JP4749140B2 - データマイグレーション方法及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、データをマイグレーションするための技術に関する。
例えば、特開2003−15917号公報に記載のデータマイグレーション技術が知られている。
特開2003−15917号公報
例えば、一又は複数のストレージシステムと、一又は複数のホスト(例えばホスト装置)とが通信ネットワークに接続されたシステムが知られている。
各ストレージシステムは、例えば、複数の物理的な記憶装置と、それら複数の物理的な記憶装置の記憶資源を用いて設定された二以上の論理的な記憶装置(以下、論理ボリューム)とを備えることができる。論理ボリュームは、データを記憶することができる。
各ホストは、CPUや記憶資源を備えることができる。各ホストの記憶資源は、一又は複数のアプリケーションプログラムを記憶することができる。CPUは、記憶資源からアプリケーションプログラムを読み出して実行することができる。実行されたアプリケーションプログラムは、ストレージシステムの論理ボリュームにデータを書き込んだり、その論理ボリュームからデータを読み出したりすることができる。
近年、例えば、アプリケーションプログラムが利用するデータの大量化が進んできている。時間の経過と共に、アプリケーションプログラムからデータへのアクセス頻度や、データの利用価値は変化していく。例えば、ウェブサービスを提供するアプリケーションプログラムが利用するデータについて言えば、そのウェブサービスの利用状況により、データへのアクセス頻度の変化が大きくなることがあり得る。
また、どんな種類のサービス(換言すれば業務)を提供するアプリケーションプログラムに利用されるデータであるかによって、各データには、異なる利用価値、性能或いは信頼性が要求されることもある。データの作成から活用、保存、廃棄に至るまでの一連段階を、データのライフサイクルと呼ぶことにする。限られたストレージ資源(つまり記憶容量)で、アプリケーションプログラムがより良いサービスを提供できるようにするために、データのライフサイクルの各段階で、その段階で求められるデータの利用価値、性能或いは信頼性に応じて最適なストレージ資源(例えば論理ボリューム)を選択し、選択したストレージ資源にデータを格納する必要がある。
例えば、アプリケーションプログラムに要求される性能が変化する場合、そのアプリケーションプログラムが利用するデータを記憶している論理ボリューム(以下、ソースボリューム)の属性と一致し、且つ、要求される性能を満足できる別の論理ボリューム(以下、ターゲットボリューム)が存在すれば、ソースボリューム内のデータをターゲットボリュームにマイグレーションする方法が考えられる。
しかし、上述の方法によれば、ソースボリュームの性能が影響する他の論理ボリュームの性能は考慮されていない。このため、必ずしも最適なマイグレーションが行えるとは限らないと考えられる。
また、上述の方法では、複数のマイグレーションが行われる場合、前のマイグレーションが考慮されずに次のマイグレーションが行われる。このため、複数のマイグレーションでターゲットボリュームが共通してしまう可能性があり、その結果、アプリケーションプログラムに求められる性能を満足することができないおそれがある。
また、各マイグレーションにおいて、ターゲットボリュームの選択が自動的に行われれば利便性は高いと考えられる。
従って、本発明の目的は、要求される性能をなるべく満足させることができるデータマイグレーション技術を提供することにある。本発明の更なる目的は、要求される性能をなるべく満足させるのに好ましいターゲットボリュームを自動的に選択できるようにすることにある。
本発明の他の目的は、後の説明から明らかになるであろう。
本発明の第一の側面に従う方法は、データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションする方法である。複数の論理ボリュームを有する一以上のストレージシステムは、複数のパリティグループを有する。前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されている。前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されている。
この場合、この方法では、論理ボリュームのアクセス元の性能であるアクセス元性能が一以上のアクセス元の各々について取得される。論理ボリュームの性能であるボリューム性能が各論理ボリュームについて取得される。前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記複数の論理ボリュームの中からソースボリュームサブ候補が選択される。前記選択されたソースボリュームサブ候補が属するパリティグループが前記複数のパリティグループの中から判別される。前記判別されたパリティグループに属する二以上の論理ボリュームである二以上のソースボリューム候補の中からソースボリュームが選択され、前記複数の論理ボリュームの中からターゲットボリュームが選択される。前記選択されたソースボリューム内のデータが前記選択されたターゲットボリュームにマイグレーションされる。
この方法の第一の態様では、各ソースボリューム候補のボリューム性能と、前記二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリューム候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択することができる。複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択することができる。この場合、前記選択された前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームは、前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補である。
この方法の第二の態様では、前記第一の態様において、前記最も好ましいマイグレーションが行われるペアとは、マイグレーションに要する時間長が最も短いペアであるとすることができる。
この方法の第三の態様では、前記第一の態様において、前記マイグレーションの結果が最も好ましいペアとは、マイグレーションが行われた場合に前記ソースボリュームサブ候補のボリューム性能が最も回復するペアであるとすることができる。
この方法の第四の態様では、前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アクセス元とそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出することができる。算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、前記ソースボリュームサブ候補とすることができる。
この方法の第五の態様では、前記第四の態様において、複数のアクセス元が存在してもよい。前記複数のパリティグループのうちの或るパリティグループの一以上のアクセス元を前記複数のアクセス元の中から判別することができる。前記判別された一以上のアクセス元にそれぞれ対応した一以上のアクセス元性能の合計である総合アクセス元性能と、前記或るパリティグループに属する二以上の論理ボリュームにそれぞれ対応した二以上のボリューム性能の合計であるパリティ性能と、前記判別された一以上のアクセス元のアクセス元性能と、前記或るパリティグループに属する二以上の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各アクセスペアについて性能劣化の度合いを算出することができる。
この方法の第六の態様では、前記第五の態様において、一つのアクセスペアについての前記性能劣化の度合い=そのアクセスペアを構成する論理ボリュームのボリューム性能×有効率−そのアクセスペアを構成するアクセス元のアクセス元性能とすることができる。前記有効率=前記パリティ性能/前記総合アクセス元性能であるとすることができる。
この方法の第七の態様では、前記第五の態様において、各パリティグループの前記パリティ性能/各パリティグループの最大性能=各パリティグループの使用率を算出することができる。前記算出された使用率が所定の閾値を越えたパリティグループが、前記或るパリティグループであるとすることができる。
この方法の第八の態様では、複数の前記ソースボリュームサブ候補がある場合、或るソースボリュームサブ候補について選択されたソースボリュームからターゲットボリュームへのデータのマイグレーションが完了していない場合であっても、そのマイグレーションが完了したものとして、別のソースボリュームサブ候補についてソースボリューム及びターゲットボリュームの選択を行うことができる。
この方法の第九の態様では、前記各アクセス元は、アクセス先の論理ボリュームに対し、その論理ボリュームからデータを読み出す又はその論理ボリュームにデータを書き込むためのIOコマンドを発行することができる。或るアクセス元の前記アクセス元性能とは、前記或るアクセス元から前記IOコマンドが単位時間当たりに発行された回数である。或る論理ボリュームの前記ボリューム性能とは、前記ストレージシステムにおいて前記或る論理ボリュームに対する前記IOコマンドとして単位時間当たりに受け付けた回数である。
この方法の第十の態様では、或るアクセス元の前記アクセス元性能とは、前記或るアクセス元から出力された単位時間当たりデータの転送量である。或る論理ボリュームの前記ボリューム性能とは、前記ストレージシステムにおいて前記或る論理ボリュームに対して受け付けられたデータの単位時間当たりの受信量である。
この方法の第十一の態様では、前記一以上のストレージシステムには、ストレージシステムと、該ストレージシステムの外部に存在するストレージシステムである外部ストレージシステムとが含まれる。前記ストレージシステムが、仮想的な論理ボリュームである仮想ボリュームを備えることができる。前記外部ストレージシステムが有するパリティグループ上に設けられた論理ボリュームである外部ボリュームには、前記仮想ボリュームが対応付けられている。前記選択されたターゲットボリュームが前記仮想ボリュームの場合、その仮想ボリュームに対応付けられている前記外部ボリュームにデータをマイグレーションすることができる。
この方法の第十二の態様では、前記アクセス元は、ホスト又は前記ホストのオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラムである。
一以上のストレージシステムが、複数のパリティグループを有する。前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されている。前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されている。本発明の第二の側面に従うデータマイグレーションシステムは、データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションするためのシステムである。該システムは、論理ボリュームのアクセス元の性能であるアクセス元性能を一以上のアクセス元の各々について取得するアクセス元性能取得部と、論理ボリュームの性能であるボリューム性能を、一以上のストレージシステムに備えられる複数の論理ボリュームの各々について取得するボリューム性能取得部と、前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記複数の論理ボリュームの中からソースボリュームサブ候補を選択するサブ候補選択部と、前記選択されたソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別するパリティ判別部と、前記判別されたパリティグループに属する二以上の論理ボリュームである二以上のソースボリューム候補の中からソースボリュームを選択し、前記複数の論理ボリュームの中からターゲットボリュームを選択するソースターゲット選択部と、前記選択されたソースボリューム内のデータを前記選択されたターゲットボリュームにマイグレーションするマイグレーション部とを備える。
データマイグレーションシステムは、一又は複数台のコンピュータマシンで構築することができる。一又は複数のコンピュータマシンとしては、例えば、一以上のホスト、一以上のストレージシステム及び一以上のサーバマシンのうちの少なくとも一つとすることができる。ストレージシステムは、例えば、配列された複数の物理的な記憶デバイスを備えたディスクアレイ装置とすることができる。
データマイグレーション方法で行われる処理は、所定の各部によって実行することができる。各部は各手段と言い換えることができる。各部或いは各手段は、ハードウェア(例えば回路)、コンピュータプログラム、或いはそれらの組み合わせ(例えば、コンピュータプログラムを読み込んで実行する一又は複数のCPU)によって実現することもできる。各コンピュータプログラムは、コンピュータマシンに備えられる記憶資源(例えばメモリ)から読み込むことができる。その記憶資源には、CD−ROMやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体を介してインストールすることもできるし、インターネットやLAN等の通信ネットワークを介してダウンロードすることもできる。
本発明によれば、要求される性能をなるべく満足させることができるデータマイグレーション技術を提供することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るデータマイグレーションシステムの物理的な構成の概要を示す。
複数のホスト1A、1B、1C、…と、複数のストレージシステム21、121、…とが、第一の通信ネットワーク12Aに接続されている。また、複数のホスト1A、1B、1C、…と、複数のストレージシステム21、121、…と、複数のサーバ11、13、…とが、第二の通信ネットワーク12Bに接続されている。
通信ネットワーク12A、12Bは、2つに別れておらずに1つであっても良い。また、各通信ネットワーク12A、12Bは、どのような種類の通信ネットワークであっても良い。本実施形態では、第一の通信ネットワーク12Aは、SAN(Storage Area Network)とすることができる。第二の通信ネットワーク12Bは、LAN(Local Area Network)とすることができる。
ホストは一台であっても良い。各ホスト1A、1B、1C、…は、ストレージシステム21の論理ボリュームにデータを書き込む又は論理ボリュームからデータを読み出すためのIOコマンド(入出力コマンド)を発行することができる計算機の一種である。各ホスト1A、1B、1C、…は、所定のサービス(例えばウェブサービス)を提供することができる。各ホスト1A、1B、1C、…は、いずれも実質的に同様のハードウェア構成を採用することができる。そのため、ホスト1Aを例に採って、そのハードウェア構成例を説明する。
ホスト1Aは、種々のコンピュータプログラムを記憶することができる記憶資源(例えばメモリやハードディスクドライブ)5や、記憶資源5からコンピュータプログラムを読込んで実行するCPU3や、第一の通信ネットワーク12Aの通信インターフェース(以下、I/F)となる一又は複数の第一I/F9や、第二の通信ネットワーク12Bの通信インターフェースとなる第二I/F7を備えることができる。I/F7、9としては、例えば、通信ポート或いはそれを備えた通信コントローラ(例えばホストバスアダプタ或いはLANコントローラ)とすることができる。
サーバも一台であっても良い。本実施形態では、マイグレーションマネージャサーバ11と、ストレージマネージャサーバ13の2台のサーバマシンがあるとする。ストレージマネージャサーバ13は、定期的に又は不定期に、各ストレージサブシステム21、121の論理ボリュームの性能を受信(例えば収集)し、受信された性能をボリュームマイグレーションサーバ11に報告することができる。マイグレーションマネージャサーバ11は、各ホスト1A、1B、1C、…の各アプリケーションプログラムの性能を受信(例えば収集)し、各アプリケーションプログラムの受信された性能と、ストレージマネージャサーバ13から報告された、各論理ボリュームの性能とに基づいて、どの論理ボリュームをソースとしどの論理ボリュームをターゲットとするかを決定し、決定したソースからターゲットへとデータをマイグレーションすることをストレージシステム21及び/又は121に実行させることができる。
ストレージシステムも一台であっても良い。この実施形態では、ストレージシステムは2台であるとする。そして、ストレージシステム121を、ストレージシステム21の外に存在する別のストレージシステムとして「外部ストレージシステム」と呼ぶことにする。ストレージシステム21と外部ストレージシステム121は、第一の通信ネットワーク12Aとは別に専用線で通信可能に接続されても良い。ストレージシステム21と外部ストレージシステム121とは、実質的に同様のハードウェア構成を採用することができる。そのため、ストレージシステム21を例に採って、そのハードウェア構成例を説明する(なお、図1では、ストレージシステム21と外部ストレージシステム121において、実質的に同じ構成要素については、参照番号の差が100となっている)。
ストレージシステム21は、例えば、複数のメディアドライブ33を備えたRAID(Redundant Array of Independent (or Inexpensive) Disks)システムとすることができる。各メディアドライブ33は、データを記憶することができる記憶メディア(例えばハードディスク或いはDVD等のディスク)を備える。ストレージシステム21は、複数のメディアドライブ33の他に、コントローラ22を備えることができる。
コントローラ22は、ストレージシステム21の動作を制御する装置である。コントローラ22は、第一の通信ネットワーク12AのI/Fとなる一又は複数の第一I/F29や、第二の通信ネットワーク12BのI/Fとなる第二I/F27や、各メディアドライブ33を介した通信を制御するドライブI/F31を備えることができる。また、コントローラ22は、メモリ26やCPU23を備えることができる。メモリ26及びCPU23は、それぞれ、一つであっても複数であっても良い。メモリ26は、例えば、メディアドライブ33と各ホスト1A、1B、1C、…との間で授受されるデータを一時的に記憶することができるキャッシュ領域や、ストレージシステム21を制御するためのデータやコンピュータプログラムを記憶することができる制御領域などを備えることができる。CPU23は、制御領域からコンピュータプログラムを読み込んで実行することができる。
なお、各コントローラ22、122の上述した構成は一例であり、他の構成を採用することもできる。例えば、コントローラ22及び122の少なくとも一方が、上記の構成に代えて、外部の装置(例えばホスト或いは外部ストレージシステム121)との通信を制御する複数の第一の制御部(例えば制御回路基板)と、メディアドライブ33との通信を制御する複数の第二の制御部(例えば制御回路基板)と、外部の装置とメディアドライブ33との間で授受されるデータを記憶することができるキャッシュメモリと、ストレージシステム21を制御するためのデータを記憶することができる制御メモリと、各第一の制御部、各第二の制御部、キャッシュメモリ及び制御メモリを接続する接続部(例えば、クロスバスイッチなどのスイッチ)とを備えることができる。この場合、第一の制御部と第二の制御部の一方が、又は双方が協働して、後述するコントローラとしての処理を行うことができる。
以上が、本実施形態に係るデータマイグレーションシステムの物理的な構成の一例である。
図2は、本実施形態に係るデータマイグレーションシステムに構築される論理的な構成の一例を示す。
各ホスト1A、1B、1C、…の記憶資源5に記憶されるコンピュータプログラムとしては、例えば、少なくとも一つの業務アプリケーションプログラム(以下、業務AP)51A、51B、51Cと、AP性能測定エージェント53A、53B、53Cとがある。CPU3は、各種コンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、所定の処理を行うことができる。以下、説明を冗長にしないようにするために、CPUがコンピュータプログラムを実行することにより処理が行われることを、コンピュータプログラムが処理を行うというような、簡潔な表現を用いることにする。
業務AP51A、51B、51Cは、所定の業務(例えば図示しないクライアントに対するウェブサービス)を行うアプリケーションプログラムである。各ホスト1A、1B、1C、…には、業務APに代えて又は加えて、他種のアプリケーションプログラムが搭載されてもよいが、本実施形態では、アプリケーションプログラムは業務APのみであるとする。各業務AP51A、51B、51Cは、ストレージシステム21の論理ボリュームに対するIOコマンドを発行することができる。
AP性能測定エージェント53A、53B、53Cは、自分を備えるホスト内の各業務APの性能を測定し、測定された性能を、マイグレーションマネージャサーバ11に通知することができる。その測定は、定期的又は不定期的に自発的に行われても良いし、マイグレーションマネージャサーバ11からの要求に従って行われても良い。
ここで、測定される性能としては、例えば、IOPS(IO/Second)を採用することができる。IOPSとは、デバイス(具体的には、例えば、通信ポート、パリティグループ又は論理ボリューム)に対してIOコマンドが1秒間に何回発行或いは処理されたかを示す数値である。IOPSは、例えば、第一のサイズ(例えば512バイト単位の小さなブロックサイズ)のブロックのデータを要求するIOコマンドを処理する際のシステムのパフォーマンスを表す場合に採用することができる。APのIOPSとは、APが1秒間にIOコマンドを発行する回数である。VOLのIOPSとは、1秒当たりのVOLへのIOコマンドに従うアクセス回数である。
以下の説明では、測定される性能として、説明を分かりやすくするために、IOPSのみとするが、それに代えて又は加えて、一又は複数の別種の性能を採用することができる。別種の性能としては、例えば、MB/S(Mega Byte/Second)がある。MB/Sとは、デバイス(具体的には、例えば、通信ポート、パリティグループ又は論理ボリューム)への1秒間当たりのデータ転送量を示す数値である。MB/Sは、第一のサイズよりも十分に大きい第二のサイズのブロックのデータを連続的に読み出す或いは書き込む場合(つまりシーケンシャルアクセスを行う場合)に採用することができる。APのMB/Sとは、APによる1秒当たりのデータ転送量であり、VOLのMB/Sとは、VOLに対する1秒当たりのデータ転送量(つまり1秒当たりにVOLから読み出される或いはVOLに書かれるデータの量)である。
ストレージシステム21のメモリ26には、複数種類のコンピュータプログラムを記憶される。複数種類のコンピュータプログラムには、VOL性能測定エージェント75が含まれている。VOL性能測定エージェント75は、自分を備えるストレージシステム21内の各論理ボリュームのIOPSを測定し、測定されたIOPSを、ストレージマネージャサーバ13に通知することができる。IOPSの測定は、定期的又は不定期的に自発的に行われても良いし、ストレージマネージャサーバ13からの要求に従って行われても良い。
ストレージシステム21には、複数(又は一つ)のパリティグループ61A、61B、…が備えられる。各パリティグループ61A、61B、…は、ストレージシステム21に搭載される複数のメディアドライブ33のうちの二以上のメディアドライブ33(例えば記憶容量が同じメディアドライブ)の集まりである。パリティグループは、アレイグループ或いはRAIDグループとも呼ばれることがある。
また、ストレージシステム21には、複数の論理ボリューム(以下、VOLと略記することがある)が備えられる。論理ボリュームは、各ホスト1A、1B、1Cが認識してアクセスすることのできる論理的な記憶デバイスである。複数のVOLには、実体のある論理ボリューム(以下、便宜上「内部ボリューム」或いは「IVOL」と言う)63A、63B、63Cと、実体の無い仮想的な論理ボリューム(以下、仮想ボリューム或いはVVOL)64A、64B、64Cとが含まれている。
内部ボリューム63A、63B、63Cは、パリティグループ(図2では61A)が有する記憶資源が論理的に分けられたものである。換言すれば、内部ボリューム63A、63B、63Cは、物理的な記憶資源を必要とする。
仮想ボリューム64A、64B、64Cは、物理的な記憶資源の有無に関わらずに備えることができる。各仮想ボリューム64A、64B、64Cは、それぞれ外部ボリューム(以下、EVOLと言うことがある)163A、163B、163Cに対応付けることができる。一つの仮想ボリュームには、一又は複数の外部ボリュームが対応付けられても良いし、一つの外部ボリュームに、一又は複数の仮想ボリュームが対応付けられても良い。外部ボリュームとは、ストレージシステム21の外に存在する実体のある論理ボリューム、具体的には、外部ストレージシステム121に存在する、外部ストレージシステム121にとっての内部ボリュームである。例えば、図示のように、VVOL64AとEVOL163Aとが対応付けられている場合、ストレージシステム21は、ホスト1AからVVOL64Aに対するIOコマンドを受けた場合、EVOL164に対するIOコマンドを外部ストレージシステム121に対して発行することができる。これにより、ホスト1Aは、VVOL64Aにアクセスすることで、ストレージシステム21を介して、外部ストレージシステム121のEVOL164Aにアクセスすることができる。なお、ホストが仮想的な論理ボリュームを介して外部の実態のある論理ボリュームにアクセスする技術としては、例えば、特開2005−107645号
に記載の技術を援用することができる。
ストレージマネージャサーバ13の記憶資源に記憶されるコンピュータプログラムとしては、例えば、VOLモニタ74がある。VOLモニタ74は、各VOL性能測定エージェント75、175によって測定された各VOLのIOPSを、各VOL性能測定エージェント75、175から受信することができる。VOLモニタ74は、各VOL性能測定エージェント75、175に対し、定期的又は不定期的に自発的に、或いは、ストレージモニタ73からの要求に従って、IOPSの測定を要求しても良い。VOLモニタ74は、受信した各VOL毎のIOPSを、マイグレーションマネージャサーバ11に通知することができる。
マイグレーションマネージャサーバ11の記憶資源に記憶されるコンピュータプログラムとしては、例えば、APモニタ71と、ストレージモニタ73と、マイグレーションモニタ72とがある。マイグレーションマネージャサーバ11では、例えば、APモニタ71、ストレージモニタ73及びマイグレーションモニタ72が、並行的に実行される。
APモニタ71は、各AP性能測定エージェント53A、53B、53Cによって測定された各業務APのIOPSの測定値(以下、IOPS測定値)を、各AP性能測定エージェント53A、53B、53Cから受信することができる。APモニタ71は、各AP性能測定エージェント53A、53B、53Cに対し、定期的又は不定期的に、IOPSの測定を要求し、それにより、IOPSを取得しても良い。APモニタ71は、図6AのAP管理テーブル47の各IOPS測定値を、受信した各IOPS測定値に更新することができる。AP管理テーブル47は、各業務AP51A、51B、51C、…に関する情報を管理するためのテーブルである。AP管理テーブル47には、例えば、各業務AP51A、51B、51CのID、名称及びIOPS測定値が記録される。このテーブル47に記録されるIOPS測定値は、最新のIOPS測定値とすることができる。このテーブル47は、例えば、マイグレーションマネージャサーバ11の記憶資源(例えばハードディスク又はメモリ)に記憶される。
ストレージモニタ73は、ストレージシステム21や外部ストレージシステム121に存在する各VOL毎のIOPSを、VOLモニタ74から受信することができる。ストレージモニタ73は、VOLモニタ74に対し、定期的又は不定期的に、IOPSの測定を要求しても良い。ストレージモニタ73は、図6BのVOL管理テーブル147の各IOPS測定値を、受信した各IOPS測定値に更新することができる。VOL管理テーブル147は、各論理ボリュームに関する情報を管理するためのテーブルである。このテーブル147は、例えば、マイグレーションマネージャサーバ11の記憶資源に記憶される。VOL管理テーブル147には、例えば、各論理ボリュームのID、名称及び属性と、各論理ボリュームが属するパリティグループのIDと、各論理ボリュームのIOPS測定値とが記録される。このテーブル47に記録されるIOPS測定値は、最新のIOPS測定値とすることができる。属性には、例えば、種類、信頼性、未使用か否か、エミュレーションタイプ及び記憶容量のうちの少なくとも一方が含まれる。種類としては、例えば、メディアドライブ33、133がハードディスクドライブであれば、FC(Fibre Channel)、SATA(Serial ATA)又はSAS(Serial Attached SCSI)が考えられる。
マイグレーションモニタ72は、APモニタ71が受信した各業務AP毎のIOPSや、ストレージモニタ73が受信した各VOL毎のIOPSに基づいて、どの論理ボリュームをソースボリュームとし、どの論理ボリュームをターゲットボリュームとするかを決定することができる。また、マイグレーションモニタ72は、決定したソースボリューム内のデータを決定したターゲットボリュームにマイグレーションすることを、ストレージシステム21及び/又は121に実行させることができる。
以上が、このデータマイグレーションシステムにおける論理的な構成の一例についての説明である。なお、まだ説明していなかったが、この実施形態では、図6Cに例示するような、どのVVOLがどのEVOLに対応付けられているかを表すボリュームマッピングテーブル247が、所定の記憶域(例えば、ストレージシステム21及びマイグレーションマネージャサーバ11の記憶資源)に記憶される。ボリュームマッピングテーブル247には、例えば、各VVOLのIDと、各VVOLに対応付けられた各EVOLのIDと、各EVOLの属性と、各EVOLが属するパリティグループのIDとが記録される。各EVOLのパリティグループIDは、例えば、図6BのVOL管理テーブル147に、各EVOLに対応付けられる各VVOLのパリティグループのIDとして反映される。具体的には、例えば、ボリュームマッピングテーブル247において、VVOL64AがEVOL163Aに対応付けられており、EVOL163AのパリティグループIDがPG2となっている場合、VOL管理テーブル147において、VVOL64AのパリティグループIDが、EVOL163AのパリティグループIDと同じPG2となる。
図3は、マイグレーションモニタ72が行う処理の流れの一例を説明する。
マイグレーションモニタ72は、一定時間ごとに各パリティグループ61A、61B、161、…のIOPS使用率を取得する(ステップS1)。具体的には、例えば、マイグレーションモニタ72は、各パリティグループに属する全ての論理ボリュームのIOPS測定値を合計することにより、各パリティグループのIOPS測定値を算出することができる。マイグレーションモニタ72は、各パリティグループのIOPS最大値を、図7Aに例示するパリティ管理テーブル248から取得し、各パリティグループのIOPS測定値をIOPS最大値で割ることにより、各パリティグループの使用率を算出することができる。マイグレーションモニタ72は、パリティ管理テーブル248の各パリティグループの使用率を、算出した使用率に更新することができる。
マイグレーションモニタ72は、算出された使用率が所定の閾値より大きいパリティグループが存在するか否かを判別する(S2)。
S2の結果、そのようなパリティグループがあれば(S2でYES)、マイグレーションモニタ72は、そのパリティグループを使用している業務APを判別する(S3)。具体的には、例えば、マイグレーションモニタ72は、図7Bに例示するAPボリューム対応テーブル249を参照することにより、どの論理ボリュームにどの業務APがアクセスするのかを判別し、VOL管理テーブル147(図6B)を参照することにより、判別された論理ボリュームが属するパリティグループを判別し、それにより、各パリティグループを使用している業務APを判別することができる。つまり、パリティグループに属する論理ボリュームにアクセスする業務APが、そのパリティグループを使用する業務APである。
マイグレーションモニタ72は、判別された各業務APのIOPS測定値をAP管理テーブル47(図6A参照)から取得し、各業務APが使用している論理ボリュームのIOPS測定をVOL管理テーブル147から取得し、取得されたIOPS同士の差(以下、性能差)を計算し、計算された性能差をソートする(S4)。なお、ここで、「性能差」という言葉を用いているが、これば、便宜上の表現であり、必ずしも、IOPS測定値同士の引き算で得られる値でなくてもよい。具体的には、以下の式、
或るVOLと或るVOLを使用している或る業務APとの性能差=或るVOLのIOPS測定値×有効率−或る業務APのIOPS測定値…(1)
有効率=或るVOLが属するパリティグループのIOPS測定値/そのパリティグループを使用している全ての業務APのIOPS測定値の総和…(2)
により算出することができる。マイグレーションモニタ72は、例えば、算出された各性能差を、図7Cに例示する性能差管理テーブル251に記録し、その後に、性能差の大きい順或いは小さい順にソートすることができる。
これについて、図8Aに記載の例を用いてより具体的に説明する。
業務AP51AがIVOL63Aにアクセスし、業務AP51BがVOL63Bにアクセスし、業務AP51CがVOL63Cにアクセスするようになっているとする。
業務AP51AのIOPS測定値が、50000であるとする。業務AP51AのIOPS測定値が、40000であるとする。業務AP51CのIOPS測定値が、30000であるとする。
パリティグループ61Aに属するIVOL63A〜63CのIOPS測定値が、それぞれ30000であるとする。従って、パリティグループ61AのIOPS測定値が、それらの合計である90000であるとする。
この場合、有効率は、(2)式により、90000/120000(各業務APのIOPS測定値の合計)、つまり、3/4となる。
故に、IVOL63A〜63CのIOPS測定値×有効率は、それぞれ、22500、22500、22500となる。これらの各々は、業務APからの見かけ上の処理効率を示す。例えば、業務AP51から見たIVOL63AのIOPS測定値は30000であり、これを基準とすると、有効率から3/4しか処理されないので、業務AP51Aからの見かけ上のIVOL63AのIOPSは22500に減ってしまうことを意味する。なお、上記のような有効率を乗算する理由として、APとVOLの性能差を広げるためというのを挙げることができる。これにより、例えば、或るソースVOLから或るターゲットVOLにデータをマイグレーションした後に、その或るターゲットVOLとAPとの性能差が閾値を超えてしまって、その或るターゲットVOLをソースVOLとして別のターゲットVOLにデータをマイグレーションしなければならないといった事態が生じてしまう可能性を低減することができる。
業務AP51AとIVOL63Aとの性能差、業務AP51BとIVOL63Bとの性能差、及び、業務AP51CとIVOL63Cとの性能差は、(1)式により、図7Cに示したように、それぞれ、−27500、−17500及び−7500となる。つまり、例えば、業務AP51Aからの見かけ上のIOPSが22500なので、30000のIOPS測定値に対して見かけ上27500は処理されないことを意味する。なお、このような性能差が生じる原因として考えられるのは、例えば、APとVOLとの間のデータの経路に存在するメモリ26にデータがキャッシュされることや電気的な遅延などがある。
さて、再び図3を参照する。マイグレーションモニタ72は、算出された性能差(例えばその絶対値)が所定の閾値(例えば−20000)を超えるVOL(以下、ソースVOLサブ候補(例えばIVOL63A))のIDを、図8Bに例示するソースVOLサブ候補リスト253に書く(S5)。
そして、マイグレーションモニタ72は、後述のシミュレーションを使用して、ソースVOLとターゲットVOLを決定し、決定した各VOLのIDを、後述の移動ペアリストに書く(S6)。
マイグレーションモニタ72は、移動ペアリストに書かれたペアを構成するソースVOL内のデータを、そのペアを構成するターゲットVOLにマイグレーションする(S7)。なお、ターゲットVOLが、VVOLの場合には、そのVVOLに対応付けられたEVOLに、データがマイグレーションされる。
図4は、図3のステップS6で行われる処理の流れの具体例(換言すれば、シミュレーションの具体例)を示す。
マイグレーションモニタ72は、ソースVOLサブ候補リスト253からソースVOLサブ候補のIDを取り出す(S11)。そして、マイグレーションモニタ72は、取り出したIDを用いてVOL管理テーブル147を参照することで、ソースVOLサブ候補に属するパリティグループを判別し、且つ、そのパリティグループに属する全てのVOLのIDを取得し、取得した全てのIDを、図8Cに例示するソースVOL候補リスト255に書く(S12)。これにより、ソースVOLサブ候補が属するパリティグループに属する全ての論理ボリュームが、ソースVOL候補となる。
マイグレーションモニタ72は、ソースVOL候補リスト255から、ソースVOL候補のIDを取り出す(S13)。そして、マイグレーションモニタ72は、ソースVOL候補のターゲットVOL候補を探し出す(S14)。マイグレーションモニタ72は、ソースVOL候補とターゲットVOL候補のそれぞれのIDを、図9Aに例示する移動ペア候補リスト257に書く(S15)
以上のS13〜S15の処理は、ソースVOL候補リスト255にソースVOL候補のIDが全て取り出されるまで繰り返される。
マイグレーションモニタ72は、複数の移動ペア候補の中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測される移動ペア候補を選択し、選択した移動ペア候補を構成するソースVOL候補及びターゲットVOL候補をそれぞれソースVOL及びソースVOLとする(S16)。
最も好ましいマイグレーションが行われるとは、例えば、マイグレーションに要する時間長が最も短くて済むことである。このようなマイグレーションが行われる移動ペア候補を推測するためには、ソースVOL候補の記憶容量(又は記憶されているデータの量)、及び/又は、ターゲットVOL候補が属するパリティグループのIOPS測定値を考慮することができる。ターゲットVOL候補が属するパリティグループのIOPS測定値を考慮するのは、ターゲットVOL候補のIOPS測定値がゼロであるとしても、そのターゲットVOL候補を有するパリティグループの性能が高いと、そのパリティグループを構成する各メディアドライブでIOの処理中であり、故に、マイグレーションが完了するまで長い時間を要すると考えられるからである。
マイグレーションの結果が最も好ましいとは、例えば、マイグレーションすればソースVOLサブ候補の性能が最も回復することである。換言すれば、マイグレーションすれば、ソースVOLサブ候補とそのソースVOLサブ候補を使用している業務APとの性能差が最も縮まることである。
マイグレーションモニタ72は、次のソースVOLサブ候補について、ソースVOL及びターゲットVOLを探す場合、前のソースVOLサブ候補について決定されたソースVOL内のデータをターゲットVOLにマイグレーションすることが完了していなくても、それが完了したものとして、次のソースVOLサブ候補について、ソースVOL及びターゲットVOLを探すことができる。具体的には、例えば、前のソースVOLサブ候補についてのマイグレーションが完了した後の効果、即ち、ターゲットVOLのIOPS測定値がソースVOLのIOPS測定値と同じとし、且つ、ソースVOLのIOPS測定値の値がゼロになることに基づいて、次のソースVOLサブ候補について、ソースVOL及びターゲットVOLを探すことができる。
マイグレーションモニタ72は、ソースVOL及びターゲットVOLのそれぞれのIDを、図9Bに例示する移動ペアリスト259に書く(S17)。
図5は、図4のステップS14で行われる処理の流れの具体例を示す。
マイグレーションモニタ72は、未使用のVOLのIDをVOL管理テーブル147から取り出し、取り出したIDを、図9Cに例示するターゲットVOLサブ候補リスト261に書く(S21)。
マイグレーションモニタ72は、ターゲットVOLサブ候補リスト261からIDを取得し、取得したIDのターゲットVOLサブ候補の属性及びIOPS測定値が、図4のステップS13で取得されたソースVOL候補の要求を満たしているか否かを判別する(S23)。そのソースVOL候補の要求を満たしているターゲットVOLサブ候補としては、例えば、ターゲットVOLサブ候補が属するパリティグループのIOPS測定値がソースVOL候補のIOPS測定値より大きいVOLとすることができる。
マイグレーションモニタ72は、ステップS23で、ターゲットVOLサブ候補がソースVOL候補の要求を満たしていなければ(S23でNo)、再度ステップS22を行う(S25)。一方、ターゲットVOLサブ候補がソースVOL候補の要求を満たしていれば(S23でYes)、マイグレーションモニタ72は、そのターゲットVOLサブ候補をソースVOL候補のターゲットVOL候補とし、そのターゲットVOL候補のIDを返す(S26でYes、S27)。
マイグレーションモニタ72は、ターゲットVOLサブ候補リスト261に書かれている全てのVOL IDについて、S23でYesとならない場合には、エラーを返すことができる(S28)。
以上が、本実施形態についての説明である。なお、上述した図7A〜図7Cや図8B〜図9Bに例示したテーブルやリストは、マイグレーションマネージャサーバ11の記憶資源が記憶することができる。また、どのソースVOLサブ候補についてのIDであるかということを、各リストに書くことができる。
上述した実施形態によれば、業務APとVOLとの性能差が算出され、その性能差が所定の閾値を超える場合、そのVOLが直ちにソースVOLとされるのではなく、そのVOLが属するパリティグループにおける複数のVOLがソースVOL候補とされ、そのソースVOL候補の中から、ソースVOLが選択される。また、ターゲットVOLは、未使用のVOLであれば何でも良いというわけではなく、そのVOLのIOPS測定値やそのVOLが属するパリティグループのIOPS測定値に基づいて選択される。これにより、業務APが要求する性能をなるべく満足させることができる。また、限られたストレージ資源が有効に利用されるので、TCO(Total Cost of Ownership)の削減が図れる。また、好適なターゲットVOLを自動的に選択することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
例えば、VOL性能モニタ74が無く、ストレージモニタ73が、各論理ボリュームのIOPS測定値を各VOL性能測定エージェント75、175から受信しても良い。
また、例えば、本発明に従うデータマイグレーション技術は、ストレージシステムに外部ストレージシステムが接続されたシステムに限らず、単一のストレージシステムにも適用することができるが、上述した実施形態のようなシステムに適用した場合により有用であると考えられる。上記の性能差のばらつきが、外部ストレージシステムとストレージシステムとを備えたシステムでの方が、単一のストレージシステムでよりも大きいと考えられるためである。
図1は、本発明の第一実施例に係るデータマイグレーションシステムの物理的な構成の概要を示す。 図2は、本実施形態に係るデータマイグレーションシステムに構築される論理的な構成の一例を示す。 図3は、マイグレーションモニタ72が行う処理の流れの一例を示す。 図4は、図3のステップS6で行われる処理の流れの具体例を示す。 図5は、図4のステップS14で行われる処理の流れの具体例を示す。 図6Aは、AP管理テーブル47の構成例を示す。図6Bは、VOL管理テーブル147の構成例を示す。図6Cは、ボリュームマッピングテーブルの構成例を示す。 図7Aは、パリティ管理テーブル248の構成例を示す。 図8Aは、業務APとVOLとの性能差を説明するための例を示す図。図8Bは、ソースVOLサブ候補リストの構成例を示す。図8Cは、ソースVOL候補リストの構成例を示す。 図9Aは、移動ペア候補リストの構成例を示す。図9Bは、移動ペアリストの構成例を示す。図9Cは、ターゲットVOLサブ候補リストの構成例を示す。
符号の説明
1A、1B、1C…ホスト 3…CPU 5…記憶資源 11…ボリュームマイグレーションサーバ 13…ストレージマネージャサーバ 21…ストレージシステム 121…外部ストレージシステム 22、122…コントローラ 23、123…CPU 26、126…メモリ 33、133…メディアドライブ 51A、51B、51C…業務アプリケーションプログラム 53A、53B、53C…AP性能測定エージェント 61A、61B、161…パリティグループ 63A、63B、63C…内部ボリューム(実体のある論理ボリューム) 64A、64B、64C…仮想ボリューム(実体のない論理ボリューム) 71…APモニタ 72…マイグレーションモニタ 73…ストレージモニタ 74…VOLモニタ 75、175…VOL性能測定エージェント 163A、163B、163C…外部ボリューム(実体のある論理ボリューム)

Claims (20)

  1. データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションする方法であって、
    複数の論理ボリュームを有する一以上のストレージシステムは、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、
    コンピュータが、論理ボリュームのアクセス元の性能であるアクセス元性能を一以上のアクセス元の各々について取得し、
    コンピュータが、論理ボリュームの性能であるボリューム性能を各論理ボリュームについて取得し、
    コンピュータが、前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記複数の論理ボリュームの中からソースボリュームサブ候補を選択し、
    コンピュータが、前記選択されたソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別し、
    コンピュータが、前記判別されたパリティグループに属する二以上の論理ボリュームである二以上のソースボリューム候補の中からソースボリュームを選択し、前記複数の論理ボリュームの中からターゲットボリュームを選択し、
    コンピュータが、前記選択されたソースボリューム内のデータを前記選択されたターゲットボリュームにマイグレーションする、
    データマイグレーション方法。
  2. コンピュータが、各ソースボリューム候補のボリューム性能と、前記二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリューム候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択し、複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択し、
    コンピュータが、前記選択された前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームは、前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補である、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  3. 最も好ましいマイグレーションが行われるペアとは、マイグレーションに要する時間長が最も短いペアである、
    請求項2記載のデータマイグレーション方法。
  4. 前記マイグレーションの結果が最も好ましいペアとは、マイグレーションが行われた場合に前記ソースボリュームサブ候補のボリューム性能が最も回復するペアである、
    請求項2記載のデータマイグレーション方法。
  5. コンピュータが、前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アクセス元とそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出し、算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、前記ソースボリュームサブ候補とする、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  6. 複数のアクセス元が存在し、
    コンピュータが、前記複数のパリティグループのうちの或るパリティグループの一以上のアクセス元を前記複数のアクセス元の中から判別し、
    コンピュータが、前記判別された一以上のアクセス元にそれぞれ対応した一以上のアクセス元性能の合計である総合アクセス元性能と、前記或るパリティグループに属する二以上の論理ボリュームにそれぞれ対応した二以上のボリューム性能の合計であるパリティ性能と、前記判別された一以上のアクセス元のアクセス元性能と、前記或るパリティグループに属する二以上の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各アクセスペアについて性能劣化の度合いを算出する、
    請求項5記載のデータマイグレーション方法。
  7. 一つのアクセスペアについての前記性能劣化の度合い=そのアクセスペアを構成する論理ボリュームのボリューム性能×有効率−そのアクセスペアを構成するアクセス元のアクセス元性能であり、
    前記有効率=前記パリティ性能/前記総合アクセス元性能である、
    請求項6記載のデータマイグレーション方法。
  8. コンピュータが、各パリティグループの前記パリティ性能/各パリティグループの最大性能=各パリティグループの使用率を算出し、
    前記算出された使用率が所定の閾値を越えたパリティグループが、前記或るパリティグループである、
    請求項6記載のデータマイグレーション方法。
  9. コンピュータが、複数の前記ソースボリュームサブ候補がある場合、或るソースボリュームサブ候補について選択されたソースボリュームからターゲットボリュームへのデータのマイグレーションが完了していない場合であっても、そのマイグレーションが完了したものとして、別のソースボリュームサブ候補についてソースボリューム及びターゲットボリュームの選択を行う、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  10. コンピュータが、前記各アクセス元は、アクセス先の論理ボリュームに対し、その論理ボリュームからデータを読み出す又はその論理ボリュームにデータを書き込むためのIOコマンドを発行し、
    或るアクセス元の前記アクセス元性能とは、前記或るアクセス元から前記IOコマンドが単位時間当たりに発行された回数であり、
    或る論理ボリュームの前記ボリューム性能とは、前記ストレージシステムにおいて前記或る論理ボリュームに対する前記IOコマンドとして単位時間当たりに受け付けた回数である、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  11. 或るアクセス元の前記アクセス元性能とは、前記或るアクセス元から出力された単位時間当たりデータの転送量であり、
    或る論理ボリュームの前記ボリューム性能とは、前記ストレージシステムにおいて前記或る論理ボリュームに対して受け付けられたデータの単位時間当たりの転送量である、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  12. 前記一以上のストレージシステムには、ストレージシステムと、該ストレージシステムの外部に存在するストレージシステムである外部ストレージシステムとが含まれ、
    前記ストレージシステムが、仮想的な論理ボリュームである仮想ボリュームを備え、
    前記外部ストレージシステムが有するパリティグループ上に設けられた論理ボリュームである外部ボリュームには、前記仮想ボリュームが対応付けられており、
    コンピュータが、前記選択されたターゲットボリュームが前記仮想ボリュームの場合、その仮想ボリュームに対応付けられている前記外部ボリュームにデータをマイグレーションする、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  13. 前記アクセス元は、ホスト又は前記ホストのオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラムである、
    請求項1記載のデータマイグレーション方法。
  14. 一以上のストレージシステムが、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションするためのシステムであって、
    論理ボリュームのアクセス元の性能であるアクセス元性能を一以上のアクセス元の各々について取得するアクセス元性能取得部と、
    論理ボリュームの性能であるボリューム性能を、一以上のストレージシステムに備えられる複数の論理ボリュームの各々について取得するボリューム性能取得部と、
    前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記複数の論理ボリュームの中からソースボリュームサブ候補を選択するサブ候補選択部と、
    前記選択されたソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別するパリティ判別部と、
    前記判別されたパリティグループに属する二以上の論理ボリュームである二以上のソースボリューム候補の中からソースボリュームを選択し、前記複数の論理ボリュームの中からターゲットボリュームを選択するソースターゲット選択部と、
    前記選択されたソースボリューム内のデータを前記選択されたターゲットボリュームにマイグレーションするマイグレーション部と
    を備えるデータマイグレーションシステム。
  15. 前記ソースターゲット選択部は、各ソースボリューム候補のボリューム性能と、前記二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリューム候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択し、複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択し、
    前記選択された前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームは、前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補である、
    請求項14記載のデータマイグレーションシステム。
  16. 前記サブ候補選択部は、前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アクセス元とそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出し、算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、前記ソースボリュームサブ候補とする、
    請求項15記載のデータマイグレーションシステム。
  17. データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションすることを実行するためのコンピュータプログラムであって、
    複数の論理ボリュームを有する一以上のストレージシステムが、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、
    論理ボリュームのアクセス元の性能であるアクセス元性能を一以上のアクセス元の各々について取得し、
    論理ボリュームの性能であるボリューム性能を各論理ボリュームについて取得し、
    前記取得された各アクセス元のアクセス元性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記複数の論理ボリュームの中からソースボリュームサブ候補を選択し、
    前記選択されたソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別し、
    前記判別されたパリティグループに属する二以上の論理ボリュームである二以上のソースボリューム候補の中からソースボリュームを選択し、前記複数の論理ボリュームの中からターゲットボリュームを選択し、
    前記選択されたソースボリューム内のデータを前記選択されたターゲットボリュームにマイグレーションする、
    ことをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  18. データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションする方法であって、
    一以上のホストは、各ホストのオペレーティングシステム上で動作する一以上のアプリケーションプログラムを有し、
    複数の論理ボリュームを有する一以上のストレージシステムは、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、
    コンピュータが、アプリケーションプログラムの性能であるAP性能を各アプリケーションプログラムについて取得し、
    コンピュータが、論理ボリュームの性能であるボリューム性能を各論理ボリュームについて取得し、
    コンピュータが、前記取得された各アプリケーションプログラムのAP性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アプリケーションプログラムとそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出し、算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、ソースボリュームサブ候補とし、
    コンピュータが、前記ソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別し、
    コンピュータが、前記判別されたパリティグループに属する各論理ボリュームである各ソースボリューム候補のボリューム性能と、前記二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリュームの候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択し、複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択し、
    コンピュータが、前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補を前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームとし、前記ソースボリューム内のデータを前記選択された前記ターゲットボリュームにマイグレーションする、
    データマイグレーション方法。
  19. 一以上のホストが、各ホストのオペレーティングシステム上で動作する一以上のアプリケーションプログラムを有し、一以上のストレージシステムが、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションするためのシステムであって、
    アプリケーションプログラムの性能であるAP性能を各アプリケーションプログラムについて取得するAP性能取得部と、
    論理ボリュームの性能であるボリューム性能を各論理ボリュームについて取得するボリューム性能取得部と、
    前記取得された各アプリケーションプログラムのAP性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アプリケーションプログラムとそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出し、算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、ソースボリュームサブ候補とするサブ候補選択部と、
    前記ソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別するパリティ選択部と、
    前記判別されたパリティグループに属する各論理ボリュームである各ソースボリューム候補のボリューム性能と、二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリューム候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択し、複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択するペア選択部と、
    前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補を前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームとし、前記ソースボリューム内のデータを前記選択された前記ターゲットボリュームにマイグレーションするマイグレーション部と
    を備えるデータマイグレーションシステム。
  20. データのマイグレーション元の論理ボリュームであるソースボリュームから、データのマイグレーション先の論理ボリュームであるターゲットボリュームにデータをマイグレーションするためのコンピュータプログラムであって、
    一以上のホストは、各ホストのオペレーティングシステム上で動作する一以上のアプリケーションプログラムを有し、
    複数の論理ボリュームを有する一以上のストレージシステムは、複数のパリティグループを有し、前記パリティグループは、二以上の物理的な記憶デバイスから構成されており、前記パリティグループを構成する前記二以上の物理的な記憶デバイス上には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームが設定されており、
    アプリケーションプログラムの性能であるAP性能を各アプリケーションプログラムについて取得し、
    論理ボリュームの性能であるボリューム性能を各論理ボリュームについて取得し、
    前記取得された各アプリケーションプログラムのAP性能と、前記取得された各論理ボリュームのボリューム性能とを基に、各アプリケーションプログラムとそのアクセス先である論理ボリュームとのペアである各アクセスペアについて、性能劣化の度合いを算出し、算出された度合いが所定値を超えたアクセスペアにおける論理ボリュームを、ソースボリュームサブ候補とし、
    前記ソースボリュームサブ候補が属するパリティグループを前記複数のパリティグループの中から判別し、
    前記判別されたパリティグループに属する各論理ボリュームである各ソースボリューム候補のボリューム性能と、二以上のソースボリューム候補以外の各他の論理ボリュームのボリューム性能とに基づいて、前記各ソースボリューム候補毎に、そのソースボリューム候補のペアとなるターゲットボリューム候補を二以上の他の論理ボリュームの中から選択し、複数の前記ペアの中から、最も好ましいマイグレーションが行われる及び/又はマイグレーションの結果が最も好ましいと推測されるペアを選択し、
    前記選択されたペアを構成するソースボリューム候補及びターゲットボリューム候補を前記ソースボリューム及び前記ターゲットボリュームとし、前記ソースボリューム内のデータを前記選択された前記ターゲットボリュームにマイグレーションする、
    ことをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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