以下に、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の情報処理装置を有する楽曲再生装置を備えた楽曲再生システムであって、楽曲データの曲調を認識して楽曲データを再生出力する構成を備えたシステムを例示して説明する。そして、以下において、楽曲データの特性としての曲調が変更する変更位置間の区間をパートと称して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る楽曲再生システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、プレイリストの概略構成を示す模式図である。図3は、楽曲再生装置の処理部の内部構成を示すブロック図である。図4は、楽曲の曲調の一例を示す図である。図5は、プレイリスト画面の一例を示す図である。図6は、再生画面の一例を示す図である。
〔楽曲再生システムの構成〕
図1において、100は楽曲再生システムである。この楽曲再生システム100は、楽曲データの曲調を複数のパート毎に認識し、認識した曲調に基づいて適宜楽曲データを再生するシステムである。そして、楽曲再生システム100は、音声出力装置200と、楽曲再生装置300と、などを備えている。
音声出力装置200は、例えば、図示しないスピーカなどの発音手段などを備えている。この音声出力装置200は、楽曲再生装置300と各種情報が送受信可能に接続されており、楽曲再生装置300から送信される楽曲データを発音手段から音声として再生出力する。なお、例えば、楽曲再生システム100を移動体としての車両に設ける構成の場合、音声出力装置200は、発音手段としてのスピーカが例えばインストルメントパネル部、ドア部、リアダッシュボード部など、車両の室内空間における前方部分や後方部分の左右側にそれぞれ配設された構成などとすることが例示できる。
楽曲再生装置300は、車両に搭載される車載型、携帯型、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、携帯型パーソナルコンピュータなどである。この楽曲再生装置300は、楽曲データの曲調をパート毎に関連付けて認識し、認識した曲調に基づいて楽曲データを適宜再生する。そして、楽曲再生装置300は、入力部310と、表示手段としてのタッチパネル320と、コンテンツデータ記憶手段としての楽曲データ記憶手段330と、メモリ340と、演算手段としての処理部350と、などを備えている。
入力部310は、ケース体の例えば正面に臨んで入力操作可能に配設された図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。そして、入力部310は、例えば楽曲再生装置300の動作内容の設定などの設定事項の入力操作により、各種情報を入力信号として処理部350へ出力して設定させる。なお、入力部310としては、例えばタッチパネル320に設けられたタッチパネルによる入力操作や音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が例示できる。
タッチパネル320は、処理部350から画像信号として送信される映像信号を表示させる。また、タッチパネル320は、例えば利用者により接触された位置を認識し、その位置情報を処理部350に出力する。このタッチパネル320は、図示しない表示部と、センサ部と、信号出力部と、などを備えている。なお、このタッチパネル320は、楽曲再生システム100を移動体としての車両に設ける構成の場合、例えば車両の図示しないダッシュボードの前面側に配設される。
表示部は、処理部350から出力される映像信号に基づく映像や後述するプレイリスト画面600と、後述する再生画面700と、などを表示する。この表示部としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。そして、表示部の表示面は、ガラスやプラスチックなどの強度が強く、傷が付きにくい透光性部材で覆われている。
センサ部は、表示部の表示面を覆う透光性部材に設けられている。このセンサ部は、利用者が透光性部材に触れた際に、触れた位置を検知して、その座標位置を認識する。このセンサ部の構成としては、例えば、透光性部材に透明なフィルムを覆い、この透光性部材とフィルムとの隙間に電気回路を配線することにより構成される、いわゆる抵抗膜式センサや、透光性部材の表面の静電容量の変化を検地する静電容量式センサなどが挙げられるが、これに限らない。
信号出力部は、センサ部にて検知した接触位置の座標を処理部350に接触座標信号として出力する。ここで送信される座標は、表示部における接触位置の絶対位置に関する座標であってもよく、表示部全体からみた接触位置の相対位置であってもよい。
楽曲データ記憶手段330は、楽曲個別データを適宜読み出し可能に記憶する。この楽曲データ記憶手段330としては、HDなどの磁気ディスク、CDやDVDなどの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成が例示できる。
楽曲個別データは、1つの楽曲に関する情報である。そして、楽曲個別データは、コンテンツデータとしての楽曲データと、楽曲内容情報と、などが1つのデータ構造として構成されたテーブル構造である。なお、楽曲個別データは、楽曲データのみで構成される場合もある。楽曲データは、楽曲の再生の際に用いられるデータであり、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式やWAVE形式あるいはMPEG(Moving Picture Experts Group)形式などの楽曲を再生可能な形式により記録されている。楽曲内容情報は、楽曲データにより再生される楽曲に関する情報、すなわち例えば楽曲名、演奏者、再生時間、ジャンルなどに関する情報である。
メモリ340は、入力部310で入力操作される設定事項、例えば図2に示すような楽曲関連情報500や図示しないプレイリストなどの処理部350で取得したり生成した各種情報、基準となる曲調に関するデータ、音声データや画像データ、楽曲再生装置300全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ340としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばフラッシュメモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ340としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
楽曲関連情報500は、楽曲データ記憶手段330に記憶された楽曲データに関する情報である。そして、楽曲関連情報500は、少なくとも1つの楽曲個別情報510が1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。
楽曲個別情報510は、楽曲データ記憶手段330に記憶された所定の楽曲データに関する情報である。この楽曲個別情報510は、楽曲データ特定情報511と、ジャンル情報513と、区間特性情報としての少なくとも1つのパート情報514と、などが1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。
楽曲データ特定情報511は、楽曲データ記憶手段330に記憶された所定の楽曲データを特定するための情報である。この楽曲データ特定情報511としては、楽曲データ記憶手段330に記憶された楽曲データのファイル名や楽曲名に関する情報などが例示できる。
ジャンル情報513は、楽曲データ特定情報511により特定される楽曲データのジャンルに関する情報である。ここで、ジャンルとしては、例えば、「歌謡曲」、「フォークソング」、「ポップス」、「ロック」、「ジャズ」、「クラシック」などが挙げられる。
パート情報514は、楽曲データ特定情報511により特定される楽曲データの複数のパートのうち所定のパートに関連付けられた曲調や内容に関する情報である。このパート情報514は、区間特定情報としてのパート特定情報514Aと、特性情報、特性度合情報、および全体特性度合情報としての曲調ポイント情報514Bと、特性情報としての曲調情報514Cと、キーワード情報514Dと、特徴区間情報としてのサビフラグ情報514Eと、などが1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。
パート特定情報514Aは、楽曲データ特定情報511により特定される楽曲データにおける所定のパートの位置を特定する情報である。すなわち、パート特定情報514Aは、パートの先端位置およびパートの後端位置が楽曲データの先端位置からの再生経過時間として記載されている。
曲調ポイント情報514Bは、パート特定情報514Aにより特定されるパートにおける再生時間に対応した複数の曲調の曲調ポイントに関する情報である。ここで、曲調ポイントとは、例えば再生時間に対応した楽曲のコードなどの和音要素、楽曲のBPM(Beat Par Minute)や拍子などのテンポ要素、楽曲の音量などの音量要素、などの各曲調要素を数値化したポイントである。また、コードとは、1つの楽器により奏でられた和音や、複数の楽器によりそれぞれ奏でられた単音により構成される和音などであり、例えばCメジャー(C)やCマイナー(Cm)などが挙げられる。なお、曲調ポイント情報514Bは、例えば、「明るい」、「悲しい」、「ノリが良い」、「静かな」などの曲調におけるそれぞれの曲調ポイントを備えている。また、これら各曲調ポイントは、基準となる各曲調に基づいて、それぞれ例えば0から100ポイントまでのいずれかに設定される。
曲調情報514Cは、パート特定情報514Aにより特定されるパートの中で最も代表的な曲調および最大音量に関する情報である。ここで、代表的な曲調とは、パート特定情報514Aにより特定されるパートにおいて、曲調ポイント情報514Bにおけるそれぞれの曲調ポイントの総和のうちその曲調ポイントの総和が最大となる曲調であり、例えばテキスト形式などで記述されている。すなわち、例えば、パート特定情報514Aにより特定されるパートにおいて、それぞれの曲調ポイント情報514Bにおける曲調ポイントの総和が、「明るい」が30ポイント、「悲しい」が0ポイント、「ノリが良い」が50ポイント、「静かな」が30ポイントである場合、このパートにおける代表的な曲調は「ノリが良い」となる。また、最大音量とは、パート特定情報514Aにより特定されるパートにおいて、音量レベルが最大となる部分の音量である。
キーワード情報514Dは、パート特定情報514Aにより特定されるパートにおけるキーワードに関する情報である。ここで、キーワードとは、例えば、「大好きな」、「懐かしい」、「元気が出る」、「泣ける」、「落ち着く」、「高揚する」など、利用者がパート特定情報514Aにより特定されるパートを聴いた際にそのパートに対して抱いた主観的かつ情緒的な印象を示す言葉である。このキーワード情報514Dは、例えばテキスト形式で記述されている。
サビフラグ情報514Eは、楽曲データにおけるいわゆるサビとなるパートであるか否かを示すフラグ情報である。ここで、サビとは、楽曲全体の中で最も代表的かつ盛り上がる主題の部分であり、楽曲データを特徴付けるパートである。このサビは、例えば楽曲中で最も多く繰り返されるパートや、楽曲の演奏に関わる楽器構成の数が最大となるパートなどが例示できる。具体的には、サビフラグ情報514Eは、1であればパート特定情報514Aで特定されたパートがサビである旨を示し、0であればサビでない旨を示す。
プレイリストは、例えば利用者の嗜好に合わせて選択的に関連付けられた、あるいはいわゆるアルバムとして販売されたり配信され演奏者や制作者により関連付けられた少なくとも1つの楽曲のリストである。そして、プレイリストは、プレイリスト名情報と、少なくとも1つの登録曲情報と、などが1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。プレイリスト名情報は、所定のプレイリストの名称に関する情報である。登録曲情報は、楽曲関連情報500における楽曲データ特定情報511の内容が記載された情報である。
処理部350は、図示しない各種入出力ポート、例えば入力部310が接続されるキー入力ポート、タッチパネル320が接続される表示ポート、楽曲データ記憶手段330が接続される楽曲記憶ポート、メモリ340が接続されるメモリポート、音声出力装置200が接続される発音ポートなどを有する。そして、処理部350は、各種プログラムとして、図3に示すように、入力認識手段351と、データ取得手段、特性認識手段、および区間認識手段として機能する特性認識手段352と、区間特性情報生成手段、および区間キーワード情報生成手段として機能する楽曲関連情報生成手段353と、再生処理手段354と、全体特性度合認識手段、全体特性出力制御手段、および区間特性表示制御手段として機能する画面生成手段355と、計時手段356と、などを備えている。
入力認識手段351は、入力部310から送信される入力信号から楽曲再生システム100における各種処理についての要求を認識する。また、入力認識手段351は、タッチパネル320の信号出力部から出力される接触座標信号を取得し、取得した接触座標信号に基づいて楽曲再生システム100における各種処理についての要求を認識する。具体的には、入力認識手段351は、認識する要求として、所定の楽曲データの楽曲個別情報510を生成する旨の生成要求と、所定のパートの曲調情報514Cについて設定変更する旨の曲調の設定要求と、所定のパートのキーワード情報514Dについて設定変更する旨のキーワードの設定要求と、所定の楽曲データのジャンル情報513について設定変更する旨のジャンルの設定要求と、プレイリストを生成する旨のプレイリスト生成要求と、などを認識する。
また、入力認識手段351は、所定の楽曲データまたは所定の楽曲データの所定のパートを再生する旨の再生要求と、所定の曲調のパートを連続的に再生する旨のフィーリングプレイ要求と、サビとなるパートのうち所定の曲調のパートを連続的に再生する旨のフィーリングダイジェストプレイ要求と、などを認識する。
さらに、入力認識手段351は、現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生する旨の曲調スキップ要求と、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートと略同一の曲調のパートを楽曲の先端に有した楽曲データを再生する旨のしりとり再生をする旨のしりとり再生要求と、所定の楽曲データを再生停止する旨の停止要求と、所定のプレイリストを表示する旨の表示要求と、などを認識する。
特性認識手段352は、楽曲データ記憶手段330に記憶された所定の楽曲データを取得する。具体的には、特性認識手段352は、入力認識手段351にて所定の楽曲データの楽曲個別情報510を生成する旨の生成要求が認識されると、楽曲個別情報510を生成する対象となる楽曲データを楽曲データ記憶手段330から認識する。そして、認識した楽曲データについて、楽曲データを特定するための情報および楽曲データのジャンルに関する情報を認識する。すなわち、特性認識手段352は、楽曲データ記憶手段330に記録された所定の楽曲データに対応する楽曲内容情報から、例えば楽曲名などの楽曲データを特定するための情報を認識し、楽曲データのジャンルに関する情報を認識する。
そして、特性認識手段352は、取得した楽曲データの少なくとも1つの曲調を認識する。具体的には、特性認識手段352は、楽曲個別情報510を生成する対象となる楽曲データを認識すると、楽曲データ記憶手段330に記録された所定の楽曲データから楽曲の再生時間に対応した少なくとも1つの曲調を認識する。そして、メモリ340に記憶された基準となる様々な曲調に関するデータを認識する。さらに、認識した楽曲データの曲調と基準となる様々な曲調とを比較することにより、例えば図4に示すような楽曲データの曲調ポイントを認識する。すなわち、図4(A)や図4(B)に示すような「明るい」や「悲しい」などについての曲調ポイントは、例えば、コードやコード進行などの和音要素から認識する。この楽曲の和音要素から曲調ポイントを認識する方法としては、12音階の各周波数に対応した基準波形とデジタル化された楽曲の波形とに基づいて、演算を適宜実施することによりコードを認識する方法が例示できるがこれに限られない。また、図4(C)や図4(D)に示すような「ノリが良い」や「静かな」などについての曲調ポイントは、例えば、楽曲のBPMや拍子などのテンポ要素や、楽曲の音量などの音量要素から認識する。この楽曲のBPMを認識する方法としては、例えば楽曲の波形から得られる音量エンベロープを微分処理し、この微分処理した値が閾値以上となる位置の間隔からBPMを認識する方法が例示できるがこれに限られない。
また、特性認識手段352は、認識した楽曲データの曲調ポイントに基づいて、楽曲データのパートを認識する。具体的には、特性認識手段352は、例えば図4に示すような各曲調の曲調ポイントを認識すると、各曲調のうちいずれかの曲調の曲調ポイントが楽曲全体を通して大きく変化している変化位置を認識する。また、後述する計時手段356にて計時された時間に基づいて、曲調の変化位置を楽曲データの先端部からの再生経過時間として認識する。そして、それぞれの曲調のうちいずれかの曲調の変化位置間における区間をパートとして認識し、所定のパートの先端位置およびパートの後端位置を認識する。すなわち、特性認識手段352は、例えば、図4に示すような各曲調の曲調ポイントからパートを認識する場合、領域Iについては、図4(A)に示す明るい曲調の曲調ポイントや図4(B)に示す悲しい曲調の曲調ポイントなどから認識する。領域II、領域III、領域IVについては、図4(A)に示す明るい曲調の曲調ポイントなどから認識する。領域Vについては、図4に示すいずれの曲調の曲調ポイントから認識する。
さらに、特性認識手段352は、所定のパートの中で最も代表的な曲調および最大音量を認識する。具体的には、特性認識手段352は、楽曲データの少なくとも1つのパートを認識すると、所定のパートにおける各曲調の曲調ポイントの総和をそれぞれ算出し、総和した値が最大となる曲調ポイントに対応する曲調を所定のパートの中で最も代表的な曲調であることを認識する。そして、認識した全てのパートについて、それぞれのパートの代表的な曲調を認識する。すなわち、例えば、特性認識手段352は、所定のパートにおいて、「明るい」曲調の曲調ポイントの総和が30ポイント、「悲しい」曲調の曲調ポイントの総和が0ポイント、「ノリが良い」曲調の曲調ポイントの総和が50ポイント、「静かな」曲調の曲調ポイントの総和が30ポイントである場合、このパートにおける代表的な曲調は「ノリが良い」であることを認識する。また、特性認識手段352は、それぞれのパートにおける最大音量を認識する。
また、特性認識手段352は、楽曲データの少なくとも1つのパートのうち、所定のパートがサビであるか否かを認識する。具体的には、特性認識手段352は、楽曲データの少なくとも1つのパートを認識すると、各パートにおいて認識した各曲調ポイントに基づいて、互いに類似するパートを認識する。そして、例えば、楽曲中で最も多く繰り返されるパートが楽曲データを特徴付けるパート、すなわちサビとなるパートであることを認識する。
楽曲関連情報生成手段353は、少なくとも1つのパート情報514を生成する。具体的には、楽曲関連情報生成手段353は、特性認識手段352にて楽曲データの所定のパートの位置が認識されると、このパートの位置を記載したパート特定情報514Aを生成する。そして、特性認識手段352にて認識された楽曲データの少なくとも1つの曲調についての曲調ポイントを記載した曲調ポイント情報514Bを生成する。さらに、特性認識手段352にて認識された代表的な曲調に基づいて、曲調情報514Cを生成する。また、入力認識手段351にて認識された所定のパートの曲調情報514Cについて設定変更する旨の曲調の設定要求に基づいて、曲調情報514Cを生成する。
さらに、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識されたキーワードの設定要求に基づいてキーワード情報514Dを生成する。また、特性認識手段352にて所定のパートがサビとなるパートであると認識された場合、このパートがサビとなるパートである旨を示す「1」のフラグ情報を組み込んだサビフラグ情報514Eを生成する。一方、特性認識手段352にて所定のパートがサビとなるパートでないと認識された場合、このパートがサビとなるパートでない旨を示す「0」のフラグ情報を組み込んだサビフラグ情報514Eを生成する。そして、楽曲関連情報生成手段353は、パート特定情報514Aと、曲調ポイント情報514Bと、曲調情報514Cと、キーワード情報514Dと、サビフラグ情報514Eと、を1つのデータ構造として関連付けて構成したパート情報514を生成する。
そして、楽曲関連情報生成手段353は、楽曲関連情報500を生成する。具体的には、楽曲関連情報生成手段353は、楽曲個別情報510の生成要求の対象となる所定の楽曲データについて少なくとも1つのパート情報514を生成すると、特性認識手段352にて認識された楽曲データを特定するための情報に基づいて楽曲データ特定情報511を生成する。また、特性認識手段352にて認識された楽曲データのジャンルに関する情報に基づいてジャンル情報513を生成する。そして、楽曲関連情報生成手段353は、楽曲データ特定情報511と、ジャンル情報513と、少なくとも1つのパート情報514と、などを1つのデータ構造として関連付けて構成した楽曲個別情報510を生成する。さらに、楽曲関連情報生成手段353は、新たに生成した楽曲個別情報510を楽曲関連情報500に組み込む、すなわち、楽曲関連情報500を生成し、これをメモリ340に記憶させる。
さらに、楽曲関連情報生成手段353は、プレイリストを生成する。具体的には、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識されたプレイリスト生成要求に基づいて、プレイリスト名情報を生成し、楽曲関連情報500における楽曲データ特定情報511に基づいて少なくとも1つの登録曲情報を生成する。そして、プレイリスト名情報と、少なくとも1つの登録曲情報と、などを1つのデータ構造として関連付けて構成したプレイリストを生成する。そして、生成したプレイリストをメモリ340に記憶させる。
再生処理手段354は、楽曲データを再生する際に機能する。この再生処理手段354は、キーワードコンテンツ検索手段、異特性区間認識手段、後端特性認識手段、コンテンツ端部検索手段、および、特定コンテンツ検索手段として機能する再生対象認識手段354Aと、再生制御手段354Bと、を備えている。
再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて所定の楽曲データまたは所定の楽曲データの所定のパートを再生する旨の再生要求が認識されると、再生対象となるコンテンツデータあるいは所定のコンテンツデータの特定のパートを認識する。具体的には、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて所定の楽曲データまたは所定の楽曲データの所定のパートを再生する旨の再生要求が認識されると、メモリ340に記憶された楽曲関連情報500におけるパート情報514に基づいて、所定の楽曲データ、所定のジャンルの楽曲データ、所定の楽曲データのうち所定のパート、所定の曲調のパート、所定のキーワードに対応するパート、などを検索する。そして、これら所定の楽曲データ、所定の楽曲データのうち所定のパートを再生対象として認識する。
また、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングプレイ要求が認識されると、所定の曲調のパートを再生対象として認識する。具体的には、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングプレイ要求が認識されると、特定の曲調の曲調情報514Cに関連付けられたパートを有する楽曲データを楽曲データ記憶手段330から検索する。すなわち、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中から、特定の曲調を含む曲調情報514Cと関連付けられた楽曲個別情報510を全て検索する。そして、検索した特定の曲調を含むパートの全てを再生対象として認識する。
さらに、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングダイジェストプレイ要求が認識されると、サビとなるパートのうち所定の曲調のパートを再生対象として認識する。すなわち、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングダイジェストプレイ要求が認識されると、特定の曲調の曲調情報514Cに関連付けられたサビとなるパートを含む楽曲データを楽曲データ記憶手段330から検索する。すなわち、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中から、サビフラグ情報514Eのフラグが「1」に設定されたパートに対応するパート情報514を検索し、さらに、検索したサビとなるパートのうち特定の曲調を含む曲調情報514Cと関連付けられたパート情報514を検索する。そして、検索したサビとなるパートのうち所定の曲調のパートの全てを再生対象として認識する。
また、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて曲調スキップ要求が認識されると、現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生対象として認識する。具体的には、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて現在再生中のパートの前のパートを再生する旨の曲調ステップ要求が認識されると、現在再生中のパートの前のパートに対応するパート特定情報514Aを認識し、このパートを再生対象として認識する。また、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて現在再生中のパートの後のパートを再生する旨の曲調ステップ要求が認識されると、現在再生中のパートの後のパートに対応するパート特定情報514Aを認識し、このパートを再生対象として認識する。
さらに、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてしりとり再生要求が認識されると、現在再生中の楽曲データの後端のパートにおける代表的な曲調と略同一の代表的な曲調を楽曲データの先端のパートに有した楽曲データを次の再生対象として認識する。具体的には、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてしりとり再生要求が認識されると、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートに関連付けられた曲調情報514Cを認識する。そして、先端のパートに関連付けられた曲調情報514Cの代表的な曲調が認識した後端のパートの代表的な曲調と略同一の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を楽曲関連情報500からランダムに検索する。さらに、検索した楽曲データを現在再生中の楽曲データの再生が終了した直後に再生させる対象であると認識する。なお、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて停止要求が認識されるまで、次の再生対象を認識し続ける。
再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて認識された再生対象を再生可能な状態に制御する。具体的には、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて楽曲データを再生する旨の要求が認識され、さらに再生対象認識手段354Aにて再生対象となる所定の楽曲データまたは所定のパートが認識されると、再生対象認識手段354Aにて認識された再生対象と対応する楽曲データまたは所定のパートを再生させる。すなわち、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて認識された再生対象と対応する楽曲データまたは所定のパートを楽曲データ記憶手段330に読み出させる。そして、楽曲データ記憶手段330に読み出させた楽曲データまたは所定のパートを適宜処理し、処理した楽曲データまたは所定のパートを音声出力装置200に出力させる。また、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されると、楽曲データ記憶手段330に楽曲データまたは所定のパートの読み出しを停止させ、音声出力装置200に楽曲データまたは所定のパートの出力を停止させる。
また、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて認識されたフィーリングプレイ要求に基づいて、再生対象認識手段354Aが所定の曲調のパートを再生対象として認識すると、再生対象認識手段354Aで認識された全ての再生対象と対応する楽曲データのパートを連続的に再生する。そして、再生した楽曲データを音声出力装置200に出力させる。なお、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されるまで、全ての再生対象を繰り返して連続的に再生する。
そして、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて認識されたフィーリングダイジェストプレイ要求に基づいて、再生対象認識手段354Aがサビとなるパートのうち所定の曲調のパートを再生対象として認識すると、再生対象認識手段354Aで認識された全ての再生対象に対応する楽曲データのパートを連続的に再生する。そして、再生した楽曲データを音声出力装置200に出力させる。なお、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されるまで、全ての再生対象を繰り返して連続的に再生する。
また、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて認識された曲調スキップ要求に基づいて、再生対象認識手段354Aが現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生対象として認識すると、現在再生中のパートに変えて再生対象認識手段354Aで認識された再生対象に対応するパートの再生を開始させる。すなわち、再生対象認識手段354Aが現在再生中のパートの前のパートを再生対象として認識すると、再生対象認識手段354Aで認識されたパート特定情報514Aに基づいて現在再生中のパートの前のパートを再生開始し、音声出力装置200に出力させる。一方、再生対象認識手段354Aが現在再生中のパートの後のパートを再生対象として認識すると、再生対象認識手段354Aで認識されたパート特定情報514Aに基づいて現在再生中のパートの後のパートを再生開始し、音声出力装置200に出力させる。
さらに、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて認識されたしりとり再生要求に基づいて、再生対象認識手段354Aが次の再生対象を認識すると、現在再生中の楽曲データの再生が終了した後に再生対象認識手段354Aで認識された次の再生対象を再生する。具体的には、再生制御手段354Bが現在所定の楽曲データを再生しており、再生対象認識手段354Aが現在再生中の楽曲データにおける後端のパートの代表的な曲調と略同一の代表的な曲調を楽曲データの先端部に有した楽曲データを次の再生対象として認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生中の楽曲データの再生が終了すると、再生対象認識手段354Aで認識された次の再生対象となる楽曲データの再生を開始させる。なお、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されるまで、この処理を連続的に繰り返す。
画面生成手段355は、入力認識手段351により所定のプレイリストの表示要求が認識されると、要求された所定のプレイリストを表示させる。具体的には、画面生成手段355は、入力認識手段351により認識された所定のプレイリストの表示要求に基づいて、メモリ340に記憶されたプレイリストから表示させるプレイリストを特定する。そして、特定したプレイリストのプレイリスト名情報に関連付けられた登録曲情報に対応する楽曲データ特定情報511を楽曲関連情報500から検索して認識する。また、認識した楽曲データ特定情報511に関連付けられた少なくとも1つの曲調ポイント情報514Bのそれぞれに基づいて、認識した楽曲データ特定情報511に対応する楽曲データのそれぞれについて全体特性度合情報としての全体曲調ポイントを認識する。
すなわち、画面生成手段355は、認識した楽曲データ特定情報511のうち所定の楽曲データ特定情報511に関連付けられた少なくとも1つの曲調ポイント情報514Bを認識する。そして、認識した曲調ポイント情報514Bからさらに明るい曲調についての曲調ポイントと、悲しい曲調についての曲調ポイントと、ノリが良い曲調についての曲調ポイントと、静かな曲調についての曲調ポイントと、をそれぞれ認識する。また、所定の楽曲データの全てのパートにおいて認識した各曲調ポイントを、各曲調ポイント毎に加算して4種の曲調に対応した4つの全体曲調ポイントをそれぞれ認識する。そして、プレイリストに登録された全ての楽曲データのそれぞれについて、各楽曲データ毎にそれぞれ4つの全体曲調ポイントを認識する。さらに、各楽曲データ毎に認識した4つの全体曲調ポイントを、例えば図5に示すようなプレイリスト画面600に盛り込んでタッチパネル320に一覧表示させる。
ここで、プレイリスト画面600について図5に基づいて説明する。プレイリスト画面600は、プレイリストに登録された楽曲データの楽曲名や4つの全体曲調ポイントなどを一覧表示した画面である。このプレイリスト画面600は、プレイリスト名領域610と、曲調ポイント項目領域620と、個別楽曲情報領域630と、などを備えている。なお、プレイリスト画面600は、所定の曲調のパートを検索する際、所定のキーワードを含むパートを検索する際、所定のジャンルの楽曲データを検索する際、などにおいても適用できる。
プレイリスト名領域610は、画面上部に設けられた領域であり、画面生成手段355にて認識されたプレイリスト名情報に基づいてプレイリスト名が表示される。曲調ポイント項目領域620は、画面中央部において画面行方向に沿って並列した複数の矩形状の領域であり、各曲調のそれぞれの曲調名が表示される。この曲調ポイント項目領域620は、明るい領域621と、悲しい領域622と、ノリが良い領域623と、静かな領域624と、を備えている。明るい領域621は、明るい曲調の全体曲調ポイントについての表示領域である。悲しい領域622は、悲しい曲調の全体曲調ポイントについての表示領域である。ノリが良い領域623は、ノリが良い曲調の全体曲調ポイントについての表示領域である。静かな領域624は、静かな曲調の全体曲調ポイントについての表示領域である。
個別楽曲情報領域630は、画面中央部において画面行方向に沿って延びた長尺矩形状の領域であり、特定したプレイリストに登録された楽曲データの数分だけ画面列方向に並列して設けられる。この個別楽曲情報領域630には、プレイリストに登録されたそれぞれの楽曲データの各種情報が表示される。そして、個別楽曲情報領域630には、それぞれ楽曲タイトル領域631と、明るい曲調ポイント領域632と、悲しい曲調ポイント領域633と、ノリが良い曲調ポイント領域634と、静かな曲調ポイント領域635と、が画面行方向に沿って並ぶ状態に配設されている。
楽曲タイトル領域631は、個別楽曲情報領域630の画面行方向の左側に配設され、楽曲データ特定情報511に基づいて、プレイリストに登録されたそれぞれの楽曲データのタイトル名が表示される。明るい曲調ポイント領域632は、明るい領域621と対応する位置に設けられ、楽曲データ特定情報511に関連付けられた曲調ポイント情報514Bに基づいて、明るい曲調の全体曲調ポイントが表示される。悲しい曲調ポイント領域633は、悲しい領域622と対応する位置に設けられ、楽曲データ特定情報511に関連付けられた曲調ポイント情報514Bに基づいて、悲しい曲調の全体曲調ポイントが表示される。ノリが良い曲調ポイント領域634は、ノリが良い領域623と対応する位置に設けられ、楽曲データ特定情報511に関連付けられた曲調ポイント情報514Bに基づいて、ノリが良い曲調の全体曲調ポイントが表示される。静かな曲調ポイント領域635は、静かな領域624と対応する位置に設けられ、楽曲データ特定情報511に関連付けられた曲調ポイント情報514Bに基づいて、ノリが良い曲調の全体曲調ポイントが表示される。また、これら明るい曲調ポイント領域632と、悲しい曲調ポイント領域633と、ノリが良い曲調ポイント領域634と、静かな曲調ポイント領域635とには、それぞれ各曲調の全体曲調ポイントに対応する数値が表示され、これと並んだ状態で長辺の長さが全体曲調ポイントに対応した長尺矩形が表示される。
また、画面生成手段355は、入力認識手段351により所定の楽曲データの再生要求が認識されると、再生制御手段354Bの制御により再生中の所定の楽曲データにおける所定のパートに関連付けられたパート情報514をタッチパネル320で出力させる。そして、楽曲データの再生位置に関する再生位置情報を、再生位置を含むパートに関連付けられた曲調情報514Cの曲調に対応する出力形態でタッチパネル320に表示させる。すなわち、画面生成手段355は、例えば、図6に示すような再生画面700を生成し、タッチパネル320に表示させる。
ここで、再生画面700について図6に基づいて説明する。再生画面700は、所定の楽曲データを再生する際に示される画面であり、再生中の所定のパートの各種情報を設定する設定画面としても機能する。この再生画面700は、第1再生楽曲表示領域710と、第2再生楽曲表示領域720と、現在再生位置領域725と、設定領域730と、曲調スキップ領域740と、を備えている。なお、再生画面700は、フィーリングプレイ要求による再生時、フィーリングダイジェストプレイ要求による再生時、しりとり再生要求による再生時、などにおいても使用される。
第1再生楽曲表示領域710は、画面上部に設けられた領域であり、再生中の楽曲データについての各種情報が表示される。この第1再生楽曲表示領域710は、タイトル領域711と、曲調領域712と、再生時間領域713と、を備えている。タイトル領域711は、画面上部の左側に設けられた領域であり、楽曲データ特定情報511に基づいて再生中の楽曲データのタイトル名が表示される。曲調領域712は、画面上部の左側でタイトル領域711に並列して設けられた領域であり、曲調情報514Cに基づいて再生中のパートの代表的な曲調が表示される。再生時間領域713は、画面上部の右側に設けられた領域であり、後述する計時手段356にて計時された時間情報に基づいて、現在の再生時間が表示される。
第2再生楽曲表示領域720は、画面略中央部において設けられ、長尺が画面行方向に延びた長尺矩形状の領域である。この第2再生楽曲表示領域720は、再生中の楽曲データについての各種情報が再生時間順に並んだタイムテーブル状に表示されている。そして、第2再生楽曲表示領域720には、タイトル領域721と、曲調領域722と、区間位置情報としてのキーワード領域723と、ジャンル領域724と、が設けられている。
タイトル領域721は、第2再生楽曲表示領域720の上部に設けられた長尺矩形状の領域であり、楽曲データ特定情報511に基づいて再生中の楽曲データのタイトル名が表示される。曲調領域722は、タイトル領域721の下側に並列して設けられた長尺矩形状の領域であり、曲調情報514Cに基づいて楽曲データの複数のパートにおけるそれぞれの代表的な曲調が再生時間順に並んで表示される。キーワード領域723は、曲調領域722の下側に並列して設けられた長尺矩形状の領域であり、キーワード情報514Dに基づいて楽曲データの複数のパートにおけるそれぞれのキーワードが再生時間順に並んで表示される。ジャンル領域724は、キーワード領域723の下側に並列して設けられた長尺矩形状の領域であり、ジャンル情報513に基づいて再生中の楽曲データのジャンルが表示される。
現在再生位置領域725は、第2再生楽曲表示領域720の上側に設けられ、略矩形状の枠の一端側に矢印が形成された形状の領域である。この現在再生位置領域725は、現在の再生位置を示す表示であり、後述する計時手段356にて計時された時間情報に基づいて、楽曲データの再生時間と対応させて楽曲データの先端部から最後部へ向かう方向に移動する状態で表示される。そして、現在再生位置領域725は、曲調領域722のうち現在再生中のパートの代表的な曲調や、キーワード領域723のうち現在再生中のパートのキーワードが表示された部位を指し示す形態で表示される。また、現在再生位置領域725の略矩形状の枠中には、曲調情報514Cに基づいて最大音量が表示され、また後述する計時手段356にて計時された時間情報に基づいて、現在の再生時間が表示される。
設定領域730は、画面下部側において設けられ、長尺が画面行方向に延びた略長尺矩形状の領域である。この設定領域730には、曲調設定領域731と、キーワード設定領域732と、ジャンル設定領域733と、が設けられている。なお、タッチパネル320の表示面における設定領域730のいずれかの表示に対応する部位を利用者が選択する、すなわち触れることにより、タッチパネル320の信号出力部から入力認識手段351に接触座標信号が出力される。また、入力認識手段351は、接触座標信号に基づいて、再生中の所定のパートの各種情報を設定する旨の設定要求を認識する。
曲調設定領域731は、設定領域730における上部に設けられた長尺矩形状の領域であり、現在再生中のパートの代表的な曲調を所定の曲調に設定するための表示である。この曲調設定領域731には、複数の曲調が表示されており、タッチパネル320の表示面におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は再生中の所定のパートの曲調情報514Cを設定変更する旨の曲調の設定要求を認識する。そして、この曲調の設定要求に基づいて、楽曲関連情報生成手段353により所定のパートの曲調情報514Cが変更され、画面生成手段355により曲調領域712および曲調領域722の表示が変更される。
キーワード設定領域732は、設定領域730の略中間に設けられた長尺矩形状の領域であり、現在再生中の楽曲データのパートに所定のキーワードを関連付けて設定するための表示である。このキーワード設定領域732には、複数のキーワードが表示されており、タッチパネル320の表示面におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は、再生中の所定のパートのキーワード情報514Dを設定する旨のキーワードの設定要求を認識する。そして、このキーワードの設定要求に基づいて、楽曲関連情報生成手段353により所定のパートのキーワード情報514Dが生成され、画面生成手段355によりキーワード領域723の表示が変更される。
ジャンル設定領域733は、設定領域730における下部に設けられた長尺矩形状の領域であり、現在再生中の楽曲データのジャンルを設定変更するための表示である。このジャンル設定領域733には、複数種のジャンルが表示されており、タッチパネル320の表示面におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は、再生中の楽曲データのジャンル情報513を設定変更する旨のジャンルの設定要求を認識する。そして、このジャンルの設定要求に基づいて、楽曲関連情報生成手段353により所定の楽曲データのジャンル情報513が生成され、画面生成手段355によりジャンル領域724の表示が変更される。
曲調スキップ領域740は、画面下側に設けられ、曲調先送りボタン741と、曲調前戻りボタン742と、を備えている。曲調先送りボタン741は、現在再生中のパートの後のパートを再生させるための表示である。曲調前戻りボタン742は、現在再生中のパートの前のパートを再生させるための表示である。そして、タッチパネル320の表示面における曲調先送りボタン741または曲調前戻りボタン742のいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生する旨の曲調スキップ要求を認識する。
計時手段356は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて時間を計時し、計時した時間に関する時間情報を生成する。
〔楽曲データ記録再生システムの動作〕
次に、楽曲再生システム100の動作を図面に基づいて適宜説明する。
(楽曲個別情報生成処理)
まず、楽曲再生システム100の動作として、コンテンツ記録処理について図7に基づいて説明する。図7は、楽曲個別情報生成処理の動作を示すフローチャートである。
楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機している状態において、利用者からの入力操作により所定の楽曲データの楽曲個別情報510の生成が要求されると、入力認識手段351は、入力部310から送信される入力信号に基づいて、所定の楽曲データの楽曲個別情報510の生成要求を認識する。そして、特性認識手段352は、入力認識手段351にて認識された楽曲個別情報510の生成処理の要求に基づいて、所定の楽曲データを取得する(ステップS101)。また、取得した楽曲データの曲調を認識し、認識した曲調と基準となる曲調とを比較することにより、例えば図4に示すような楽曲データの曲調ポイントを認識する(ステップS102)。さらに、特性認識手段352は、認識した曲調ポイントに基づいて複数のパートを認識し(ステップS103)、そのパート数Nを認識する(ステップS104)。そして、所定のパートを識別する旨の識別番号Kを1(K=1)と認識する、すなわち所定の楽曲データにおける先端のパートについてパート情報514を生成することを認識する(ステップS105)。
この後、楽曲関連情報生成手段353は、計時手段356により生成された時間情報に基づいて当該先端のパートについてのパート特定情報514Aを生成する(ステップS106)。さらに、楽曲関連情報生成手段353は、特性認識手段352にて認識されたこのパートにおける曲調ポイントに基づいて、曲調ポイント情報514Bを生成し(ステップS107)、また、曲調情報514Cを生成する(ステップS108)。
この後、入力認識手段351は、キーワードの設定要求がされているか否かを認識する(ステップS109)。そして、入力認識手段351にてキーワードの設定要求が認識された場合、楽曲関連情報生成手段353は、認識されたキーワードの設定要求に基づいて、キーワード情報514Dを生成する(ステップS110)。さらに、特性認識手段352は、現在認識しているパートがサビであるか否かを認識する(ステップS111)。一方、ステップS109において、入力認識手段351にてキーワードの設定要求がされていないと認識された場合、特性認識手段352は、ステップS111の処理を実施する。
そして、ステップS111において、特性認識手段352にて現在認識されているパートがサビであると認識された場合、楽曲関連情報生成手段353は、「1」に設定されたフラグ情報を組み込んだサビフラグ情報514Eを生成する(ステップS112)。一方、ステップS111において、特性認識手段352にて現在認識されているパートがサビでないと認識された場合、楽曲関連情報生成手段353は、「0」に設定されたフラグ情報を組み込んだサビフラグ情報514Eを生成する(ステップS113)。そして、楽曲関連情報生成手段353は、パート特定情報514Aと、曲調ポイント情報514Bと、曲調情報514Cと、キーワード情報514Dと、サビフラグ情報514Eと、を1つのデータ構造として関連付けて構成したパート情報514を生成する。
この後、曲調認識手段は、識別番号Kがパート数Nに等しいか否かを判断し(ステップS114)、識別番号Kがパート数Nに等しくないと判断された場合、識別番号Kに1を加える(K=K+1)処理、すなわち次のパートのパート情報514を生成することを認識する(ステップS115)。この後、楽曲関連情報生成手段353は、ステップS106の処理を実施する。
一方、ステップS114において、曲調認識手段にて識別番号Kがパート数Nに等しいと認識された場合、すなわち所定の楽曲データの全てのパートについてパート情報514が生成されたことを認識すると、楽曲関連情報生成手段353は、楽曲個別情報510を生成する(ステップS116)。すなわち、楽曲データ特定情報511と、ジャンル情報513と、を生成し、楽曲データ特定情報511と、ジャンル情報513と、少なくとも1つのパート情報514と、などを1つのデータ構造として関連付けて構成した楽曲個別情報510を生成する。さらに、楽曲関連情報生成手段353は、新たに生成した楽曲個別情報510を楽曲関連情報500に組み込む。
(プレイリスト表示処理)
次に、楽曲再生システム100の動作として、プレイリスト表示処理について図8に基づいて説明する。図8は、プレイリスト表示処理の動作を示すフローチャートである。
楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機する状態において、利用者からの入力操作により所定のプレイリストの表示が要求されると、入力認識手段351は、入力部310から送信される入力信号に基づいて、所定のプレイリストの表示要求を認識する。そして、画面生成手段355は、入力認識手段351にて認識されたプレイリストの表示要求に基づいて、メモリ340に記憶されたプレイリストの中から表示させるプレイリストを特定し(ステップS201)、特定したプレイリストに登録された楽曲データ数である登録曲数Mを認識する(ステップS202)。この後、画面生成手段355は、例えば図5に示すプレイリスト画面600をタッチパネル320に表示させる(ステップS203)。すなわち、プレイリスト名領域610、および曲調ポイント項目領域620における明るい領域621と、悲しい領域622と、ノリが良い領域623と、静かな領域624とを表示させる。
さらに、画面生成手段355は、プレイリストに表示させる所定の楽曲データの楽曲個別情報510を識別する旨の識別番号Pを1(P=1)と認識する、すなわち、特定したプレイリストに登録された1番目の楽曲データの楽曲個別情報510を認識する(ステップS204)。そして、画面生成手段355は、個別楽曲情報領域630における楽曲タイトル領域631に1番目の楽曲の曲名を表示させる(ステップS205)。そして、明るい曲調ポイント領域632に1番目の楽曲の明るいポイントすなわち明るい曲調についての全体曲調ポイントを表示させる(ステップS206)。また、悲しい曲調ポイント領域633に1番目の楽曲の悲しいポイントすなわち悲しい曲調についての全体曲調ポイントを表示させる(ステップS207)。さらに、ノリが良い曲調ポイント領域634に1番目の楽曲のノリが良いポイントすなわちノリが良い曲調についての全体曲調ポイントを表示させる(ステップS208)。また、静かな曲調ポイント領域635に、1番目の楽曲の静かなポイントすなわち静かな曲調についての全体曲調ポイントを表示させる(ステップS209)。
そして、画面生成手段355は、識別番号Pが登録曲数Mに等しいか否かを判断し(ステップS210)、識別番号Kが登録曲数Mに等しくないと判断された場合、識別番号Pに1を加える(P=P+1)処理を実施する、すなわち特定したプレイリストに登録された2番目の楽曲データの楽曲個別情報510を認識する(ステップS211)。この後、画面生成手段355は、ステップS205の処理を実施する。一方、ステップS210において、曲調認識手段にて識別番号Pが登録曲数Mに等しいと認識された場合、処理を終了する。
(再生処理)
次に、楽曲再生システム100の動作として、楽曲データの再生処理について図9に基づいて説明する。図9は、楽曲データの再生処理の動作を示すフローチャートである。
楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機する状態において、利用者からの入力操作により所定の楽曲データの再生が要求されると、入力認識手段351は、入力部310から送信される入力信号に基づいて、所定の楽曲データの再生要求を認識する。そして、再生対象認識手段354Aは、再生対象を認識する、すなわち、入力認識手段351にて認識された再生要求に基づいて再生対象となる楽曲データに対応する楽曲個別情報510を認識する(ステップS301)。
そして、再生対象認識手段354Aにて再生対象が認識されると、画面生成手段355は、再生対象認識手段354Aにて認識された楽曲個別情報510に基づいて、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させる(ステップS302)。また、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて認識された楽曲個別情報510に基づいて、所定の楽曲データを再生する(ステップS303)。
楽曲データの再生中において、画面生成手段355は、再生画面700における曲調領域712に現在再生中のパートの曲調を再生時間と連動して表示させ、再生時間領域713に現在の再生時間を表示させる。また、現在再生位置領域725を再生時間と対応させて楽曲データの先端から後端へ向かう方向に移動する状態で表示させる。さらに、この現在再生位置領域725の中に最大音量および現在再生時間を表示させる。
そして、再生中において、入力認識手段351は、曲調スキップ要求がされたか否かを認識する(ステップS304)。すなわち、タッチパネル320の表示面における曲調先送りボタン741または曲調前戻りボタン742のいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生する旨の曲調スキップ要求を認識する。そして、入力認識手段351にて曲調スキップ要求がされたと認識された場合、再生制御手段354Bは、次のパートまたは前のパートを再生、すなわち、現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生する(ステップS305)。
この後、再生中において、入力認識手段351は、曲調の設定要求がされたか否かを認識する(ステップS306)。すなわち、タッチパネル320の表示面に表示された曲調設定領域731におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は再生中の所定のパートの曲調情報514Cを設定変更する旨の曲調の設定要求を認識する。一方、ステップS304において、入力認識手段351は、曲調スキップ要求がされていないと認識した場合、ステップS306の処理を実施する。そして、ステップS306において、入力認識手段351にて曲調の設定要求がされたと認識された場合、曲調を設定する(ステップS307)。すなわち、入力認識手段351にて認識された曲調の設定要求に基づいて、楽曲関連情報生成手段353は所定のパートの曲調情報514Cを変更し、画面生成手段355は曲調領域712および曲調領域722の表示を変更する。
この後、入力認識手段351は、キーワードの設定要求がされたか否かを認識する(ステップS308)。すなわち、例えば、タッチパネル320をタッチパネル式とした場合、タッチパネル320の表示面に表示されたキーワード設定領域732におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は、再生中の所定のパートのキーワード情報514Dを設定する旨のキーワードの設定要求を認識する。一方、ステップS306において、入力認識手段351は、曲調の設定要求がされていないと認識した場合、ステップS308の処理を実施する。
そして、ステップS308において、入力認識手段351にてキーワードの設定要求がされたと認識された場合、キーワードを設定する(ステップS309)。すなわち、楽曲関連情報生成手段353は、現在再生中のパートに対応するキーワード情報514Dを設定要求に基づいて変更し、同時に、画面生成手段355は、再生画面700におけるキーワード領域723の表示を設定要求に基づいて変更する。そして、入力認識手段351は、利用者からの入力操作により停止要求がされたか否かを認識する(ステップS310)。一方、ステップS308において、入力認識手段351は、曲調の設定要求がされていないと認識した場合、ステップS310の処理を実施する。
そして、ステップS310において、入力認識手段351にて停止要求がされたと認識された場合、再生制御手段354Bは、再生を停止する。一方、ステップS310において、入力認識手段351にて停止要求がされていないと認識された場合、ステップS304の処理を実施する。
(フィーリングプレイ処理)
次に、楽曲再生システム100の動作として、フィーリングプレイ処理について説明する。楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機する状態において、利用者からの入力操作によりフィーリングプレイが要求され、入力認識手段351がフィーリングプレイ要求を認識する。入力認識手段351にてフィーリングプレイ要求が認識されると、再生対象認識手段354Aは、所定の曲調のパートを再生対象として認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて認識された全ての再生対象を連続的に再生する。この際、画面生成手段355は、図9に示す楽曲データの再生処理において説明したように、再生対象認識手段354Aにて認識された楽曲個別情報510に基づいて、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させる。この後、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されると、再生を停止する。
(フィーリングダイジェストプレイ処理)
次に、楽曲再生システム100の動作として、フィーリングダイジェストプレイ処理について説明する。楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機する状態において、利用者からの入力操作によりフィーリングダイジェストプレイが要求され入力認識手段351がフィーリングダイジェストプレイ要求を認識する。入力認識手段351にてフィーリングダイジェストプレイ要求が認識されると、再生対象認識手段354Aは、サビとなるパートのうち所定の曲調のパートを再生対象として認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aで認識された全ての再生対象に対応する楽曲データのパートを連続的に再生する。この際、画面生成手段355は、図9に示す楽曲データの再生処理において説明したように、再生対象認識手段354Aにて認識された楽曲個別情報510に基づいて、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させる。この後、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて停止要求が認識されると、再生を停止する。
(しりとり再生処理)
次に、楽曲再生システム100の動作として、しりとり再生処理について図10に基づいて説明する。図10は、しりとり再生処理の動作を示すフローチャートである。
楽曲再生システム100の電源がONの状態で利用者からの入力を待機する状態において、利用者からの入力操作によりしりとり再生が要求され入力認識手段351がしりとり再生要求を認識すると、再生対象認識手段354Aは、再生対象を認識する(ステップS401)。すなわち、再生対象認識手段354Aは、例えば、ランダムに、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データのうち、いずれかの楽曲データを再生対象として認識し、この再生対象となる楽曲データに対応する楽曲個別情報510を認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて認識された再生対象を再生し、音声出力装置200から再生した楽曲データを出力させる(ステップS402)。この際、画面生成手段355は、再生対象認識手段354Aにて認識された楽曲個別情報510に基づいて、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させる。
そして、再生中において、再生対象認識手段354Aは、楽曲個別情報510における曲調情報514Cに基づいて、現在再生している楽曲データの最終パートにおける曲調を認識する(ステップS403)。そして、再生対象認識手段354Aは、楽曲の先端パートが同じ曲調の楽曲データを検索する(ステップS404)。すなわち、再生対象認識手段354Aは、楽曲個別情報510における曲調情報514Cに基づいて、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データのうち、楽曲の先端パートに現在再生している楽曲データの最終パートにおける曲調と同一の曲調を有した楽曲データを検索する。そして、再生対象認識手段354Aは、次の再生対象を認識する、すなわち、検索した楽曲データのうちいずれかの楽曲データをランダムに再生対象として認識し、この再生対象となる楽曲データに対応する楽曲個別情報510を認識する。(ステップS405)。
この後、入力認識手段351は、楽曲データの再生を停止する旨の停止要求がされたか否かを認識する(ステップS406)。そして、入力認識手段351により停止要求が認識された場合、再生制御手段354Bは、しりとり再生を停止させる。一方、ステップS406において、入力認識手段351により停止要求がされていないと認識されると、再生制御手段354Bは、ステップS402の処理を実施する、すなわち、再生対象認識手段354Aにより認識された次の再生対象となる楽曲データを再生する。
〔楽曲再生システムの作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、楽曲再生システム100に、楽曲データ記憶手段330に記録された楽曲データの曲調を認識し、この曲調に基づいて楽曲データのパートを認識する特性認識手段352と、楽曲データの所定のパートにおける曲調に関する曲調ポイント情報514Bおよび曲調情報514Cをパートの位置を特定するパート特定情報514Aに関連付けてパート情報514を生成する楽曲関連情報生成手段353と、を設けている。このため、多種多様な曲調を有した楽曲データを複数のパートに分けてパート毎に曲調を認識することができる。したがって、楽曲再生装置300は、楽曲データの曲調を良好に認識することができるので、例えば利用者が聴きたい曲調を指定して再生された楽曲データの中に、利用者がイメージした曲調とは異なる部分が含まれることを防止することができる。
そして、特性認識手段352は、例えば図4に示すような各曲調の曲調ポイントを認識すると、各曲調のうちいずれかの曲調の曲調ポイントが楽曲全体を通して大きく変化している変化位置を認識する。そして、各曲調のうちいずれかの曲調の変化位置間における区間をパートとして認識する。このため、特性認識手段352にて認識されたパートは曲調の大きく変化している変化位置に基づくものであるので、1つの楽曲データにおけるパートとパートとの差異を明確化することができる。したがって、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データのうち所定の曲調のパートを検索する際、正確な検索が実施できる。また、特性認識手段352は、計時手段356にて計時された時間に基づいて曲調の変化位置を楽曲データの先端部からの再生経過時間で認識し、楽曲関連情報生成手段353は認識された変化位置に基づいてパート特定情報514Aを生成している。このため、時間で楽曲データのパートを特定するという簡単な構成によるデータ処理が実現でき、データ処理の効率を向上できる。
また、特性認識手段352は、楽曲データの少なくとも1つの曲調を認識すると、メモリ340に記憶された基準となる様々な曲調に関するデータを認識する。そして、認識した楽曲データの曲調と、基準となる曲調とを比較することにより楽曲データの曲調ポイントを認識する。また、楽曲関連情報生成手段353は、特性認識手段352にて認識された楽曲データの少なくとも1つの曲調についての曲調ポイントに関する曲調ポイント情報514Bを生成する。そして、パート特定情報514Aと、曲調ポイント情報514Bと、を1つのデータ構造として関連付けて構成したパート情報514を生成する。このため、楽曲データの様々な曲調を曲調ポイントとして管理するので、曲調ポイントに基づいた様々な情報処理を実現でき、楽曲再生装置300の用途を拡大することができる。さらに、各パートと各パートにおける曲調ポイントとを互いに関連付けて管理することにより情報処理の簡易化および効率化が図れる。
そして、画面生成手段355は、楽曲データ特定情報511に関連付けられた複数の曲調ポイント情報514Bに基づいて、少なくとも1つのパートを有する楽曲データの全ての曲調ポイントを認識する。そして、楽曲データの全てのパートにおける曲調ポイントを曲調毎に加算し、1つの楽曲に含まれる複数の曲調の全体曲調ポイントをそれぞれ認識する。そして、認識した全体曲調ポイントを例えば図5に示すようなプレイリスト画面600に盛り込んでタッチパネル320に表示させる。このため、1つの楽曲データにおいてどのような曲調が含まれているのかを認識できるのに留まらず、それぞれの曲調がどれだけ含まれているかを視覚で捉えることができる。したがって、所望の楽曲データを検索する際の検索の効率化が図れ、利用者の利便性を向上できる。
また、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて所定のパートの曲調情報514Cについて設定変更する旨の曲調の設定要求が認識されると、設定要求された代表的な曲調を記載した曲調情報514Cを生成し、パート特定情報514Aと、曲調情報514Cと、を1つのデータ構造として関連付けて構成したパート情報514を生成する。このため、例えば、利用者が所定の楽曲データの所定のパートを聴いている際、特性認識手段352にて自動的に認識された代表的な曲調と現在聴いているパートの曲調とが矛盾していると利用者が判断した場合、利用者が、現在聴いているパートの曲調に基づいて、現在聴いているパートの代表的な曲調を設定変更することができる。したがって、所定のパートの代表的な曲調をより利用者の感性に近づけることができ、さらに後に再生する楽曲データを曲調で検索する場合にも正確な検索が実現できる。
そして、再生制御手段354Bは、入力認識手段351にて認識された所定の楽曲データまたは所定のパートを再生する旨の再生要求に基づき、パート情報514に基づいて所定の楽曲データまたは所定のパートを再生させる。このため、楽曲データを検索して再生させる場合に、例えば、特定の曲調、特定のキーワード、特定のジャンルなどで条件を絞り込んで検索して、再生するなど様々な再生が実現できる。したがって、利用者の気分に合致した好適な楽曲データの再生を実現できる。
さらに、画面生成手段355は、入力認識手段351により所定の楽曲データの再生要求が認識されると、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させる。このため、例えば、所定の楽曲データを聴いている際、現在再生しているパートの曲調などを視覚で認識することができる。また、現在再生しているパートの曲調ポイントと対応する状態で表示することにより、現在再生しているパートの曲調に見合った様々な視覚効果が実現できる。したがって、利用者は、現在聴いている楽曲データを、視覚および聴覚のいずれからも楽しむことができる。
そして、画面生成手段355は、再生制御手段354Bの制御により再生中の楽曲データのパートに関連付けられた曲調情報514Cを表示させる。また、再生画面700に現在再生中のパートの代表的な曲調を所定の曲調に設定するための曲調設定領域731を表示させる。そして、タッチパネル320の表示面に表示された曲調設定領域731におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は再生中の所定のパートの曲調情報514Cを設定変更する旨の曲調の設定要求を認識する。そして、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識された曲調の設定入力信号に基づいて、再生中のパートにおける曲調を所定の曲調に変更した曲調情報514Cをパート特定情報514Aに関連付けてパート情報514を生成する。このため、所定の楽曲データにおける所定のパートの再生中にそのパートの代表的な曲調を変更する設定をする場合、タッチパネル320の表示面に曲調設定領域731が表示されており、この曲調設定領域731におけるいずれかの曲調についての表示を利用者が触れることにより再生中のパートの代表的な曲調が変更される。したがって、利用者は所定のパートを聞きかつ再生画面700を見ながら、所定のパートにおける代表的な曲調の設定をタッチパネル320の画面上で容易にできるので、利用者の利便性を向上できる。
また、画面生成手段355は、再生制御手段354Bの制御により所定の楽曲データが再生されている際、再生画面700において、所定の楽曲データの複数のパートに関連付けられた曲調情報514Cを楽曲データの再生時間順に並べた曲調領域722を表示させる。これと共に、現在再生位置領域725を楽曲データの再生時間と対応させて楽曲データの先端部から最後部へ向かう方向に移動する状態で表示する。このため、各パートの代表的な曲調を示す表示が再生時間順に並べて表示され、かつ現在再生位置領域725により現在再生中のパートが示されているので、複数のパートのうち現在再生中のパートの代表的な曲調を視覚で容易に捉えることができる。また、利用者が再生中のパートの代表的な曲調を変更する設定をする場合、現在再生位置領域725と同一画面上に表示された曲調設定領域731におけるいずれかの曲調を選択することにより、再生中のパートの代表的な曲調が変更される。したがって、利用者は、現在再生中のパートがどのパートであるかを確実に把握できるので、代表的な曲調を変更する際に設定の対象となるパートを間違うことなく設定できる。
そして、楽曲データ記憶手段330は、複数の楽曲データを記憶する。また、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識されたキーワードの設定要求に基づいてキーワード情報514Dを生成する。そして、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて認識された所定のキーワードに対応する楽曲データを検索する旨の要求に基づいて、所定のキーワードが設定されたパートを有する楽曲データを楽曲データ記憶手段330から検索する。さらに、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて検索された楽曲データにおける所定のキーワードが設定されたパートを再生させる。このため、所定の楽曲データの所定のパートに、特性認識手段352にて自動認識された曲調以外に、利用者の主観的なイメージであるキーワードを設定することができる。そして、利用者が、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データにおけるそれぞれのパートのうち、例えば「懐かしい」キーワードに関連付けられたパートを検索し、様々な楽曲データの利用者が懐かしいと思うパートのみを再生することができる。したがって、利用者の嗜好に合致した楽曲データの再生を実現できる。
また、画面生成手段355は、現在再生中の所定のパートを示す第2再生楽曲表示領域720と共に、現在再生中の楽曲データのパートに所定のキーワードを関連付けて設定するためのキーワード設定領域732を表示させる。また、タッチパネル320の表示面に表示されたキーワード設定領域732におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は、再生中の所定のパートのキーワード情報514Dを設定する旨のキーワードの設定要求を認識する。そして、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識されたキーワードの設定入力信号に基づいて、再生中のパートに対応するパート特定情報514Aに所定のキーワードに関するキーワード情報514Dを関連付けてパート情報514を生成する。このため、所定の楽曲データにおける所定のパートの再生中にそのパートのキーワードを設定する場合、タッチパネル320の表示面にキーワード設定領域732が表示されており、このキーワード設定領域732におけるいずれかのキーワードについての表示を利用者が触れることにより再生中のパートのキーワードが設定される。したがって、利用者は所定のパートを聞きかつ再生画面700を見ながら、所定のパートにおけるキーワードの設定をタッチパネル320の画面上で容易にできるので、利用者の利便性を向上できる。
そして、画面生成手段355は、所定の楽曲データの再生中に、再生画面700に楽曲データの再生位置に関する現在再生位置領域725を表示させる。そして、この現在再生位置領域725の略矩形状の枠中には、曲調情報514Cに基づいて最大音量が表示され、計時手段356により計時された現在の再生時間が表示される。このため、利用者は、現在再生中のパートにおける最大音量がどのように設定されているかを利用者は予め視覚で把握することができる。そして、例えばスピーカのボリュームレベルと現在利用者が聴認しているボリュームレベルとを適宜調整することにより、利用者が再生中のパートにおける最大音量となる部分を視聴した際に、予想外の音量に驚かされるなどの問題を防止することができる。また、例えば、楽曲再生システム100を車両などの移動体に設けた構成の場合、運転者が再生中のパートにおける最大音量となる部分を視聴した際に、予想外の音量に驚かされて運転に支障をきたすなどの問題を予め防止することができる。さらに、再生画面700において現在再生している楽曲データがいずれのパートで現在の再生位置が楽曲データの先端部からの時間がどの辺りなのかを視覚で一度に捉えることができる。したがって、利用者が再生画面700を見た際、現在の再生状況を容易に把握できるので、利便性が向上する。
また、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて曲調スキップ要求が認識されると、現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生対象として認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aが現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生対象として認識すると、現在再生中のパートに変えて再生対象認識手段354Aで認識された再生対象に対応するパートの再生を開始させる。このため、利用者は、現在視聴中の楽曲データのパートの曲調が気分に合わないと感じた場合などに、例えば再生画面700に表示された曲調先送りボタン741または曲調前戻りボタン742を選択することにより、現在再生中のパートの前後のパートを再生することができる。したがって、楽曲データの曲調で再生をスキップする再生方法を実現できる。
さらに、楽曲関連情報500は、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を備えている。再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてしりとり再生要求が認識されると、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートに関連付けられた曲調情報514Cを認識する。そして、先端のパートに関連付けられた曲調情報514Cの代表的な特性が認識した後端のパートの代表的な特性と略同一の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を楽曲関連情報500からランダムに検索する。さらに、検索した楽曲データを現在再生中の楽曲データの再生が終了した直後に再生させる次の再生対象であると認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生中の楽曲データの再生が終了すると、再生対象認識手段354Aで認識された次の再生対象となる楽曲データの再生を開始させる。
このため、例えば、利用者は、しりとり再生を要求して所定の楽曲データを聴き、その楽曲データの後端の代表的な曲調が例えば「明るい」曲調であった場合、次に再生される楽曲データが明るい曲調から始まるので、何度も聴いたことのある楽曲データでも楽しく聴くことができる。また、しりとり再生は楽曲データの先端部および後端部における曲調でリレー方式に連続して再生されるので、変化に富んだ楽曲データの再生が実現できる。
そして、楽曲関連情報500は、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を備えている。そして、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングプレイ要求が認識されると、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中から、特定の曲調を含む曲調情報514Cと関連付けられた楽曲個別情報510を全て検索する。さらに、検索した特定の曲調を含むパートの全てを再生対象として認識する。そして、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aが所定の曲調のパートを再生対象として認識すると、再生対象認識手段354Aで認識された全ての再生対象と対応する楽曲データのパートを連続的に再生する。
このため、利用者は、例えば「静かな」曲調でフィーリングプレイ要求した場合、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データのうち静かなパートのみが連続的に再生されるので、利用者の気分に合致した再生が実現できる。したがって、利用者が聴きたい曲調を指定して再生された楽曲データの中に、利用者がイメージした曲調とは異なる部分が含まれることを防止することができる。
また、特性認識手段352は、楽曲データの複数のパートのうちサビとなるパートを認識する。そして、楽曲関連情報生成手段353は、所定のパートがサビであるか否かを示すサビフラグ情報514Eを生成する。また、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングダイジェストプレイ要求が認識されると、特定の曲調の曲調情報514Cと関連付けられたサビとなるパートを含む楽曲データを楽曲データ記憶手段330から検索する。そして、検索したサビとなるパートのうち所定の曲調のパートの全てを再生対象として認識する。また、再生制御手段354Bは、再生対象認識手段354Aにて再生対象が認識されると、再生対象認識手段354Aで認識された全ての再生対象に対応する楽曲データのパートを連続的に再生する。
このため、利用者は、例えば「ノリが良い」曲調でフィーリングダイジェストプレイ要求をした場合、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データのサビとなるパートのうちノリが良いパートのみが連続的に再生されるので、利用者の気分に合致した再生が実現できる。したがって、利用者が聴きたい曲調でかつ楽曲データの中で最も盛り上がるサビとなるパートが連続して再生されるので、楽曲データを存分に楽しむことができる。
さらに、特性認識手段352は、コンテンツデータとしての楽曲データの曲調を認識し、認識した曲調に基づいて楽曲データにおける曲調が異なる区間をパートとして認識する。このため、画像データなどのデータ容量の大きなコンテンツデータの特性を認識するのに比較して、比較的データ容量の小さな楽曲データの曲調を認識するので、曲調を認識する処理に多くの時間を費やすことを防ぐことができる。
そして、処理部350を例えばCPU(Central Processing Unit)などを用いてプログラムとして構成しているので、プログラムをインストールすることで、コンテンツデータの特性を良好に認識できる構成が容易に得られ、利用の拡大が容易に図れる。さらには、そのプログラムを記録媒体に記録し、処理部350、すなわちコンピュータに読み取らせる構成とすることで、コンテンツデータの特性を良好に認識できる構成が得られるとともに、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。なお、本発明における演算手段としては、1つのコンピュータに限らず、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、上述したようなCPUやマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
また、楽曲関連情報500は、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を備えている。そして、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて所定の特性のパートを有する楽曲データを再生する旨の再生要求が認識されると、楽曲関連情報500から所定の特性のパートを有する楽曲データに対応する楽曲個別情報510を検索する。このため、利用者が、楽曲データ記憶手段330に記憶された複数の楽曲データにおけるそれぞれのパートのうち、例えば「明るい」曲調のパートを検索し、様々な楽曲データの明るい曲調のパートのみを再生することができる。したがって、利用者の気分に合致した楽曲データの再生を実現できる。
そして、プレイリスト画面600において、個別楽曲情報領域630は、特定したプレイリストに登録された楽曲データの数分だけ画面列方向に並列して設けられる。そして、個別楽曲情報領域630における明るい曲調ポイント領域632と、悲しい曲調ポイント領域633と、ノリが良い曲調ポイント領域634と、静かな曲調ポイント領域635とは、曲調ポイント項目領域620における明るい領域621と、悲しい領域622と、ノリが良い領域623と、静かな領域624とに、それぞれ対応する位置に設けられている。このため、プレイリスト画面600において、それぞれの楽曲データの各曲調における全体曲調ポイントが比較容易な状態に表示されているので、利用者は一目でそれぞれの楽曲データにおける曲調の差異を把握することができる。
さらに、再生画面700におけるジャンル設定領域733には、複数種のジャンルが表示されており、タッチパネル320の表示面におけるいずれかの表示を利用者が触れることにより、入力認識手段351は、再生中の楽曲データのジャンル情報513を設定変更する旨のジャンルの設定要求を認識する。そして、このジャンルの設定要求に基づいて、楽曲関連情報生成手段353により所定の楽曲データのジャンル情報513が生成され、画面生成手段355によりジャンル領域724の表示が変更される。このため、例えば、特性認識手段352にて認識された楽曲データのジャンルが誤っている場合や、特性認識手段352にて認識された楽曲データのジャンルを利用者のイメージするジャンルに変更を設定する場合など、楽曲データのジャンルを利用者が任意に設定できるので利便性を向上できる。
また、画面生成手段355は、再生制御手段354Bの制御により所定の楽曲データが再生されている際、再生画面700において、再生中の所定の楽曲データの複数のパートの位置と対応する状態にキーワード領域723を表示させる。これと共に、現在再生位置領域725を楽曲データの再生時間と対応させて楽曲データの先端部から最後部へ向かう方向に移動する状態で表示する。このため、各パートを示す表示が再生時間順に並べて表示され、かつ現在再生位置領域725により現在再生中のパートが示されているので、複数のパートのうち現在再生中のパートを視覚で容易に捉えることができる。また、利用者が再生中のパートのキーワードを設定する場合、現在再生位置領域725と同一画面上に表示されたキーワード設定領域732におけるいずれかのキーワードを選択することにより、再生中のパートにキーワードが設定される。したがって、利用者は、現在再生中のパートがどのパートであるかを確実に把握できるので、キーワードを設定する際に設定の対象となるパートを間違うことなく設定できる。
そして、現在再生位置領域725は、第2再生楽曲表示領域720の上側に設けられている。また、この現在再生位置領域725は、後述する計時手段356にて計時された時間情報に基づいて、楽曲データの再生時間と対応させて楽曲データの先端部から最後部へ向かう方向に移動する状態で表示される。さらに、現在再生位置領域725の略矩形状の枠中には、計時手段356により計時された現在の再生時間が表示される。このため、現在再生しているパートが楽曲全体のうちいずれのパートであるのかを容易に認識できる。また、現在再生位置と現在の再生時間とが略同一の箇所に表示されているので、現在再生位置と現在の再生時間とを一目で認識でき、確認時に視線を移動させる必要がない。
さらに、例えば、楽曲再生システム100を車両などの移動体に設けた構成の場合、運転中にしりとり再生を要求すれば運転者が手で操作する必要がないので、操作の際に気を取られるなどの問題を防止することができ、連続的なしりとり再生を楽しむことができる。また、例えば、運転中に所定の曲調のフィーリングプレイを要求すれば運転者が手で操作する必要がなく、様々な楽曲データにおける所定の曲調のパートを楽しむことができる。この際、例えば、「明るい」曲調のフィーリングプレイを要求すれば、運転者は気分が明るくなり良好な運転ができるなど、運転者を精神的な面で支援する効果を実現できる。また、例えば、運転中に所定の曲調のフィーリングダイジェストプレイを要求すれば運転者が手で操作する必要がなく、様々な楽曲データの所定の曲調のサビを楽しむことができる。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
本実施の形態では、特性認識手段352にて認識する曲調は、例えば和音要素やテンポ要素、音量要素などを例示したがこれに限らず、例えば、楽曲を演奏した楽器などの楽器要素など様々な音楽要素を認識する構成とすることができる。このような構成の場合、楽曲データのうち例えば「ピアノが多い」パートなどを検索して再生することができる。また、特性認識手段352にて認識する曲調は、「明るい」、「暗い」、「ノリが良い」、「静かな」についての4種の曲調を挙げたが、これに限らず、例えば「速い」、「遅い」、「神秘的である」、「音が大きい」、「音が小さい」、「重い」、「軽い」、「激しい」、「歌が多い」、など様々な曲調を認識することができ、認識する曲調が多いほど楽曲再生装置300は多彩な情報処理が可能となる。
特性認識手段352は、各曲調のうちいずれかの曲調の曲調ポイントが楽曲全体を通して大きく変化している変化位置を認識し、それぞれの曲調のうちいずれかの曲調の変化位置間における区間をパートとして認識するとしたが、これに限らない。すなわち、例えば、特性認識手段352は1つの曲調の変化位置を認識し、1つの曲調の変化位置間における区間をパートとして認識する構成などとしてもよい。このような構成の場合、認識する曲調が1つであるので、構成が簡略化され情報処理の迅速化が図れる。また、例えば、特性認識手段352は、所定の曲調の曲調ポイントが閾値を上回った部分を1つのパートとして認識する構成などとしてもよい。このような構成の場合、認識する曲調のうち閾値を上回った、すなわち顕著な特性の部分をパートとして認識しているので、例えば「特に明るい」パートなどを検索することができる。
さらに、特性認識手段352にてパートが自動認識されて、楽曲関連情報生成手段353にて生成されたパート特定情報514Aを、操作入力により変更可能な構成としてもよい。例えば再生画面700における曲調領域722に示されたそれぞれのパートの端部を操作入力により移動するなどして、パート特定情報514Aを変更する。また、曲調領域722に示されたパートとパートの境界を操作入力により消去したり、新たなパートを操作入力により付加するなどの構成としてもよい。このような構成の場合、例えば利用者が特性認識手段352にて認識されたパートが正確でないためパートの位置を変更したいと要求した場合に、パートの位置を正確に設定することができる。したがって、正確なパートの設定を実現できる。
また、特性認識手段352は、複数の曲調を認識する構成としたがこれに限らない。すなわち、例えば、楽曲データから1つの曲調のみを認識し、曲調ポイントを数段階にランク分けすることにより、例えば、「明るいパート」、「やや明るいパート」、「すごく明るいパート」など1つの曲調からパートを検索する構成としてもよい。さらに、図4などで示したように特性認識手段352が認識したパートは複数であるとしたが、これに限らない。すなわち、楽曲データが単調な曲である場合は、1つの楽曲データに対して1つのパートしか認識されない。なお、この場合でも、特性認識手段352は、1つのパートに複数の曲調を認識することができる。
特性認識手段352は、楽曲データ記憶手段330に記録された楽曲データの少なくとも1つの曲調についての曲調ポイントを認識し、例えば曲調ポイントを0から100ポイントまでに設定するとしたがこれに限らない。すなわち、特性認識手段352は、曲調ポイントを0から10ポイント、あるいは数段階に亘るレベルとして認識するなどの構成としてもよい。このような構成の場合、特性認識手段352が認識する曲調ポイントが少なくて済むので情報処理が簡略化される。
本実施の形態において、処理部350から画像信号として送信される映像信号を表示させる手段としてタッチパネル320を採用したが、タッチパネル320でなくてもよい。このような構成の場合、例えば液晶表示パネルなどで処理部350から画像信号として送信される映像信号を表示させれば済み、楽曲再生装置300全体において種々の構成を減らせるので、楽曲再生装置300の製造に当たり製造コストを低減できる。
画面生成手段355は、図5に示すようなプレイリスト画面600を表示させる構成としたが、プレイリスト画面600を表示させない構成としてもよい。このような構成の場合、処理部350の処理負担を軽減することができるので処理速度の向上を図ることができる。
画面生成手段355は、図5に示すようなプレイリスト画面600を表示する際、楽曲データ特定情報511に関連付けられた複数の曲調ポイント情報514Bに基づいて、それぞれ複数のパートを有する楽曲データの全ての曲調ポイントを認識する。そして、楽曲データの全てのパートにおける曲調ポイントを曲調毎に加算し、1つの楽曲に含まれる複数の曲調の全体曲調ポイントをそれぞれ認識する構成としたが、これに限らない。すなわち、例えば、特性認識手段352は、楽曲データの全てのパートにおける曲調ポイントを曲調毎に加算し、1つの楽曲データに含まれる複数の曲調の全体曲調ポイントをそれぞれ認識する。さらに、認識した複数の曲調の全体曲調ポイントをそれぞれ楽曲データの全再生時間で除算した絶対値としての平均曲調ポイントを認識して、この平均曲調ポイントをプレイリスト画面600の個別楽曲情報領域630にそれぞれ表示する構成としてもよい。このような構成の場合、複数の楽曲データをプレイリスト画面600に表示する場合、絶対値としての平均曲調ポイントを個別楽曲情報領域630にそれぞれ表示するので、それぞれの楽曲データの再生時間の違いによる全体曲調ポイントの著しい差を解消することができる。また、利用者は複数の楽曲データを比較することが容易にできる。
画面生成手段355は、入力認識手段351により所定のプレイリストの表示要求が認識されると、例えば図5に示すようなプレイリスト画面600をタッチパネル320に表示させるとしたが、プレイリスト画面はこれに限定されるものではない。すなわち、画面生成手段355は、全体曲調ポイントに基づいて、例えば、図11に示すようなプレイリスト画面600Aを表示してもよい。図11において、プレイリスト画面600Aは、図5に示すプレイリスト画面600における曲調ポイント項目領域620と、個別楽曲情報領域630の構成が変更したものである。曲調ポイント項目領域620は、明るい領域621と、悲しい領域622と、ノリが良い領域623と、静かな領域624とに加えて、全体曲調領域625と、全体キーワード領域626と、を備えている。
全体曲調領域625には「全体曲調」と表示され、全体キーワード領域626には「全体キーワード」と表示される。個別楽曲情報領域630は、楽曲タイトル領域631と、明るい曲調ポイント領域632と、悲しい曲調ポイント領域633と、ノリが良い曲調ポイント領域634と、静かな曲調ポイント領域635とに加えて、全体曲調領域636と、全体キーワード領域637と、を備えている。明るい曲調ポイント領域632には、明るい曲調の全体曲調ポイントに基づいて例えば数段階の明るい顔などが表示される。また、悲しい曲調ポイント領域633には、悲しい曲調の全体曲調ポイントに基づいて例えば数段階の悲しい顔などが表示される。ノリが良い曲調ポイント領域634には、ノリが良い曲調の全体曲調ポイントに基づいて例えば数段階の人が走る状態などが表示される。静かな曲調ポイント領域635には、静かな曲調の全体曲調ポイントに基づいて例えば数段階の人が静止している状態などが表示される。全体曲調領域636は、例えば特性認識手段352にて所定の楽曲データにおける複数の曲調の全体曲調ポイントのうち最大の曲調を楽曲データの代表的な曲調であると認識された全体曲調などが表示される。全体キーワード領域637は、例えば特性認識手段352にて所定の楽曲データの複数のパートに設定されたキーワードのうち、頻出度の高いキーワードをその楽曲データの代表的なキーワードであると認識された全体キーワードなどが表示される。
このような構成の場合、楽曲データのそれぞれの曲調がアニメーション表示されているので、利用者は楽曲データがどのような曲調であるかを視覚で捉えることができ容易に理解できる。また、全体曲調や全体キーワードなども表示されているので楽曲データ全体がどのようなものであるかも理解できる。なお、それぞれの曲調の全体曲調ポイントに基づく表示は、図5に示す長尺矩形状による表示や、図11に示すアニメーション表示に限らず、例えば星の数で表示したり、曲調毎に色分けして表示するなど様々な表示形態を採用することができる。また、全体曲調領域636および全体キーワード領域637は図5に示したプレイリスト画面600にも表示する構成としてもよい。
再生画面700の曲調設定領域731におけるいずれかの曲調を利用者が選択することにより、再生中の所定のパートの曲調情報514Cを設定変更する旨の曲調の設定入力信号が生成される。そして、楽曲関連情報生成手段353は、入力認識手段351にて認識された曲調の設定入力信号に基づいて、再生中のパートにおける曲調を所定の曲調に変更した曲調情報514Cをパート特定情報514Aに関連付けてパート情報514を生成する構成としたが、これに限らない。すなわち、所定の楽曲データの所定のパートにおける代表的な曲調を設定変更する場合、再生画面700において実施するのみに限らず、楽曲データの再生を停止している状態で所定の設定メニューなどにより設定操作する構成などとしてもよい。また、画面生成手段355は、再生画面700を表示させない構成としてもよい。このような構成の場合、楽曲データの再生における処理を軽減できるので処理速度を向上できる。
また、タッチパネル320の表示面に表示された再生画面700の曲調設定領域731と、キーワード設定領域732と、ジャンル設定領域733とにおけるいずれかの表示を触れることにより、各種情報の設定ができる構成としたがこれに限らない。すなわち、入力部310の各種操作ボタンやつまみなどにて入力操作し、例えば再生画面700に表示されたカーソルを移動させて各種情報を設定する構成としても構わない。このような構成の場合においても、再生中の再生画面700にて再生中のパートにおける曲調ポイント情報514Bや、曲調情報514Cを設定することができる。
画面生成手段355は、例えば図6に示す再生画面700をタッチパネル320に表示させるとしたが、再生中に表示する再生画面はこれに限らず、表示する情報およびその表示配置は適宜自由に設定できる。すなわち、例えば、第1再生楽曲表示領域710は、タイトル領域711と、曲調領域712と、再生時間領域713と、を備えているとしたがこれに限らず、タイトル領域711のみを表示させる構成や、さらに多くの情報を表示する構成としてもよい。また、例えば、第2再生楽曲表示領域720は、長尺が画面行方向に延びた長尺矩形状であるとしたがこれに限らず、少なくとも曲調領域722と、キーワード領域723と、を備え得る形状であればいずれの形状でも構わない。
そして、現在再生位置領域725は、第2再生楽曲表示領域720の上側に設けられ、略矩形状の枠の一端側に矢印が形成された形状の領域であるとしたがこれに限らない。すなわち、現在再生位置領域725は、現在再生位置を示し得る形態であればいずれの形態でも採用できる。また、現在再生位置領域725の略矩形状の枠中に表示される情報も最大音量および現在の再生時間に限らず、現在再生中のパートの代表的な曲調や、キーワードなどの情報を表示する構成でもよい。さらに、現在再生中のパートの代表的な曲調や曲調ポイントに対応する状態に、曲調領域722のパート毎に仕切られた部分の色を変化させて表示し、これに合わせて現在再生位置領域725に表示する略矩形状の枠や表示される文字なども変化させて表示する構成などとしてもよい。このような構成の場合、現在再生中の曲調を反映させた状態で曲調領域722および現在再生位置領域725の色を変化させて表示するので、利用者は現在再生中の曲調がどのような曲調であるかを一見して把握することができる。
さらに、設定領域730は、長尺が画面行方向に延びた略長尺矩形状の領域であるとしたがこれに限らず、少なくとも曲調設定領域731と、キーワード設定領域732と、を備え得る形状であればいずれの形状でも構わない。また、キーワード設定領域732には、利用者が独自で新たなキーワードを設定することを促す表示部を設けて、図6に示したキーワードの一例に限らず、その他のキーワードを設定可能な構成とすることができる。このような構成の場合、より利用者個人の嗜好を反映したキーワード設定ができる。
また、画面生成手段355は、再生中に示す再生画面として例えば図12に示すような再生画面700Aとする構成としてもよい。再生画面700Aは、第1再生楽曲表示領域710と、第2再生楽曲表示領域720Aと、を備えている。第1再生楽曲表示領域710は、再生中の楽曲データのタイトルが表示されるタイトル領域711と、現在の再生時間が表示される再生時間領域713と、を備えている。第2再生楽曲表示領域720Aは、所定の楽曲データにおける現在再生している部分の複数の曲調の曲調ポイントと長尺の長さを対応させた長尺矩形が再生時間に連動して表示される。このような構成の場合、複数の曲調における曲調ポイントに基づいて、再生時間と共に長尺矩形が連動して動く状態にリアルタイムに表示されるので、再生時間と共に変動する曲調の変化を視覚で捉えることができる。したがって、音楽とともに連動して変化する表示を楽しむことができる。
画面生成手段355は、再生中に示す再生画面として例えば、図13に示すような再生画面700Bとする構成としてもよい。図13に示す再生画面700Bは、図12における第2再生楽曲表示領域720Aの構成を第2再生楽曲表示領域720Bに変更したものであるので、同一の構成については説明を省略する。第2再生楽曲表示領域720Bには、楽曲データの曲調毎に三角形や円形などの所定の形状の図形が複数表示される。これらの図形は、その数が所定の楽曲データにおける現在再生している部分の複数の曲調の曲調ポイントと対応して再生時間に連動して増減して表示される。このような構成の場合も、再生している楽曲データにおける現在聴いている部分の複数の曲調における曲調ポイントが、図形の数が増減することによりリアルタイムで画面表示されるので、利用者は現在の再生部分の曲調の変化を視覚で捉えることができる。また、音楽とともに連動して変化する表示を楽しむことができる。
画面生成手段355は、再生中に示す再生画面として例えば、図14に示すような再生画面700Cとする構成としてもよい。図14に示す再生画面700Bは、図12における第2再生楽曲表示領域720Aの構成を第2再生楽曲表示領域720Cに変更したものであるので、同一の構成については説明を省略する。第2再生楽曲表示領域720Cには、現在再生中楽曲データの各曲調の曲調ポイントをそれぞれの曲調ポイントに対応した座標軸にプロットして、各プロットを直線で繋いだ形状が表示される。そしてこの形状は、再生時間に連動して変化する状態で表示される。このような構成の場合も、再生している楽曲データにおける現在聴いている部分の複数の曲調における曲調ポイントが、図形の形状の変化によりリアルタイムで画面表示されるので、利用者は現在の再生部分の曲調の変化を視覚で捉えることができる。また、音楽とともに連動して変化する表示を楽しむことができる。なお、図14では4種の曲調ポイントに対応した軸が表示されているが、より多くの曲調の曲調ポイントに対応する軸を設けることにより、さらに多彩な表示が実現できる。
画面生成手段355は、再生中に示す再生画面として例えば、図15に示すような再生画面700Dとする構成としてもよい。図15に示す再生画面700Dは、図12における第2再生楽曲表示領域720Aの構成を第2再生楽曲表示領域720Bに変更したものであるので、同一の構成については説明を省略する。第2再生楽曲表示領域720Dには、6種の曲調の曲調ポイントのそれぞれに対応した座標軸が表示されている。ここで6種の曲調としては、例えば和音成分から得られる「明るい」曲調および「暗い」曲調と、テンポ成分から得られる「速い」曲調および「ゆっくり」な曲調と、音量成分から得られる「激しい」曲調および「静か」な曲調などが挙げられる。これらの曲調は各成分で相反する関係にある。そして、これらの座標軸からなる3次元の座標空間には、再生している楽曲データの再生時間に対応した曲調ポイントの変化を示す軌跡が表示され、現在の再生位置がプロット表示されている。このような構成の場合、現在の再生位置が3次元の座標空間に配置された軌跡上を移動する状態で示され楽曲全体を通して曲調がどのように変化となるかが立体的に表示されるので、楽曲の再生に伴った多彩な表現が実現できる。また、現在再生位置を示すプロットを座標空間に配置された軌跡上で移動させ、移動された後のプロットの位置から楽曲データを再生する構成とすれば、楽曲データのうち所望の曲調の部分から再生できる。したがって、利用者は現在の再生部分の曲調の変化を視覚で捉えることができ、音楽とともに連動して変化する表示を楽しむことができる。
なお、図12に示した再生画面700Aと、図13に示した再生画面700Bと、図14に示した再生画面700Cと、図15に示した再生画面700Dと、に図6に示した再生画面700における設定領域730を設ける構成としてもよい。このような構成の場合でも、現在再生中のパートの代表的な曲調やキーワードなどを設定することができる。
再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて曲調スキップ要求が認識されると、現在再生中のパートの前後いずれかのパートを再生対象として認識するとしたが、これに限らない。すなわち、例えば、再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にて曲調スキップ要求は、現在再生中のパートに変えて楽曲データの先端のパートを再生させる旨の要求や、サビとなるパートを再生させる旨の要求などをさらに加える構成としてもよい。このような構成の場合、現在再生中のパートに変えて楽曲データの先端パートやサビとなるパートを再生することができるので、利用者の利便性を向上できる。
再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてしりとり再生要求が認識されると、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートに関連付けられた曲調情報514Cを認識する。そして、先端のパートに関連付けられた曲調情報514Cの代表的な特性が認識した後端のパートの代表的な特性と略同一の楽曲データに対応する楽曲個別情報510を楽曲関連情報500からランダムに検索する構成としたがこれに限らない。すなわち、例えば、再生対象認識手段354Aは、曲調ポイント情報514Bに基づいて再生中の楽曲データにおけるパートの最後部の曲調ポイントを認識する。そして、この曲調ポイントと略同一の曲調ポイントをパートの先端部に有したパートを楽曲関連情報500から検索し、次の再生対象として認識する。また、再生制御手段354Bは、現在再生中のパートの再生が終了すると、再生対象認識手段354Aにて認識された次の再生対象となるパートを再生する構成などとしてもよい。このような構成の場合、所定の楽曲データの所定のパートにおける最後部の曲調ポイントと、次に再生される楽曲データの所定のパートにおける先端部の曲調ポイントとが略同一となるので、所定の曲調の余韻を引き継いだまま異なる楽曲データの所定のパートが再生される。したがって、楽曲再生装置300は、多彩な再生が実現でき、利用者は様々な楽曲データを楽しんで聴くことができる。
また、しりとり再生は、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートにおける代表的な曲調と、次に再生する楽曲データにおける先端のパートにおける代表的な曲調とが、略同一であるとしたが、これに限らない。再生対象認識手段354Aは、次に再生する楽曲データを認識する際、現在再生中の楽曲データにおける後端のパートにおける代表的な曲調と異なる代表的な曲調のパートを楽曲データの先端のパートに有する楽曲データを次の再生対象として認識する構成としてもよい。このような構成の場合、現在聴いている楽曲データの後端における曲調と次に聴く楽曲データの先端における曲調が異なるので、利用者の気分転換を図ることができる。
再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングプレイ要求が認識されると、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中から、特定の曲調を含む曲調情報514Cと関連付けられた楽曲個別情報510を検索するとしたがこれに限らない。すなわち、例えば、フィーリングプレイ要求はキーワードによるフィーリングプレイ要求であってもよい。このような構成の場合、利用者は所望のキーワードによるフィーリングプレイを楽しむことができる。また、パート情報514に所定のパートはフィーリングプレイの対象としない旨のフラグ情報を設け、再生対象認識手段354Aは、このフラグ情報に基づいて適宜フィーリングプレイの対象を検索する構成としてもよい。このような構成の場合、利用者が好まないパートまでフィーリングプレイされることを防止することができる。さらに、再生対象認識手段354Aは、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中からフィーリングプレイの対象を例えば10パートまでしか検索しないなどの構成でもよい。このような構成の場合、検索の対象が少なくて済むので高速な情報処理が実現できる。
再生対象認識手段354Aは、入力認識手段351にてフィーリングダイジェストプレイ要求が認識されると、特定の曲調の曲調情報514Cと関連付けられたサビとなるパートを含む楽曲データを楽曲データ記憶手段330から検索するとしたが、これに限らない。すなわち、例えば、フィーリングダイジェストプレイ要求はキーワードによるフィーリングダイジェストプレイ要求であってもよい。このような構成の場合、利用者は所望のキーワードによるフィーリングダイジェストプレイを楽しむことができる。また、パート情報514に所定のパートはフィーリングダイジェストプレイの対象としない旨のフラグ情報を設け、再生対象認識手段354Aは、このフラグ情報に基づいて適宜フィーリングダイジェストプレイの対象を検索する構成としてもよい。このような構成の場合、利用者が好まないパートまでフィーリングダイジェストプレイされることを防止することができる。さらに、再生対象認識手段354Aは、楽曲関連情報500に組み込まれた楽曲個別情報510の中からフィーリングダイジェストプレイの対象を例えば10パートまでしか検索しないなどの構成でもよい。このような構成の場合、検索の対象が少なくて済むので高速な情報処理が実現できる。
また、本実施の形態において、処理部350は、しりとり再生要求に基づく再生と、フィーリングプレイ要求に基づく再生と、フィーリングダイジェストプレイ要求に基づく再生と、のいずれもが可能な構成としたが、これに限らない。すなわち、処理部350は、しりとり再生要求に基づく再生と、フィーリングプレイ要求に基づく再生と、フィーリングダイジェストプレイ要求に基づく再生とのうちいずれか1つの再生が可能な構成や、あるいは、いずれの再生をも実施しない構成とすることができる。このような構成の場合、処理部350全体としての構成を単純化することができ、また、処理部350の処理負担を軽減できる。そして、本実施の形態に示すいずれの楽曲データの再生処理、および、いずれの表示処理も、適宜自由な組み合わせで構成することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、楽曲再生システム100に、楽曲データ記憶手段330に記録された楽曲データの曲調を認識し、この曲調に基づいて楽曲データのパートを認識する特性認識手段352と、楽曲データのパートにおける曲調に関する曲調ポイント情報514Bおよび曲調情報514Cをパートの位置を特定するパート特定情報514Aに関連付けてパート情報514を生成する楽曲関連情報生成手段353と、を設けている。このため、多種多様な曲調を有した楽曲データを複数のパートに分けてパート毎に曲調を認識することができる。したがって、楽曲再生装置300は、楽曲データの曲調を良好に認識することができるので、例えば利用者が聴きたい曲調を指定して再生された楽曲データの中に、利用者がイメージした曲調とは異なる部分が含まれることを防止することができる。また、特性認識手段352は、変化位置を計時手段356にて計時された楽曲データの先端部からの再生時間として認識しているので、簡単な構成で楽曲データのパートを特定するデータ処理ができる。したがって、データ処理の効率を向上できる。