JP4718796B2 - 距離測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パルス状のレーザ光を対象物に向けて照射した時刻と、対象物からの反射による信号を検知した時刻との時間差を検出することにより対象物までの距離を測定する測距測定装置に関する。
従来のこの種の距離測定装置は、レーザ光の照射検出後に最初のクロックパルスが入力してからの経過時間を計数するデジタルカウンタと、レーザ光を照射してからデジタルカウンタが計数を開始するまでの時間と、対象物からの反射信号を受信後デジタルカウンタが計数を終了するまでの時間を2つの終端積分器を使用して測定する手段を有し、上記計数時間及び積分器による測定時間をマイクロコンピュータへ送信して、マイクロコンピュータが最終的な測定データを算出処理するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−83250(第2−7項、図1,図2)
しかしながら、上述した従来技術では、デジタルカウンタの測定分解能を超える部分をアナログ回路による測定値で補足するため、測定値とデジタルカウンタによる計数結果をマイクロコンピュータへ送信し、マイクロコンピュータで最終的な測距データを算出処理するので、全体構成が複雑になるいう第1の問題点がある。
また、マイクロコンピュータを使用するため、消費電力が大きくなるいう第2の問題点がある。
そこで、本発明の目的は、取得データのデジタル化やCPUなどによる複雑な処理を行うことなく低電力で高精度の距離測定を可能にする距離測定装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、パルス状のレーザ光を対象物に向けて照射した時刻と、対象物からの反射による受信信号を検知した時刻との時間差を測距クロックで計数することにより対象物までの距離を測定する距離測定装置において、測距クロックのベースとなる周期Tの基本サンプルクロックを距離分解能に応じた整数Nにより、相互にT/(N+1)づつ位相をずらせたサンプルクロック1〜Nを発生するN個のディレイライン(図1の2−1〜2−N)と、基本サンプルクロックに応答してレーザ光の発生を指示するとともに、受信信号のピーク値を認識すると、サンプル/ホールド制御信号,セレクトカウンタクロックおよびセレクトカウンタクロックの周期をA等分した参照電圧切替信号を発生するパルス発生部(図1の3)と、受信信号を基本サンプルクロックまたはサンプルクロック1〜Nによりサンプリングし前記サンプル/ホールド制御信号が入力するとサンプルデータ0〜Nを保持する(N+1)個のサンプルホールド回路(図1の10−0〜10−N)と、セレクトカウンタクロックをカウントしてセレクトカウント値0〜Nを出力するセレクトカウンタと、サンプルホールド回路で保持されたサンプルデータ0〜Nを対応するセレクトカウント値0〜Nにより選択して順次に出力するアナログマルチプレクサ(図1の11)と、受信信号のピーク値を上限とし該ピーク値の50%程度を下限値としてこの間の電圧を、前記アナログマルチプレクサからの出力に対して1対1の固有なコード信号を発生させるようにAとおりに抵抗分圧し、参照電圧切替信号に応答してAとおりの参照電圧列を出力する参照電圧発生抵抗網(図1の14)と、アナログマルチプレクッサからの出力レベルにつき前記参照電圧列との比較におい出力される固有なAビットのデジタルエンコード信号を出力するアナログエンコーダ(図1の13)と、受信信号のピーク値に最も近いデジタルエンコード信号を挟むデジタルエンコード信号がデータパターンとして予め登録されているパターンレジスタ(図1の16)と、アナログエンコーダから順次に出力されるデジタルエンコード信号をデータパターンの長さに亘ってデータパターンと比較し一致するとセレクトカウンタのカウントを停止させるコンパレータ(図1の17)とを備え、距離測定をカウント停止時のセレクトカウント値で補正することを特徴とする。
距離測定装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、アナログエンコーダはA個の基本回路から成り;各基本回路は、参照電圧発生抵抗網における各系列の最大M個の抵抗器に対応したM組のスイッチングトランジスタのペアがコレクタ側の接続先を一つおきに変えながら負荷抵抗に繋げられ、ペアとなるスイッチングトランジスタの共通エミッタは定電流源に接続され、ペアとなる一方のスイッチングトランジスタM個それぞれのベースには、参照電圧発生抵抗網からのM個の電圧値が参照電圧列X(X=1〜A)として供給され、また、ペアとなる他方のスイッチングトランジスタのベースには、前記アナログマルチプレクサの出力が共通して供給されることを特徴とする距離測定装置である。
本発明の効果は、受信信号のレベルをデジタル化することなく、アナログ値をそまま取り扱い、そのレベルの前後関係からピークレベルとなる時刻に最も近いサンプリングクロックを特定して距離補正データとする手法を採用したため、低速動作のサンプルホールド回路,アナログエンコーダおよび簡単な論理回路によりピーク値検出回路が構成でき、その結果として低消費電力化を図ることができるということである。
本発明の距離測定回路は、測定対象物に対し、クロックに同期しパルス化したレーザ光を照射する手段と、測定対象物から反射される受信信号のピーク値を検出する手段と、レーザ光を送信してからピーク値直前までのクロックの計数結果を保持する手段と、クロックの周期をN等分した遅延時間だけ位相をずらせた(N+1)個のサンプルクロックによりサンプリングして保持する手段と、保持したアナログ値をアナログエンコーダに入力する手段と、アナログエンコーダに印加する参照電圧を変化させる手段と、アナログエンコーダが出力するシリアル形式の信号をパターンレジスタと比較する手段と、前記の比較結果が一致した場合、ピーク値直前のクロックからピーク値までのサンプルクロックの計数値を保持することを特徴とする。
受信信号のピーク値直前のクロックからピーク値までのサンプルクロックは、ピーク値が検出された直後または数回後のサンプルクロックによるサンプリングを最後にサンプリングを停止し、停止後の前記サンプリングクロックによる保持結果を順次アナログエンコーダに入力しアナログエンコーダの参照電圧を変化させながらそのエンコード出力結果とパターンレジスタに登録されたデータとの比較から受信信号がピーク値となる時刻に相当するサンプリングクロックを特定する。
次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の距離測定装置の一実施例を示すブロック図である。この距離測定装置は、パルスレーザ光を発生して距離測定対象物0に向けて照射し、距離測定対象物0から反射されてくる光信号を受信する。そして、レーザ送信を送信した時刻から受信信号を受信する時刻までの時間を検出することにより距離測定対象物0までの距離を測定するものである。
上記距離測定を行うために、本距離測定装置は、クロック発生器1,N個のディレイライン2−1〜2−N,パルス発生部3,レーザ光発生部4,送光光学系5,受光光学系6,検知器7,アンプ8,ピーク検出器9,(N+1)個のサンプルホールド回路10−0〜10−N,アナログマルチプレクサ11,セレクトカウンタ12,アナログエンコーダ13,参照電圧発生抵抗網14,シフトレジスタ15,パターンレジスタ16,コンパレータ17,下位レジスタ18,測距カウンタ19および上位レジスタ20から構成される。
クロック発生器1は、サンプルクロックSC0を発生してパルス発生部3,サンプルホールド回路10−0およびN個のディレイライン2−K(K=1〜N)に供給する。クロック発生器1は、また、距離測定の基本クロックとなる測距クロックを測距カウンタ19に供給する。
ディレイライン2−Kは、クロック発生器1が発生したサンプルクロックSC0の周期をTとすると、サンプルクロックSC0に対してT×K/(N+1)の遅延時間を持つサンプルクロックSCKを発生する。これにより、N個のディレイラインによりN相のサンプルクロックSC1〜SCNが得られることになる。ここで、Nは必要な距離分解能に応じて決定する。サンプルクロックSC1〜SCNは、サンプルホールド回路10−1〜10−Nに入力され、各々のサンプルホールド回路が受信信号(アンプ8の出力)を保持するタイミングを決定する。
パルス発生部3は、クロック発生器1からのサンプルクロックSC0を基にレーザ光発生部4がパルスレーザ発生に必要なレーザ発射制御信号、サンプルホールド回路10−1〜10−Nがサンプルしたデータを保持するタイミングを決定するサンプル/ホールド制御信号SH、およびセレクトカウンタ12,シフトレジスタ15を動作させるためのセレクトカウンタクロック信号SCを発生する。パルス発生部3は、また、セレクトカウンタ12および測距カウンタ19のカウンタクリア信号、および参照電圧発生回路14がアナログエンコーダ13に印加する参照電圧を切り替えるための参照電圧切替信号を発生する。
レーザ光発生部4は、サンプルクロックSC0に同期したレーザ発射制御信号がパルス発生部3から出力されるとパルスレーザ光を発生し、パルスレーザ光は送光光学系5を経由して距離測定対象物0に向け照射される。レーザ光発生部4は、また、パルス発生タイミングを認識させるスタート信号を測距カウンタ19へ出力する。
受光光学系6は、距離測定対象物0から反射される光信号を受信し、検知器7に導く。検知器7は、光による微弱な入力信号を電気信号に変換してアンプ8に出力する。また、電気信号の値が閾値に達すると受信タイミングを知らせるためのストップ信号を測距カウンタ19へ出力する。
測距カウンタ19は、スタート信号からストップ信号までの間、サンプルクロックSC0の立上り毎に測距クロックの計数を行い、その結果を上位レジスタ20に登録する。
アンプ8は、検知器7から入力する電気信号を増幅してサンプルホールド回路10−0〜10−Nに入力する。サンプルホールド回路10−0〜10−Nは、それぞれサンプルクロックSC0〜SCNによりアンプ8の出力をサンプルする。アンプ8の出力は、また、ピーク検出器9に入力し、ピーク検出器9はそのピーク値を検出したタイミング信号をパルス発生部3に送ると同時にピーク値を参照電圧発生抵抗網14に印加する。
パルス発生部3は、上記タイミングによって受信信号のピーク値を認識すると、サンプル/ホールド制御信号SHを出力して、その直後または数回後のサンプルクロックによりサンプルされたデータの保持(データ更新の中止)を指示する。これにより、サンプル/ホールド制御信号SHの立上りで(N+1)個のサンプル値は全て保持される。これらのサンプルデータは、アナログマルチプレクサ11に入力される。セレクトカウンタ12は、パルス発生部3から出力される(N+1)個のセレクトカウンタクロックSCにより順次インクリメントされ、そのカウント結果をアナログマルチプレクサ11に入力する。
アナログマルチプレクサ11は、セレクトカウンタ12のカウント結果により指定されるサンプルデータを選択し、アナログエンコード入力信号として順次にアナログエンコーダ13に出力する。
参照電圧発生抵抗網14は、ピーク検出器9からのピーク値を上限とし、ピーク値の50%程度を下限値として、印加された電圧を抵抗分圧するものであり、パルス発生部3からの参照電圧切替信号に従い、A通り(Aは正整数)の参照電圧の組合せ(参照電圧列)を提供する。ここで、Aの値と各参照電圧列を構成する参照電圧は、後述するアナログエンコーダ13がアナログエンコード入力信号のレベルに対して1対1の固有なコード信号を発生させるように決定させる。
アナログエンコーダ13は、アナログマルチプレクッサ11から順次に入力される各アナログエンコード入力信号につき、参照電圧列をA回変え、ビット数Aの固有なアナログエンコード出力信号を出力する。つまり、サンプルホールド回路10−0〜10−Nが受信信号のピーク値付近で保持(保存)した(N+1)個のサンプルデータには、受信信号のピーク値に最も近い信号が含まれ、これらのサンプルデータはそれぞれ(N+1)通りの個別なアナログエンコード出力信号に変換される。
これらパルス状のアナログエンコード出力信号は、アナログエンコーダ13においてデジタルエンコード信号に変換された後、シフトレジスタ15に入力する。パターンレジスタ16には、受信信号がピーク値となる時のデジタルエンコード信号を含むデータパターンが予め登録されている。コンパレータ17は、セレクトカウンタクロックSCによりビットシフトしたデジタルエンコード信号と、パターンレジスタデータとの内容を逐次に比較する。その結果、サンプルデータとパターンレジスタデータとの一致を検出すると、セレクトカウンタ12に対してカウントストップ信号を出力し、この時のセレクトカウンタ12のカウント結果(セレクトカウンタ設定値)が下位レジスタ18に登録される。
この下位レジスタ18に登録されたデータと、測距クロックを補間するサンプルクロックSC0〜SCNとは1対1の関係を持つため、受信信号がピーク値となる時刻に最も近い(N+1)個のサンプルクロックを特定することができる。
一方、測距カウンタ19は、レーザ光発生部4から入力されるスタート信号および検知器から入力されるストップ信号の変化する時刻間を測距クロックによって計数し、その結果を上位レジスタ20に登録する。この結果、上位レジスタ20および下位レジスタ18に登録されたデータを組み合わせることにより距離測定対象物0までの距離データを得ることができるようになる。
尚、本発明の構成において、参照電圧発生抵抗網14の下限値設定に際しての上限値に対する割合、ピーク検出器9がピーク値を検出してからサンプルホールド回路10−0〜10−Nによるサンプルを中止して(N+1)個のデータを保持するまでの時間(クロック数は固定でNより十分小さい値)、およびパターンレジスタ16に記録する波形コードデータの長さおよび内容選定(比較対象複数可)は、距離測定対象物0の種類,レーザ送受信部からの距離,受信信号の波形特性等にあわせて任意に決定すれば良い。
次に、本距離測定装置の動作について、図2〜図10を参照しながら更に詳細に説明する。
本距離測定装置は、基本的には測距カウンタ19が測定する時間によって距離測定対象物0までの距離を測定するが、これのみでは正確な測定ができない。測距カウンタ19のみでは測定することができない時間は、レーザパルスの送信時刻から最初の測距クロックの立上りまでの時間と、受信信号がピーク値となる時刻とその直前の測距クロックの立上りまで時間である。
前者は、固定的なものであるが、後者は変動するため、上述のように(N+1)相のクロックにより計測することとしたのである。図2は、上述の事情を説明するためにレーザ送信パルスおよび距離測定対象物0からの受信信号のタイミングを示したタイムチャートである。
図2において、パルス発生部3からのレーザ発射制御信号を受けて出力されるレーザ送信パルスの中心時刻t0から、最初の測距クロックの立上り時刻t1までの時間は固定値である。時刻t1から受信信号がピーク値となる時刻t3の直前の測距クロックの立上り時刻t2までの時間が測距カウンタ19による計数範囲である。そして、時刻t2から時刻t3までの時間(図2に示す補正値)を求めるための手段が図1における参照番号8〜18の回路群である。
図3は、サンプルホールド回路10−0〜10−Nの動作を示すタイムチャートである。(N+1)相のサンプルクロックに対応して(N+1)個のサンプルデータがサンプルホールド回路10−0〜10−Nから得られ、サンプル/ホールド制御信号SHにより、サンプリングが停止し、この時刻t4のサンプルデータがサンプルホールド回路10−0〜10−Nに保持される。これにより、受信信号のピーク値付近をサンプリングする状態が視覚的に理解できよう。
図4は、参照電圧発生抵抗網14の構成を示す。参照電圧発生抵抗網14は、最大M(Mは奇数)×A個の抵抗から成る抵抗網と、マルチプレクサとで構成されている。抵抗網は、ピーク値検出器9からのピーク値に基づく参照電圧上限値〜参照電圧下限値の電圧値を最大M個の抵抗器でAとおり(A系列)に分圧する。分圧された電圧値はマルチプレクサに導かれ、系列単位に参照電圧切替信号によって順次に切り替えられる。切り替えられた電圧値はアナログエンコーダ13に供給される。
図5は、アナログエンコーダ13の基本構成を示す。アナログエンコーダ13は、この基本構成回路を図4に示した系列分だけ有する。図5において、参照電圧発生抵抗網14における各系列の最大M個の抵抗器に対応したM組のNPN型高速スイッチングトランジスタのペアがコレクタ側の接続先を一つおきに変えながら負荷抵抗RL1,RL2に繋げられたものである。ペアとなるNPN型高速スイッチングトランジスタの共通エミッタは定電流源に接続されていてる。
ペアとなる一方のNPN型高速スイッチングトランジスタM個それぞれのベースには、参照電圧発生抵抗網14からのM個の電圧値が参照電圧列X(X=1〜A)として供給される。また、ペアとなる他方のNPN型高速スイッチングトランジスタのベースには、アナログマルチプレクサ11の出力がアナログエンコード入力信号として共通して供給される。
ペアトランジスタはベース電圧の多少によっていずれか一方のトランジスタが導通し、負荷抵抗器RL1と負荷抵抗器RL2に電流が流れる。そして、負荷抵抗器RL1と負荷抵抗器RL2に流れる電流の正負の差分により、アナログエンコード入力信号の値に応じて、図6(A)に示すようなパルス状の差動出力信号(アナログエンコード出力信号)が得られる。これらの信号は、図6(B)に示すようにデジタルコードに変換されて、アナログエンコーダ13からデジタルエンコード信号として出力される。図6に示す信号は、図5に示した基本構成回路それぞれから得られる。
上述の図4〜図6による説明をより具体化するために、アナログエンコーダ13に印加する参照電圧列を4系列とした場合の各参照電圧の例を図5の基本構成回路とともに図7に示す。図7を参照すると、参照電圧列1は1V,5V,11V,15V,16V、参照電圧列2は2V,6V,8V,10V,14V、参照電圧列3は3V,7V,9V,13V,16V、参照電圧列4は4V,8V,12V,16V,16Vという、それぞれ5つの参照電圧から成る。これらの参照電圧は、アナログエンコード入力信号のレベルに対して1対1の固有なコード信号を発生させるように決定される。
図8は、アナログエンコード入力信号のレベル1V〜16Vに対して、図7に示した参照電圧例1,2,3,4を切り替えることによって得られるデジタルエンコード信号1,2,3,4をビット表示とともに示している。図8のデジタルエンコード信号の波形は、アナログエンコード入力信号1V〜16VがトランジスタTr2,Tr4,Tr6,Tr8,Tr10のベースに供給されている各場合に、参照電圧がトランジスタTr1,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9のベースに供給され、RL1とRL2のいずれに多くの電流が流れるかを検証することによって得ることができる。
例えば、アナログエンコード入力信号1V〜2Vの場合、参照電圧列1に対しては、トランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので、負荷抵抗器RL2にトランジスタ1個分だけ多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は正極性となる。しかし、参照電圧列2〜4に対しては、トランジスタTr1,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL1にトランジスタ1個分だけ多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は負極性となる。
また、アナログエンコード入力信号2V〜3Vの場合、参照電圧列1,2に対しては、ランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL2により多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は正極性となる。しかし、参照電圧列3,4に対しては、トランジスタTr1,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL1により多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は負極性となる。
また、アナログエンコード入力信号3V〜4Vの場合、参照電圧列1,2,3に対しては、ランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL2により多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は正極性となる。しかし、参照電圧列4に対しては、トランジスタTr1,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL1により多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は負極性となる。
また、アナログエンコード入力信号4V〜5Vの場合、参照電圧列1〜4の全て対して、ランジスタTr2,Tr3,Tr5,Tr7,Tr9が導通するので負荷抵抗器RL2により多くの電流が流れる結果、アナログエンコード出力信号、したがってデジタルエンコード信号1は正極性となる。他のアナログエンコード入力信号のレベル5V〜16Vについても同様にして、図10に示すような結果が得られる。
以上のようにして、図7の具体例におけるアナログエンコード入力信号の値に対し、図8に示すように固有の4ビットコードが出力される。ここでは、便宜的に、参照電圧の最大値と最小値の差を16Vとし、参照電圧の設定の単位をVとしている。この場合、パターンレジスタ16の設定例として、受信信号のピーク値に対応する参照電圧の最大値16Vを示すデジタルエンコード信号を含む[1101]→[0101]→[1101]と変化する12ビットのデータパターンなどが考えられる。
図9は、セレクトカウンタ12の動作開始タイミングと、アナログマルチプレクサ11の出力の選択動作を示したものである。パルス発生部3が受信信号のピーク値を認識することにより、サンプルクロックSCNの立上りでサンプル/ホールド制御信号SHを出力している。これにより、サンプルデータ0〜Nがホールドされる。セレクトカウンタ12は、セレクトカウンタクロックSCに応答してセレクトカウンタ設定値0〜Nをアナログマルチプレックサ11に出力している。アナログマルチプレックサ11はセレクトカウンタ設定値0〜Nに対応したサンプルデータ0〜Nを選択し、アナログエンコード入力信号としてアナログエンコーダ13に出力する。
図10は、アナログエンコーダ13において、セレクトカウンタ12から順次に入力してくるアナログエンコード入力信号に対する参照電圧切替信号およびデジタルエンコード信号のタイミングを示す。特定のアナログエンコード入力信号に対して参照電圧切替信号がA回切り替わっている。その結果、図7と図8において説明したようにしてデジタルエンコード信号DO1〜DOAが得られる。
発明の距離測定回路の一実施例を示すブロック図 レーザ送信パルスおよび受信信号のタイムチャート サンプルホールド回路10−0〜10−Nの動作を示すタイムチャート 参照電圧発生抵抗網の構成図 アナログエンコーダ13の基本構成図 アナログエンコード出力信号のデジタルエンコード信号へのレベル変換図 参照電圧の具体例を示す図 図7の参照電圧例に対するデジタルエンコード信号を示す図 セレクトカウンタ12の動作開始タイミングとアナログマルチプレクサ11の出力の選択動作を示す図 アナログエンコード入力信号に対する参照電圧切替信号とデジタルエンコード信号のタイミングを示す図
符号の説明
0 距離測定対象物
1 クロック発生器
2-1〜2-N ディレイライン
3 パルス発生部
4 レーザ光発生部
5 送光光学系
6 受光光学系
7 検知器
8 アンプ
9 ピーク検出器
10-1〜10-N サンプルホールド回路
1 アナログマルチプレクサ
12 セレクトカウンタ
13 アナログエンコーダ
14 参照電圧発生抵抗網
15 シフトレジスタ
16 パターンレジスタ
17 コンパレータ
18 下位レジスタ
19 測距カウンタ
20 上位レジスタ

Claims (2)

  1. パルス状のレーザ光を対象物に向けて照射した時刻と、対象物からの反射による受信信号を検知した時刻との時間差を測距クロックで計数することにより対象物までの距離を測定する距離測定装置において、
    前記測距クロックのベースとなる周期Tの基本サンプルクロックを距離分解能に応じた整数Nにより、相互にT/(N+1)づつ位相をずらせたサンプルクロック1〜Nを発生するN個のディレイラインと、
    前記基本サンプルクロックに応答して前記レーザ光の発生を指示するとともに、前記受信信号のピーク値を認識すると、サンプル/ホールド制御信号,セレクトカウンタクロックおよび前記セレクトカウンタクロックの周期をA等分した参照電圧切替信号を発生するパルス発生部と、
    前記受信信号を前記基本サンプルクロックまたはサンプルクロック1〜Nによりサンプリングし前記サンプル/ホールド制御信号が入力するとサンプルデータ0〜Nを保持する(N+1)個のサンプルホールド回路と、
    前記セレクトカウンタクロックをカウントしてセレクトカウント値0〜Nを出力するセレクトカウンタと、
    前記サンプルホールド回路で保持されたサンプルデータ0〜Nを対応する前記セレクトカウント値0〜Nにより選択して順次に出力するアナログマルチプレクサと、
    前記受信信号のピーク値を上限とし該ピーク値の50%程度を下限値としてこの間の電圧を、前記アナログマルチプレクサからの出力に対して1対1の固有なコード信号を発生させるようにAとおりに抵抗分圧し、前記参照電圧切替信号に応答してAとおりの参照電圧列を出力する参照電圧発生抵抗網と、
    前記アナログマルチプレクッサからの出力レベルにつき前記参照電圧列との比較におい出力される固有なAビットのデジタルエンコード信号を出力するアナログエンコーダと、
    前記受信信号のピーク値に最も近いデジタルエンコード信号を挟むデジタルエンコード信号がデータパターンとして予め登録されているパターンレジスタと、
    前記アナログエンコーダから順次に出力されるデジタルエンコード信号を前記データパターンの長さに亘って前記データパターンと比較し一致すると前記セレクトカウンタのカウントを停止させるコンパレータとを備え、
    前記距離測定を前記カウント停止時の前記セレクトカウント値で補正することを特徴とする距離測定装置。
  2. 前記アナログエンコーダはA個の基本回路から成り;各基本回路は、
    前記参照電圧発生抵抗網における各系列の最大M個の抵抗器に対応したM組のスイッチングトランジスタのペアがコレクタ側の接続先を一つおきに変えながら負荷抵抗に繋げられ、
    ペアとなるスイッチングトランジスタの共通エミッタは定電流源に接続され、
    ペアとなる一方のスイッチングトランジスタM個それぞれのベースには、参照電圧発生抵抗網からのM個の電圧値が参照電圧列X(X=1〜A)として供給され、
    また、ペアとなる他方のスイッチングトランジスタのベースには、前記アナログマルチプレクサの出力が共通して供給されることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
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