JP4737178B2 - 管接続構造、弁、管継手及び冷凍装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1に係る管接続構造を図面に基づき説明する。本実施の形態に係る管接続構造は、空気調和機などの冷凍装置の分野では、冷媒回路中の食い込み式管継手に適用される他、分離型空気調和機の室外機に室内外連絡配管を接続する閉鎖弁における管継手部などに適用される。図1はこのような管接続構造を食い込み式管継手の管継手部に採用した食い込み式管継手の外観斜視図であり、図2は同食い込み式管継手の締結開始時の状態における部分断面図であり、図3は同食い込み式管継手における把持部の反継手本体側の側面図であり、図4は同食い込み式管継手の締結完了後の部分断面図である。また、図5は本実施の形態に用いられる特殊工具の外観斜視図である。なお、以下の説明において、本明細書において前後の方向をいうときは、継手本体1側(例えば、図2における左側)を前側とし、結合部材2側(例えば、図2における右側)を後側とする。また、この点については、後述する各実施の形態においても同様とする。
継手本体1は、配管Pを接続するに先立ち、被接続側機器から導出される接続部としての配管Paに取り付けられている。配管Pの接続は、先ず結合部材2の貫通孔21に配管Pを差し込み、結合部材2を配管Pに外装する。そして、配管Pの先端部をフェルール3の挿通孔31を通して差込口16に挿入し、その先端を段部18に当接させた状態として結合部材2を継手本体1に螺合する。この状態が図2である。
(1)外形が8角形以上の偶数の正多角形(この実施の形態においては正12角形)に形成された把持部23を一般工具で把持して結合部材2が締結される。そして、結合部材2が締結される状態になったときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されている。このため、一旦配管Pが接続された後は、誰でもが容易に結合部材を緩めることができない。したがって、特殊工具40を有する専門業者以外の者は継手本体1に螺合される管接続部22を緩めたり、管接続部22を緩めて配管Pを取り外したりすることができなくなる。また、この管接続構造が冷凍装置に用いられている場合には、不用意な冷媒ガス漏れや、冷媒ガスの大気への放出が回避され、フロンガスの大気への放出量の削減に寄与することができる。
次に、実施の形態2について図7に基づき説明する。実施の形態2は、本発明に係る管接続構造の特徴をフレア式管継手に適用したものである。なお、実施の形態1における食い込み式管継手と共通する部分には同一の符号を付しその説明を簡略化する。
継手本体1は、実施の形態1に係る食い込み式管継手と同様、基部11の前側にソケット部12が形成されるとともに、基部11の外周部の後側に雌ねじ筒部13が形成され、さらに、基部11の軸心部の後側に雌ねじ筒部13内の空間部に突出する軸部14が形成されている。雌ねじ筒部13内には、結合部材2の螺合部としての雌ねじ13aが形成されている。基部11及び雌ねじ筒部13の外形は、六角ナット状に一体的に形成されている。基部11からソケット部12にかけての軸心部には配管Paを差し込む差込口17が形成され、基部11から軸部14にかけての軸心部には、軸部14の先端側に連通する連通孔14bが形成されるとともに、軸部14の先端にはフレア受面51が形成されている。
先ず、実施の形態1の場合と同様に、継手本体1が被接続側装置の配管Paに取り付けられる。そして、結合部材2が接続しようとする配管Pに外装される。また、配管Pの先端部にフレア部53が形成される。次いで、フレア部53をフレア受面51に押し当てながら結合部材2を締め付ける。このとき結合部材2は把持部23の外面を一般工具に挟んで保持しながら締結される。このようにして結合部材2の締結が完了の状態になると、結合部材2を締結するための回転トルクが所定値に到達して、結合部材2の締結が終了するとともに、ナット状の外形に形成された把持部23の角部が磨耗し、スパナ、モンキー等の一般工具により結合部材2をさらに締め付けることが不能となる。また、一般工具が空回りするまで締め付けることにより、一旦締結された結合部材2の把持部23に対し一般工具を用いても、結合部材2を緩めることができなくなる。このように、この実施の形態に係るフレア式管継手も実施の形態1と同様本発明の特徴的構成を備えている。
(1)上記各実施の形態において、把持部23は、外形が正12角形とされているが、前述のように、8角形以上の他の偶数の正多角形としてもよい。
Claims (9)
- 配管を接続する被接続側機器に取り付けられる継手本体と、継手本体に接続する配管に外装される結合部材とを具備し、
前記継手本体は結合部材を螺合する螺合部を有し、
前記結合部材は、継手本体に螺合される管接続部と、管接続部の反継手本体側に位置するとともに、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部とを有し、
前記把持部は、外形が8角形以上の偶数の正多角形に形成され、前記継手本体に対する結合部材の締め付けが完了するときには、少なくとも正多角形を成す角部が、対向する2辺を把持する一般の締結工具により緩めることができない程度に磨耗するように形成されていることを特徴とする管接続構造。 - 前記把持部は、軸方向の長さ寸法が対向する平行2辺を把持する一般工具の幅と同程度又はそれ以下に形成されていることを特徴とする請求項2記載の管接続構造。
- 前記把持部は、結合部材の締め付けトルクが締結完了時のトルクに到達したときには、少なくとも多角形を成す角部が、対向する平行2辺を把持する一般の締結工具によりさらに締め付けることができない程度に磨耗するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の管接続構造。
- 前記結合部材は、予め用意された特殊工具の係合部を係合させる係合部を備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の管接続構造。
- 前記結合部材における係合部は、この結合部材の軸心を中心とする所定円周上において、均等間隔で配置された所定深さの複数の係合穴部であり、前記特殊工具における係合部は、前記複数の係合穴部の内の一部の複数の係合穴部に係合する複数の係合突部であることを特徴とする請求項4記載の管接続構造。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の管接続構造を管接続部に用いた弁。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の管接続構造を管接続部に用いた管継手。
- 請求項6記載の弁を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
- 請求項7記載の管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
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