JP4756203B2 - プロトコル変換装置とこれを用いた二重化データ伝送システム - Google Patents
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Description
このようなコントローラ200aおよび200b間の等値化における問題は、稼動系および待機系の各プロトコル変換装置100aおよび100bから、そのプロトコル変換装置に接続されているコントローラ200aおよび200bに対してデータが2回送信されることによるものである。
そのため、プロトコル変換装置間でそれぞれの稼動状態を確認することが望ましいが、ここに特許文献1に開示されている考え方を適用すると、コントローラ200a、200bに対する負荷が大きくなりうるという問題がある。
具体的には、本発明は、
一方が稼動系となり他方が待機系となる二台のプロトコル変換装置を含む二重化プロトコル変換システムを構成するためのプロトコル変換装置であって、
そのプロトコル変換装置が待機系または稼動系のいずれの状態であるかを記憶する制御系記憶手段と、
そのプロトコル変換装置が正常状態または異常状態であるかを判断する自己診断手段と、
正常状態または異常状態に関する信号を他のプロトコル変換装置と送受信するための状態通信手段と、
該状態通信手段が受信した前記信号が異常状態を示す異常信号であり、該異常信号を受信したプロトコル変換装置が前記制御系記憶手段の記憶内容に照らして待機系である場合には、該異常信号を受信したプロトコル変換装置に接続されているコントローラに対して受信したデータを送信するように通信経路を切り換える通信経路切換手段と
を含んでなるプロトコル変換装置を提供する。
また、コントローラよりもネットワークに近い場所に位置しているプロトコル変換装置によって稼動系と待機系との通信経路の切り換えが行われるので、異常状態における通信経路の切り換えをより迅速に行うことができる。
具体的には、所定の周期を計測するためのタイマをさらに含み、前記自己診断手段は、該タイマにより計測された所定の周期内に前記ネットワークの経路制御情報が前記プロトコル変換装置に到達しない場合、または、所定の周期内に到達した該経路制御情報の内容に異常がある場合には、異常状態であると判断する態様であることが好ましい。さらに、上記のプロトコル変換装置は、所定の周期内に前記経路制御情報が前記プロトコル装置に到達しない場合には、前記経路制御情報を再び送信するように要求する手段をさらに含む態様であることがさらに好ましい。
具体的には、本発明は、
ネットワークにそれぞれ接続された二台のプロトコル変換装置であって、そのプロトコル変換装置が待機系または稼動系のいずれの状態であるかを記憶する制御系記憶手段と、そのプロトコル変換装置が正常状態または異常状態であるかを判断する自己診断手段と、正常状態または異常状態に関する信号を他のプロトコル変換装置と送受信するための状態通信手段と、該状態通信手段から受信した前記信号が異常状態を示す異常信号であり、該異常信号を受信したプロトコル変換装置が前記制御系記憶手段の記憶内容に照らして待機系である場合には、該異常信号を受信したプロトコル変換装置に接続されているコントローラに前記ネットワークから受信したデータを送信するように通信経路を切り換える通信経路切換手段とを含むものである二台のプロトコル変換装置と、
前記状態通信手段同士を接続しているプロトコル変換装置間リンクケーブルと
を含んでなる二重化プロトコル変換システムを提供する。
具体的には、本発明は、
ネットワークと、
該ネットワークに接続された上記のプロトコル変換装置を二台と、
前記二台のプロトコル変換装置間を通信可能につなぐリンクと、
前記二台のプロトコル変換装置の各々に各々接続されている二台のコントローラと
を含み、
前記二台のコントローラがデータの等値化を行うものである、二重化データコントロールシステムを提供する。
具体的には、本発明は、
第1のプロトコルによりデータ伝送を行う第1のネットワークと、
前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルでデータ伝送を行う第2のネットワークと、
前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとをつなぐ上記の二重化プロトコル変換システムと
を含んでなる二重化データ伝送システムを提供する。
(1)ネットワークから受信したデータが、各プロトコル変換装置のうちの1つからコントローラに送信されているので、コントローラ上のデータの連続性が担保される。
(2)コントローラよりもネットワークに近い位置にあるプロトコル変換装置において稼動系と待機系との切り換えを行うため、稼動系と待機系との通信経路の切り換えをより迅速に行うことができ、切り換えに要する時間を短くすることができる。
なお、プロトコル変換装置1aおよび1bは、ネットワーク5とコントローラ2aまたは2bとにそれぞれ接続するための接続ポートを有するが、図1では記載を省略している。
ここで、プロトコル変換装置1aの健全性とは、下位にあるネットワーク伝送路5に正常に接続しデータを受信することができ、上位にあるコントローラ2aに正常に接続しデータを送信できることを意味する。このようにして、稼動系と待機系になっている二台のプロトコル変換装置1a、1bの間では、リンクケーブル3を通じて、互いに自身の健全性を通知し合う。待機系になっているプロトコル変換装置は、このリンクケーブル3を介しての接続を通じて獲得する稼動系の状態を常に把握しており、稼動系が異常になったことを検知すると、待機系になっていたプロトコル変換装置は、その時点から稼動系の状態に遷移し、コントローラへのデータ信号の送信を開始する。
上記の切り換え動作を、従来のコントローラの切り換え動作と比較すると、プロトコル変換装置からコントローラに対して異常信号を送信する時間の分だけ切換に要する時間が短縮されている。この効果は、コントローラ2a、2bよりも第1ネットワーク5に近い位置に設けられているプロトコル変換装置1a、1bによって、稼動系と待機系との切換が行われることによるものである。
11 ステータス情報通信手段
14 フレーム送出要求手段
15 自己診断手段
16 接続ポート(状態通信手段)
17 通信経路切換手段
18 制御系記憶手段
2a、2b コントローラ
3 プロトコル変換装置間リンクケーブル
4 コントローラ間リンクケーブル
5、6 ネットワーク
7 二重化データ伝送システム(プロトコル変換システム)
Claims (4)
- 一方が稼動系となり他方が待機系となる二台のプロトコル変換装置を含む二重化プロトコル変換システムを構成するためのプロトコル変換装置であって、
そのプロトコル変換装置が待機系または稼動系のいずれの状態であるかを記憶する制御系記憶手段と、
そのプロトコル変換装置が正常状態または異常状態であるかを判断する自己診断手段と、
正常状態または異常状態に関する信号を他のプロトコル変換装置と送受信するための状態通信手段と、
該状態通信手段が受信した前記信号が異常状態を示す異常信号であり、該異常信号を受信したプロトコル変換装置が前記制御系記憶手段の記憶内容に照らして待機系である場合には、該異常信号を受信したプロトコル変換装置に接続されているコントローラに対して受信したデータを送信するように通信経路を切り換える通信経路切換手段と
を含んでなるプロトコル変換装置。 - ネットワークにそれぞれ接続された二台のプロトコル変換装置であって、そのプロトコル変換装置が待機系または稼動系のいずれの状態であるかを記憶する制御系記憶手段と、そのプロトコル変換装置が正常状態または異常状態であるかを判断する自己診断手段と、正常状態または異常状態に関する信号を他のプロトコル変換装置と送受信するための状態通信手段と、該状態通信手段から受信した前記信号が異常状態を示す異常信号であり、該異常信号を受信したプロトコル変換装置が前記制御系記憶手段の記憶内容に照らして待機系である場合には、該異常信号を受信したプロトコル変換装置に接続されているコントローラに対して受信したデータを送信するように通信経路を切り換える通信経路切換手段とを含むものである二台のプロトコル変換装置と、
前記状態通信手段同士を接続しているプロトコル変換装置間リンクケーブルと
を含んでなる二重化プロトコル変換システム。 - ネットワークと、
該ネットワークに接続された請求項1に記載のプロトコル変換装置を二台と、
前記二台のプロトコル変換装置間を通信可能につなぐリンクと、
前記二台のプロトコル変換装置の各々に接続されている二台のコントローラと
を含み、
前記二台のコントローラがデータの等値化を行うものである、二重化データコントロールシステム。 - 第1のプロトコルによりデータ伝送を行う第1のネットワークと、
前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルでデータ伝送を行う第2のネットワークと、
前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとをつなぐ請求項2に記載の二重化プロトコル変換システムと
を含んでなる二重化データ伝送システム。
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