JP4718368B2 - Cdma受信装置及びそのパスタイミング更新制御方法 - Google Patents

Cdma受信装置及びそのパスタイミング更新制御方法 Download PDF

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本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)受信装置及びそのパスタイミング更新制御方法に関し、特に、CDMA方式の移動無線通信システムにおいて、複数のユーザの移動端末からの信号を同時に受信して復調するマルチユーザ逆拡散回路を備えたCDMA受信装置及びそのパスタイミング更新制御方法に関する。
図4にCDMA受信装置の基本構成を示す。CDMA受信装置のベースバンド部は、受信信号をバンドパスフィルタ4−1に通した後、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調器4−2により受信信号を同相成分と直交成分とに分離し、それぞれの成分をローパスフィルタ4−3に通して高域成分を除去し、アナログデジタル変換器4−4によりデジタル信号に変換して、サーチャ部4−5及び逆拡散部4−6に入力する。
サーチャ部4−5は、受信信号と拡散符号との相関を測定し、受信信号の遅延プロファイルのピーク(パスタイミング)を検出し、該パスタイミングの検出結果を逆拡散部4−6に通知する。逆拡散部4−6は、該パスタイミング情報に従って、マルチパス環境で受信される複数パスの受信信号に対する逆拡散処理を行う。
逆拡散部4−6で逆拡散処理された各パスの信号は同期検波部4−7に入力され、同期検波部4−7では同期検波を行い、各パスの信号の最大比合成処理を行い、復調データとして出力する。
図5(a)にサーチャ部の基本構成を示す。サーチャ部では、最初に、受信信号の同相成分及び直交成分に対して、マッチドフィルタ5−1を用い、符号生成器5−2から得られる拡散符号との相関値算出を行う。ここで得られた同相成分及び直交成分のそれぞれの相関値は、同相加算回路5−3、電力変換回路5−4、電力加算回路5−5及び遅延プロファイル保持手段5−6を経て、図5(b)に示すような遅延プロファイル情報に変換される。
パスタイミング検出回路5−7は、遅延プロファイル保持手段5−6から得られる遅延プロファイルのレベル比較を行い、受信レベルの大きいパスから順に所定数のパス(図5(b)の例ではPath1〜Path4)を抽出し、それぞれのパスタイミングを逆拡散部4−6に通知する。逆拡散部4−6では、サーチャ部4−5から通知されたパスタイミングで逆拡散処理を開始し、データの復調を行う。
サーチャ部4−5で検出されるパスタイミング及び有効パス数は、時間の経過と共に常に変化するため、逆拡散処理部4−6での逆拡散処理をパスタイミングの変化に追従させる必要がある。逆拡散処理をパスタイミングの変化に追従させる手段として、DLL(Delay Locked Loop)回路による自律追従方式、及び冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理方式がある。
(1)DLL(Delay Locked Loop)回路による自律追従方式について
DLL回路による自律追従方式は、サーチャ部からのパスタイミング情報に従って逆拡散を開始してパスを設定した後、該パスの受信信号をDLL回路に入力し、DLL回路によりパスタイミングの変動に追従して逆拡散処理のタイミングを調整する。DLL回路は、時間差を有する逆拡散符号の組と受信信号との相関を求め、該相関を基に逆拡散符号と受信信号との位相差を算出し、逆拡散符号のタイミングを追従させる。
図6(a)にDLL回路による自立追従方式の逆拡散処理部の構成を示す。なお、同図は、図示の簡明化のため1フィンガ分のみの構成を示している。逆拡散処理部では、サーチャ部で検出されたフレーム先頭のパスタイミングで、逆拡散符号生成器6−1にフレーム先頭の逆拡散符号(初期値)をロードし、以降、逆拡散符号生成器6−1から順次生成される1チップ(chip)の時間差の2つの逆拡散符号と受信信号とを、それぞれ第1の乗算器6−21及び第2の乗算器6−22で乗算して逆拡散処理を行い、その逆拡散結果の差分を減算器6−3に算出し、該差分が最小となるように、該減算器6−3の出力を、ループフィルタ6−4を介して電圧制御クロック発生器6−5に加え、該電圧制御クロック発生器6−5により、逆拡散符号生成器6−1のクロック信号の位相を調整する。
図6の(b1)〜(b3)に、時間差を有する2つの逆拡散符号と受信信号との逆拡散処理結果とその差分を示している。同図(b1)は、n個のシフトレジスタを有する逆拡散符号生成器6−1のタップnから出力される逆拡散符号との相関を示し、同図(b2)は1チップ分ずれたタップ(n−1)から出力される逆拡散符号との相関を示し、同図(b3)はその差分を示している。
同図(b1)及び(b2)に示すように、それぞれ(−Tc/2)及び(Tc/2)のタイミングで最も高い相関が得られ、同図(b3)に示すように、その差分が最小となるように逆拡散符号生成器6−1のクロック信号の位相を調整し、タップ(n−1)から出力される逆拡散符号に(Tc/2)の遅延を与えた符号を逆拡散符号として用いることにより、時間差を有する2つの逆拡散符号と最も高い相関が得られるタイミングの中間のタイミングに追随させて逆拡散符号を生成し、1チップ以内のパスタイミングの揺れに常時追従して連続的な逆拡散処理を継続する。
(2)冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理方式について
冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理方式は、サーチャ部で定期的にパスタイミング検出を実施し、逆拡散処理部は、サーチャ部から定期的に通知される新パスタイミングを適用して逆拡散符号の初期値(フレーム先頭値)を再設定することにより、パスタイミングの変動に対応する。そのため、旧パスタイミングでの逆拡散処理と新パスタイミングでの逆拡散処理とが時間的に重なってしまう場合がある。
そのような場合、各ユーザに共通の冗長リソースを用いて新パスタイミングでの逆拡散処理を開始する。そして、各ユーザ対応の個別リソースは、旧パスタイミングでの逆拡散処理が完了した時点で、冗長リソースから逆拡散処理結果を引継ぎ、冗長リソースを復旧させ、以降は、各個別リソースで新パスタイミングでの逆拡散処理を継続して実施する。
図7(a)に冗長ハードリソース方式の逆拡散処理部の構成(1フィンガ分のみ)を示す。サーチャ部(図示省略)は、各ユーザからの受信信号のパスサーチを定期的に行い、各受信信号のフレーム先頭のパスタイミングを検出して逆拡散処理部に通知する。全ユーザのパスタイミング情報は、逆拡散処理制御部7−1に通知され、パスタイミング更新時に逆拡散処理データの時間的な重なりが生じた場合、冗長リソース7−2で新パスタイミングでの逆拡散処理を開始する。
冗長リソース7−2での逆拡散処理は、各ユーザ対応の個別リソース7−31〜7−3Mにおける旧パスタイミングでの1フレーム分の処理が完了した時点で、新パスタイミングによる冗長リソース7−2の逆拡散処理結果を引継ぎ、冗長リソース7−2を復旧させ、以降の逆拡散処理を個別リソース7−31〜7−3Mで継続して実施する。このように、冗長リソース7−2は、各ユーザの受信信号のパスタイミングの更新時に瞬時的に必要となる逆拡散の並列処理の実行に、複数のユーザの受信信号に対して共通に用いられる。
冗長ハードリソース方式の場合、パスタイミング更新毎に逆拡散処理を再起動する動作形態となり、旧パスタイミング設定と新パスタイミング設定との間の相関性を必要としないため、サーチャ部のパス検出処理が簡素化される。なお、各ユーザ対応の個別リソース7−31〜7−3Mと冗長リソース7−2とによる並列処理の最大時間は、サーチ窓幅時間Tsw(図5(b)参照)により決定され、一般的に数10usから数100usとなる。
図7(b)は冗長ハードリソース方式による並列逆拡散処理の動作例を示す。冗長ハードリソース方式では、パス更新のタイミングが各受信信号のフレーム先頭となるため、サーチャ部からの新パスタイミングの通知の時点から、該新パスタイミングによるパス更新実施まで、最大で1フレーム分に相当する10msの待ち時間が発生し、その間、冗長ハードリソース7−2を予約して確保したまま、フレーム先頭のパス更新タイミングが到来するまで待機することになる。
一方、各ユーザの受信信号に対するパス更新周期に制約があり、所定時間以内にパス更新を行うことが必須となっている場合、共有の冗長リソース7−2を用いて並列処理を行うユーザ数が多いと、上述の最大待ち時間が共有化のボトルネックとなり、パス更新周期の制約条件を満たすことができないことが起こり得る。このような事態を防ぐには、パス更新周期の制約条件を満たすのに十分な多数の冗長リソースを設け、並列パス更新処理の処理能力を増大させる必要がある。
本発明に関連する先行技術文献として、下記の特許文献1には、移動体端末の移動により、或いは伝送路の環境の変化などにより通信チャネルの遅延プロファイルが変化する場合、遅延プロファイルの変化に応じて拡散信号に拡散符号を乗算するタイミングを調整するため、パス検出器により通信チャネルの遅延プロファイルを定期的にモニタし、その結果に基づいてタイミング信号を生成して逆拡散復調器に与え、逆拡散復調器では、そのタイミング信号に従って乗算タイミングを調整しながら拡散信号の復調を継続する受信装置であって、複数のチャネルを介してそれぞれ伝送されてくる拡散信号を同時に受信できる受信装置について記載されている。
特開2000−151558号公報
前述の(1)のDLL回路を用いる自律追従方式では、フィンガ毎にDLL回路が必要であり、また、逆拡散符号生成器6−1の構成が複雑であるため、回路規模が大きなものとなる。更に、Birth_deathモデルのような、パスが頻繁に出現/消失するような電波環境においては、DLL回路におけるパスロック外れが頻発するため、特性が劣化する傾向がある。
また、前述の(2)の冗長ハードリソース方式では、定期的にパス設定を行うため、特性劣化はDLL方式よりも少ないが、パス更新時に新パスタイミングと旧パスタイミングとで並列的に逆拡散処理を行う必要があり、従来は、受信信号のフレーム先頭でパス更新処理を行っていたため、新パスタイミングの通知からフレーム先頭タイミングが到来するまで、最大1フレーム分の待ち時間が発生し、その間、共有の冗長ハードリソースが1つのパス更新処理に占有されてしまい、複数のユーザからの受信信号に対してパス更新周期の制約条件を満たすには、複数の冗長リソースを設けなければならなかった。
特に、移動無線通信システムの無線基地局(BTS)のように、多数のユーザからの信号を同時に受信して復調するマルチユーザ復調器では、多数の冗長リソースを確保し、該多数の冗長リソースを多数のユーザで共有して使用するために競合制御が必要となる。
この場合、多数の冗長リソースの使用効率を高めるには、各冗長リソースへの逆拡散処理の割り当て制御、及び旧パスタイミングと新パスタイミングの逆拡散処理の重なりが無くなった時点で、個別リソースへ逆拡散処理結果を引渡す復旧処理等が、多数の冗長リソースに対して必要となるため、制御回路が複雑なものとなる。
本発明は、冗長ハードリソースの多重利用効率改善により、冗長ハードリソース方式で問題となる冗長ハードリソース数(回路規模)を削減し、回路規模の小さい冗長ハードリソース構成で、パスが頻繁に出現/消失するような電波環境でも安定して動作する逆拡散処理回路を構成することを目的とする。また、共有の冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理の制御を簡素化することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のCDMA受信装置は、(1)複数のユーザの移動端末から送信されるCDMA方式の受信信号に対し、各受信信号のパスタイミングを更新して逆拡散処理を行うCDMA受信装置において、各ユーザ対応に更新パスタイミングの通知を受けたとき、受信信号の無線フレームを細分化した複数のスロットのうち、ユーザ対応の逆拡散処理を行う個別リソースにおいて逆拡散処理が行われているスロットの番号にパス更新準備の要処理スロット数を加えた番号のスロットをパス更新スロットとして決定するとともに、該パス更新スロットの先頭タイミングを、前記更新パスタイミングを基に補正するスロット単位パス更新タイミング算出手段と、前記パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成手段と、複数のユーザの受信信号の逆拡散処理に対して共通して使用され、前記パス更新スロットの逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出手段で算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成手段で生成された逆拡散符号で行う冗長リソースと、を備えたことを特徴とする。
また、(2)前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に前記冗長リソースで実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させる逆拡散処理制御手段を備えたことを特徴とする。
また、(3)前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたか否かを判定し、前方にシフトしたときのみ、前記パス更新スロットの逆拡散処理を前記冗長リソースで実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させ、前記更新パスタイミングが後方にシフトしたとき又はシフトしていないときは、前記個別リソースで、前記パス更新スロット以降の逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出手段で算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成手段で生成された逆拡散符号列で行うよう制御する逆拡散処理制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明のCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法は、(4)複数のユーザの移動端末から送信されるCDMA方式の受信信号に対し、各受信信号のパスタイミングを更新して逆拡散処理を行うCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法において、各ユーザ対応に更新パスタイミングの通知を受けたとき、受信信号の無線フレームを細分化した複数のスロットのうち、ユーザ対応の逆拡散処理を行う個別リソースにおいて逆拡散処理が行われているスロットの番号にパス更新準備の要処理スロット数を加えた番号のスロットをパス更新スロットとして決定するとともに、該パス更新スロットの先頭タイミングを、前記更新パスタイミングを基に補正するスロット単位パス更新タイミング算出ステップと、前記パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成ステップと、前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、複数のユーザに対する逆拡散処理に共通に使用される冗長リソースで、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号で、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させる逆拡散処理制御ステップと、を含むことを特徴とする。
また、(5)前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたか否かを判定し、前方にシフトしたときのみ、複数のユーザに対して共通して使用される冗長リソースで、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号で、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させ、前記更新パスタイミングが後方にシフトしたとき又はシフトしていないときは、前記個別リソースで、前記パス更新スロット以降の逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号列で行うよう制御する逆拡散処理制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明は、冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理方式において、従来のようにフレーム境界ではなく、スロット境界でパス更新を行うよう、スロット単位での冗長ハードリソース並列処理を実施することにより、冗長ハードリソースの待ち時間が減少し、冗長ハードリソース数(回路規模)の削減を図ることができる。また、より少ない冗長ハードリソースで並列逆拡散処理を実施するため、冗長ハードリソース共有制御を簡素化することができる。
また、新パスタイミングの通知を受けたとき、パス更新スロットの逆拡散処理を常に冗長リソースで実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させることにより、冗長ハードリソース共有制御を更に簡素化することができる。
また、更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたときのみ、パス更新スロットの逆拡散処理を冗長リソースで実施させ、更新パスタイミングが前方にシフトしていないときは、個別リソースでパス更新スロットの逆拡散処理を行うよう制御することにより、冗長リソースの適用頻度を低減できるため、必要とされる冗長ハードリソース数(回路規模)を更に削減することができる。
本発明の適用による冗長ハードリソースの多重利用効率改善により、回路規模の小さい冗長ハードリソース構成で、パスが頻繁に出現/消失するような環境でも安定して動作する逆拡散処理回路を構成することが可能となる。また、冗長リソースの共有制御が簡素化されるため、制御回路の回路規模を減縮することができる。また、パスが重なった場合でも、安定した確実な並列処理による逆拡散処理が行われるため、データ損失のない逆拡散処理が可能となる。
本発明は、各受信信号のフレーム先頭でパス更新を行っていた従来の冗長ハードリソース方式によるパス更新を、1フレームを細分割した各スロットの境界で行うようにし、スロット単位で冗長ハードリソースの並列逆拡散処理を実施する。スロットの境界でパス更新を行うために、
[1]パス更新を行うスロット境界からの逆拡散符号の生成、
[2]現在の逆拡散処理中のスロット位置に基づくパス更新タイミングの算出
が必要となる。
[1]パス更新を行うスロット境界からの逆拡散符号の生成について
通常の逆拡散符号生成は、上位レイヤーからユーザ毎に設定されるフレーム先頭の逆拡散符号の初期値データを逆拡散符号生成器のシフトレジスタに入力し、該シフトレジスタに格納されたデータを順次巡回シフトさせて、逆拡散符号を連続的に生成するのが一般的である。このような逆拡散符号生成器で逆拡散符号生成の最中に初期化するときは、フレーム先頭の逆拡散符号の初期値を、逆拡散符号生成器のシフトレジスタに再度入力することにより行われる。
本発明では、パス更新を行うスロット境界の逆拡散符号を生成し、該逆拡散符号を逆拡散符号生成器のシフトレジスタに入力して初期化を行うため、逆拡散符号生成器にスロット単位の逆拡散符号初期値を生成する手段を備える。スロット単位の逆拡散符号初期値を生成する手段として以下の2つの構成の何れかを用いることができる。以下の構成により生成されるパス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値として逆拡散符号生成器のシフトレジスタに入力することにより、パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成手段を構成することができる。
(i)逆拡散符号初期値の設定から逆拡散処理開始までの空き時間を利用し、逆拡散符号生成器にフレーム先頭の逆拡散符号を設定して逆拡散符号生成器を最大でフレーム長分動作させ、パス更新を行うスロット境界でのシフトレジスタ初期値を抽出して内部保持する。こうすることにより、スロット2〜スロット15の14種の逆拡散符号を設定することができる。なお、スロット1の逆拡散符号はフレーム先頭の逆拡散符号(初期値)となる。
(ii)逆拡散符号生成器で生成される逆拡散符号の生成多項式から、スロット境界におけるシフトレジスタ初期値を、フレーム先頭初期値から生成するための論理演算式(タップ取り出し位置)を事前に算出する。算出した論理演算式を回路として内部保持し、フレーム先頭初期値からスロット境界初期値を算出する。なお、この場合も、スロット2〜スロット15の14種の逆拡散符号を算出し、スロット1の逆拡散符号はフレーム先頭の逆拡散符号(初期値)となる。
スロット境界初期値を生成するためのタップ取り出し位置の算出例を以下に説明する。ここで、
M系列符号の生成多項式:x^25+x^3+1、
シフトレジスタ:[a24,a23,・・・,a1,a0]、
シフトレジスタのa0を出力とした場合、
現時点から各ステップ後の出力は、
0ステップ後の出力=a0
1ステップ後の出力=a1
2ステップ後の出力=a2
・・・
24ステップ後の出力=a24
25ステップ後の出力=(0ステップ後の出力)exor(3ステップ後の出力)
・・・
50ステップ後の出力=(25ステップ後の出力)exor(28ステップ後の出力)
=(0ステップ後の出力)exor(3ステップ後の出力)exor(3ステップ後の出力)exor(6ステップ後の出力)
=(0ステップ後の出力)exor(6ステップ後の出力)
よって、M系列符号の理論から、Xチップシフト後の内部レジスタ値は、上記演算処理による線形計算で算出可能となる。スロット長は2560チップであるので、スロット境界のタップ取出し位置は、(2560×K)ステップ(K=1〜14)として計算すればよい。なお、上記の式において、「exor」は排他的論理和の演算を意味する。
[2]現在処理中の逆拡散スロット位置に基づくパス更新タイミングの算出について
本発明では、新パスタイミングの通知から冗長ハードリソースによる並列逆拡散処理の開始までの待ち時間を短縮するため、現在処理中の逆拡散スロット位置に応じてパス更新タイミングを補正する処理を行う。
サーチャ部は、各受信信号のフレーム先頭の新パスタイミングを検出して逆拡散処理部に通知する。逆拡散処理部では、新パスタイミングの通知が行われた時点で逆拡散処理しているスロット番号に、前述の[1]のパス更新を行うスロット境界からの逆拡散符号生成に要する時間に相当するスロット数L(L≧1)を加えたスロット番号のスロットをパス更新スロットと決定し、サーチャ部から通知されたフレーム先頭の新パスタイミングを、該パス更新スロット位置でのタイミングに補正する。
この補正は、単純にフレーム先頭の新パスタイミングに、フレーム先頭からパス更新スロット位置までのオフセットタイミングを加味するだけでよく、例えば、通知されたフレームの先頭の新パスタイミングに該オフセット分を加算したタイミングから1フレーム分手前のタイミングをパス更新スロットタイミングとして算定する。
また、逆拡散処理部からサーチャ部に対して、現在処理中の逆拡散スロット番号を通知し、サーチャ部で該処理中の逆拡散スロット番号からパス更新スロット位置を判断し、該パス更新スロット位置のパス更新タイミングを通知する構成とすることも可能である。このようにして、スロット単位パス更新タイミング算出手段を構成することができる。
図1に冗長リソースによる並列逆拡散処理の第1の実施形態の動作シーケンス例を示す。第1の実施形態では、例えば図1(a)に示すように、新パスタイミングが早まって前方にシフトした場合、第1のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット14の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号14に前述のスロット数Lとして2を加えた番号1(14+2=16であるが、スロット番号は15までなので、番号16は番号1に相当する)のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット15に対する個別リソースでの逆拡散処理と、スロット1に対する冗長リソースでの逆拡散処理を並行して行い、スロット1の逆拡散処理が終了した時点で、スロット2以降からは第1のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
また、図1(b)に示すように、新パスタイミングが遅くなって後方にシフトした場合、第2のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット10の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号10に前述のスロット数Lとして2を加えた番号12のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット11に対して個別リソースで逆拡散処理を行い、スロット12に対して冗長リソースでの逆拡散処理を行う。そしてスロット12の逆拡散処理が終了した時点で、スロット13以降からは第2のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
また、図1(c)に示すように、新パスタイミングが変化せずシフトの無い場合、第3のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット4の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号4に前述のスロット数Lとして2を加えた番号6のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット5に対して個別リソースで逆拡散処理を行い、スロット6に対して冗長リソースでの逆拡散処理を行う。そしてスロット6の逆拡散処理が終了した時点で、スロット7以降からは第3のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
また、図1(d)に示すように、第4のユーザの新パスタイミングが早まって前方にシフトした場合、第4のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット12の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号12に前述のスロット数Lとして2を加えた番号14のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット13に対する個別リソースでの逆拡散処理と、スロット14に対する冗長リソースでの逆拡散処理を並行して行い、スロット14の逆拡散処理が終了した時点で、スロット15以降からは第4のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
図1の(e)に冗長リソースで処理されるスロット番号及び冗長リソースの占有状態を示している。同図に示すように、第1の実施形態では、新パスタイミングが通知されると、常に、冗長リソースを用いて1スロット分のパス更新スロットに対する逆拡散処理を実施し、該1スロット分の逆拡散処理を完了した時点で、各ユーザ対応の個別リソースでの逆拡散処理に復旧する。ここで、1スロット分を冗長リソースで逆拡散処理させる理由は以下のとおりである。
(i)パスサーチ窓の時間幅(Tsw)は1スロット長(667us)以下(一般的に数100us以下)であり、並列処理時間が1スロット長を超えることはない。
(ii)新パスタイミングの通知があったとき、パスタイミングの前方又は後方へのシフトの何れのシフトであっても、常に冗長リソースを用いてスロット境界の並列逆拡散処理を実施する動作を行うように制御することにより、並列処理の制御を簡素化することができる。
この場合、最大で(L+1)スロットの区間(L=2とした場合、3スロット長)のみの冗長リソースの占有で並列処理を完了することが可能となり、従来、1フレームで1ユーザにしか冗長リソースが利用されない場合があったが、本発明では、1フレームで{15/(L+1)}個のユーザに冗長リソースを利用することができ、冗長リソースの多重利用効率改善による回路規模削減が可能となる。
また、スロット境界での並列逆拡散処理の制御を、冗長リソースと個別リソースとの間のリソースシフト制御に限定できるため、制御回路を大幅に簡略化することが可能となる。
図2に冗長リソースによる並列逆拡散処理の第2の実施形態の動作シーケンス例を示す。第2の実施形態では、例えば図2(a)に示すように、新パスタイミングが早まって前方にシフトした場合、第1の実施形態と同様に、第1のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット14の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号14に前述のスロット数Lとして2を加えた番号1のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット15に対する個別リソースでの逆拡散処理と、スロット1に対する冗長リソースでの逆拡散処理を並行して行い、スロット1の逆拡散処理が終了した時点で、スロット2以降からは第1のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
また、図2(b)に示すように、新パスタイミングが遅くなって後方にシフトした場合、第2のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット10の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、新パスタイミングによる逆拡散と旧パスタイミングによる逆拡散とに重なりが生じないため、冗長リソースによる並列処理を行うことなく、スロット番号10に前述のスロット数Lとして2を加えた番号12のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット11に対しての個別リソースで逆拡散処理の後、スロット12に対して引き続き個別リソースで逆拡散処理を行う。
また、図2(c)に示すように、新パスタイミングが変化せずシフトの無い場合、第3のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット4の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号4に前述のスロット数Lとして2を加えた番号6のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット5にする個別リソースで逆拡散処理の後に、スロット6に対して個別リソースで引き続き逆拡散処理を行う。
また、図2(d)に示すように、第4のユーザの新パスタイミングが早まって前方にシフトした場合、第1の実施形態と同様に、第4のユーザ対応の個別リソースで、例えばスロット12の逆拡散処理を実施している最中に、新パスタイミングの通知を受けたとすると、該スロット番号12に前述のスロット数Lとして2を加えた番号14のスロットをパス更新処理開始のスロット境界であると判断し、スロット13に対する個別リソースでの逆拡散処理と、スロット14に対する冗長リソースでの逆拡散処理を並行して行い、スロット14の逆拡散処理が終了した時点で、スロット15以降からは第4のユーザ対応の個別リソースで逆拡散処理を継続して行う。
図1の(e)に冗長リソースで処理されるスロット番号及び冗長リソースの占有状態を示している。同図に示すように、冗長リソースは、新パスタイミングが早まって前方にシフトし、パスの重なりが生じた場合にのみ使用して並列逆拡散処理を実施することにより、新パスタイミングのシフト方向を検出する手段と、該検出結果に基づいて冗長リソースによる並列逆拡散処理を実施するか否かを判定する制御回路を必要とするが、冗長リソースの多重利用効率を更に改善することができる。
図3に本発明のマルチユーザ逆拡散回路の構成例を示す。サーチャ部3−1では、前述のように各ユーザの受信信号のフレーム先頭タイミングの検出を行い、該フレーム先頭タイミングを基に、更新するパスタイミングを逆拡散制御部3−2に通知する。この際、サーチャ部3−1と逆拡散処理部3−2とで同一タイミング値を表示する基準カウンタを備え、そのカウンタ値でパスタイミングを通知する。
サーチャ部3−1から通知された各ユーザのパスタイミング情報は、逆拡散制御部3−2のバッファメモリ3−21に一時的に保持される。なお、この逆拡散制御部3−2で保持されるパスタイミング情報は、フレーム先頭の新パスタイミングをパス更新スロット位置でのタイミングに補正したタイミング情報であり、この補正は、前述したようにサーチャ部3−1で行う構成とすることも、逆拡散制御部3−2で行う構成とすることもできる。
バッファメモリ3−21に保持された各ユーザのパスタイミング情報は、冗長リソース3−3の空き状態の発生毎に、順次、1つずつ読み出され、逆拡散制御部3−2内の基準カウンタ3−22との比較回路3−23に入力され、比較回路3ー23で一致が検出されると、該パスタイミングでの初期化処理又は冗長リソースによる並列処理の何れかを起動する。但し、前述の第1の実施形態のように、制御の簡素化のために常に並列処理を実施する形態では並列処理の起動のみを行う。
初期化処理と並列処理との切替えは、サーチャ部3−1からパスタイミング情報の一部として、初期化処理起動用の識別フラグ等を転送し、該識別フラグ等を判別して切替える構成とすることができる。或いは、逆拡散処理部3−2の内部で動作状態を監視することにより、パスのシフト方向に応じて初期化処理又は並列処理の切替えを制御する構成とすることも可能である。
逆拡散処理部3−2内部の各ユーザ対応部では、逆拡散処理中の受信信号に対して、比較回路3−23での一致検出によりパスタイミング更新が通知された場合、スロットカウンタ3−24から得られる現在処理中のスロット番号に、パス更新準備の要処理スロット数Lを加えた番号のスロット(パス更新スロット)の逆拡散処理を冗長リソース3−3に処理させるために、スロット境界コード初期値生成回路3−25から生成されるパス更新スロットに対する逆拡散符号の初期値を、第1のセレクタ3−26及び第3のセレクタ3−28により選択し、冗長リソース3−3の逆拡散符号生成器3−31に設定する。その後、パス更新スロットのタイミングに到達した時点で1スロット長の逆拡散処理を冗長リソース3−3で実施する。
この際、パス更新対象の個別リソース3−4i(i=1〜M)では、パス更新スロットの1スロット前で逆拡散処理を完了し、(パス更新スロット番号+1)番のスロットに対する逆拡散符号の初期値を、スロット境界コード初期値生成回路3−25から第2のセレクタ3−27により選択し、冗長リソース3−3でのパス更新スロットの逆拡散処理の完了を待つ。そして、冗長リソース3−3でのパス更新スロット逆拡散処理が完了した時点で、次スロット以降の逆拡散処理を再開する。
なお、前述の第1のセレクタ3−26は、スロット境界コード初期値生成回路3−25から生成される逆拡散符号のうち、スロットカウンタ3−24の値にパス更新準備の要処理スロット数Lを加えた番号のスロットに対応した逆拡散符号を選択し、また、第2のセレクタ3−27は、スロット境界コード初期値生成回路3−25から生成される逆拡散符号のうち、スロットカウンタ3−24の値に(パス更新準備の要処理スロット数L+1)を加えた番号のスロットに対応した逆拡散符号を選択する。また、第3のセレクタ3−28は、複数のユーザ対応の逆拡散符号の中から、冗長リソース3−3を使用するユーザの逆拡散符号を選択する。
また、並列処理制御回路3−29は、サーチャ部3−1の基準カウンタ3−11、逆拡散制御部3−2の基準カウンタ3−22、パスタイミング情報のバッファメモリ3−21、比較回路3−23の制御を行うと共に、第3のセレクタ3−28を制御し、また、冗長リソース3−3による逆拡散処理結果と、各ユーザ対応の個別リソース3−41〜3−4Mによる逆拡散処理結果の何れかを選択するセレクタ3−51〜3−5Mを制御する機能を有する。
そして、更新パスタイミングの通知を比較回路3ー23から受けると、パス更新スロットの逆拡散処理を常に冗長リソース3−3で実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソース3−41〜3−4Mで実施させるよう制御する逆拡散処理制御手段の機能を有する。
なお、冗長リソース3−3及び個別リソース3−4i(i=1〜M)の逆拡散回路を、多重回路構成により1つのハードリソースで構成し、時間分割多重で該1つのハードリソースを冗長リソース3−3及び個別リソース3−4i(i=1〜M)に用いる構成とすることにより、更にハードウェア規模を削減することができる。
また、図2に示した本発明の第2の実施形態に対応する実施例の構成は図示していないが、図2に示した構成例に、更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたか否かを判定する回路を設け、前方にシフトしていない場合は、スロット境界コード初期値生成回路3−25から生成されるパス更新スロットに対する逆拡散符号の初期値を、第2のセレクタ3−27を介して個別リソース3−4i(i=1〜M)に入力し、個別リソース3−4i(i=1〜M)から出力される逆拡散結果をセレクタ3−51〜3−5Mで選択するよう、並列処理制御回路3−29により制御する構成とすることで、更新パスタイミングが後方にシフトしたとき又はシフトしていないときは、個別リソースでパス更新スロット以降の逆拡散処理を行うよう制御する逆拡散処理制御手段を構成することができる。
冗長リソースによる並列逆拡散処理の第1の実施形態の動作シーケンス例を示す図である。 冗長リソースによる並列逆拡散処理の第2の実施形態の動作シーケンス例を示す図である。 本発明のマルチユーザ逆拡散回路の構成例を示す図である。 CDMA受信装置の基本構成を示す図である。 サーチャ部の基本構成及び遅延プロファイルを示す図である。 DLL回路による自立追従方式の逆拡散処理部を示す図である。 冗長ハードリソース方式の逆拡散処理部を示す図である。
符号の説明
3−1 サーチャ部
3−11 基準カウンタ
3−2 逆拡散制御部
3−21 バッファメモリ
3−22 基準カウンタ
3−23 比較回路
3−24 スロットカウンタ
3−25 スロット境界コード初期値生成回路
3−26 第1のセレクタ
3−27 第2のセレクタ
3−28 第3のセレクタ
3−29 並列処理制御回路
3−3 冗長リソース
3−31 逆拡散符号生成器
3−41〜3−4M 個別リソース
3−51〜3−5M セレクタ

Claims (5)

  1. 複数のユーザの移動端末から送信されるCDMA方式の受信信号に対し、各受信信号のパスタイミングを更新して逆拡散処理を行うCDMA受信装置において、
    各ユーザ対応に更新パスタイミングの通知を受けたとき、受信信号の無線フレームを細分化した複数のスロットのうち、ユーザ対応の逆拡散処理を行う個別リソースにおいて逆拡散処理が行われているスロットの番号にパス更新準備の要処理スロット数を加えた番号のスロットをパス更新スロットとして決定するとともに、該パス更新スロットの先頭タイミングを、前記更新パスタイミングを基に補正するスロット単位パス更新タイミング算出手段と、
    前記パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成手段と、
    複数のユーザの受信信号の逆拡散処理に対して共通して使用され、前記パス更新スロットの逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出手段で算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成手段で生成された逆拡散符号で行う冗長リソースと、
    を備えたことを特徴とするCDMA受信装置。
  2. 前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に前記冗長リソースで実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させる逆拡散処理制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のCDMA受信装置。
  3. 前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたか否かを判定し、前方にシフトしたときのみ、前記パス更新スロットの逆拡散処理を前記冗長リソースで実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させ、
    前記更新パスタイミングが後方にシフトしたとき又はシフトしていないときは、前記個別リソースで、前記パス更新スロット以降の逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出手段で算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成手段で生成された逆拡散符号列で行うよう制御する逆拡散処理制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のCDMA受信装置。
  4. 複数のユーザの移動端末から送信されるCDMA方式の受信信号に対し、各受信信号のパスタイミングを更新して逆拡散処理を行うCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法において、
    各ユーザ対応に更新パスタイミングの通知を受けたとき、受信信号の無線フレームを細分化した複数のスロットのうち、ユーザ対応の逆拡散処理を行う個別リソースにおいて逆拡散処理が行われているスロットの番号にパス更新準備の要処理スロット数を加えた番号のスロットをパス更新スロットとして決定するとともに、該パス更新スロットの先頭タイミングを、前記更新パスタイミングを基に補正するスロット単位パス更新タイミング算出ステップと、
    前記パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成ステップと、
    前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、複数のユーザに対する逆拡散処理に共通に使用される冗長リソースで、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号で、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させる逆拡散処理制御ステップと、
    を含むことを特徴とするCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法。
  5. 複数のユーザの移動端末から送信されるCDMA方式の受信信号に対し、各受信信号のパスタイミングを更新して逆拡散処理を行うCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法において、
    各ユーザ対応に更新パスタイミングの通知を受けたとき、受信信号の無線フレームを細分化した複数のスロットのうち、ユーザ対応の逆拡散処理を行う個別リソースにおいて逆拡散処理が行われているスロットの番号にパス更新準備の要処理スロット数を加えた番号のスロットをパス更新スロットとして決定するとともに、該パス更新スロットの先頭タイミングを、前記更新パスタイミングを基に補正するスロット単位パス更新タイミング算出ステップと、
    前記パス更新スロットに対応した逆拡散符号を初期値とする逆拡散符号列を生成する逆拡散符号生成ステップと、
    前記更新パスタイミングの通知を受けたとき、該更新パスタイミングが前方にシフトしたか否かを判定し、前方にシフトしたときのみ、複数のユーザに対して共通して使用される冗長リソースで、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号で、前記パス更新スロットの逆拡散処理を常に実施させ、該パス更新スロット以降のスロットの逆拡散処理を、各ユーザ対応の個別リソースで実施させ、
    前記更新パスタイミングが後方にシフトしたとき又はシフトしていないときは、前記個別リソースで、前記パス更新スロット以降の逆拡散処理を、前記スロット単位パス更新タイミング算出ステップで算出されたパス更新スロットの先頭タイミングで、かつ、前記逆拡散符号生成ステップで生成された逆拡散符号列で行うよう制御する逆拡散処理制御ステップと、
    を含むことを特徴とするCDMA受信装置のパスタイミング更新制御方法。
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