JP4761112B2 - ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ベンゾフラン誘導体を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物に関する。
骨組織は極めて動的な組織であり、一生を通じて骨代謝回転によるリモデリング(再構築)が進行する。骨代謝回転は、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収という相反する過程から構成されており、この一連の過程が繰り返されることによって骨構造が維持されている。エストロゲンは、主に骨吸収に作用することによって、骨代謝回転に関与しており、卵巣切除または閉経によって生体内のエストロゲンレベルが低下すると、骨吸収が骨形成を上回るため、骨リモデリングの不均衡が生じ、結果として骨代謝疾患(例えば、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病(Paget’s disease)、ベヒテレフ病(Bechterew's disease)、高カルシウム血症など)を誘発する。
このような背景から、エストロゲン製剤は、閉経後骨粗鬆症の主病因であるエストロゲン欠乏を是正するという生理的な治療剤と考えられてきたが、一方で、子宮および乳腺に対するエストロゲンの刺激作用は、閉経後女性にとって子宮癌や乳癌などの副作用を引き起こす可能性があることから、わが国では以前から使用頻度は低く、さらに、最近の臨床試験成績からは、エストロゲンの補充により心血管系の死亡率および痴呆のリスクが増加することも示唆されている。骨粗鬆症が長期治療を必要とする慢性疾患であることを考えると、エストロゲンと同様の生理的な骨の回復作用を有し、かつ高い安全性を有するエストロゲン代替薬(非ホルモン治療剤)の開発が望まれている。
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(Selective Estrogen ReceptorModulator:SERM)は、エストロゲン感受性の組織において、ある組織に対してはエストロゲンにアゴニスティックに、また、ある組織に対してはアンタゴニスティックに作用する。
その代表的な薬物である塩酸ラロキシフェン(raloxifene:RAL)は、ベンゾチオフェン骨格を有する薬物である(例えば、特許文献1を参照のこと)。本薬剤は、エストロゲン受容体を介して、骨に対する有効性を示すが、子宮および***に対しては刺激作用を持たないため、生殖器系副作用を伴わない骨粗鬆症の予防と治療が可能になり、世界的にも閉経後骨粗鬆症の予防および治療薬として承認されている、SERMに属する化合物である。
欧州特許出願公開第0584952号明細書
本発明は、エストロゲンと同様の生理的な骨の回復作用を有し、かつ高い安全性を有する、新しい型のエストロゲン代替薬(非ホルモン治療剤)を提供することにより、骨代謝疾患(例えば、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病(Paget’s disease)、ベヒテレフ病(Bechterew's disease)、高カルシウム血症など)の予防剤または治療剤に多様性を持たせ、治療の選択範囲を広げることを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ベンゾフラン誘導体が、エストラジオール(E)と同等以上の骨吸収抑制作用、骨代謝調整、軟骨再生作用などを有するが、Eに固有の子宮に対する刺激作用がないことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は以下に関する。
(1) 式(I):
Figure 0004761112
{式(I)中、Zは、下式Z、ZおよびZ
Figure 0004761112
Figure 0004761112

Figure 0004761112

のいずれかを示す
〔式Z中、Xは、結合手、または
Figure 0004761112

[ここで、Yは、水素原子、またはハロゲン原子を示す]
を示し;
は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し;
は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC1−6アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
Figure 0004761112
[ここで、R、Rは、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、C1−6アルコキシ基、および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示すか、あるいは
、Rは、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]、
または
Figure 0004761112
[ここで、X、Xは、同一または異なって、結合手、C1−6アルキレン基(該アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、または
Figure 0004761112
を示し;
、Rは、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
を示し;
は、結合手、C1−6アルキレン基、または
Figure 0004761112
[ここで、Xは、結合手、−CH=N−、または−CO−NH−を示し、
18は、水素原子、水酸基、−CHO、−COOAlk、またはC1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の水酸基により置換されていてもよい)を示す]
を示し;
は、結合手、−HN−CO−、または−N=CH−を示し;
は、水素原子、またはシアノ基を示し;
10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示すか、
あるいは、R、R10は、それらが結合する炭素原子とともに複素芳香環を形成して、その結果、Zが、
Figure 0004761112
であってもよく;
11は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
は、結合手、またはC1−6アルキレン基を示し;
17は、水素原子、ハロゲン原子、−COOAlk、シアノ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、およびシアノ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい]、または5〜7員複素環を示す〕;

式(I)中、Xは、結合手、−O−、
Figure 0004761112

、または
Figure 0004761112
を示す;

式(I)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、ハロゲン原子、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキル基[該アルキル基は、ハロゲン原子、−COOAlk、アミノ基(該アミノ基は、C1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい)、スルファニル基、C6−14アリールスルファニル基(該アリールスルファニル基のアリールは、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい]を示すか、あるいは、
は、Zであってもよい;

式(I)中、Xは、結合手、C1−6アルキレン基、
Figure 0004761112
[R13は、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−6アルキル基を示す]、
Figure 0004761112
、または
Figure 0004761112

を示す;

式(I)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる置換基により一置換または二置換されていてもよい]、水酸基、
Figure 0004761112

[R14は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示す]、
−COOAlk、−CHO、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基、ならびに、ZがZであるときはZ、からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示す;

式(I)中、Y、Yは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
Figure 0004761112
[R12は、水素原子、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基(該アリール−アルキル基中のアリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示す]
を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
(2) 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、(1)に記載の組成物。
(3) 前記式(I)で表される化合物が、以下の式(I−Zb):
Figure 0004761112

{式中、X、X、R、R、R、R10、R11、Y、Yは、(1)で定義した通りである}
で表わされる化合物である、(1)または(2)に記載の組成物。
(4) 前記式(I−Zb)の化合物が、
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;または
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド、
である、(3)に記載の組成物。
(5) 前記式(I)で表される化合物が、以下の式(I−Zd):
Figure 0004761112

{式中、Rは、C6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し、X、X、X、X、R、R17、R18、Y、Yは、(1)で定義した通りである}
で表わされる化合物である、(1)または(2)に記載の組成物。
(6) 前記式(I−Zd)の化合物が、
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;または
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
である、(5)に記載の組成物。
(7) 式(X):
Figure 0004761112

{式(X)中、R19は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す;

式(X)中、R20は、−CH=CR21−R22を示す
〔ここで、R21は、水素原子、または
Figure 0004761112
[ここで、R23、R24は、同一または異なって、C1−6アルキル基を示す]
を示し;
22は、シアノ基、−COOAlk、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
Figure 0004761112
[ここで、R25、R26は、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、C1−6アルコキシ基、および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示すか、あるいは、
25、R26は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]
、または
Figure 0004761112
[ここで、X10、X11は、同一または異なって、結合手、C1−6アルキレン基(該アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、または
Figure 0004761112
を示し;
27、R28は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
を示す〕;

式(X)中、Wは、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
(8) 4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル;または
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
あるいはその医薬上許容される塩。
(9) (7)または(8)に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含んでなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
(10) 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、(9)に記載の組成物。
(11) 式(XI):
Figure 0004761112

{式中、R19は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
本発明によって、エストロゲンと同様の生理的な骨の回復作用を有し、かつ高い安全性を有する、新しい型のエストロゲン代替薬(非ホルモン治療剤)が提供される。このようなエストロゲン代替薬は、骨代謝疾患(例えば、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病(Paget’s disease)、ベヒテレフ病(Bechterew's disease)、高カルシウム血症など)の新たな予防剤または治療剤として有用である。
本明細書中に用いられている各記号について、以下に説明する。
式(I)において、置換基Z(Z、ZおよびZ)は、ベンゾフラン環上の置換可能などの位置に置換してもよく、置換される位置としては、例えば、2,3,4,5,6または7位が挙げられ、好ましくは、2、3、4、5または7位であり、より好ましくは、2、3、4、5位である。
ここで、ZがZであるとき、置換される位置は、好ましくは、2、3、4、5または7位であり、より好ましくは、2、3、4または5位である。
また、ZがZであるとき、置換される位置は、好ましくは、2、3または4位であり、より好ましくは、2位または3位、さらに好ましくは、3位である。
ZがZであるとき、置換される位置は、好ましくは、2、3または4位であり、より好ましくは、2位または3位、さらに好ましくは、2位である。
置換基−X−Rはベンゾフラン環上の置換可能などの位置に置換してもよく、置換される位置としては、例えば、2,3,4,5,6または7位が挙げられ、好ましくは、3、5、6または7位である。
置換基−X−Rはベンゾフラン環上の2または3位に置換できる。
置換基Y、Yはベンゾフラン環上の置換可能などの位置に置換してもよく、置換される位置としては、例えば、2,3,4,5,6または7位が挙げられ、好ましくは、2,3,4,5または6位である。
また、別の局面において、置換基Y、Yは4、5、6または7位に置換できるが、好ましくは、4、5、6位である。
なお、本発明において、置換基の位置は、特にことわりのない限り、置換可能な位置であれば特に限定されない。
のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。
のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
の好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOHまたは−COOCであり、更に好ましくは、−COOCである。
のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。置換基の数は、例えば、0〜3個、好ましくは、0〜2個、より好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、Rが無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
、RのC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルである。
前記C1−6アルキル基は1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、R、Rが無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
、RのC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は水酸基、C1−6アルコキシ基および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。該C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。前記−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R、Rが無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
、Rがそれらが結合する窒素原子とともに形成してもよい5〜7員複素環にさらに含まれていてもよいNまたはOの数としては、例えば、0〜2個、好ましくは、0〜1個である。該複素環としては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、[1,4]ジアゼパン、[1,3]ジアゼパン、[1,2]ジアゼパン、モルホリン、[1,3]オキサジナン、[1,2]オキサジナン、オキサゾリジン、イソキサゾリジン、[1,4]オキサゼパン、[1,3]オキサゼパン、[1,2]オキサゼパンなどが挙げられ、好ましくは、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンである。
該複素環はC1−6アルキル基、C6−14アリール基、C6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。前記C6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。該複素環の置換基の数は、0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R、Rがそれらが結合する窒素原子とともに無置換の複素環を形成することを意味する。また、該複素環の置換基の位置は特に限定はされないが、該複素環にさらにNが含まれている場合には、Nが置換されていることが好ましい。
、XのC1−6アルキレン基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であり、例えば、メチレン、エチレン、−CH(CH)−、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどが挙げられ、好ましくは、メチレン、エチレンである。
前記C1−6アルキレン基は1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、例えば、0〜3個、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、X、Xが無置換のC1−6アルキレン基であることを意味する。
、RのC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシ、メチレンジオキシであり、より好ましくは、メトキシである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R、Rが無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
、RのC1−6アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオなどが挙げられ、好ましくは、メチルチオである。
該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよく、前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、置換基の数は0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基が0個とは、R、Rが無置換のアルキルチオ基であることを意味する。
のC1−6アルキレン基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であり、例えば、メチレン、エチレン、−CH(CH)−、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどが挙げられ、好ましくは、メチレン、エチレン、−CH(CH)−であり、より好ましくは、−CH(CH)−である。
18の−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、好ましくは、−COOH、−COOCである。
18のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルまたはエチルである。該アルキル基は、1個または2個以上の水酸基により置換されていてもよい。置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とはR18が無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
10のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
10のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基である該アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R10が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
10のC6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
11のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
11のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基である該アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R11が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
11のC6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
のC1−6アルキレン基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であり、例えば、メチレン、エチレン、−CH(CH)−、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどが挙げられ、好ましくは、メチレン、エチレンである。
17のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。
17の好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOHまたは−COOCであり、更に好ましくは、−COOCである。
17のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。該アルキル基は、ハロゲン原子およびシアノ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R17が無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
17のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基である該アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられる。ここで、置換基の数が0個であるとは、R17が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
17がアミノ基である場合、該アミノ基は、C1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい。置換基である該アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルまたはエチルである。
また、置換基である該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい。該アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、置換基であるC1−6アルキル基が無置換であることを意味する。
17の5〜7員複素環としては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、[1,4]ジアゼパン、[1,3]ジアゼパン、[1,2]ジアゼパン、モルホリン、[1,3]オキサジナン、[1,2]オキサジナン、オキサゾリジン、イソキサゾリジン、[1,4]オキサゼパン、[1,3]オキサゼパン、[1,2]オキサゼパンなどが挙げられ、好ましくは、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンである。
のC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は、水酸基、ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシ、メチレンジオキシであり、より好ましくは、メトキシである。また、置換基の数は、例えば、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、Rが無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルである。
該アルキル基は、ハロゲン原子、−COOAlk、アミノ基、スルファニル基、C6−14アリールスルファニル基およびC6−14アリール基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。該アルキル基に置換していてもよいハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。
該アルキル基に置換していてもよい好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられる。
該アルキル基に置換していてもよいアミノ基は、C1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい。該アミノ基に置換していてもよいC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルまたはエチルである。即ち、アミノ基としては、−NH、−NH(CH)、−N(CH、−N(C等が好ましい。
のC1−6アルキル基に置換していてもよいC6−14アリールスルファニル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリールは1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。該アリールに置換するハロゲン原子の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とは、RのC1−6アルキル基に置換していてもよいC6−14アリールスルファニル基のC6−14アリール部分が無置換であることを意味する。
のC1−6アルキル基に置換していてもよいC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。前記C6−14アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また、該アリール基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とは、前記C6−14アリール基が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
のC1−6アルキル基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、Rが無置換のアルキル基であることを意味する。
式(I)中のZがZであるときは、RはZであってもよい。この場合、式(I)中のベンゾフラン骨格の側鎖中に置換基ZとZとが同時に存在する。このときXは、好ましくは、結合手であり、RであるZ中のXは、好ましくは、結合手であり、Rは、好ましくは、メチル基である。好ましいRは、
Figure 0004761112
または
Figure 0004761112
であり、このときR、Rは、好ましくは、水素原子、エチル基であるか、またはR、Rがそれらが結合する窒素原子とともに、フェニルにより置換されていてもよいピペラジン、モルホリンを形成する。また、X、Xは、好ましくは、結合手、−CO−、またはメチレン基、エチレン基であって、R、Rは、好ましくは、メトキシ基により一置換または二置換されていてもよいフェニル基または水素原子である。
また、別の局面において、RはZであってもよい。この場合、式(I)中のベンゾフラン骨格の側鎖中に置換基Z(Z、ZまたはZ)とZとが同時に存在する。ここで式(I)中の置換基ZとしてのZとRとしてのZとは、上述の定義の範囲内で同一であっても異なっていてもよい。このときXは、好ましくは、結合手であり、RであるZ中のXは、好ましくは、結合手であり、Rは、好ましくは、メチル基である。好ましいRは、−COOAlk(例えば、−COOH、−COOCH、−COOCなど)、
Figure 0004761112
または
Figure 0004761112
であり、このときR、Rは、好ましくは、水素原子、エチル基であるか、またはR、Rがそれらが結合する窒素原子とともにフェニルにより置換されていてもよいピペラジン、モルホリンを形成する。また、X、Xは、好ましくは、結合手、−CO−、またはメチレン基、エチレン基であって、R、Rは、好ましくは、メトキシ基により一置換または二置換されていてもよいフェニル基、または水素原子である。
のC1−6アルキレン基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であり、例えば、メチレン、エチレン、−CH(CH)−、トリメチレン、プロピレン、ブチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどが挙げられ、好ましくは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、−CH(CH)−であり、より好ましくは、−CH(CH)−である。
13のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。
13のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子である。
がアミノ基である場合、該アミノ基は、C1−6アルキル基およびC6−14アリール基からなる群から選ばれる置換基により一置換または二置換されていてもよい。置換基であるC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルまたはエチルである。
のアミノ基の置換基であるC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また、該アリール基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とは、前記C6−14アリール基が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
の好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOH、−COOCである。
のC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。該アルキル基は1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子または臭素原子である。該アルキル基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個とは、Rが無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、水酸基、C1−6アルコキシ基およびZがZであるときはZからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。
置換基であるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子、臭素原子である。
置換基であるC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
また、式(I)中のZがZである場合、ZがRのアリール基に置換されていてもよく、この場合Xは、好ましくは、
Figure 0004761112
であり、該アリール基はフェニルである。RであるZ中のXは、好ましくは、結合手であり、Rは、好ましくは、メチル基である。好ましいR
Figure 0004761112
であり、このときX、Xは、好ましくは、結合手、−CO−、またはメチレン基、エチレン基であり、R、Rは、好ましくは、メトキシ基により一置換または二置換されていてもよいフェニル基または水素原子である。
のC6−14アリール基の置換基の数は、特に限定されないが、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。置換基の数が0個とは、Rのアリール基が無置換のアリール基であることを意味する。
14のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。
、Yのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、臭素原子である。
、YのC1−6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシなどが挙げられ、好ましくは、メトキシ、エトキシである。
、YのC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。置換基であるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子、臭素原子である。該C6−14アリール基の置換基の数は、特に限定されないが、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。置換基の数が0個とは、アリール基が無置換のアリール基であることを意味する。
12のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
12のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また、該アリール基の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R12が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
12のC6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。C6−14アリール部分は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また、C6−14アリール部分の置換基の数は0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、C6−14アリール部分が無置換のC6−14アリールであることを意味する。また、該アリール−アルキル基のC1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、以下の式(I−Zb):
Figure 0004761112

{式中、X、X、R、R、R、R10、R11、Y、Yは、上記で定義した通りである}
で表わされる化合物である。
別の好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、以下の式(I−Zd):
Figure 0004761112

{式中、Rは、C6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し、X、X、X、X、R、R17、R18、Y、Yは、上記で定義した通りである}
で表わされる化合物である。
本発明において、式(I)(式(I−Zb)または式(I−Zd))で表される化合物またはその医薬上許容される塩の好適な具体例としては、
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;および
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
ならびにこれらの医薬上許容される塩が挙げられる。
なお、式(I)中の置換基ZがZである場合、二重結合部において立体異性体(シス体およびトランス体またはZ体およびE体)が存在するが、いずれの異性体とも本発明に包含される。
また、本発明に用いられる化合物中の二重結合部において立体異性体(シス体およびトランス体またはZ体およびE体)が存在する場合は、特にことわりのない限りいずれの異性体とも本発明に包含される。
式(X)において、置換基Wは、式(X)の化合物のベンゼン環上の置換可能などの位置に置換してもよい。
19のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
19のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基である該アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R19が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
19のC6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
23、R24のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
22の好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOHまたは−COOCであり、更に好ましくは、−COOCである。
22のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい。置換基であるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、好ましくは、塩素原子、臭素原子である。該C6−14アリール基の置換基の数は、特に限定されないが、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜1個である。置換基の数が0個とは、R22のアリール基が無置換のアリール基であることを意味する。
25、R26のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルである。
前記C1−6アルキル基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、R25、R26が無置換のC1−6アルキル基であることを意味する。
25、R26のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は、水酸基、C1−6アルコキシ基および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。該C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。前記−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R25、R26が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
25、R26がそれらが結合する窒素原子とともに形成してもよい5〜7員複素環にさらに含まれていてもよいNまたはOの数としては、例えば、0〜2個、好ましくは、0〜1個である。該複素環としては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリダジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、[1,4]ジアゼパン、[1,3]ジアゼパン、[1,2]ジアゼパン、モルホリン、[1,3]オキサジナン、[1,2]オキサジナン、オキサゾリジン、イソキサゾリジン、[1,4]オキサゼパン、[1,3]オキサゼパン、[1,2]オキサゼパンなどが挙げられ、好ましくは、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンである。
該複素環は、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、C6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。前記C6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチルである。該複素環の置換基の数は、0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、R25、R26がそれらが結合する窒素原子とともに無置換の複素環を形成することを意味する。また、該複素環の置換基の位置は特に限定はされないが、該複素環にさらにNが含まれている場合には、Nが置換されていることが好ましい。
10、X11のC1−6アルキレン基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基であり、例えば、メチレン、エチレン、−CH(CH)−、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどが挙げられ、好ましくは、メチレン、エチレンである。
前記C1−6アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよく、好ましい−COOAlkとしては、−COOH、−COOCH、−COOCなどが挙げられ、より好ましくは、−COOCである。また、置換基の数は、例えば、0〜3個、好ましくは、0〜1個である。ここで置換基の数が0個とは、X10、X11が無置換のC1−6アルキレン基であることを意味する。
27、R28のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該C6−14アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよく、前記C1−6アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシ、メチレンジオキシであり、より好ましくは、メトキシである。また、置換基の数は、好ましくは、0〜3個が例示され、好ましくは、0〜2個である。ここで、置換基の数が0個とは、R27、R28が無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
27、R28のC1−6アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオなどが挙げられ、好ましくは、メチルチオである。
該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよく、前記C6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、置換基の数は0〜3個が例示されるが、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基が0個とは、R27、R28が無置換のアルキルチオ基であることを意味する。
のC1−6アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルであり、より好ましくは、メチルである。
のC6−14アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい。置換基である該アルコキシ基とは、直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基であり、メトキシ、エトキシ、プロポキシのように酸素数が1個であっても、メチレンジオキシのように酸素数が2個であってもよく、好ましくは、メトキシである。また置換基の数は、特に限定されないが、例えば、0〜3個が挙げられ、好ましくは、0〜1個である。ここで、置換基の数が0個であるとは、Wが無置換のC6−14アリール基であることを意味する。
のC6−14アリール−C1−6アルキル基のC6−14アリール部分としては、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、好ましくは、フェニルである。また、C1−6アルキル部分としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルである。
好適な実施形態では、R20は、その分子内に、1個以上のC1−6アルコキシ基、好ましくは、エトキシを含む。
本発明において、式(X)で表される化合物またはその医薬上許容される塩の好適な具体例としては、
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル;および
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
ならびにこれらの医薬上許容される塩が挙げられる。
なお、式(X)中の二重結合部において立体異性体(シス体およびトランス体またはZ体およびE体)が存在するが、特にことわりのない限りいずれの異性体とも本発明に包含される。
上記の式(I)または(X)で表されるベンゾフラン誘導体(これらをまとめて、ベンゾフラン誘導体ともいう)は、医薬上許容される塩を形成していてもよい。ベンゾフラン誘導体が、塩基性の基を有する場合は酸付加塩を形成することができるが、かかる酸付加塩を形成するための酸としては、塩基性部分と塩を形成し得、かつ医薬上許容される酸であれば特に制限はない。かかる酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸などの有機酸が挙げられる。
また、ベンゾフラン誘導体がカルボキシル基などの酸性の基を有する場合は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、有機塩基塩(例えば、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、ピリジン塩、tert−ブチルアミン塩など)を形成することができる。
本発明のベンゾフラン誘導体は、プロドラッグとして用いてもよく、このようなプロドラッグとしては、生体内における生理条件下で、酵素や胃酸等による反応によって、本発明のベンゾフラン誘導体に変換する化合物、すなわち、酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして本発明のベンゾフラン誘導体に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして本発明のベンゾフラン誘導体に変化する化合物をいう。
本発明のベンゾフラン誘導体のプロドラッグとしては、ベンゾフラン誘導体のアミノ基が、アシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体のアミノ基が、エイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など);ベンゾフラン誘導体の水酸基が、アシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体の水酸基が、アセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など);ベンゾフラン誘導体のカルボキシル基が、エステル化、アミド化された化合物(例えば、ベンゾフラン誘導体のカルボキシル基が、エチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など);等が挙げられる。
これらの化合物は自体公知の方法によって本発明のベンゾフラン誘導体から製造することができる。また、本発明のベンゾフラン誘導体のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で本発明のベンゾフラン誘導体に変化するものであってもよい。
式(I)で表される化合物(ベンゾフラン誘導体(I)または化合物(I)ともいう)およびその医薬上許容される塩は、以下に示す式(II)を有する化合物(化合物(II))等から、以下の製法のいずれか、あるいはこれらに準じた方法を用いることにより製造することができる(WO2004/106317もまた参照のこと)。
(製法1)
Figure 0004761112
〔式中、R、R、R、R、X、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、Zはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)を示す。〕
製法1は、式(II)中、Zがハロゲン原子である式(IIa)を有する化合物(化合物(IIa))と、式(III)を有する化合物(化合物(III))とを反応させ、式(I)中、ZがZであり、Xが結合手である式(Ia)を有する化合物(化合物(Ia))を製造する方法である。
本製法は一般にヘック反応(オーガニックリアクションズ、第27巻、345ページ、1982年)で例示される反応に付すことによって行われる。反応は通常、溶媒中、パラジウム触媒存在下にて行われる。
製法1において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、トリエチルアミン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)など;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法1における化合物(III)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIa)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法1におけるパラジウム触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、パラジウムカーボン、パラジウムアルミナ、パラジウムゼオライト、パラジウムシリカ、酸化パラジウムなどが挙げられる。触媒の使用量は、化合物(IIa)1モルに対して、通常0.001−0.5モル、好ましくは、0.001−0.1モルである。
製法1において、触媒活性を維持する目的でホスフィン配位子を添加することもでき、ホスフィン配位子としては、例えば、トリ−o−トリルホスフィンなどが挙げられる。ホスフィン配位子の使用量はパラジウム触媒1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法1における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃、30分から24時間である。また、必要に応じて封管を使用し、閉鎖系にて反応させる場合もある。
なお、化合物(IIa)は以下のいずれかの方法により製造することができる。
(製法a−1)
Figure 0004761112
{式中、R、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、RはC1−6アルキル基〔該アルキル基はハロゲン原子、−COOAlk、アミノ基(該アミノ基はC1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい)およびC6−14アリール基(該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい〕を、YおよびZはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)を示す。}
製法a−1は、式(IVa−1)を有する化合物(化合物(IVa−1))と、式(V−1)を有する化合物(化合物(V−1))とを反応させ、式(IIa)中のXが酸素原子である式(IIa−1)を有する化合物(化合物(IIa−1))を製造する方法である。製法a−1の反応は通常、溶媒中、塩基の存在下で行われる。
製法a−1において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法a−1において使用される塩基としては特に限定はなく、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなど)、水酸化アルカリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、水素化金属化合物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)などの無機塩基;アルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドなど)、アミン類(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)などの有機塩基が挙げられる。
製法a−1における化合物(V−1)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IVa−1)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法a−1における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
(製法a−2)
Figure 0004761112
{式中、R、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、RはC6−14アリール基(該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、C1−6アルキル基〔該アルキル基はハロゲン原子、−COOAlk、アミノ基(該アミノ基はC1−6アルキル基により一置換または二置換されていてもよい)およびC6−14アリール基(該アリール基は水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい〕を、YおよびZはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)を示す。}
製法a−2は、式(IVa−2)を有する化合物(化合物(IVa−2))と、式(V−2)を有する化合物(化合物(V−2))とを反応させ、式(IIa)中、X
Figure 0004761112
である式(IIa−2)を有する化合物(化合物(IIa−2))を製造する方法である。
製法a−2においては、まず化合物(V−2’)から常法により酸ハライドである化合物(V−2)を製造する。酸ハライドの調製に用いられる試薬としては特に限定はなく、例えば、塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどが挙げられる。該試薬の使用量は、特に限定はなく、化合物(V−2’)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。酸ハライド調製のための反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬によって異なるが、通常−30〜150℃、30分から12時間である。過剰の試薬は留去等によって除去される。
次に化合物(V−2)と化合物(IVa−2)とを反応させる。該反応は通常、溶媒中行われる。該反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
該反応における化合物(V−2)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IVa−2)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。 該反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
なお、化合物(IVa−1)は製法bに示す方法により製造することができる。
(製法b)
Figure 0004761112
{式中、R、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、Zはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)を示す。}
製法bにおいては化合物(VIa−1)のベンゾフラン環の置換可能な位置を、自体公知の方法でハロゲン化することにより、化合物(IVa−1)を製造できる。
化合物(IVa−2)も製法bに準じて製造することができる。
(製法2)
Figure 0004761112
(式中、R、R、R、R、X、X、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、R15およびR16は、同一または異なって、C1−6アルキル基、C6−14アリール基等を示す。)
製法2は、式(II)中、Z
Figure 0004761112
である式(IIa−3)を有する化合物(化合物(IIa−3))と、式(VII)を有する化合物(化合物(VII))とを反応させ、式(I)中、ZがZである式(Ia−2)を有する化合物(化合物(Ia−2))を製造する方法である。
本製法は一般にウィティヒ−ホーナー−エモンズ反応(ケミストリーレビュー、第74巻、87ページ、1974年)で例示される反応に付すことによって行われ得る。反応は通常、溶媒中にて行われる。
製法2において使用される溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法2における化合物(VII)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIa−3)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
製法2における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から24時間である。
なお、化合物(IIa−3)は(製法1)中の(製法a−1)または(製法a−2)に準じて製造することができる。
(製法3)
Figure 0004761112
〔式中、R、R、R、R10、R11、X、X、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、Yはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)を示す。〕
製法3は、式(II)中、Zが−X−NHである式(IIb)を有する化合物(化合物(IIb))と、式(VIII)を有する化合物(化合物(VIII))とを反応させ、式(I)中、ZがZである式(Ib−1)を有する化合物(化合物(Ib−1))を製造する方法である。
製法3においては、まず化合物(VIII’)から常法により酸ハライドである化合物(VIII)を製造する。酸ハライドの調製に用いられる試薬としては特に限定はなく、例えば、塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リンなどが挙げられる。該試薬の使用量は、特に限定はなく、化合物(VIII’)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。酸ハライド調製のための反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬によって異なるが、通常−30〜150℃で、30分から12時間である。過剰の試薬は留去等によって除去される。
次に化合物(VIII)と化合物(IIb)とを反応させる。該反応は通常、溶媒中行われる。該反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
該反応における化合物(VIII)の使用量は、特に限定はなく、化合物(IIb)1モルに対して、通常、1−5モル、好ましくは、1−3モルである。
該反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常−30〜150℃、30分から24時間である。
なお、化合物(IIb)は(製法1)中の(製法a−1)または(製法a−2)に準じて製造することができる。
(製法4)
Figure 0004761112
〔式中、R、R、R10、X、X、X、Y、Yは上記で定義した通りであり、Yは製法3で定義した通りである。〕
製法4は、まず製法3に準じた方法で、化合物(IIb)と、式(VIII−2)を有する化合物(化合物(VIII−2))とを反応させ、式(Ib−2)を有する化合物(化合物(Ib−2))を得、さらに化合物(Ib−2)を加水分解して式(Ib−3)を有する化合物(化合物(Ib−3))を製造する方法である。
製法4の加水分解反応においては、化合物(Ib−2)を溶媒中、塩基存在下で反応させる。
製法4の加水分解反応に用いられる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど;およびこれらの混合物などが挙げられる。
製法4の加水分解反応に用いられる塩基としては、アミン類(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)などの有機塩基が挙げられる。
製法4の加水分解反応に用いられる塩基の使用量は、特に限定はなく、化合物(Ib−2)1モルに対して、通常、1−30モル、好ましくは、1−15モルである。
製法4の加水分解反応における反応温度や反応時間などの反応条件は、用いられる反応試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常、−30〜150℃で、30分から24時間である。
式(X)で表される化合物(ベンゾフラン誘導体(X)または化合物(X)ともいう)およびその医薬上許容される塩は、以下の製法、あるいはこれらに準じた方法を用いることにより製造することができる。
(製法A)
Figure 0004761112

(式中、R20は、−CH=CR21−R22を示し、R19、R21、R22、R23、R24、Wは、上記で定義したとおりである)
製法Aは、式(XII)で表される化合物(化合物(XII))から、式(XI)で表される化合物(化合物(XI))を得、次いで、化合物(XI)と、式(XIII)で表される化合物(化合物XIII)とを反応させて、式(X)で表される化合物(化合物(X))を製造する方法である。
(化合物(XII)からの化合物(XI)の合成)
初めに、化合物(XII)を、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)雰囲気下、無水溶媒中、ジメチルホルムアミド(DMF)と、POCl、SOCl、またはCOCl等の試薬を用いて閉環反応に供する。
閉環反応に用いられる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトニトリル、およびこれらの混合溶媒などが挙げられる。
閉環反応に用いられる試薬の使用量は、特に限定はなく、例えば、化合物(XII)1モルに対して、通常、2〜10モル、好ましくは、2〜5モルである。
閉環反応における、反応温度、反応時間などは、用いられる試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常、−10℃〜150℃、3時間〜48時間である。
次いで、得られた生成物を、溶媒中、トリエチルアミン、または水酸化ナトリウム等の塩基の存在下で処理することにより、化合物(XI)が得られる。
この反応に用いられる溶媒は、水、あるいは水とクロロホルム、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、または酢酸等との混合溶媒などが挙げられる。
この反応に用いられる塩基の使用量は、特に限定はなく、例えば、化合物(XII)1モルに対して、通常、2〜10モル、好ましくは、2〜5モルである。
この反応における、反応温度、反応時間などは、用いられる試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常、10℃〜30℃、15分〜2時間である。
(化合物(XI)からの化合物(X)の合成)
化合物(X)の合成は、通常、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴンなど)雰囲気下、無水溶媒中、塩基の存在下で化合物(XI)と化合物(XIII)とを反応させることにより行われる。
この反応に用いられる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であれば特に限定はなく、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ベンゼン、ジメチルホルムアミド(DMF)、およびこれらの混合溶媒などが挙げられる。
この反応に用いられる塩基としては、例えば、NaH、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、リチウムt−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシド等などが挙げられる。
この反応に用いられる塩基の使用量は、特に限定はなく、例えば、化合物(XI)1モルに対して、通常、1〜5モル、好ましくは、1〜3モルである。
この反応に用いられる化合物(XIII)の使用量は、特に限定はなく、例えば、化合物(XI)1モルに対して、通常、1〜5モル、好ましくは、1〜3モルである。
この反応における、反応温度、反応時間などは、用いられる試薬、反応溶媒などによって異なるが、通常、−10℃〜150℃、1時間〜24時間である。
上記製法で得られたベンゾフラン誘導体は、常法により単離することができ、必要に応じて常法、例えば、再結晶法、分取用薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィーなどによって精製することができる。
ベンゾフラン誘導体は、自体既知の方法によって、その医薬上許容される塩にすることができる。
本発明のベンゾフラン誘導体またはその医薬上許容される塩を含有してなる組成物は、さらに、添加剤などを配合することができる。添加剤としては、例えば、賦形剤(例えば、デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロースなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクなど)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム、タルクなど)などが挙げられる。
上記諸成分を混合した後、混合物を自体公知の手段に従い、例えば、カプセル剤、錠剤、細粒剤、顆粒剤、ドライシロップなどの経口投与用または注射剤、坐剤などの非経口投与用の製剤とすることができる。
ベンゾフラン誘導体またはその医薬上許容される塩の投与量は、投与対象、症状、その他の要因によって異なるが、例えば、骨粗鬆症に罹患した成人に対して経口投与する場合、1回量として、1〜500mg程度を1日1〜3回程度与える。
本発明の組成物は、哺乳動物(ヒト、ウマ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ、モルモット、ラット、マウス、ハムスターなど)に対して、優れた骨吸収抑制作用、骨代謝調整、軟骨再生作用などを示し、骨代謝疾患(例えば、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病(Paget’s disease)、ベヒテレフ病(Bechterew's disease)、高カルシウム血症など)の予防または治療に有用である。
次に実施例および試験例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜6の化合物は、WO2004/106317に従って合成した。
(実施例1)
(Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド
融点 263.3〜265.3℃
(実施例2)
2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 261.5〜262.8℃
(実施例3)
5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 223〜229℃
(実施例4)
(E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド
融点 204〜206℃
(実施例5)
4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール
融点 105.8〜106.5℃
(実施例6)
N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン
融点 203.5〜205.0℃
(実施例7)
[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−アセトアルデヒド
Figure 0004761112

乾燥DMF 2mlを三顕フラスコに入れ、窒素置換後、POCl 1.2ml(13.1mmol)を加え、乾燥DMF40mlに溶解した原料2.5g(6.53mmol)を滴下し、20時間室温で攪拌した。TLCにより、原料が消失したので反応を終了した。固体が析出したので吸引ろ過し、固体を取り出した。この固体を250mlの水に溶解し、クロロホルム80mlとトリエチルアミン 1.82ml(13.1mmol)の混合液に滴下したのち25分攪拌し、反応を終了させた。反応液をクロロホルム抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、溶媒留去した。得られた固体を酢酸エチルとクロロホルムで再結晶して、標題化合物を、黄色結晶(0.34g)として得た(収率41.4%)。
m.p. 214.2-217.7℃
Rf=0.78(CHCl3:AcOEt=20:1)
1H-NMR(400MHz:CDCl3)δ:5.72(1H, d, J=8.1Hz, CHCHO),6.79(1H, d, J=16.2Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl ),7.43-7.45(3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.45(1H, d, J=8.5Hz, Bf7-H), 7.59-7.62(2H, m,phenyl-2,6-H), 7.63(1H, dd, J=8.8Hz, 1.8Hz, Bf6-H), 7.77(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 8.05(1H, d, J=2.1Hz, Bf4-H), 10.3(1H, d, J=8.1Hz,-CHCHO)
13C-NMR(500MHz:CDCl3)δ:98.66, 114.09, 118.02,118.09, 123.58, 124.20, 128.16, 129.16, 130.70, 132.20, 132.41, 134.46, 137.96,142.48, 153.07, 155.79, 156.92, 185.84
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%) 393(M+,100), 364(53.46),103(42.21), 77(40.32)
Analysis(Found: C,60.74; H,2.88;N,3.54.C20H12BrNO3requires C,60.93;H,3.07; N,3.55.)
実施例7に準じて、実施例8の化合物を合成した。
(実施例8)
[8−ブロモ−2−((E)−プロペニル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−アセトアルデヒド
Rf=0.58(CHCl3:AcOEt=5:2)
m.p.208.6-210.5℃
1H-NMR(CDCl3, 400MHZ)δ:2.04(3H, dd, J=7.0Hz, 1.5Hz, -CH=CHCH 3),
5.67(1H, d, J=8.1Hz, CHCHO),6.20(1H, dq, J=15.6Hz, 1.8Hz, -CH=CHCH3),
7.09(1H, qd, J=15.5Hz, 7.0Hz, -CH=CHCH3), 7.44(1H, d, J=8.8Hz,Bf7-H),
7.61(1H, dd, J=8.8Hz, 1.8Hz, Bf6-H), 8.01(1H,d, J=2.2Hz, Bf4-H), 10.2(1H, d, J=8.1Hz, -CHCHO)
13C-NMR(400MHz:CDCl3)δ:98.50, 114.04, 117.92,122.67, 123.56, 124.23, 132.10, 132.20, 137.89, 142.71, 153.06, 155.72, 156.28,185.86
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%) 331(M+, 100),316(26.23),302(35.28)
Analysis(Found: C,53.97; H,2.89;N,4.27. C15H10BrNO3 requires C,54.24;
H,3.03; N,4.22.)
(実施例9)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル
Figure 0004761112

エチルジエチルホスホノアセテート 0.3ml(1.53mmol)を乾燥THFに溶解し、窒素置換後、NaH 0.076g(1.91mmol)を加え、乾燥THFに溶解した実施例7の化合物 0.5g(1.27mmol)を滴下し、2時間半27℃で攪拌した。溶媒留去後、クロロホルム、飽和塩化アンモニウムで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥、活性炭処理後、溶媒留去し酢酸エチルと少量のヘキサンで再結晶して、標題化合物(0.42g)を得た(収率71.3%)。
Rf =0.77(CHCl3:AcOEt=10:1)
m.p. 198.7- 200.3℃
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ :1.35 (3H, t,J=7.3Hz,-OCH2CH3), 4.26 (2H,q, J=7.0Hz, -OCH2CH3), 5.84(1H, dd, J=11.7Hz,0.7Hz, =CHCH=CHCOOCH2CH3 ), 5.96 (1H ,dd, J=15.4Hz,0.7Hz,=CHCH=CHCOOCH2CH3), 6.73 (1H, d, J=16.1Hz,-CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl), 7.36(1H, d, J=8.8Hz, Bf-7H), 7.39-7.45 (3H, m,phenyl-3,4,5-H), 7.51 (1H, dd, J=8.8Hz, 2.2Hz, Bf6-H), 7.59-7.62 (2H, m,phenyl-2,6-H), 7.72(1H, d, J=16.2 Hz, -CH=CH-phenyl, -CH=CH-pheny), 7.89 (1H, dd,J=15.4Hz, 12.1Hz, =CHCH=CHCOOCH2CH3), 7.94 (1H, d, J=1.9 Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%)463(M+,100),434(3.89),418(10.43),390(45.69),103(22.32),77(14.73)
Analysis (Found: C, 62.03; H, 3.71; N,2.90. C24H18BrNO4 requires C, 62.08; H, 3.91;N, 3.02)
(実施例10)
[3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル
Figure 0004761112

ジエチル−4−クロロベンジルホスホネート 0.64ml(2.4mmol)を無水THFに溶解し、氷冷した。窒素置換後、NaH 0.14g(3.5mmol)を加え、無水THFに溶解した実施例7の化合物 0.8g(2.0mmol)を滴下し、室温で4時間攪拌した。クロロホルム、飽和塩化アンモニウムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥、活性炭処理後、溶媒留去し、カラム精製(ヘキサン:酢酸エチル=7:2)し、得られた固体をヘキサンと酢酸エチルで再結晶して、標題化合物(0.108g)を得た(収率6.7%)。
Rf=0.77(CHCl3:AcOEt=7:3)
m.p. 194.4- 196.4℃
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ :1.31 (6H, t,J=7.3Hz,-OCH2CH 3 ×2), 4.07-4.18(4H,m, OCH 2CH3×2), 5.68(1H, dd, J=11.9Hz,2.3Hz, =CHCH=(4-chlorophenyl)(PO(OC2H5)2)), 6.76(1H, d, J=16.4Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl),7.32(2H,d, J=8.7Hz, 4-chlorophenyl -2,6-H or -3,5-H), 7.33(1H, m, Bf7-H), 7.40-7.45(5H,m, -CH=CH-phenyl-3,4,5-H, 4-chlorophenyl -2,6-H or -3,5-H), 7.49(1H, dd,J=8.7Hz, 2.3Hz, Bf-6H), 7.78 (1H, d, J=16.1Hz, CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl),7.62-7.64 (2H, m, -CH=CH-phenyl-2,6-H), 7.78(1H, d, J=16.0Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 7.89 (1H, dd, J=21.6Hz, 11.9Hz, =CHCH=C(4-chlorophenyl)(PO(OC2H5)2)), 7.94 (1H, d,J=1.8 Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%) 639(M++2, 100), 637(M+, 72.86), 500(37.73),103(9.95), 77(3.61)
実施例9および10に準じて、実施例11〜13の化合物を合成した。
(実施例11)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸ジエチルアミド
Rf=0.61(CHCl3:AcOEt=5:2)
m.p. 189.9-190.5℃
1H-NMR(400MHz,CDCl3) δ :1.23(6H, t, J=8.0Hz,-N(CH2CH 3)2),3.48(4H, m,
-N(CH 2CH3)2), 5.88(1H, dd,J=12.6Hz,0.7Hz, CHCHO), 6.37(1H, dd, J=14.6Hz, 0.7Hz, =CHCH=CHCON(CH2CH3)2), 6.71(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 7.33(1H, d, J=8.8Hz, Bf-7H)7.37-7.43(3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.48(1H, dd, J=8.8Hz, 2.2Hz, Bf6-H)
7.60-7.63(2H, m, phenyl-2,6-H),7.74(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl) 7.93(1H, d, J=2.2Hz, Bf4-H), 7.95(1H, dd,J=14.6Hz, 12.1Hz, -CHCH=CHCONH-)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.%)490(M+,76.46), 418(87.49), 391(100), 103(19.29), 77(10.96)
HREIMS m/z 490.0894(calcd for C26H23O3N2Br,490.0896)
(実施例12)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−アミド
Rf=0.53(CHCl3:AcOEt=5:2)
m.p.247.1-248.5℃
1H-NMR(CDCl3, 400MHZ)δ:2.85 (2H, t, J=7.0Hz, NH-CH2-CH 2-), 3.64 (2H, q,J=7.0Hz, -NH-CH 2 -CH2-),3.87(3H, s , -OCH3),3.88(3H, s, -OCH3), 5.51(H, t, J=5.9Hz, NH), 5.79(1H, d,J=12.1Hz, =CH-CH=CH-CONH-),5.85(1H, d, J=15.1Hz, =CH-CH=CH-CONH-), 6.73(1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl), 6.76(1H, d , J=8.8Hz, -CH2CH2-phenyl-6-H),6.78(1H, s , -CH2CH2-phenyl-2-H), 6.83(1H, d,J=7.7Hz, -CH2CH2-phenyl-5-H), 7.34(H, d,J=8.8Hz,,Bf7-H), 7.38-7.44(3H, m, -CH=CH-phenyl3,4,5-H), 7.49(1H, dd,J=8.8Hz, 2.2Hz,,Bf6-H), 7.61-7.63(2H, m, -CH=CH-phenyl2,6-H), 7.74(H, d,J=16.1Hz, -CH=CH-phenyl or -CH=CH-phenyl), 7.88(1H, q, J=15.0Hz,14.7Hz, =CH-CH=CH-CONH-),7.94(1H, d, J=1.8Hz, Bf4-H)
EIMS(70eV)m/z(rel.int.,%):598(M+,12.82),447(7.77), 418(11.91), 390(4.58), 103(12.58)
Analysis(Found: C,63.95; H,4.39;N,4.65. C32H27BrN2O5 requiresC,64.21;
H,4.52; N,4.68.)
(実施例13)
4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−モルホリン−4−イル−ブタ−2−エン−1−オン
Rf =0.43(CHCl3:AcOEt=5:2)
m.p. 221.5-223.6℃
1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ : 3.72-3.73(8H, m, morpholine-H), 4.37 ( 1H, dd, J=12.1Hz, 8.0Hz, =CHCH:CHCO-morpholine ), 6.37 (1H ,d, J=14.2Hz,=CHCH:CHCO-morpholine ), 6.73 (1H, d, J=16.1Hz, -CH=CH-phenylor
-CH=CH-phenyl ), 7.36(1H, d,J=8.8Hz, Bf-7H), 7.38-7.44 (3H, m, phenyl-3,4,5-H), 7.50 (1H, dd, J=8.7Hz,2.2Hz, Bf6-H), 7.60-7.63 (2H, m, phenyl-2,6-H), 7.74(1H, d, J=16.1 Hz, -CH=CH-phenylor -CH=CH-phenyl ), 7.95 (1H, d,J=1.9 Hz, Bf4-H), 7.97 (1H, dd, J=14.6Hz, 11.2Hz, =CHCH=CHCO-morpholine)
EIMS (70eV) m/z (rel.int.,%) 506(M+, 86.26), 420(100),418(97.07), 390(27.70), 103(16.67)
Analysis (Found: C, 61.68; H, 4.11; N,5.42. C24H18BrNO4 requires C, 61.79; H, 4.19;N, 5.54)
(試験例1)
マウス頭蓋骨由来骨芽細胞様細胞とマウス下肢の長幹骨より調製した骨髄細胞との共培養により得られた破骨細胞様細胞を用い、骨吸収能評価法としてPit assay法を用いて、実施例1、2、3、4、5、6、9、10の化合物の破骨細胞の骨吸収に対する影響を検討した。
(胎仔カルバリアからの骨芽細胞の調製)
生後1〜2日のddYマウス(Shizuoka Laboratories AnimalCenter, Kyoto, Japan)を70%エタノール溶液に浸け消毒し頭部を切断後、頭頂骨および前頭骨を無菌的に摘出し、付帯した筋肉、血球を可及的に除きPBSにて洗浄した。コラゲナーゼ(細胞分散用、034−10533,Wako Pure Chemical industries)5mgを、2.5%トリプシン(Dainippon Pharmaceutical Co.,Osaka, Japan)50mlに使用直前に無菌的に溶解し、酵素液を調製した。骨片を酵素液10mlに移し、手で5分間温めながら振とうした(#1)。#1の細胞浮遊画分を吸引除去し、新たに酵素液10mlを加えた。3分間ピペットマンで撹拌し、7分間手で温めながら振とうした。この操作を4回繰り返し、細胞浮遊液を集め(#2〜5)、遠心分離機(LC−100,Tomy,Tokyo, Japan)で、1000×g,10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、沈渣に10%ウシ胎仔血清(FCS, Moregate, Australiaand New Zealand)を含むα−MEMを加えよく懸濁し、100mm細胞培養用マイクロテストプレート(Greiner)に播種した。#2〜5の細胞を、10%FCSを含むα−MEM培地中、37℃、5%COの条件下、COインキュベーターで培養し、2日おきに培地交換を行った。preconfluentになった細胞をPBSで洗い、0.25%トリプシンを加え細胞懸濁液とした。これを新しいα−MEM培地中に懸濁し、本試験に用いた。
(破骨細胞の形成)
collagen溶液(cell matrix Type I-A 3.0mg / ml,Nitta Gelatin Inc., Osaka Japan)5ml、5倍濃度α−MEM(Gibco BRL, Paisley, Scotland, UK)1.4ml、および200mM HEPES緩衝液(2.2%NaHCOを含有)(pH7.4)0.7mlを氷冷下で混合し、100mmディッシュ1枚あたり3ml加え、ディッシュ全面が覆われるように軽くゆすり、37℃のCOインキュベーターにて、30分間放置して、コラーゲンゲルを作製した。このコラーゲンゲル上に頭蓋骨由来骨芽細胞(10×10 cell/100mmディッシュ)を播種した。ddY系雄マウス10匹(5週齢)(ShizuokaLaboratories Animal Center)を頸椎脱臼により屠殺後、大腿骨と脛骨を摘出し、付帯した筋肉を剥離し氷冷滅菌PBS中で保存した。骨の両端を切断し、骨髄細胞を取り出した。遠心分離機(LC-100,Tomy)で、1000×g、10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、10% FCSを含むα−MEMを加え懸濁し、コラーゲンゲル上に播種した。3時間後、骨吸収因子であるcarcitriol(WakoPure Chemical Industries)を10nM、およびプロスタグランジンE(PGE,P−5640,Sigma Chemical Co.)を1μM加え、2日ごとに培養液(carcitriol,PGE添加)を交換しながら、7日間共培養してPit assayに用いた。
(Pit assay)
コラーゲンゲル上の培地を吸引除去し、PBSで2回洗浄し、0.2%コラゲナーゼ溶液でコラーゲンゲルを消化した。消化液を遠沈管に移し、1000×g、10分間遠心分離した。上清を吸引除去し、100mmディッシュ1枚あたり 5mlのPit assay用α−MEM(pH7.0)を加えて懸濁した。48ウェルプレートの1ウェルあたりPit assay用α−MEM(pH7.0)を500μl加え、アルコール滅菌した象牙切片(直径10mm、厚さ640μm)をwell中に沈め、その上から細胞懸濁液を300μl加えた。3時間培養後、象牙切片を取り出し、薬剤を添加したPit assay用α−MEM(pH7.0)を1ml入れた24ウェル細胞培養用マイクロテストプレート(24ウェルプレート, Falcon)に移し、2日間培養した。2日後、象牙切片を培養液からマイクロチューブに移し、0.01N NaOHを1ml加え、5分間超音波処理し、象牙切片から細胞を除去した。象牙切片を水洗後、pit染色液(0.1%トルイジンブルーを含有する1%ホウ酸ナトリウム)で染色し、風乾後、生物顕微鏡(SCB−1,Nikon Co., Tokyo, Japan)を用いてpitの数を計数した。
全ての値は平均値±標準誤差で表した。群間の差の検定には多重検定法のTurkey−Kramer法を用い、危険率5%以下で有意差ありと判定した。
マウス一次培養破骨細胞系に実施例の化合物(10nM)を添加した結果を以下の表に示す。なお、ポジティブコントロールとして、エストラジオール(E:10nM)を用いた。
Figure 0004761112

「vs control」は、コントロール(Eを含まないネガティブコントロール)に対する結果を、「vs E」は、Eに対する結果を表す。
++:controlまたはEと比較して、危険率1%以下で骨吸収抑制効果が見られた。
+:controlまたはEと比較して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果が見られた。
−:controlまたはEと比較して、骨吸収抑制効果が見られなかった。
±:Eと比較して、ほぼ同程度の骨吸収抑制効果が見られた。
は、コントロールに対して、危険率1%以下で骨吸収抑制効果を示した。
実施例1、2、3、4、5、6、9、10の化合物は、コントロールに対して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果を示した。これらの内、実施例1、9、10の化合物は、コントロールに対して、危険率1%以下で骨吸収抑制効果を示した。
実施例1の化合物は、Eに対して、ほぼ同程度の骨吸収抑制効果を示し、実施例10の化合物は、Eに対して、危険率5%以下で骨吸収抑制効果を示した。
(試験例2)
OVXラットは、椎体、大腿骨頸部、脛骨近位部などで骨量が減少して、その構造が破壊されて強度が低下し、そして骨代謝が亢進するため、閉経後骨粗鬆症のモデル動物として利用されている。本試験例では、OVAラットにおける実施例1の化合物の効果を検討した。
(OVX誘発性骨減少症モデルラットの作製)
11週齢の雌性Wistar系ラット(48匹)を、1ケージあたり2匹ずつ収納し、温度23℃、湿度55%、12時間の明暗サイクルの環境下で、飼料と水を自由摂取させた。一週間の予備飼育後、ラットの体重を秤量し、群間で偏りのないようにI〜VIの6つの群(8匹/各群)に分け、I群に対して偽手術(sham)を、II群〜VI群に対しては卵巣摘出術(OVX)を行った。
Figure 0004761112
(薬物の調製と皮下投与)
投与する薬剤を、sesame oil(Wako Pure Chemical Ind.)に懸濁し、表に示すように各群に皮下投与した。投与は、OVX術の1週間後から開始し、8週にわたり、週4回、13〜15時の間に行った。投与用量は、体重1kg当たり0.8mlとし、各週の初日に測定した体重に基づいて算出した。
(組織試料の調製)
ラットを、ネンブタール(Abbott, North Chicago, IL)を用いて麻酔した後、頭部を切断し、左右の大腿骨と脛骨を摘出した。両大腿骨は付帯組織を除去後、直ちに力学的強度を測定し、右脛骨は、氷冷した70%エタノール溶液に一昼夜浸漬後、骨塩量(bonemineral content:BMC)および骨密度(bone mineral density:BMD)を測定した。左脛骨は、70%エタノール溶液で固定し、2−プロパノールで脱水後、水溶性メタクリル酸メチル(GMA)で重合および包埋した。これを長軸方向に3μmで薄切後、toluidine blue染色を施し、封入した。子宮は膣上部から卵巣接合部までを摘出し、氷冷生理食塩水で洗浄し、濾紙上で生理食塩水を除去後、湿重量を測定し、10%中性緩衝ホルマリン溶液(Wako Pure Chemical Ind.)で固定した。脱灰後、パラフィンで包埋、薄切し、hematoxylin・eosin(HE)染色を施した。
(力学的強度試験)
骨の力学的強度の測定には骨強度試験機(KN−252, Muromachi Kikai Co.,Tokyo, Japan)を用い、右大腿骨は頸部曲げ試験に、左大腿骨は骨幹部の三点曲げ試験に供した。
(頸部曲げ試験)
右大腿骨は、近位端より遠位方向へ28mmの部位で、骨の長軸に対し垂直方向に切断後、大腿骨頸部保定ホルダー(Osakarika, Osaka, Japan)の穴(直径8mm、深さ19mm)の中に速乾性デンタルセメント OSTORON II(GC,Co., Tokyo, Japan)を詰め、近位端側を上にして差し込み固定した。セメント硬化後、ホルダー骨強度試験機に装着し、大腿骨骨頭に上方から頸部が破断するまで、骨に最大50kgの荷重を一定速度(5mm/min)で加えた。
(骨幹部三点曲げ試験)
左大腿骨を下部より二点(15mm間隔)で支え、その中央部に垂直上方から荷重した。
(BMCとBMDの測定)
小動物用骨塩量測定装置(DCS−600, Aloka, Osaka, Japan)を用い、dualenergy X-ray absorptiometry(DEXA)により測定した。右脛骨は、骨塩量測定装置のX線走査面に対して垂直方向に配置し、二波長のX線(22KeV,53KeV)を走査速度10mm/secで照射し、X線透過度により照射部位のBMCを測定した。脛骨のX線透過像の測定領域(ROI)は、脛骨全体(total)と近位部(proximal:近位端から遠位方向5mmまで)の二ヵ所に設定し、それぞれのROI内のBMCを算出し、BMDは、BMCを骨面積で除して算出した。
全ての値は平均値±標準誤差で表した。群間の差の検定には多重検定法のTurkey−Kramer法を用い、危険率5%以下で有意差ありと判定した。
(子宮重量に対する作用)
ラットの子宮重量は、OVX処置により、sham群に比べ約81%減少し、肉眼的にも子宮萎縮が観察された。他方、Eの投与により、ラットの子宮重量はsham群の約80%まで回復し、子宮の増殖促進作用が見られた。実施例1の化合物は、このE固有の子宮増殖促進作用を欠如しており、OVX処置により減少したラットの子宮重量に対して影響を与えなかった。
(子宮の組織学的解析)
OVX群は、Sham群に比べて内膜の萎縮が観察された。E群では、OVX処置による内膜の萎縮は見られず、sham群と比較すると、明らかに内膜の肥厚が見られた。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)群、高用量群(100μg/kg)のいずれにおいても、OVX群と比べて、内膜の変化は見られず、実施例1の化合物は、子宮に対する刺激効果がないと考えられた。
(脛骨の骨量および骨密度に対する作用)
OVX後8週間では、脛骨全体の骨塩量は変化しないが、骨頭を含む近位部の骨塩量は、sham群に比べ約13%有意に低下した。実施例1の化合物は、高用量(100μg/kg)において、Eと同様にこの低下を抑制し、回復率は、約50%でOVX群に対し有意差が認められた。
骨密度も脛骨全体では、OVX群はsham群に対して変化は見られないが、骨頭を含む近位端の骨密度は、sham群に比べ約12%有意に低下した。実施例1の化合物は、高用量(100μg/kg)で、Eと同様にこの低下を抑制し、回復率は約63%を示し、有意差が検出された。
(脛骨近位端部の組織学的解析)
OVX群は、sham群に比べ、成長板付近の海綿骨が減少しているのが観察された。OVXによる海綿骨減少は、E投与により抑制され、緻密な骨梁が観察された。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)では、OVX群に比べてわずかに海綿骨の回復が見られ、高用量(100μg/kg)では、低用量(30μg/kg)よりもさらに骨梁減少の抑制が認められた。
(大腿骨頸部の力学的強度に対する作用)
OVXにより大腿骨頸部の最大破断加重は、sham群に比べ約12%有意に低下した。OVXによる破断荷重の低下は、Eで有意に抑制された。実施例1の化合物は、低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群のいずれにおいても、破断荷重の低下を有意に抑制した。これらの効果は、Eとほぼ同等であった。
OVXにより破断エネルギーは、sham群に対し9%低下したが、有意差は検出されなかった。破断エネルギーについて、E群、実施例1の化合物の低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群は、OVXによる骨強度の低下を抑制する傾向を示した。
(大腿骨骨幹部の力学的強度に対する作用)
OVX処置によって、大腿骨骨幹部の破断荷重は、sham群に比べ約10%、他方、破断エネルギーは、約18%低下したが、有意差は検出されなかった。
破断荷重および破断エネルギーのいずれにおいても、E群、実施例1の化合物の低用量(30μg/kg)群および高用量(100μg/kg)群は、OVXによる骨強度の低下を抑制する傾向を示した。
実施例の化合物の構造式は以下の表の通りである。
Figure 0004761112

Figure 0004761112

Claims (11)

  1. 式(I−Zb):
    Figure 0004761112
    {式中、
    は、水素原子、またはシアノ基を示し;
    10は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示すか、
    あるいは、R、R10は、それらが結合する炭素原子とともに複素芳香環を形成して、その結果、部分構造:
    Figure 0004761112
    が、
    Figure 0004761112
    であってもよく;
    11は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
    は、結合手を示し;
    は、水素原子、ハロゲン原子、または下式Z
    Figure 0004761112
    〔式Z中、
    は、結合手、または
    Figure 0004761112
    [ここで、Yは、水素原子、またはハロゲン原子を示す]
    を示し;
    は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し;
    は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC1−6アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
    Figure 0004761112
    [ここで、R、Rは、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、C1−6アルコキシ基、および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示すか、あるいは
    、Rは、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]、
    または
    Figure 0004761112
    [ここで、X、Xは、同一または異なって、結合手、C1−6アルキレン基(該アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、または
    Figure 0004761112
    を示し;
    、Rは、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]を示す〕
    を示し;
    は、
    Figure 0004761112
    、または
    Figure 0004761112
    を示し;
    は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基、およびC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)からなる群から選ばれる置換基により一置換または二置換されていてもよい]、水酸基、
    Figure 0004761112
    [ここで、R14は、水素原子、またはC1−6アルキル基を示す]、
    −COOAlk、−CHO、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基、ならびに、Zからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し;
    、Yは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
    Figure 0004761112
    [ここで、R12は、水素原子、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基(該アリール−アルキル基中のアリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示す]
    を示す}
    で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
  2. 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記式(I−Zb)の化合物が、
    (Z)−N−[5−ブロモ−2−(4−クロロベンゾイル)ベンゾフラン−3−イル]−2−シアノ−3−ヒドロキシ−2−ブテンアミド;
    2−シアノ−3−ヒドロキシ−(Z)−2−ブテン酸[5−ブロモ−2−((E)−3−フェニルアクリロイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;
    5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−ブロモ−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド;または
    (E)−5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[5−((E)−2−ジエチルカルバモイル−1−メチルビニル)−2−(3−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾフラン−3−イル]アミド、
    である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 式(I−Zd):
    Figure 0004761112
    {式中、
    は、結合手、−CH=N−、または−CO−NH−を示し;
    18は、水素原子、水酸基、−CHO、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC 1−6 アルキル基である)、またはC1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の水酸基により置換されていてもよい)を示し;
    は、結合手、−HN−CO−、または−N=CH−を示し;
    は、結合手、またはC1−6アルキレン基を示し;
    17は、水素原子、ハロゲン原子、−COOAlk、シアノ基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、およびシアノ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、アミノ基[該アミノ基は、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい]、または5〜7員複素環を示し;
    は、結合手、または−O−を示し;
    は、水素原子、C1−6アルコキシ基、またはC1−6アルキル基を示し;
    は、C6−14アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示し;
    、Yは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、または
    Figure 0004761112
    [ここで、R12は、水素原子、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基(該アリール−アルキル基中のアリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示す]
    を示す}
    で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩を含有してなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
  5. 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記式(I−Zd)の化合物が、
    4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−2−メチルチアゾール;または
    N’−{4−[3−(4−クロロフェニル)−5−メトキシベンゾフラン−2−イル]−5−ホルミルチアゾール−2−イル}−N,N−ジメチルホルムアミジン、
    である、請求項4または5に記載の組成物。
  7. 式(X):
    Figure 0004761112
    {式(X)中、R19は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す;
    式(X)中、R20は、−CH=CR21−R22を示す
    〔ここで、R21は、水素原子、または
    Figure 0004761112
    [ここで、R23、R24は、同一または異なって、C1−6アルキル基を示す]
    を示し;
    22は、シアノ基、−COOAlk(Alkは、以下独立して、水素原子、またはC 1−6 アルキル基である)、−CHO、C6−14アリール基(該アリール基は、1個または2個以上のハロゲン原子により置換されていてもよい)、
    Figure 0004761112
    [ここで、R25、R26は、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、またはC6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、C1−6アルコキシ基、および−COOAlkからなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を示すか、あるいは、
    25、R26は、それらが結合する窒素原子とともに5〜7員複素環(該複素環は、さらにNおよびOから選ばれるヘテロ原子を含有していてもよく、C1−6アルキル基、C6−14アリール基、およびC6−14アリール−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)を形成してもよい]
    、または
    Figure 0004761112
    [ここで、X10、X11は、同一または異なって、結合手、C1−6アルキレン基(該アルキレン基は、1個または2個以上の−COOAlkにより置換されていてもよい)、または
    Figure 0004761112
    を示し;
    27、R28は、同一または異なって、水素原子、C6−14アリール基(該C6−14アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC1−6アルキルチオ基(該アルキルチオ基は、1個または2個以上のC6−14アリール基により置換されていてもよい)を示す]
    を示す〕;
    式(X)中、Wは、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
    で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
  8. 4−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−ブタ−2−エン酸エチルエステル;または
    [3−[8−ブロモ−2−((E)−スチリル)−ベンゾ[4,5]フロ[3,2−d][1,3]オキサジン−イリデン]−1−(4−クロロ−フェニル)−プロペニル]−ホスホン酸ジエチルエステル、
    あるいはその医薬上許容される塩。
  9. 請求項7または8に記載の化合物またはその医薬上許容される塩を含んでなる、骨代謝疾患を予防または治療するための組成物。
  10. 前記骨代謝疾患が、骨粗鬆症、関節炎、慢性関節リウマチ、関節症、変形性関節症、ページェット病、ベヒテレフ病、または高カルシウム血症である、請求項9に記載の組成物。
  11. 式(XI):
    Figure 0004761112
    {式中、R19は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示し;
    は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C6−14アリール基(該アリール基は、水酸基、およびC1−6アルコキシ基からなる群から選ばれる1個または2個以上の置換基により置換されていてもよい)、またはC6−14アリール−C1−6アルキル基を示す}
    で表わされる化合物、またはその医薬上許容される塩。
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