JP4731925B2 - 車両用制御装置のデータ書込み方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同一構成を有する少なくとも一対の制御ユニットを車体に取付けた後、この各制御ユニットに対してデータを書込むようにした車両用制御装置のデータ書込み方法に関する。
従来から車輌には種々の制御ユニットが搭載されている。又、同一の構成を有する2つの制御ユニットを用いて左右に配設されている同一機能を有する構成要素を個別に制御するものがある。この場合、同一構成の2つの制御ユニットを用いることで生産性が向上し、製品コストの低減を図ることができる。
例えば特許文献1(特開平11−91436号公報)には、左右に配設されている前照灯の光軸方向を、同一の構成を有する2つの制御ユニットで個別に制御する技術が開示されている。
又、例えばワゴン車やワンボックス車などの車両では、リヤ席側のドアにスライドドアを採用しているものが多く、このスライドドアの開閉操作には大きな力が必要であることから、近年、電動操作で開閉させるようにしたオートスライドドアを採用するものもある。
このようなオートスライドドアとして、専用の制御ユニットを用いて制御するようにしたものもある。この場合、リヤ席側の左右をオートスライドドアとしているものでは、同一構成を有する2つの制御ユニットで、左右のオートスライドドアを個別に制御するものがある。
ところで、同一構成を有する2つの制御ユニットを工場の生産ライン上で車体に艤装した状態では、各制御ユニットに左右の識別が無いため、外部からCAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線を用いて、各制御ユニットに対し、左側専用の初期入力データと右側専用の初期入力データとを各々書込もうとした場合、各制御ユニットでは入力されるデータを識別することができない。
そのため、従来は、いずれか一方の制御ユニットの端子をアース接続し、或いは特定の端子同士を短絡させる等して、左用制御ユニットと右用制御ユニットとに識別させていた。
特開平11−91436号公報
しかし、2つの制御ユニットを識別するために、一方の制御ユニットに対してアース端子を接続したり、特定の端子間を短絡させる等を行うには、アース用の端子、短絡用の端子を別途必要とし、その着脱が煩雑なばかりか、このような端子は出荷後は使用しないため無駄となり、又、繰り返し使用する場合には、部品の管理が煩雑化する問題がある。
又、このような場合、例えば出荷後に、故障などの原因で何れかの制御ユニットを交換した場合、新たな制御ユニットを車体に艤装した後、初期入力データを車内通信回線を介して外部から書込む場合は、制御ユニットの左右を識別させるための端子を、一方の制御ユニットに接続する必要がある。従って、ディーラなどのサービスステーションでは、左右識別用の端子を常時用意しておく必要があり、管理が煩雑化する問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、同一構成を有する2つの制御ユニットに対して初期入力データを車内通信回線を介して入力するに際し、両制御ユニットを特別な部品を用いることなく、車体に併設する既存の部品を利用して簡単に識別できるようにして、取扱性が良く、出荷後においても簡単に、左右を識別させることのできる車両用制御装置のデータ書込み方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、1台の車両に制御対象が一対配設され、該各制御対象に対して同一構成を有する制御ユニットを個別に設け、該各制御ユニットを車体に艤装した後、該各制御ユニットにデータを書込む車両用制御装置のデータ書込み方法であって、上記車両に併設されているスイッチを上記一対の制御ユニットの一方に接続し、該スイッチを動作させて該一方の制御ユニットと上記他方の制御ユニットとを識別し、識別した上記各制御ユニットに対して上記データを個別に書込むことを特徴とする。
本発明によれば、同一構成を有する2つの制御ユニットに対して初期入力データを車内通信回線を介して入力するに際し、両制御ユニットを特別な部品を用いることなく、車体に併設する既存の部品を利用して簡単に識別できるようにしたので、取扱性が良く、出荷後においても簡単に、左右を識別させることができる等、優れた効果が奏される。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1にワンボックスカーのルーフを省略した概略平面図を示す。
車両の一例であるワンボックスカー1のインストルメントパネル2には、車速、エンジン回転数、燃料残量、冷却水温など、運転者が必要とす各種情報を表示するコンビネーションメータ3や、ナビゲーションシステム4などが配設されている。
又、ワンボックスカー1の車体1aの両側前部にフロントドア6L,6Rが設けられ、後部に制御対象としてのリヤスライドドア7L,7Rが設けられている。リヤスライドドア7L,7Rは電動式スライドドアであり、各リヤスライドドア7L,7Rに対して専用の電動モータが各々連設されている。電動モータを駆動させると、各スライドドア7L,7Rは、車体1aの後部側面に対して前後方向へ延出された状態で配設されているガイドレール(図示せず)に沿って移動される。
又、車体1aの後部右側面に、図示しない燃料タンクの注油口が露呈するケース部1bが設けられている。このケース部1bは、右側リヤスライドドア7Rを後方へスライドさせたときの通過位置に配設され、このケース部1bの開口部がフューエルリッド8により開閉自在にされている。このフューエルリッド8は、例えば運転席側に設けられているオープナレバー(図示せず)を引くことでロックが外れて開放される。
ケース部1bにはフューエルリッド8が開いたときにONする、判別手段としてのリッドスイッチ5が配設されている。運転者がオープナレバーを引いてフューエルリッド8を開放させると、リッドスイッチ5がONする。リッドスイッチ5がONのときはフューエルリッド8が開放状態にあるため、右側リヤスライドドア7Rをロックし、リヤスライドドア7Rの開放を規制して、フューエルリッド8との干渉を防止する。尚、図2には、フューエルリッド8が開放されて、リッドスイッチ5がON動作している状態が示されている。
左右リヤスライドドア7L,7Rのロック、アンロック、及び自動開閉動作は、各リヤスライドドア7L,7Rに対応して設けられている専用のスライドドア用制御ユニット9L,9Rで制御される。
図2に示すように、各スライドドア用制御ユニット9L,9R、コンビネーションメータ3に設けられているメータ制御ユニット10、ナビゲーションシステム4に設けられているナビゲーション制御ユニット11、図示しないリモコンキー及びスライドドアリモコン15からの信号を受信する受信機12、及びエンジン等の駆動系を制御するメイン制御ユニット13などがCAN等の車内通信回線17を介してネットワーク化されている。更に、このメイン制御ユニット13に外部接続用コネクタ14が接続されている。
リモコンキーには全ドアのロック、アンロックを選択するスイッチが設けられており、又、スライドドアリモコン15には、左右リヤスライドドア7L,7Rを開閉させるプッシュ式開閉スイッチ15L,15Rが設けられている。更に、メータ制御ユニット10に各リヤスライドドア7L,7Rを運転席側で開閉させるスライドドアスイッチ16L,16Rが接続されている。
受信機12がリモコンキーから出力されるロック信号、或いはアンロック信号を受信すると、ドアロック機構(図示せず)が全ドア6L,6R,7L,7Rをロック或いはアンロックさせる。又、受信機12がスライドドアリモコン15に設けられているプッシュ式開閉スイッチ15L,15Rの一方からのON信号を受信すると、対応するスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rが該当する側のスライドドア7L或いは7Rの開閉状態に応じ、閉状態にあるときは当該スライドドア7L或いは7Rに連設する電動モータを駆動させて開動作させ、一方、スライドドア7L或いは7Rが開状態にあるときは、電動モータを逆転させてスライドドア7L或いは7Rを閉動作させる。
又、メータ制御ユニット10に接続されているスライドドアスイッチ16L或いは16Rを操作すると、対応する側のスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rが、スライドドアスイッチ16L或いは16Rの状態に応じ、このスライドドアスイッチ16L或いは16Rが開側で短絡しているときは、電動モータを駆動させて選択された側のスライドドア7L或いは7Rを開動作させる。一方、スライドドアスイッチ16L或いは16Rが閉側で短絡しているときは、電動モータを逆転させて選択された側のスライドドア7L或いは7Rを閉動作させる。
左右のスライドドア用制御ユニット9L,9Rは制御プログラムや初期データなどの初期入力データが書込まれていない初期状態では、同一の構成を有しており、組立ラインにおいては同一の構成を有する2つの制御ユニット(この時点では9L,9Rの区別はなされてない)を、各スライドドア7L,7Rを開閉動作させる各電動モータに対して個別に接続する。尚、この両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに設けられている1つの入力端子T1は、後述するリッドスイッチ5を接続する端子として割り当てられている。
そして、この両制御ユニットに対して、左側リヤスライドドア7L、右側リヤスライドドア7Rの開閉を制御する制御ブロックグラムや初期データなどの初期入力データを書込む。
又、外部接続用コネクタ14には、パーソナルコンピュータなどからなるデータ書込み処理用コンピュータ18、或いは故障診断装置19から延出する入出力コネクタ18a,19aが選択的に接続される。
データ書込み処理用コンピュータ18は、工場の生産ラインにおいて、各スライドドア用制御ユニット9L,9Rに対し、メイン制御ユニット13、車内通信回線17を介して初期入力データを送信し、この各スライドドア用制御ユニット9L,9Rに初期入力データを書込むようにしたものである。又、故障診断装置19は通常の故障診断を行う以外に、ユーザーへ納車後に何れかのスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rを新たなものと交換したとき、交換後のスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rに対して、初期入力データを書込むものである。
ところで、図1に示すように、フューエルリッド8が開放されている状態で右側リヤスライドドア7Rを開くと、この右側リヤスライドドア7Rがフューエルリッド8と干渉してしまう。そのため、この右側リヤスライドドア7Rの開閉を制御する右側スライドドア用制御ユニット9Rの1つの入力端子T1にはリッドスイッチ5が接続されており、スライドドア用制御ユニット9Rは、リッドスイッチ5からのON信号が入力されると、リヤスライドドア7Rを強制的にロックし、フューエルリッド8との干渉を防止する。
尚、フューエルリッド8は、例えば運転席側に設けられているオープナレバー(図示せず)を引くことで、ロックが解除されて開放され、又フューエルリッド8を閉じることでロック状態となる。
又、各リヤスライドドア7L,7Rを開く場合、スライドドアリモコン15に設けられているプッシュ式開閉スイッチ15L或いは15R、又は、運転席側に設けられている開閉スイッチ16L或いは16Rを開側でONすることで、ONされた側のリヤスライドドア7L或いは7Rに連設する電動モータが駆動し、リヤスライドドア7L或いは7Rが開放動作される。又、スライドドアリモコン15に設けられているプッシュ式開閉スイッチ15L或いは15R、又は、運転席側に設けられている開閉スイッチ16L或いは16Rを、閉側でONすると、ONされた側のリヤスライドドア7L或いは7Rに連設する電動モータが逆転駆動し、リヤスライドドア7L或いは7Rが閉方向へ動作する。
次に、このような構成による車両用制御装置のデータ書込み方法を組立ライン上でセットアップする手順について、図3の工程図を参照しながら説明する。
生産工程においては、先ず、完成された車体1aに対して、2つの同一構成を有するスライドドア用制御ユニット(この時点では左側スライドドア用と右側スライドドア用の区別はなされてない)を搭載し、この各スライドドア用制御ユニットを車内通信回線17に接続する。又、一方のスライドドア用制御ユニットを、左側スライドドア7Lを開閉動作させる一方の電動モータに接続し、又、他方のスライドドア用制御ユニットを、右側スライドドア7Rを開閉動作させる他方の電動モータに接続する。更に、右側リヤスライドドア7Rの開閉を制御するスライドドア用制御ユニットの入力端子T1に、フューエルリッド8の開閉を検知するリッドスイッチ5を接続する(P1)。以下においては、便宜的に、リッドスイッチ5が接続されている側のスライドドア用制御ユニットを右側スライドドア用制御ユニット9R、リッドスイッチ5が接続されていない側のスライドドア用制御ユニットを左側スライドドア用制御ユニット9Lと称する。
次いで、車体1aにバッテリを搭載し、各種制御ユニットを含む要給電部位に電源を供給する(P2)。
その後、運転席などに配設されているオープナレバーを引いて、車体1aの後部右側面に配設されているフューエルリッド8を開く(P3)。すると、リッドスイッチ5がONし、このリッドスイッチ5が接続されている右側スライドドア用制御ユニット9Rのリッドスイッチ用として割り当てられた入力端子T1が接地される。両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに設けられているLR識別用出力ポート(図示せず)は、入力端子T1の電圧レベルを検出し、基準電圧以下、すなわち、接地されているときはH信号が出力され、又、基準電圧以上、すなわち開放状態にあるときはL信号が出力される。
右側スライドドア用制御ユニット9Rの入力端子T1はリッドスイッチ5を介して接地されているため、電圧レベルが低く、従って、この右側スライドドア用制御ユニット9RのLR識別用出力ポート(図示せず)からはH信号が出力される。一方、左側スライドドア用制御ユニット9Lの入力端子T1にはリッドスイッチ5が接続されておらず、開放状態にあるため、入力端子T1の電圧レベルが高く、従って左側スライドドア用制御ユニット9LのLR識別用出力ポート(図示せず)からはL信号が出力される。
次いで、メイン制御ユニット13から延出する外部接続用コネクタ14に、データ書込み処理用コンピュータ18から延出する入出力コネクタ18aを接続し、このデータ書き込み処理用コンピュータ18から、両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに対し、車内通信回線17を介して、制御プログラムや初期データなどの初期入力データを送信し、データの書込みを開始する(P4)。
その際、データ書き込み処理用コンピュータ18にて送信開始ボタンをポイントすると、先ず、書込み対象であるスライドドア用制御ユニット9L,9Rに予め割り当てられているID(例えばアドレス)を出力し、スライドドア用制御ユニット9L,9Rを検索すると共に、両スライドドア用制御ユニット9L,9RのLR識別用出力ポートの出力値を検出し、いずれか一方からH信号が出力されているか否かを調べる。そして、いずれのLR識別用出力ポートからもH信号が出力されていないとき、すなわちフューエルリッド8を開けるのを忘れ、リッドスイッチ5がOFF状態のままのときは、データ書込み処理用コンピュータ18にエラー表示し、送信を停止する。
一方、何れか一方のLR識別用出力ポートからH信号が出力されているときは、当該LR識別用出力ポートを有するスライドドア用制御ユニットを右側スライドドア用制御ユニット9Rと特定し、当該右側スライドドア用制御ユニット9Rに、右側識別用のアドレスを自動的に登録する。同様に、LR識別用出力ポートからL信号が出力されている側のスライドドア用制御ユニットに対しては、左側識別用のアドレスを自動的に登録し、当該スライドドア用制御ユニットを左側側スライドドア用制御ユニット9Lとして特定する。
次に、両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに対し初期入力データを個別に送信する。そして、一方のスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rに対して、初期入力データの書き込みが終了した後、それに続いて、他方のスライドドア用制御ユニット9R或いは9Lに対して、初期入力データの書き込みを開始する。尚、その際、コンビネーションメータ3に設けられている、例えば左右ドアランプを利用し、書き込みが行っている側のスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rに対応するドアランプを点灯させるようにしても良い。書き込みが行っている側のドアランプを点灯させることで、書き込みの進行状態を視覚的に判断することができる。或いは、ナビゲーションシステム4のモニタを利用し、書き込みの進行状況をバーメータなどで表示すれば、より視覚的な認識度を高めることができる。
更に、一方のスライドドア用制御ユニット9L或いは9Rに対する初期入力データの書き込みが終了し、他方のスライドドア用制御ユニット9R或いは9Lに対して初期入力データの書き込みを開始するに際し、音(ブザー、ホーンなど)を吹鳴させて切り替わり時期を聴覚的に知らせたり、或いは光(ハザードランプ、ルームランプなど)の点灯により切り替わり時期を視覚的に知らせるようにしても良い。
同様に、ナビゲーションシステム4の音声機能を利用して、作業方法のガイドや書き込みの切り替わり時期を音声により案内させるようにしても良い。
その後、他方のスライドドア用制御ユニット9R或いは9Lに対する初期入力データの書き込みが終了した後、データ書込み処理用コンピュータ18から延出する入出力コネクタ18aを外部接続用コネクタ14から取り外す。更に、フューエルリッド8を閉じ、リッドスイッチ5をOFFする(P5)。尚、両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに対し、左右識別用のアドレスが登録された後は、初期入力データの書き込みが終了する前にフューエルリッド8を閉じて、リッドスイッチ5をOFFさせるようにしても良い。
そして、生産工程が終了した後、検査を行う(P6)。検査工程では、フューエルリッド8を再び開いて、リッドスイッチ4をONさせ、右側スライドドア用制御ユニット9RのLR識別用出力ポートからH信号を出力させる。そして、検査において、LR識別用出力ポートからH信号が出力されているスライドドア用制御ユニットを右側スライドドア用制御ユニット9Rとして特定し、当該スライドドア用制御ユニットに対し、右側リヤスライドドア用の動作検査を行う。又、同様に、LR識別用出力ポートからL信号が出力されているスライドドア用制御ユニットを左側スライドドア用制御ユニット9Lとして特定し、当該スライドドア用制御ユニットに対し、左側リヤスライドドア用の動作検査を行う。
当該検査が所定に完了した後、出荷場へ移動して出荷前工程を実行する。そして、この出荷前工程が所定に終了した後、完成車の最終検査を行う(P7)。その際、フューエルリッド8を再び開いて、リッドスイッチ4をONさせ、右側スライドドア用制御ユニット9RのLR識別用出力ポートからH信号を出力させ、上述した生産工程終了時の検査と同様の検査を行う。
ところで、スライドドア用制御ユニット9L,9Rの一方が納車後に故障した場合、新たなスライドドア用制御ユニットと交換する必要がある。このような場合、新たなスライドドア用制御ユニットに対し、予め制御プログラムや初期データなどの初期入力データを書込んだ後、車体1aに艤装しても良いが、本形態を応用すれば、スライドドア用制御ユニットを新たなものと交換した後、車内通信回線17を介して、交換したスライドドア用制御ユニットに初期入力データを書込むようにすることが可能である。
すなわち、例えばディーラで所有している故障診断装置19に初期入力データ書込み用のROMを装着すると共に、この故障診断装置19から延出されている入出力コネクタ19aを外部接続用コネクタ14に接続する。又、オープナレバーを引いてフューエルリッド8を開放させ、リッドスイッチ5をONさせる。その後、故障診断装置19の送信開始ボタン(例えばEnterキー)をONして、上述と同様に書込みを開始する。
その際、既に組み込まれている側のスライドドア用制御ユニットにはすでに、左右を識別するアドレスが登録されているため、LR識別用出力ポートから出力されている信号レベルを検知して、左右の制御ユニットを識別すると共に、交換したスライドドア用制御ユニットに対して左右識別用のアドレスを登録する。そして、今回アドレスを登録した側の制御ユニットに対して初期入力データを書込む。
このように、本形態では、同一構成を有する2つの制御ユニットに対して初期入力データを車内車内通信回線を介して入力するに際し、両制御ユニットを特別な部品を用いることなく、車体に併設する既存の部品、例えばリッドスイッチ4を利用して簡単に識別できるようにしたので、製品コストがアップすることが無く、しかも取扱性が良い。更に、既存の部品で左右を識別するようにしたので、出荷後においても、当該部品で左右の識別を行うことができ便利である。
尚、本発明は上述した形態に限るものではなく、例えばリッドスイッチ5を複数回ON/OFFさせることで、LR識別用出力ポートからH信号を出力させるようにしても良い。更に、リッドスイッチ4がONしたときLR識別用出力ポートからL信号が出力するようにし、L信号が出力されている制御ユニットを右側スライドドア用制御ユニット9Rと特定するようにしても良い。
又、上述した形態では、両スライドドア用制御ユニット9L,9Rに対して初期入力データの書き込みを開始するに際して、左右を識別するアドレスを自動的に登録するようにしているが、データの書込み時に、LR識別用出力ポートの出力値を一々確認しながら、データを書込むようにしても良い。この場合、フューエルリッド8は初期入力データの書込みが終了するまで開放状態とし、リッドスイッチ4からON信号を継続的に出力させておく必要がある。
又、左右一対の制御ユニットを備えているものであれば、初期入力データの書込み対象とする制御ユニットにより制御する制御対象は、スライドドア用制御ユニット9L,9Rに限らず、他の制御に用いる制御ユニットに適用できることは云うまでもない。又、本形態では左右を識別する手段としてリッドスイッチ4を用いたが、左右を識別することのできるものであれば、これに限定されるものではない。
ワンボックスカーのルーフを省略した概略平面図 車内通信回線を用いて各制御ユニットをネットワーク接続した状態の概略構成図 生産工程及び出荷前工程を示すタイムチャート
符号の説明
1…ワンボックスカー、1a…車体、1b…ケース部、2…インストルメントパネル、3…コンビネーションメータ、4…ナビゲーションシステム、5…リッドスイッチ、6L,6R…フロントドア、7L,7R…リヤスライドドア、8…フューエルリッド、9L,9R…スライドドア用制御ユニット、10…メータ制御ユニット、11…ナビゲーション制御ユニット、12…キーレス受信機、13…外部接続用コネクタ、14…車内通信回線、15…ワイヤレスリモコン、15L,15R…プッシュ式開閉スイッチ、16L,16R…開閉スイッチ、18…データ書込み処理用コンピュータ、18a,19a…入出力コネクタ、19…故障診断装置、T1…入力端子

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (5)

  1. 1台の車両に制御対象が一対配設され、該各制御対象に対して同一構成を有する制御ユニットを個別に設け、該各制御ユニットを車体に艤装した後、該各制御ユニットにデータを書込む車両用制御装置のデータ書込み方法であって、
    上記車両に併設されているスイッチを上記一対の制御ユニットの一方に接続し、該スイッチを動作させて該一方の制御ユニットと上記他方の制御ユニットとを識別し、
    識別した上記各制御ユニットに対して上記データを個別に書込む
    ことを特徴とする車両用制御装置のデータ書込み方法。
  2. 上記データの書き込みは車内通信回線を介して行う
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置のデータ書込み方法。
  3. 上記制御対象が左右一対設けられており、上記スイッチは左右のいずれか一方に設けられてい
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載の車両用制御装置のデータ書込み方法。
  4. 上記スイッチを設定回数オン/オフさせることで上記制御ユニットを識別させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用制御装置のデータ書込み方法。
  5. 上記スイッチはフューエルリッドの開放を検知するリッドスイッチである
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用制御装置のデータ書込み方法。
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