JP4734534B2 - 乾燥装置及び該乾燥装置を用いた肥料の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥装置及び該乾燥装置を用いた肥料の製造方法に関し、特に、乾燥効率がよく、燃料費の節約可能な乾燥装置と該乾燥装置を用いた経済的な肥料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品工場、ホテル、飲食店、集合住宅等から出る生ゴミ(厨芥)は、年々増加する傾向にある。この生ゴミに関しては、ユーザー側、処理業者側及び自治体側において諸問題がある。すなわち、ユーザー側では、生ゴミの腐敗の発生、ゴミ置き場面積の増加又は処理業者の取引手数料の増加という問題がある。また、処理業者側では、収集、運搬コストの増大、人手不足等といった問題がある。さらに自治体側では、焼却炉及び埋立地対策の確保等といった問題がある。これらの諸問題を解決するために、最近では、生ゴミからコンポスを製造する技術が開発されている。
【0003】
一般に、上記生ゴミからコンポストの製造プロセスには乾燥工程が含まれる。この乾燥工程では、従来、攪拌乾燥室の外周に電気ヒータを設置したり、攪拌乾燥室の外周に温風を吹きつけて加熱することにより生ゴミを外から加熱して乾燥を行う方法がとられている。また、攪拌乾燥室内の生ゴミから生ずる臭気については、オゾン脱臭機などを用いて消臭することが提案されている。
【0004】
しかし、前者の方法では、生ゴミを攪拌乾燥室の内壁から加熱して乾燥するので、生ゴミの乾燥処理効率が悪く処理時間が長いという問題があった。また、後者の脱臭方法では脱臭機の能力不足等により十分な脱臭が行えないという問題があった。
【0005】
これらの問題を解決するために、燃焼装置の燃焼ガスにより熱交換された空気を乾燥容器に供給して乾燥容器に投入された生ゴミの乾燥処理に使用し、前記乾燥処理に直接使用する生ゴミ処理装置が提案されている(特開平5−131184号公報、特開平5−131185号公報、特開平5−146702号公報等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記生ゴミ処理装置における乾燥容器では、上端部の一箇所から高温空気が供給されるため、乾燥容器内での生ゴミの乾燥効率は必ずしも満足できるものではなかった。特に、乾燥効率の低さは、生ゴミに供給すべき空気量と燃料費を増加させる主原因となり得るため、燃料費削減の観点からは乾燥効率はできるだけ高い方が好ましい。
かくして、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、乾燥効率に優れ、燃料費の節約可能な乾燥装置と該乾燥装置を用いた経済的な肥料の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、乾燥効率を向上させることのできる構造を有する乾燥装置の開発に鋭意検討を重ね、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、被乾燥物が投入される乾燥容器内に空気を噴き込んで被乾燥物を乾燥させる装置であって、前記乾燥容器は、被乾燥物を投入するための投入口と、乾燥後の被乾燥物を取り出すための取出口と、前記被乾燥物を前記投入口から前記取出口まで搬送するための搬送装置と、該搬送装置の上側から前記被乾燥物に空気を噴きつけるための噴出口と、前記搬送装置の下側から前記被乾燥物に噴きつけた後の空気を取り込み、前記搬送装置の上側から前記被乾燥物に空気を再び噴きつけるための空気循環系と、空気を噴きつけることにより被乾燥物から発生した臭気を排出するための排出口と、を有することを特徴とする前記乾燥装置により達成される(請求項1)。
【0008】
本発明の乾燥装置は、搬送装置の上側にある噴出口から噴きつけられる空気と、空気循環系から再び噴きつけられる空気とにより搬送装置上の被乾燥物を乾燥する。このため、本発明の乾燥装置では被乾燥物により多くの空気を上側から噴きつけることができ、被乾燥物の乾燥効率を向上させることができる。また、この乾燥効率の向上により、燃焼器で使用する燃料を少なくすることができるため、燃料費を節約することができる。
【0009】
また、本発明の乾燥装置は、2以上の空気循環系を有することができる(請求項2)。乾燥容器内に2以上の空気循環系を有すれば、被乾燥物に噴きつける空気量もさらに増加させることができるため、乾燥効率をさらに向上させることが可能となる。
【0010】
また、本発明の乾燥装置における搬送装置は、搬送用ベルトと少なくとも一対の回転軸とを含み、前記搬送用ベルトは空気を通過させるが、被乾燥物を透過させない構造を有することができる(請求項3)。搬送装置の搬送用ベルトは、通気性のある構造を有するため、乾燥装置の下側まで空気を噴きつけることが可能となる。また、搬送用ベルトは被乾燥物を通過させないため、被乾燥物が噴きつけた空気により下側へ落下するのを防ぐことができる。
【0011】
また、本発明の乾燥装置は、2以上の搬送装置を有することができる(請求項4)。2以上の搬送装置を有することにより被乾燥物を投入してから乾燥物を取り出すまでに、被乾燥物をより多くの空気と接触させることができるので、乾燥効率を向上させることができる。
【0012】
また、本発明の乾燥装置は、搬送装置が高さ方向に2以上並設され、該並設された搬送装置は、上側の搬送装置から下側の搬送装置の順に交互に異なる搬送方向で被乾燥物を搬送することができる(請求項5)。搬送装置を2以上並設し、かつ、被乾燥物を上から順に左右交互に搬送することにより、被乾燥物に繰り返し空気を噴きつけることができるので、乾燥効率をさらに向上させることができる。
【0013】
また、本発明の乾燥装置は、排出口から排出された臭気を燃焼するための燃焼器と、該燃焼器で得られた燃焼ガスから前記乾燥容器の噴出口から噴きつける空気に熱を供給するための熱交換器とをさらに有することができる(請求項6)。本発明における乾燥容器がさらに燃焼器と熱交換器とを有すれば、被乾燥物から発生した臭気を燃焼器内で燃焼して臭気を熱分解した後に消臭で大気中に放出できるため、環境保護の観点からも好ましい。また、前記燃焼ガスの熱エネルギーを乾燥容器の噴出口から噴きつけるための空気を製造するのに利用することができる。
【0014】
また本発明は、本発明の製造装置を用いて被乾燥物から肥料を製造する方法にも関する(請求項7)。本発明の製造方法であれば、短時間かつ経済的に汚泥等から乾燥状態の良質の肥料を製造することができる。また、本発明の製造方法において汚泥、厨芥及び家畜の糞尿から選ばれる少なくとも1つを使用すれば(請求項6)、さらに良質の肥料を製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乾燥装置及び該乾燥装置を用いた肥料の製造方法の内容につき、さらに詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の乾燥装置の概略構成説明図(その1)であり、図2は、本発明の乾燥装置の概略構成説明図(その2)である。また、図3は、本発明の乾燥装置の全体構成図である。
【0017】
図1において、乾燥装置1における乾燥容器2は、投入口3、取出口4、搬送装置5、空気噴出口6、空気循環系7及び臭気排出口8から構成される。
【0018】
被乾燥物は、投入口3から乾燥容器2内に投入される。投入口3は、搬送装置5により被乾燥物を取出口4まで搬送できる位置に設ける。特に投入された被乾燥物を効率よく乾燥できるよう、投入口3は乾燥容器2の空気噴出口6よりも搬送方向手前上側(図1参照)に設けることが好ましい。また、投入口3の大きさ及び形状は、被乾燥物の量や大きさに応じて適宜決定され得る。投入口3は、例えば、乾燥容器2内に被乾燥物を投入しやすいホッパー型の投入口であることが好ましい。
【0019】
被乾燥物は、乾燥容器2内の搬送装置5上で噴きつけられる空気により乾燥され、最終的には取出口4から乾燥装置1の外へ取り出される。排出口4は、効率よく被乾燥物を取り出せるように搬送装置5の設置高さと同等又は該設置高さよりも下側に設けられることが好ましい。排出口4の形状及び大きさは、取り出される被乾燥物の量や大きさに応じて適宜決定することができる。
【0020】
搬送装置5は、被乾燥物を搬送するために少なくとも一組の回転軸5a、5aと搬送用ベルト5bとからなる。投入口3から投入された被乾燥物は、搬送装置5の搬送用ベルト5b上に載置され、搬送方向に向かって移動し、取出口4から取り出される。この間、被乾燥物は空気噴出口6と空気循環系7の空気噴出口7dとから噴きつけられる空気(熱風)により順次乾燥される。噴出口6から被乾燥物に噴きつけた後の空気は、搬送装置5の下側にある空気循環系7の空気取込口7aから取り込まれ、空気循環パイプ7cを通って搬送装置5の上側にある空気循環系の空気噴出口7dから再び噴出される。空気の循環効率を向上させ、かつ、被乾燥物を効率よく搬送するためには、搬送用ベルト5bは空気を通過させることができ、かつ、被乾燥物が実質的に通過させない構造を有することが好ましい。
なお、本明細書において「実質的に通過させない」とは、搬送用ベルト5b上にある被乾燥物が噴きつけられる空気により搬送用ベルト5bの下側に落下しないことを意味し、噴出口6及び空気噴出口7dから空気を噴きつけた場合に、少なくとも被乾燥物の95%が搬送用ベルト5b上に残る。
このような搬送用ベルトの例としては、例えば、ステンレス製のメッシュ状ベルト(粗さ5〜60メッシュ)、密集バランスネットなどであることが好ましい。
【0021】
搬送装置5の位置、大きさ及び数については特に限定されず、乾燥容器2の大きさに応じて適宜変更することができる。また、搬送装置5の搬送速度についても被乾燥物の性質に応じて適宜決定することができる。乾燥効率をより向上させるためには、乾燥容器2内に搬送装置5を2以上有することが好ましい。
【0022】
ここで、図2を参酌しながら本発明の搬送装置5が乾燥容器2内の高さ方向に上段(第一の搬送装置5A)、中段(第二の搬送装置5B)及び下段(第三の搬送装置5C)の3段に並設された態様を説明する。投入口3から投入された被乾燥物は、第一の搬送装置5Aに載置され、先ず空気噴出口6から空気が噴きつけられる。被乾燥物に噴きつけた後の空気は、第三の搬送装置5Cの下側に設けられた空気循環系7の空気取込口7a1から取り込まれ、ブロワ7b1により空気循環パイプ7c1を通して空気噴出口7d1に供給され、空気噴出口7d1から再び被乾燥物に噴きつけられる。
【0023】
図2に示される第一の搬送装置5A上の被乾燥物は、搬送方向(図2では右方向)に移動しながら隣接する空気循環系7の空気噴出口7d2からさらに空気を噴きつけられる。被乾燥物は次いで空気噴出口7d3及び7d4の順に空気を噴きつけられながら第一の搬送装置5Aの末端の回転軸まで到達する。第一の搬送装置5Aの末端に到達した被乾燥物は、次いで第2の搬送装置5B上に移動する。第二の搬送装置5Bは、第一の搬送装置5Aとは異なる搬送方向に被乾燥物を搬送する(図2では左方向)。このため第二の搬送装置5B上の被乾燥物は、空気噴出口7d4、7d3、7d2、7d1及び空気噴出口6の順に空気が噴きつけられる。被乾燥物が第二の搬送装置5Bの末端の回転軸まで達すると、今度は被乾燥物が第三の搬送装置5C上に移動する。第三の搬送装置5Cは、被乾燥物を第二の搬送装置5Bとは異なる搬送方向(図2の右方向)で搬送でき、第三の搬送装置5C上の被乾燥物は、空気噴出口6、空気噴出口7d1、7d2、7d3及び7d4の順に再び空気が噴きつけられる。第三の搬送装置5Cにより搬送された被乾燥物は最終的には取出口4から乾燥装置1の外へ取り出される。
【0024】
図1に示される空気噴出口6は、被乾燥物に空気を噴きつけるため乾燥容器2内に設けられる。空気噴出口6は、後述する熱交換器12と接続され、熱交換器12で製造された空気(熱風)を乾燥容器2内に噴き込むことができる。空気噴出口6から噴き込む空気の量は、乾燥効率を上げることができるようにするために、4〜12m3/秒であることが好ましく、5〜10m3/秒であることがさらに好ましい。
空気噴出口6の位置は、被乾燥物が飛散しないようにするため、乾燥容器2内の上側に設けられることが好ましい。また、空気噴出口6の大きさについては特に限定されないが、被乾燥物の乾燥効率を上げる観点からは、30〜90cmの範囲にあることが好ましい。さらに、空気噴出口6の形状についても制限はなく、円形、長方形、矩形、楕円形、棒形などのいずれであってもよいが、円形又は棒形であることが好ましい。
【0025】
空気循環系7は、空気取込口7a、ブロワ7b、空気循環パイプ7c及び空気噴出口7dから構成される。空気取込口7aは、搬送装置5の上側の噴出口6から噴きつけられる空気を取り込むため、乾燥容器2内の下側に設けられることが好ましい。空気取込口7aの大きさ及び形状については効率よく空気を取り込むことができれば特に限定されない。例えば、空気取込口7aの大きさ等は、前記噴出口6の大きさ等に合わせて調整することもできる。
【0026】
噴出口6から噴き出された空気は、被乾燥物を乾燥させた後、乾燥容器2の下側に設けられた空気取込口7aからブロワ7bの吸引作用により空気循環系7内に取り込まれる。ブロワ7bは、少なくとも空気取込口7aよりも下側に設けられていればよく、乾燥容器2の内部又は外部のいずれの部分に設けても構わない。乾燥装置1の構造の簡略化、小型化、及びメンテナンスのしやすさなどを考慮すれば、ブロワ7bは、乾燥容器2の外部に設けることが好ましい。また、ブロワ7bは、通常市販されているブロワを利用することもできる。
【0027】
ブロワ7bから吸引された空気は、空気循環パイプ7cを介して空気噴出口7dから再び被乾燥物に噴きつけられる。空気循環パイプ7cは空気を循環させることができれば、長さ、太さ等については公知のものを使用することができる。被乾燥物から発生する臭気が混入する可能性を考慮すれば、空気循環パイプ7cは耐腐蝕性のあるパイプを使用することが好ましい。
【0028】
空気噴出口7dは、前記噴出口6と同様、被乾燥物が飛散しないようにするため、乾燥容器2内の上側に設けられることが好ましい。また、空気噴出口7dの大きさは特に限定されないが、被乾燥物の乾燥効率を上げる観点から、30〜90cmの範囲であることが好ましい。また、空気噴出口7dの形状についても制限はなく、円形、長方形、矩形、楕円形、棒形などのいずれであってもよいが、噴出口6と同様、円形又は棒状であることが好ましい。
【0029】
空気循環系7は、以上のような構成からなるが、乾燥効率をさらに向上させるためには、一つの乾燥容器2内に空気循環系7を2以上有することが好ましく、単位長さ当り1〜2個有することがさらに好ましい。例えば、図1のように4つの空気循環系7を有する態様を示すことができる。
【0030】
被乾燥物に空気を噴きつけると、被乾燥物の乾燥が進み、被乾燥物からは水蒸気を含んだ臭気が発生する。この臭気は乾燥容器2内を移動し、最終的には臭気排出口8から乾燥容器2の外部に排出される。臭気排出口8は、該排出口8の下側に設置されたブロワ8aの吸引力により乾燥容器2内に存在する水蒸気を含む臭気を取り込むことができる。臭気排出口8の大きさ及び形状については、前記噴出口6や空気噴出口7dと同様に、適宜決定することができる。
【0031】
次に、上記の如く構成された本発明の乾燥装置の作動について図3を用いて以下に説明する。
図3に示されるように、投入口3から乾燥容器2内に投入された被乾燥物は、搬送装置5上に載置された状態で、排出口4側へ向けて搬送される。搬送装置上の被乾燥物は、先ず空気噴出口6から噴きつけられる空気(熱風)により乾燥が開始される。被乾燥物に噴きつけられた空気は、搬送装置5の下側に設けられた空気循環系7の空気取込口7aからブロワ7b側に取り込まれ空気循環パイプ7cを経て空気噴出口7dから再び被乾燥物に噴きつけられる。この空気循環系7による循環を順次繰り返して最終的に被乾燥物は乾燥されて乾燥物となり、取出口4から乾燥装置1の外へ取り出される。
【0032】
一方、水蒸気を含んだ臭気は、最終的には臭気排出口8からブロワ8aにより吸引され乾燥容器2の外へ排出される。排出された臭気は、臭気排出管9を通り、臭気燃焼器10内で燃料と共に燃焼される。臭気燃焼器10内では臭気が加熱により熱分解され、消臭される。消臭後の燃焼ガスは燃焼ガス供給管11を介して熱交換器12へ入る。熱交換器12内で燃焼ガスは、エアフィルター14を介して取り込まれた大気に伝送し、80〜300℃の空気が製造される。この高温空気は空気供給管を通り空気噴出口6へ供給される。以後、この工程を繰り返すことにより、被乾燥物の乾燥と臭気の燃焼が進行する。
【0033】
なお、図3では特に示されていないが、本発明の乾燥装置は、その他、温度制御装置、ポンプ、フィルター、送風機、風圧加圧装置、クラッシャー投入機(ミンチ、スライス他)などを適宜使用することができる。
【0034】
本発明の乾燥装置は、被乾燥物として汚泥、厨芥及び家畜の糞尿から選ばれるの少なくとも1つを使用すれば、被乾燥物から肥料を製造することができる。例えば、余剰活性汚泥を被乾燥物として使用する場合、該余剰活性汚泥を脱水機等で脱水したものを被乾燥物として用い、本発明の乾燥装置で乾燥させ肥料を得ることができる。また、余剰活性汚泥と厨芥(生ゴミ等)の混合物を被乾燥物として使用する場合、余剰活性汚泥については前記同様、脱水したものを用い、厨芥については粉砕機等で細分化したものを用いる。この脱水後の余剰活性汚泥と粉砕化した厨芥を任意の割合で混合した後、本発明の乾燥装置で乾燥させると肥料を得ることができる。また、本発明の乾燥装置を用いて肥料の製造方法では、必要に応じて被乾燥物に他の無機成分を混合することもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の乾燥装置であれば、乾燥容器内で空気を強制循環させ、被乾燥物に噴きつける空気量、すなわち、被乾燥物が空気と接触する回数を通常よりも遥かに多くできるため、被乾燥物の乾燥効率を向上させることができる。また、乾燥効率の向上により臭気燃焼器に使用する燃料を低減化を図ることができ、燃料費を節約することができる。
【0036】
また、本発明の乾燥装置を用いた肥料の製造方法であれば、汚泥や厨芥などの廃棄物から短時間で簡単に、しかも経済的に良質の肥料を製造することができ、資源のリサイクル化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の乾燥装置の概略構成説明図(その1)である。
【図2】 本発明の乾燥装置の概略構成説明図(その2)である。
【図3】 本発明の乾燥装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置
2 乾燥容器
3 投入口
4 取出口
5 搬送装置
5a 回転軸
5b 搬送用ベルト
5A 第一の搬送装置
5B 第二の搬送装置
5C 第三の搬送装置
6 空気噴出口
7 空気循環系
7a 空気取込口7a
7b ブロワ
7c 空気循環パイプ
7d 空気噴出口
8 臭気排出口
9 臭気排出管
10 臭気燃焼器
11 燃焼ガス供給管
12 熱交換器
13 燃焼ガス排出管
14 エアフィルター
15 空気供給管
Claims (7)
- 被乾燥物が投入される乾燥容器内に空気を噴き込んで被乾燥物を乾燥させる装置であって、
前記乾燥容器(2)は、被乾燥物を投入するための投入口(3)と、乾燥後の被乾燥物を取り出すための取出口(4)と、前記被乾燥物を前記投入口(3)から前記取出口(4)まで搬送するための搬送装置(5)と、該搬送装置(5)の上側から前記被乾燥物に空気を噴きつけるための噴出口(6)と、
前記搬送装置(5)の下側から前記被乾燥物に噴きつけた後の空気を空気取込口(7a)から取り込み、空気循環パイプ(7c)を介してから前記搬送装置(5)の上側に位置する空気噴出口(7d)から前記被乾燥物に空気を再び噴きつけるための空気循環系と、
空気を噴きつけることにより被乾燥物から発生した臭気を排出するための排出口(8)と、を有すること、
前記空気循環系は前記搬送装置(5)の搬送方向に沿って2以上設けられ、かつ各空気循環系の空気噴出口(7d)と空気取込口(7a)とは前記搬送装置(5)を介して対向する位置に設けられ、
前記噴出口(6)は前記投入口(3)に最も近い空気噴出口(7d)より前記投入口(3)側に配置され、前記排出口(8)は前記取出口(4)に最も近い空気取込口(7a)より前記取出口(4)側に配置されることを特徴とする前記乾燥装置。 - 前記搬送装置が搬送用ベルトと少なくとも一対の回転軸とを含み、前記搬送用ベルトは空気を通過させるが、被乾燥物を実質的に通過させない構造を有する請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記搬送装置を2以上有する請求項1〜2のいずれか一項に記載の乾燥装置。
- 前記搬送装置が高さ方向に2以上並設され、該並設された搬送装置は、上側の搬送装置から下側の搬送装置の順に交互に異なる搬送方向で被乾燥物を搬送する請求項3に記載の乾燥装置。
- 前記排出口から排出された臭気を燃焼するための燃焼器と、該燃焼器で得られた燃焼ガスから前記乾燥容器の噴出口から噴きつける空気に熱を供給するための熱交換器とをさらに有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の乾燥装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の乾燥装置を用いて被乾燥物から肥料を製造する方法。
- 前記被乾燥物が汚泥、厨芥及び家畜の糞尿の群から選ばれる少なくとも1つである請求項6に記載の方法。
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JP2003004376A (ja) | 2003-01-08 |
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