JP4728276B2 - 光ssb送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気信号によって変調された光信号を得る光送信装置に関する。特に、片側の側波帯を抑圧して出力する光SSB(Single Sideband)信号送信技術に関する。
光送信装置に備わる光変調器には、光の強度を変調する強度変調方式が広く知られている。この強度変調方式には、両側の側波帯を出力する方式、いわゆる光DSB(Double Sideband)変調方式と、片側の側波帯を抑圧して出力する光SSB変調方式とがある(非特許文献1及び2参照。)。
光DSB変調方式では、光信号伝送を行うと、光ファイバの分散(Chromatic Dispersion)によって、波形が劣化し、また、その振幅が増減してしまい、伝送距離に制限を受けてしまうという問題があった。一方、光SSB変調方式では、光信号伝送を行っても、光ファイバの分散によっては、波形は劣化せず、また、その振幅が一定となり、伝送距離に制限を受けないという利点がある。
これまでに、光SSB変調を得るには、LN−MZ(Lithium Niobate Mach−Zehndar)変調器による方法が知られている。このLN−MZ変調器には、片側の側波帯と併せて光キャリアを抑圧して、光キャリアは出力せずに、抑圧しない他方の片側の側波帯のみを出力するタイプがある。一方、片側の側波帯のみを抑圧し、光キャリアを抑圧しないで、光キャリアと片側の側波帯を出力するタイプがある。ここでは、前者をキャリア抑圧光SSB変調器と呼び、後者をキャリア非抑圧光SSB変調器と呼ぶ。
図8は、キャリア抑圧光SSB送信装置の一例を示す概略構成図である。図9は、キャリア抑圧光SSB送信装置の出力する変調信号光の一例を示す光スペクトルである。DFB−LD(Distributed feedback laser diode)31からの波長1559nmのキャリア光を、キャリア抑圧光SSB変調器36に入力する。また、衛星(BS、Broadcast Satellite)信号キャリア52a、52b用のマルチキャリア電気信号(8キャリア、周波数帯fs=11.727GHz〜11.996GHz)をマルチキャリア信号発生器32で発生させ、カプラ37で分岐した後、2つの信号にフェーズシフタ34a、34bであらかじめ定められた周波数成分の位相をシフトさせて位相を調整し、キャリア抑圧光SSB変調器36に入力する。キャリア抑圧光SSB変調器36は、キャリア光をマルチキャリア電気信号で強度変調し、下側側波帯52b及び光キャリア50を抑圧して出力する。キャリア抑圧光SSB変調器36にて抑圧されていない上側側波帯52aが、変調信号光として出力される。変調信号光には、上側側波帯52a(衛星信号キャリア)が含まれているが、光キャリア50が抑圧されている。このため、変調信号光を送信信号として光ファイバを用いて光伝送すると、受信者側では、光キャリア50を注入することによって、復調を可能とする。
図10は、キャリア非抑圧光SSB送信装置の一例を示す概略構成図である。図11は、キャリア非抑圧光SSB送信装置の出力する変調信号光の一例を示す光スペクトルである。DFB−LD31からの波長1559nmのキャリア光を、キャリア非抑圧光SSB変調器35に入力する。また、衛星信号キャリア52a、52b用のマルチキャリア電気信号をマルチキャリア信号発生器32で発生させ、カプラ33で分岐した後、2つの信号にフェーズシフタ34a、34bで位相を調整してキャリア非抑圧光SSB変調器35に入力する。キャリア非抑圧光SSB変調器35は、キャリア光をマルチキャリア電気信号で強度変調し、下側側波帯52bを抑圧して出力する。キャリア非抑圧光SSB変調器35にて抑圧されていない光キャリア50及び上側側波帯52aが、変調信号光として出力される。変調信号光には、光キャリア50と、上側側波帯52a(衛星信号キャリア)と、が含まれている。このため、変調信号光を送信信号として光ファイバを用いて光伝送すると、受信者側では、光キャリア50を注入することなく復調できる。
D.Fonseca,A.V.T.Cartaxo and P.Monteiro,"Optical single−sideband transmitter for various electrical signaling formats," J.Lightwave Tech., vol.24,no.5,pp.2059−2069,May.2006 J.Park,W.V.T.Sorin and K.Y.Lau,"Elimination of the fibre chromatic dispersion penalty 1550nm milimetre−wave optical transmission,"Electron.Lett.,vol.33,no.6,pp.512−513,Mar.1997
従来の光SSB送信装置では、図8及び図10に示すように、フェーズシフタ34a及び34bによって、キャリア光を変調する電気信号の位相を調整し、最大のサイドバンド抑圧度を得る。ところが、そのサイドバンド抑圧度の程度が、キャリア抑圧光SSB変調器又はキャリア非抑圧光SSB変調器の電極に入力する電気信号の振幅と位相の精度に依存し、高いサイドバンド抑圧度を得るのは困難であった。
高いサイドバンド抑圧度を光SSB送信装置によって得ることができれば、光信号伝送を行っても、光ファイバの分散によっては、波形は劣化せず、また、波形の振幅が一定となり、伝送可能な距離に制限を受けないという理想的な伝送ができる。しかし、高いサイドバンド抑圧度を光SSB送信装置によって得ることができずに、光信号伝送を行うと、光ファイバの分散によって、波形が若干劣化し、また、その振幅が一定とならずに増減し、その振幅の増減の程度によって、伝送可能な距離に制限を受けてしまう。
本発明は、高いサイドバンド抑圧度を有するキャリア非抑圧光SSB信号を得ることを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る光SSB送信装置は、上側側波帯を出力する第1のキャリア抑圧光SSB変調器に周波数fの電気信号を入力してキャリアを変調し、上側側波帯を出力する第2のキャリア抑圧光SSB変調器に入力電気信号の周波数をfだけダウンコンバートした信号を入力して第1のキャリア抑圧光SSB変調器の出力信号光を変調し、第2のキャリア抑圧光SSB変調器の出力信号光に元のレーザ光を合波する。
具体的には、本発明に係る光SSB送信装置は、波長が一定のキャリア光を発生させる光源と、前記光源の発生させるキャリア光を2つに分岐する光分岐器と、予め定められた周波数のシングルキャリア電気信号を発生させるシングルキャリア信号発生器と、前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号を2つに分岐するシングルキャリア信号分岐器と、前記光分岐器の分岐するキャリア光の一方を前記シングルキャリア信号分岐器の分岐したシングルキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及びキャリア光の光周波数成分を抑圧して出力する第1のキャリア抑圧光SSB変調器と、前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号の周波数よりも高い周波数帯のマルチキャリア電気信号を発生させるマルチキャリア信号発生器と、前記マルチキャリア信号発生器の発生させたマルチキャリア電気信号を、前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号の周波数だけ低くなるように周波数変換する周波数変換器と、前記第1のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光を、前記周波数変換器の周波数変換したマルチキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及び前記第1のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光の光周波数成分を抑圧して出力する第2のキャリア抑圧光SSB変調器と、前記光分岐器の分岐するキャリア光の他方と、前記第2のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光とを合波する光合波器と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光合波器の出力する変調信号光には、衛星信号キャリアの周波数帯に対応する反対側の周波数帯に、変調された信号がまったく存在しない。これにより、高いサイドバンド抑圧度を有するキャリア非抑圧光SSB信号を得ることができる。さらに、光合波器が光分岐器の分岐したキャリア光を変調信号光に合波するので、受信側では光キャリアを注入することなく復調ができる。
本発明に係る光SSB送信装置では、前記光分岐器の分岐するキャリア光の他方の偏波又は前記第2のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光の偏波を調整する偏波コントローラをさらに備えることが好ましい。偏波コントローラをさらに備えることで、信号の品質を最適にするように調整することができる。
本発明により、高いサイドバンド抑圧度を有するキャリア非抑圧光SSB信号を得ることができる。高いサイドバンド抑圧度を得ることにより、光SSB送信装置を用いて光信号伝送を行っても、光ファイバの分散による波形の劣化を防ぐことができる。さらに、光合波器が光分岐器の分岐したキャリア光を変調信号光に合波するので、受信側では光キャリアを注入することなく復調ができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る光SSB送信装置の概略構成図である。本実施形態に係る光SSB送信装置は、光源16と、光分岐器23と、シングルキャリア信号発生器12と、シングルキャリア信号分岐器14と、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20と、マルチキャリア信号発生器11と、周波数変換器17と、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25と、光合波器26と、を備える。また、本実施形態では、分岐器15、18と、フェーズシフタ19a、19b、19c、19dを備える例について説明する。
本実施形態に係る光SSB送信装置の概要について説明する。光源16の出力するキャリア光を、光分岐器23によって2分岐する。2分岐した一方のキャリア光を第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力する。また、シングルキャリア信号発生器12で周波数f一定のシングルキャリア電気信号を発生させ、シングルキャリア信号分岐器14で2分岐し、2分岐した一方のシングルキャリア電気信号を先の第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力して、キャリアを抑圧した光SSB変調を加える。
マルチキャリア信号発生器11の発生させるマルチキャリア電気信号(入力信号キャリア)を周波数fだけ周波数を低めることのできる周波数変換器17によって、周波数変換した信号キャリアを得る。このようにして得た周波数変換したマルチキャリア電気信号を第2のキャリア抑圧光SSB変調器25に入力して、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20からの出力信号光のキャリアを抑圧して光SSB変調を加える。第2のキャリア抑圧光SSB変調器25からの出力光を光合波器26に入力する。
光源16は、波長が一定のキャリア光を発生させる。光源16は、たとえば、DFB−LDレーザなどの半導体レーザである。光分岐器23は、光源16の発生させるキャリア光を2つに分岐する。光分岐器23は、例えば光カプラである。光分岐器23の分岐したキャリア光は、一方が第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力され、他方が光合波器26に入力される。図2は、A点でのキャリア光の一例を示す光スペクトルである。光源16の波長が1559nmの場合、波長1559nmの光キャリア50が得られる。
シングルキャリア信号発生器12は、予め定められた周波数fのシングルキャリア電気信号を発生させる。予め定められた周波数fは、衛星信号キャリアの周波数帯よりも低い周波数である。例えば、マルチキャリア信号発生器11の発生させるマルチキャリア電気信号の周波数帯fよりも低い周波数である。さらに、シングルキャリア電気信号の周波数fは、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25において第1のキャリア抑圧光SSB変調器20の出力する出力信号光に含まれている上側側波帯が抑圧しやすい周波数であることが好ましい。衛星信号キャリアの周波数帯の低周波数側が11.727GHzの場合、シングルキャリア電気信号の周波数fは例えば10GHzである。
シングルキャリア信号分岐器14は、シングルキャリア信号発生器12の発生させたシングルキャリア電気信号を2つに分岐する。分岐させたシングルキャリア電気信号は、一方が第1のキャリア抑圧光SSB変調器20へ、他方は周波数変換器17へ入力される。本実施形態では、シングルキャリア信号分岐器14と第1のキャリア抑圧光SSB変調器20の間に分岐器15と、フェーズシフタ19a又はフェーズシフタ19bとを備える。この場合、シングルキャリア信号分岐器14から出力されたシングルキャリア電気信号は、分岐器15及びフェーズシフタ19aを介するか、または、分岐器15及びフェーズシフタ19bを介して、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20へ入力される。
第1のキャリア抑圧光SSB変調器20は、光分岐器23の分岐したキャリア光の一方を、シングルキャリア信号分岐器14の分岐したシングルキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及びキャリア光の光周波数成分を抑圧して出力する。図3は、B点での出力信号光の一例を示す光スペクトルである。第1のキャリア抑圧光SSB変調器20がキャリア光をシングルキャリア電気信号で強度変調するので、光キャリア50と、光キャリア50の波長1559nmからシングルキャリア電気信号の周波数fだけシフトした波長成分の上側側波帯51a及び下側側波帯51bが得られる。
フェーズシフタ19a、19bを用いて第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力されるシングルキャリア電気信号の位相を調整し、さらに、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に印加するバイアス電圧Vb1、Vb2、Vb3を調整することで、光キャリア50と下側側波帯51bを抑圧する。これによって、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20は、抑圧されていない上側側波帯51aと、抑圧されている光キャリア50及び抑圧されている下側側波帯51bと、が含まれている出力信号光を出力する。
マルチキャリア信号発生器11は、シングルキャリア信号発生器12の発生させるシングルキャリア電気信号の周波数よりも高い周波数帯fのマルチキャリア電気信号を発生させる。マルチキャリア電気信号のキャリア数は、情報を伝送することの可能な数であり、例えば、8又は64である。シングルキャリア電気信号の周波数fが10GHzであれば、例えば、マルチキャリア電気信号の周波数帯f’は、11.727GHz〜11.996GHzである。
周波数変換器17は、マルチキャリア信号発生器11の発生させたマルチキャリア電気信号を、シングルキャリア電気信号の周波数fだけ低くなるように周波数変換する。例えば、シングルキャリア電気信号の周波数fが10GHzであり、マルチキャリア信号発生器11の発生させるマルチキャリア電気信号の周波数帯fが11.727GHz〜11.996GHzの場合、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25は、マルチキャリア電気信号の周波数帯fに含まれる個々の信号を10GHzずつダウンコンバートし、周波数帯f’が1.727GHz〜1.996GHzのマルチキャリア電気信号に変換する。ここで、本実施形態では、周波数変換器17と第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の間に分岐器18と、フェーズシフタ19c又はフェーズシフタ19dとを備える。この場合、周波数変換器17から出力されたマルチキャリア電気信号は、分岐器18及びフェーズシフタ19cを介するか、または、分岐器18及びフェーズシフタ19dを介して第2のキャリア抑圧光SSB変調器25へ入力される。
第2のキャリア抑圧光SSB変調器25は、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20の出力する出力信号光を、周波数変換器17の周波数変換したマルチキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及び第1のキャリア抑圧光SSB変調器20の出力する出力信号光の光周波数成分を抑圧して出力する。図4は、C点での出力信号光の一例を示す光スペクトルである。第1のキャリア抑圧光SSB変調器20から出力される出力信号光は、光キャリア50及び下側側波帯51bが抑圧されている。このため、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25が強度変調することで、上側側波帯51aの波長成分を中心に、周波数変換されたマルチキャリア電気信号の周波数帯f’(1.727GHz〜1.996GHz)だけシフトした波長成分の上側側波帯52a及び下側側波帯52bが新たに得られる。
フェーズシフタ19c、19dを用いて第2のキャリア抑圧光SSB変調器25に入力されるマルチキャリア電気信号の位相を調整し、さらに、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25に印加するバイアス電圧Vb4、Vb5、Vb6を調整することで、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25は、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20から入力された上側側波帯51aの波長成分と、強度変調によって得られた下側側波帯52bの波長成分とを抑圧する。これによって、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25は、抑圧されていない上側側波帯52aと、抑圧されている下側側波帯52b、抑圧されている上側側波帯51a、抑圧されている下側側波帯51b及び抑圧されている光キャリア50と、が含まれている出力信号光を出力する。
光合波器26は、光分岐器23の分岐するキャリア光の他方と、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の出力する出力信号光とを合波する。光合波器26は、例えば、複数の光を合波する光カプラである。図5は、D点での変調信号光の一例を示す光スペクトルである。光合波器26は、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の出力信号光に、光分岐器23の分岐するキャリア光を合波するので、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25から出力されたC点では抑圧されていた光キャリア50の波長成分を復元することができる。これにより、光合波器26は、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の出力する上側側波帯52aと、光キャリア50とを、変調信号光として出力することができる。
ここで、本実施形態では、光源16の出力するキャリア光を、一旦光分岐器23で分岐して、一方のキャリア光を強度変調などした後に、光合波器26で他方のキャリア光と合波する。このため、送信する信号の品質を高めるために、一方のキャリア光と他方のキャリア光との偏波を保持することが好ましい。例えば、光分岐器23と光合波器26を接続する光ファイバが、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25から出力される出力信号光と最適な方向に偏波保持する偏波保持ファイバであることが好ましい。
さらに、光分岐器23の分岐する一方のキャリア光と他方のキャリア光との偏波を最適に保持するため、偏波コントローラ(不図示)を備えることが好ましい。偏波コントローラは、光分岐器23の分岐するキャリア光の他方又は第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の出力する上側側波帯の偏波を調整する。偏波コントローラをさらに備えることで、信号の品質を最適にするように調整することができる。ここで、信号品質とは、例えば、信号強度又は信号対雑音比である。例えば、光合波器26から出力される出力信号光をフォトダイオード(PD)と電気増幅器からなる光信号受信装置で受信して、その受信信号の信号品質が良くなるように偏波コントローラにより変化させる偏波の量を調整して、信号の品質を最適にする。
図6は、偏波コントローラを備える場合の光SSB送信装置器の第1形態を示す概略構成図である。図6に示す光SSB送信装置器は、光分岐器23と光合波器26との間に偏波コントローラ24をさらに備える。光分岐器23の分岐したキャリア光は、偏波コントローラ24を介して光合波器26に入力される。本構成とすることで、光分岐器23から光合波器26へ入力されるキャリア光の偏波を調整することができる。
図7は、偏波コントローラを備える場合の光SSB送信装置器の第2形態を示す概略構成図である。図7に示す光SSB送信装置器は、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25と光合波器26の間に偏波コントローラ27をさらに備える。光分岐器23の分岐したキャリア光は、そのまま光合波器26に入力されている。本構成とすることで、第2のキャリア抑圧光SSB変調器25の出力する出力信号光の偏波を調整することができる。
具体的には、図1に示す本実施形態に係る光SSB送信装置は、下記の構成とすることができる。光源16の出力するDFB−LDレーザ光を、カプラ23によって2分岐する。2分岐した一方のDFB−LDレーザ光を、第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力する。入力端のA点における光スペクトルを図2に示す。また、シングルキャリア信号発生器12でf=10GHzの一定の周波数を発生させ、カプラ14で2分岐し、2分岐した一方の周波数f=10GHの電気信号を先の第1のキャリア抑圧光SSB変調器20に入力して、キャリアを抑圧した光SSB変調を加える。第1のキャリア抑圧光SSB変調器20からの出力信号光は、DFB−LDレーザ光の光周波数を周波数f=10GHzだけシフトした上側側波帯となる。第1のキャリア抑圧光SSB変調器20からの出力端B点における出力信号光の周波数スペクトルを図3に示す。
また、マルチキャリア信号発生器11の出力する衛星信号キャリア(f=11.727GHz〜11.996GHz)を10GHzだけ周波数を低めることのできる周波数変換器17、いわゆる周波数ダウンコンバータによって、一括して、f’=1.727GHz〜1.996GHzを周波数帯にもつ8つの信号キャリアを得る。
このようにして得た、f’=1.727GHz〜1.996GHzを周波数帯にもつ8つの信号キャリアを第2のキャリア抑圧光SSB変調器25に入力して、先の第1のキャリア抑圧光SSB変調器20からの出力信号光のキャリアを抑圧して光SSB変調を加える。第2のキャリア抑圧光SSB変調器25からの出力端C点における出力信号光を図4に示す。この出力端C点における出力信号光を光合波器26に入力する。また、カプラ23によって2分岐した他方のDFB−LDレーザ光を、偏波コントローラ(例えば、図6の符号24又は図7の符号27を参照。)によって、偏波を調整し、光カプラ26に入力する。このようにして、光カプラ26で合波された出力端D点における光スペクトルを図5に示す。
光カプラ26から出力された変調信号光の周波数は、フォトダイオードによって受信すれば、その周波数は、f’=1.727GHz〜1.996GHzに、f=10GHを加えた周波数、すなわち、11.727GHz〜11.996GHzとなり、入力した衛星信号キャリアの周波数となる。よって、光カプラ26によって合波された、もとのDFB−LDレーザ16からのキャリア光を、新しい光キャリア50とみなせば、もとの衛星信号キャリアの周波数で変調のかかった8つの信号キャリア52aで変調のかかった片側の側波帯を有する光SSB変調された光信号を得ることとなる。
ここで、新しい光キャリア50を中心として、入力した衛星信号キャリアの周波数11.727GHz〜11.996GHzだけ対象となる反対側の周波数帯には、変調された信号はまったく存在しないことになる。このことから、無限大のサイドバンド抑圧度を得ることとなる。さらに、新たにみなされた光キャリア50が光SSB送信装置からの出力光に存在するため、受信者側では、光キャリアを注入することなく復調が可能である。
なお、キャリア抑圧光SSB変調器20、25のそれぞれに入力する高周波信号の位相は、フェーズシフタ19a、19b、19c、19dによって、出力信号光のサイドバンド抑圧度が最大になるように調整することが好ましい。また、キャリア抑圧光SSB変調器20、25に印加するバイアス電圧Vb1、Vb2、Vb3、Vb4、Vb5、Vb6も、出力信号光のサイドバンド抑圧度が最大になるように調整することが好ましい。なお、サイドバンド抑圧度が最大になっているか否かは、例えば、光スペクトルアナライザで出力信号光の光スペクトルを測定することによって確認することができる。
本発明は、光伝送信号に利用することができる。
実施形態に係る光SSB送信装置の概略構成図である。 A点でのキャリア光の一例を示す光スペクトルである。 B点での出力信号光の一例を示す光スペクトルである。 C点での出力信号光の一例を示す光スペクトルである。 D点での変調信号光の一例を示す光スペクトルである。 偏波コントローラを備える場合の光SSB送信装置器の第1形態を示す概略構成図である。 偏波コントローラを備える場合の光SSB送信装置器の第2形態を示す概略構成図である。 従来のキャリア抑圧光SSB送信装置の一例を示す概略構成図である。 従来のキャリア抑圧光SSB送信装置の出力する変調信号光の一例を示す光スペクトルである。 従来のキャリア非抑圧光SSB変調器の一例を示す概略構成図である。 キャリア非抑圧光SSB変調器の出力する変調信号光の一例を示す光スペクトルである。
符号の説明
11 マルチキャリア信号発生器
12 シングルキャリア信号発生器
14 シングルキャリア信号分岐器
15、18 分岐器
16 光源
17 周波数変換器
19a、19b、19c、19d フェーズシフタ
20 第1のキャリア抑圧光SSB変調器
23 光分岐器
24 偏波コントローラ
25 第2のキャリア抑圧光SSB変調器
26 光合波器
27 偏波コントローラ
31 DFB−LDレーザ
32 マルチキャリア信号発生器
33、37 カプラ
34a、34b フェーズシフタ
35 キャリア非抑圧光SSB変調器
36 キャリア抑圧光SSB変調器
50 光キャリア
51a シングルキャリア電気信号により発生した上側側波帯
51b シングルキャリア電気信号により発生した下側側波帯
52a マルチキャリア電気信号により発生した上側側波帯(衛星信号キャリア)
52b マルチキャリア電気信号により発生した下側側波帯(衛星信号キャリア)

Claims (2)

  1. 波長が一定のキャリア光を発生させる光源と、
    前記光源の発生させるキャリア光を2つに分岐する光分岐器と、
    予め定められた周波数のシングルキャリア電気信号を発生させるシングルキャリア信号発生器と、
    前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号を2つに分岐するシングルキャリア信号分岐器と、
    前記光分岐器の分岐するキャリア光の一方を前記シングルキャリア信号分岐器の分岐したシングルキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及びキャリア光の光周波数成分を抑圧して出力する第1のキャリア抑圧光SSB変調器と、
    前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号の周波数よりも高い周波数帯のマルチキャリア電気信号を発生させるマルチキャリア信号発生器と、
    前記マルチキャリア信号発生器の発生させたマルチキャリア電気信号を、前記シングルキャリア信号発生器の発生させるシングルキャリア電気信号の周波数だけ低くなるように周波数変換する周波数変換器と、
    前記第1のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光を、前記周波数変換器の周波数変換したマルチキャリア電気信号で強度変調し、強度変調によって得られた下側側波帯及び前記第1のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光の光周波数成分を抑圧して出力する第2のキャリア抑圧光SSB変調器と、
    前記光分岐器の分岐するキャリア光の他方と、前記第2のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光とを合波する光合波器と、を備えることを特徴とする光SSB送信装置。
  2. 前記光分岐器の分岐するキャリア光の他方の偏波又は前記第2のキャリア抑圧光SSB変調器の出力する出力信号光の偏波を調整する偏波コントローラをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光SSB送信装置。
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