JP4716157B2 - コンデンサ素子部材の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、単板コンデンサ素子の製造に用いるコンデンサ素子部材の製造装置に関する。さらに詳しく言えば、弁金属となる一定長さの矩形状の金属箔を金属製ガイド(ガイド部材)に接合してなる櫛歯状のコンデンサ素子部材を製造する装置、及びその装置に使用する金属箔自動送り装置、金属箔の切断装置、並びに前記切断装置により得られる金属箔に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、電子機器の性能向上と共にその小型化及び携帯化が進行し、これに使用される電子部品の小型化、高性能化が進んでいる。特に、電源の出力平滑回路部に用いられるコンデンサとしては、高周波域において低インピーダンスであって等価直列抵抗値(ESR値)の低いコンデンサが求められている。
【0003】
導電性高分子を電解質とする固体電解コンデンサは、単板コンデンサ素子を積層することによって低インピーダンスで低ESRの小型大容量のコンデンサとすることが可能であり、多くの固体電解コンデンサが提案されている。
【0004】
従来、固体電解コンデンサに用いる単板コンデンサ素子の製造方法として、幅広の金属箔を用い、これを打ち抜いてコンデンサ素子となる複数の突起部分とその支持部分が一体化した櫛歯状の形状とし、支持部分を台座板等に固定した後にコンデンサ素子部分の加工を行い、この部分を支持部分から切り離して積層する方法が提案されている(特開平5-166681号公報等)。また、金属箔をフォトエッチング等によって所定形状に加工した後にコンデンサ素子単板として加工し、積層する方法が提案されている(特開平9-36003号公報等)。しかし、これらの方法は何れも経済性が不十分で、また生産効率も低い問題がある。
【0005】
従来の上記製造方法に対し、金属板または金属線(ガイド部材)の側縁に、その長さ方向に対して直角に長尺テープ状の金属箔を接続して所定長さに切断し、これを繰り返してガイド部材に多数の金属箔が並列に接合した櫛歯状の形状とし、これらの金属箔の表面に誘電体酸化皮膜層、半導体層及び導電体層を順次形成した後に、金属箔をガイド部材から分離して固体電解コンデンサ素子として用いる方法が本発明者等によって提案されている〔特開平4-17318号公報(特許第2828317号)〕。この方法は製造効率が良く、固体電解コンデンサ素子を低コストで製造できる利点を有している。
【0006】
【発明の開示】
本発明は、先に提案した上記製造方法を生産性良く実施するための製造装置に関し、弁金属となる矩形状の金属箔を金属製ガイド(ガイド部材)に接合してなる櫛歯状のコンデンサ素子部材を生産性良く製造する装置を提供するものである。また、この製作工程において、金属箔を単純にシェア切断すると切断面にバリやクラックが発生しやすく金属箔にダメージを与える。このような箔のダメージは単板コンデンサ素子の特性低下を招き、固体電解コンデンサ、特に積層型固体電解コンデンサの製造効率が低下するという問題を生じるので、切断後に切断刃の間に隙間(クリアランス)を形成して切断位置から待避する機構を設け、これによりバリやクラックの発生を抑えた装置を提供する。また、金属箔の溶接時に溶接機の電極が汚れると連続的に溶接するのが難しくなるので電極の自動研磨機構を設け、連続的にかつ精度良く金属箔を接合できるようにした製造装置を提供する。
【0007】
さらに、本発明は前記コンデンサ素子部材の製造装置を生産性よく実施するための、長尺テープ状の金属箔を自動的に一定長さ送り出す定寸送り機構を有する自動送り装置を提供する。また、長尺テープ状の金属箔は薄いため、箔の切断や箔表面の損傷を受けやすいので、好ましくは箔の切断や箔表面の損傷を防止する手段を備え、金属製ガイドに複数の金属箔を接合する工程において、リールに巻かれた長尺テープ状金属箔を傷つけず、また金属箔を変形させずに位置精度良く一定長さで送ることのできる金属箔自動送り装置を提供する。
【0008】
さらに、本発明は前記コンデンサ素子部材の製造装置において使用する長尺テープ状の金属箔の切断装置及び金属箔の切断方法を提供する。従来の切断装置では、コンデンサ素子シートをカッターやダイシングソーを用いて切断し(特開平9-260218号公報)、あるいはレーザビームで切断して(特開平5-299309号公報)コンデンサ素子を製作しているが、カッターやダイジングソーによる切断では切断面にダレやクラックなどの変形が生じやすく、また金属箔のエッチング層(誘電体層)の剥落を招くなど切断面に与えるダメージが大きい。このような箔のダメージは単板コンデンサ素子の特性低下を招き、積層形固体電解コンデンサの製造効率が低下するという問題を生じる。レーザによる切断は切断面に与えるダメージは比較的少ないが、設備が高価で製造コストが嵩み、設備も大型化する問題がある。
【0009】
本発明は金属箔に対してこのようなダメージを与えず、切断面のバリやクラックまたは変形を殆ど生じない切断装置及び切断方法を提供する。
【0010】
すなわち、本発明は以下の構成からなるコンデンサ素子部材の製造装置、その装置で使用する金属箔自動送り装置と金属箔の切断装置、金属の切断方法及びその方法により得られる金属箔に関する。
【0011】
1.単板コンデンサ素子の製造に用いるコンデンサ素子部材の製造装置であって、ガイド部材に向かって金属箔を一定長さで送出する自動送り機構、金属箔をガイド部材に接合する機構、接合した金属箔を切断する機構を有することを特徴とするコンデンサ素子部材の製造装置。
2.自動送り機構が、金属箔を一定長さで送出する定寸送り機構、リールから引き出した金属箔の弛みを調節する弛み機構、金属箔の送出位置を整える位置決め機構を有する前項1に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
3.自動送り機構が、金属箔を一定長さで送出する定寸送り機構、リールから引き出した金属箔の弛みを調節する弛み機構、金属箔の送出位置を整える位置決め機構、及び金属箔表面の粉塵を除去する機構を有する前項1に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
4.接合機構が溶接手段を有する前項1乃至3のいずれかひとつに記載するコンデンサ素子部材の製造装置。
5.接合機構の溶接手段がスポット溶接である前項4に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
6.接合機構が連続式スポット溶接であり、さらに電極の研磨機構を有する前項4に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
7.切断機構が金属箔を挟み込んで切断するシェア切断である前項1乃至6のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
8.切断機構が金属箔を挟み込んで切断するシェア切断であり、切断後に切断刃の間に隙間を生じて退避する機構を有する前項1乃至6のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
9.金属箔の送出方向に沿って、自動送り機構、切断機構、及び接合機構が順に配設されている前項1乃至8のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
10.金属箔の送出方向に沿って、自動送り機構、接合機構、及び切断機構が順に配設されている前項1乃至8のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
11.自動送り機構によって金属箔をその先端がガイド部材に届くまで一定長さ送り出し、次に接合機構によって金属箔先端をガイド部材に押圧して溶接し、溶接後、切断機構によって金属箔を一定長さに剪断し、この金属箔の送出から切断に至る一連の動作を繰り返すことにより、矩形の金属箔をガイド部材に複数接合して櫛歯状のコンデンサ素子部材を製造する前項1乃至10のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
12.単板コンデンサ素子部材の製造装置で用いられる金属箔自動送り装置であって、テープ状の金属箔を挟み込んで送り出す少なくとも一対のピンチローラと、該ピンチローラを一定回転させる手段と、その駆動手段とからなる定寸送り機構を有し、金属箔を一定長さで送ることを特徴とする金属箔自動送り装置。
13.定寸送り機構が、ピンチローラと、その軸端に設けたピニオンギアと、これに噛合するラックギア、及びラックギアに連結した駆動手段とによって形成されている前項12に記載の金属箔自動送り装置。
14.定寸送り機構が、ピンチローラと、その軸端に設けたプーリと、これに装着した動力伝達ベルト、及び該ベルトに連結したステッピングモータによって形成されている前項12に記載の金属箔自動送り装置。
15.長尺テープ状の金属箔を巻装保持するリールと、その回転手段、及び該リールからピンチローラの間に配設された位置センサーとからなる自動弛み機構を有する前項12乃至14のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
16.金属箔の送り方向に沿って配設されたスライドテーブルと、該テーブルを金属箔の送り方向に対して側方に押圧する手段と、金属箔の送り幅を制御するように該テーブル上面に立設されたロール状のベアリングとからなる水平位置決め機構を有する前項12乃至15のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
17.スライドテーブルに対し金属箔の浮き上がりを防止する上下位置決め機構を有する前項12乃至16のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
18.金属箔表面に気体を吹き付けて表面の粉塵を吹き飛ばす噴射手段と、吹き飛ばされた粉塵を吸い込む吸引管からなる粉塵除去機構を有する前項12乃至17のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
19.単板コンデンサ素子部材製造装置で用いられ金属箔の切断装置であって、金属箔を挟み込む上下動自在な一対の刃を有し、一方の刃が弾性力によって他方の刃に押圧して軸支されており、さらにこの弾性力に抗して一方の刃を押し離す手段が設けられており、これにより切断後に切断刃を離して退避させる機構が形成されていることを特徴とする金属箔の切断装置。
20.弾性力を生じる手段が、金属バネ、空気バネ、またはゴム弾性体である前項19に記載の金属箔の切断装置。
21.弾性力がバネ力である前項19に記載の金属箔の切断装置。
22.金属箔を挟み込む上刃と下刃、この上刃と下刃を支えるフレーム、フレームの上下動手段を有しており、下刃はその基端部が上刃の根本にバネを介して軸着されると共にその先端部が下刃フレームにバネを介して軸着されており、これにより下刃が上刃に密着し、その基端部を中心にして回動自在に形成されており、さらに下刃の基端部を上刃から押し離す押圧ロッドが設けられている前項19乃至21のいずれかひとつに記載の金属箔の切断装置。
23.単板コンデンサ素子の製造に用いる金属箔を挟み込んで切断するシェア切断方法において、切断後に切断刃間に隙間を形成し、切断刃を離して退避させることを特徴とする金属箔の切断方法。
24.金属箔が単板コンデンサ素子の弁金属箔である前項23に記載の金属箔の切断方法。
25.弁金属箔が、アルミニウム、タンタル、チタン、ニオブまたはその合金の薄箔である前項24に記載の金属箔の切断方法。
26.切断刃の隙間が0.1〜1.0mmの範囲である前項23乃至25のいずれかひとつに記載の金属箔の切断方法。
27.前項23乃至26のいずれかに記載の切断方法によって得られた金属箔。
28.金属箔の切断面のクラック幅が0.1mm以下である前項27に記載の金属箔。
29.金属箔の切断面のクラック幅が0.05mm以下である前項27に記載の金属箔。
30.前項27に記載の金属箔の表面に、誘導体酸化皮膜層、半導体層及び導電体層を有するコンデンサ素子
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例を参照して本発明を具体的に説明する。
図1は本発明に係るコンデンサ素子部材の製造装置の全体構成を示す概略斜視図、図2及び図3は自動送り機構(装置)の概略側面図、図4は自動送り機構に設けた位置決め手段の概略平面図、図5は切断機構(装置)の概略斜視図、図6(a)〜(h)は金属箔の接合から切断に至る一連の動作の説明図である。なお、図1及び図5において切断機構のフレームは一部を切り欠いて示している。
【0013】
図示する本発明のコンデンサ素子部材製造装置は、長尺テープ状の金属箔1をガイド部材3に向かって一定長さで送り出す自動送り機構10、この金属箔1の先端をガイド部材3に接合する機構50、接合した金属箔1を一定長さに切断する機構40を有しており、切断された矩形状の金属箔2がガイド部材3の側端に複数並列に接合された櫛歯状のコンデンサ素子部材を製作する装置である。この部材を用いて矩形状の金属箔2に誘電体酸化皮膜層、半導体層、及び導電体層が順次形成され、この金属箔2は最終的にガイド部材から切断分離されて単板固体電解コンデンサ素子として用いられる。本発明のコンデンサ素子部材の製造装置はこのような固体電解コンデンサー素子の製造ラインにおいて用いられる装置である。
【0014】
図1に示す装置構成では、金属箔1はガイド部材3の移動方向に対し、その側方へ向かって送り出されるように配設されており、その送出方向に沿って自動送り機構10、位置決め機構30、切断機構40、及び接合機構50が順に配設されている。切断機構40の前方にはガイド部材3が位置し、その上方に接合機構50が設けられている。以下、各機構あるいはその機構を有する装置例について具体的に説明する。
【0015】
(A)自動送り装置
図7は本発明に係るコンデンサ素子部材の製造装置で使用する金属箔自動送り装置を示す部分外観斜視図、図8は自動弛み機構の概略図、図9及び図3は定寸送り機構の概略図、図10〜図12は金属箔の水平及び上下位置決め機構の概略図、図13は粉塵除去機構の概略図である。
【0016】
図示する本発明の金属箔自動送り装置10は、長尺テープ状の金属箔1を巻装保持する手段と、これを傷付けず、また変形せずに引き出す自動弛み機構15、この金属箔1を一定長さで送る定寸送り機構20、定寸送りされた金属箔の水平及び上下の位置を定める位置決め機構30によって構成されている。位置決めされた金属箔1は接合切断装置40に導かれ、金属箔1の先端が金属製ガイド3の側端に接合された後に一定長さに切断され、順次この接合と切断が繰り返されて金属製ガイド3の側端に多数の金属箔2が並列に接合した櫛歯状の部材が形成される。この部材を用いて金属箔の部分に誘電体酸化皮膜層、半導体層、及び導電体層が順次形成され、この金属箔は最終的にガイド部材から切断分離されて単板固体電解コンデンサ素子として用いられる。金属箔自動送り装置はこのような製造ラインにおいて、長尺テープ状の金属箔を接合切断装置に送り込む装置である。
【0017】
リール11に巻装された長尺テープ状の金属箔1は定寸送り機構20に導かれるが、本発明の自動送り装置10はリール11と定寸送り機構20との間で金属箔に引張り力が発生しないように自動弛み機構15を有する。図8に図示する自動弛み機構15は、長尺テープ状の金属箔1を巻装保持するリール11と、その回転手段12、該リール11から引き出された金属箔1を挟み込んで回転するピンチローラ13、及びリール11とピンチローラ13の間に配設された位置センサ14によって構成されている。位置センサ14は引き出されたテープ状金属箔1の上下位置を検出するものであり、金属箔1の上側に配設された上限センサ14aと金属箔1の下側に配設された下限センサ14bを有している。これらのセンサは一般にフォトセンサ等の非接触タイプのセンサが用いられる。
【0018】
金属箔に引張り力を与えると、破断したり、箔が伸びて箔容量が変化するなどの問題が生じる。このため、リール11と定寸送り機構20との間で金属箔1に引張り力が発生しないように、回転手段12によってリール11を送り出し方向に回転させ、引き出された金属箔1を常に弛んだ状態に保たせる。この弛み量が少なくて金属箔1が上方に引っ張られた状態になると、上限センサー14aがこの状態を検知し、回転手段12に指令を送り、リール11を送り出し方向に回転して金属箔1の弛みを大きくする。一方、金属箔1の弛み量が大きすぎると、箔がテーブルに接触して汚れたり傷が付くなどの問題があるので、下限センサー14bが金属箔1を検知して回転手段12に指令を送り、リール11の回転を制限して金属箔1の弛みを小さくする。
【0019】
定寸送り機構20はテープ状の金属箔1を一定長さで送り出す手段であり、テープ状の金属箔1を挟み込んで送り出す少なくとも一対のピンチローラ21、22と、該ピンチローラ21、22を一定回転させる手段と、その駆動手段によって形成されている。図9に示す例では、このピンチローラ21、22のうち金属箔1の下側に位置する駆動ローラ21に一方向クラッチが内蔵されており、このローラ軸端にピニオンギア23が装着されており、これに噛合するラックギア24が設けられている。ラックギア24にはアクチュエータ等の駆動手段25が連結している。なお、ピンチローラ21、22の金属箔と接触する表面の材質は金属箔を傷つけず、かつ送り長さの精度を維持するために磨耗の少ない合成樹脂を用いると良い。
【0020】
上記定寸送り機構20において、金属箔1は駆動ピンチローラ21及び従動ピンチローラ22によって上下に挟み込まれ、アクチュエータ等25によってラック24が一定長さ往復運動するのに対応してピニオンギヤ23が回転し、内蔵された一方向クラッチを通じてこのピニオンギヤ23の回転が駆動ローラ21に伝達され、従動ローラ22と一体になって金属箔1を一定長さ送り出す。図9に示す例ではラック24が上昇したときにのみ一方向クラッチが繋がってローラ21が回転し、金属箔1が送られる。ラック24が下降するときにはクラッチが外れ、金属箔は送られない。このラック24の移動距離によって金属箔1の送り長さが決定される。なお、アクチュエータ25はエアシリンダーやカム駆動などの駆動方式によって限定されず何れでもよい。また、駆動ローラ21と従動ローラ22の駆動・従動関係は逆でも良く、ともに駆動ローラの場合でも良い。
【0021】
図3に示す定寸送り機構20は、アクチュエーターとしてステッピングモーター29を用い、ラックギアの代りにタイミングベルト27を用いた例である。ピンチローラ22の軸端に設けたプーリ26とステッピングモータ29に連結したプーリ28との間に動力伝達ベルト27が装着されている。このベルトには歯付きベルトを用いると良い。パルス等によりモータ29の回転数が制御され、小刻みに正確な等回転角運動がピンチローラ21に伝達され、ピンチローラ21、22が定回転して金属箔1が一定長さ送り出される。
【0022】
リール11から供給される金属箔1は前述の弛み機構15によって非拘束の状態にある。このため、金属箔1を金属製ガイド3の所定位置に溶接するには、次のような位置決め機構があると好ましい。図10〜図12に示す位置決め機構30は、金属箔1の送り方向に沿って配設されたスライドテーブル31と、該テーブル31を金属箔1の送り方向に対して側方に押圧する手段(押圧ロッド)36と、金属箔1の送り幅を制御するようにテーブル31の上面に立設されたロール状のベアリング(ミニチュアベアリング)32からなる水平位置決め機構、及び金属箔1をテーブル31の上面に押圧して浮き上がりを防止する上下位置決め機構を有している。
【0023】
テーブル31の上面には金属箔1の両側にロール状のベアリング32が立設されており(図示する例では2対)、このベアリング32によって金属箔1の水平方向の位置が規整される。スライドテーブル31は金属箔1の送り方向に対して側方へ摺動できるようにスタンド37に設置されており、この摺動方向に押圧ロッド36が設けられている。押圧ロッド36はテーブル31の側方に位置するフレーム35にバネ38を介して支持されており、このバネ力によってテーブル31を側方に押付けている。押圧ロッド36のねじ込み量を調整することによって押圧力が制御され、テーブル31の水平方向の位置が調整される。バネ38は金属バネに限らず、弾性力を有する弾性体であればよい。
【0024】
また、図示する装置例では上下位置決め機構を形成する4個のガイドローラ34がテーブル31の上側に配設されている。このガイドローラ34は金属箔1の送り方向に沿って回転するようにスタンド37に軸支されており、かつ金属箔の浮き上がりを抑えるようにテーブル上面の金属箔表面から数10ミクロンの間隙を保って設置されている。なお、この上下位置決め機構はガイドローラ34に限らず板状ないしベルト状の部材によって形成しても良い。また、図示する装置例では、リール11の側から送り方向に向かって、定寸送り機構20の次に位置決め機構30が設けられているが、この順序を逆にして位置決め機構30の次に定寸送り機構20を設けても良い。
【0025】
また、スリットされた金属箔1にはその表面にスリット時に発生する切粉等が付着していることがある。本発明の金属箔自動送り装置は、好ましくは、この粉塵を除去する機構52を有する。図13に示す粉塵除去機構52は、金属箔1の表面に気体を吹き付けて粉塵を吹き飛ばす噴射手段53と、吹き飛ばされた粉塵を吸い込む吸引管54によって形成されている。噴射手段53は金属箔表面に向かって設置した噴射ノズルと圧縮気体(空気など)の供給手段によって形成すれば良い。本機構52は圧縮気体による粉塵の飛散を防止するようにカバー(図示省略)で覆われている。金属箔の表面から取り除いた粉塵は吸引管54を通じてバキュームクリーナなどによって吸引し系外に除去すれば良い。なお、この粉塵除去機構52は自動弛み機構15、定寸送り機構20、位置決め機構30の間に適宜設けることができるが、自動弛み機構15とその他の機構の間に設けることが好ましい。
【0026】
(B)切断装置
図14は本発明に係るコンデンサ素子部材の製造装置で使用する長尺テープ状の金属箔の切断装置の構成を示す概略斜視図、図15はその作動状態を示す説明図である。なお、図14及び図15(A)〜(D)において切断機構のフレームは一部を切り欠いて示している。
【0027】
図14の切断装置は金属箔を挟み込んでシェア切断する装置であり、切断後に切断刃間に隙間を形成し、切断刃を離して退避させることを特徴とする。また、切断装置は、金属箔を挟み込む上下動自在な一対の刃を有し、一方の刃は弾性力によって他方の刃に押圧して軸支されており、さらにこの弾性力に抗して一方の刃を押し離す手段が設けられており、これにより切断後に切断刃を離して退避させる機構が形成されていることを特徴とする。
【0028】
本切断装置では、一方の刃が弾性力によって他方の刃に押圧して軸支されている。一般に弾性力は外力によって弾性変形をうけている弾性体がその変形を元に戻そうとする力であり、天然ゴム、加硫ゴム、シリコーンゴムなどのゴム弾性体、コイルバネ、板バネ、渦巻バネなどの金属バネ、あるいは空気の弾性を利用した空気バネを使用することができる。特に金属バネが機械要素として使用できる。図14の装置では金属バネを用いている。
【0029】
図示する装置例において、切断装置40はテープ状の金属箔1を上下に挟み込むように配設された上刃41と下刃42を有しており、この上刃41は上刃フレーム43に一体に形成されている。一方、下刃42の一端(基端部)42aはバネ45を介して上刃フレーム43に軸着されており、また他端(先端部)42bはバネ46を介して押さえフレーム44に軸着されている。これらのフレーム43、44はおのおのアクチュエータ等の駆動手段(図示省略)に連結されており、上下動自在に形成されている。また、下刃42はその両端部に設けたバネ45、46によって上刃41に押し付けられており、切断時に上刃41と下刃42の間に隙間(クリアランス)が生じないように形成されている。
【0030】
本切断装置40には切断後に切断刃がクリアランスを生じて退避する機構が設けられている。この退避機構は下刃42をバネ力に抗して押し戻す押圧ロッド47によって形成されている。この押圧ロッド47は下刃42の基端部に向かって突き出すように設置されており、アクチュエータ等の駆動手段48に往復動自在に連結されている。また、押圧ロッド47の先端は上刃41及び下刃42の上下動によってロッド47の先端が下刃42から外れないように下方に延びて形成されている。なお、押圧ロッド47は下刃42の先端部側あるいはその両端に設置してもよい。
【0031】
図15(A)に示すように、上刃41と下刃42の間に金属箔1が挟み込まれた状態で押さえフレーム44が上昇すると、フレーム44に軸着している下刃42の先端部42bが一緒に押し上げられ、上刃41の根本付近に軸着されている基端部42aを中心にして下刃42が回転する。この下刃42の回転によって上刃41と下刃42の間に挟み込まれている金属箔1が切断される(図15(B))。
【0032】
金属箔1の切断後、駆動手段48によって押圧ロッド47が前方に突き出し、バネ力に抗して下刃42を押さえフレーム側に押し戻し(図15(C))、上刃41との間にクリアランス(L)を生じさせる(図15(C))。下刃42はこのクリアランス(L)を保って待機位置に下降する(図15(D))。このため金属箔の切断面に与えるダメージを極力抑えることができ、切断面の変形やバリまたはクラックの発生を防止することができる。なお、クリアランス(L)は0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.8mm、より好ましくは0.3〜0.7mmの範囲であれば良い。この待避機構によって金属箔の切断面に生じるクラックの幅を、好ましくは金属箔の厚さの0.1〜1.0倍、より好ましくは0.1〜0.8倍、さらに好ましくは0.1〜0.5倍の範囲に抑えることができる。
【0033】
なお、刃の材質はステンレス、セラミックス、ダイヤモンド、高速度鋼、超硬合金などのように金属箔より硬度が高いものが適当であり、高速度鋼、ステンレスまたはセラミックスが好ましい。またテープ状金属箔は単板コンデンサ素子の弁金属となるアルミニウム、タンタル、チタン、ニオブまたはその合金が用いられ、この金属箔の厚さは10〜300μm、好ましくは10〜200μm、さらに好ましくは10〜120μmの薄箔が適当である。また、金属箔の幅は0.5〜100mm、好ましくは1〜50mmの範囲が良い。
【0034】
図14に示す本発明の切断装置(切断ユニット)、市販の洋裁ハサミ、解剖ハサミ及び紙裁断機を用いて、おのおのアルミニウム箔(幅3mm、厚さ100μm)を切断した。各切断面の顕微鏡写真を図16、図17、図18及び図19(A)、図19(B)に示す。本発明の切断ユニットを用いた切断面の幅は0.045mmであり(図16)、殆どクラックが生じない状態であった。一方、市販の洋裁ハサミを用いた切断面のクラック幅は0.116mm(図17)であり、解剖ハサミを用いた切断面のクラック幅は0.150mm(図18)、紙裁断機を用いた切断面のクラック幅は何れも0.113mm(図19(A)、図19(B))であり、本発明の切断ユニットを用いたものに比べてクラック幅が3倍程度大きかった。
【0035】
(C)接合機構
図1において、50は金属箔1の先端をガイド部材3に接合する接合機構であり、カシメ等の機械的接合、ハンダ溶接、抵抗溶接、レーザー溶接手段などを有する。金属箔を連続的に接合するにはスポット溶接機、レーザー溶接機などが好ましい。さらに、経済性の点からスポット溶接機が好ましい。図1に示すように、溶接機のヘッド(電極)51はガイド部材3の上方に上下動自在に設けられている。好ましくは、連続的に溶接できるよう電極51の自動研磨手段(図示省略)が設けられている。この溶接ヘッド51は金属箔1の送出状態及び切断機構の動作に対応して上下動し、金属箔1の先端をガイド部材3に溶接する。
【0036】
次に、接合機構50による接合切断の動作について説明する。図6に示すように、原位置(図6a)から自動送り機構10によってテープ状金属箔1が一定長さ送り出され、金属箔1の先端がガイド部材の側端に達すると(図6b)、溶接ヘッド51が下降して金属箔1の先端をガイド部材に押圧して溶接する(図6c)。溶接後、溶接ヘッド51が上昇して溶接箇所を離れる一方、上刃41が切断位置に下降する(図6d)。次いで下刃42が上昇し、下刃42が上刃41に密接した状態で金属箔1を切断する(図6e)。切断後、押圧ロッド47によって下刃42が押し戻され、上刃41との間に隙間が形成される(図6f)。この隙間を保って下刃42が下方に退避し(図6g)、上刃41が上方に戻り(図6h)、原位置に復帰して次の切断動作のために待機する。原位置に復帰した溶接ヘッド51は再び下降する間に自動研磨装置によって電極が研磨される。
【0037】
金属箔1が切断され、上刃41と下刃42が原位置に退避すると、ガイド部材3が一定長さ前方に送り出され、接合された矩形状の金属箔2の隣に次の金属箔を接合するように待機する。次いで、本発明の装置が一連の上記溶接動作を繰り返し、矩形状の金属箔2をガイド部材3の側端に順次連続的に接合することによって櫛歯状のコンデンサ素子部材4が製造される。
【0038】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。本発明の技術思想を逸脱しない範囲において装置構成を種々に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の製造装置によれば、金属箔にダメージを与えることなく一定長さ送り出し、金属箔の先端を連続的に金属製ガイド部材に接合し、この金属箔をバリやクラックの発生を極力少なくして切断できるので、単板コンデンサ素子を生産性良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造装置の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明に係る金属箔自動送り装置の概略側面図である。
【図3】 ステッピングモータを用いた金属箔自動送り装置の概略側面図である。
【図4】 金属箔自動送り装置に設けた位置決め手段の概略平面図である。
【図5】 本発明に係る長尺テープ状金属箔の切断装置の概略斜視図である。
【図6】 金属箔の接合から切断に至る動作の説明図である。
【図7】 本発明に係る金属箔自動送り装置を示す部分外観斜視図である。
【図8】 自動弛み機構の概略図である。
【図9】 ギヤ機構による定寸送り機構の概略図である。
【図10】 位置決め機構の概略平面図である。
【図11】 位置決め機構の概略正面図である。
【図12】 位置決め機構の概略側面図である。
【図13】 粉塵除去機構の概念図である。
【図14】 本発明に係る切断装置の構成を示す概略斜視図である。
【図15】 (A)、(B)、(C)および(D)は切断作用の工程を示す工程図である。
【図16】 本発明切断装置による金属箔の切断面を示す顕微鏡写真である。
【図17】 洋裁ハサミを用いた金属箔の切断面を示す顕微鏡写真である。
【図18】 解剖ハサミを用いた金属箔の切断面を示す顕微鏡写真である。
【図19】 (A)および(B)は紙裁断機を用いた金属箔の切断面を示す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1,2金属箔; 3 金属製ガイド;
10 金属箔自動送り装置; 11 リール;
12 リール回転手段; 13 ピンチローラ;
14 位置センサ; 15 自動弛み機構;
20 定寸送り機構; 21,22 ピンチローラ;
23 ピニオンギア; 24 ラックギア;
25 アクチュエータ; 26,28 プーリ;
27 ベルト; 29 ステッピングモーター;
30 位置決め機構; 31 スライドテーブル;
32 ベアリング; 34 ガイドローラ;
35 フレーム; 36 押圧ロッド;
37 スタンド; 38 バネ;
40 接合切断装置; 41 上刃; 42 下刃;
43,44 フレーム; 45,46 バネ;
47 押圧ロッド; 48 駆動手段;
51 溶接機のヘッド(電極);
52 粉塵除去機構; 53 噴射手段; 54 粉塵吸引管
Claims (26)
- 単板コンデンサ素子の製造に用いるコンデンサ素子部材の製造装置であって、ガイド部材に向かって金属箔を一定長さで送出する自動送り機構、金属箔をガイド部材に接合する機構、接合した金属箔を切断する機構を有し、前記切断機構が金属箔を挟み込んで切断するシェア切断であり、切断後に切断刃の間に隙間を生じて退避する機構を有することを特徴とするコンデンサ素子部材の製造装置。
- 自動送り機構が、金属箔を一定長さで送出する定寸送り機構、リールから引き出した金属箔の弛みを調節する弛み機構、金属箔の送出位置を整える位置決め機構を有する請求項1に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 自動送り機構が、金属箔を一定長さで送出する定寸送り機構、リールから引き出した金属箔の弛みを調節する弛み機構、金属箔の送出位置を整える位置決め機構、および金属箔表面の粉塵を除去する機構を有する請求項1に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 接合機構が溶接手段を有する請求項1乃至3のいずれかひとつに記載するコンデンサ素子部材の製造装置。
- 接合機構の溶接手段がスポット溶接である請求項4に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 接合機構が連続式スポット溶接であり、さらに電極の研磨機構を有する請求項4に記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 金属箔の送出方向に沿って、自動送り機構、切断機構、および接合機構が順に配設されている請求項1乃至6のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 自動送り機構によって金属箔をその先端がガイド部材に届くまで一定長さ送り出し、次に接合機構によって金属箔先端をガイド部材に押圧して溶接し、溶接後、切断機構によって金属箔を一定長さに剪断し、この金属箔の送出から切断に至る一連の動作を繰り返すことにより、矩形の金属箔をガイド部材に複数接合して櫛歯状のコンデンサ素子部材を製造する請求項1乃至7のいずれかひとつに記載のコンデンサ素子部材の製造装置。
- 単板コンデンサ素子部材の製造装置で用いられる金属箔自動送り装置であって、テープ状の金属箔を挟み込んで送り出す少なくとも一対のピンチローラと、該ピンチローラを一定回転させる手段と、その駆動手段とからなる、金属箔を一定長さで送るための定寸送り機構、および金属箔の送り方向に沿って配設されたスライドテーブルと、該テーブルを金属箔の送り方向に対して側方に押圧する手段と、金属箔の送り幅を制御するように該テーブル上面に立設されたロール状のベアリングとからなる水平位置決め機構を有することを特徴とする金属箔自動送り装置。
- 定寸送り機構が、ピンチローラと、その軸端に設けたピニオンギアと、これに噛合するラックギア、およびラックギアに連結した駆動手段とによって形成されている請求項9に記載の金属箔自動送り装置。
- 定寸送り機構が、ピンチローラと、その軸端に設けたプーリと、これに装着した動力伝達ベルト、および該ベルトに連結したステッピングモータによって形成されている請求項9に記載の金属箔自動送り装置。
- 長尺テープ状の金属箔を巻装保持するリールと、その回転手段、および該リールからピンチローラの間に配設された位置センサーとからなる自動弛み機構を有する請求項9乃至11のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
- スライドテーブルに対し金属箔の浮き上がりを防止する上下位置決め機構を有する請求項9乃至12のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
- 金属箔表面に気体を吹き付けて表面の粉塵を吹き飛ばす噴射手段と、吹き飛ばされた粉塵を吸い込む吸引管からなる粉塵除去機構を有する請求項9乃至13のいずれかに記載の金属箔自動送り装置。
- 単板コンデンサ素子部材製造装置で用いられ金属箔の切断装置であって、金属箔を挟み込む上下動自在な一対の刃を有し、一方の刃が弾性力によって他方の刃に押圧して軸支されており、さらにこの弾性力に抗して一方の刃を押し離す手段が設けられており、これにより切断後に切断刃を離して退避させる機構が形成されていることを特徴とする金属箔の切断装置。
- 弾性力を生じる手段が、金属バネ、空気バネ、またはゴム弾性体である請求項15に記載の金属箔の切断装置。
- 弾性力がバネ力である請求項15に記載の金属箔の切断装置。
- 金属箔を挟み込む上刃と下刃、この上刃と下刃を支えるフレーム、フレームの上下動手段を有しており、下刃はその基端部が上刃の根本にバネを介して軸着されると共にその先端部が下刃フレームにバネを介して軸着されており、これにより下刃が上刃に密着し、その基端部を中心にして回動自在に形成されており、さらに下刃の基端部を上刃から押し離す押圧ロッドが設けられている請求項15乃至17のいずれかひとつに記載の金属箔の切断装置。
- 単板コンデンサ素子の製造に用いる金属箔を挟み込んで切断するシェア切断方法において、切断後に切断刃間に隙間を形成し、切断刃を離して退避させることを特徴とする金属箔の切断方法。
- 金属箔が単板コンデンサ素子の弁金属箔である請求項19に記載の金属箔の切断方法。
- 弁金属箔が、アルミニウム、タンタル、チタン、ニオブまたはその合金の薄箔である請求項20に記載の金属箔の切断方法。
- 切断刃の隙間が0.1〜1.0mmの範囲である請求項19乃至21のいずれかひとつに記載の金属箔の切断方法。
- 請求項19乃至22のいずれかに記載の切断方法によって得られた金属箔。
- 金属箔の切断面のクラック幅が0.1mm以下である請求項23に記載の金属箔。
- 金属箔の切断面のクラック幅が0.05mm以下である請求項23に記載の金属箔。
- 請求項23に記載の金属箔の表面に、誘導体酸化皮膜層、半導体層及び導電体層を有するコンデンサ素子。
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