方向に配置し、二波長のX線(22KeV,53KeV)を走査速度10mm/secで照射し、X線透過度により照射部位のBMCを測定した。脛骨のX線透過像の測定領域(ROI)は、脛骨全体(total)と近位部(proximal:近位端から遠位方向5mmまで)の二ヵ所に設定し、それぞれのROI内のBMCを算出し、BMDは、BMCを骨面積で除して算出した。
ラットの子宮重量は、OVX処置により、sham群に比べ約81%減少し、肉眼的にも子宮萎縮が観察された。他方、E2の投与により、ラットの子宮重量はsham群の約80%まで回復し、子宮の増殖促進作用が見られた。実施例1の化合物は、このE2固有の子宮増殖促進作用を欠如しており、OVX処置により減少したラットの子宮重量に対して影響を与えなかった。
OVX群は、Sham群に比べて内膜の萎縮が観察された。E2群では、OVX処置による内膜の萎縮は見られず、sham群と比較すると、明らかに内膜の肥厚が見られた。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)群、高用量群(100μg/kg)のいずれにおいても、OVX群と比べて、内膜の変化は見られず、実施例1の化合物は、子宮に対する刺激効果がないと考えられた。
OVX後8週間では、脛骨全体の骨塩量は変化しないが、骨頭を含む近位部の骨塩量は、sham群に比べ約13%有意に低下した。実施例1の化合物は、高用量(100μg/kg)において、E2と同様にこの低下を抑制し、回復率は、約50%でOVX群に対し有意差が認められた。
骨密度も脛骨全体では、OVX群はsham群に対して変化は見られないが、骨頭を含む近位端の骨密度は、sham群に比べ約12%有意に低下した。実施例1の化合物は、高用量(100μg/kg)で、E2と同様にこの低下を抑制し、回復率は約63%を示し、有意差が検出された。
OVX群は、sham群に比べ、成長板付近の海綿骨が減少しているのが観察された。OVXによる海綿骨減少は、E2投与により抑制され、緻密な骨梁が観察された。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)では、OVX群に比べてわずかに海綿骨の回復が見られ、高用量(100μg/kg)では、低用量(30μg/kg)よりもさらに骨梁減少の抑制が認められた。
OVXにより大腿骨頸部の最大破断加重は、sham群に比べ約12%有意に低下した。OVXによる破断荷重の低下は、E2で有意に抑制された。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群のいずれにおいても、破断荷重の低下を有意に抑制した。これらの効果は、E2とほぼ同等であった。
OVXにより破断エネルギーは、sham群に対し9%低下したが、有意差は検出されなかった。破断エネルギーについて、E2群、実施例1の化合物の低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群は、OVXによる骨強度の低下を抑制する傾向を示した。
OVX処置によって、大腿骨骨幹部の破断荷重は、sham群に比べ約10%、他方、破断エネルギーは、約18%低下したが、有意差は検出されなかった。
破断荷重および破断エネルギーのいずれにおいても、E2群、実施例1の化合物の低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群は、OVXによる骨強度の低下を抑制する傾向を示した。
Claims (11)
- 式(I−Zb):
R9は、水素原子、またはシアノ基を示し;
R10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示すか、
あるいは、R9、R10は、それらが結合する炭素原子とともに複素芳香環を形成して、その結果、部分構造:
R11は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
X1は、結合手を示し;
R1は、水素原子、ハロゲン原子、または下式Za
X3は、結合手、または
を示し;
R3は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し;
R4は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC1−6アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
R5、R6は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]、
または
R7、R8は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]を示す〕
を示し;
X2は、
R2は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる置換基により一置換または二置換されていてもよい]、水酸基、
−COOAlk、−CHO、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基、ならびに、Zaからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し;
Y1、Y2は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。 - 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項1に記載の組成物。
- 前記式(I−Zb)の化合物が、
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;または
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド、
である、請求項1または2に記載の組成物。 - 式(I−Zd):
X9は、結合手、−CH=N−、または−CO−NH−を示し;
R18は、水素原子、水酸基、−CHO、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC 1−6 アルキル基である)、またはC1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の水酸基により置換されていてもよい)を示し;
X7は、結合手、−HN−CO−、または−N=CH−を示し;
X8は、結合手、またはC1−6アルキレン基を示し;
R17は、水素原子、ハロゲン原子、−COOAlk、シアノ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、およびシアノ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい]、または5〜7員複素環を示し;
X1は、結合手、または−O−を示し;
R1は、水素原子、C1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基を示し;
R2は、C6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し;
Y1、Y2は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。 - 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項4に記載の組成物。
- 前記式(I−Zd)の化合物が、
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;または
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
である、請求項4または5に記載の組成物。 - 式(X):
式(X)中、R20は、−CH=CR21−R22を示す
〔ここで、R21は、水素原子、または
を示し;
R22は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC 1−6 アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
R25、R26は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]
、または
R27、R28は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
を示す〕;
式(X)中、W1は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。 - 4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル;または
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
あるいはその医薬上許容される塩。 - 請求項7または8に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含んでなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
- 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項9に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005039888A JP4761112B2 (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005039888A JP4761112B2 (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006225303A JP2006225303A (ja) | 2006-08-31 |
JP4761112B2 true JP4761112B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=36986983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005039888A Expired - Fee Related JP4761112B2 (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4761112B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8563743B2 (en) | 2010-07-22 | 2013-10-22 | Fuso Pharmaceutical Industries, Ltd. | Benzofuranone compound and pharmaceutical composition containing same |
CN104529962B (zh) * | 2014-12-22 | 2016-08-17 | 中科院广州化学有限公司 | 一种2-烷氨基-3-氰基苯并呋喃类化合物及制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06199665A (ja) * | 1992-07-28 | 1994-07-19 | Eli Lilly & Co | ベンゾチオフェン類を含有する医薬製剤 |
JPH08231394A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-09-10 | Eli Lilly & Co | 骨損失抑制用製剤 |
JPH08511273A (ja) * | 1993-10-12 | 1996-11-26 | ファイザー・インク. | エストロゲン作動薬としてのベンゾチオフェンと関連化合物 |
WO2004106317A1 (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-09 | The New Industry Research Organization | ベンゾフラン化合物、およびそれを含有してなる医薬組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MXPA05012249A (es) * | 2003-05-16 | 2006-02-10 | Wyeth Corp | Derivados de arilcarbaldehido oxima y su uso como agentes estrogenicos. |
-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005039888A patent/JP4761112B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06199665A (ja) * | 1992-07-28 | 1994-07-19 | Eli Lilly & Co | ベンゾチオフェン類を含有する医薬製剤 |
JPH08511273A (ja) * | 1993-10-12 | 1996-11-26 | ファイザー・インク. | エストロゲン作動薬としてのベンゾチオフェンと関連化合物 |
JPH08231394A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-09-10 | Eli Lilly & Co | 骨損失抑制用製剤 |
WO2004106317A1 (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-09 | The New Industry Research Organization | ベンゾフラン化合物、およびそれを含有してなる医薬組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006225303A (ja) | 2006-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2207982T3 (es) | Compuestos y metodos para la modulacion de receptores estrogenicos. | |
ES2238034T3 (es) | Compuestos y metodos para la modulacion de receptores estrogenicos. | |
US6331562B1 (en) | Compounds and methods for modulation of estrogen receptors | |
US6372739B1 (en) | Compounds and methods for modulation of estrogen receptors | |
HUT77919A (hu) | Naftilszármazékok, eljárás előállításukra és a vegyületeket tartalmazó gyógyszerkészítmények | |
JPH09118676A (ja) | 窒素含有非塩基性側鎖を有する化合物および医薬製剤 | |
EP1310488A1 (en) | Fused bicyclic amide compounds and medicinal use thereof | |
JPWO2019131582A1 (ja) | 含窒素6員環化合物 | |
US8084492B2 (en) | Benzofuran compound and pharmaceutical composition containing the same | |
US6444688B1 (en) | Compounds and compositions with nitrogen-containing non-basic side chains | |
JP4761112B2 (ja) | ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 | |
DE69600709T2 (de) | Verbindungen mit N-Acyliertem Piperidin in der Seitenkette und Zusammensetzungen | |
WO2011131026A1 (zh) | 呋喃并[3,2-g]色烯类化合物及其应用 | |
KR100624238B1 (ko) | 알파-아릴메톡시아크릴레이트 유도체를 함유하는 대사성골 질환의 예방 및 치료용 약학 조성물 | |
ES2691548T3 (es) | Sales de moduladores de PPAR y métodos para tratar desórdenes metabólicos | |
EA000767B1 (ru) | Бензотиофены, составы, их содержащие, и способы с их использованием | |
JPH1087490A (ja) | インターロイキン6生産抑制剤、骨吸収抑制剤、抗骨粗鬆症剤、及びチアゾール化合物 | |
EP3784229A2 (en) | Slc26a3 inhibitors and use thereof | |
HU201922B (en) | Process for producing 1,5-benzoxathiepin derivatives and pharmaceutical compositions comprising same | |
RU2772958C2 (ru) | Содержащие азот 6-членные циклические соединения | |
WO1999051623A1 (en) | DEPRESSANT FOR PRODUCTION OF TGF-$g(b) | |
JPH07149722A (ja) | 縮合複素環化合物、その製造法および剤 | |
JP2001139571A (ja) | クロモン誘導体、その製造法及び用途 | |
JP2004196792A (ja) | 1,3−ベンゾチアジノン誘導体、その製造法および用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110414 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110517 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110525 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |