JP4759048B2 - 制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、制御システムに関するものである。
制御装置としてのプログラマブルコントローラは、プログラムにしたがって、制御対象を制御することにより所定の処理を実行させて、製品の加工や製造を行っている。このようなプログラマブルコントローラとして、一つのマザーボード上にCPUユニットと、複数の数値制御装置ユニットとをデータバスを介して接続し、制御対象を制御する構成のものが開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この従来のプログラマブルコントローラのCPUユニットのデータRAMには、それぞれの数値制御装置ユニットへ転送すべきデータを書込むための200バイト分のエリアが確保されている。そして、数値制御装置ユニットの立ち上げ時に、CPUユニットのデータRAMから所定の長さのデータが分割されて、データRAMに書込まれたエリアに対応する数値制御装置ユニットへと一括転送される。
また、プログラマブルコントローラへのデータの書込みやプログラマブルコントローラからのデータの読出しを容易に行うために、プログラムの読み書きを行うことが可能なローダ機能を有するメモリカセットをプログラマブルコントローラに装着して行うようにしたものも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特公平8−16846号公報 特開2001−175309号公報
ところで、近年では、ベースユニットに複数のプログラマブルコントローラが装着され、相互にバスを介して接続される構成を有する制御システムも使用されている。この場合、各プログラマブルコントローラは、ユーザプログラムRAMを備えており、このユーザプログラムRAMに格納されているユーザプログラムにしたがって、それぞれのプログラマブルコントローラが独立した処理を行うことが可能な構成となっている。
このような制御システムでも、各プログラマブルコントローラにユーザプログラムやユーザデータを書込んだり、外部装置にユーザデータを読出したりする必要がある。その場合、特許文献1に記載の方法では、ユーザデータをCPUユニットから各数値制御装置ユニットへ送信することは可能であるが、外部装置に読出す場合については開示されていない。
また、ユーザプログラムについては、CPUユニットに接続されたプログラミングツールを介してユーザプログラムRAMに書込むことが開示されている。このようなユーザプログラムの書込み方法では、制御システム(プログラマブルコントローラ)を作業者の手の届かない位置に設置している場合には、そのプログラマブルコントローラにプログラミングツールを接続して、ユーザプログラムを書込む作業が手間のかかるものとなってしまうという問題点があった。さらに、ユーザプログラムRAMを備えるプログラマブルコントローラが複数接続されたシステムについては、従来提案されているが、このシステムにおけるユーザプログラムを送信するための技術については、特許文献1には開示されていなかった。これは、特許文献1のプログラマブルコントローラの数値制御ユニットには、ユーザプログラムRAMがなく、上記のようなシステムでのユーザプログラムの送信については考慮されていないからである。
一方、特許文献2には、メモリカセットを用いて、プログラマブルコントローラの内蔵メモリとの間でユーザプログラムのやり取りを行うようにしているが、この場合には、上記ユーザプログラムRAMを有する複数のプログラマブルコントローラからなる制御システムでは、プログラマブルコントローラと同一数のメモリカセットを用意する必要があるという問題点があった。また、プログラマブルコントローラごとにメモリカセットを装着する手段が必要となるため、制御システムのコストが高くなってしまうという問題点もあった。
さらに、特許文献1に記載の方法でユーザデータを送信する場合、送信するユーザデータを保持するCPUユニット上のデータRAMには、各数値制御装置ユニットへ転送するための所定の大きさのデータ領域が予め割当てられている。そのため、ユーザプログラムやユーザデータの大きさが、プログラマブルコントローラごとに異なる場合に、使用されていない領域が生じたり、データ領域にユーザプログラムやユーザデータが収まらなくなったりし、有効に記憶領域を使用できないという問題点もあった。また、特許文献1では、メモリの構成やアドレスが固定化されていることで、数値制御装置側のメモリ構成を変更するには、プログラマブルコントローラ側のメモリ構成も変更する必要があり、メモリ効率が悪いという問題点もあった。さらに、プログラマブルコントローラだけでなく、NC(Numerical Controller)やMC(Motion Controller)、RC(Robot Controller)、操作端末である表示器などの産業用コントローラなどの制御装置全般について、上記のような問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、複数の制御装置がデータバスを介して接続される制御システムで、プログラミングツールを用いることなく外部からのユーザファイル(ユーザプログラムとユーザデータ)を制御装置間で送信することができる制御システムを得ることを目的とする。また、制御システム中の制御装置へのユーザファイルの書込みを行う際に、そのユーザファイルが書込まれる持ち運び可能な記憶媒体中で記憶領域を有効に使用することができるデータ構造を有する制御システムを得ることも目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる制御システムは、データバスを介して相互に接続され、ユーザファイルを記憶する内部記憶手段を有する複数の制御装置と、ユーザファイルを記憶可能で、持ち運び可能な記憶媒体と、を備える制御システムにおいて、前記持ち運び可能な記憶媒体は、前記制御装置または前記持ち運び可能な記憶媒体に格納された転送対象となるユーザファイルをファイル名で指定する転送ファイル情報および前記ユーザファイルの転送先を含む転送用パラメータを記憶し、前記複数の制御装置のうち1つの制御装置は、前記持ち運び可能な記憶媒体にアクセスするインタフェース手段と、前記転送用パラメータにしたがって、前記転送ファイル情報で指定されるユーザファイルを前記転送先に転送する転送手段と、を備え、前記持ち運び可能な記憶媒体は、第1のパスワード情報をさらに記憶可能であり、前記制御装置は、第2のパスワード情報を記憶可能なパスワード情報記憶手段をさらに備え、前記転送手段は、前記第1および第2のパスワード情報が記憶されているか確認するとともに、記憶されている場合には、前記第2のパスワード情報と、前記第1のパスワード情報とを照合し、前記第1および第2のパスワード情報のうち一方のパスワード情報しか記憶されていない場合に、前記パスワード情報が設定された前記持ち運び可能な記憶媒体または前記制御装置の前記内部記憶手段へのアクセス制限を行うことを特徴とすることを特徴とする。
この発明によれば、専用のプログラミングツールを使用することなく容易に持ち運び可能な記憶媒体と制御装置の間でユーザファイルを転送することができるという効果を有する。また、1つの制御装置に持ち運び可能な記憶媒体用のインタフェースを設ければよいので、より安価な制御装置または制御システムを得ることができるという効果も有する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる制御システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、制御装置としてプログラマブルコントローラを例に挙げて説明するが、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかる制御システムの概観を模式的に示す図であり、図2は、制御システムの実施の形態1の構成を模式的に示すブロック図である。この制御システムは、ベースユニット10に複数のプログラマブルコントローラ20,40a,40bが装着されている。以下に説明する実施の形態では、ベースユニット10上の最も左側に位置するスロットに装着されるユニット(プログラマブルコントローラ)をマスタプログラマブルコントローラ20とし、他のスロットに装着されるユニット(プログラマブルコントローラ)をスレーブプログラマブルコントローラ40(40a,40b)とする。また、ここでは、マスタプログラマブルコントローラ20にのみメモリカード装着スロット31が備えられており、メモリカード30を着脱することが可能な構成となっている。なお、ベースユニット10上に取り付けられるプログラマブルコントローラのうち、どのプログラマブルコントローラをマスタプログラマブルコントローラ20とするかについては、他の方法で定めるようにしてもよい。たとえば、ベースユニット10が複数のスロットを有し、スロットに複数のプログラマブルコントローラが装着されている場合には、一番左側に装着されているものほど優先順位を高く設定し、この優先順位が最も高いものをマスタプログラマブルコントローラとするようにしてもよい。
図2に示されるように、ベースユニット10にはデータバス11が設けられており、データバス11を介してそれぞれのプログラマブルコントローラ20,40間でユーザデータやユーザプログラム(以下、ユーザデータまたはユーザプログラムを含むものをユーザファイルという)を送受信することができる。マスタプログラマブルコントローラ20は、マスタプログラマブルコントローラ20内の処理を制御するMPU(Micro Processing Unit)21と、マスタプログラマブルコントローラ20内における基本的な処理を実行するシステムプログラムを格納するシステムプログラムROM(Read-Only Memory)22と、システムプログラムが使用するメモリ領域であるシステムワークRAM23と、データバス11に接続されユーザファイルをフレーム化して所定の宛て先へと送信するとともに、自プログラマブルコントローラ宛のフレームの受信処理を行うデータバスインタフェース(図中、データバスI/Fと表記)24と、自プログラマブルコントローラで動作するユーザプログラムを格納するユーザプログラムRAM(Random Access Memory)25と、ユーザプログラムが使用するデータを格納するユーザデータRAM26と、メモリカード30にアクセスするメモリカードインタフェース(図中、メモリカードI/Fと表記)27と、を備える。これらの各処理部間は、バス28を介して接続されている。
なお、システムプログラムROM22には、メモリカード30がメモリカード装着スロット31に装着されたときに、メモリカード30内のユーザファイルを、自身のマスタプログラマブルコントローラ20、またはデータバス11を介して所定の宛て先のスレーブプログラマブルコントローラ40に送信する処理を実行するプログラムも含まれている。
ここで、請求の範囲における転送手段は、たとえばシステムプログラムROM22中のシステムプログラムを実行するMPU21に相当し、同じくインタフェース手段は、たとえばメモリカードインタフェース27に相当し、同じく内部記憶手段は、たとえばユーザプログラムRAM25とユーザデータRAM26に相当する。
また、スレーブプログラマブルコントローラ40は、スレーブプログラマブルコントローラ40内の処理を制御するMPU41と、スレーブプログラマブルコントローラ40内における基本的な処理を実行するシステムプログラムを格納するシステムプログラムROM42と、システムプログラムが使用するメモリ領域であるシステムワークRAM43と、データバス11に接続されユーザファイルをフレーム化して所定の宛て先へと送信するとともに、自プログラマブルコントローラ宛のフレームの受信処理を行うデータバスインタフェース44と、自プログラマブルコントローラで動作するユーザプログラムを格納するユーザプログラムRAM45と、ユーザプログラムが使用するデータを格納するユーザデータRAM46と、を備える。これらの各処理部間は、バス47を介して接続されている。
ここで、請求の範囲における内部記憶手段は、たとえばユーザプログラムRAM45とユーザデータRAM46に相当する。
なお、図2には、スレーブプログラマブルコントローラ40が1つしか描かれていないが、実際には1台以上のスレーブプログラマブルコントローラ40がデータバス11に接続された構成となる。
図3〜図5は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。図3に示されるように、メモリカード30内には、含まれるユーザファイル(ユーザプログラムやユーザデータ)を所定のプログラマブルコントローラに転送するための情報が記載される転送用パラメータ70と、各プログラマブルコントローラ20,40a,40bに転送させるユーザファイル71a〜71d(ユーザプログラム71a,71cとユーザデータ71b,71d)と、が記憶される。ここでは、ユーザプログラム71a,71cとユーザデータ71b,71dは、ファイルとして転送用パラメータ70に続いて格納されている。
図4は、転送用パラメータの詳細を示す図である。この転送用パラメータ70は、データの書き換えを行うファイルの数を示す転送情報数80と、転送するファイルに関する詳細を示す転送情報81a〜81dと、を含む。この転送情報81a〜81dは、転送情報数80と等しい数だけ用意される。この図4では、図3に4つのユーザファイル71a〜71dが用意されているので、それぞれのユーザファイル71a〜71dに対応した転送情報81a〜81dが用意されている。
図5は、転送情報の詳細を示す図である。この転送情報81は、転送するユーザファイルのファイル名を示す転送ファイル情報91と、ユーザファイルの転送対象となるプログラマブルコントローラ20,40を示す転送プログラマブルコントローラ情報92と、転送先のプログラマブルコントローラ20,40内でのユーザファイルの転送先、より具体的にはユーザプログラムRAM25,45に転送するのか、ユーザデータRAM26,46に転送するのかを指定する転送メモリ情報93と、を含む。この、メモリカード30は、請求の範囲における持ち運び可能な記憶媒体に対応している。
図6は、メモリカードに図3のようにユーザファイルが記憶されている場合の転送用パラメータの一例を示す図である。この例では、マスタプログラマブルコントローラ20用のユーザプログラム71aとユーザデータ71bおよびスレーブプログラマブルコントローラ40a用のユーザプログラム71cとユーザデータ71dとを転送するので、転送情報数80は「4」となる。また、各ユーザファイル71a〜71dに対して、転送ファイル情報91、転送プログラマブルコントローラ情報92および転送メモリ情報93からなる転送情報81a〜81dが書込まれている。たとえばユーザファイル71aの転送情報81aの場合には、転送ファイル情報91として「マスタプログラマブルコントローラ20用ユーザプログラム」が設定され、転送プログラマブルコントローラ情報92として「マスタプログラマブルコントローラ20」が設定され、転送メモリ情報93として「ユーザプログラムRAM」が設定される。これは、「マスタプログラマブルコントローラ用ユーザプログラム」というファイル名のユーザファイルを、マスタプログラマブルコントローラ20のユーザプログラムRAM25に書込むことを意味している。
このようにメモリカード30内に転送用パラメータ70と転送するユーザファイル71a〜71dを記憶することで、転送用パラメータ70に基づいてマスタプログラマブルコントローラ20は、ユーザファイル71a〜71dを宛て先のプログラマブルコントローラ20,40のメモリ(ユーザプログラムRAM25,45やユーザデータRAM26,46)に書込むことが可能になる。また、図3〜図5に示されるように、各プログラマブルコントローラ20,40に転送するユーザプログラムやユーザデータを、ファイル名で指定するようにしているので、背景技術で述べたように、ユーザファイルを書込む領域やその大きさを指定する必要がないので、任意の大きさのファイルを転送することができる。
つぎに、このような制御システムにおける各プログラマブルコントローラのシステムプログラムの動作処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。まず、制御システムが起動されると、各プログラマブルコントローラ20,40のMPU21,41はシステムプログラムROM22,42に格納されているシステムプログラムを実行し、自身がマスタプログラマブルコントローラ20かスレーブプログラマブルコントローラ40かを判別するマスタ/スレーブ判別情報を取得し(ステップS11)、自身がマスタプログラマブルコントローラ20かを判別する(ステップS12)。
判定の結果、マスタプログラマブルコントローラ20である場合(ステップS12でYesの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20は、メモリカード装着スロット31にメモリカード30が装着されているか否かをメモリカードインタフェース27を介して判定する(ステップS13)。判定の結果、メモリカード30が装着されている場合(ステップS13でYesの場合)には、メモリカード30内の転送用パラメータ70を読出す処理を行い(ステップS14)、転送用パラメータ70がメモリカード30内に存在するかを判定する(ステップS15)。
転送用パラメータ70が存在する場合(ステップS15でYesの場合)には、その中から転送情報数80を取得し(ステップS16)、ついで転送用パラメータ70中から1つの転送情報81を取得する(ステップS17)。なお、この転送用パラメータ70は、システムワークRAM23内に読出される。その後、転送情報81にしたがってユーザファイル(ユーザプログラムやユーザデータ)をメモリカード30からプログラマブルコントローラ20,40に転送する(ステップS18)。以上のようにして、転送用パラメータ70中の1つの転送情報81にしたがったユーザファイルの転送処理が終了すると、ステップS16で取得した転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了したかを判定する(ステップS19)。転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了していない場合(ステップS19でNoの場合)には、ステップS17へと戻り、転送情報数80分のユーザファイルの転送処理を実行する。
ここで、たとえばメモリカード30にユーザファイルが記憶されている場合には、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、マスタプログラマブルコントローラ20用のユーザプログラム71a、そのユーザデータ71b、スレーブプログラマブルコントローラ40a用のユーザプログラム71c、そのユーザデータ71dとを順に転送する。なお、メモリカード30が装着されるマスタプログラマブルコントローラ20内のユーザプログラムRAM25とユーザデータRAM26に、それぞれユーザプログラムとユーザデータを書込む場合でも、この明細書では「転送」という言葉を使用する。
上述したステップS18におけるユーザファイルの転送処理における図2に示されるブロック図での処理の流れの概略を説明する。マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、自プログラマブルコントローラのユーザプログラムRAM25またはユーザデータRAM26にユーザプログラム71aまたはユーザデータ71bを書込む場合には、そのユーザファイルをメモリカード30から読込んで、転送用パラメータに含まれるその書込み場所にしたがってユーザプログラムRAM25またはユーザデータRAM26に書込む。
また、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、スレーブプログラマブルコントローラ40aのユーザプログラムRAM45またはユーザデータRAM46にユーザプログラム71cまたはユーザデータ71dを書込む場合には、そのユーザファイルをデータバスインタフェース24に渡す。データバスインタフェース24では、受け取ったユーザファイルをデータバス11上で流すことができる大きさに分割し、宛て先を付したフレームにして、データバス11上に流す。
一方、フレームの宛て先であるスレーブプログラマブルコントローラ40aのデータバスインタフェース44は、データバス11上を流れるデータ(フレーム)を監視し、自プログラマブルコントローラ宛のフレームを受信する。そして、データバスインタフェース44は、受信したフレームの宛て先などを外してデータを取り出し、MPU41はそのデータを書込み先のユーザプログラムRAM45またはユーザデータRAM46に書込む処理を行う。
再び図7に戻って、転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了した場合(ステップS19でYesの場合)、またはステップS13でメモリカード30がメモリカード装着スロット31に装着されない場合(ステップS13でNoの場合)、またはステップS15で転送用パラメータ70がない場合(ステップS15でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20は、スレーブプログラマブルコントローラ40aに転送完了を通知する(ステップS20)。その後、MPU21は、ユーザプログラムRAM25に格納されているユーザプログラムを実行する(ステップS24)。
一方、ステップS12で、自プログラマブルコントローラがマスタプログラマブルコントローラ20ではない場合(ステップS12でNoの場合)には、スレーブプログラマブルコントローラ40aは、マスタプログラマブルコントローラ20から転送されるユーザファイルを受信し(ステップS21)、受信したユーザファイルをユーザプログラムRAM45またはユーザデータRAM46に書込む処理を行う(ステップS22)。その後、マスタプログラマブルコントローラ20からユーザファイルの転送完了の通知を受信したか否かを判定し(ステップS23)、受信していない場合(ステップS23でNoの場合)には待ち状態となる。その後、ユーザファイルの転送完了の通知を受信した場合(ステップS23でYesの場合)には、スレーブプログラマブルコントローラ40aはユーザプログラムRAM45に格納されているユーザプログラムを実行する(ステップS24)。
この実施の形態1によれば、メモリカード30を装着すれば、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21がシステムプログラムにしたがって、メモリカード30に記憶されているユーザファイルを所定のプログラマブルコントローラ20またはプログラマブルコントローラ40に転送して、そのユーザプログラムRAM25またはユーザプログラムRAM45やユーザデータRAM26またはユーザデータRAM46などのメモリ上に書込むことができるので、専用のプログラミングツールを使用することなく容易に制御システム上のプログラマブルコントローラ20,40にユーザファイルを書込むことができるという効果を有する。たとえば、制御システムの使用者によるユーザファイルの書込みの操作もメモリカード30をマスタプログラマブルコントローラ20のメモリカード装着スロット31に装着するだけでよい。また、メモリカード30をメインプログラマブルコントローラ20のメモリカード装着スロット31に装着するだけで、自発的にプログラマブルコントローラ20,40のユーザプログラムの書換えを実行することが可能となり、ユーザプログラムの書換えに外部装置を必要とすることがなくなるという効果も有する。
さらに、データバス11を介して他のスレーブプログラマブルコントローラ40にユーザファイルを転送するので、すべてのプログラマブルコントローラ20,40にメモリカード装着スロット31とメモリカードインタフェース27を設ける必要がなく、1つのプログラマブルコントローラ(マスタプログラマブルコントローラ20)にメモリカード装着スロット31とメモリカードインタフェース27を設ければよいので、より安価なプログラマブルコントローラ20,40または制御システムを得ることができるという効果も有する。また、各プログラマブルコントローラに書込むユーザファイルは、メモリカード30中ではアドレスや領域で特定されるのではなく、ファイル名で特定するようにしたので、任意の大きさのファイルをメモリカード30中に記憶させることができるとともに、メモリカード30の記憶領域を有効に利用することができるという効果も有する。
実施の形態2.
実施の形態1では、メモリカードに記憶されたユーザファイルをプログラマブルコントローラに書込む場合を示したが、この実施の形態2では、各プログラマブルコントローラのユーザプログラムRAMやユーザデータRAM内のデータを吸い上げることもできるようにした制御システムについて説明する。
図8は、メモリカード中の転送情報のデータ構造の一例を示す図である。この転送情報81は、実施の形態1の転送情報において、ユーザファイルのメモリカード30に対する転送方向を示す転送方向情報94をさらに含むことを特徴とする。この転送方向情報94には、たとえばメモリカード30からユーザプログラムRAM25,45もしくはユーザデータRAM26,46への書込みであるのか、またはユーザプログラムRAM25,45もしくはユーザデータRAM26,46からメモリカードへの読込みであるのかを示す情報が書込まれる。なお、その他の情報は、実施の形態1の場合と同様であるので、その説明を省略する。また、制御システムとメモリカード30の構成も実施の形態1の図1〜図4と同様であるので、以下の説明ではこれらの図を流用し、その詳細な説明を省略する。
つぎに、このような制御システムにおける各プログラマブルコントローラのシステムプログラムの動作処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。まず、実施の形態1の図7で説明したステップS11〜S17と同じ処理を行って、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、装着されたメモリカード30の転送用パラメータ70から転送情報数80と転送情報81を取得する(ステップS51〜S57)。すなわち、システムプログラムを実行したプログラマブルコントローラは、自身がマスタであり、メモリカード装着スロット31にメモリカード30が装着されている場合に、メモリカード30から転送用パラメータ70を読出し、転送情報数80と転送情報81を取得する。
ついで、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、メモリカード30の転送用パラメータ70から転送方向情報94を取得し(ステップS58)、ユーザファイルのメモリカード30への転送か否かを判定する(ステップS59)。転送方向情報94が書込み(ユーザファイルのメモリカード30からプログラマブルコントローラ20,40への転送)である場合(ステップS59でNoの場合)には、実施の形態1で説明したように、転送情報81にしたがってユーザファイルをメモリカード30からプログラマブルコントローラ20,40に転送する(ステップS60)。一方、転送方向情報94が読出し(ユーザファイルのプログラマブルコントローラ20,40からメモリカード30への転送)である場合(ステップS59でYesの場合)には、転送情報81にしたがってプログラマブルコントローラ20,40のユーザプログラムRAM25,45またはユーザデータRAM26,46からユーザファイルを読出してメモリカード30に転送する(ステップS61)。以上のようにして、転送用パラメータ70中の1つの転送情報81にしたがったユーザファイルの転送処理が終了すると、ステップS56で取得した転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了したかを判定する(ステップS62)。転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了していない場合(ステップS62でNoの場合)には、ステップS57へと戻り、転送情報数80分のユーザファイルの転送処理を実行する。
また、転送情報数80分のユーザファイルの転送が完了した場合(ステップS62でYesの場合)、またはステップS53でメモリカード30がメモリカード装着スロット31に装着されない場合(ステップS53でNoの場合)、またはステップS55で転送用パラメータ70がない場合(ステップS55でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20は、スレーブプログラマブルコントローラ40に転送完了を通知する(ステップS63)。その後、MPU21はユーザプログラムRAM25に格納されているユーザプログラムを実行する(ステップS66)。
一方、ステップS52で、自プログラマブルコントローラがマスタプログラマブルコントローラ20ではない場合(ステップS52でNoの場合)には、スレーブプログラマブルコントローラ40は、マスタプログラマブルコントローラ20に装着されたメモリカード30内のユーザファイルの自プログラマブルコントローラのユーザプログラムRAM45またはユーザデータRAM46への書込み、または自プログラマブルコントローラのユーザプログラムRAM45またはユーザデータRAM46内からユーザファイルを読出してマスタプログラマブルコントローラ20に装着されたメモリカード30への書込む処理を行う(ステップS64)。その後、マスタプログラマブルコントローラ20からユーザファイルの転送完了通知を受信したか否かを判定し(ステップS65)、受信しない場合(ステップS65でNoの場合)には待ち状態となる。その後、ユーザファイルの転送完了通知を受信した場合(ステップS65でYesの場合)には、スレーブプログラマブルコントローラ40はユーザプログラムRAM45に格納されているユーザプログラムを実行する(ステップS66)。
なお、この実施の形態2では、メモリカード30から各プログラマブルコントローラ20,40へのユーザファイルの書込みと、各プログラマブルコントローラ20,40からメモリカード30へのユーザファイルの書込みの両方の機能を制御システムについて説明したが、各プログラマブルコントローラ20,40からメモリカード30へのユーザファイルの書込みの機能のみを備えるように構成した制御システムを構築してもよい。
この実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加えて、制御システムを構成する各プログラマブルコントローラ20,40の有するユーザファイルを、プログラミングツールを制御システムに接続することなく、容易にマスタプログラマブルコントローラ20に装着されたメモリカード30へと読出すこともできるという効果を有する。
実施の形態3.
この実施の形態3では、実施の形態1,2で、メモリカードやプログラマブルコントローラ内のデータを不正に読出したり、書換えたりしないようにパスワードを設定して保護する場合について説明する。
図10は、制御システムの実施の形態3の構成を模式的に示すブロック図である。この制御システムは、実施の形態1の図2のマスタプログラマブルコントローラ20において、メモリカード30が装着された場合に、メモリカード30を用いた処理の実行の許可を判定するために予め設定されたパスワードを保存するシステムワークROM29をさらに備えることを特徴とする。また、システムプログラムROM22には、メモリカード30が装着された場合に、メモリカード30に格納されているパスワード情報と、システムワークROM29に格納されているパスワード情報とを比較して、両者のパスワードの有無や一致状況に応じて、実行できる処理を規定したプログラムが格納されている。なお、実施の形態1の図2と同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略している。また、このシステムワークROM29は、請求の範囲におけるパスワード情報記憶手段に対応し、システムワークROM29に格納されるパスワード情報は、同じく第2のパスワード情報に対応し、メモリカード30に格納されるパスワード情報は、同じく第1のパスワード情報に対応している。
図11は、このシステムワークROMに格納されるパスワード情報の一例を模式的に示す図である。この図に示されるように、システムワークROM29には、外部から特定の権限を有するユーザのみがアクセス可能なパスワード情報101が格納されている。このパスワード情報101は、たとえば、マスタプログラマブルコントローラ20ごとに作成されたもの(たとえば、マスタプログラマブルコントローラ20を識別する情報)でもよいし、マスタプログラマブルコントローラ20の使用者または管理者を識別する情報でもよい。
図12は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。この図12に示されるように、メモリカード30のデータ構造は、実施の形態1の図3において、パスワード情報101を有するマスタプログラマブルコントローラ20を使用可能か否かを判定するためのパスワード情報72がさらに付加されたデータ構造を有する。なお、実施の形態1の図3と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
ここで、マスタプログラマブルコントローラ20またはメモリカード30のうち、いずれかにのみパスワード情報101,72が設定されている場合には、パスワード情報101,72が設定されている方のデータの読出処理や書換処理を行うことができない。また、両者にパスワード情報101,72が設定されているが、両者が一致しない場合には、そこで処理が終了する。さらに、マスタプログラマブルコントローラ20とメモリカード30の両方にパスワード情報101,72が設定されており、両者が一致する場合、または両者にパスワード情報101,72が設定されていない場合には、何の制限も受けずに実施の形態1,2で説明した処理を行うことができる。
ここで、このような構成を有する制御システムにおけるパスワード照合処理について、説明する。以下では、(1)メモリカードからプログラマブルコントローラへユーザファイルを転送する場合、(2)プログラマブルコントローラからメモリカードへユーザファイルを転送する場合、に分けて説明する。
(1)メモリカードからプログラマブルコントローラへユーザファイルを転送する場合
図13は、メモリカードからプログラマブルコントローラへユーザファイルを転送する場合のパスワード照合処理の手順を示すフローチャートである。なお、このパスワード照合処理は、実施の形態1の図7のシステムプログラムの処理におけるステップS13とステップS14との間、または実施の形態2の図9のシステムプログラムの処理におけるステップS53とステップS54との間に実行されるものである。
まず、実施の形態1の図7のステップS13または実施の形態2の図7のステップS53でマスタプログラマブルコントローラ20のメモリカード装着スロット31にメモリカード30が装着されている場合に、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、自プログラマブルコントローラ内のシステムワークROM29にパスワード情報101が登録されているかを調べる(ステップS101)。システムワークROM29にパスワード情報101が登録されている場合(ステップS101でYesの場合)には、装着されたメモリカード30内のパスワード情報を読出す処理を行い(ステップS102)、パスワード情報72があるかを確認する(ステップS103)。パスワード情報72がある場合(ステップS103でYesの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20のシステムワークROM29内のパスワード情報101と、読出したメモリカード30内のパスワード情報72とを照合する(ステップS104)。照合の結果、両者が一致する場合(ステップS105でYesの場合)には、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS106)、パスワード照合処理が終了する。
また、ステップS105で2つのパスワード情報が一致しない場合(ステップS105でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内のパスワード情報101とメモリカード30内のパスワード情報72とが一致しないとして、それぞれの場合についてパスワード照合不一致異常を検出し(ステップS107)、システムプログラムの処理を終了させ(ステップS108)、実施の形態1の図7または実施の形態2の図9の処理が終了する。
さらに、ステップS103でメモリカード30内にパスワード情報72が存在しない場合(ステップS103でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内にのみパスワード情報101が存在することになるので、プログラマブルコントローラ20,40内のデータ書換え禁止の条件下で、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS109)、パスワード照合処理が終了する。
また、ステップS101でマスタプログラマブルコントローラ20のシステムワークROM29内にパスワード情報101が登録されていない場合(ステップS101でNoの場合)には、MPU21は、装着されたメモリカード30内のパスワード情報72を読出す処理を行い(ステップS110)、パスワード情報72があるかを確認する(ステップS111)。パスワード情報72がない場合(ステップS111でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内とメモリカード30内の双方にパスワードが設定されていないことになるので、両者が照合するとして、ステップS106へと処理が移り、上述したようにシステムプログラムの処理を続行する。
また、ステップS111で装着されたメモリカード30内にパスワード情報72がある場合(ステップS111でYesの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内にはパスワード情報101が存在せず、メモリカード30内にはパスワード情報72が存在することになり、メモリカード30内のデータ読出し禁止の条件下で、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS112)、パスワード照合処理が終了する。
(2)プログラマブルコントローラからメモリカードへユーザファイルを転送する場合
図14は、プログラマブルコントローラからメモリカードへユーザファイルを転送する場合のパスワード照合処理の手順を示すフローチャートである。なお、このパスワード照合処理は、実施の形態1の図7のシステムプログラムの処理におけるステップS13とステップS14との間、または実施の形態2の図9のシステムプログラムの処理におけるステップS53とステップS54との間に実行されるものである。
まず、実施の形態1の図7のステップS13または実施の形態2の図7のステップS53でマスタプログラマブルコントローラ20のメモリカード装着スロット31にメモリカード30が装着されている場合に、マスタプログラマブルコントローラ20のMPU21は、自プログラマブルコントローラ内のシステムワークROM29にパスワード情報101が登録されているかを調べる(ステップS151)。システムワークROM29にパスワード情報101が登録されている場合(ステップS151でYesの場合)には、装着されたメモリカード30内のパスワード情報を読出す処理を行い(ステップS152)、パスワード情報72があるかを確認する(ステップS153)。パスワード情報72がある場合(ステップS153でYesの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20のシステムワークROM29内のパスワード情報101と、読出したメモリカード30内のパスワード情報72とを照合する(ステップS154)。照合の結果、両者が一致する場合(ステップS155でYesの場合)には、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS156)、パスワード照合処理が終了する。
また、ステップS155で2つのパスワード情報が一致しない場合(ステップS155でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内のパスワード情報101とメモリカード30内のパスワード情報72とが一致しないとして、それぞれの場合についてパスワード照合不一致異常を検出し(ステップS157)、システムプログラムの処理を終了させ(ステップS158)、実施の形態1の図7または実施の形態2の図9の処理が終了する。
さらに、ステップS153でメモリカード30内にパスワード情報72が存在しない場合(ステップS153でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内にのみパスワード情報101が存在することになるので、プログラマブルコントローラ20,40内のデータ読出し禁止の条件下で、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS159)、パスワード照合処理が終了する。
また、ステップS151でマスタプログラマブルコントローラ20のシステムワークROM29内にパスワード情報101が登録されていない場合(ステップS151でNoの場合)には、MPU21は、装着されたメモリカード30内のパスワード情報72を読出す処理を行い(ステップS160)、パスワード情報72があるかを確認する(ステップS161)。パスワード情報72がない場合(ステップS161でNoの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内とメモリカード30内の双方にパスワードが設定されていないことになるので、両者が照合するとして、ステップS156へと処理が移り、上述したようにシステムプログラムの処理を続行する。
また、ステップS161で装着されたメモリカード30内にパスワード情報72がある場合(ステップS161でYesの場合)には、マスタプログラマブルコントローラ20内にはパスワード情報101が存在せず、メモリカード30内にはパスワード情報72が存在することになり、メモリカード30内のデータ書換え禁止の条件下で、実施の形態1の図7のステップS14または実施の形態2の図7のステップS54のメモリカード30内の転送用パラメータ70の読出し処理以降のシステムプログラムの処理を続行し(ステップS162)、パスワード照合処理が終了する。
この実施の形態3によれば、メモリカード30を用いてプログラマブルコントローラ20,40のユーザプログラムRAM25,45やユーザデータRAM26,46にアクセスする際に、メモリカード30とマスタプログラマブルコントローラ20にパスワード情報を設定して、両者が一致する場合にのみアクセス可能としたので、プログラマブルコントローラ20,40内のユーザファイルの不正な書込みや読出しを防止し、安全な制御システムを構築することができるという効果を有する。
また、上述した説明では、制御装置としてプログラマブルコントローラを例に挙げて説明してきたが、プログラマブルコントローラのほかに、NCやMC、RC、操作端末である表示器などのベースユニット10上に装着される産業用コントローラであれば、この発明を適用することができる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、マスタプログラマブルコントローラ20にメモリカード装着スロット31を備え、メモリカード30を用いてメモリカード30からデータファイルの書込みまたはメモリカード30へのデータファイルの読出しを行っているが、持ち運び可能な記憶媒体であれば、メモリカード30に限定されるものではない。たとえば、メモリカード30の代わりにRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いてもよい。この場合には、メモリカードインタフェース27がRFIDインタフェースに代わり、RFIDタグとの間で所定の無線通信方式で通信を行って、データの読込み/書込みを行う。また、USB(Universal Serial Bus)メモリなどを用いてもよい。
以上のように、本発明にかかる制御システムは、それぞれ独立したユーザプログラムを実行する制御装置がバスを介して複数接続された制御システムでのユーザプログラムとユーザデータの読出/書込処理に有用である。
図1は、この発明による制御システムの概観を模式的に示す図である。 図2は、この発明による制御システムの実施の形態1の構成を模式的に示すブロック図である。 図3は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。 図4は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。 図5は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。 図6は、転送用パラメータの一例を示す図である。 図7は、プログラマブルコントローラのシステムプログラムの動作処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、転送情報のデータ構造の一例を示す図である。 図9は、プログラマブルコントローラのシステムプログラムの動作処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、この発明による制御システムの実施の形態3の構成を模式的に示すブロック図である。 図11は、システムワークROMに格納されるパスワード情報の一例を模式的に示す図である。 図12は、メモリカードのデータ構造を模式的に示す図である。 図13は、メモリカードからプログラマブルコントローラへユーザファイルを転送する場合のパスワード照合処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、プログラマブルコントローラからメモリカードへユーザファイルを転送する場合のパスワード照合処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ベースユニット
11 データバス
20 マスタプログラマブルコントローラ
21,41 MPU
22,42 システムプログラムROM
23,43 システムワークRAM
24,44 データバスインタフェース
25,45 ユーザプログラムRAM
26,46 ユーザデータRAM
27 メモリカードインタフェース
28,47 バス
29 システムワークROM
30 メモリカード
31 メモリカード装着スロット
40,40a,40b スレーブプログラマブルコントローラ

Claims (3)

  1. データバスを介して相互に接続され、ユーザファイルを記憶する内部記憶手段を有する複数の制御装置と、
    ユーザファイルを記憶可能で、持ち運び可能な記憶媒体と、
    を備える制御システムにおいて、
    前記持ち運び可能な記憶媒体は、前記制御装置または前記持ち運び可能な記憶媒体に格納された転送対象となるユーザファイルをファイル名で指定する転送ファイル情報および前記ユーザファイルの転送先を含む転送用パラメータを記憶し、
    前記複数の制御装置のうち1つの制御装置は、
    前記持ち運び可能な記憶媒体にアクセスするインタフェース手段と、
    前記転送用パラメータにしたがって、前記転送ファイル情報で指定されるユーザファイルを前記転送先に転送する転送手段と、
    を備え
    前記持ち運び可能な記憶媒体は、第1のパスワード情報をさらに記憶可能であり、
    前記制御装置は、
    第2のパスワード情報を記憶可能なパスワード情報記憶手段をさらに備え、
    前記転送手段は、前記第1および第2のパスワード情報が記憶されているか確認するとともに、記憶されている場合には、前記第2のパスワード情報と、前記第1のパスワード情報とを照合し、前記第1および第2のパスワード情報のうち一方のパスワード情報しか記憶されていない場合に、前記パスワード情報が設定された前記持ち運び可能な記憶媒体または前記制御装置の前記内部記憶手段へのアクセス制限を行うことを特徴とすることを特徴とする制御システム。
  2. 前記転送用パラメータは、前記持ち運び可能な記憶媒体から前記複数の制御装置のうち所定の制御装置へのユーザファイルの転送か、あるいは前記複数の制御装置のうち所定の制御装置から前記持ち運び可能な記憶媒体へのユーザファイルの転送かを示す転送方向情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記転送用パラメータに含まれる前記ユーザファイルの転送先は、前記ユーザファイルの転送対象となる制御装置を示す第1の転送先情報と、前記転送対象となる制御装置内でのいずれの内部記憶手段に転送するのかを指定する第2の転送先情報と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
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