JP4750545B2 - 使い捨て紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置された使い捨て紙おむつに関する。
従来より市場に提供されているテープ式紙おむつ50は、図9に示されるように、装着のために紙おむつの後身頃の両側に、止着部材54,54を備えるもので、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記止着部材54,54を腹側に持ち込み、紙おむつ外面の不透液性バックシート53の表面に貼着されているポリエチレン等のプラスチック材料よりなるフロントターゲットテープ55に止着して紙おむつの固定を行うようにしている。
また、近年は後身頃のウエスト部及び胴周り部51に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材56…、57…が配置することによりシャーリングを形成し、身体へのフィット性を高めた使い捨ておむつが提案されている。なお、この場合吸収体が配設される領域は吸収体の縮こまりを防止するため、弾性部材が細かく切断され不連続化されるのが一般的である。
例えば、下記特許文献1では、テープが設けられた部位を着用者の背側および腹側の何れの側に向けても容易に装着でき、ずり落ちや尿漏れを防止することを目的に、後身頃にウエスト部弾性部材と胴回り弾性部材を配置した使い捨ておむつにおいて、前記腰回り部分の幅方向の伸長応力をウエスト部の幅方向の伸長応力よりも大きく設定した使い捨ておむつが開示されている。
特開2002−291797号公報
前述のように、ウエスト部弾性部材および胴周り部弾性部材の両者を配置した使い捨ておむつの場合、すべての弾性部材を同じ伸縮応力で配置した場合は、吸収体との重なり領域で弾性部材が切断されることにより、ウエスト部側での収縮率が大きくなり幅寸法が小さくなる。そのため、図7に示されるように、止着部材54が斜め上方に向いてしまい、おむつを装着しづらくなるとともに、紙おむつの装着時に前記止着部材54のフロントターゲットテープ55への止着が斜めになってしまうため、装着不備によりズレ落ちなどが生じ易いなどの問題があった。
一方、上記特許文献1記載の使い捨ておむつでは、腰回り部分の幅方向の伸長応力をウエスト部の幅方向の伸長応力よりも大きく設定されるが、両者のバランスが悪いと、止着部材54が斜め上方に向いてしまったり、斜め下方向に向いてしまったりするため、同様の問題が発生することになる。
そこで本発明の主たる課題は、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置され、吸収体と重なる領域において弾性伸縮部材が不連続化された使い捨ておむつにおいて、後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の製品幅をほぼ同幅とし、紙おむつの装着を容易にするとともに、装着不備等を無くすことにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置されるとともに、前記弾性伸縮部材群は、前記吸収体のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群と、前記吸収体の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群とから構成される使い捨て紙おむつにおいて、
前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に下式(1)の関係が成立することにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅にしたことを特徴とする使い捨て紙おむつが提供される。
Figure 0004750545
上記請求項1記載の本発明においては、前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に上式(1)の関係が成立していることにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅とする。従って、紙おむつの装着作業、特に止着部材のフロントターゲットテープへの止着を容易にすることが可能となるとともに、装着不備を無くすことが可能となる。
請求項2に係る本発明として、透液性のトップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置されるとともに、前記弾性伸縮部材群は、前記吸収体のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群と、前記吸収体の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群とから構成される使い捨て紙おむつにおいて、
前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に下式(2)の関係が成立することにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅にしたことを特徴とする使い捨て紙おむつが提供される。
Figure 0004750545
上記請求項記載の本発明においては、前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に上式(2)の関係が成立していることにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅とするものである。
請求項に係る本発明として、前記第1弾性伸縮部材群の切断領域幅は60〜370mmとしてある請求項1、2いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
請求項に係る本発明として、前記第1弾性伸縮部材群及び第2弾性伸縮部材群は、おむつ長手方向に沿って60〜300mmの範囲に亘って形成され、その配置間隔は2〜15mmとしてある請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつが提供される。
請求項に係る本発明として、前記ウエスト部において、模様又は絵柄等のデザインを付すとともに、該デザインは幅方向中央部の配置密度をウエスト脇部の配置密度よりも相対的に高密度としてある請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明では、あしらったデザインに関して、幅方向中央部の配置密度をウエスト脇部の配置密度よりも相対的に高密度とすることにより、中央側に縮んでいるような視覚効果を持たせることができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置され、吸収体と重なる領域において弾性伸縮部材が不連続化された使い捨ておむつにおいて、後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の製品幅をほぼ同幅とすることができるため、紙おむつの装着を容易にするとともに、装着不備等を無くすことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る紙おむつの一部破断展開図であり、図2は要部拡大図である。
図1において、使い捨て紙おむつ(以下、単に紙おむつという。)は、有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなり使用面側を覆う透液性トップシート2と、不織布からなり紙おむつの外面側を覆うとともに、おむつ両側部では後述のサイドギャザー不織布4と共にサイドフラップ部SFを構成するバックシート不織布1と、前記透液性トップシート2とバックシート不織布1との間に介在された、綿状パルプ等からなる、たとえば長方形状(または砂時計形状等)のある程度の剛性を有する吸収体3と、前記吸収体3とバックシート不織布1との間に少なくとも吸収体3の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防水フィルム10と、紙おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記バックシート不織布1と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイドギャザー不織布4と、背側両側部に設けられた紙おむつ装着のための止着部材6,6と、腹側表面に設けられた前記止着部材6を止め付けるためのフロントターゲットテープ11と、前記バックシート不織布1に接着されて腰回りにシャーリングを形成するために後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って配設された多数の弾性伸縮部材群8…、9…と、前身頃Fのウエスト部に水平方向に沿って配設された複数の弾性伸縮部材群12,12…とから主に構成されている。
本発明では、通常、おむつ外面を覆うために用いられているポリエチレン等による不透液性バックシートに代えて、不織布からなるバックシートが用いられ、かつ吸収体3とバックシート不織布1との間にポリエチレン等からなる防水フィルム10が介在されているが、従来のように、外面に不透液性バックシートを設け、前記防水フィルム10を省略した紙おむつとしてもよい。
前記防水フィルム10は、吸収体3と同じような形状を成し、両側縁部は吸収体3側縁よりも若干側方に延在して形成され(この部分を側方延在部分Kという。)、この側方延在部分Kにおいて透液性トップシート2とホットメルト接着剤などにより固着されている。なお、前記防水フィルム10は、吸収体3の側縁、上下端縁よりも大きく前記吸収体3を覆うことができれば、どのような形状であってもよい。
また、前記バックシート不織布1は、前記防水フィルム10の外面側に積層され、紙おむつの外形線を成す位置まで延在され、後述のサイドギャザー不織布4とともにサイドフラップ部SFを形成している。
前記防水フィルム10としては、近年、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に遠心することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
一方、サイドギャザー不織布4は、前記側方延在部分Kから吸収体3側縁に跨る領域において幅方向中間部が紙おむつの略長手方向に沿って固着され、この固着部よりも側方に延在する不織布シート部分が前記バックシート不織布1と共にサイドフラップSFを構成している。このサイドフラップ部SFにおいては、前記サイドギャザー不織布4とバックシート不織布1との間に紙おむつ長手方向に複数本、図示の例では3本の弾性伸縮部材7,7…が配設され、平面ギャザーGKが形成されている。この平面ギャザーGKは、着用した際に紙おむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させ紙おむつがずれるのを防止する。また、紙おむつがきっちりと保持されることにより前記立体ギャザーBSが裏返ったりすることなく脚周りに沿って起立した状態で装着されるようになる。
他方、前記サイドギャザー不織布4の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体3の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端が紙おむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮ゴム5を、または必要により複数本の弾性伸縮ゴムを配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。前記弾性伸縮ゴム5としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前述のバックシート不織布1、透液性トップシート2およびサイドギャザー不織布4を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記サイドギャザー不織布4およびバックシート不織布1としては、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、米坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。
本紙おむつでは、サイドフラップ部SFを不織布により構成しているため該部分が透液性を有するようになるが、極力透液性を低下させ体液の透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
一方、紙おむつを身体に固定するための前記止着部材6は、基材の内端側をバックシート不織布1とギャザーシート不織布4との間に挿入しホットメルト接着剤等によって堅固に固定されている。また、バックシート不織布外面(衣服面側)と基材の内端側をヒートシールや超音波接着により接合されていてもよい。前記止着部材6は、背側に配置された弾性伸縮部材8…,9…と連動するよう実質的に連続した位置に取り付けられている。
前記止着部材6の内面側には雄/雌型機械的ファスナー手段を表面に備える面ファスナーシート13が貼着され、紙おむつの腹側表面に貼着された雌/雄型機械的ファスナー機能を備えるフロントターゲットテープ11に止着することによって紙おむつを身体に装着するようになっている。
前記止着部材6にはテープの突出方向、すなわち腰周り方向に伸縮性が付与されるようにしてもよい。基材に伸縮性を与えるためには、例えば不織布に熱可塑性樹脂を溶融ラミネートして得られる伸縮性積層シート、エラストマーフィルムと不織布とをポイントボンドさせて得られる伸縮性積層シート、更には不織布/エラストマーフィルム/不織布からなる3層構造とし各層を不連続な接合点によりポイントボンドしてなる伸縮性積層シートなどを挙げることができる。ここで、不織布は伸び方向に伸長可能である必要があるが、例えば接合点又は融着点を有しないため伸長性に優れるスパンレース不織布や、融着点は有するが各融着点間を捲縮させるなどして伸長性を与えたスパンボンド不織布などが好適とされる。
前記後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に配置された弾性伸縮部材群8…、9…は、前記吸収体3のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群8,8…と、前記吸収体3の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群9,9…とから構成される。
吸収体3が介在されない領域であるエンドフラップ部EFに配設された第2領域弾性伸縮部材9,9…は、装着者の身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を付与することにより紙おむつを身体にフィットさせるためのものである。前記エンドフラップ部EFとは、前記バックシート不織布1、防水フィルム10および透液性トップシート2が共に延在するだけで吸収体3が介在しない領域で、ウエスト開口縁部のことである。
吸収体3が介在された領域に配設される第1領域弾性伸縮部材8,8…は、前記エンドフラップ部EFの下部から吸収体3が介在する胴回り領域部DLにおいて、後身頃Bの腰回り部分にそれぞれ、水平方向の伸縮力を与えるためのものである。前記第1領域弾性部材8、8…は、前記吸収体3の縮こまりを防止するため、吸収体3が配設される中央領域において連続しておらず、伸縮性が付与されていない構造となっている。弾性伸縮部材の不連続化は、例えば特開2000−26015号公報、特開2002−273808号公報に示されるように、各種弾性伸縮部材をバックシート1に配置した後、エンボスカッターロールとアンビルロールとの間にバックシートを通過させ、前記エンボスカッターロールによる加圧又は加熱により所定範囲内に存在する弾性伸縮部材を細かく切断する方法によればよい。
前記第1弾性伸縮部材8,8…と第2弾性伸縮部材9,9…との境界はきっちりと前記吸収体3の背側端縁でなくてもよく、その近傍であればよい。すなわち、前記第2弾性伸縮部材9、9…の何本か、概ね10本以内は吸収体3を横断して連続してもよい。
前記弾性伸縮部材8、9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、第2領域弾性伸縮部材9は、上記素材と不織布や紙等を複合したシート状、リボン状の複合材を用いても良い。
一方、前身頃F側においては、ウエスト部分に水平方向に沿って複数条の弾性伸縮部材12,12…が配置され、装着状態で後身頃Bに配置された第2弾性伸縮部材9,9…と実質的に周方向に連続するウエスト部弾性帯を形成するようになっている。
次に、製品状態(伸縮力が効いた状態)で、前記後身頃B側において前記エンドフラップ部EFと胴回り領域部DLの製品幅をほぼ同幅とするための手法について以下詳述する。
本おむつでは、前記第1弾性伸縮部材群8,8…の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材9,9…の弾性諸元との間に下式(1)の関係が成立するように、それぞれの弾性伸縮部材8…,9…の伸長時長さ、伸縮率、切断領域幅を調整するようにする(図2参照)。
Figure 0004750545
すなわち、前記エンドフラップ部EF部分の製品幅と、胴回り領域部DLの製品幅との差がほぼ第2弾性伸縮部材群の伸長時長さLの±20%以内、好ましくは10%以内、より好ましくは5%以内になるように弾性伸縮部材8…、9…の弾性諸元を調整することにより、前記後身頃Bのウエスト部から胴周り部に亘る範囲の製品幅をほぼ同幅にすることが可能になる。なお、製品幅の計算式において、バックシート1、トップシート2及び防水フィルム10等の剛性によって多少の誤差を有するが、この誤差の大部分は前記エンドフラップ部EF部分製品幅と、胴回り領域部DLの製品幅とを減算することにより相殺されることになる。
ところで、前記第1弾性伸縮部材群8,8…の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材9,9…の弾性諸元との間に下式(2)の関係が成立するように、それぞれの弾性伸縮部材8…,9…の伸長時長さ、伸縮率、切断領域幅を調整するようにしてもよい(図2参照)。
Figure 0004750545
なお、上式(2)は、前記エンドフラップ部EF部分の製品幅と、胴回り領域部DLの製品幅との比が0.8〜1.2、好ましくは0.9〜1.1、より好ましくは0.95〜1.05の範囲内になるように弾性伸縮部材8…,9…の弾性諸元を調整することにより、前記後身頃Bにおいてウエスト部から胴周り部に亘る範囲の製品幅をほぼ同幅にするものである。
一方、本使い捨ておむつにおいては、他の条件として、前記第1弾性伸縮部材群8,8…の切断領域幅(L)は60〜370mmとするのが望ましい。装着時に幼児の体の下になり、張力の働かない部分をカットしておむつ製品幅を拡げることにより装着のし易さを向上させることができる。
また、前記第1弾性伸縮部材群8,8…及び第2弾性伸縮部材群9,9…は、おむつ長手方向に沿って60〜300mmの範囲Sに亘って形成され、その配置間隔は2〜15mm、好ましくは3〜8mmとするのが望ましい。装着者のウエスト部から胴回りにかけて広い範囲亘って弾性伸縮部材を配置し、均等な締付け力を付与することにより、おむつを体型にフィットさせることができるとともに、ゴムによる跡付き等を軽減することが可能となる。
また、前記第1弾性伸縮部材群8,8…及び第2弾性伸縮部材群9,9…による全体の張力は、エンドフラップ部EFおよび胴回り領域部DL全体を100mm伸長した後、70mmまで緩めた時の張力が、50〜200gfとなるようにすることが好ましい。50gfより小さいと伸縮力が弱すぎてフィット性を欠くようになるため、漏れや紙おむつのズレが発生し易くなり、200gfより大きいと腹部への圧迫感が大きくなったり、着用者の体型変化があった場合には跡付等が残るようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、後身頃Bのウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材8…、9…が配置された構造の紙おむつについて詳述したが、前身頃Fにおいても、ウエスト部弾性部材12,12…の他に、胴回り弾性伸縮部材が配置された紙おむつに対しても適用が可能である。
(2)上記形態例では、ウエスト部に水平方向に沿って複数の弾性伸縮部材群12,12…を配置するようにしたが、この弾性伸縮部材群12,12…は省略することが可能である。
(3)上記形態例では、テープ式紙おむつを例に採り本発明を説明したが、本発明はパンツ式紙おむつに対しても同様に適用することができる。図4〜図6に示されるように、パンツ式使い捨て紙おむつは、不織布などからなる透液性表面シート21と、ポリエチレンなどからなる防漏シート22との間に、綿状パルプなどの吸収体23を介在させた吸収性本体20と、前記防漏シート22の外面側に一体的に設けられた外装シート30とからなり、製品状態で前記外装シート30の前身頃Fと後身頃Bとが両側部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された構造の紙おむつである。
前記外装シート30は、上層不織布30A及び下層不織布30Bが、ホットメルト接着剤などにより接着された2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布30Aと下層不織布30Bとの間に、図6に示されるように、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、ウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置されるている。これら弾性伸縮部材は、前記吸収体23のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群8,8…(DL領域の弾性伸縮部材)と、前記吸収体23の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群9,9…(EF領域の弾性伸縮部材)とから構成されており、前記前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、前記第1弾性伸縮部材群8,8…の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材9,9…の弾性諸元との間に上式(1)又は(2)の関係が成立するように、それぞれの弾性伸縮部材8…,9…の伸長時長さ、伸縮率、切断領域幅を調整することにより、製品状態でウエスト部から胴周り部に亘る範囲の製品幅をほぼ同幅にすることが可能になる。なお、前記第1弾性伸縮部材群8,8…と第2弾性伸縮部材群9,9…については、図8に示されるように、別工程で、2枚の不織布シートや2つ折りした不織布シート内に前記弾性伸縮部材8…,9…を介在させた弾性伸縮シート40を作製しておき、前記上層不織布30Aと下層不織布30Bとの間に配置するようにしてもよい。
(4)前記エンドフラップ部EFにおいては、模様又は絵柄等のデザインを付す場合には、図7に示されるように、該デザインは幅方向中央部の配置密度をウエスト脇部の配置密度よりも相対的に高密度とすることが望ましい。その結果、中央側に縮んでいるような視覚効果を強調的に持たせることができる。
本発明に係る紙おむつの一部破断展開図である。 その要部拡大図である。 製品状態を示す斜視図である。 パンツ式使い捨ておむつの斜視図である。 その組立て要領を示す斜視図である。 外装シート30の展開図である。 エンドフラップ部EFに模様又は絵柄等のデザインをあしらった場合の図である。 外装シート30の他例を示す斜視図である。 従来のテープ式紙おむつの製品状態を示す図である。
1…バックシート不織布、2…透液性トップシート、3…吸収体、4…サイドギャザー不織布、6…止着部材、8…第1弾性伸縮部材、9…第2弾性伸縮部材、10…防水フィルム、11…フロントターゲットテープ、13…面ファスナーシート、EF…エンドフラップ部、DL…胴回り領域部

Claims (5)

  1. 透液性のトップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置されるとともに、前記弾性伸縮部材群は、前記吸収体のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群と、前記吸収体の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群とから構成される使い捨て紙おむつにおいて、
    前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に下式(1)の関係が成立することにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅にしたことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
    Figure 0004750545
  2. 透液性のトップシートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、少なくとも後身頃のウエスト部及び胴周り部に、水平方向に沿って多数の弾性伸縮部材が配置されるとともに、前記弾性伸縮部材群は、前記吸収体のほぼ配設領域において前記弾性伸縮部材が不連続に切断された第1弾性伸縮部材群と、前記吸収体の背側端縁又はその近傍よりもウエスト側に位置し、水平方向に連続させたままの第2弾性伸縮部材群とから構成される使い捨て紙おむつにおいて、
    前記第1弾性伸縮部材群の弾性諸元と、前記第2弾性伸縮部材の弾性諸元との間に下式(2)の関係が成立することにより、製品状態で前記後身頃のウエスト部から胴周り部に亘る範囲の幅方向寸法をほぼ同幅にしたことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
    Figure 0004750545
  3. 前記第1弾性伸縮部材群の切断領域幅は60〜370mmとしてある請求項1、2いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  4. 前記第1弾性伸縮部材群及び第2弾性伸縮部材群は、おむつ長手方向に沿って60〜300mmの範囲に亘って形成され、その配置間隔は2〜15mmとしてある請求項1〜いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  5. 前記ウエスト部において、模様又は絵柄等のデザインを付すとともに、該デザインは幅方向中央部の配置密度をウエスト脇部の配置密度よりも相対的に高密度としてある請求項1〜いずれかに記載の使い捨ておむつ。
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