JP4751533B2 - 顕微鏡用液浸レンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、培養液のような溶液中に浸された生きた細胞を試料として観察するための顕微鏡に用いられる顕微鏡用液浸レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、生物分野の研究では、生きた細胞を試料として顕微鏡を使った観察や実験が行われるようになっている。
【0003】
このような場合、観察や実験の間、試料である細胞を生かし続ける必要があるため、試料を培養液のような溶液中に浸すのがほとんどで、これにより、倒立顕微鏡の照明レンズ(以下、コンデンサと称す)や正立顕微鏡の観察用レンズ(以下、対物レンズ)は、培養液中に浸されるか、または、培養液中に浸されない程度の長い作動距離を有するものが必要になっている。
【0004】
一方、このような細胞観察において、マニピュレーションを行う場合、試料とレンズの間に、マニピュレータ操作のための空間が必要となり、また、細胞のイオンチャンネルを流れるピコアンペアレベルのイオン電流を計測するような場合は、電源などの電気的なノイズ源を有する顕微鏡本体と培養液中の試料とを電気的に絶縁する必要がある。
【0005】
これらの条件を満足させるため、倒立顕微鏡のコンデンサでは、長い作動距離を持たせ、正立顕微鏡の対物レンズでは、レンズ先端を培養液に浸すような設計がなされている。
【0006】
ところが、長い作動距離を有するものは、作動距離を確保するために焦点距離が長くなるため、開口数が設計的、システム的に制限され、また、溶液中に浸さないため、溶液面のゆれによる観察への悪影響が問題になっている。これに対して、レンズ先端を培養液に浸すようにすれば、大きな開口数を確保することができ、さらに溶液面のゆれによる観察への悪影響も無くすことができる。
【0007】
そこで、従来、実用新案登録番号第2588110号公報に開示されるように対物レンズ先端部の導電性材料からなる中枠と外枠の電解液に浸る部分に、シリコン、テフロン(登録商標)などの絶縁部材をコーティングしたもの、実開昭59-109310号公報に開示されるように対物レンズ鏡筒のレンズを除く先端部を弾性カバーにより被覆したもの、および特開平6-208059号公報に開示されるように対物レンズ鏡筒により、最終レンズのレンズ面を鏡筒先端より突出させて保持し、この最終レンズのみを培養液中に浸すようにしたものなど、レンズ先端を培養液に浸して使用するようなものが多く考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実用新案登録番号第2588110号公報に開示されたものは、対物レンズ先端を絶縁部材によりコーティングした程度では、導電性材料の中枠と外枠が培養液中に晒されて腐食し易いという問題が発生する。また、絶縁部材としてシリコンやテフロン(登録商標)を用いてコーティングすることは、その製造工程を安定させることが難しいという問題が生じる。
【0009】
また、実開昭59-109310号公報に開示されるものは、対物レンズ先端が金属性でないため、溶液中に浸しても金属部が腐食して溶け出すという問題は生じないが、対物レンズ鏡筒の外側にさらにカバーを設けるため、対物レンズ先端の径が大きくなってしまい、マニピュレータ操作のための空間を確保できなくなるという問題が生じる。
【0010】
さらに、特開平6-208059号公報に開示されるものは、溶液中に浸される部分は最終レンズ部分のみとなるため、コンデンサ先端の金属部が腐食して溶液中に溶け出すという問題は生じないが、最終レンズがコンデンサ先端から大きく突出するため、コンデンサ全体の取り扱いを慎重にしないと、レンズをどこかにぶつけるなどして一部を破損してしまうという問題を生じる。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大きな開口数を確保できるとともに、溶液内への金属の溶け出しや電気的なノイズの影響を防止でき、さらにマニピュレーション操作や取り扱いを簡単にできる顕微鏡用液浸レンズを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、試料との間を溶液で満たして使用される顕微鏡用液浸レンズにおいて、レンズ群本体と、前記レンズ群本体に取り付けられ、且つ先に行くほど小径になるようなテーパ形状部を有し、このテーパ形状部の先端にレンズ保持手段を有するレンズ枠と、前記レンズ枠のレンズ保持手段に保持された試料近接レンズと、前記レンズ枠のテーパ形状部および前記試料近接レンズの周囲を覆うように設けられた電気的絶縁材からなるカバー部材と、少なくとも前記カバー部材と前記試料近接レンズの間に介在される液密部材とを具備したことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記液密部材は、シリコン系接着剤からなることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記液密部材は、弾性部材からなるOリングからなることを特徴としている。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記試料近接レンズは、一方面側に先に行くほど小径になるようなテーパ形状部が形成されるとともに、他方面側に曲面が形成され、前記テーパ形状部が前記レンズ枠より外部に突出するように前記レンズ保持手段に保持され、前記カバー部材は、前記レンズ枠のテーパ形状部から前記試料近接レンズのテーパ形状部にかけて覆うように設けられることを特徴としている。
【0016】
この結果、本発明によれば、溶液中に試料近接レンズを浸すことができるので、大きな開口数を確保することができ、また、溶液中に浸されるレンズ枠および試料近接レンズの周囲は、電気的絶縁材からなるカバー部材で覆われるので、金属部が溶液中に晒され腐食して溶け出すことを皆無にできる。
【0017】
また、カバー部材と試料近接レンズの間には、液密部材が介在されるので、溶液がレンズ枠まで進入するのを防止でき、溶液進入によるレンズ枠の腐食も防止できる。
【0018】
さらに、レンズ群本体側を溶液に対して電気的に絶縁しているので、顕微鏡本体側からの電気的ノイズが溶液に伝わるのを防止でき、ノイズの混入のない正確な測定などを行うことができる。
【0019】
さらにまた、カバー部材は、試料近接レンズのテーパ形状部周囲を直接覆う構造となっていて、カバー部材のテーパ形状部の傾き角度を比較的余裕を持って設定できるので、マニピュレーションを行う場合の試料のアクセス角度を大きく取ることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明が適用される顕微鏡用液浸レンズの概略構成、図2は、同顕微鏡用液浸レンズの要部を拡大した概略構成を示すものである。
【0022】
図において、1はレンズユニットで、このレンズユニット1は、顕微鏡用液浸レンズとして倒立顕微鏡の照明レンズ(コンデンサ)または正立顕微鏡の観察用レンズ(対物レンズ)を構成している。
【0023】
レンズユニット1は、レンズ群本体1aを有し、このレンズ群本体1aには、先端レンズ群2が取り付けられている。
【0024】
先端レンズ群2は、レンズ枠3を有している。このレンズ枠3は、円筒状をなすもので、一方端部をレンズ群本体1aに取り付けられ、また、他方端部には、先に行くほど小径になるようなテーパ形状部3aが形成され、このテーパ形状部3a先端には、レンズ保持手段として、テーパ形状部3a先端の円周方向に沿ってレンズ嵌合部3bが形成されるとともに、このレンズ嵌合部3bの一方側縁部にレンズ当て付け面3cが形成されている。また、レンズ枠3の外周面には、ネジ部3dが形成されている。
【0025】
レンズ枠3の中空部には、中心軸Oに沿って複数のレンズ4、5、6が配置されている。このうちのレンズ4、5は、レンズ枠3のレンズ群本体1a側端部と中間部にそれぞれ環状の固定部材7、8により固定されている。また、レンズ6は、試料近接レンズをなすもので、レンズ本体6aの一方面側に先に行くほど小径になるようなテーパ形状部6bが形成されるとともに、他方面側に正の曲率を有する曲面6cが形成されたもので、テーパ形状部6bがレンズ枠3より外部に突出するように、レンズ本体6a周面をレンズ枠3のレンズ嵌合部3bに嵌合するとともに、曲面6cを有する他方面の周縁にレンズ当て付け面3cを当て付けられ、レンズ枠3のテーパ形状部3a先端に位置決めされている。
【0026】
レンズ枠3には、このレンズ枠3のテーパ形状部3aからレンズ6のテーパ形状部6bにかけて覆うためのカバー部材9が設けられている。このカバー部材9は、PBTなどの電気的絶縁性の高いプラスチック材料が用いられ、筒状をなし、一方端部の内面にレンズ枠3のネジ部3dにねじ込まれるネジ部9aが形成されるとともに、他方端部に先に行くほど小径になるようなテーパ形状部9bが形成されている。また、テーパ形状部9b内面のレンズ6のテーパ形状部6bに対応する部位には、円周方向に沿って突起9dが形成されている。
【0027】
このようなカバー部材9は、レンズ枠3のネジ部3dにネジ部9aをねじ込むことで、レンズ枠3のテーパ形状部3aおよびレンズ6のテーパ形状部6bの周囲を覆うように固定される。この場合、カバー部材9のねじ込みとともに、テーパ形状部9b内面の突起9dがレンズ6のテーパ形状部6bに当接され、レンズ6全体をレンズ枠3のレンズ当て付け面3c側に押圧することで、レンズ6のレンズ枠3への固定をさらに確実にしている。また、カバー部材9のテーパ形状部9b先端とレンズ6のテーパ形状部6b先端面は、ほぼ面一になっている。
【0028】
カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの隙間には、液密部材としてシリコン系接着剤10が充填されている。この場合、シリコン系接着剤10は、カバー部材9の取り付け前に、予めレンズ6のテーパ形状部6bに塗布しておき、カバー部材9をレンズ枠3のネジ部3dにねじ込むことで、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bの間に充填される。
【0029】
そして、このように構成されたレンズユニット1は、ペトリディッシュ11内の例えば培養液などの溶液12中に配置された試料13に対向して設けられる。この場合、レンズユニット1は、カバー部材9のテーパ形状部9bとともに、レンズ6面が溶液12中に浸され、試料13の観察に必要な作動距離が確保されている。
【0030】
従って、このようにすれば、溶液12中にレンズユニット1の先端部を浸すことができるので、大きな開口数を確保することができ、また、溶液12中に浸されるレンズユニット1の先端部は、電気的絶縁性の高いプラスチック材料からなるカバー部材9とレンズ6面のみで、金属部が溶液12中に晒されることがないので、金属部が腐食して溶け出すようなことを皆無にできる。
【0031】
また、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの隙間には、シリコン系接着剤10が充填され、この間を液密に形成しているので、溶液12がレンズ枠3まで進入するのを防止することもでき、溶液12の進入によるレンズ枠3の腐食も確実に防止できる。
【0032】
さらに、レンズユニット1を溶液12に対して電気的に絶縁しているので、顕微鏡本体側からの電気的ノイズが溶液12に伝わるのを防止でき、試料13として細胞のイオンチャンネルを流れるピコアンペアレベルのイオン電流を計測するような場合も、ノイズの混入のない正確な測定を行うことができる。
【0033】
さらにまた、カバー部材9のテーパ形状部9b先端とレンズ6のテーパ形状部6b先端は、ほぼ面一になっていて、レンズ6がカバー部材9のテーパ形状部9b先端から突出していないため、誤ってレンズ6を破損するようなことも防止でき、取り扱いを容易にできる。
【0034】
さらにまた、カバー部材9は、レンズ6のテーパ形状部6b周囲を直接覆う一重構造となっているため、カバー部材9のテーパ形状部9bの傾き角度を比較的余裕を持って設定できるので、マニピュレーションを行う場合の試料13のアクセス角度θを大きく取ることができ、マニピュレータ操作のための十分な空間を確保することもできる。ちなみに、アクセス角度θは、40°以上を確保することが好ましい。
【0035】
なお、上述した実施の形態では、カバー部材9をレンズ枠3のネジ部3dにねじ込み固定するようにしたが、ネジによる固定以外の、例えば接着剤を用いた固定方法を用いてもよい。
【0036】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0037】
第2の実施の形態は、本発明の顕微鏡用液浸レンズを倒立顕微鏡のコンデンサに適用した例を示すものである。
【0038】
まず、図3は、倒立顕微鏡の概略構成を示すものである。図において、20は顕微鏡本体で、この顕微鏡本体20の上方には、ステージ21が配置され、このステージ21上に試料22が載置されている。この場合、試料22は、培養液などの溶液23の入ったペトリディッシュ24内に収容されている。
【0039】
顕微鏡本体20には、直立した支柱20aが設けられている。支柱20a先端には、ハロゲンランプ等による光源25を内蔵したランプハウス26が設けられている。光源25から発せられた光束は、図示しない照明用レンズ群を内蔵する投光管27を通り、反射ミラー28により反射され、本発明の顕微鏡用液浸レンズを構成するコンデンサ29を通って試料22に照射するようになっている。この場合、コンデンサ29は、支柱20aに沿って上下動可能に設けられたスタンド30に支持され、その先端部をペトリディッシュ24の溶液23中に浸された状態で試料22との間隔を調整できるようになっている。
【0040】
試料22からの透過光は、対物レンズ31および図示しない結像レンズを通って拡大像として形成され、接眼レンズ32により観察可能になっている。
【0041】
次に、図4(a)(b)は、このような倒立顕微鏡に用いられるコンデンサ29の概略構成を示している。41は上述したレンズ群本体1aに相当するコンデンサ本体で、このコンデンサ本体41の上端部には、オスアリ42と当て付け面43が形成され、これらオスアリ42と当て付け面43により上述した顕微鏡本体20のスタンド30に支持されている。
【0042】
コンデンサ本体41内部の照明光軸L上には、レンズ44、開口絞り45および光学素子を保持したスライダ46が配置されている。この場合、開口絞り45は、照明光軸L上の光束を制御するように開閉可能になっている。また、スライダ46は、図4(b)に示すようにスライダ本体46aと摘み46bを有するもので、スライダ本体46aには、光学素子としてプリズム47がネジ48により固定されている。このようなスライダ46は、スライダ本体46aに対して、摘み46bの押し込み、引き出し操作により、照明光軸Lと直交する方向に移動可能に設けられ、プリズム47を照明光軸L上に挿脱可能にしている。この場合、スライダ46は、顕微鏡観察者から見て顕微鏡本体20の手前側に挿脱できるようになっていて、さらにプリズム47を照明光軸L上に位置させた状態をストッパ481により保持可能にしている。
【0043】
コンデンサ本体41の下端部には、先端レンズ群49が取り付けられている。この先端レンズ群49は、図1および図2で述べたと同様であり、同一部分には、同符号を付している。この場合、先端レンズ群49は、要部を拡大した図5に示すようにレンズ枠3のテーパ形状部3aおよびレンズ6のテーパ形状部6bの周囲を覆うためのカバー部材9は、レンズ6のテーパ形状部6bと対向する内周面の円周方向に沿ってV溝9cが形成されている。このV溝9cには、液密部材として、弾性部材からなるOリング50がレンズ枠3のテーパ形状部3aにより押し潰されるようにして設けられ、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの間を液密に形成している。
【0044】
その他は、図1および図2と同様である。
【0045】
そして、このように構成されたコンデンサ29についても、ペトリディッシュ24内の例えば培養液などの溶液23中に配置された試料22に対向して設けられる。この場合、コンデンサ29は、カバー部材9のテーパ形状部9bとともに、レンズ6面が溶液12中に浸され、試料22の観察に必要な作動距離が確保されている。
【0046】
従って、このように構成されたコンデンサ29についても、第1の実施の形態で述べたと同様な効果が期待できる。また、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの間に弾性部材からなるOリング50を介在させるようにしたので、カバー部材9をレンズ枠3のネジ部3dにねじ込むだけで、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの間を液密に構成でき、シリコン系接着剤などを充填するのに比べ、組み立てをさらに簡単にできる。さらに、コンデンサ本体41に対して挿脱可能に設けられるスライダ46を顕微鏡観察者から見て顕微鏡本体20の手前側に挿脱できるようになっており、コンデンサ29の両側(顕微鏡観察者から見て顕微鏡本体20の左右方向)のスペースを確保できるので、マニピュレーション作業を容易に行うことができる。
【0047】
なお、上述では、弾性部材からなるOリング50を用いたが、カバー部材9のテーパ形状部9bとレンズ6のテーパ形状部6bとの間を液密に構成できるものであれば、Oリング50に限らず、他の手段を用いることもできる。また、コンデンサ本体41の下端部には、上述した先端レンズ群49に代えて、他の先端レンズ、例えば図6に示すような油浸用レンズ群60を取り付けて使用することもできる。
【0048】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
【0049】
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。
例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0050】
なお、上述した実施の形態には、以下の発明も含まれる。
【0051】
(1)前記レンズ群本体は、試料を照明するコンデンサであり、
前記コンデンサは、前記レンズ群本体の一部を交換可能にする光学素子を照明光路に対して挿脱するスライダを有し、
前記スライダが顕微鏡観察者方向に挿脱することを特徴としている。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、大きな開口数を確保できるとともに、溶液内への金属の溶け出しや電気的なノイズの影響を防止でき、さらにマニピュレーション操作や取り扱いを簡単にできる顕微鏡用液浸レンズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の顕微鏡用液浸レンズの概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態の要部を拡大して示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の顕微鏡用液浸レンズを倒立顕微鏡のコンデンサに適用した例の概略構成を示す図。
【図4】第2の実施の形態の倒立顕微鏡に適用されたコンデンサの概略構成を示す図。
【図5】第2の実施の形態のコンデンサの要部を拡大して示す図。
【図6】第2の実施の形態のコンデンサの先端レンズ群の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…レンズユニット
1a…レンズ群本体
2…先端レンズ群
3…レンズ枠
3a…テーパ形状部
3b…レンズ嵌合部
3c…当て付け面
3d…ネジ部
4、5、6…レンズ
6a…レンズ本体
6b…テーパ形状部
6c…曲面
7、8…固定部材
9…カバー部材
9a…ネジ部
9b…テーパ形状部
9c…V溝
9d…突起
10…シリコン系接着剤
11…ペトリディッシュ
12…溶液
13…試料
20…顕微鏡本体
20a…支柱
21…ステージ
22…試料
23…溶液
24…ペトリディッシュ
25…光源
26…ランプハウス
27…投光管
28…反射ミラー
29…コンデンサ
30…スタンド
31…対物レンズ
32…接眼レンズ
41…コンデンサ本体
42…オスアリ
43…当て付け面
44…レンズ
45…開口絞り
46…スライダ
46a…スライダ本体
46b…摘み
47…プリズム
48…ネジ
481…ストッパ
49…先端レンズ群
50…Oリング
60…油浸用レンズ群

Claims (4)

  1. 試料との間を溶液で満たして使用される顕微鏡用液浸レンズにおいて、
    レンズ群本体と、
    前記レンズ群本体に取り付けられ、且つ先に行くほど小径になるようなテーパ形状部を有し、このテーパ形状部の先端にレンズ保持手段を有するレンズ枠と、
    前記レンズ枠のレンズ保持手段に保持された試料近接レンズと、
    前記レンズ枠のテーパ形状部および前記試料近接レンズの周囲を覆うように設けられた電気的絶縁材からなるカバー部材と、
    少なくとも前記カバー部材と前記試料近接レンズの間に介在される液密部材と
    を具備したことを特徴とする顕微鏡用液浸レンズ。
  2. 前記液密部材は、シリコン系接着剤からなることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用液浸レンズ。
  3. 前記液密部材は、弾性部材からなるOリングからなることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用液浸レンズ。
  4. 前記試料近接レンズは、一方面側に先に行くほど小径になるようなテーパ形状部が形成されるとともに、他方面側に曲面が形成され、前記テーパ形状部が前記レンズ枠より外部に突出するように前記レンズ保持手段に保持され、前記カバー部材は、前記レンズ枠のテーパ形状部から前記試料近接レンズのテーパ形状部にかけて覆うように設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の顕微鏡用液浸レンズ。
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