JP4760935B2 - 中間転写ベルトおよび画像形成装置 - Google Patents

中間転写ベルトおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4760935B2
JP4760935B2 JP2009059610A JP2009059610A JP4760935B2 JP 4760935 B2 JP4760935 B2 JP 4760935B2 JP 2009059610 A JP2009059610 A JP 2009059610A JP 2009059610 A JP2009059610 A JP 2009059610A JP 4760935 B2 JP4760935 B2 JP 4760935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
intermediate transfer
transfer belt
belt
elastic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009059610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010211130A (ja
Inventor
亮二 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2009059610A priority Critical patent/JP4760935B2/ja
Priority to US12/721,812 priority patent/US20100232843A1/en
Publication of JP2010211130A publication Critical patent/JP2010211130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4760935B2 publication Critical patent/JP4760935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/161Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support with means for handling the intermediate support, e.g. heating, cleaning, coating with a transfer agent
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/162Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support details of the the intermediate support, e.g. chemical composition

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、複写機、ファクシミリおよびレーザプリンタ等の電子写真法による画像形成装置において、感光体表面に形成されたトナー像を紙等の記録材に転写する際の中間転写体に用いる中間転写ベルト、および該中間転写ベルトを備えた画像形成装置に関する。
近年、静電プロセスを用いている画像形成装置では、多種多様な紙への高画質な画像を求めるニーズから中間転写ベルトが広く用いられている。中間転写ベルトとしては、一般的にポリイミド等に代表される樹脂ベルトが、高画質品位、高寿命、高安定的な特性から広く用いられている。又、中間転写ベルトクリーニング装置としても、樹脂ベルトの表面性等を考慮して、クリーニング能力が高い,ブレード方式が広く用いられている。一方、最近では、更なる高画質化及びブレード方式によるクリーニング能力の安定化等から、トナーが小粒径化及びトナー形状の非球形化へと変化してきている。ところが、樹脂から成る中間転写ベルトでは、トナーのそのような変化に伴って転写の際に生じる、中抜け現象が問題となってきている。中抜け現象とは、画像が転写される際、画像に大きな圧力が加わることで、トナーが応力変形し、トナー同士の凝集力が増大し、画像の一部分が転写されずに像担持体上に残留してしまう現象で、特に文字やライン画像等で顕著に現れる。樹脂ベルトの場合、転写時の画像への圧力が大きいために特にこの中抜けは問題となっている。
そこで、この中抜けを解消するために、最近では、樹脂を用いた中間転写ベルトに代わって、表層に弾性層を用いた弾性中間転写ベルトが主流となってきている。弾性中間転写ベルトは、表層が弾性のために柔らかく、転写部でのトナーに作用する圧力が低減できることから、中抜けに効果があることが知られている。又、二次転写部において紙との密着性が良いことから、一般的な紙に対しての転写効率の向上のみならず、厚紙に対する転写性や、凹凸を有する紙への転写性にも効果があることが知られている。
しかしながら、弾性中間転写ベルトをクリーニングする場合、上記ブレード方式を用いると、表層が弾性のため、弾性中間転写ベルトに対するクリーニングブレードの接触負荷が大きくなり、クリーニングブレードのエッジ先端がベルト表層に喰い込んでしまい、クリーニングブレードのエッジ先端の挙動が不安定になってクリーニング不良を引き起こしたり、ベルトとクリーニングブレード間での摩擦力が増大することに伴う、クリーニングブレードのめくれ、びびり、鳴き等の問題や、弾性ベルト表層での傷や、トナーの融着等の発生等の様々な弊害が起こったりして、画質を乱してしまう恐れがあった。
そこで、上記の弊害を避けるために、中間転写ベルトの弾性層表面にウレタン樹脂等を含む有機層を形成する技術が開示されている(特許文献1)。しかしながら、そのような中間転写ベルトを用いた場合には、20万枚を超える耐久時において、有機層が摩耗するため、ベルト表面のフィルミングを十分に抑制できなかった。
特開2003−131492号公報
本発明は、耐久時においてもフィルミングの発生を十分に抑制する中間転写ベルトおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、弾性層および該弾性層の上に形成される最表面層を有し、該最表面層が表面粗さRz2〜20μmの無機化合物層であることを特徴とする中間転写ベルト、および該中間転写ベルトを備えた画像形成装置に関する。
本発明によれば、耐久時においてもフィルミングの発生を十分に抑制できる。
(A)は本発明に係る中間転写ベルトの一例の概略断面図であり、(B)は本発明に係る中間転写ベルトの別の一例の概略断面図である。 本発明に係る中間転写ベルトの一例における表面近傍の概略拡大図であって、クラックを防止するメカニズムを説明するための図である。 表面粗さが小さすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図であって、クラックが発生するメカニズムを説明するための図である。 (A)は表面粗さが小さすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図であって、フィルミングが発生するメカニズムを説明するための図であり、(B)は表面粗さが大きすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図であって、フィルミングが発生するメカニズムを説明するための図である。 最表面層を製造する第1の製造装置の一例の概略構成図である。 最表面層を製造する第1の製造装置の別の一例の概略構成図である。 プラズマにより最表面層を製造する第1のプラズマ成膜装置の概略構成図であって、図5の主として破線部を抜き出したものである。 (a)および(b)はともに、ロール電極の一例を示す概略図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本発明に係る中間転写ベルトは弾性層および該弾性層の上に形成される最表面層を有するものであり、さらに他の層、例えばいわゆる基材層を有しても良い。本発明に係る中間転写ベルト1は具体的には、例えば図1(A)に示すように、基材層2上に弾性層3および最表面層4を順次、有してなる構成を有していても良いし、または図1(B)に示すように、基材層を有することなしに、弾性層3上に最表面層4を有してなる構成を有していても良い。
(最表面層)
本発明において最表面層4は表面粗さRzが2〜20μm、好ましくは2〜10μmの無機化合物層である。これによって、図2に示すように、最表面層4の内部応力5が分散され、強度が向上するので、クラックの発生が抑制される。最表面層にクラックが発生したとしても、弾性層に至ることはないので、中間転写ベルト用クリーニング手段によってトナーや外添剤や紙粉は容易に除去される。しかも、最表面層4の最表面における凹部へのトナーや外添剤の堆積が有効に抑制される。これらの結果、ベルト表面へのトナーのフィルミングが抑制されるものと考えられる。Rzを上記した好ましい範囲内の値とすることによって、フィルミングの発生をより一層、有効に抑制できる。最表面層のRzが小さすぎると、図3に示すように、内部応力6が集中し易く、しかも最表面層とその直下の弾性層との硬度の違いが大きすぎるために、弾性層に至るクラック7が発生する。そのようなクラック7が発生すると、図4(A)に示すように当該クラック7を起点としてトナーや外添剤や紙粉が堆積し、中間転写ベルト用クリーニング手段による除去が困難になるため、フィルミングが発生する。フィルミングが発生すると、当該発生領域は表面抵抗値が上昇し、トナーの転写率が低下するので、画像濃度が低下する。最表面層のRzが大きすぎると、クラックが発生しても当該クラックは非常に小さいので、クラックによるフィルミングの発生まで至らないが、凹部が比較的大きいために、図4(B)に示すように、凹部の中腹にトナーや外添剤や紙粉が堆積し、中間転写ベルト用クリーニング手段による除去が困難になる。それらの結果としてフィルミングが発生する。図2は本発明に係る中間転写ベルトの一例における表面近傍の概略拡大図である。図3は表面粗さが小さすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図である。図4(A)は表面粗さが小さすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図であって、フィルミングが発生するメカニズムを説明するための図であり、図4(B)は表面粗さが大きすぎる中間転写ベルトにおける表面近傍の概略拡大図である。図4(A)および(B)において、Dはベルト進行方向を示す。
本明細書中、表面粗さRzはサーフコム480A(東京精密社製)によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。表面粗さRzは上記装置によって測定されなければならないというわけではなく、当該装置と同様の原理・原則に従って測定し得る装置であれば、いかなる装置を用いて測定されてもよい。
最表面層の表面粗さRzは、当該最表面層が形成される弾性層表面の表面粗さを調整することによって制御できる。例えば、弾性層の表面粗さを大きくすると、最表面層の表面粗さは大きくなる。弾性層の表面粗さを小さくすると、最表面層の表面粗さは小さくなる。本発明において最表面層は後述する厚みで形成されるため、その表面粗さは通常弾性層の表面粗さがそのまま反映される。
最表面層の厚みは本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、通常は0.05〜1.0μmであり、好ましくは0.05〜0.5μmである。
最表面層の硬度は、フィルミングの発生をより一層、抑制する)観点から、0.5〜20GPa、特に1〜15GPaが好ましい。
本明細書中、最表面層の硬度はNANO Indenter XP/DCM(MTS Systems社/MTS NANO Instruments社製)を用いてナノインデンテーション法によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。
層の硬度は、当該層を構成する材料の種類に依存するものであるが、当該層の厚みを調整することによって制御できる。例えば、厚みを大きくすると、硬度は小さくなる。
最表面層を形成する無機化合物として、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の金属酸化物;窒化ケイ素等の金属窒化物が挙げられる。
最表面層は以下の方法によって形成可能である。図5は、最表面層を製造する第1の製造装置の説明図である。最表面層の製造装置42(放電空間と薄膜堆積領域が略同一なダイレクト方式)は、最表面層が形成されるべきベルト前駆体175表面に最表面層4を形成するもので、エンドレス形態のベルト前駆体175を巻架して矢印方向に回転するロール電極20と従動ローラ201、及び、ベルト前駆体175表面に最表面層4を形成する成膜装置である大気圧プラズマCVD装置43より構成されている。ベルト前駆体175は、図1(A)の構造を有する中間転写ベルトを製造する場合は、基材2上に弾性層3が形成されたエンドレスベルト状のものであり、図1(B)の構造を有する中間転写ベルトを製造する場合は、弾性層3からなるエンドレスベルト状のものである。
大気圧プラズマCVD装置43は、ロール電極20の外周に沿って配列された少なくとも1式の固定電極21と、固定電極21とロール電極20との対向領域であって、且つ放電が行われる放電空間23と、少なくとも原料ガスと放電ガスとの混合ガスGを生成して放電空間23に混合ガスGを供給する混合ガス供給装置24と、放電空間23等に空気の流入することを軽減する放電容器29と、固定電極21に接続された第1の電源25と、ロール電極20に接続された第2の電源26と、使用済みの排ガスG’を排気する排気部28とを有している。
混合ガス供給装置24は最表面層を形成する原料ガスと、窒素ガス或いはアルゴンガス等の希ガスを混合した混合ガスを放電空間23に供給する。また、従動ローラ201は張力付与手段202により矢印方向に牽引され、ベルト前駆体175に所定の張力を掛けている。張力付与手段202はベルト前駆体175の掛け替え時等は張力の付与を解除し、容易にベルト前駆体175の掛け替え等を可能としている。第1の電源25は周波数ω1の電圧を出力し、第2の電源26は周波数ω2の電圧を出力し、これらの電圧により放電空間23に周波数ω1とω2とが重畳された電界Vを発生する。そして、電界Vにより混合ガスGをプラズマ化して混合ガスGに含まれる原料ガスに応じた膜(最表面層4)がベルト前駆体175の表面に堆積される。なお、複数の固定電極の内、ロール電極の回転方向下流側に位置する複数の固定電極と混合ガス供給装置で最表面層4を積み重ねるように堆積し、最表面層4の厚さを調整するようにしても良い。また、複数の固定電極の内、ロール電極の回転方向最下流側に位置する固定電極と混合ガス供給装置で最表面層4を堆積し、より上流に位置する他の固定電極と混合ガス供給装置で、例えば最表面層4とベルト前駆体175との接着性を向上させる接着層等、他の層を形成しても良い。また、最表面層4とベルト前駆体175との接着性を向上させるために、最表面層4を形成する固定電極と混合ガス供給装置の上流に、アルゴンや酸素などのガスを供給するガス供給装置と固定電極を設けてプラズマ処理を行い、ベルト前駆体175の表面を活性化させるようにしても良い。以上説明したように、エンドレス形態のベルト前駆体を1対のローラに張架し、1対のローラの内一方を1対の電極の一方の電極とし、一方の電極としたローラの外周面の外側に沿って他方の電極である少なくとも1の固定電極を設け、これら1対の電極間に大気圧または大気圧近傍下で電界を発生させプラズマ放電を行わせ、ベルト前駆体表面に薄膜を堆積・形成する構成を取ることにより、耐久性が高い中間転写ベルトを製造することを可能としている。
図6は、最表面層を製造する第2の製造装置の説明図である。最表面層の第2の製造装置42bは複数のベルト前駆体上に同時に最表面層を形成するもので、主としてベルト前駆体表面に最表面層を形成する複数の成膜装置42b1及び42b2より構成されている。第2の製造装置42b(ダイレクト方式の変形で、対向したロール電極間で放電と薄膜堆積を行う方式)は、第1の成膜装置42b1と所定の間隙を隔てて略鏡像関係に配置された第2の成膜装置42b2と、第1の成膜装置42b1と第2の成膜装置42b2との間に配置された少なくとも原料ガスと放電ガスとの混合ガスGを生成して放電空間23bに混合ガスGを供給する混合ガス供給装置24bとを有している。第1の成膜装置42b1はエンドレス形態のベルト前駆体175を巻架して矢印方向に回転するロール電極20aと従動ローラ201と矢印方向に従動ローラ201を牽引する張力付与手段202とロール電極20aに接続された第1の電源25とを有し、第2の成膜装置42b2はエンドレス形態のベルト前駆体175を巻架して矢印方向に回転するロール電極20bと従動ローラ201と矢印方向に従動ローラ201を牽引する張力付与手段202とロール電極20bに接続された第2の電源26とを有している。また、第2の製造装置42bはロール電極20aとロール電極20bとの対向領域に放電が行われる放電空間23bを有している。
混合ガス供給装置24bは最表面層を形成する原料ガスと、窒素ガス或いはアルゴンガス等の希ガスを混合した混合ガスを放電空間23bに供給する。第1の電源25は周波数ω1の電圧を出力し、第2の電源26は周波数ω2の電圧を出力し、これらの電圧により放電空間23bに周波数ω1とω2とが重畳された電界Vを発生する。そして、電界Vにより混合ガスGをプラズマ化(励起)し、プラズマ化(励起)した混合ガスを第1の成膜装置42b1のベルト前駆体175及び第2の成膜装置42b2のベルト前駆体175の表面に晒し、プラズマ化(励起)した混合ガスに含まれる原料ガスに応じた膜(最表面層)が第1の成膜装置42b1のベルト前駆体175及び第2の成膜装置42b2のベルト前駆体175の表面に同時に堆積・形成される。ここで、対向するロール電極20aとロール電極20bとは所定の間隙を隔てて配置されている。更に他の形態として、ロール電極20aとロール電極20bの内、一方のロール電極をアースに接続して、他方のロール電極に電源を接続しても良い。この場合の電源は第2の電源を使用することが緻密な薄膜形成を行え好ましく、特に放電ガスにアルゴン等の希ガスを用いる場合に好ましい。
以下にベルト前駆体175上に最表面層4を形成する大気圧プラズマCVD装置の形態について詳細に説明する。なお、下記の図7は図5の主として破線部を抜き出したものである。図7は、プラズマにより最表面層を製造する第1のプラズマ成膜装置の説明図である。図7を参照して、最表面層4の形成に好適に用いられる大気圧プラズマCVD装置の1例を説明する。
大気圧プラズマCVD装置43は、ベルト前駆体を着脱可能に巻架して回転駆動させる少なくとも1対のローラと、プラズマ放電を行う少なくとも1対の電極とを有し、前記1対の電極の内、一方の電極は前記1対のローラの内の一方のローラで、他方の電極は前記一方のローラに前記ベルト前駆体を介して対向する固定電極であり、前記一方のローラと前記固定電極との対向領域において発生するプラズマに、前記ベルト前駆体が晒されて前記最表面層を堆積・形成させる最表面層の製造装置であり、例えば放電ガスとして窒素を用いる場合に一方の電源により高電圧を掛け他方の電源により高周波を掛けることにより安定して放電を開始し且つ放電を継続するため好適に用いられる。大気圧プラズマCVD装置43は前述したように混合ガス供給装置24、固定電極21、第1の電源25、第1のフィルタ25a、ロール電極20、ロール電極を矢印方向に駆動回転させる駆動手段20a、第2の電源26、第2のフィルタ26aとを有しており、放電空間23でプラズマ放電を行わせて原料ガスと放電ガスを混合した混合ガスGを励起させ、励起した混合ガスG1をベルト前駆体表面175aに晒し、その表面に最表面層4を堆積・形成するものである。そして、固定電極21に第1の電源25から周波数ωの第1の高周波電圧が印加され、ロール電極20に第2の電源26から周波数ωの高周波電圧が印加されるようになっており、それにより、固定電極21とロール電極20との間に電界強度V1で周波数ωと電界強度Vで周波数ωとが重畳された電界が発生し、固定電極21に電流I1が流れ、ロール電極20に電流Iが流れ、電極間にプラズマが発生する。ここで、周波数ωと周波数ωの関係、及び、電界強度Vと電界強度Vおよび放電ガスの放電を開始する電界強強度IVとの関係が、ω<ωで、V≧IV>V、または、V>IV≧Vを満たし、前記第2の高周波電界の出力密度が1W/cm以上となっている。窒素ガスの放電を開始する電界強強度IVは3.7kV/mmの為、少なくとも第1の電源25から印加する電界強度Vは3.7kV/mm、またはそれ以上とし、第2の高周波電源60から印可する電界強度Vは3.7kV/mm、またはそれ未満とすることが好ましい。また、第1の大気圧プラズマCVD装置43に利用可能な第1の電源25(高周波電源)としては、
印加電源記号 メーカー 周波数 製品名
A1 神鋼電機 3kHz SPG3−4500
A2 神鋼電機 5kHz SPG5−4500
A3 春日電機 15kHz AGI−023
A4 神鋼電機 50kHz SPG50−4500
A5 ハイデン研究所 100kHz* PHF−6k
A6 パール工業 200kHz CF−2000−200k
A7 パール工業 400kHz CF−2000−400k
A8 SEREN IPS 100〜460kHz L3001
等の市販のものを挙げることが出来、何れも使用することが出来る。
また、第2の電源26(高周波電源)としては、
印加電源記号 メーカー 周波数 製品名
B1 パール工業 800kHz CF−2000−800k
B2 パール工業 2MHz CF−2000−2M
B3 パール工業 13.56MHz CF−5000−13M
B4 パール工業 27MHz CF−2000−27M
B5 パール工業 150MHz CF−2000−150M
B6 パール工業 20〜99.9MHz RP−2000−20/100M等の市販のものを挙げることが出来、何れも使用することが出来る。なお、上記電源のうち、*印はハイデン研究所インパルス高周波電源(連続モードで100kHz)である。それ以外は連続サイン波のみ印加可能な高周波電源である。本発明において、第1及び第2の電源から対向する電極間に供給する電力は、固定電極21に1W/cm以上の電力(出力密度)を供給し、放電ガスを励起してプラズマを発生させ、薄膜を形成する。固定電極21に供給する電力の上限値としては、好ましくは50W/cm、より好ましくは20W/cmである。下限値は、好ましくは1.2W/cmである。なお、放電面積(cm)は、電極において放電が起こる範囲の面積のことを指す。また、ロール電極20にも、1W/cm以上の電力(出力密度)を供給することにより、高周波電界の均一性を維持したまま、出力密度を向上させることが出来る。これにより、更なる均一高密度プラズマを生成出来、更なる製膜速度の向上と膜質の向上が両立出来る。好ましくは5W/cm以上である。ロール電極20に供給する電力の上限値は、好ましくは50W/cmである。ここで高周波電界の波形としては、特に限定されない。連続モードと呼ばれる連続サイン波状の連続発振モードと、パルスモードと呼ばれるON/OFFを断続的に行う断続発振モード等があり、そのどちらを採用してもよいが、少なくともロール電極20に供給する高周波は連続サイン波の方がより緻密で良質な膜が得られるので好ましい。また、固定電極21と第1の電源25との間には、第1フィルタ25aが設置されており、第1の電源25から固定電極21への電流を通過しやすくし、第2の電源26からの電流をアースして、第2の電源26から第1の電源25への電流が通過しにくくなるようになっており、ロール電極20と第2の電源26との間には、第2フィルター26aが設置されており、第2の電源26からロール電極20への電流を通過しやすくし、第1の電源21からの電流をアースして、第1の電源25から第2の電源26への電流を通過しにくくするようになっている。電極には前述したような強い電界を印加して、均一で安定な放電状態を保つことが出来る電極を採用することが好ましく、固定電極21とロール電極20には強い電界による放電に耐えるため少なくとも一方の電極表面には下記の誘電体が被覆されている。以上の説明において、電極と電源の関係は、固定電極21に第2の電源26を接続して、ロール電極20に第1の電源25を接続しても良い。
図8は、ロール電極の一例を示す概略図である。ロール電極20の構成について説明すると、図8(a)において、ロール電極20は、金属等の導電性母材200a(以下、「電極母材」ともいう。)に対しセラミックスを溶射後、無機材料を用いて封孔処理したセラミック被覆処理誘電体200b(以下、単に「誘電体」ともいう。)を被覆した組み合わせで構成されている。また、溶射に用いるセラミックス材としては、アルミナ・窒化ケイ素等が好ましく用いられるが、この中でもアルミナが加工し易いので、更に好ましく用いられる。また、図8(b)に示すように、金属等の導電性母材200Aにライニングにより無機材料を設けたライニング処理誘電体200Bを被覆した組み合わせでロール電極20’を構成してもよい。ライニング材としては、ケイ酸塩系ガラス、ホウ酸塩系ガラス、リン酸塩系ガラス、ゲルマン酸塩系ガラス、亜テルル酸塩ガラス、アルミン酸塩ガラス、バナジン酸塩ガラス等が好ましく用いられるが、この中でもホウ酸塩系ガラスが加工し易いので、更に好ましく用いられる。金属等の導電性母材200a、200Aとしては、銀、白金、ステンレス、アルミニウム、チタニウム、鉄等の金属等が挙げられるが、加工の観点からステンレスが好ましい。尚、本実施の形態においては、ロール電極の母材200a、200Aは、冷却水による冷却手段を有するステンレス製ジャケットロール母材を使用している(不図示)。
ベルト前駆体175上に最表面層4を堆積・形成する成膜工程の例を、図5、図7を参照して詳しく説明する。図5及び図7において、ロール電極20及び従動ローラ201にベルト前駆体175を張架後、張力付与手段202の作動によりベルト前駆体175に所定の張力を掛け、次いでロール電極20を所定の回転数で回転駆動する。混合ガス供給装置24から混合ガスGを生成し、放電空間23に放出する。第1の電源25から周波数ω1の電圧を出力して固定電極21に印加し、第2の電源26から周波数ω2の電圧を出力してロール電極20に印加し、これらの電圧により放電空間23に周波数ω1とω2とが重畳された電界Vを発生させる。電界Vにより放電空間23に放出された混合ガスGを励起しプラズマ状態にする。そして、ベルト前駆体表面にプラズマ状態の混合ガスGを晒し混合ガスG中の原料ガスにより最表面層4をベルト前駆体175上に形成する。この様にして形成される最表面層は、複数設け、複数層からなる最表面層としても良いが、当該複数層の内、最低1層は、XPS測定による炭素原子の含有量測定で、炭素原子0.1〜20質量%含むことが好ましい。例えば、上記の大気圧プラズマCVD装置43においては、一対の電極間(ロール電極20と固定電極21)で混合ガス(放電ガス)をプラズマ励起させ、このプラズマ中に存在する炭素原子を有する原料ガスをラジカル化してベルト前駆体175の表面に晒すものである。そして、このベルト前駆体175の表面に晒された炭素含有分子や炭素含有ラジカルが、最表面層の中に含有される。放電ガスとは上記のような条件においてプラズマ励起される気体をいい、窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等及びそれらの混合物などがあげられる。
最表面層を形成するための原料ガスとしては、常温で気体または液体の有機金属化合物、特にアルキル金属化合物や金属アルコキシド化合物、有機金属錯体化合物が用いられる。これら原料における相状態は常温常圧において必ずしも気相である必要はなく、混合ガス供給装置24で加熱或は減圧等により溶融、蒸発、昇華等を経て気化し得るものであれば、液相でも固相でも使用可能である。
原料ガスとしては、放電空間でプラズマ状態となり、薄膜を形成する成分を含有するものであり、有機金属化合物、有機化合物、無機化合物等が使用される。
例えば、酸化ケイ素層を形成する場合には、ケイ素化合物が使用される。ケイ素化合物の具体例として、例えば、シラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン(TEOS)、テトラn−プロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テトラt−ブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、(3、3、3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルビニルシラン、ビス(エチルアミノ)ジメチルシラン、N、O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)カルボジイミド、ジエチルアミノトリメチルシラン、ジメチルアミノジメチルシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン、ヘプタメチルジシラザン、ノナメチルトリシラザン、オクタメチルシクロテトラシラザン、テトラキスジメチルアミノシラン、テトライソシアナートシラン、テトラメチルジシラザン、トリス(ジメチルアミノ)シラン、トリエトキシフルオロシラン、アリルジメチルシラン、アリルトリメチルシラン、ベンジルトリメチルシラン、ビス(トリメチルシリル)アセチレン、1、4−ビストリメチルシリル−1、3−ブタジイン、ジ−t−ブチルシラン、1、3−ジシラブタン、ビス(トリメチルシリル)メタン、シクロペンタジエニルトリメチルシラン、フェニルジメチルシラン、フェニルトリメチルシラン、プロパルギルトリメチルシラン、テトラメチルシラン、トリメチルシリルアセチレン、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン、トリス(トリメチルシリル)メタン、トリス(トリメチルシリル)シラン、ビニルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、テトラメチルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、Mシリケート51などが挙げられるがこれらに限定されない。
また例えば、酸化チタン層を形成する場合には、チタン化合物が使用される。チタン化合物の具体例としては、例えば、テトラジメチルアミノチタンなどの有機金属化合物、モノチタン、ジチタンなどの金属水素化合物、二塩化チタン、三塩化チタン、四塩化チタンなどの金属ハロゲン化合物、テトラエトキシチタン、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタンなどの金属アルコキシドなどが挙げられるがこれらに限定されない。
また例えば、酸化アルミニウム層を形成する場合には、アルミニウム化合物が使用される。アルミニウム化合物の具体例としては、例えば、アルミニウムn−ブトキシド、アルミニウムs−ブトキシド、アルミニウムt−ブトキシド、アルミニウムジイソプロポキシドエチルアセトアセテート、アルミニウムエトキシド、アルミニウムヘキサフルオロペンタンジオネート、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムIII2、4−ペンタンジオネート、ジメチルアルミニウムクロライドなどが挙げられるがこれらに限定されない。
また例えば、酸化亜鉛層を形成する場合には、亜鉛化合物が使用される。亜鉛化合物の具体例としては、例えば、ジンクビス(ビス(トリメチルシリル)アミド)、ジンク2、4−ペンタンジオネート、ジンク2、2、6、6−テトラメチル−3、5−ヘプタンジオネートなどが挙げられるがこれらに限定されない。
また例えば、酸化ジルコニウム層を形成する場合には、ジルコニウム化合物が使用される。ジルコニウム化合物の具体例としては、例えば、ジルコニウムt−ブトキシド、ジルコニウムジイソプロポキシドビス(2、2、6、6−テトラメチル−3、5−ヘプタンジオネート、ジルコニウムエトキシ、ジルコニウムヘキサフルオロペンタンジオネート)、ジルコニウムイソプロポキシド、ジルコニウム2−メチル−2−ブトキシド、ジルコニウムトリフルオロペンタンジオネートなどが挙げられるがこれらに限定されない。
これらの原料は、単独で用いても良いが、2種以上の成分を混合して使用するようにしても良い。また、前記のように最表面層の硬度は、成膜速度や添加ガス量比などによって調整することができる。
(弾性層/基材層)
弾性層3は、弾性を有する有機化合物層である。弾性層を構成する弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)としては、例えば、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタクチック1、2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、リコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
弾性層3には、抵抗値調節用導電剤が添加されてもよい。この抵抗値調節用導電剤は特に制限はないが、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物が挙げられる。導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。上記導電剤に限定されるものではない。
弾性層3の表面粗さRzは前記した最表面層のRzと同様の範囲内である。
弾性層の厚みは本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、通常は50〜1000μmであり、好ましくは50〜500μmである。
弾性層の硬度は、フィルミングの発生をより一層、抑制する観点から、20〜60、特に25〜40が好ましい。
弾性層の硬度はJIS−A硬度(アスカー硬度)であり、島津製作所社製硬度計によって測定された任意の10点の測定値の平均値を用いている。
弾性層の体積抵抗率は10〜1013Ω・cm、特に10〜1010Ω・cmが好ましい。
体積抵抗率はハイレスタ(三菱化学アナリテック社製)によって測定された任意の10点の平均値を用いている。
基材層2は有機高分子化合物層である。基材層を構成する樹脂材料としては、ポリカーボネート、フッ素系樹脂(ETFE、PVDF)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、変性ポリカーボネート等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
基材層2には抵抗値調節用導電剤が添加されてもよい。抵抗値調節用導電剤としては弾性層3に添加されてもよい抵抗値調節用導電剤と同様の物質が挙げられる。
基材層2の厚みは本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、通常は50〜200μmであり、好ましくは80〜120μmである。
基材層2の硬度は、剛性を高め、耐久性を確保する観点から、0.1GPa〜2GPaが好ましい。
基材層の硬度は、最表面層の硬度と同様の方法によって測定された値を用いている。
基材層の体積抵抗率は10〜1013、特に1010〜1011が好ましい。
弾性層3および基材層2の形成方法としては、例えば、回転する円筒形の型に材料を流し込み、ベルト形状の層を形成する遠心成型法、材料をスプレイ塗布またはディッピング塗布して層を形成する塗布法、内型と外型との間に材料を注入してベルト形状の層を形成する注型法等が挙げられる。弾性層の形成時においては所望により加熱により加硫および乾燥が行われる。基材層の形成時においては所望により加熱により乾燥がおこなわれる。
図1(A)に示す構造の中間転写ベルトを製造する場合、弾性層3および基材層2の形成順序は特に制限されず、例えば、遠心成型法によって先に弾性層を形成した後で、遠心成型法または塗布法によって基材層を形成できる。このとき、円筒形の型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写されるので、弾性層の表面粗さは当該内周面の表面粗さを調整することによって制御できる。
また例えば、遠心成型法によって先に基材層を形成した後で、遠心成型法または塗布法によって弾性層を形成できる。このとき、弾性層表面を研磨することによって弾性層の表面粗さを制御できる。
また例えば、注型法によって弾性層を形成した後で、塗布法によって基材層を形成できる。このとき、外型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写されるので、弾性層の表面粗さは当該内周面の表面粗さを調整することによって制御できる。
また例えば、注型法によって基材層を形成した後で、塗布法によって弾性層を形成できる。このとき、弾性層表面を研磨することによって弾性層の表面粗さを制御できる。
図1(B)に示す構造の中間転写ベルトを製造する場合、弾性層3は、例えば、遠心成型法または注型法によって形成できる。このとき、遠心成形法で使用される円筒形の型の内周面または注型法で使用される外型の内周面における表面粗さを調整することによって、弾性層の表面粗さを制御できる。
(画像形成装置)
本発明に係る中間転写ベルトは、複写機、ファクシミリおよびレーザプリンタ等の電子写真法による画像形成装置において、感光体表面に形成されたトナー像を紙等の記録材に転写する際、トナー像を一旦、自己の表面に保持して搬送するものである。本発明の中間転写ベルトが用いられる画像形成装置の一例を図9に示す。
図9は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるタンデム方式の多色画像形成装置の概略構成図を示すものである。本実施形態において、本発明の中間転写ベルトは「1」で示され、無端形態を有している。中間転写ベルト1は、支持体として駆動ローラ110a、テンションローラ110b、及びバックアップローラ110cに巻回されている。中間転写ベルト1の水平部に沿って、4つの画像形成部が直列状に配置されている。これらの画像形成部は、ほぼ同様の構成をしており、それぞれイエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、ブラック(K)色のトナー像を形成する点が異なる。
先ず、画像形成部について説明する。画像形成部は、回転可能に配置された像担持体であるドラム状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)103を備えている。感光ドラム103の周囲には、一次帯電手段としての一次帯電器104、露光手段としての露光装置105、現像手段としての現像器106、一次転写手段としての転写装置107、及びクリーニング手段としてのクリーニング装置108等のプロセス機器が配置されている。他の画像形成部も同様の構成である。つまり、この画像形成部は、それぞれ感光ドラム103、一次帯電器104、露光装置105、現像器106、転写ローラ107、及び、クリーニング装置108を備えている。これら画像形成部は、それぞれがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する点で異なる。各画像形成部に配置した現像器106の周囲には通常、現像槽(図示せず)が形成され、それぞれの現像槽にはイエロートナー(イエロー現像剤)、マゼンタトナー(マゼンタ現像剤)、シアントナー(シアン現像剤)またはブラックトナー(ブラック現像剤)が収容される。
次に、上記構成の画像形成装置の画像形成動作について説明する。感光ドラム103は、一次帯電器104によって一様に帯電され、露光装置(静電像形成手段)105から原稿のイエロー成分色による画像信号がポリゴンミラー等を介して感光ドラム103上に投射されて静電潜像が形成される。次いで、現像器106からイエロートナーが供給されて静電潜像がイエロートナー像として現像される。このイエロートナー像は、感光ドラムの回転に伴って、感光ドラム103と中間転写ベルト1とが当接する一次転写部に到来する。一次転写部には、本実施例では、一次転写手段として転写ローラ107が配置されており、一次転写バイアスが印加されている。従って、感光ドラム103上のイエロートナー像が中間転写ベルト1へ一次転写される。イエロートナー像を担持した中間転写ベルト1は、次の画像形成部に搬送される。このときまでに、画像形成部において、上記と同様の方法で感光ドラム上に形成されたマゼンタトナー像が、転写ローラが配置された一次転写部において、イエロートナー像上へ転写される。同様に、中間転写ベルトが矢印方向に沿って進行するにつれて、転写ローラが配置された各一次転写部において、シアントナー像、ブラックトナー像が前述のトナー像に重畳転写される。このときまでに、給紙カセットから、給紙ローラ及び、その他の搬送ローラにより送り出された記録材が二次転写部に達する。二次転写部には、バックアップローラ110cと対向して、中間転写ベルト1を挟持する態様で二次転写手段としての二次転写装置、本実施例では、二次転写ローラ110d(二次転写手段)が配置されている。二次転写ローラ110dに転写バイアスが印加されており、これによって、上述の4色のトナー像は記録材S上に転写(二次転写)される。トナー像が転写された記録材は定着部111に搬送される。定着部では熱と圧力によってトナー像を記録材S上に固着させる。一次転写部にて転写しきれなかった感光ドラム103上の転写残トナーは、それぞれクリーニング装置108によってクリーニングされる。また、二次転写部によって転写しきれなかった中間転写ベルト1上の転写残トナーは、中間転写体クリーニング手段としての中間転写体クリーニング装置102にてクリーニングされ、つぎの画像形成に供される。
[実験例A]
<中間転写ベルトの製造方法>
(実施例1A)
まず、遠心成型法によってウレタンゴムからなる弾性層を形成した。詳しくは回転する円筒形の型に、トルエン13重量部、ポリウレタンエラストマー10重量部、カーボンブラック3重量部からなる混合材料を流し込み、加熱してベルト形状の弾性層を形成した。このとき、円筒形の型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写され、弾性層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
次いで、遠心成型法によってポリイミドからなる基材層を形成した。詳しくは弾性層が形成された円筒形の型に、N−メチル−2−ピロリドン450重量部、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル35重量部、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物50重量部、カーボンブラック20重量部からなる混合材料を流し込み、加熱して、弾性層の内側に基材層を形成した。基材層は硬度1GPaおよび厚さ100μmを有していた。
最後に、大気圧プラズマCVD装置により、弾性層表面に無機化合物層を形成した。詳しくは、図5に示す第1の製造装置により、原料ガスとして、テトラエトキシシランを用いて、弾性層表面に酸化ケイ素層を形成した。酸化ケイ素層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
(実施例2A〜18A/比較例1A〜11A)
弾性層の厚さを変化させることで弾性層の硬度を所定の値に制御したこと、型の内周面の表面粗さを変化させることで弾性層の表面粗さを所定の値に制御したこと、無機化合物層の厚さを変化させることで無機化合物層の硬度を所定の値に制御したこと、弾性層の表面粗さを変化させることで無機化合物層の表面粗さを所定の値に制御したこと以外、実施例1Aと同様の方法により、中間転写ベルトを製造した。
(フィルミング評価)
コニカミノルタ製bizhub650に、上記で製造された中間転写ベルトを搭載し、50mm×50mmのベタ画像を有する評価チャートを連続的に50万枚印字した。中間転写ベルトは周長が1000mmであり、移動速度Vは250mm/秒であった。連続印字後において中間転写ベルトの画像形成側表面についての視覚評価と、最後に印字された画像についての品質評価を行った。
○;ベルト上の視覚評価で画像部と非画像部に差異がなく、画像品質にも問題がなかった;
△;ベルト上の視覚評価では差異は確認されたが、画像品質上は問題がなかった(実用上問題なし);
×;ベルト上の視覚評価でも、画像品質でも、画像部と非画像部に差が確認された。
Figure 0004760935
[実験例B]
<中間転写ベルトの製造方法>
(実施例1B)
まず、遠心成型法によってウレタンゴムからなる弾性層を形成した。詳しくは回転する円筒形の型に、トルエン13重量部、ポリウレタンエラストマー10重量部、カーボンブラック3重量部からなる混合材料を流し込み、加熱してベルト形状の弾性層を形成した。このとき、円筒形の型における内周面の表面粗さが弾性層の表面にそのまま転写され、弾性層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
次いで、大気圧プラズマCVD装置により、弾性層表面に無機化合物層を形成した。詳しくは、図5に示す第1の製造装置により、原料ガスとして、テトラエトキシシランを用いて、弾性層表面に酸化ケイ素層を形成した。酸化ケイ素層は表1に示す表面粗さ、硬度および厚さを有していた。
(実施例2B〜18B/比較例1B〜11B)
弾性層の厚さを変化させることで弾性層の硬度を所定の値に制御したこと、型の内周面の表面粗さを変化させることで弾性層の表面粗さを所定の値に制御したこと、無機化合物層の厚さを変化させることで無機化合物層の硬度を所定の値に制御したこと、弾性層の表面粗さを変化させることで無機化合物層の表面粗さを所定の値に制御したこと以外、実施例1Bと同様の方法により、中間転写ベルトを製造した。
(フィルミング評価)
実験例Aと同様の方法により、中間転写ベルトの評価を行った。
Figure 0004760935
1:中間転写ベルト
2:基材層
3:弾性層
4:最表面層
5:内部応力
6:内部応力
7:クラック

Claims (3)

  1. 弾性層および該弾性層の上に形成される最表面層を有し、該最表面層が表面粗さRz2〜20μmの無機化合物層であることを特徴とする中間転写ベルト。
  2. 最表面層の表面粗さRzが2〜10μmであることを特徴とする請求項1に記載の中間転写ベルト。
  3. 請求項1または2に記載の中間転写ベルトを備えた画像形成装置。
JP2009059610A 2009-03-12 2009-03-12 中間転写ベルトおよび画像形成装置 Active JP4760935B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059610A JP4760935B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 中間転写ベルトおよび画像形成装置
US12/721,812 US20100232843A1 (en) 2009-03-12 2010-03-11 Intermediate transfer belt and image-forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059610A JP4760935B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 中間転写ベルトおよび画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010211130A JP2010211130A (ja) 2010-09-24
JP4760935B2 true JP4760935B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=42730807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009059610A Active JP4760935B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 中間転写ベルトおよび画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100232843A1 (ja)
JP (1) JP4760935B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008084643A1 (ja) * 2007-01-09 2008-07-17 Konica Minolta Business Technologies, Inc. 中間転写体、それを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP5817213B2 (ja) * 2011-05-20 2015-11-18 コニカミノルタ株式会社 中間転写ベルトとその製造方法、及び画像形成装置
JP5901197B2 (ja) * 2011-09-28 2016-04-06 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5802442A (en) * 1995-10-20 1998-09-01 Canon Kasei Kabushiki Kaisha Intermediate transfer member, electrophotography apparatus using the same, and method for manufacturing the same
JPH09212004A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 中間転写体および中間転写体を備えた電子写真装置
JP2002006667A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Suzuka Fuji Xerox Co Ltd 電子写真装置用転写定着部材および転写定着システム
US6834176B2 (en) * 2001-06-15 2004-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having intermediary transfer member and transfer member of size and hardness, respectively, satisfying specific formula
JP2004333727A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Canon Inc 画像形成装置
US20060120773A1 (en) * 2004-12-03 2006-06-08 Akihiko Itami Image forming method and image forming apparatus
WO2007046260A1 (ja) * 2005-10-20 2007-04-26 Konica Minolta Business Technologies, Inc. 中間転写体、中間転写体の製造方法及び中間転写体を備えた画像形成装置
CN101317136B (zh) * 2005-11-30 2010-12-08 柯尼卡美能达商用科技株式会社 中间转印体、中间转印体的制造方法以及图像形成装置
JP4810673B2 (ja) * 2006-02-13 2011-11-09 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 中間転写体、中間転写体の製造方法、画像形成方法、画像形成装置
JP4847181B2 (ja) * 2006-03-31 2011-12-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2007316371A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 中間転写体とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JPWO2008084714A1 (ja) * 2007-01-09 2010-04-30 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 中間転写体、それを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2008310198A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008310199A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP5084412B2 (ja) * 2007-09-07 2012-11-28 キヤノン株式会社 画像形成装置および中間転写ベルト
JP4470981B2 (ja) * 2007-09-12 2010-06-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4530029B2 (ja) * 2007-11-18 2010-08-25 富士ゼロックス株式会社 現像剤収容容器及びこれを用いた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010211130A (ja) 2010-09-24
US20100232843A1 (en) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380770B2 (ja) 中間転写体、中間転写体の製造方法及び中間転写体を備えた画像形成装置
JP4577362B2 (ja) 中間転写体、中間転写体の製造方法及び画像形成装置
JP5131199B2 (ja) 中間転写体、それを用いた画像形成方法及び画像形成装置
US8295747B2 (en) Intermediate transfer member for use in electrophotographic image forming apparatus
WO2010106973A1 (ja) 中間転写体
JP4973781B2 (ja) 中間転写体
JP4775489B2 (ja) 中間転写体及び画像形成装置
WO2010103896A1 (ja) 中間転写体
JP2007017666A (ja) 中間転写体、中間転写体の製造装置、中間転写体の製造方法、及び画像形成装置
JP4497205B2 (ja) 中間転写体、中間転写体の製造方法及び画像形成装置
JP4760935B2 (ja) 中間転写ベルトおよび画像形成装置
JP2009161782A (ja) 大気圧プラズマ処理装置
JP2008209835A (ja) 中間転写体及び画像形成装置
JP5262723B2 (ja) 大気圧プラズマ処理装置及び大気圧プラズマ処理方法
JPWO2008084714A1 (ja) 中間転写体、それを用いた画像形成方法及び画像形成装置
WO2012128329A1 (ja) 中間転写ベルトの製造方法
JP2008256958A (ja) 中間転写体、該中間転写体の製造方法、該中間転写体を用いる画像形成方法及び画像形成装置
JP2010039253A (ja) 中間転写体、画像形成装置
WO2009145174A1 (ja) 中間転写体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4760935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350