JP4743240B2 - 受信装置、中継ケーブル及び電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信装置、中継ケーブル及び電源装置に関し、例えばディジタルテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用することができる。本発明は、信号、電力の伝送に供するケーブルを多芯同軸ケーブルとし、途中で多芯同軸ケーブルの被覆線のみ切断して部分的にアンテナとして機能させることにより、十分な機械的強度を確保して、簡易かつ小型形状によりイヤホンアンテナを構成することができるようにする。
従来、テレビジョン放送等を受信可能な携帯電話は、内蔵アンテナ又は外部アンテナで放送波を受信している。ここで内蔵アンテナは、携帯電話のデザインを損なわない長所がある。しかしながら内蔵アンテナは、外部アンテナに比して感度が劣り、内部ノイズの影響を受け易い等の欠点がある。
これに対して外部アンテナには、ロッドアンテナ、イヤホンアンテナ等がある。ここでロッドアンテナは、内蔵アンテナに比して感度等が優れる特徴がある。しかしながらロッドアンテナは、携帯電話のデザインを損ない、さらにはアンテナが突出する等の欠点がある。
特に受信周波数が低くなると、アンテナの長さを長くすることが必要であることから、ロッドアンテナの場合、受信周波数が低くなると、著しくアンテナが突出し、著しくデザインが損なわれる。具体的に、周波数470〜770〔MHz〕のUHF帯域において、モノポール方式のロッドアンテナは、長さが約150〔mm〕となる。これに対して周波数100〜200〔MHz〕のVHF帯域において、モノポール方式のロッドアンテナは、長さが800〜400〔mm〕となる。従ってロッドアンテナは、VHF帯域では、著しく突出し、著しくデザインを損なうことになる。
これに対してイヤホンアンテナは、イヤホンのケーブルをアンテナとして使用するものである。イヤホンアンテナは、携帯電話のデザインを損なうことなく、感度の劣化、内部ノイズの影響を防止することができる。
このイヤホンアンテナに関して、特開2006−25392号公報には、ケーブルの途中に高周波遮断回路を設け、この高周波遮断回路から装置側のケーブルのみアンテナとして機能させる構成が開示されている。この特開2006−25392号公報の構成によれば、イヤホンのケーブルが人体に接近、接触することによる特性の劣化を防止することができる。
特開2006−25392号公報
しかしながらケーブルの途中に高周波遮断回路を設ける場合には、この高周波遮断回路を設けた部位の構造が複雑になり、またこの部位の形状が大型化する問題がある。また部品点数が増大する問題もあり、さらには高周波遮断回路を設けた部位で機械的強度が低下する問題もある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、これらの問題点を一挙に解決することができる受信装置、中継ケーブル及び電源装置を提案しようとするものである。
本発明の送信機は、受信装置は、本体装置と、前記本体装置と外部装置との間で、信号を伝送する中継ケーブルと、を有し、前記中継ケーブルは、複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルと、前記多芯同軸ケーブルの一端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを本体装置に接続する本体装置側のコネクタと、前記多芯同軸ケーブルの他端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを外部装置に接続する外部装置側のコネクタと、を有し、前記本体装置は、前記芯線ケーブルにより前記信号を前記外部装置に伝送する内蔵の送信部を有し、前記多芯同軸ケーブルの前記被複線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記本体装置側のコネクタにより前記送信部が有するアンテナ入力端に接続され前記送信部は、前記本体装置側の被覆線又は前記外部装置側の被覆線に誘起された高周波信号により所望の放送波を受信する。
本発明の中継ケーブルは、複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルと、前記多芯同軸ケーブルの一端に設けられ、前記芯線ケーブルにより前記外部装置に号を伝送する前記本体装置内蔵の送信部を有する本体装置に前記多芯同軸ケーブルを接続する本体装置側のコネクタと、前記多芯同軸ケーブルの他端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを外部装置に接続する外部装置側のコネクタと、を有し、前記多芯同軸ケーブルの前記被複線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記本体装置側のコネクタにより、前記送信部が有するアンテナ入力端に接続される。
本発明の電源装置は、本体装置の電力を生成する電源部と、一端に設けられたコネクタを介して、前記電源部で生成された電力を前記本体装置に供給するケーブルと、を有し、前記ケーブル、複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルであって、前記被覆線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、前記電源部は、前記芯線ケーブルにより前記電力を前記本体装置に供給し、前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記コネクタにより、前記本体装置に内蔵のチューナーのアンテナ入力端に接続される。
本発明によれば、十分な機械的強度を確保して、簡易かつ小型形状によりイヤホンアンテナを構成することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。なお説明は、以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
6.第6の実施の形態
7.第7の実施の形態
8.変形例
<第1の実施の形態>
[実施の形態の構成]
[全体の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話システムを示す斜視図である。この携帯電話システム1は、中継ケーブル2及びイヤホン3によるイヤホンアンテナによりディジタルテレビジョン放送、ディジタルラジオ放送を受信する。このため携帯電話システム1は、中継ケーブル2を介して、イヤホン3が本体装置である携帯電話4に接続される。この携帯電話システム1は、中継ケーブル2及びイヤホン3の全長が、音楽等の試聴に適した長さに設定され、この実施の形態では1500〔mm〕に設定される。
ここでイヤホン3は、ケーブル6の一端に3ピンのプラグ7が接続され、ケーブル6の他端に右チャンネル及び左チャンネル用のスピーカ8R及び8Lが接続される。中継ケーブル2は、ケーブル10の一端に、イヤホン3のプラグ7を接続するジャック11が設けられ、ケーブル10の他端に、プラグ12が設けられる。携帯電話4は、側面に、プラグ12を接続するジャック13が設けられる。
より具体的に、図3に示すように、イヤホン3は、右チャンネル及び左チャンネル用のスピーカ8R及び8Lからそれぞれ延長する平行2線式のケーブルが、右チャンネル及び左チャンネルのオーディオ信号でアースを共通化した3線式のフラットケーブルに接続される。イヤホン3は、この3線式のフラットケーブルの他端がプラグ7の対応する端子7L、7R、7G(図1参照)に接続される。なおこの実施の形態では、右チャンネル用及び左チャンネル用のスピーカ8R及び8Lからそれぞれ延長する平行2線式のケーブルが、それぞれ長さ450〔mm〕及び100〔mm〕に設定される。またプラグ7から左チャンネル用のスピーカ8Lまでの長さが500〔mm〕に設定される。
中継ケーブル2は、図4に示すように、ケーブル10の途中に、ケーブル10を局所的に加工した中間処理部14が設けられる。ここで図5に断面図及び側面図を示すように、ケーブル10は、いわゆる多芯同軸ケーブルであり、複数の芯線ケーブルLL、LG、LRを被覆線SSで被覆して作成される。なお芯線ケーブルLL、LG、LRは、それぞれアラミド繊維入りの縒り線を被覆して作成され、縒り合わされた後、絶縁体16により覆って一体に保持される。ケーブル10は、この絶縁体16を囲むように銅の網線による被覆線SSが配置され、全体をエラストマーで覆って外皮17が作成される。中継ケーブル2は、芯線ケーブルLL、LR、LGがそれぞれ左チャンネルオーディオ信号のホット側、右チャンネルオーディオ信号のホット側、左チャンネルオーディオ信号及び右チャンネルオーディオ信号に共通のアースに割り当てられる。
中間処理部14は、図1に示すように、被覆線SSを切断し、被覆線SSを本体装置側の被覆線SSAとイヤホン側の被覆線SSBとに分離する部位である。
プラグ12は、偏平形状による10ピンの多極プラグであり、長手方向に端子が密接して連続するように作成される。中継ケーブル2は、このプラグ12の背面側に設けられた配線基板18を介して、ケーブル10の芯線ケーブルLL、LG、LR及び被覆線SSがプラグ12の対応する端子に接続された後、プラグ12の背面を樹脂により被覆して作成される。中継ケーブル2は、この配線基板18上で、アースに割り当てられた芯線ケーブルLGに被覆線SSAが接続される。これにより中継ケーブル2において、本体装置側の被覆線SSAは、中間処理部14側端が何れの部位にも接続されていない開放端とされ、プラグ12側端がアースに接続される。これに対してイヤホン側の被覆線SSBは、全体が何れの部位にも接続されていない状態に設定される。
中継ケーブル2は、本体装置側の被覆線SSAの長さが、UHF帯域であるディジタルテレビジョン放送帯域の中心周波数に対して、ほぼ1/4波長の電気長となるように設定される。より具体的にこの実施の形態では、約150〔mm〕に設定される。これにより中継ケーブル2は、ディジタルテレビジョン放送を受信する場合には、本体装置側の被覆線SSAが1/4波長のモノポールアンテナとして機能するように構成される。中継ケーブル2は、プラグ12のアース端子を介して、この本体装置側の被覆線SSAに誘起した高周波信号を携帯電話4に入力する。
携帯電話4は、ディジタルテレビジョン放送、ディジタルラジオ放送の受信機能を有する携帯電話であり、ディジタルテレビジョン放送、ディジタルラジオ放送を受信するチューナー21が設けられる。携帯電話4は、高周波を遮断する高周波遮断回路20を介して、ジャック11のアース端子がチューナー21のアースに接続される。またコンデンサ22を介して、ジャック11のアース端子がチューナー21のアンテナ入力端に接続される。これにより携帯電話4は、本体装置側の被覆線SSAに誘起された高周波信号をチューナー21に入力する。なお高周波遮断回路20は、例えばチップインダクタにより構成される。
携帯電話4は、このチューナー21から得られる右チャンネル及び左チャンネルのオーディオ信号SAR及びSALをそれぞれ増幅回路23R及び23Lで増幅した後、切替回路24を介して内蔵スピーカ25に入力する。
携帯電話4は、中継ケーブル2が接続されると内蔵スピーカ25へのオーディオ信号SAR及びSALの出力を中止すると共に、ジャック13を介してこれらオーディオ信号SAR及びSALを中継ケーブル2に出力する。これにより携帯電話4は、中継ケーブル2が接続されると、内蔵スピーカ25に代えてイヤホン3によりオーディオ信号SAL、SARをユーザーに提供する。
なお携帯電話4は、切替回路24とジャック13との間にそれぞれ高周波遮断回路26L、26Rが設けられ、また高周波遮断回路27を介してジャック13のアース端子がオーディオ出力側のアースに接続される。これにより携帯電話4は、中継ケーブル2に誘起された高周波信号がオーディオ出力系等に混入しないようにする。なおこれら高周波遮断回路26L、26R、27は、高周波遮断回路20と同様に、チップインダクタにより構成される。
〔中間処理部の詳細構成〕
図6及び図7は、中間処理部14の作成手順の説明に供する側面図である。中継ケーブル2は、図6(A)に示すように、ケーブル10を所定長さに切断した後、図6(B)に示すように、中間処理部14の両端に対応する部位に、それぞれ切り込みが入れられ、外皮17のみが輪切り形状に切断される。続いて図6(C)に示すように、この両端部に対応する部位の切り込みを結ぶように、直線形状に外皮17に切り込みが入れられ、図6(D)に示すように、これらの切り込みによって外皮17が部分的に除去される。これにより中継ケーブル2は、中間処理部14に対応する部位で被覆線SSが露出するように設定される。
続いて中継ケーブル2は、図7(A)において破線により示すように、この露出した部位の被覆線SSが長手方向のほぼ中央部分で2つに切断される。中継ケーブル2は、続いてこの露出した部位の被覆線SSがほぐされた後、図7(B)に示すように、プラグ12側及びジャック11側でそれぞれ側方に突出するように、被覆線SSを構成する裸銅線が捩じって束ねられる。中継ケーブル2は、プラグ12側及びジャック11側で、この束ねた部位の突出する方向が逆方向となるように、またそれぞれ中央に向かって傾くように作成される。中継ケーブル2は、この束ねた裸銅線がほどけないように、束ねた部位が半田付けされる。
中継ケーブル2は、続いて図7(C)に示すように、この束ねた部位を覆い隠すように、外皮17を取り除いた部位を含む一定範囲が樹脂31によりモールディングされ、中間処理部14が作成される。なお中間処理部14において、実用上十分に引っ張り強度を確保できる場合、図8に示すように、被覆線SSの裸銅線をほぐす処理、束ねる処理を省略してもよい。但しこの場合、本体装置側の被覆線SSAとイヤホン側の被覆線SSBとを完全に絶縁するように、外皮17と同様に、一定の範囲で被覆線SSを除去し、絶縁体16が露出するように設定することが望ましい。また図9に示すように、筒形状のコア32にケーブル10を挿通し、このコア32を中間処理部14に配置することにより、本体装置側の被覆線SSAとイヤホン側の被覆線SSBとの高周波的な絶縁を、一段と確実なものとしてもよい。
〔実施の形態の動作〕
以上の構成において、この携帯電話システム1(図1及び図2)では、ユーザーの操作に応動してチューナー21が動作を立ち上げ、このチューナー21で受信されたオーディオ信号SAL及びSARが内蔵スピーカ25から出力される。
携帯電話システム1では、中継ケーブル2が携帯電話4に接続されると、オーディオ信号SAL及びSARが内蔵スピーカ25に代えて中継ケーブル2に出力される。携帯電話システム1では、このオーディオ信号SAL及びSARが中継ケーブル2の芯線ケーブルLL、LR、LGを介してイヤホン3のケーブル6に供給され、このオーディオ信号SAL及びSARによりイヤホン3のスピーカ8L及び8Rが駆動される。携帯電話システム1では、これにより中継ケーブル2を介してイヤホン3にオーディオ信号SAL、SARが伝送され、チューナー21で受信した放送波の音声がイヤホン3によりユーザーに提供される。
携帯電話システム1では、このようにして中継ケーブル2を介してイヤホン3にオーディオ信号SAL、SARを伝送している状態で、中継ケーブル2のケーブル10、イヤホン3のケーブル6に各種の高周波信号が誘起される。
ここで携帯電話システム1では、このオーディオ信号SAL及びSARを伝送する中継ケーブル2のケーブル10が被覆線SSにより囲まれた多芯同軸ケーブルとされ、この被覆線SSが途中で切断され、本体装置側の被覆線SSAとイヤホン側の被覆線SSBに分離される。携帯電話システム1では、この本体装置側の被覆線SSAが携帯電話4側でチューナー21のアンテナ入力端に接続されていることにより、この本体装置側の被覆線SSAで誘起された高周波信号がチューナー21のアンテナ入力端に入力される。
またイヤホン側の被覆線SSBが何れの部位にも接続されていないことにより、イヤホン3のケーブル6に誘起された高周波信号、イヤホン側の被覆線SSBに誘起された高周波信号は、アース用の芯線ケーブルLGを介してチューナー21のアンテナ入力端に入力される。
その結果、携帯電話システム1は、図10に示すように、本体装置側の被覆線SSAによりモノポールアンテナが構成され、このモノポールアンテナに誘起された放送波をチューナー21で受信することになる。また図11に示すように、受信する周波数が低い場合には、本体装置側の被覆線SSAが芯線ケーブルLG、LR、LLと共に同軸伝送路として機能し、イヤホン側の被覆線SSBとイヤホンのケーブル6とによるスリーブアンテナが構成されることになる。
ここで携帯電話システム1では、この本体装置側の被覆線SSAによるモノポールアンテナが、UHF帯域であるディジタルテレビジョン放送波に対応する長さに設定される。これによりディジタルテレビジョン放送波を受信する場合には、本体装置側の被覆線SSAによるモノポールアンテナでテレビジョン放送を受信する。これに対してVHF帯域であるディジタルラジオ放送を受信する場合には、イヤホン側の被覆線SSBとイヤホンのケーブル6とによるスリーブアンテナにより放送波を受信する。
ここで図12に示すように、このイヤホン3のケーブル6、イヤホン側の被覆線SSBは、イヤホン3を装着した場合に、人体に接触し易い部位である。UHF帯域は、この人体による接触等によりアンテナの特性の変化は著しい周波数帯域である。これに対して本体装置側の被覆線SSAは、人体に接触し難い部位である。これによりこの実施の形態では、人体の接触による特性の劣化が激しいUHF帯域において、人体の接触による特性を有効に回避することができる。
すなわち図13は、この携帯電話システム1におけるアンテナのUHF帯域のVSWRを示す特性曲線図である。また図14は、図13との対比により、中間処理部14を設けない場合のVSWRを示す特性曲線図である。図14は、人体の接触部位もアンテナとして機能させる構成の測定結果である。より具体的に図14は、長さ940〔mm〕の多芯同軸ケーブルにより中継ケーブルを作成し、この中継ケーブルの芯線ケーブル及び被覆線を本体装置側端で短絡させてチューナーに入力し、この中継ケーブルの先端にイヤホンを接続した場合の例である。なお図13及び図14は、自由空間で測定した特性であり、破線により受信帯域を示す。この図13及び図14によれば、携帯電話システム1によるアンテナの場合、受信帯域において、VSWRが低減していることが判る。
また図15は、この携帯電話システム1におけるアンテナの自由空間におけるUHF帯域の利得を示す特性曲線図であり、図16及び図17は、この図15の特性を詳細に示す図表である。また図18〜図20は、図15〜図17との対比により、実際に人体に装着した場合の、この携帯電話システム1におけるアンテナの利得を示す特性曲線図及び図表である。また図21〜図26は、これら図15〜図21との対比により、図14の例によるアンテナの測定結果を示す特性曲線図及び図表である。なおこれら図15〜図26において、符号LH及びLVは、それぞれ水平偏波及び垂直偏波のアンテナ入力特性である。
これらの測定結果によれば、自由空間においては、UHF帯域で若干利得が劣るものの、人体に装着した場合、この携帯電話システム1によるアンテナでは、利得が大幅に向上することが判る。
なお中継ケーブル2及びイヤホン3がスリーブアンテナとして機能するVHF帯域では、UHF帯域と同様に、十分なアンテナ利得を確保できることが確認された。
しかしながらこのようにオーディオ信号SAL及びSARを芯線ケーブルLL、LG、LRにより伝送するように構成して、従来手法により途中に高周波遮断回路を設けて被覆線SSを分離する場合には、ケーブル10を途中で切断して繋ぎ直すことになる。この場合、繋ぎ直した部位が複雑化、大型化し、部品点数が増大し、機械的強度が低下する問題がある。特に中継ケーブルの途中が大型化する場合にあっては、デザインが著しく損なわれる問題もある。
すなわち図27(A)は、従来手法により高周波遮断回路を配置する場合の構成を示す断面図及び平面図である。なおこの図27では、図1等について使用した符号を流用して従来構成を説明する。従来手法では、本体装置側とイヤホン側とのケーブル10A及び10Bを配線基板35上で接続し、この配線基板35上の接続において、ケーブル10A及び10B間の接続を種々に設定することになる。またその後、この配線基板35と共に、この接続した部位を樹脂37でモールディングする。なおこの図27において、符号36A〜36Cは、高周波信号を遮断する高周波遮断回路であり、例えばチップインダクタにより構成される。
従ってこの従来手法を適用して中間処理部を作成する場合、図27との対比により図28に示すように、本体装置側のケーブル10Aとイヤホン側のケーブル10Bとを配線基板35上で接続し、この配線基板35上において、ケーブル10A及び10Bの対応する芯線ケーブルLL、LR、LGのみをそれぞれ接続することになる。その後、一点鎖線で示すように、この配線基板35と共に、この接続した部位を樹脂でモールディングし、中間処理部14を作成することになる。
従ってこの方法では、中間処理部14が複雑化、大型化し、部品点数が増大し、機械的強度が低下することになる。なお図28との対比により図29に示すように、配線基板を省略してケーブル10A及び10Bを直接接続する方法も考えられるが、この方法の場合、作業が煩雑になり、接続不良、誤配線等の不良が発生する恐れもある。また何れの手法を適用した場合でも、本体装置側のケーブル10Aとイヤホン側のケーブル10Bとを接続して中間処理部14を作成する場合には、引っ張り強度の低下を避け得ない。
そこで携帯電話システム1では、被覆線SSのみ途中で切断して中間処理部14が作成され(図6〜図7)、これによりこれらの問題点が一挙に解決される。すなわち携帯電話システム1では、被覆線SSのみ途中で切断していることにより、配線基板を設ける必要が無く、その結果、中間処理部14の構成を簡略化し、形状を小型化し、さらには部品点数の増大を防止することができる。
また何より被覆線SSのみ途中で切断していることにより、芯線ケーブルLL、LR、LGによる引っ張り強度は、被覆線SSを切断する前の強度に保持される。ここでこの種の多芯同軸ケーブルは、アラミド繊維入りの縒り線を被覆して芯線ケーブルが作成され、このアラミド繊維により引っ張り強度が確保されている。従って携帯電話システム1では、引っ張り強度の低下による機械的強度の低下も有効に回避することができる。また被覆線SSのみ途中で切断することにより、簡易に作成することができる。
さらにこの実施の形態では、被覆線SSA及びSSBをそれぞれ束ねて側方に突出させ、樹脂によりモールディングした際に、この突出した部位が樹脂に食い込むように設定される。これにより中間処理部14における引っ張り強度を一段と向上することができ、これにより一段と機械的強度が図られる。
またこのように被覆線SSのみ途中で切断して中継ケーブル2を作成する場合には、この途中で切断する箇所を種々に変更することにより、一定の長さの中継ケーブル2を、種々の周波数に対応可能に設定することができる。
〔実施の形態の効果〕
以上の構成によれば、中継ケーブルを多芯同軸ケーブルにより作成するようにして、途中で多芯同軸ケーブルの被覆線のみ切断して部分的にアンテナとして機能するように構成することにより、十分な機械的強度を確保して、簡易かつ小型形状によりイヤホンアンテナを構成することができる。
またこの部分的にアンテナとして機能する部位を本体装置側の部位としたことにより、人体による影響を有効に回避してイヤホンアンテナを構成することができる。
またこの切断した部位にコアを配置することにより、この場合は、本体装置側の被覆線に対して、中間処理部よりイヤホン側で誘起された高周波信号の混入を防止することができ、より理想的なモノポールアンテナとして本体側の被覆線を機能させて特性を向上することができる。
<第2の実施の形態>
図30は、図1との対比により本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム41は、中継ケーブル2、携帯電話4に代えて、中継ケーブル42、携帯電話44が適用される点を除いて、第1の実施の形態の携帯電話システム1と同一に構成される。
ここで中継ケーブル42は、プラグ12、ジャック13を介して、アース用の芯線ケーブルLGと被覆線SSAとがそれぞれ個別に携帯電話44に接続される点を除いて、中継ケーブル2と同一に構成される。
携帯電話44は、アース用の芯線ケーブルLGが、高周波遮断回路27を介して接地される。また被覆線SSAが、高周波遮断回路20を介して接地されると共に、コンデンサ22を介してチューナー21のアンテナ入力端に接続される。携帯電話44は、これらアース用の芯線ケーブルLG及び被覆線SSAの接続が異なる点を除いて、携帯電話4と同一に構成される。
これによりこの携帯電話システム41では、第1の実施の形態と同様に、本体装置側の被覆線SSAをモノポールアンテナとして機能させてディジタルテレビジョン放送を受信する。
この実施の形態のように、アース用の芯線ケーブル及び本体装置側の被覆線を個別に本体装置に接続し、本体装置側の被覆線をモノポールアンテナとして機能させるようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
図31は、図1及び図30との対比により本発明の第3の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム51は、携帯電話4に代えて、携帯電話54が適用される点を除いて、第2の実施の形態の携帯電話システム41と同一に構成される。
携帯電話54は、チューナー21に代えて、ディジタルラジオ放送のみ受信可能なチューナー56が設けられる。携帯電話54は、被覆線SSが接地される。またアース用の芯線ケーブルLGが、高周波遮断回路27を介して接地され、コンデンサ22を介してチューナー56のアンテナ入力端に接続される。携帯電話54は、これらアース用の芯線ケーブルLG及び被覆線SSAの接続が異なる点を除いて、携帯電話44と同一に構成される。
これによりこの携帯電話システム51では、第1の実施の形態におけるVHF帯域と同様に、中継ケーブル42及びイヤホン3をスリーブアンテナとして機能させてディジタルラジオ放送を受信する。なおこのように本体装置側の被覆線SSを同軸伝送路として機能させてスリーブアンテナを構成する場合には、本体装置からのノイズの影響を低減することができる。
この実施の形態のように、本体装置側の被覆線を同軸伝送路として機能するように構成してスリーブアンテナを構成するようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態>
図32は、本発明の第4の実施の形態の携帯電話システムに適用される中継ケーブルを示す平面図である。この中継ケーブル62は、ディジタルラジオ放送及び又はディジタルテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用される。中継ケーブル62は、ケーブル10のイヤホン側端に、リモコン部63が設けられ、このリモコン部63にオフフック、オンフックを操作するスイッチ64、ハンズフリーシステムを構成するマイク65が設けられ、このリモコン部63の端面にジャック11が設けられる。
このリモコン部63に係る構成が異なる点を除いて、この実施の形態の携帯電話及び中継ケーブル62は、上述の第1〜第3の実施の形態と同一に構成される。従ってケーブル10は、上述の実施の形態に比してスイッチ64、マイク66に係る芯線ケーブルが余分に設けられ、これらの芯線ケーブルが携帯電話に接続される。
この実施の形態のように、中継ケーブルの一端にリモコン部を設ける場合にあっても、上述の第1〜第3の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
<第5の実施の形態>
図33は、本発明の第5の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム71は、放送波を利用したダウンロードサービスであるメディアフロー(登録商標)を利用して音楽コンテンツをダウンロードする。この携帯電話システム71は、携帯電話74に充電用電源を供給する電源装置72で、このダウンロードサービスの放送波を受信するアンテナを構成する。
ここで電源装置72は、ケーブル76の両端にそれぞれ電源部75及びコネクタ77が設けられる。ここで電源部75は、商用電源から充電用の電源を生成してケーブル76に出力する。
ケーブル76は、2本の芯線ケーブルLV及びLGを被覆線SSで被覆した多芯同軸ケーブルである。ケーブル76は、電源部75側端が電源部75に直接接続される。またケーブル76は、コネクタ77の背面に設けられた配線基板78を介して、携帯電話74側端がコネクタ77に接続される。ケーブル76は、芯線ケーブルLV及びLGが電源部75で生成した電源の伝送に割り当てられ、配線基板78に設けられたチョークコイル79V及び79Gをそれぞれ介して、芯線ケーブルLV及びLGがそれぞれコネクタ77のホット側電源端子及びコールド側電源端子に接続される。またホット側電源端子に接続される芯線ケーブルLVは、さらに配線基板78に設けられたチョークコイル79Eを介して、コネクタ77のアース端子に接続される。これらチョークコイル79V、79G、79Eにより、携帯電話74は、電源ラインからのノイズ等の進入が防止される。
ケーブル76は、コネクタ77から一定の距離に、中間処理部80が設けられる。ケーブル76は、この中間処理部80で、第1の実施の形態と同様にして、被覆線SSのみが切断され、被覆線SSが、本体装置側の被覆線SSAと、電源部側の被覆線SSBとに分離される。
ケーブル76は、筒形状のコア84に挿通されて、この被覆線SSを切断した箇所にコア84が配置された後、樹脂により被覆して中間処理部80が作成される。
ケーブル76は、電源部側の被覆線SSBが何れの部位にも接続されてない状態に設定され、本体装置側の被覆線SSAが、配線基板78を介して、コネクタ77のアンテナ端子に接続される。これによりこの携帯電話システム71では、第1の実施の形態と同様に、本体装置側の被覆線SSAでモノポールアンテナを構成する。この携帯電話システム71は、この本体装置側の被覆線SSAの長さが、ダウンロードサービスの放送波の波長の、約1/4波長に設定される。
携帯電話74は、コネクタ77を接続するコネクタ81が設けられ、ケーブル76の芯線ケーブルLV及びLGにより伝送された電源をこのコネクタ81を介して電源回路82に入力する。ここで電源回路82は、この電源により内蔵の二次電池を充電する。
チューナー83は、コンデンサ85を介してコネクタ81のアンテナ入力端が接続され、ケーブル76で誘起された高周波信号よりダウンロードサービスの放送波を受信する。携帯電話74は、この受信した放送波を処理して音楽コンテンツを再生し、所定の記録媒体に記録して保持する。またユーザーの操作に応動してこの記録媒体に記録した音楽コンテンツを再生してユーザーに提供する。
この実施の形態によれば、電源装置に本発明を適用して、電源を伝送するケーブルを多芯同軸ケーブルにより作成すると共に、途中でこの多芯同軸ケーブルの被覆線のみ切断して部分的にアンテナとして機能するように設定することにより、十分な機械的強度を確保して、簡易かつ小型形状によりアンテナを構成することができる。
また内蔵アンテナを使用する場合に比して十分なアンテナ利得を確保できることにより、種々の場所で所望する音楽コンテンツを確実にダウンロードすることができる。
また中間処理部にコアを配置したことにより、電源ラインからのノイズ等の混入を低減することができ、さらには中間処理部より電源部側のケーブルをアンテナとして機能しないように設定することができ、より理想的なモノポールアンテナとして本体側の被覆線を機能させて特性を向上することができる。
<第6の実施の形態>
図34は、本発明の第6の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム91は、電源装置72、携帯電話74に代えて、電源装置92、携帯電話94が適用される。
また電源装置92は、配線基板78上において、コールド側電源用の芯線ケーブルLGが高周波遮断回路95を介して被覆線SSAに接続され、さらに高周波遮断回路79Gを介してコネクタ77のコールド側電源端子に接続される。被覆線SSAは、コネクタ77のアンテナ入力端に接続される。電源装置92は、これらコールド側電源用の芯線ケーブルLG及び被覆線SSAの構成が異なる点を除いて、第5の実施の形態の電源装置72と同一に構成される。
携帯電話94は、コネクタ81のアンテナ入力端が高周波遮断回路86を介して接地され、さらにコンデンサ85を介してチューナー83のアンテナ入力端に接続される。携帯電話94は、このチューナー83のアンテナ入力に係る構成が異なる点を除いて、第5の実施の形態の携帯電話74と同一に構成される。
これによりこの第6の実施の形態のように、第5の実施の形態と異なる接続により電源装置のケーブルを携帯電話のチューナーに接続し、このケーブルの本体装置側の被覆線をモノポールアンテナとして機能させるようにしても、第5の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第7の実施の形態>
図35は、本発明の第7の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム101は、電源装置72、携帯電話74に代えて、電源装置102、携帯電話104が適用される。
電源装置102は、ケーブル76の接続が異なる点を除いて、電源装置72と同一に構成される。ここでケーブル76は、芯線ケーブルLV及びLGの電源部75側端が、高周波遮断回路105E及び105Vを介して電源部75に接続される。これにより携帯電話システム101は、この携帯電話システム101で受信する放送波の周波数帯域において、電源部75側の電気長を高周波遮断回路105E及び105Vで制限する。なお高周波遮断回路105E及び105Vは、例えばチップインダクタにより構成される。なお図において、破線により示すように、アース用の芯線ケーブルLGの高周波遮断回路105E側端を被覆線SSBと接続するようにしてもよい。電源装置102は、電源部側の被覆線SSBの長さが、ダウンロードサービスに係る放送波の1/4波長の長さに設定される。
ケーブル76は、配線基板78上において、芯線ケーブルLV及びLEが直接コネクタ77の電源端子に接続される。また配線基板78上において、高周波遮断回路106を介してアース側の芯線ケーブルLGが被覆線SSAに接続され、被覆線SSAがコネクタ77のアース端子に接続される。
携帯電話104は、コンデンサ107を介してコネクタ81のコールド側電源端子がチューナー83のアンテナ入力端に接続され、さらにオーディオ出力系のアースに接続される。また被覆線SSAを接続したコネクタ81のアース端子がチューナー83のアースに接続される。携帯電話104は、これらの接続が異なる点を除いて携帯電話74と同一に構成される。これにより携帯電話104は、ケーブル76の電源部75側の被覆線SSBがアンテナとして機能するスリーブアンテナにより放送波を受信する。
この実施の形態では、電源装置に本発明を適用して、電源を伝送するケーブルを多芯同軸ケーブルにより作成すると共に、途中でこの多芯同軸ケーブルの被覆線のみ切断して電源部側を部分的にアンテナとして機能するように設定するようにしても、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
なお上述の実施の形態においては、被覆線の長さをディジタルテレビジョン放送の周波数に対応する長さ、ダウンロードサービスの放送波に対応する長さに設定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、各種の放送波を受信する場合に広く適用することができる。具体的に、例えば中心周波数200〔MHz〕によるVHF帯域を受信する場合には、アンテナとして機能させる部位の長さが約400〔mm〕となるように中間処理部を設定して、VHF帯域の放送波を受信することができる。
また上述の実施の形態においては、本体装置側の被覆線をモノポールアンテナとして機能させる構成において、イヤホン側の被覆線、電源部側の被覆線については、長さを特に設定しない場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、このイヤホン側の被覆線、電源部側の被覆線の長さの設定により、本体装置側の被覆線によるモノポールアンテナの特性を向上させるようにしてもよい。具体的に、本体装置側の被覆線で受信する受信周波数に対して、イヤホン側の被覆線、電源部側の被覆線で妨害波を抑圧するフィルタ回路を構成することにより、イヤホンのケーブル、電源部で受信した妨害波の混入を低減することができる。なおこの場合、例えばイヤホン側の被覆線、電源部側の被覆線の長さを妨害波の波長の1/2波長として、これらイヤホン側の被覆線、電源部側の被覆線をスタブと機能させてフィルタ回路を構成することができる。
また上述の実施の形態においては、コネクタを使用して着脱可能に中継ケーブル及びイヤホンを接続する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、いわゆる作り付けにより着脱困難に中継ケーブル及び又はイヤホンを接続する場合にも広く適用することができる。
また上述の第4〜第7の実施の形態においては、電源部から延長するケーブルをアンテナとして機能させるように構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、イヤホンアンテナの場合と同様に、中継ケーブルを介して電源部から延長するケーブルを本体装置に接続するようにして、この中継ケーブルをアンテナとして機能させるように構成してもよい。
また上述の実施の形態においては、イヤホン、電源のケーブルをアンテナとして使用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばUSBにより各種の外部機器を本体装置に接続する場合等、各種の外部機器にオーディオ信号、ビデオ信号等の各種信号さらには電力を伝送する場合に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、本発明を携帯電話システムに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、放送波の受信機能を備えた携帯音楽プレイヤー等、種々の受信装置に広く適用することができる。
本発明は、ディジタルテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話システムを示す斜視図である。 図2の携帯電話システムに適用されるイヤホンを示す側面図である。 図2の携帯電話システムに適用される中継ケーブルを示す側面図である。 図4の中継ケーブルに適用される多芯同軸ケーブルを示す図である。 図5の中継ケーブルの処理の説明に供する図である。 図6の続きの説明に供する図である。 図5の中継ケーブルの他の処理の説明に供する図である。 図5の中継ケーブルの図8とは異なる他の処理の説明に供する図である。 図2の携帯電話システムによるモノポールアンテナの説明に供する図である。 図2の携帯電話システムによるスリーブアンテナの説明に供する図である。 図2の携帯電話システムにおける人体の影響の説明に供する図である。 図2の携帯電話システムによるアンテナのVSWRを示す特性曲線図である。 図13との対比により従来構成によるアンテナのVSWRを示す特性曲線図である。 図2の携帯電話システムによるアンテナの特性を示す特性曲線図である。 図15の特性曲線図における垂直偏波の特性を示す図表である。 図15の特性曲線図における水平偏波の特性を示す図表である。 従来構成によるアンテナの特性を示す特性曲線図である。 図18の特性曲線図における垂直偏波の特性を示す図表である。 図18の特性曲線図における水平偏波の特性を示す図表である。 図2の携帯電話システムによるアンテナの人体装着時の特性を示す特性曲線図である。 図21の特性曲線図における垂直偏波の特性を示す図表である。 図21の特性曲線図における水平偏波の特性を示す図表である。 従来構成によるアンテナの人体装着時の特性を示す特性曲線図である。 図24の特性曲線図における垂直偏波の特性を示す図表である。 図24の特性曲線図における水平偏波の特性を示す図表である。 従来構成により多芯同軸ケーブルを接続する場合を示す図である。 図27の構成を適用して多芯同軸ケーブルを接続する場合を示す図である。 直接多芯同軸ケーブルを接続する場合を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の第3の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の第4の実施の形態に係る携帯電話システムに適用される中継ケーブルを示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の第6の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の第7の実施の形態に係る携帯電話システムを示す接続図である。
符号の説明
1、41、51、71、91、101……携帯電話システム、2、42、62……中継ケーブル、3……イヤホン、4、44、54、74、94、104……携帯電話、10、76……多芯同軸ケーブル、14、80……中間処理部、21、56、83……チューナー、32、84……コア、75……電源部、LE、LG、LL、LR、LV……芯線ケーブル、SS、SSA、SSB……被覆線

Claims (4)

  1. 本体装置と、
    前記本体装置と外部装置との間で、信号を伝送する中継ケーブルと、
    を有し、
    前記中継ケーブルは、
    複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルと、
    前記多芯同軸ケーブルの一端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを本体装置に接続する本体装置側のコネクタと、
    前記多芯同軸ケーブルの他端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを外部装置に接続する外部装置側のコネクタと、
    を有し、
    前記本体装置は、前記芯線ケーブルにより前記信号を前記外部装置に伝送する内蔵の送信部を有し、
    前記多芯同軸ケーブルの前記被複線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、
    前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記本体装置側のコネクタにより前記送信部が有するアンテナ入力端に接続され
    前記送信部は、前記本体装置側の被覆線又は前記外部装置側の被覆線に誘起された高周波信号により所望の放送波を受信する
    受信装置。
  2. 前記外部装置、イヤホンである
    請求項に記載の受信装置。
  3. 複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルと、
    前記多芯同軸ケーブルの一端に設けられ、前記芯線ケーブルにより前記外部装置に信号を伝送する前記本体装置内蔵の送信部を有する本体装置に前記多芯同軸ケーブルを接続する本体装置側のコネクタと、
    前記多芯同軸ケーブルの他端に設けられ、前記多芯同軸ケーブルを外部装置に接続する外部装置側のコネクタと、
    を有し、
    前記多芯同軸ケーブルの前記被複線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、
    前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記本体装置側のコネクタにより、前記送信部が有するアンテナ入力端に接続され
    中継ケーブル。
  4. 本体装置の電力を生成する電源部と、
    一端に設けられたコネクタを介して、前記電源部で生成された電力を前記本体装置に供給するケーブルと、
    を有し、
    前記ケーブル、複数の芯線ケーブルと、前記複数の芯線ケーブルを被覆する被覆線とを有する多芯同軸ケーブルであって、
    前記被覆線は、局所的に切断され、前記本体装置側の被覆線と前記外部装置側の被覆線とに分離されており、
    前記電源部は、前記芯線ケーブルにより前記電力を前記本体装置に供給し、
    前記複数の芯線ケーブル及び前記本体装置側の被覆線は、前記コネクタにより、前記本体装置に内蔵のチューナーのアンテナ入力端に接続される
    電源装置。
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