JP4736347B2 - 燃料電池の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の冷却水中のイオンを除去するイオン交換器を有する燃料電池の制御装置に関する。
燃料電池を含む高電圧回路は、それからの漏電を防止すべく、その近傍に位置する導体(例えば、車両のボディ)との間で絶縁されている必要がある。このような燃料電池とその近傍の導体間の絶縁抵抗を低下させる要因の一つとして、冷却水中のイオン濃度及び冷却水温度に依存する冷却水の導電率がある。
燃料電池の分野では、冷却水中のイオン濃度を低減すべく、燃料電池の運転状態に応じて冷却水中に存在するイオンを除去するイオン交換器を冷却液循環系に設けた様々な燃料電池システムが提案されている。
例えば、冷却水の循環経路とバイパス経路とを用意し、バイパス経路にイオン交換器を設け、燃料電池の起動時にイオン交換器への通水量が増加するようにイオン交換器への通水量を制御する弁を備えた燃料電池用の冷却水循環供給システムがある(特許文献1参照)。
また、イオンの量が一定の場合には、冷却水温度の上昇に伴って導電率が上昇することに鑑み、冷却水温度がサーモスタット作動温度以下の低温域では、冷却水を燃料電池とイオン交換器との間で循環させてイオン濃度を下げておき、冷却水温度がサーモスタット作動温度に達した後の高温域では、冷却水を燃料電池とラジエータとの間で循環させる燃料電池の冷却方法がある(特許文献2参照)。
また、冷却水の循環流路と、導電率低減装置を通過するバイパス流路と、バイパス流路への冷却水のバイパス割合を調節するバルブと、冷却水の導電率を検出する導電率センサと、導電率に基づいてバルブによる冷却水バイパス割合を制御する制御装置を備える燃料電池冷却液の導電率管理装置がある(特許文献3参照)。
一方、電圧計で冷却液電圧を測定し、冷却液の導電率に依存する冷却液電圧が第1の所定の電圧以下である場合に漏れ電流を報告し、冷却液電圧が第2の所定の電圧以下である場合に、冷却液の導電率の増大を警告する燃料電池スタック冷却液導電率センサがある(特許文献4参照)。
また、本願発明に関連する先行技術として、特許文献5及び6に記載された発明がある。
特開2004−14324号公報 特開2003−123813号公報 特開2002−313377号公報 特開2002−216825号公報 特開2002−216817号公報 特開2000−208157号公報
ところで、例えば、燃料電池が長時間起動されなかった場合には、冷却液の配管やラジエータなどから溶出した大量のイオンにより、燃料電池の起動時における冷却液中の導電率が高くなっていることがある。この場合、特許文献1〜3記載の技術によれば、イオン交換器を流れる冷却水の流量が増大するように制御が行われることで、導電率を低減することができると考えられる。
しかしながら、特許文献1〜3記載の技術に特許文献4に記載されたような導電率の増大を警告する技術が適用された場合を想定すると、イオン交換器によるイオン除去により導電率の低下が完了する前に、導電率に基づく警告が発せられてしまう可能性があった。
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであり、イオン交換器による導電率の改善中に、導電率を要因とした報知が行われてしまうことを防止することができる燃料電池の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、燃料電池の冷却水通路と、
前記冷却水通路を流れる冷却液の導電率を要因の一つとする前記燃料電池に対する絶縁抵抗の低下を検出する絶縁抵抗低下検出手段と、
前記燃料電池に対する絶縁抵抗が所定値以下となった場合にそのことを報知する報知手段と、
前記冷却水通路を流れる冷却水中のイオンを除去するイオン交換器と、
前記イオン交換器へ冷却水が流れ始めてから所定時間が経過するまでの間、又は冷却水の温度が所定値以上になるまでの間、前記報知手段による報知を禁止する報知禁止手段とを備えることを特徴とする燃料電池の制御装置である。
また、本発明は、燃料電池の冷却水通路と、
前記冷却水通路を流れる冷却水の導電率を要因の一つとする前記燃料電池に対する絶縁抵抗の低下を検出する絶縁抵抗低下検出手段と、
前記燃料電池に対する絶縁抵抗が所定値以下となった場合にそのことを報知する報知手段と、
前記冷却水通路を流れる冷却水中のイオンを除去するイオン交換器と、
前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
前記イオン交換器へ冷却水が流れ始めてから前記冷却水温度検出手段により検出される前記冷却水の温度が所定温度以上になるまでの間、前記報知手段による報知を禁止する報知禁止手段と
を備えることを特徴とする燃料電池の制御装置である。
本発明によると、イオン交換器へ冷却水が流れ始めてから所定時間が経過、又は冷却水の温度が所定値以上になるまでの間は、冷却液の導電率を要因として燃料電池に対する絶縁抵抗が所定値以下になったとしても、そのことが報知されることが防止される。即ち、絶縁抵抗低下の要因が冷却液の導電率のみにある場合、このような絶縁抵抗低下は、イオン交換器によるイオン除去により導電率が低減されることで解消する可能性がある。このような場合にまで、絶縁抵抗の低下が報知されることを本発明は防止することができる。また、所定時間は、イオン交換器によるイオン除去により十分に導電率の低下を図ることができる時間を考慮して規定することができる。
好ましくは、本発明による燃料電池の制御装置は、前記冷却水通路は、前記燃料電池と前記冷却水の冷却器との間を循環する第1の循環経路と、前記冷却器をバイパスする第2の循環経路とを含み、
前記第2の循環経路を流れる冷却水量を調整するバイパスバルブと、
前記燃料電池の運転状態に応じて前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御するバイパスバルブ制御手段をさらに備え、
前記イオン交換器は前記第2の循環経路上に設けられているように構成される。
また、好ましくは、本発明による燃料電池の制御装置は、前記バイパスバルブ制御手段は燃料電池の始動時に前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御するように構成することができる。
燃料電池の始動時では、冷却水中に溶出した大量のイオンにより導電率が高くなっていることがあり、これによって絶縁抵抗低下が報知される可能性が高い。したがって、燃料電池の始動時にイオン交換器でイオンを除去する一方、絶縁抵抗低下の報知を禁止することで、イオン交換器により冷却液の導電率が改善される前に、導電率を要因とする絶縁抵抗低下の報知が行われることを防止することができる。
また、好ましくは、本発明による燃料電池の制御装置は、前記冷却水の導電率が所定の閾値以上になったことを検出する導電率検出手段をさらに備え、
前記導電率検出手段で所定の閾値以上の導電率が検出されたときに、前記バイパスバルブ制御手段が前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御するとともに、前記報知禁止手段が所定時間が経過するまで前記報知手段による報知を禁止するように構成することができる。
このようにすれば、冷却液の導電率が高くなったときに、イオン交換器でイオンを除去する一方、絶縁抵抗低下の報知を禁止することで、イオン交換器により導電率が改善される前に、絶縁抵抗低下の報知が行われることを防止することができる。
本発明によれば、イオン交換器による導電率の改善中に、導電率を要因とした報知が行われてしまうことを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
図1は、本発明による燃料電池の制御装置が適用された燃料電池システムの構成例(燃料電池の制御装置の実施形態)を示す図である。図1には、燃料電池1に対する冷却水の循環系と、冷却水中のイオン濃度を調整する構成と、燃料電池1を含む高電圧回路に対する絶縁抵抗低下を検出する構成とが示されている。
燃料電池1は、複数のセルが積層されたセルスタックからなる。各セルは、電解質と、電解質を両側から挟む燃料極(アノード)及び空気極(カソード)と、燃料極及び空気極を挟む燃料極側セパレータ及び空気極側セパレータとからなる。
燃料極は、拡散層と触媒層とを有し、水素ガスや水素リッチガスなどの水素を含む燃料が図示せぬ燃料供給系により燃料極に供給される。燃料極に供給された燃料は、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、酸化反応により水素がプロトン(水素イオン)と
電子とに分離される。水素イオンは電解質を通って空気極に移動し、電子は外部回路を通って空気極に移動する。
一方、空気極は、拡散層と触媒層とを有し、空気等の酸化剤ガスが図示せぬ酸化剤供給系により空気極に供給される。空気極に供給された酸化剤ガスは、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、酸化剤ガスと、電解質を通って空気極に到達した水素イオンと、外部回路を通って空気極に到達した電子とによる還元反応により、水が生成される。
このような燃料極における酸化反応と空気極における還元反応の際に、外部回路を通る電子が燃料電池1のセルスタックの両端子間に接続される負荷2に対する電力として使用される。
燃料電池1は、その発電に伴って発熱する。一方、燃料電池1は、その運転に適した温度が予め定められており、運転がそれに適した温度で行われるように、燃料電池1を冷却水で冷却する冷却水の循環系が設けられている。
図1において、燃料電池1の冷却水の循環系(冷却水通路)は、次のように構成されている。燃料電池1は、冷却水の入口及び出口を有し、冷却水の入口は、配管3を介して、冷却水を循環させる循環ポンプ(冷却水ポンプ)4の出口に接続されている。
一方、燃料電池1の冷却水の出口は、配管5を介して、冷却水を冷却するラジエータ(冷却器)6の入口に接続されている。また、ラジエータ6の冷却水の出口は、配管7を介して三方弁8の第1の入口に接続されており、三方弁8の出口は、配管9を介して循環ポンプ4の入口に接続されている。このようにして、燃料電池1とラジエータ6との間で冷却水が循環する第1の循環通路が形成されている。
また、配管5には、その途中から分岐するバイパス管10の一端が接続されており、バイパス管10の他端は、三方弁8の第2の入口に接続されている。また、配管5とバイパス管10との間には、イオン交換器11がバイパス流路に対して並列に設けられている。具体的には、バイパス管10よりも燃料電池1の出口側において配管5から分岐する配管12の一端が設けられており、配管12の他端はイオン交換器11の入口に接続されている。一方、イオン交換器11の出口は、配管13を介してバイパス管10に接続されている。イオン交換器11は、イオン除去フィルタとして機能するイオン交換樹脂を有しており、冷却水中に含まれる導電性イオンを除去する。
これによって、三方弁8が第1の入口を閉じて第2の入口と出口とを接続している間では、冷却水は、ラジエータ6を経由することなくバイパス管10及びイオン交換器11に流入し、イオン交換器11で導電性イオンが除去された冷却水が三方弁8を介して循環ポンプ4へ流れる。このようにして、冷却水がラジエータ6をバイパスしてバイパス管10及びイオン交換器11と燃料電池1との間で循環し、その一部がイオン交換器11を通過するバイパス流路として機能する第2の循環経路が形成されている。
第1の循環経路を流れる冷却水の流量と、第2の循環経路を流れる冷却水の流量とは三方弁8を構成する図示せぬ弁の開度を調整することによって行われる。三方弁8は電磁弁を用いて構成されており、三方弁8の制御は、温度センサ14の出力に基づき、ECU(Electric Control Unit)15によって行われる。
温度センサ14は、配管5の、燃料電池1の冷却水の出口の直後における位置に設けられている。温度センサ14は、燃料電池1から排出された直後の冷却水の温度を検知し、その検知出力信号をECU15に入力する。
ECU15は、CPU(Central Processing Unit),メモリ,入出力インタフェース等から構成されており、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、三方弁8の動作を制御する。このとき、ECU15は、温度センサ14で検知される冷却水の温度に応じて第1及び第2の循環経路を流れる冷却水の流量を制御するための制御信号を三方弁8に与える。
ECU15は、温度センサ14で検知される冷却水の温度が所定の閾値以下である間は、第1の循環経路へ流れる冷却水の量よりも第2の循環経路へ流れる冷却水の量が多くなるように三方弁8を制御する。このとき、ECU15は、三方弁8の第1の入口を完全に閉じて、冷却水が第2の循環経路のみを循環するようにすることもできる。
一方、ECUは、温度センサで検知される冷却水の温度が所定の閾値を上回っている間は、第2の循環経路へ流れる冷却水の量よりも第1の循環経路へ流れる冷却水の量が多くなるように、三方弁8を制御する。このとき、ECU15は、三方弁8の第2の入口を完全に閉じて、冷却水が第1の循環経路のみを循環するようにすることもできる。
ところで、燃料電池1を含む高電圧回路は、それからの漏電を防止すべく、その近傍に位置する導体(車両のボディ等)16から絶縁されている。しかし、燃料電池1の冷却水中のイオンが冷却水の導電率を上昇させ、この導電率が一因となって燃料電池1と導体16との間の絶縁抵抗17を低下させる可能性がある。
このため、図1に示すように、燃料電池1と負荷2とを接続する外部回路と導体16との間に絶縁抵抗低下検出回路18が設けられ、ECU15によって絶縁抵抗の低下が監視されるように構成されている。
図2(A)は、絶縁抵抗低下検出回路18の構成例を示す図である。図2(A)において、絶縁抵抗低下検出回路18は、燃料電池1と負荷2とを接続する外部回路と導体16との間に接続されたコンデンサ19と、コンデンサ19に対して並列に接続された交流源20と、コンデンサ19に対して並列に接続されコンデンサ19の両端間の電圧を測定する電圧計21とを備えている。
電圧計21で測定される電圧は、燃料電池1と導体16との間の絶縁抵抗17による抵抗値が正常な場合には、図2(B)において実線で示される波形となる。これに対し、絶縁抵抗17の抵抗値が低下してくると、図2(B)において破線で示すように、その振幅が小さくなる。
このように、電圧計21で検知される電圧値は、絶縁抵抗値が小さくなるほど小さくなる。冷却液の導電率が絶縁抵抗の低下の要因となる場合、電圧計21で検知される電圧値は、冷却水の導電率が高くなるほど小さくなる。
電圧計21で検知される電圧値は、ECU15に入力される。ECU15は、電圧計21からの電圧値と比較すべき第1の閾値と第2の閾値とを予め有している。ECU15は、電圧値が第1の閾値以下である場合には、絶縁抵抗値が許容できない範囲まで低下していることを外部に報知すべく、そのことを示す第1のランプ22を点灯させる。
また、ECU15は、電圧値が第2の閾値以下である場合には、絶縁抵抗値が許容できるが警告すべきレベルにまで達していることを外部に報知すべく、そのことを示す第2のランプ23を点灯させる。第1の閾値と第2の閾値との関係は、第1の閾値<第2の閾値である。
以上の構成によると、例えば、燃料電池1が停止状態で長時間放置されていたような状態では、冷却水は冷えている。このため、燃料電池1が起動し、その発熱により冷却水の温度が所定の閾値を上回るまでにはある程度の時間を要する。一方、燃料電池1が長時間放置されていたような状態では、配管やラジエータ6などからのイオンの溶出により、冷却水中のイオン濃度が高まっていることがある。冷却水の導電率は、冷却水の温度の上昇に応じて上昇する。これによって、導電率が少なくとも絶縁抵抗を警告レベルまで低下させる可能性がある。
そこで、上述したように、燃料電池1が起動してから冷却水の温度が所定の閾値を上回るまでの間(「低温域」又は「暖機中」と呼ぶ)は、第2の循環経路に多くの冷却水が流れるようにECU15が三方弁8を制御する。
例えば、ECU15は、燃料電池1の起動信号及び停止信号を外部から受け取るように構成されており、起動信号を受け取ると、燃料電池1が起動してから温度センサ14で検知される冷却水の温度が所定の閾値を上回るまでの間、三方弁8の第1の入口が完全に閉じて冷却水が第2の循環経路のみを循環するように、三方弁8の動作を制御する。したがって、燃料電池1の起動によって循環ポンプ4が冷却水を循環させ始めると、大量の冷却水がイオン交換器11に流れ始める。これによって、冷却水中のイオンを短時間でイオン交換器11により除去することができる。
その後、ECU15は、冷却水の温度が所定の閾値を上回ると、冷却水の温度が高温域に達した(暖機が終了した)ものとして、三方弁8の第1の入口の開度を大きくするとともに、第2の入口の開度を小さくし、第1の循環経路への流量が第2の循環経路への流量よりも多くなるようにする。これによって、通常運転時における第2の循環経路への冷却水の流量が低減される。したがって、循環ポンプ4による損失を抑えることができ、また、循環ポンプ4のサイズを低減することができる。
その後、ECU15は、温度センサ14で検知される冷却水の温度に応じて、例えば、冷却液の温度が所定の閾値を下回れば、第2の循環経路を流れる冷却水の流量が第1の循環経路を流れる冷却水の流量よりも多くなるように三方弁8を制御する。
上述した動作によれば、燃料電池1が長時間放置され、冷却水中のイオン濃度が高まっていても、燃料電池1が起動すると、イオン交換器11に冷却水が流れ始め、暖機が終了する(冷却水の温度が所定の閾値以上になる)までの間に、イオン交換器11でイオンが急速に除去されることで、冷却水の導電率の上昇を抑えることができる。
しかしながら、燃料電池1の起動時における冷却水中のイオン濃度によっては、イオン交換器11でイオンが除去され導電率の低下が図られている間に、導電率を要因として、絶縁抵抗低下検出回路18で絶縁抵抗の低下を警告するレベルの電圧値が検知され、そのことが第2のランプ23により報知されてしまう可能性がある。即ち、イオン交換器11に冷却水を流す前の状態でイオン交換器の下流側に存在した導電率の高い冷却水が循環することで絶縁抵抗が低下してしまうことや、冷却水の温度上昇に伴う導電率の上昇などの理由により、イオン交換器11によって冷却水の導電率を低下させているにも拘わらず、絶縁抵抗の低下の警告が発せられるおそれがあった。このような、導電率の改善中に導電率を起因とする絶縁抵抗低下の警告が発せられてしまうことは好ましいことではない。
そこで、ECU15は、上述した三方弁8の制御とは別に、絶縁抵抗低下検出回路18の出力に基づく絶縁抵抗低下判定処理のマスク/マスク解除処理を行う。ECU15は、マスク/マスク解除処理にあたって、CPUを用いた時計機能により実現される第1タイ
マ25及び第2タイマ26を使用する。
第1タイマ25は、燃料電池1が停止されてから次に起動されるまでの時間を計時するタイマである。第1タイマ25は、ECU15に燃料電池1の停止信号が入力された場合にリセットされ且つ計時を開始する。第2タイマ26は、燃料電池1が起動してから所定時間を計時するタイマであり、ECU15によって、計時開始及びリセットが制御される。第2タイマ26にセットされる所定時間としては、例えば、実験等によって求められるイオン交換器がイオン濃度を十分に低減させるに必要な時間が設定される。
図3は、ECU15による、マスク/マスク解除処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、ECU15に対し、燃料電池1の起動信号が入力されることで開始する。最初に、ECU15は、燃料電池1が停止状態で長時間放置されたか否かを判定する(S01)。
即ち、ECU15は、第1タイマ25のタイマ値を参照し、タイマ値が所定の時間を越えているか否かを判定する。そして、ECU15は、タイマ値が所定の時間を越えていれば、燃料電池1が長時間放置されていたと判定し(S01;Yes)、処理をステップS02に進める。そうでない場合には、ECU15は、燃料電池1が長時間放置されていないと判定し(S01;No)、処理をステップS04に進める。
ステップS02では、ECU15は、イオン交換器11によるイオンの除去が開始されてから所定時間が経過したか否かを判定する。即ち、ECU15は、ステップS01からステップS02に処理が進む場合(長時間放置されていたと判定した場合)に、第2タイマ26による所定時間の計時を開始させる。そして、ECU15は、ステップS02にて、第2タイマ26のタイマ値を参照し、所定時間を経過しているか否かを判定する。
第2タイマ26のタイマ値が所定時間を経過している場合(S02;Yes)には、ECU15は、処理をステップS04に進める。そうでない場合(S02;No)には、ECU15は、処理をステップS03に進める。
ステップS03では、ECU15は、絶縁抵抗低下判定処理を未実施状態にする。即ち、当該処理をマスクする。そして、処理をステップS02に戻す。これに対し、ステップS04では、ECU15は、絶縁抵抗低下判定処理を実施状態にする。即ち、当該処理に対するマスクを解除する。そして、第2タイマ26をリセットし、当該マスク/マスク解除処理を終了する。
図4は、ECU15による絶縁抵抗低下判定処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、図3のステップS04へ処理が進み、当該処理のマスクが解除されることによって実行される。
図4において、ステップS101では、ECU15は、絶縁抵抗低下検出回路18からの電圧値と予め用意されている第1の閾値とを比較し、電圧値が第1の閾値以下か否かを判定する。このとき、電圧値が第1の閾値以下である場合(S101;Yes)には、絶縁抵抗の低下が許容できない範囲まで達しているものとして、そのことを報知する(S102)。この報知は、第1のランプ22を点灯させることにより行う。
これに対し、電圧値が第1の閾値以下でない場合(S101;No)には、ECU15は、電圧値と第2の閾値とを比較し、電圧値が第2の閾値以下か否かを判定する(S103)。このとき、電圧値が第2の閾値以下である場合(S103;Yes)には、ECU15は、絶縁抵抗の低下が許容範囲ではあるが警告レベルにまで達しているものとして、絶縁抵
抗低下の警告を報知する(S104)。この報知は、第2のランプ23を点灯させることにより行う。
電圧値が第2の閾値以下でない場合(S103;No)には、ECU15は処理をステップS101に戻し、例えば、自身に燃料電池1の停止信号が入力されるまで、当該処理を繰り返し行う。
以上のようにして、燃料電池1の起動時においては、ECU15が、燃料電池1が停止状態で長時間放置されたか否かを判定し、長時間放置されている場合には、所定時間が経過するまでの間(第2タイマ26がタイムアウトになるまでの間)、絶縁抵抗低下判定処理を実施しない。
したがって、この間に絶縁抵抗低下検出回路18にて、絶縁抵抗低下の警告レベルの電圧が検出されたとしても、そのことを示す報知(第2のランプ23の点灯)は行われない。これによって、イオン交換器11により導電率が改善される前に、導電率の悪化を要因とする警告が報知されてしまうことを防止することができる。
さらに、図1に示す燃料電池システムでは、燃料電池1の運転中において冷却水の導電率が上昇した場合にも、イオン交換器11に冷却水が流れるようにして導電率の低下を図るとともに、所定時間が経過するまで上述した絶縁抵抗低下判定処理をマスクする。このため、燃料電池システムは、次のような構成を持つ。
図1において、配管5の燃料電池1の冷却水の出口の直後における位置には、冷却水の導電率を検知する導電率センサ24が設けられている。導電率センサ24は、例えば冷却水中に配置される電極間の抵抗に応じた冷却水中の導電率を検知するものであり、この検知出力をECU15に入力する。
ECU15は、導電率センサ24で検知される導電率と対比すべき導電率閾値を予め有している。導電率閾値として、絶縁抵抗低下検出回路18にて測定される電圧値が冷却水の導電率のみを要因とする絶縁抵抗低下によって第2の閾値以下になる場合の導電率よりも低い値が設定される。
図5は、ECU15によって実行される導電率低減処理の例を示すフローチャートである。当該処理は、例えば、燃料電池1の暖機が終了した後(燃料電池1が起動してから冷却液の温度が所定値以上になった後)に開始される。図5において、最初に、ECU15は、導電率センサ24で検知される導電率が導電率閾値以上か否かを判定する(S201)。
このとき、導電率が導電率閾値以上でなければ(S201;No)、処理がステップS201に戻る。これに対し、導電率が導電率閾値以上であれば(S201;Yes)、ECU15は、絶縁抵抗低下判定処理をマスクする(S202)。即ち、ECU15は、絶縁抵抗低下判定処理を実行しない状態にする。
続いて、ECU15は、第2の循環経路への冷却水の流量が第1の循環経路への冷却水の流量よりも多くなるように、三方弁8を制御する(S203)。これによって、冷却水がイオン交換器11に流れるようになり、冷却液中のイオン除去が開始される。
ステップS203が終了すると、ECU15は、所定時間が経過するのを待つ(S204のループ処理)。ここでの所定時間は、イオン交換器11でイオン濃度が十分に低減されるに必要な時間を考慮して設定される。例えば、当該所定時間の計時を、第2タイマ2
6で計時することができる。或いは、第2タイマ26に対して規定された所定時間と異なる所定時間を図示せぬ第3タイマで計時するように構成できる。
所定時間が経過すると、ECU15は、絶縁抵抗低下判定処理のマスクを解除し、当該処理を実行する状態にする(S205)。そして、ECU15は、第1の循環経路への冷却水の流量が第2の循環経路への冷却水の流量よりも多くなるように、三方弁8を制御する(S206)。その後、処理がステップS201に戻る。
以上のような導電率低減処理によると、燃料電池1の暖機終了後の運転時において、冷却液の導電率が導電率閾値以上になると、所定時間、イオン交換器11への通水が行われ、イオン濃度の低減による導電率の低減が図られる。一方、このようなイオン濃度の低減中において、絶縁抵抗低下検出回路18にて、第2の閾値以下の電圧値が検知され、絶縁抵抗低下の警告が報知されないように、絶縁抵抗低下判定処理が一時的にマスクされる。
以上説明した実施形態における燃料電池1の制御装置では、ラジエータ6を経由する第1の循環経路と、ラジエータ6を経由しない第2の循環経路とを含み、第2の循環経路上にイオン交換器11が設けられた冷却水通路が用意されている。燃料電池1の起動時(始動時)には、第2の循環経路で冷却水が循環するように、バイパスバルブとして機能する三方弁8がバイパスバルブ制御手段としてのECU15により制御される。
これによって、燃料電池1の起動時において、冷却水中に溶出したイオンが急速にイオン交換器11により除去され、燃料電池1の暖機が終了する(冷却水の温度が所定閾値以上になる)前に、冷却水の導電率を十分に許容できるレベルまで抑えることができる。
また、燃料電池の制御装置では、絶縁抵抗低下検出回路18と、絶縁抵抗低下検出回路18の出力(電圧値)を用いた絶縁抵抗低下判定処理を行うECU15とで絶縁抵抗低下検出手段が構成され、絶縁抵抗低下判定処理によって電圧値が第2の閾値以下である場合には、報知手段としての第2のランプ23が点灯し、絶縁抵抗低下が許容できる範囲ではあるが警告レベルであることを外部に報知する。
燃料電池1の起動時においては、ECU15は、報知禁止手段としても機能し、所定時間が経過するまでの間、絶縁抵抗低下判定処理の実行を禁止し、冷却水の導電率を要因とする絶縁抵抗低下の警告の報知(第2のランプ23の点灯)を禁止する。これによって、導電率の改善中に警告が報知されることを防止することができる。即ち、絶縁抵抗低下の警告が報知されたが、その警告の要因となった冷却水の導電率がイオン交換器11への通水によって解消されてしまい、当該警告の要因が何であったのかが不明となってしまうことを防止することができる。
さらに、燃料電池1の制御装置では、例えば、燃料電池1の暖機終了後の運転時において、導電率センサ24及びECU15が所定の導電率閾値以上の冷却液の導電率を検出する導電率検出手段として機能する。導電率閾値以上の導電率が検出された場合には、ECU15は、バイパスバルブ制御手段として、第2の循環経路(イオン交換器11)に冷却水が所定時間流れるように三方弁8(バイパスバルブ)を制御するとともに、報知禁止手段として、所定時間が経過するまで絶縁抵抗判定処理をマスクする。
これによって、冷却液の導電率が上昇した場合に、三方弁8の制御によってイオン交換器11による導電率の改善中に、絶縁抵抗低下判定処理に基づく警告が報知されてしまうことを防止することができる。
以上説明した燃料電池の制御装置の実施形態は、次のように変形することが可能である
。上述した実施形態では、図3のステップS02に示したように、所定時間が経過するまでの間、絶縁抵抗低下判定処理がマスクされる。このようなステップS02の処理に代えて、図6のステップS02Aに示すように、冷却水温度検知手段としての温度センサ14で検知される冷却水の温度が所定閾値を上回るか否かが判定されるように構成しても良い。このときの所定閾値は、例えば、第1の循環経路への流量が第2の循環経路への流量よりも多くなるように三方弁8を制御するための閾値と同じ閾値を用いることができる。或いは、当該閾値と異なる閾値を用意することもできる。なお、図6による処理が行われる場合には、ステップS02で使用される所定時間を計時する第2タイマ26は不要となる。
また、ステップS02及びS02Aの処理の双方が行われるように構成し、所定時間が経過し且つ冷却水温度が所定閾値以上になるまでの間は絶縁抵抗判定処理がマスクされるようにしても良い。所定時間が経過しても、冷却水の温度が所定閾値以上になっていなければ、所定閾値以上になるまでの間、イオン交換器によるイオン除去は継続される。このような時間において絶縁抵抗判定処理がマスクされることで、好ましくない報知が行われることを防止することができる。
また、図3及び図6のステップS01に示す燃料電池1が長時間放置されたか否かの判定は、ECU15が第1タイマ25のタイマ値を参照することによって行われている。このような構成に代えて、燃料電池1の運転が停止されたとき(停止信号がECU15に入力されたとき)の時刻がECU15のメモリに記憶され、ECU15がステップS01の処理を行うときに、記憶された時刻を読み出し、この時刻と現時刻との差分を算出し、この差分の長さが長時間放置されたか否かの判定閾値と比較され、当該判定閾値よりもながいときに燃料電池1が長時間放置されたと判定するようにしても良い。
また、図3及び図6のステップS01の処理は、オプションとして考えることができるものであり、燃料電池1が起動される毎に、ステップS02(S02A)以下の処理が実行されるようにしても良い。上記のような停止時刻をメモリに記録する場合や、ステップS01の処理を行わない場合には、第1タイマ25は不要となる。
また、実施形態では、報知手段として第2のランプ23を例示したが、電球や発光ダイオードを用いたランプの発光(点灯や点滅)による表示に代えて、或いは当該表示と合わせて、音声、画像(映像)、振動等の報知を受ける者の五官を用いて検知可能な報知を行うことも可能である。
また、実施形態では、報知を禁止するための構成として、絶縁抵抗低下判定処理の実行を禁止する構成とした。このような構成に代えて、絶縁抵抗低下判定処理は実行するが、報知を行うべき判定結果が出されても、報知処理(ランプの点灯制御)を行わないようにして報知が禁止される構成とすることもできる。
また、導電率センサ24及びECU15を用いた導電率低減処理(図5参照)は、オプションとして用意可能な処理であり、必須のものではない。導電率低減処理を行わない場合には、三方弁6の代わりに、サーモスタットバルブを適用し、サーモスタットが第1及び第2の循環経路を流れる冷却水の量を冷却水温度に応じて自動的に調整する構成とすることができる。この場合、サーモスタット作動温度以下では、第2の循環経路のみを冷却水が循環し、この間、絶縁抵抗低下判定処理がマスクされる。また、この場合、サーモスタットを構成する感温アクチュエータがバイパスバルブ制御手段として機能する。
また、実施形態では、冷却液の導電率を絶縁抵抗低下の一因として検出する絶縁抵抗低下検知回路18が用意され、絶縁抵抗低下の報知を行う構成となっている。このような構
成に代えて、例えば、導電率センサ24及びECU15を導電率検出手段として用いて冷却液の導電率が監視され、導電率が所定の判定値以上になったときに導電率の増大の警告がランプ等で報知される構成とし、このような導電率の増大の警告の報知が、燃料電池1の起動時や、その後の導電率低減処理において禁止されるように構成しても良い。即ち、ECU15によって、導電率が警告レベルにまで達しているか否か(導電率が判定閾値以上か否かの)の判定処理や、警告レベルに達しているときの報知処理が禁止される構成としても良い。この場合、警告を報知するか否かの判定に使用される導電率の判定閾値は、導電率低減処理で使用される導電率閾値よりも高いレベルで設定される。
また、実施形態では、ECU15が三方弁8の制御、絶縁抵抗低下判定処理(図4)、絶縁抵抗低下判定処理のマスク/マスク解除処理(図3)、及び導電率低減処理(図5)を行う構成としたが、これらの処理は、複数のプロセッサ装置によって分散処理されるようにしても良い。
図1は、本発明による燃料電池の制御装置の実施形態の構成例を示す図である。 図2は、図1に示した絶縁抵抗低下検出回路の構成例を示す図である。 図3は、燃料電池の起動時におけるECUの処理(絶縁抵抗低下判定処理のマスク/マスク解除処理)の例を示すフローチャートである。 図4は、ECUによる絶縁抵抗低下判定処理の例を示すフローチャートである。 図5は、ECUによる導電率低減処理の例を示すフローチャートである。 図6は、図3に示した絶縁抵抗低下判定処理のマスク/マスク解除処理の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池
6 ラジエータ(冷却器)
11 イオン交換器
14 温度センサ
15 ECU
17 絶縁抵抗
18 絶縁抵抗低下検出回路
23 第2のランプ
24 導電率センサ

Claims (5)

  1. 燃料電池の冷却水通路と、
    前記冷却水通路を流れる冷却水の導電率を要因の一つとする前記燃料電池に対する絶縁抵抗の低下を検出する絶縁抵抗低下検出手段と、
    前記燃料電池に対する絶縁抵抗が所定値以下となった場合にそのことを報知する報知手段と、
    前記冷却水通路を流れる冷却水中のイオンを除去するイオン交換器と、
    前記イオン交換器へ冷却水が流れ始めてから、前記イオン交換器がイオン濃度を導電率の悪化を要因とする警告が報知されてしまうことを防止する濃度に低減させるに必要な所定時間が経過するまでの間、又は冷却水の温度が燃料電池の暖機が終了する所定温度以上になるまでの間、前記報知手段による報知を禁止する報知禁止手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池の制御装置。
  2. 燃料電池の冷却水通路と、
    前記冷却水通路を流れる冷却水の導電率を要因の一つとする前記燃料電池に対する絶縁抵抗の低下を検出する絶縁抵抗低下検出手段と、
    前記燃料電池に対する絶縁抵抗が所定値以下となった場合にそのことを報知する報知手段と、
    前記冷却水通路を流れる冷却水中のイオンを除去するイオン交換器と、
    前記冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記イオン交換器へ冷却水が流れ始めてから前記冷却水温度検出手段により検出される前記冷却水の温度が燃料電池の暖機が終了する所定温度以上になるまでの間、前記報知手段による報知を禁止する報知禁止手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池の制御装置。
  3. 前記冷却水通路は、前記燃料電池と前記冷却水の冷却器との間を循環する第1の循環経路と、前記冷却器をバイパスする第2の循環経路とを含み、
    前記第2の循環経路を流れる冷却水量を調整するバイパスバルブと、
    前記燃料電池の運転状態に応じて前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御するバイパスバルブ制御手段をさらに備え、
    前記イオン交換器は前記第2の循環経路上に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池の制御装置。
  4. 前記バイパスバルブ制御手段は燃料電池の始動時に前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池の制御装置。
  5. 前記冷却水の導電率が所定の閾値以上になったことを検出する導電率検出手段をさらに備え、
    前記導電率検出手段で所定の閾値以上の導電率が検出されたときに、前記バイパスバルブ制御手段が前記第2の循環経路に冷却水が流れるように前記バイパスバルブを制御するとともに、前記報知禁止手段が、前記イオン交換器がイオン濃度を導電率の悪化を要因とする警告が報知されてしまうことを防止する濃度に低減させるに必要な所定時間が経過するまで前記報知手段による報知を禁止する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の燃料電池の制御装置。
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