JP4746517B2 - Pcvバルブ - Google Patents

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この発明は、エンジンからクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを再びエンジンの吸気系へ戻して大気への放出を防止するブローバイガス還元装置に設けられるPCVバルブ(ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション・バルブ)に関する。
従来、この種の技術して、下記の特許文献1及び2に記載された装置が知られている。ここで、特許文献1には、内部に弁室を含むバルブケースの外周部に電気ヒータを有することが記載される。
実開昭61−122313号公報 実開昭60−98709号公報
ところが、特許文献1に記載の装置では、バルブケースのどの部分に電気ヒータを配置すべきかの理由が不明であった。バルブケースに電気ヒータを設けるのは、弁室に設けられる弁体及び弁座とスプリング等の関連部品の凍結を防止するためであり、軸線方向に移動可能な弁体の凍結を効果的に防止できるように電気ヒータの配置を決定すべきである。そこで、弁室に設けられる弁体及び弁座、その関連部品を効率よく暖めることができる電気ヒータの配置が問題となる。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、少なくとも弁体の凍結を効果的に防止することを可能としたPCVバルブを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、内部に弁室を有するハウジングと、弁室は、その軸方向の一端に入口を含み、その軸方向の他端に出口を含むことと、出口を構成する弁座と、弁座に対応して弁室の中を軸線方向へ移動可能に設けられた弁体と、弁体を入口の方向へ付勢するスプリングと、ハウジングに設けられた電気ヒータとを備えたPCVバルブにおいて、弁体は、入口の付近まで延びる入口側端部を含み、その入口側端部に弁室の内周面を摺動する摺動部を含み、弁室の内周面は、入口の近傍に摺動部との接触頻度の高い高接触域を含み、電気ヒータは、弁室の少なくとも高接触域を除く内周面を構成するように設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ブローバイガスは、入口から弁室に入って出口から流出する。出口からの流出量は、弁室を移動する弁体と弁座との開度によって決定される。ここで、電気ヒータが、弁室の少なくとも高接触域を除く内周面を構成するように設けられるので、少なくとも弁体及びその摺動部と、弁体に関連したスプリングとが電気ヒータの発熱により暖められ易くなる。また、電気ヒータが、弁室の高接触域を除く内周面を構成するように設けられるので、摺動部との接触による電気ヒータの摩耗が低減する。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電気ヒータは、伝熱性の良い材料からなる円筒部材と円筒部材の外周に配置された電熱器とから構成され、円筒部材の内周面が弁室の内周面の少なくとも一部を構成することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、電気ヒータは円筒部材を介してハウジングに組み付けられるので、組み付け性が向上する。また、円筒部材が伝熱性の良い材料からなり、円筒部材の内周面が弁室の内周面の少なくとも一部を構成するので、少なくとも弁体が電気ヒータの発熱により一層暖まり易くなる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、弁体は非磁性材料で構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、弁体が非磁性材料で構成されるので、電気ヒータへの通電時に弁体に作用する電磁力が低減する。
請求項に記載の発明によれば、弁座と弁体とスプリングの凍結を効果的に防止することができ、摺動部との摩耗による電気ヒータの損傷を低減することができ、電気ヒータの耐久性を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、PCVバルブの生産性を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、電磁力の影響による弁体の作動不良を防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のPCVバルブを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本実施形態のPCVバルブ1につきエンジン本体2に取り付けた状態を断面図により示す。周知のように、PCVバルブ1は、エンジンからクランクケースへ漏れ出たブローバイガスを再びエンジンの吸気系へ戻して大気への放出を防止するブローバイガス還元装置に設けられる。図1に示すように、PCVバルブ1は、中空形状をなす樹脂製のハウジング3を備える。このハウジング3は、互いに組み付けられたメインハウジング4とサブハウジング5から構成される。
メインハウジング4は、その上部に形成されたコネクタ部4aと、内部に一体的に設けられた電気ヒータ6のアッセンブリと、外周に着けられたシールリング8とを含む。サブハウジング5は、その一端部外周の雄ネジ5aが、メインハウジング4の他端部の雌ネジ4cに締め付けられることで、メインハウジング4に組み付けられる。サブハウジング5の一端部をメインハウジング4の他端部に圧入して超音波溶着することで、サブハウジング5をメインハウジング4に組み付けることもできる。サブハウジング5の他端部は、パイプ継手5bをなす。ハウジング3は、メインハウジング4の一端部外周の雄ネジ4bがエンジン本体2の取付孔2aの雌ネジ2bに締め付けられることで、取付孔2aに取り付けられる。
メインハウジング4の中空部は本発明の弁室4dを構成する。弁室4dは、その軸線方向の一端に入口4eを含む。この入口4eは、メインハウジング4の一端壁に形成されてエンジン本体2の側へ連通する。サブハウジング5は、メインハウジング4の弁室4dに連通する中空部5cを含む。弁室4dと中空部5cは、互いにブローバイガスの通路を構成する。メインハウジング4とサブハウジング5との間には、円環状をなす弁座9が挟まれて設けられる。弁座9は、本発明の伝熱性の良い伝熱部材に相当し、例えば、金属により形成される。この弁座9に対応して、弁室4dの中には、その軸線方向へ移動可能に弁体10が設けられる。この弁体10は、SUS等の非磁性材料により略円柱状に形成され、弁座9を貫通可能に設けられる。弁体10は、その先端部が段階的に縮径した形状をなす。従って、弁体10が軸線方向へ移動変位することにより、弁座9と弁体10との間の隙間の大きさ(開度)が変わる。この弁座9と弁体10との隙間が、弁室4dの軸線方向の他端に位置する弁室4dの出口13を構成する。
弁体10は、その基端部、すなわち入口4eの付近に位置する入口側端部がフランジ10aをなす。このフランジ10aは、その外周面が弁室4dの内周面を摺動可能に設けられ、本発明の摺動部に相当する。フランジ10aは、その一部にブローバイガスの通過を許容する切欠を含む。弁座9とフランジ10aとの間には、圧縮スプリング11が設けられる。このスプリング11は、弁体10を弁室4dの入口4eの方向へ付勢する。図2に、このスプリング11を正断面図により示す。図3に、スプリング11を平面図により示す。スプリング11は、その両端11a,11bがそれぞれ平坦面をなす。また、スプリング11の一端が接触するフランジ10aの被接触部と、スプリング11の他端が接触する弁座9の被接触部がそれぞれ平坦面をなす。また、弁体10の先端部分は、弁座9を貫通してサブハウジング5の中空部5cに侵入可能に設けられる。サブハウジング5の中空部5cには、別の圧縮スプリング12が、弁体10の先端に接触可能に設けられる。
図1に示す取り付け状態において、エンジン本体2の内部に充満したブローバイガスは、入口4eからメインハウジング4の弁室4dに侵入し、そのガス圧力が弁体10に作用する。このとき、ガス圧力がスプリング11の付勢力より大きくなると、弁体10が弁座9へ向けて軸線方向へ移動し、弁座9と弁体10との間の隙間、すなわち出口13の大きさが変わる。この結果、メインハウジング4の弁室4dからサブハウジング5の中空部5cへ抜ける、すなわちPCVバルブ1で計量されるブローバイガスの流量が調整される。弁体10は、その先端がサブハウジング5の中空部5cの中のスプリング12に当接することで、その移動が規制される。
ここで、電気ヒータ6の構成について詳しく説明する。図4に、電気ヒータ6のアッセンブリを平面図により示す。図5に、図4のA−A線断面図を示す。図6に、電気ヒータ6の正面図を示す。この電気ヒータ6は、メインハウジング4の内部に設けられる。電気ヒータ6のアッセンブリは、軸線方向両端に大小のフランジ21a,21bを有する円筒形状をなすボビン21と、ボビン21の外周に巻き付けられて配置されたワイヤ22aよりなるコイル22と、大フランジ21aに設けられる一対の接続端子23とを含む。ボビン21は、本発明の円筒部材に相当し、伝熱性の良い材料により形成される。伝熱性の良い材料として、例えば、無機フィラー配合樹脂や金属等が挙げられる。コイル22は、本発明の電熱器に相当し、通電により発熱可能である。コイル22のワイヤ22aは、例えば、ニクロム線や銅ニッケル線などにより形成される。各接続端子23の基端部はコイル22に電気的に接続される。各接続端子23の先端部は、図1に示すように、コネクタ部4aの中に突出して配置される。
電気ヒータ6は、メインハウジング4に対しインサート成形されている。すなわち、メインハウジング4を樹脂成形するときに、上記のように構成した電気ヒータ6のアッセンブリを、金型内にインサート品として装填した後、金型に溶融樹脂を注入する。これにより、電気ヒータ6のアッセンブリを溶融樹脂で包んで固化させ、一体化した複合部品としてのメインハウジング4を作製している。ここで、図1に示すように、電気ヒータ6のアッセンブリは、メインハウジング4の中心部に配置されており、電気ヒータ6のボビン21の中空部21dが、メインハウジング4の弁室4dの大部分を構成している。これにより、ボビン21の内周面が弁室4dの内周面の大部分を構成している。また、弁座9は、ボビン21の大フランジ21aに内包され、大フランジ21aの内周面に接触した状態でメインハウジング4に一体的に成形される。更に、電気ヒータ6は、出口13から入口4eの近傍までの弁室4dを囲むように設けられる。より詳しくは、電気ヒータ6は、図1に示すように、弁体10がスプリング11の付勢力により初期位置に配置された状態では、少なくとも出口13から弁体10のフランジ10aまでの弁室4dを囲むように設けられる。
電気ヒータ6を構成するボビン21の長さは、弁室4dの軸線方向の長さとほぼ同じになっている。ここで、図1において、弁室4dの内周面の全域を「L0」とすると、弁室4dの内周面は、入口4eの近傍にフランジ10aとの接触頻度の高い「L1」で示す高接触域を含む。この高接触域L1は、弁体10が初期位置に復帰した状態でフランジ10aの外周が接触する頻度の高い領域を意味する。この実施形態では、電気ヒータ6のボビン21の内周面が弁室4dの内周面を構成すると共に、そのボビン21の小フランジ21bのみが高接触域L1に掛かり、コイル22が高接触域L1と重ならないようになっている。これにより、電気ヒータ6のコイル22が、弁室4dの高接触域L1を除く内周面と重なるように配置している。
図1に示すメインハウジング4のコネクタ部4aには、外部コネクタ(図示略)が接続される。外部コネクタは、接続端子23に対し電気的に接続可能に構成される。外部コネクタは、電気ヒータ6を制御するために外部配線(図示略)を介してコントローラ(図示略)に接続される。
以上説明した本実施形態のPCVバルブ1によれば、エンジン本体2のブローバイガスは、メインハウジング4の入口4eから弁室4dに入り、出口13からサブハウジング5の中空部5cを介して外部へ流出する。出口13からのブローバイガスの流出量は、弁室4dの中を移動する弁体10と弁座9との開度によって決定される。ここで、電気ヒータ6が、出口13から入口4eの近傍まで、より詳しくは、出口13から弁体10のフランジ10aまで、弁室4dを囲むように設けられる。従って、ブローバイガスが流出する出口13の弁座9に加え、弁室4dの中に位置する弁体10及びスプリング11がそれぞれ電気ヒータ6の発熱により暖められる。ここで、弁体10は弁室4dの中を軸線方向へ移動するが、弁体10及びそのフランジ10aの移動範囲である弁室4dのほとんどが電気ヒータ6により暖められるので、移動する弁体10を電気ヒータ6により確実に暖めることができる。このため、PCVバルブ1において、弁座9の凍結を効果的に防止することができると共に、弁体10とスプリング11の凍結をも効果的に防止することができる。
この実施形態によれば、電気ヒータ6はボビン21を介してメインハウジング4に組み付けられるので、組み付け性が向上する。すなわち、電熱器であるコイル22をメインハウジング4に直に組み付ける必要がなく、コイル22を装着したボビン21をメインハウジング4にインサート成形することで電気ヒータ6をメインハウジング4に一体的に成形しているので、電気ヒータ6をメインハウジング4に対し容易に組み付けることができる。このため、電気ヒータ6を有するPCVバルブ1として、その生産性を向上させることができる。また、ボビン21が伝熱性の良い材料からなり、ボビン21の内周面が弁室4dの内周面の大部分を構成しているので、コイル22の発熱がボビン21を介して弁室4dに伝わり易く、その意味で、弁体10とスプリング11が電気ヒータ6の発熱により一層暖められ易くなる。このため、弁座9と弁体10とスプリング11の凍結防止効果を向上させることができる。
また、この実施形態によれば、弁室4dに設けられたスプリング11の一端11bが接触する出口13の側の壁部が、伝熱性の良い弁座9により形成され、その弁座9の周囲に電気ヒータ6の一部であるボビン21の大フランジ21aが配置され、スプリング11が弁体10を弁室4dの入口4eの方向へ付勢する。従って、電気ヒータ6の発熱が弁座9に直接伝わり、更に弁座9を介してスプリング11に伝わり、スプリング11を介して弁体10のフランジ10aに伝わることとなる。この意味で、弁座9の凍結防止効果を更に向上させることができ、それに加えてスプリング11と弁体10及びそのフランジ10aの凍結防止効果を向上させることができる。
更に、この実施形態によれば、弁室4dに設けられたスプリング11の一端11a及び他端11bと、それらと接触する弁座9及び弁体10のフランジ10aの被接触部がそれぞれ平坦面をなすので、スプリング11と弁座9及びフランジ10aとの接触面積が拡大し、両者の間の伝熱効果が高まる。この意味で、スプリング11と弁体10のフランジ10aの凍結防止効果をより一層向上させることができる。
また、この実施形態によれば、弁体10が非磁性材料で構成されるので、電気ヒータ6への通電時にコイル22から弁体10に作用する電磁力が低減する。このため、電磁力の影響による弁体10の作動不良を防止することができる。すなわち、電気ヒータ6への通電時に弁体10に作用する電磁力が低減することから、弁体10の移動量(変位量)に影響が出ず、PCVバルブ1におけるブローバイガス流量は、電気ヒータ6への非通電時と通電時との間で変わらないようにすることができる。
この実施形態によれば、電気ヒータ6のコイル22が、弁室4dの高接触域L1を除く内周面と重なり、弁室4dの内周面の高接触域L1には重ならないので、フランジ10aとの高接触によるボビン21の摩耗が、コイル22に直接影響することがない。この意味で、フランジ10aとの摩耗による電気ヒータ6(コイル22)の損傷を低減することができ、その分だけ電気ヒータ6の耐久性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点について説明する。
この実施形態のPCVバルブ31では、弁室4dにおける電気ヒータ6の大きさの点で第1実施形態と構成が異なる。図7に、本実施形態のPCVバルブ31を断面図により示す。この実施形態では、電気ヒータ6を構成するボビン21の長さが、弁室4dの軸線方向の長さに対し、第1実施形態のそれよりも若干短くなっている。すなわち、図7において、弁室4dの内周面の全域を「L0」とすると、弁室4dの内周面は、入口4eの近傍にフランジ10aとの接触頻度の高い高接触域L1を含む。そして、この実施形態では、電気ヒータ6のボビン21の内周面が弁室4dの内周面を構成すると共に、そのボビン21が、高接触域L1に掛からないように、第1実施形態のボビン21よりも若干短く形成される。これにより、電気ヒータ6のボビン21の内周面が、弁室4dの高接触域L1を除く内周面を構成している。
従って、この実施形態によれば、電気ヒータ6のボビン21の内周面が、弁室4dの高接触域L1を除く内周面を構成しているので、弁体10とスプリング11が電気ヒータ6の発熱により暖められると共に、弁体10がそのフランジ10aまで電気ヒータ6の発熱により暖められる。このため、弁座9に加えて弁体10とスプリング11の凍結を効果的に防止することができる。また、弁室4dの内周面の高接触域L1には、電気ヒータ6のボビン21が掛からないので、フランジ10aとの接触による電気ヒータ6、すなわちボビン21の摩耗が低減する。この意味で、フランジ10aとの摩耗による電気ヒータ6(ボビン21)の損傷を低減することができ、その分だけ電気ヒータ6の耐久性を向上させることができる。また、摩耗に起因した弁体10の作動不良を防止することができ、その意味でもPCVバルブ11の耐久性を向上させることができる。その他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明のPCVバルブを具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態のPCVバルブでは、弁座9、弁体10及びスプリング11の関係の点で前記各実施形態と構成が異なる。図8に、弁座9、弁体10及びスプリング11の関係を一部破断して側面図により示す。この実施形態では、スプリング11の一端11bが弁座9の壁部に形成された鉤部9aに係止されると共に、スプリング11の他端11aが弁体10のフランジ10aに形成された鉤部10bに係止される点で、第1実施形態と構成が異なる。
従って、この実施形態によれば、弁座9にスプリング11の一端11bが係止される共に、フランジ10aにスプリング11の他端11aが係止されるので、弁座9からスプリング11への伝熱、並びにスプリング11から弁体10のフランジ10aへの伝熱が保たれる。すなわち、スプリング11の両端11a,11bの平坦面が、弁座9及びフランジ10aの平坦面に接触したまま離れることがなく、両者11a,11b,9,10aの間の伝熱が常に保たれる。このため、弁座と弁体10とスプリング11の凍結を効果的に防止することができ、特に弁体10とスプリング11とフランジ10aの凍結防止効果を一層向上させることができる。その他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、弁室4dに配置されるスプリングとして、図2,3に示すように、両端11a,11bが平坦面をなすスプリング11を使用したが、これに代わって、図9に示すように、両端が平坦面をなさない通常のスプリング32を使用してもよい。
(2)前記各実施形態では、電気ヒータ6を構成するボビン21の内周面が弁室4dの内周面の一部を構成するようにしたが、弁室を囲むように電気ヒータをハウジングに埋設することで、電気ヒータが弁室の内周面を構成しないようにしてもよい。
(3)前記各実施形態では、電気ヒータ6の電熱器をワイヤ22aからなるコイル22により構成したが、電熱器を金属板材により構成することもできる。
(4)前記各実施形態では、メインハウジング4の雄ネジ4bをエンジン本体2の取付穴2aの雌ネジ2bに締め付けられることで、ハウジング4、すなわちPCVバルブ1をエンジン本体2に取り付けたが、PCVバルブのエンジン本体に対する取付方法は、他の方式、例えば、クイックコネクタやスナップフィット等を使用する方式でもよい。
(5)前記第1実施形態では、電気ヒータ6のボビン21の小フランジ21bのみが高接触域L1に掛かり、コイル22が高接触域L1と重ならないように構成したが、図10に示すように、電気ヒータ6のボビン21の小フランジ21bが高接触域L1に掛かるとと共に、コイル22の一部が高接触域L1と重なるように構成してもよい。
エンジン本体に取り付けた状態のPCVバルブを示す断面図。 スプリングを示す正断面図。 スプリングを示す平面図。 電気ヒータを示す平面図。 図4のA−A線断面図。 電気ヒータを示す正面図。 PCVバルブを示す断面図。 弁座、弁体及びスプリングの関係を一部破断して示す側面図。 スプリングを示す正断面図。 エンジン本体に取り付けた状態のPCVバルブを示す断面図。
1 PCVバルブ
3 ハウジング
4 メインハウジング
4d 弁室
4e 入口
5 サブハウジング
6 電気ヒータ
9 弁座(伝熱部材)
9a 鉤部
10 弁体
10a フランジ(摺動部)
10b 鉤部
11 スプリング
11a 端
11b 端
13 出口
21 ボビン
22 コイル(電熱器)
31 PCVバルブ
32 スプリング

Claims (3)

  1. 内部に弁室を有するハウジングと、
    前記弁室は、その軸方向の一端に入口を含み、その軸方向の他端に出口を含むことと、
    前記出口を構成する弁座と、
    前記弁座に対応して前記弁室の中を軸線方向へ移動可能に設けられた弁体と、
    前記弁体を前記入口の方向へ付勢するスプリングと、
    前記ハウジングに設けられた電気ヒータと
    を備えたPCVバルブにおいて、
    前記弁体は、前記入口の付近まで延びる入口側端部を含み、その入口側端部に前記弁室の内周面を摺動する摺動部を含み、前記弁室の内周面は、前記入口の近傍に前記摺動部との接触頻度の高い高接触域を含み、前記電気ヒータは、前記弁室の少なくとも前記高接触域を除く内周面を構成するように設けられたことを特徴とするPCVバルブ。
  2. 前記電気ヒータは、伝熱性の良い材料からなる円筒部材と前記円筒部材の外周に配置された電熱器とから構成され、前記円筒部材の内周面が前記弁室の内周面の少なくとも一部を構成することを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ。
  3. 前記弁体は非磁性材料で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のPCVバルブ。
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