JP4719165B2 - ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
かかる技術においては、エンジン、モータ等の駆動装置の回転軸に連結されるブレーキギヤとハウジングとの間に、内周側を前記ブレーキギヤにスプライン係合されたブレーキプレートと、前記ハウジング内に往復摺動可能に嵌合され油圧室に臨むピストンと、該ピストンの外周部が臨み作動油圧が供給される油圧室と、該ピストンを介して前記ブレーキプレートにばね力を付与する押圧用ばねとをそなえ、ブレーキ入時(車両の制動時)には前記押圧用ばねのばね力を前記ピストンを介して前記ブレーキプレートに作用させて、ブレーキプレートをピストンとハウジングとの間にロックすることにより前記ブレーキギヤの回転を阻止し、ブレーキ脱時(走行時)には前記油圧室に作動油圧を導入して前記ピストンに加えることにより前記押圧用ばねのばね力を解放し、前記ブレーキプレートのロックを解除して前記ブレーキギヤを回転可能とするように構成されている。
即ち、かかる従来技術にあっては、内周側をブレーキギヤにスプライン係合されたブレーキプレートの側面に該ブレーキプレートのロックを解除するピストンの押圧面を対向させ、該押圧面の外側の側面とハウジングとの間に油圧室を形成しているため、該ピストンの外径を前記押圧面の外側に形成される油圧室の外周まで拡大している。
このため、かかる従来技術にあっては、前記ピストンの外径が大きくなり、これによりハウジングの外径も大きくなって、湿式ブレーキが大型、大重量となる。
(1)トランスミッションへの油路から分岐されて前記オイル溜めに接続される分岐潤滑油路を設け、さらに前記分岐潤滑油路の前記オイル溜めよりも上方部位に、オイルを蓄える容積を有するリザーバタンクを設ける。
(2)前記リザーバタンクを、前記湿式多板ブレーキが収納されたトランスミッションケースと一体に形成する。
(3)前記ハウジングの、前記回転部材を支持する軸受側の端部に段差部を形成して、該段差部に、片面が前記軸受の側面と当接され他面が前記ブレーキプレートに当接可能にされたプレートを係合して、該プレートを前記軸受の抜止めと前記ブレーキプレートへの作用力の支持部材とに兼用する。
図1に示される本発明の対象とする湿式多板ブレーキ100は、ブレーキ入時(車両の制動時)に押圧用ばねによりブレーキプレートを介して回転部分をロックするネガティブ式ブレーキである。
図1において、本体10に固定されたハウジング1の内部には、第1ピストン2と第2ピストン11とを軸方向に連設してなるピストンが往復摺動可能に嵌合されている。前記第1ピストン2と第2ピストン11とは中心部を回り止め溝付きのロックナット22で強固に締め付け一体化されている。
前記第1ピストン2の後端側面2bと前記ハウジング1の内側面1aとの間には皿ばねからなる(コイルばねでもよい)押圧用ばね4が架設され、車両のパーキング時等の制動時には、前記ブレーキプレート5は前記押圧用ばね4によってハウジング1側にロックされ、ブレーキギヤ7の回転を制動している。
従って、かかる実施例においては、第1ピストン2と第2ピストン11とを軸方向に連設し、該第1ピストン2の前端部側に前記ブレーキプレート5が配置され、該第1ピストン2の軸方向後側に配置された前記第2ピストン11とハウジング1との間に前記油圧室3が配置されることにより、ブレーキプレート5の外径よりも小径の位置に油圧室3を設けることが可能となる。前記油圧室3は、Oリング19,20,21によって流体シールがなされている。
前記ブレーキギヤ7の前記ブレーキプレート5の取付部内側には複数のオイル噴孔11aが穿孔され、前記オイル溜め13内のオイルが該オイル噴孔11aから前記ブレーキプレート5に向けて噴出されるようになっている。
このように構成すれば、ハウジング1に形成した段差部16にプレート17を係合するのみで、1枚のプレート17で軸受6の抜止め及びブレーキプレート5の受圧の機能をなすことができて、少ない部品点数で構造も簡単化できる。
この第2実施例においては、図2のように、トランスミッションのトルクコンバータ102に供給される作動及び潤滑用のオイルが通流するトランスミッション油路113から分岐された分岐潤滑油路111を設け、該分岐潤滑油路111を前記湿式多板ブレーキ100の入口継手14に接続し、前記トルクコンバータ102用のオイルの一部を該分岐潤滑油路111及び後述するリザーバタンク101及び入口継手14を通して湿式多板ブレーキ100のオイル溜め13に供給するように構成している。
また、かかる第2実施例においては、前記分岐潤滑油路111の前記オイル溜め13よりも上方部位つまり高ヘッドの部位に、オイルを蓄える容積を有するリザーバタンク101を設けており、前記リザーバタンク101内に収容されているオイルを油路114及び入口継手14を通して前記オイル溜め13に供給可能としている。
この第2実施例においては、前記分岐潤滑油路111に代えて、前記トルクコンバータリリーフバルブ103からの戻り油路から分岐されて前記リザーバタンク101に接続される油路110を設けてもよい。
この第3実施例においては、前記第2実施例におけるリザーバタンク101をトランスミッションケース107と一体に形成しており、図3(B1)に示される第1例では該リザーバタンク101をトランスミッションケース107の外部に鋳造等により一体形成し、図3(B2)に示される第2例では該リザーバタンク101をトランスミッションケース107の内部に鋳造等により一体形成している。
かかる第3実施例によれば、リザーバタンク101をトランスミッションケース107と一体鋳造等により製作できて、構造を複雑化することなく且つ部品点数を増加することなくリザーバタンク101を設けることができる。
尚、図3において、図2と同一の部材は同一の符号で示している。
2 第1ピストン
3 油圧室
4 押圧用ばね
5 ブレーキプレート
6 軸受
7 ブレーキギヤ
10 本体
11 第2ピストン
11a オイル噴孔
13 オイル溜め
14 オイル入口継手
22 ロックナット
100 湿式多板ブレーキ
101 リザーバタンク
102 トルクコンバータ
107 トランスミッションケース
111 分岐潤滑油路
Claims (5)
- 回転部材とハウジングとの間に設けられて該回転部材をハウジングに接脱するブレーキプレートと、前記ハウジング内に往復摺動可能に嵌合され油圧室に臨むピストンと、該ピストンを介して前記ブレーキプレートにばね力を付与する押圧用ばねとをそなえ、ブレーキ入時には前記押圧用ばねのばね力を前記ピストンを介して前記ブレーキプレートに作用させて該ブレーキプレートを接合させることにより前記回転部材の回転を阻止し、ブレーキ脱時には前記油圧室に導入された作動油圧を前記ピストンに加え前記押圧用ばねのばね力を解放して前記ブレーキプレートを離隔させることにより前記回転部材を回転可能とするように構成された湿式多板ブレーキをそなえたブレーキ装置であって、
前記ピストンは、前記押圧用ばねと前記ブレーキプレートとの間に配置されて前記押圧用ばねにより前記ブレーキプレートの方向に押圧される第1の部分と、前記ハウジングとの間に前記油圧室を形成して前記油圧室の作動油圧により前記ブレーキプレート側とは反対方向に押圧される第2の部分とを前記回転部材の軸方向に連設して形成され、
前記回転部材を構成するブレーキギヤの内側と前記ピストンの該ブレーキギヤの内側に臨む面とにより区画形成されて前記ピストンの中心部近傍にオイル溜めを形成し、前記ピストンの中心部に軸方向に伸びて穿孔され軸方向端部に開口して前記オイル溜めに潤滑油を供給するオイル供給孔を形成し、前記オイル溜めから前記ブレーキプレートに向けて放射状に開口されたオイル噴孔を設けたことを特徴とするブレーキ装置。 - トランスミッションへの油路から分岐されて前記オイル溜めに接続される分岐潤滑油路を設けたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
- 前記分岐潤滑油路の前記オイル溜めよりも上方部位に、オイルを蓄える容積を有するリザーバタンクを設けたことを特徴とする請求項2記載のブレーキ装置。
- 前記リザーバタンクを、前記湿式多板ブレーキが収納されたトランスミッションケースと一体に形成したことを特徴とする請求項3記載のブレーキ装置。
- 前記ハウジングの、前記回転部材を支持する軸受側の端部に段差部を形成して、該段差部に、片面が前記軸受の側面と当接され他面が前記ブレーキプレートに当接可能にされたプレートを係合して、該プレートを前記軸受の抜止めと前記ブレーキプレートへの作用力の支持部材とに兼用したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
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