JP4727401B2 - 無線マルチキャスト伝送システム、無線送信装置及び無線マルチキャスト伝送方法 - Google Patents

無線マルチキャスト伝送システム、無線送信装置及び無線マルチキャスト伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線マルチキャスト通信により動画像データを伝送する無線マルチキャスト伝送システム、無線送信装置及び無線マルチキャスト伝送方法に関する。
従来、非特許文献1に示されるような標準規格に準拠する装置を用いて動画像データの送信を行う場合の方法としては、大きく分けて、ユニキャスト(UC:UniCast)による方式と、マルチキャスト(MC:MultiCast)による方式の2つの方式がある。ユニキャスト方式により動画像データを伝送する場合、受信装置ごとに1つの伝送を行う必要があるため、複数の受信装置に対して同一の動画像データを伝送する場合に非常に多くの帯域を利用してしまうという問題がある。
これに対して、マルチキャスト方式により伝送を行う場合は一回の送信で複数の受信装置に送信が可能であるため、上記のような問題は生じない。従って、複数の受信装置に送信する場合にはマルチキャスト方式が適している。次に、マルチキャスト方式が適用された無線送信装置において動画像データのマルチキャスト伝送を行う場合、複数の伝送レートの中から1つの伝送レートを選んで動画像データの送信を行う。このとき選択する伝送レートは、通常伝送レートの中で最低の伝送レートあるいはマルチキャストにより動画像データを受信する受信装置の中でもっとも伝搬路状況が劣悪な受信装置においても正常に受信することができる伝送レートを選択することになる。
しかし、マルチキャスト方式により送信を行う場合、全ての受信装置に対して同一の伝送レートを用いて送信しなければならないことから、低い伝送レートで送信した場合、伝搬路状況が劣悪な受信装置も、伝搬路状況が良好な受信装置も正しく受信することが可能である。一方、高い伝送レートで送信した場合、伝送状況が良好な受信装置だけが正しく受信できることになる。なお、無線よる通信の場合一般的に送受信間の距離が長い場合には伝搬路状況は劣悪となり、短い場合には伝搬路状況は良好となる。
以下、より具体的に、図11から図16を参照して、従来の無線によるマルチキャスト方式が適用された無線送信装置の動作について説明する。図11は従来の無線送信装置5の構成を示した概略ブロック図である。図12は従来の無線受信装置6の構成を示した概略ブロック図である。図11において無線送信装置5はエンコーダ10から一定時間ごとに出力されるデータを指定された伝送レートで送信する。このとき伝搬路の状況が異なる複数の無線受信装置6が存在する場合であっても、マルチキャストの特性上、1つの伝送レートでしか送信を行うことができない。
図12において無線受信装置6は受信部40が受信した受信信号から復調部41によりデータを復調し、誤り検出部42にて復調したデータの中に誤りがあるか否かを判定し、誤り存在しない場合、デコーダ46において動画像の再生を行う。誤りが存在する場合、当該データは破棄される。デコーダ46の動作は適用される方式により異なるが一般的には、誤りが存在する場合、再生される動画像が停止するか、あるいは乱れるなどの現象が起こる。
図13では無線送信装置5としてAP(Access Point)5aが、無線受信装置6としての3台のSTA(STAtion)6a、6b、6cが存在し、STA6aがもっともAP5aからの距離が近く、以下STA6b、6cの順にAP5aからの距離が遠くなっている。
図14は、図13の構成において、STA6cにおいて正常に受信できるような低い伝送レートを用いて送信している様子を示した図である。低い伝送レートを用いている場合、全てのSTA6a、6b、6cで正常に受信できているが利用する帯域が非常に多くなっている。図15は、STA6aにおいてのみ正常に受信できるような高い伝送レートを用いて送信している様子を示した図である。高い伝送レートを用いているため利用する帯域は少なく、STA6aでのみ正常に受信できている。しかし、STA6b及びSTA6cでは正常に受信できず、当然動画像の再生も行うことができない。
図16は送信する動画像データをエンコードする際に適用するビットレートとして図14および図15よりも低いビットレート値を用い、かつSTA6cにおいても正常に受信できるような低い伝送レートを用いた場合を示した図である。図14と比較すると利用している帯域が少なくなっていることがわかる。また、図15と比較すると、低い伝送レートを用いているため全てのSTA6a、6b、6cで正常に受信できている。しかし、一般的に低い値のビットレートでエンコードした動画像は品質が悪く、そのため、全てのSTA6a、6b、6cにおいて再生する動画像データの品質が劣化してしまう。特に、高い伝送レートで送信しても正常に受信が可能となるSTA6aにおいては、再生する動画像データの品質の劣化は顕著なものとなる。
省電力データシステム/広帯域移動アクセスシステム(CSMA)標準規格、ARIB STD−T71 1.0版、(社)電波産業会、平成12年策定、第6.2.4.6章
上述のような無線送信装置を用いて動画像データのマルチキャストを行う場合、全ての無線受信装置に対して同一の伝送レートを用いる必要がある。
しかしながら、一般的に無線伝搬路は、無線送信装置と無線受信装置の位置関係や周囲の状況により大きく変動する。従って、無線受信装置が複数ある場合には無線受信装置毎に伝搬路状況が異なる。このような状況下においてマルチキャストによる伝送を行う場合、伝搬路状況がもっとも悪い無線受信装置において正常に受信ができるよう、品質のよい伝送方式を用いて送信する必要がある。品質のよい伝送方式を実現する方法としては、パケットを送信する物理的な伝送速度を小さくする方法や、通信路符号として符号化率の小さな誤り訂正符号を用いる方法や、時間的、周波数的、空間的にずらして同一の情報を送信し、無線受信装置側においてダイバーシチ効果を与える方法など等が挙げられる。
しかしながら、一般的にこれらの方法を適用することは帯域をより多く利用することを意味し、利用帯域の制限がある場合に問題が生じる。また、この問題を解決するためにより低いビットレートのエンコードを適用することで、利用する帯域を低減させることが可能となる。しかし、低いビットレートにより符号化を行うことは伝搬路状況の劣悪な無線受信装置においても、伝搬路状況の良好な無線受信装置においても動画像の品質を劣化させてしまうという別の問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、利用帯域の増大を抑えつつ、伝搬路状況に応じた品質の再生を行うことを可能とする無線マルチキャスト伝送システム、無線送信装置及び無線マルチキャスト伝送方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化し、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割し、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信する無線送信装置と、前記無線送信装置が選択した伝送方式にてデータブロックを受信し、前記受信するデータブロックの中で正常に受信したデータブロックを結合して復号化するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを記憶手段へ記録するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを他の無線受信装置に転送する1以上の無線受信装置と、を備え、前記無線送信装置は、前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択し、前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、前記最低限必要なデータブロックを前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックを前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好である場合には、前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪である場合には、前記最低限必要なデータブロックのみを、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信することを特徴とする無線マルチキャスト伝送システムである。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は低い伝送レートの伝送方式であり、前記第1の伝送方式は高い伝送レートの伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式であり、前記第1の伝送方式は符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であり、前記第1の伝送方式は前記複数の通信路より少ない数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、正常に受信したデータに基づく品質にて動画像を再生する1以上の無線受信装置に対してマルチキャストにより無線信号を送信するにあたり、入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化し、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割し、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信する無線送信装置において、前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択し、前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、前記最低限必要なデータブロックを前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックを前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好である場合には、前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪である場合には、前記最低限必要なデータブロックのみを、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信することを特徴とする無線送信装置である。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は低い伝送レートの伝送方式であり、前記第1の伝送方式は高い伝送レートの伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式であり、前記第1の伝送方式は符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の伝送方式は時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であり、前記第1の伝送方式は前記複数の通信路より少ない数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であることを特徴とする。
本発明は、動画像データを送信する無線送信装置と、前記無線送信装置から前記動画像データを受信する1以上の無線受信装置とを備えた無線マルチキャスト伝送システムにおける無線マルチキャスト伝送方法であって、前記無線送信装置が、入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化するステップと、前記無線送信装置が、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割するステップと、前記無線送信装置が、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信するステップと、前記無線受信装置が、前記無線送信装置が選択した伝送方式にてデータブロックを受信するステップと、前記無線受信装置が、前記受信するデータブロックの中で正常に受信したデータブロックを結合して復号化するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを記憶手段へ記録するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを他の無線受信装置に転送するステップと、を備え、前記送信するステップは、前記無線送信装置が、前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択するステップを含み、前記選択するステップでは、前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、前記最低限必要なデータブロックに対して前記第2の伝送方式を選択し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックに対して前記第1の伝送方式を選択し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好な場合には、前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方に対して前記第1の伝送方式を選択し、前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪な場合には、前記最低限必要なデータブロックのみに対して、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方に対して前記第2の伝送方式を選択することを特徴とする無線マルチキャスト伝送方法である。
この発明によれば、無線マルチキャスト伝送システムは、入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと、最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化し、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割し、最低限必要なデータブロックについては利用する帯域の大きい、あるいは信頼性の高い伝送方式が適用されるように分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信する無線送信装置を備えており、また、無線送信装置が選択した伝送方式にてデータブロックを受信し、受信するデータブロックの中で正常に受信したデータブロックを結合して復号化するか、あるいは正常に受信したデータブロックを記憶手段へ記録するか、あるいは正常に受信したデータブロックを他の無線受信装置に転送する無線受信装置とを備える構成とした。
これにより、無線送信装置側では、再生するために最低限必要なデータブロックは利用する帯域の大きい、あるいは信頼性の高い伝送方式を用いてマルチキャスト伝送を行い、無線受信装置側では正常に受信できたデータブロックのみを用いて動画像の再生を行うことにより、全ての無線受信装置が受信したデータブロックに応じた品質での動画像の再生をすることが可能となる。また、このように構成することで、利用する帯域の増加を小さくしつつ、伝搬路状況の劣悪な無線受信装置への最低限必要な動画像データの配信と、伝搬路状況の良好な無線受信装置への高品質な動画像データの配信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置は、最低限必要なデータブロックについては低い伝送レートの伝送方式でマルチキャストにより送信し、最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックについては高い伝送レートの伝送方式でマルチキャストにより送信する構成とした。
これにより、利用する帯域の大きな、あるいは信頼性の高い伝送方式として伝送速度の低い伝送方式を適用し、利用する帯域の小さな、あるいは信頼性の低い伝送方式として伝送速度の高い伝送方式を適用した無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置を得ることができる。一般的に、伝送速度の低い伝送方式により送信された無線信号は伝搬路状況が劣悪な状況下においても正常に受信する可能性を高めることができる。一方、伝送速度の高い伝送方式により送信された無線信号は伝搬路状況が劣悪な場合、正常に受信する可能性は低くなる。
従って、必要最低限の視聴のための動画像の再生が多くの無線受信装置において可能であり、伝搬路状況が良好な無線受信装置ではより高品質な動画像の視聴が可能となる。また、一般的に伝送速度の大きい伝送方式は占有する帯域も小さいため、高品質な動画像データの伝送を行ったとしても帯域の増加は、伝送速度の小さい伝送方式で送信した場合と比較して小さくなる。また、このように構成することで、利用する帯域の増加を小さくしつつ、伝搬路状況の劣悪な無線受信装置への最低限必要な動画像データの配信と、伝搬路状況の良好な無線受信装置への高品質な動画像データの配信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置は、最低限必要なデータブロックについては符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式でマルチキャストにより送信し、最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックについては符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式でマルチキャストにより送信する構成とした。
これにより、利用する帯域の大きな、あるいは信頼性の高い伝送方式として符号化率の低い誤り訂正符号を採用した伝送方式を適用し、利用する帯域の小さな、あるいは信頼性の低い伝送方式として符号化率の高い誤り訂正符号を適用した無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置を得ることができる。一般的に、符号化率の低い誤り訂正符号は、その誤り訂正能力が高く、伝搬路状況が劣悪な場合においても正常に受信を行うことが可能となる。一方、符号化率の高い誤り訂正符号は誤り訂正能力が低く伝搬路状況が劣悪な場合、正常に受信を行う可能性は低くなるが、占有する帯域は小さくなる。
従って、高品質な動画像データの伝送を行ったとしても帯域の増加は、符号化率の低い誤り訂正符号を採用した伝送方式で送信した場合と比較して小さくなる。また、このように構成することで、利用する帯域の増加を小さくしつつ、伝搬路状況の劣悪な無線受信装置への最低限必要な動画像データの配信と、伝搬路状況の良好な無線受信装置への高品質な動画像データの配信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置は、最低限必要なデータブロックについては時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて当該データブロックと同一のデータをマルチキャストにより送信し、最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックについて前記複数の通信路より少ない数の通信路を用いて当該データと同一のデータをマルチキャストにより送信する構成とした。
これにより、利用する帯域の大きな、あるいは信頼性の高い伝送方式として、時間的、または空間的、または周波数的にずらして異なる複数の通信路を用いて同一のデータをマルチキャストにより送信し、利用する帯域の小さな、あるいは信頼性の低い伝送方式として最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックについて複数の通信路より少ない数の通信路を用いて当該データと同一のデータをマルチキャストにより送信する無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置を得ることができる。同一のデータを複数回送信することによりダイバーシチ効果を得ることができ、伝搬路状況が劣悪な場合においても正常に受信することが可能となる。一方、通信路の数を少なくすると正しく受信される可能性は低くなるが、占有する帯域は小さくなる。
従って、高品質な動画像データの伝送を行ったとしても帯域の増加は、利用する帯域を小さくすることができる。また、このように構成することで、利用する帯域の増加を小さくしつつ、伝搬路状況の劣悪な無線受信装置への最低限必要な動画像データの配信と、伝搬路状況の良好な無線受信装置への高品質な動画像データの配信を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置は、無線受信装置のデータの受信状況を推定あるいは測定し、受信状況に基づいて用いる伝送方式を変更する構成とした。
これにより、無線送信装置側で無線受信装置の受信状況の測定、あるいは推定を行うことができるため、無線受信装置の伝搬路状況が変化した場合には、利用する伝送方式を変更することができる。無線を利用した場合には、無線送信装置および無線受信装置の双方が短時間のうちに移動することも起こりうるので、個々の装置の伝搬路状況が変化した場合においても最適な伝送方式を選択することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、本発明の無線マルチキャスト伝送システムに係る無線送信装置の一実施形態を無線マルチキャスト送信装置とし、無線受信装置の一実施形態を無線マルチキャスト受信装置として説明する。
(無線マルチキャスト送信装置の内部構成)
図1は、本実施形態による無線マルチキャスト送信装置1の内部構成を示す概略ブロック図である。
図1に示す無線マルチキャスト送信装置1は、無線伝送方式としてIEEE802.11準拠の無線LAN(Local Area Network)方式が適用される装置であり、マルチキャスト方式にてデータの送信を行う。
無線マルチキャスト送信装置1において、エンコーダ10は、入力される動画像データに対してスケーラビリティを有した符号化方式により符号化を行う。スケーラビリティを有した符号化方式とは、動画像データを、低品質の動画像データと、中品質の動画像データと、高品質の動画像データとに符号化することである。データ分割部11は、エンコーダ10から入力されるスケーラビリティを有するように符号化された動画像データをデータブロックに分割し、分割したデータブロックをフレーム生成部12に入力する。
ここで、図2を参照して、エンコーダ10によるスケーラビリティを有した符号化方式について説明する。なお、本実施形態における品質とは動画像の解像度、フレームレート、量子化誤差によるSN(Signal-to-Noise)比のことをいう。
符号化された動画像データの中で、低品質の動画像データのみを再生するだけでは、品質が劣化した動画像しか再生されないが、動画像データの全てを受信しなくとも最低限必要、すなわちユーザが視聴して内容を理解できる程度の品質を有する動画像を再生することが可能となる。また、低品質の動画像データとともに、中品質の動画像データを再生すると、中品質の動画像が再生できることになる。さらに、また、低品質の動画像データとともに、中品質の動画像データと高品質の動画像データを再生すると高品質の動画像が再生できることになる。データ分割部11は、スケーラビリティを有するように符号化された動画像データを(1)低品質動画像のデータブロック(以下、データブロック(1)と記載)、(2)中品質動画像のデータブロック(以下、データブロック(2)と記載)、(3)高品質動画像のデータブロック(以下、データブロック(3)と記載)の3つのデータブロックに動画像データを分割し、それぞれの品質を示す品質情報とともに分割したデータブロックを出力する。
フレーム生成部12は、データ分割部11から入力されるデータブロックに対してヘッダやテイラを付加して無線信号にて送信される際のフレームを生成し、生成したフレームと品質情報とを対応付けて送信制御部13に入力する。
図3は、フレーム生成部12が生成するフレームのデータ構成を示した図である。図3においてヘッダには送信局を示すID(IDentification)(IEEE802.11無線LANにおいてはMAC(Media Access Control)アドレス)、マルチキャスト方式において受信局を示すID(IEEE802.11無線LANにおいてはMAC(Media Access Control)アドレス)や、送信するペイロードの種別等の制御情報が格納される。また、ペイロードには、分割後のデータブロックが格納される。また、テイラには、主に誤り検出用のFCS(Frame Check Sequence)が格納される。
送信制御部13は、伝送レート設定部29から入力される伝送レートを予め品質情報と対応付けて記憶している。また、送信制御部13は、フレーム生成部12から入力されるフレームと品質情報とを含む情報から品質情報を読み出し、読み出した品質情報に対応する伝送レートを選択し、選択した伝送レートとフレームとを変調部14に入力する。例えば、図2に示すように動画像データが3つのデータブロックに分割される場合、それぞれのデータブロックに対応付けられた品質情報に基づいて、利用する伝送レートが送信制御部13によって選択されることになる。また、送信制御部13は、キャリア検出部28から入力されるキャリアを検出したか否かを示す情報に基づいて、キャリアが検出されていない場合にはフレームの送信を行い、キャリアが検出されている場合には送信を延期するなどの送信タイミングの制御を行う。
変調部14は、送信制御部13から入力される伝送レートに基づく変調方式により、送信制御部13から入力されるフレームを変調する。送信部15は、変調部14から入力される変調されたフレームを含む無線信号をアンテナ16を通じて送信する。
無線マルチキャスト送信装置1は、IEEE802.11準拠の無線LAN方式が適用されることを前提としているため、無線マルチキャスト受信装置2が事前に無線マルチキャスト送信装置1に接続要求を行い、また、マルチキャスト伝送を行う前にユニキャストによる通信を受信する必要がある。そのために、受信部20及び受信部20が受信する受信フレームを処理する機能を具備している。
受信部20は、アンテナ16を通じて無線信号を受信する。また、受信部20は、受信信号に対して、必要に応じて、IF(Intermediate Frequency)帯、ベースバンド帯へのダウンコンバートを行い、復調部21に受信信号を入力する。また、受信部20は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)等の測定を行い、測定した結果をキャリア検出部28や伝搬路状況測定部27に入力する。
復調部21は、受信部20から入力される受信信号の復調を行い、復調によって得られる受信フレームを誤り検出部22に入力する。また、復調部21は、復調の結果をキャリア検出部28および伝搬路状況測定部27に入力する。誤り検出部22は、復調部21から入力される受信フレームに含まれるFCS部を利用して受信フレーム内に誤りがあるか否かの検出を行う。また、誤り検出部22は、誤りを検出した場合は該受信フレームの破棄を行い、検出しなかった場合は受信フレームをフレーム選択部23に出力する。また、誤り検出部22は、検出した誤りの有無を伝搬路状況測定部27および伝送レート設定部29に入力する。
フレーム選択部23は、受信フレームを自装置が受信すべきか否かを、受信フレームに含まれるヘッダ内のあて先IDから判定する。またフレーム選択部23は、受信すべきフレームであると判定した場合、受信フレーム処理部23に受信フレームを入力し、受信すべきフレームでないと判定した場合、受信フレームを破棄する。
受信フレーム処理部24は、受信フレームに対して肯定応答(ACK)を応答する必要がある場合、送信制御部13に対してACKの送信を要求する。また、受信フレーム処理部24は、当該無線マルチキャスト送信装置1が他の有線ネットワーク等に接続されている場合、受信フレームを当該ネットワーク側に転送する必要があれば受信フレームからペイロードを読み出し、当該ネットワークに転送するために必要な処理を施し、ネットワーク側に送出する。また、受信フレーム処理部24は、受信フレームに伝搬路状況に関する情報が含まれている場合には、当該情報を伝搬路状況測定部27に入力する。また、受信フレーム処理部24は、受信フレームに次にフレームを送信する際に使用する伝送レートに関する情報が含まれている場合、当該情報を伝送レート設定部29に入力する。
伝搬路状況測定部27は、無線マルチキャスト送信装置1内の各機能部から入力された情報に基づいて、伝搬路の状況を測定あるいは推定し、その結果を伝送レート設定部29に入力する。具体的には、無線マルチキャスト受信装置2から送信される受信強度値等に基づいて、伝播路の状況を推定することとなる。
伝送レート設定部29は、伝搬路状況測定部27やその他の無線マルチキャスト送信装置1内の各機能部から入力される情報に基づいて、フレームの送信時に利用する伝送レートを選択し、送信制御部13に入力する。
また、伝送レート設定部29は、全てのデータブロックに同じ伝送レートを適用する場合はデータ分割部11にデータの分割を行わないような指示情報を入力することもできる。また、伝送レート設定部29は、伝搬路状況測定部27が後述する全ての無線マルチキャスト受信装置2との間の伝搬路状況が劣悪であると判定した場合、高品質な動画像を再生するために必要なデータブロックの送信を行わせない指示を送信制御部13に入力するようにすることもできる。
キャリア検出部28は、受信部20及び復調部21から入力された情報に基づいて、無線マルチキャスト受信装置2から送信されるキャリアの検出を行い、キャリアを検出したか否かを示す情報を送信制御部13に入力する。
また、図1では、送信する動画像データはエンコーダ10からの出力される動画像データのみを対象としていたが、例えば、接続されるネットワーク側から符号化された動画像データが入力される場合は、その動画像データをスケーラビリティのある符号化方式により再符号化してデータ分割部11に入力するようにしてもよい。
また、すでに、当該動画像データが、スケーラビリティのある符号化方式により符号化されている場合は、その動画像データをデータ分割部11に入力するようにしてもよい。また、すでにスケーラビリティのある符号化方式により符号化されており、かつ品質毎に分割されている場合、直接、送信制御部13に入力するようにしてもよい。
(無線マルチキャスト受信装置の内部構成)
次に、本実施形態に係る無線マルチキャスト受信装置について説明する。図4は、無線マルチキャスト受信装置2の内部構成を示した概略ブロック図である。無線マルチキャスト受信装置2は、無線マルチキャスト送信装置と同じくIEEE802.11準拠の無線LAN方式が適用される装置である。
無線マルチキャスト受信装置2におけるフレーム生成部52、送信制御部53、変調部54、送信部55は、それぞれ上述した無線マルチキャスト送信装置1のフレーム生成部12、送信制御部13、変調部14、送信部15と同一の構成を有する機能部である。また、無線マルチキャスト受信装置2における受信部40、復調部41、誤り検出部42、フレーム選択部43、伝搬路状況測定部47、キャリア検出部48、伝送レート設定部49は、それぞれ無線マルチキャスト送信装置1の受信部20、復調部21、誤り検出部22、フレーム選択部23、伝搬路状況測定部27、キャリア検出部28、伝送レート設定部29と同一の構成を有する機能部である。
以下、無線マルチキャスト受信装置2において、無線マルチキャスト送信装置1における機能部とは異なる構成を有する機能部について説明する。
受信フレーム処理部44は、フレーム選択部43から入力される受信フレームからヘッダやテイラを除去し、ペイロードを抽出して、ペイロードに格納されているデータが動画像データのデータブロック、あるいは動画像データ自体、あるいはそれ以外のデータであるか否かを判定する。また、受信フレーム処理部44は、当該データが動画像データのデータブロック、あるいは動画像データ自体である場合には、ペイロードに格納されているデータをデータ結合部45に入力する。
データ結合部45は、受信フレーム処理部44から入力されるデータが動画像データのデータブロックである場合、あるタイムスロットの間、他のデータブロックの入力を待機し、当該タイムスロットの時間が経過して時点で存在しているデータブロックを結合する。また、データ結合部45は、受信フレーム処理部44から入力されるデータが動画像データ自体である場合、そのままデコーダ46に入力し、データブロックである場合、結合した動画像データをデコーダ46に入力する。
なお、データ結合部45において、上記のタイムスロットの間に図2におけるデータブロック(1)のみが入力された場合には、データブロック(1)のみをデコーダ46に入力し、データブロック(1)とデータブロック(2)のみが入力された場合には、データブロック(1)とデータブロック(2)とを結合し、結合したデータをデコーダ46に入力することになる。
デコーダ46は、データ結合部45から入力される動画像データの復号化を行う。このとき、データ結合部45は、動画像データの全てを受信できなかった場合でも、受信できた範囲内の品質にて復号化を行う。また、無線マルチキャスト受信装置2においても、何らかの理由によりデータを送信する必要がある場合は、送信されるデータがフレーム生成部52に入力され、無線マルチキャスト送信装置1と同様の手順により送信される。
なお、デコーダ46は、データ結合部45により結合されたデータブロックの全てを利用して動画像の再生を行うようにしてもよいし、事前に再生する品質を設定しておき、当該品質での再生に不要な品質の高いデータブロックが正常に受信され、データ結合部45により結合されて入力された場合であっても再生には利用しないようにしてもよい。
また、デコーダ46からの出力は動画像データであるが、例えばデータ結合部45からの出力を、ネットワークやPCI(Peripheral Component Interconnect)バス、カードバス、PCI expressバス、expressカードバスといった計算機用のインタフェースを介して他の機器に伝送するようにしてもよい。
また、データ結合部45からの出力である符号化された動画像データを別の符号化方式により変換し、他の機器に伝送するようにしてもよい。また、データ結合部45に入力される前の分割された状態のデータブロックをそのまま他の機器に伝送するようにしてもよい。
次に、図5から図10を参照しつつ、上述した無線マルチキャスト送信装置1と無線マルチキャスト受信装置2とにより構成される無線マルチキャスト伝送システム3の3つの構成における動作について説明する。なお、以下の説明では、無線マルチキャスト伝送システム3におけるAP(Access Point)1aには、無線マルチキャスト送信装置1が適用され、無線マルチキャスト伝送システム3における複数のSTA(STAtion)2a、2b、2cには、無線マルチキャスト受信装置2が適用される。また、AP1aの内部の機能部については、無線マルチキャスト送信装置1の各機能部に「a」を付した符号で示し、STA2a、2b、2cについては、それぞれ無線マルチキャスト受信装置2の各機能部にそれぞれ「a」、「b」、「c」を付した符号で示すものとする。
(第1の構成)
図5は、第1の構成の無線マルチキャスト伝送システム3におけるAP1aとSTA2a、2b、2cの位置関係を示した図である。STA2aは、STA2b、2cに比べてAP1aに近い距離に位置に存在し、STA2bと2cとは、順にAP1aから遠い距離に位置に存在する。一般的に、無線通信では、距離が遠いほど伝搬路状況は劣悪となるため、図5の位置関係では、STA2aの伝搬路状況が最も良好であり、STA2bの伝搬路状況は、STA2aに比べると劣悪であるが、STA2cに比べると良好であり、STA2cの伝搬路状況は、劣悪となっている。
図6は、図5に示す位置関係を有する無線マルチキャスト伝送システム3におけるデータの送受信の様子を示した図である。
まず最初に、動画像データ100がAP1aのエンコーダ10aに入力されると、エンコーダはスケーラビリティのある符号化方式により、入力される動画像データを図2に示したように3つの品質の動画像データ、すなわち低品質、中品質、高品質の3つの動画像のデータブロックを有するように符号化を行う。エンコーダ10aは、符号化したデータをデータ分割部11aに入力する。データ分割部11aは、入力されるデータを、データブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)として分割し、それぞれの品質を示す品質情報とともにフレーム生成部12aに入力する。
フレーム生成部12aは、図3に示したようにデータブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)に、それぞれあて先としてSTA2a、2b、2cのIDを含むヘッダを付加し、さらにテイラを付加して無線信号にて送信される際のフレームを生成し、生成したフレームと品質情報とを対応付けて送信制御部13に入力する。なお、図6では図3に示したフレームのうちヘッダおよびテイラの部分を省略したフレームを記載している。
キャリア検出部28aは、フレームの送信に先立ちキャリアセンスを行っており、STA2a、2b、2cからのキャリアを検出した際に、それぞれのキャリアを検出した情報を送信制御部13aに入力する。送信制御部13aは、キャリア検出部28aからSTA2a、2b、2cからのキャリアを検出した情報が入力されると、フレーム生成部12aから入力される3つのフレーム対応する品質情報に基づいて、伝送レート設定部29aから入力される伝送レートの中から各フレームに対応する伝送レートを選択し、選択した伝送レートとフレームとを対応付けて変調部14aに入力する。変調部14aは、送信制御部13aから入力される伝送レートに基づく変調方式によりフレームを変調し、変調部14aにより変調されたそれぞれのデータが送信部15によりアンテナ16を介して無線信号として送出される。
図6においてデータブロック(1)は動画像データを再生するために最低限必要なデータブロックであるため低い伝送レートで送信される。以下、データブロック(2)、(3)の順に高い伝送レートで送信されている。従って、各フレームの占有時間の長さは、データブロック(1)>データブロック(2)>データブロック(3)の順となる。このとき、データブロック(1)は低い伝送レートであるため、全てのSTA2a、2b、2cにて正常に受信される。しかし、データブロック(2)については、AP1aからの距離が最も遠いSTA2cの場合、受信部40cにて正常に受信することができない。さらに、データブロック(3)については、STA2aの受信部40aだけが、正常に受信できることになる。
ここで、STA2aが受信した際の動作について説明する。STA2aの受信部40aは、受信した無線信号に対してダウンコンバート等の処理を行い、当該処理により得られる受信信号を復調部41aに入力する。復調部41aは、受信信号を復調することにより得られる受信フレームを誤り検出部42aに入力する。誤り検出部42aは、受信フレームに含まれるFCS部を利用して受信フレーム内に誤りがあるか否かの検出を行い、誤りが無い受信フレームをフレーム選択部43aに入力する。フレーム選択部43aは、受信フレームのあて先IDに基づいて受信するフレームか否かを判定し、受信するフレームについては受信フレーム処理部44aに入力する。
受信フレーム処理部44aは、受信フレームに対して肯定応答(ACK)を応答する必要がある場合、送信制御部53aに対してACKの送信を要求し、受信フレームからペイロードを読み出し、読み出したペイロードをデータ結合部45aに入力する。データ結合部45aは、あるタイムスロットを有しており、当該タイムスロットにおいて、データブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)が入力された場合、入力されるデータブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)を結合し、結合したデータをデコーダ46aに入力する。デコーダ46aは、データ結合部45から入力される動画像データの復号化を行って動画像の再生を行う。
この結果、STA2aは、データブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)の全てのデータブロックを受信することができるため、STA2aのユーザは、高品質な動画像の視聴が可能である。
一方、STA2bについては、データブロック(1)及びデータブロック(2)を受信するため、STA2bのユーザは、中品質での動画像の視聴が可能となる。また、STA2cは、データブロック(1)しか受信できないが、STA2cのユーザは、最低限の品質ではあるが、内容の理解が可能な動画像を視聴することができる。
(第2の構成)
次に、図7は、第2の構成の無線マルチキャスト伝送システム3におけるにおけるAP1aとSTA2a、2b、2cの位置関係を示した図である。図5で示した第1の構成では、各STA2a、2b、2cの伝搬路状況がそれぞれ異なっていたが、図7では、各STA2b、2cが移動して、全てのSTA2a、2b、2cとAP1aの距離がほぼ同じ距離となり、STA2b、2cの伝搬路状況が良好になっている。
図8は、図7に示す位置関係を有する無線マルチキャスト伝送システム3におけるデータの送受信の様子を示した図である。図8に示すように全てのSTA2a、2b、2cがAP1aから近い距離に存在する場合、全てのSTA2a、2b、2cの伝搬路状況も良好となる。このような状態がAP1aの伝搬路状況測定部47において検出された場合、図8に示すように全ての分割されたデータブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)を高い伝送レートで送信しても、全てのSTA2a、2b、2cが全てのデータブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)を受信することができ、それぞれのユーザは高品質な動画像の再生を視聴することが可能となる。
なお、伝搬路の状況を示す品質の測定する方法としては、以下のような方法がある。例えば、無線マルチキャスト送信装置1(基地局)において、無線マルチキャスト受信装置2(端末局)から送信された信号を用いて、受信電力やRSSIを測定することにより、伝搬路の品質を測定する方法がある。
また、無線マルチキャスト送信装置1(基地局)と無線マルチキャスト受信装置2(端末局)がマルチキャスト以外にユニキャストでの通信を行っている場合は、無線マルチキャスト送信装置1が送信したフレームの数とACK(到達確認)の受信の有無をカウントし、カウントしたそれぞれの値に基づいて誤り率を測定することで伝搬路の品質を測定する方法がある。
また、無線マルチキャスト受信装置2(端末局)で受信電力やRSSIを測定し、無線マルチキャスト送信装置1(基地局)にユニキャストを用いて送信し、当該受信電力やRSSIを受信した無線マルチキャスト送信装置1が品質を測定する方法がある。
また、GPS(Global Positioning System)や無線LANを用いた位置測定技術により、無線マルチキャスト送信装置1(基地局)及び、無線マルチキャスト受信装置2(端末局)で位置情報を得て、無線マルチキャスト受信装置2(端末局)から無線マルチキャスト送信装置1(基地局)に対してその位置情報を送信し、無線マルチキャスト送信装置1(基地局)が受信した位置情報、特に距離の情報に基づいて伝搬路の品質を測定する方法がある。
また、図7の構成の場合には、別の手段としてデータ分割部11にて動画像データの分割を行わず1つのデータとして伝送するようにしてもよい。
(第3の構成)
次に、図9は、第3の構成の無線マルチキャスト伝送システム3におけるにおけるAP1aとSTA2a、2b、2cの位置関係を示した図である。図9では、STA2a、2b、2cが移動し、全てのSTA2a、2b、2cにて伝搬路状況が劣悪になっている。
図10は、図9に示す位置関係を有する無線マルチキャスト伝送システム3におけるデータの送受信の様子を示した図である。図9に示すように全てのSTA2a、2b、2cがAP1aから遠い位置にある場合は、全てのSTA2a、2b、2cの伝搬路状況が劣悪となる。このような状態がAP1aの伝搬路状況測定部27において検出された場合、図10に示すように全てのデータブロック(1)、データブロック(2)、データブロック(3)を低い伝送レートで送信する。
なお、図9の構成において、別の手段として、動画像データの分割を行わず1つのデータとして低い伝送レートで送信する方法、あるいはデータブロック(1)のみを送信、あるいはデータブロック(1)およびデータブロック(2)のみ送信するようにしてもよい。
上記の実施形態の構成により、以下の効果を得ることが可能となる。すなわち、無線マルチキャスト送信装置1において、スケーラビリティのある符号化方式により符号化された動画像データを複数のデータに分割し、その重要度に応じて動画像を視聴するために必要最低限なデータは利用する帯域の大きい、あるいは信頼性の高い伝送方式、すなわち伝送レートが低い伝送方式を用い、高品質な動画像を視聴するために必要なブロックは利用する帯域の小さい、あるいは信頼性の低い伝送方式、すなわち伝送レートが高い伝送方式を用いることにより、伝搬路状況が良好な無線マルチキャスト受信装置2では高品質な動画像の再生が可能であり、伝搬路状況が劣悪な無線マルチキャスト受信装置2では低品質ながら最低限視聴に必要な動画像の再生が可能となる。従って、利用帯域の増大を抑えつつ、伝搬路状況に応じた品質の再生を行うことが可能となる。このように構成することで、動画像を視聴するのに最低限必要なデータブロックは伝搬路状況が悪い、例えば送受信間の距離が長い無線受信装置についても受信が可能であり、より多くの無線受信装置において動画像の再生が可能となる。これに対して、伝搬路状況が良い、例えば送受信間の距離が短い無線受信装置については、高品質な動画像を再生するのに必要なデータブロックも受信することが可能であり、より高品質な動画像を再生することが可能となる。
また、上述の説明では伝搬路状況を変化させる方法として伝送レートを変化させる方法を挙げているが、そのための手段として別の手段も考えられる。例えば、データブロック(1)については符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式で送信し、データブロック(2)については、中程度の符号化率の誤り訂正符号を用いた伝送方式で送信し、データブロック(3)については符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式で送信するようにしてもよい。
また、データブロック(1)については、時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて同一のデータブロック(1)の情報を送信する伝送方式により送信し、データブロック(2)、データブロック(3)の順に、伝送路の数を徐々に減らして送信するようにしてもよい。
また、上記の実施形態の構成により、無線マルチキャスト送信装置1が、無線マルチキャスト受信装置2の伝搬路状況を測定、あるいは推定することで、その伝搬路状況に応じた最適な伝送方式を選択することが可能となる。無線を利用した場合には、無線送信装置および無線受信装置の双方が短時間のうちに移動することも起こりうるので、個々の装置の伝搬路状況が変化した場合においても最適な伝送方式を選択することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、動画像データは、3つに分割されるようにしていたが、本発明はこれに限られず、エンコーダ10にて行うスケーラブルな符号化の時点で複数の品質を有するような符号化を行うようにしてもよい。その場合、データ分割部11は、その数に応じた分割を行うことになる。
本実施形態による無線マルチキャスト送信装置の内部構成を示したブロック図である。 同実施形態におけるエンコーダ及びデータ分割部の動作を説明するための図である。 同実施形態におけるフレーム生成部により生成されるフレームのデータ構成図である。 同実施形態における無線マルチキャスト受信装置の内部構成を示したブロック図である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムの構成図(その1)である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムに係る処理を示した図(その1)である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムの構成図(その2)である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムに係る処理を示した図(その2)である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムの構成図(その3)である。 同実施形態における無線マルチキャスト伝送システムの処理を示した図(その3)である。 従来技術に係る無線マルチキャスト送信装置の内部構成を示したブロック図である。 従来技術に係る無線マルチキャスト受信装置の内部構成を示したブロック図である。 従来技術に係る無線マルチキャスト伝送システムの構成図である。 従来技術に係る無線マルチキャスト伝送システムの処理を示した図(その1)である。 従来技術に係る無線マルチキャスト伝送システムの処理を示した図(その2)である。 従来技術に係る無線マルチキャスト伝送システムの処理を示した図(その3)である。
符号の説明
1 無線マルチキャスト送信装置
10 エンコーダ
20 データ分割部
12 フレーム生成部
13 送信制御部
14 変調部
15 送信部
16 アンテナ
20 受信部
21 復調部
22 誤り検出部
23 フレーム選択部
24 受信フレーム処理部
27 伝搬路状況測定部
28 キャリア検出部
29 伝送レート設定部
100 動画像データ

Claims (9)

  1. 入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化し、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割し、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信する無線送信装置と、
    前記無線送信装置が選択した伝送方式にてデータブロックを受信し、前記受信するデータブロックの中で正常に受信したデータブロックを結合して復号化するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを記憶手段へ記録するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを他の無線受信装置に転送する1以上の無線受信装置と、
    を備え
    前記無線送信装置は、
    前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択し、
    前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、
    前記最低限必要なデータブロックを前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックを前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックのみを、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信する
    ことを特徴とする無線マルチキャスト伝送システム。
  2. 前記第2の伝送方式は低い伝送レートの伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は高い伝送レートの伝送方式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線マルチキャスト伝送システム。
  3. 前記第2の伝送方式は符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線マルチキャスト伝送システム。
  4. 前記第2の伝送方式は時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は前記複数の通信路より少ない数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線マルチキャスト伝送システム。
  5. 正常に受信したデータに基づく品質にて動画像を再生する1以上の無線受信装置に対してマルチキャストにより無線信号を送信するにあたり、
    入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化し、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割し、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信する無線送信装置において、
    前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択し、
    前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、
    前記最低限必要なデータブロックを前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックを前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第1の伝送方式でマルチキャストにより送信し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックのみを、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方を前記第2の伝送方式でマルチキャストにより送信する
    ことを特徴とする無線送信装置。
  6. 前記第2の伝送方式は低い伝送レートの伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は高い伝送レートの伝送方式である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線送信装置。
  7. 前記第2の伝送方式は符号化率の低い誤り訂正符号を用いた伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は符号化率の高い誤り訂正符号を用いた伝送方式である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線送信装置。
  8. 前記第2の伝送方式は時間的、または空間的、または周波数的に異なる複数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式であり
    前記第1の伝送方式は前記複数の通信路より少ない数の通信路を用いて同一のデータブロックの情報を送信する伝送方式である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線送信装置。
  9. 動画像データを送信する無線送信装置と、前記無線送信装置から前記動画像データを受信する1以上の無線受信装置とを備えた無線マルチキャスト伝送システムにおける無線マルチキャスト伝送方法であって、
    前記無線送信装置が、入力される動画像データを再生のために最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとを含むように符号化するステップと、
    前記無線送信装置が、符号化した動画像データを前記データブロックごとに分割するステップと、
    前記無線送信装置が、前記分割したデータブロックごとに伝送方式を選択し、選択した伝送方式にて前記データブロックをマルチキャストにより送信するステップと、
    前記無線受信装置が、前記無線送信装置が選択した伝送方式にてデータブロックを受信するステップと、
    前記無線受信装置が、前記受信するデータブロックの中で正常に受信したデータブロックを結合して復号化するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを記憶手段へ記録するか、あるいは前記正常に受信したデータブロックを他の無線受信装置に転送するステップと、
    を備え、
    前記送信するステップは、
    前記無線送信装置が、前記無線受信装置それぞれのデータの受信状況が良好であるか劣悪であるかを推定あるいは測定し、前記受信状況に基づいて前記伝送方式として、第1の伝送方式と前記第1の伝送方式よりも利用する帯域が大きいあるいは信頼性が高い第2の伝送方式とのいずれかを選択するステップ
    を含み、
    前記選択するステップでは、
    前記受信状況が前記無線受信装置それぞれにおいて異なる場合には、
    前記最低限必要なデータブロックに対して前記第2の伝送方式を選択し、前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックに対して前記第1の伝送方式を選択し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて良好である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方に対して前記第1の伝送方式を選択し、
    前記受信状況が前記無線受信装置すべてにおいて劣悪である場合には、
    前記最低限必要なデータブロックのみに対して、もしくは前記最低限必要なデータブロックと前記最低限必要なデータブロックと結合することで再生時の品質を高めるデータブロックとの双方に対して前記第2の伝送方式を選択する
    ことを特徴とする無線マルチキャスト伝送方法。
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