JP4716075B2 - 貯湯式給湯器 - Google Patents

貯湯式給湯器 Download PDF

Info

Publication number
JP4716075B2
JP4716075B2 JP2001304299A JP2001304299A JP4716075B2 JP 4716075 B2 JP4716075 B2 JP 4716075B2 JP 2001304299 A JP2001304299 A JP 2001304299A JP 2001304299 A JP2001304299 A JP 2001304299A JP 4716075 B2 JP4716075 B2 JP 4716075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
temperature
combustion
water storage
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001304299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003106670A (ja
Inventor
公明 朝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2001304299A priority Critical patent/JP4716075B2/ja
Publication of JP2003106670A publication Critical patent/JP2003106670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716075B2 publication Critical patent/JP4716075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯湯式給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給湯器の一形式として、貯湯式給湯器が知られている。貯湯式給湯器とはバーナが設けられた燃焼部と、水が貯留された貯湯缶体によって構成されるものであり、貯湯缶体に設けられた燃焼ガス通路に燃焼ガスを通過させ、貯湯缶体内の水を加熱するものである。
【0003】
貯湯式給湯器の燃焼制御は、ON・OFF制御による場合が多い。すなわち貯湯缶体に温度センサを取付け、当該温度センサの検知温度に基づいて燃焼部をON・OFFさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら貯湯式給湯器は、出湯温度のコントロールが困難であり、出湯温度のばらつきが大きいという問題があった。
すなわち貯湯式給湯器は、一般に縦長の形状をしており、貯湯缶体はある程度の高さがある。そして貯湯部の下部近傍に入水口があり、上部側に出湯口が設けられている。
【0005】
貯湯式給湯器では、前記した入水口から冷水が導入されて溜められ、貯湯缶体を貫通する燃焼ガス通路によって内部の湯水が加熱される。そのため貯湯式給湯器では、下部から入った水が次第に温められ、上部側の出湯口から排出される。したがって貯湯式給湯器では、貯湯部の内部における温度ばらつきが大きく、どの部位の温度を対象としてON・OFF制御を行っても出湯温度がばらついてしまう。また出湯口の近傍における湯の温度は、出湯される湯の温度に近いものであるが、出湯口の近傍における湯の温度を対象としてON・OFF制御すると、湯温変化の振幅が甚だしく大きなものとなってしまう。
【0006】
すなわち貯湯式給湯器は、貯湯部に溜められる湯の量が他の給湯器に比べて多く、湯水の滞留時間が長い。そのため出湯温度を対象としてON・OFF制御して新規に貯湯部に入った水を加熱すると、制御に遅れが生じ、オーバーシュートが生じてしまう。そのためオーバーシュートを防止するために、入水口に近い部位に温度センサを設け、当該温度センサの信号に基づいてON・OFF制御が行われていた。
そして前記した様に、入水口に近い部位の湯水の温度は出湯温度と大きく相違するから、例えば40°Cの出湯を得ようとすると、温度センサが30°Cを示したことを条件としてON・OFF制御を行っていた。より具体的に説明すると、40°Cの出湯を得るために、温度センサの検知温度が30°Cを下回った時に燃焼部に点火指令を発信して燃焼部を燃焼させ、温度センサの検知温度が31°Cを上回った時にバーナを消火するものであった。
【0007】
従来技術の貯湯式給湯器は、上記の様な燃焼制御を行っていたため、出湯温度を正確にコントロールすることができず、出湯温度は言わば成り行き任せの状態であった。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、出湯温度を正確にコントロールすることができる貯湯式給湯器の開発を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、内部に湯水を溜める貯湯部と、貯湯部の湯水を燃焼加熱する燃焼手段と、貯湯部内の湯水の温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段の検出温度に関する情報に基づいて燃焼手段を制御する燃焼制御手段を備えた貯湯式給湯において、過去及び現在の温度検出手段の検出値に基づいて現在の温度検出手段の検出値に対して微分演算による数値を加えて制御値を演算し、燃焼制御手段は、制御値に基づいてON・OFFの切り替え基準値を補正し、燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされないことを特徴とする貯湯式給湯器である。
【0009】
ここで「検知温度に関する情報に基づいて燃焼手段を制御する」とは検知温度に基づいてON・OFF制御したり比例、微分等の制御をすることを含む。また検知温度に係数を掛けたり、微分する等の処理をした後の数値に基づいて点火や消火を行う場合を含む趣旨である。
「燃焼状態を補正する」とは、ON・OFF制御をする際の切り替え温度を変更する場合や、温度検知値側に補正値を付加する場合を含む。
【0010】
本発明の貯湯式給湯器は、過去の温度検出手段の検出値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報を演算する機能を有し、燃焼制御手段は、前記温度の変化の傾向に関する情報に基づいて燃焼状態を補正する。
そのため制御の遅れが解消され、出湯の温度が目標値に近づき、さらに出湯温度が安定する。
【0011】
また請求項2に記載の発明は、内部に湯水を溜める貯湯部と、貯湯部の湯水を燃焼加熱する燃焼手段と、貯湯部内の湯水の温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段の検出温度に関する情報に基づいて燃焼手段を点火・消火させる燃焼制御手段を備えた貯湯式給湯において、過去及び現在の温度検出手段の検出値に基づいて現在の温度検出手段の検出値に対して微分演算による数値を加えて制御値を演算し、燃焼制御手段は、制御値に基づいて点火・消火が行われる温度を補正し、燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされないことを特徴とする貯湯式給湯器である。
【0012】
ここで「検知温度に関する情報に基づいて燃焼手段を点火・消火させる」とは検知温度に基づいてON・OFF制御する場合のほか、検知温度に係数を掛けたり、微分する等の処理をした後の数値に基づいて点火や消火を行う場合を含む趣旨である。
また「点火・消火が行われる温度を補正する」とは点火や消火を行う基準温度を昇降する場合と、温度検知値側に補正値を付加する場合の双方を含む。
【0013】
本発明の貯湯式給湯器では、過去の温度検出手段の検出値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報を演算する。そして変化の傾向に関する情報に基づいて点火・消火が行われる温度を補正する。そのため制御の遅れが解消され、出湯の温度が目標値に近づき、さらに出湯温度が安定する。
【0014】
また請求項1及び請求項2に記載の発明は、燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされないことを特徴としている。
【0015】
本発明の貯湯式給湯器についてもチャタリングを防止することを目的としている。すなわち本発明の貯湯式給湯器では、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされない。そのため本発明によると、一定の燃焼時間が確保され、チャタリングが起こりにくい。
【0016】
また上記した発明は、温度の変化の傾向は、温度検出手段の検出データを微分することによって得ることを特徴としている
【0017】
本発明の貯湯式給湯器では、温度の変化の傾向を微分によって求める。そのため値の変化は、温度検知手段の数値の変化位相が進んだものとなる。
【0018】
また請求項に記載の発明は、温度検出手段の検出値をサンプリングすると共に当該サンプリングした検出値を平均し、当該平均値を使用して制御値を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯式給湯器である。
【0019】
本発明の貯湯式給湯器では、温度検出手段の検出値をサンプリングすると共にこの検出値を平均し、平均値を使用して温度の変化の傾向に関する情報を演算する。そのため温度検出手段の微小な変化が平均することにより相殺され、変化の傾向を正確に演算することができる。
【0020】
また請求項に記載の発明は、燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、点火される際の温度と消火される温度が異なることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器である。
【0021】
本発明の貯湯式給湯器は、前記した発明に従属するものであり、過去の温度検出手段の検出値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報を演算する。そのため値の変化は、温度検知手段の数値の変化位相が進んだものとなったり、ヒステリシスが拡大されることとなり、燃焼部がチャタリングを起こしやすい傾向がある。そこで本発明の貯湯式給湯器では、点火される際の温度と消火される温度に差異を設け、チャタリングを防止している。
【0022】
また請求項に記載の発明は、燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段が消火した後または燃焼手段が消火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は点火又は消火準備の解消がなされないことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器である。
【0023】
本発明の貯湯式給湯器についてもチャタリングを防止することを目的としている。すなわち本発明の貯湯式給湯器では、燃焼手段が消火した後または燃焼手段が消火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は点火又は消火準備の解消がなされない。そのため本発明によると、一定の休止時間が確保され、チャタリングが起こりにくい。
【0024】
また請求項に記載の発明は、温度検知手段の取付け位置は、貯湯部に湯水を満水にしたときの湯水の最下部の位置から最上部の位置までの高さをHとし、貯湯部に湯水を満水にしたときの湯水の最下部の位置から最上部の位置までの中心高さを中心に0.3Hの範囲であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器である。
【0025】
本発明の貯湯式給湯器では、温度検知手段が貯湯部の略中央に取り付けられている。そのため本発明で採用する温度検知手段は、貯湯部の湯水の平均的な温度や変化の傾向を知ることができる。
【0026】
さらに請求項に記載の発明は、貯湯部は入水口及び出湯口を有し、温度検出手段よりも出湯口に近い部位における貯湯部内の湯水の湯温を検出する第二温度検出手段を有し、第二温度検出手段が所定の温度を検出すると所定の異常時動作が開始されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器である。
【0027】
本発明の貯湯式給湯器では、第二温度検出手段を備え、この第二温度検出手段が所定の温度を検出すると所定の異常時動作が開始される構成とした。そのため本発明の貯湯式給湯器は、安全性が高い。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の貯湯式給湯器の概念図である。図2は、図1の貯湯式給湯器のON・OFFの切り替え基準値を補正する制御手段のフローチャート図である。図3は、図1の貯湯式給湯器の全体的な動作を示すフローチャート図である。図4は、図1の貯湯式給湯器の第一温度センサの異常を検知する制御のフローチャート図である。図5は、本発明の他の実施形態における貯湯式給湯器のON・OFFの切り替え基準値を補正する制御手段のフローチャート図である。
【0029】
本実施形態の貯湯式給湯器1は、制御手段に特徴があるが、制御手段の説明に先立ち、機械的構造及びその作用を簡単に説明する。
【0030】
本実施形態の貯湯式給湯器1の構造は図1の通りであり、大きく本体部5と燃焼部6及び消音器7によって構成されている。また本体部5は、大きく燃焼空間部10と熱交換部11に分かれている。
すなわち本体部5は、全体形状が円筒形であり、二重構造となっていて内部に貯湯部2が構成されている。より具体的には、本体部5は、外筒13と内筒12を持ち、その内部が空洞であって水が貯えられる構造となっている。また特に本体部5の上半分は、上鏡板15と下鏡板16によって囲まれた大容量の水室17が形成されている。
【0031】
本実施形態の貯湯式給湯器1では、前記した様に外筒13と内筒12の間の空隙部分に湯水が溜められる構造となっている。湯水は水室17の部分に多く溜められるが本実施形態の貯湯式給湯器1では、燃焼空間部10の側面部分にも水が溜められる構造となっている。
そして前記した水室17の下端部近傍に入水口30が設けられている。また水室17の上端部近傍には出湯口31が設けられている。
【0032】
前記した水室17には複数の燃焼ガス通路3が形成されている。
燃焼ガス通路3は、具体的には貯湯部2の上部の水室17を軸方向に貫通する孔であり、さらに具体的には水室17に円管18を貫通させて形成したものである。
【0033】
一方、本体部5の下側に位置する燃焼空間部10には、比較的大きな空間が設けられている。当該空間は、燃焼室20として機能する。
本体部5の底は、底板21によって閉塞されている。
【0034】
一方、本体部5の上部には、消音器7が設けられている。消音器7は、外観が円筒状または直方体状をしており、内部がラビリンス構造となっていて燃焼音を軽減させるものである(ラビリンス構造は図示せず)。
【0035】
燃焼部6は、灯油等の液体燃料の燃焼を行ういわゆるバーナを備え、燃料噴射ノズル28が内蔵されている。
また燃焼部6には送風機27が一体化されている。
【0036】
貯湯式給湯器1では、入水口30から水が導入され、前記した外筒13と内筒12の間の空隙部分に入る。
そして燃焼部6のバーナ本体25から燃料ガスが噴射され、燃料ガスによって燃焼室20内で火炎が発生し、燃焼ガスは、水室17を貫通する燃焼ガス通路3内を流れる。
燃焼ガスは、さらに下流に設けられた消音器7側に流れ、外部に排出される。
【0037】
そして燃焼ガスが燃焼ガス通路3内を流れる際に水室17内の湯水を加熱し、内部の湯水を昇温する。昇温した湯水は、水室17の上端近傍に設けられた出湯口31から外部に排出される。
【0038】
本実施形態の貯湯式給湯器1の構造は、概ね上記した通りであるが、特有の構成とし貯湯部2に第一温度センサ32と第二温度センサ33を備える。
第一温度センサ32と第二温度センサ33は、いずれもサーミスタである。第一温度センサ32と第二温度センサ33は、いずれも水室17内の湯水の温度を測定することができるように、検温部が水室17内に挿入されている。
【0039】
第一温度センサ32と第二温度センサ33の取付け位置に注目すると、第一温度センサ32は、入水口30に近い位置にあり、第二温度センサ33は、出湯口31に近い位置にある。したがって第二温度センサ33は出湯温度に近い温度を検知することができる。
【0040】
また第一温度センサ32の取付け位置は、湯水が溜められる部分の中間の高さであると言える。すなわち貯湯式給湯器1の貯湯部2の中間の高さの位置に第一温度センサ32が設けられている。
第一温度センサ32の取付け位置を数値で表すと、第一温度センサ32の取付け位置は、貯湯部2に湯水を満水にしたときの湯水の最下部の位置LLから最上部の位置HLまでの高さをHとし、LLの位置から最上部の位置までの中心高さCLを中心に0.3Hの範囲である。また第一温度センサ32は、入水口30よりも上部(出湯口31側)であって、貯湯部2の中心高さCLを中心に0.3Hの範囲に取り付けられていることが望ましい。
【0041】
本実施形態の貯湯式給湯器1では、第一温度センサ32が貯湯部2の中心部に設けられているので、第一温度センサ32によって貯湯部2の平均的な温度を検知することができる。
本実施形態の貯湯式給湯器1は、後記する様に、基本的に第一温度センサ32の検知温度によって燃焼部の燃焼をON・OFFするものであり、第一温度センサ32が貯湯部2の平均的な温度を検知することができるから、貯湯部2の全体の温度上昇曲線の傾向を正確に検知することができる。
【0042】
次に本実施形態の貯湯式給湯器1の燃焼制御手段について説明する。貯湯式給湯器1の燃焼制御手段は、コントローラ35及びリモートコントローラ36等に内蔵されたCPU等によって実現される。またコントローラ35及びリモートコントローラ36は、いずれも図示しないタッチスイッチ等を有し、貯湯式給湯器1の出湯温度を設定することができる。したがってコントローラ35及びリモートコントローラ36は、いずれも出湯温度を設定する出湯温度設定手段としての機能を果たす。
さらにコントローラ35には、後記する補正係数αに対する適正補正量のデータテーブルが格納されている。
【0043】
本実施形態の貯湯式給湯器1のコントローラ35は、偏差積算手段、故障判定機能を実現するものであり下記の制御を行う制御プログラムが記憶されている。 以下、貯湯式給湯器1の機能について詳細に説明する。
本実施形態の貯湯式給湯器1の燃焼制御についても、基本的には従来技術と同様に第一温度センサ32によって燃焼部6のバーナをON・OFFするものであるが、本実施形態の貯湯式給湯器1では、ON・OFF制御の点火・消火が行われる温度が補正される。
【0044】
具体的には、第一温度センサ32の検知値に、微分演算によって補正値が付加され、結果的にON・OFF制御の点火・消火が行われる温度が補正される。
また本実施形態の貯湯式給湯器1では、ON・OFF制御の切り替え基準値が第二温度センサ33の検知値によっても補正される。具体的には、燃焼部6のバーナに点火されるべき温度や消火される際の温度が、第二温度センサ33の検知値によってずれる。その結果、ON・OFF制御の点火・消火が行われる温度が補正される。
【0045】
解決しようとする課題の欄で説明した通り、入水口に近い部位に設けられた第一温度センサ32近傍の湯水の温度は出湯温度と大きく相違するから、例えば40°Cの出湯を得ようとすると、第一温度センサ32が例えば30°Cを示したことを条件としてON・OFF制御を行う必要がある。本実施形態の貯湯式給湯器1についてもこの点について基本的同一であって、40°Cの出湯を得るために、温度センサの検知温度が30°Cを下回った時に燃焼部6に点火指令を発信して燃焼部6を燃焼させ、温度センサの検知温度が31°Cを上回った時にバーナを消火するが、本実施形態では、第一温度センサ32の検知値に微分成分を含む補正値を付加する。
【0046】
すなわち本実施形態の貯湯式給湯器1では、第一温度センサ32の検知値に対して微分演算による数値を加えて制御値を演算し、当該制御値によってバーナの点火や消火を行う。
【0047】
具体的には、第一温度センサ32の温度データを一定時間ごとにサンプリングする。本実施形態では、100msごとに第一温度センサ32の温度データをサンプリングしている。
そしてこれらを一定の回数、加算平均する。本実施形態では、10回のサンプリングデータを加算平均し、1秒ごとのデータを作成している。
【0048】
そして次の式に代入し、制御値を得る。
【0049】
【数1】
Figure 0004716075
【0050】
ここで第1項の「最新データ」は、現在の一秒間の貯湯部2内の湯温平均であり、現在の湯温を表す。
そして第2項、第3項が付加される補正値である。
ここで第2項の「最新データ−5秒前データ」は、貯湯部2の湯温と時間との関係曲線(温度曲線)の微分値に相当する数値であり、過去の第一温度センサ32の検知値に基づいて演算された温度の変化の傾向に関する情報である。なお「5秒前データ」とは、5秒前における100msごとのサンプリングデータを10回加算平均したものである。
【0051】
また第3項の「(最新データ−5秒前データ)−(5最新データ−10秒前データ)」は、温度曲線の二微分値に相当する数値であり、過去の第一温度センサ32の検知値に基づいて演算された温度の変化の傾向に関する情報である。なお「10秒前データ」とは、10秒前における100msごとのサンプリングデータを10回加算平均したものである。
【0052】
こうして演算された微分データをON・OFF制御の指標とする。例えば40°Cの出湯を得ようとすると、式1で演算された微分データの値が30°Cを下回った時に燃焼部6に点火指令を発信して燃焼部6を燃焼させる。また式1で演算された微分データの値が31°Cを上回った時にバーナを消火する。
【0053】
なお、式1は、次の式2の様に変形して演算してもよい。
【0054】
【数2】
Figure 0004716075
【0055】
式2は、式1の第3項の「(最新データ−5秒前データ)−(5最新データ−10秒前データ)」を「(最新データ−5秒前データ)+(5最新データ−10秒前データ)」として式をまとめたものである。「(最新データ−5秒前データ)+(5最新データ−10秒前データ)」は、厳密には二回微分値ではないが、最終項をこの様に変形することにより、値の変位量が増大し、制御の応答性が向上する。
【0056】
また上記した式1の第2項及び第3項に適当な定数を乗じてもよい。
【0057】
さらに前記した様に、本実施形態の貯湯式給湯器1では、ON・OFF制御の切り替え基準値が第二温度センサ33の検知値によって補正される。
すなわち本実施形態の制御装置では、第二温度センサ33の検知値を利用して次の演算が行われ、補正係数αが算出される。
【0058】
【数3】
Figure 0004716075
【0059】
上記した式2は、第二温度センサ33の検知値と設定温度の偏差に関する情報であり、設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差を積算するものである。
すなわち本実施形態では、設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差に一定の定数βを掛けて積算し、これに一定の定数γを掛けたものである。前記した定数β及びγは、経験則によって得られる数値であるが、定数βは1/10〜1/30程度、定数γは1/2〜1/4程度が適当である。本実施形態では、定数βは1/20、定数γは1/3を採用している。
「Σγ(設定温度−出湯温度)」は、その絶対値が1以上の場合のみカウントする。本実施形態では、定数γが1/3であるから、「(設定温度−出湯温度)」が3以上となった時のみαが0以外の数となる。
【0060】
このように本実施形態では、「(設定温度−出湯温度)」の値、すなわち第二温度センサ33の検知値と設定温度の偏差が一定未満である場合には積算の対象としない。
僅かな偏差についても積算の対象とすると、長期間使用する内に偏差の積算値が累積され、動作が不安定になるためである。
【0061】
本発明の貯湯式給湯器1では、第二温度センサ33の検知値とリモートコントローラ36によって設定された設定温度の偏差が一定未満である場合には偏差積算手段は積算の対象としない。そのため補正値が安定する。
【0062】
補正係数αは、第一温度センサ32の検知温度が、実際の出湯温度(第二温度センサの検知温度)に対して高めであるか低めであるかを示す指標となる。
【0063】
上記した補正係数αの算出は、燃焼部6のバーナがON・OFFされて燃焼制御がなされている間、連続的に演算される。しかしながら一般に貯湯式給湯器1では、給湯を停止した後に燃焼室20に残留する熱によって貯湯部2の湯水の温度が上昇する。これは後沸きと称される現象であり、このような後沸き時の温度上昇を積算することは好ましくない。すなわち後沸きは、給湯が停止された際に起こる現象であり、この時は、貯湯式給湯器1の貯湯部2への水の流入は無い。そのため貯湯部2内に残留した湯水は、通常の制御範囲を越えて温度上昇する。したがってこの様な後沸き時の温度上昇を積算データに加えると、積算値が歪なものとなり、前記した補正係数αが過度に小さくなる。
【0064】
また同様に、長時間に渡って運転を停止した後に燃焼部6に点火した場合についても積算データに加えるべきではない。
すなわち運転スイッチや電源スイッチを停止した場合の様に、長時間に渡って燃焼制御が行われていない状態が続くと、貯湯部2内の湯水の温度がすっかり低下してしまい、燃焼の初期においては第一温度センサ32の検知値と設定温度の偏差が極めて大きなものとなる。そのため貯湯部2の湯水の温度が低下している際における第一温度センサ32の検知値と設定温度の偏差を積算することは好ましくない。
【0065】
そこで本発明は、後沸き時や点火初期の立ち上げ時における特異な状態の時を積算から除外する制御プログラムを採用している。
本実施形態が採用する補正係数αを演算するプログラムは、図2の通りである。
すなわち運転の最中においては、ステップ1によってリモートコントローラ36によって設定された設定温度を取得する。そしてステップ2に移行し、実際の出湯温度を取得する。本実施形態においては第二温度センサ33の検知温度を実際の出湯温度として取得する。
【0066】
そしてステップ3に移行し、燃焼部6がON状態であるか否かを確認する。すなわち燃焼部6のバーナに点火された状態であるか否かを確認する。
ステップ3で燃焼部6がON状態であるか否かを確認したのは、前記した様に後沸き時と初期の立ち上げ時を除外するためである。
すなわちもし初期の立ち上げ時であるならば、少なくとも燃焼部6がON状態であるはずであり、もし後沸き時であるならば、少なくとも燃焼部6はOFF状態であるはずである。
【0067】
そこでステップ3でまず燃焼部6がON状態であるか否かを確認し、ステップ3で燃焼部6がON状態であるならばステップ4へ移行して初期の立ち上げ状態であるか否かを検討し、ステップ3で燃焼部6がOFF状態であるならばステップ5へ移行して後沸き状態であるか否かを検討する。
【0068】
たとえばステップ3で燃焼部6がON状態であることが分かると、ステップ4に移行して出湯温度(第二温度センサ32の検知温度)と設定温度の差を調べる。ここで通常運転時であって燃焼部6がON状態であるならば、言い換えると、通常のON・OFF制御がなされている状態で燃焼部6がON状態であるならば、出湯温度が設定温度に比べてさほど低くなることはない。すなわち燃焼部6が通常運転されていれば、出湯温度は設定温度に比べて数度の範囲で振幅しているはずであるから、少なくとも燃焼部6がON状態であるならば出湯温度が設定温度を大きく下回ることはない。
【0069】
したがってもし燃焼部6がON状態であるにもかかわらず、出湯温度が設定温度を大きく下回っているならば、貯湯部2内の湯水の温度が相当に低いと考えられ、初期の立ち上げ状態であると予想される。
ここで出湯温度がどの程度、設定温度よりも下であれば初期の立ち上げ状態であると推定するかは、機器の制御能力等によって判断すべき事項であるが、通常3°Cから8°C程度下であれば初期の立ち上げ状態であると考えてよい。本実施形態では、出湯温度が「設定温度−5°C」以下であれば、初期の立ち上げ状態であると判断し、最終ステップに移行する。
【0070】
またステップ4で出湯温度が「設定温度−5°C」より高ければ、ステップ6以降に移行して温度上昇の積算を行う。すなわち燃焼部6がON状態であって、出湯温度が設定温度に比べて一定の温度(設定温度−5°C)以上であるならば設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差を積算する。また燃焼部6がON状態であって、出湯温度が設定温度に比べて一定の高さに満たない場合は、設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差積算から除外する。
【0071】
一方、ステップ3で燃焼部6がOFF状態であることが分かると、ステップ5に移行して出湯温度(第二温度センサ33の検知温度)と設定温度の差を調べる。前記した様に通常運転時であって燃焼部6が0FF状態であるならば、言い換えると、通常のON・OFF制御がなされている状態で燃焼部6がOFF状態であるならば、出湯温度が設定温度に比べてさほど高くなることはない。前記した様に燃焼部6が通常運転されていれば、出湯温度は設定温度に比べて数度の範囲で振幅しているはずであるから、少なくとも燃焼部6がOFF状態であるならば出湯温度が設定温度を大きく上回ることはない。
【0072】
したがってもし燃焼部6がOFF状態であるにもかかわらず、出湯温度が設定温度を大きく上回っているならば、貯湯部2内に新しい水が入水していないと考えられ、後沸き状態であると予想される。
ここで出湯温度がどの程度、設定温度よりも上回れば後沸き状態であると推定するかは、機器の制御能力等によって判断すべき事項であるが、通常3°Cから8°C程度上であれば後沸き状態であると考えてよい。本実施形態では、出湯温度が「設定温度+5°C」より高ければ後沸きであると判断し、最終ステップに移行する。
【0073】
またステップ4で出湯温度が「設定温度+5°C」未満であれば、ステップ6以降に移行して温度上昇の積算を行う。すなわち燃焼部6がOFF状態であって、出湯温度が設定温度に比べて一定温度(設定温度+5°C)未満であるならば設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差を積算する。また燃焼部6がON状態であって、出湯温度が設定温度に比べて一定の高さ以上であれば、設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差積算から除外する。
【0074】
ステップ6に移行すると、前記した式3によって補正係数αを演算する。
そしてステップ7によって補正係数を加算してゆく。ステップ6,7によって設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差を積算される。またステップ6,7によって設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差の積分値が得られる。
【0075】
そしてステップ8に移行し、制御装置のメモリーに格納されたデータテーブルを読み出し、補正係数αに対する適正補正量を決定する。
ここで設定温度と第二温度センサ33の検知値の偏差の積算値(積分値)が一定の値に達している場合は、ステップ9でデータテーブルに従って燃焼部6のON・OFF温度を変更する。すなわちON又はOFFの基準温度を上下にずらす。
例えばそれまでは第一温度センサ32の検知温度(微分による補正を含む)が30°Cの時に点火が開始され、30.5°Cで消火されていたものを補正係数αの値に応じて上下にずらし、30.5°Cで点火が開始され、31.5°Cで消火される様に変更する。
補正係数αの値が小さい場合は、ON・OFFの基準温度は従来のものがそのまま維持される。
そして最終ステップに移行し、以後、上記した制御を繰り返す。
【0076】
次に、本実施形態の貯湯式給湯器1の全体的な動作について説明する。
本実施形態の貯湯式給湯器1では、基本的に第一温度センサ32の検知値によってバーナがON・OFF制御されるが、前記した様に第一温度センサ32の検知値に、微分演算によって補正値が付加され、さらに、ON・OFF制御の切り替え基準値が補正係数αに基づいて所定量だけずれる。
すなわち本実施形態の貯湯式給湯器1は、第二温度センサ33の検知値と設定温度の偏差に関する情報に基づいて燃焼状態の補正がなされ、且つ過去の第一温度センサ32の検知値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報が演算されてこの情報に基づいて燃焼状態が補正される。本実施形態の貯湯式給湯器1は、このように特殊な補正処理がなされているので、全体的な動作についてもこれに合致したものとする配慮が必要である。
【0077】
特に本実施形態では、第一温度センサ32の検知値に、微分演算によって補正値が付加されているが、式1の第3項たる「(最新データ−5秒前データ)−(5秒前データ−10秒前データ)」は、温度曲線の二微分値に相当する数値であり、温度変化に対する数値の変化は数倍に拡大される。また補正後の値の変化は、第一温度センサ32の温度変化よりも位相が進んだものとなる。
【0078】
そのため第一温度センサ32の検知値の変化によって補正後の数値(式1による補正)が大きく変化し、数値がON・OFFの切り替え基準値近傍で脈動する危険がある。
したがって本実施形態では、数1の様に微分的な演算処理をしているため、チャタリングが生じやすい。
そこで本実施形態の制御手段を採用する際には、チャタリングを防止する機能を付与しておくことが望ましい。
【0079】
またチャタリングが生じないまでも短周期でON・OFFを繰り返すこととなるためにノズル28に燃えかすのタール等が付着しやすいという問題がある。特に、灯油等の液体燃料を使用する燃焼装置では、燃焼に先立って送風機を運転してプリパージを行う必要があり、さらにプリイグニッション動作や点火動作に時間がかかる。そのためこれらの燃焼に先立って行われる動作の長短によっても実燃焼時間が左右されてしまう。
その結果、実際に燃焼する時間がごく短いものとなってしまう場合もあり、ノズル28へのタール付着が懸念される。
【0080】
そこで本実施形態では、チャタリングを防止するため、点火するべき温度と消火すべき温度の間に差異を設けた。たとえば30°C未満の温度を第一温度センサ32が検知したとき(微分による補正量を含む)に燃焼部6が点火ONとなり、31°C以上の温度を第一温度センサ32が検知すると(微分による補正量を含む)燃焼部6が消火されるという様に、点火のONとOFFの間に幅が設けられている。ただしこのONすべき温度の値とOFFすべき温度の値は、第二温度センサ33と設定値との偏差によって補正される。
【0081】
またチャタリングやタールの付着を防止するため、最短の実燃焼時間や、最短の総燃焼時間(プリパージ等の時間を含めた燃焼時間)を設定しておき、一旦燃焼指令が発せられた場合は、この時間のいずれかが経過する前には燃焼を停止しない構成とした。また同様に、一旦消火指令が発せられた場合は、相当の時間が経過する前には点火されない構成とした。
【0082】
以下、図3を参照しつつ、本実施形態の全体的な動作について説明する。
本実施形態の貯湯式給湯器1で採用する制御のプログラムは、図3に示すステップ1〜14を高速で繰り返し、第一温度センサ32の温度を監視して当該温度(補正値)がON・OFFの基準温度(補正値)になるか否かを確認している。また第一温度センサ32がONすべき温度を検知した後、プリパージ等を含めて十分な時間が経過するか否か、あるいは点火後に所定の時間が経過したか否かを確認し、これらのいずれかの時間が経過するまでは消火とならない。
さらに第一温度センサ32がOFFとなるべき温度を検知した後、所定の時間が経過したか否かを確認し、所定の時間が経過するまでは再点火とならない。
【0083】
図3に沿って説明すると、例えば今、燃焼部6が消火状態であるとすると、先にステップ10で設定されていた最短燃焼OFF指令時間が経過しているか否かを確認する。
そしてステップ1で給湯モードが「燃焼以外であるか」否かが確認される。より具体的には点火された状態であるか否かが確認される。
前記した様に消火状態であればステップ2に移行し、最短実燃焼時間タイマをセットする。本実施形態で、最短実燃焼時間タイマは、タール等の付着を防止するために連続燃焼させるべき最低の時間であり、4秒の時間がセットされる。
【0084】
そして続いてステップ3で第二温度センサ33が正常に作動しているか否かを確認する。第二温度センサ33が正常であればステップ4に移行し、第二温度センサ33の温度が90℃未満であるか否かを確認する。
本実施形態では、前記した様に、最短実燃焼時間の設定や、最短の総燃焼時間(プリパージ等の時間を含めた燃焼時間)を設定しているから、貯湯部内の水温が予期しない高温となる場合もある。そこで本実施気形態では第二温度センサ33の温度を監視し、90℃未満でないならばステップ9に移行して給湯燃焼指令をOFFし、燃焼停止や異常表示等の異常時の動作を行なう。
【0085】
一方、第二温度センサ33の温度が90℃未満であればステップ5に移行して給湯燃焼指令がONであるか否かを確認する。前記した仮定の様に燃焼部6が消火状態であれば給湯燃焼指令はONではないから、ステップ5はNOとなり、ステップ11に移行する。
【0086】
また前記したステップ3で第二温度センサ33が不良である事が分かると、ステップ4を飛ばしてステップ5に移行し、さらにステップ11に移行する。
【0087】
ステップ11では第一温度センサ32の温度が燃焼部6を点火すべき温度まで下がっているか否かを確認する。ここで第一温度センサ32の温度とは、前記した式1によって補正された値である。また燃焼部6を点火すべき温度についても補正係数αによって補正された値である。
【0088】
実際に貯湯部2内の湯水の温度が高い場合には、ステップ14に移行し、最短燃焼指令ON時間タイマをセットする。そして最終ステップに移行し、再度同様のフローが再開される。
再度のフロー動作では、前回と同一の工程をたどり、ステップ11至る。そしてまだ貯湯部2内の湯水の温度が高い場合には、再度ステップ14に移行し、最短燃焼指令ON時間タイマを再セットする。そして最終ステップに移行し、再度同様のフローが再開される。
そのため実質的に、ステップ11において、第一温度センサ32の検知温度が燃焼部6の燃焼を点火すべき温度以下になることを待つ結果となる。
【0089】
そして時間が経過し、貯湯部2内の湯水の温度が低下してステップ11で第一温度センサ32の温度が燃焼部6を点火すべき温度に至っていることが分かると、ステップ12に移行し、最短燃焼OFF指令時間が経過しているか否かを確認する。
最短燃焼OFF指令時間が経過していれば、チャタリングの危険性は無いので、ステップ13に移行し、給湯燃焼指令をONする。すなわち燃焼部6への点火指令を出す。
そして最終ステップに移行し、再度ステップ1からのステップを繰り返す。
【0090】
また最短燃焼OFF指令時間が経過していなければチャタリングの危険があるので、ステップ14に移行し、最短燃焼指令ON時間タイマを再セットし、最終ステップに移行し、再度同様のフローが再開されてステップ14に至る。
こうしてステップ1〜ステップ14までの動作を繰り返す内、最短燃焼OFF指令時間が経過するとステップ12がYESとなり、ステップ13へ移行して給湯燃焼指令をONする。すなわち燃焼部6への点火指令を出す。
【0091】
次回のフローでは、先のフローのステップ2で設定された最短実燃焼時間が計時されている。なお、最短実燃焼時間の計時が開始されたのは、理論的にステップ13の給湯燃焼指令が発せられた後であるが、実際の制御装置では電気的速度でフローチャートの工程を行なっているので、実質上は給湯燃焼の指令と最短実燃焼時間の計時は同時である。
【0092】
今回のフローでは、先のフローのステップ13で給湯燃焼指令がONされているが、実際に点火されているか否か不明である。もし点火がなされていなければステップ2に移行し最短実燃焼時間のタイマをリセットする。
そしてステップ3で第二温度センサ33の動作が確認され、さらにステップ4、ステップ5と進む。
ステップ5では、前記した通り、給湯燃焼指令がONであるか否かを確認するが、先のフローにおけるステップ13で給湯燃焼指令がONとなっているので、ステップ5ではYESと判定される。そのため必然的にステップ5からステップ6に移行する。
【0093】
そしてここで第一温度センサ32の検知温度(補正値)が燃焼部6の燃焼をOFFすべき温度以上であるか否かを確認する。
しかしながら、今の状態は、ステップ11で燃焼部6の燃焼をONすべき温度以下であることが確認され、さらに燃焼装置への点火なされていない段階であるから、必然的にステップ6はNOであり、ステップ10に移行して最短燃焼OFF指令時間のタイマをセットし、最終ステップに移行する。そして再度フローを繰り返してステップ1に至り、燃焼モードが燃焼以外であるか否かを確認する。そのため結果的に、ステップ2において最短実燃焼時間のタイマをリセットし続けて燃焼モードが燃焼になることを待つ。
【0094】
そして燃焼部6に点火されたならば、ステップ1がNOと判定され、ステップ2を飛ばしてステップ3に移行する。すなわち実際に点火されているならば、最短実燃焼時間のタイマをリセットすることは好ましくないのでステップ2を飛ばしてステップ3に移行する。そのため先のフローで計時が開始された最短実燃焼時間の計時がそのまま続行される。すなわち最短実燃焼時間のタイマは、点火の直前にリセットされ、以後、実際に燃焼している時間を計時することとなる。
【0095】
そしてステップ3で第二温度センサ33の動作が確認され、さらにステップ4、ステップ5と進む。
ステップ5では、前記した通り、給湯燃焼指令がONであるか否かを確認するが、先のフローにおけるステップ13で給湯燃焼指令がONとなっているので、ステップ5ではYESと判定される。そのため必然的にステップ5からステップ6に移行する。
【0096】
そしてここで第一温度センサ32の検知温度(補正後)が燃焼部6の燃焼をOFFすべき温度以上であるか否かを確認する。
もしここで第一温度センサ32の検知温度が燃焼部6の燃焼をOFFすべき温度以上でないならばステップ10に移行し、最短燃焼OFF指令時間のタイマをセットし、最終ステップに移行する。そして三回目のフロー動作を行なうが、この場合は、先の2回目と同一の工程をたどり、ステップ6に至る。
【0097】
そのため実質的に、ステップ6において、第一温度センサ32の検知温度が燃焼部6の燃焼をOFFすべき温度以上になることを待つ結果となる。この間、燃焼部6は燃焼を続け、貯湯部2内の湯水の温度が上昇する。そして第一温度センサ32の検知温度が燃焼部6の燃焼をOFFすべき温度以上になると、ステップ6がYESとなり、ステップ7に移行して最短燃焼ON指令時間が経過したか否かを確認する。すなわち前記したステップ14でセットされた最短燃焼ON指令時間のタイマが満了したか否かを確認する。
【0098】
もしステップ14でセットされた最短燃焼ON指令時間のタイマが満了していれば、チャタリングやタールが固着する心配はないのでステップ9に移行して給湯燃焼指令をOFFする。具体的には燃焼部6の燃焼を停止する。
【0099】
一方ステップ14でセットされた最短燃焼ON指令時間のタイマが満了していなければ、ステップ8に移行し、最短実燃焼時間が経過しているか否かを確認する。すなわちステップ2で計時を開始した最短実燃焼時間のタイマを確認する。ここで最短実燃焼時間が所定の時間を経過していればチャタリングやタールが固着する心配はないのでステップ9に移行して給湯燃焼指令をOFFする。
その一方、ステップ2でセットされた最短実燃焼時間のタイマが満了していなければ、ステップ9を飛ばして最終ステップに移行し、再度同様の工程を実行する。
そして最短燃焼ON指令時間が所定の時間を越えるか、あるいは最短実燃焼時間が経過するかいずれかの条件が整うと、ステップ9に移行し、給湯燃焼指令をOFFする。すなわち最短燃焼ON指令時間が所定の時間を越えた場合はステップ7がYESとなってステップ9に移行し、最短実燃焼時間が経過した場合はステップ8がYESとなってステップ9に移行する。
【0100】
そして再度新たにフローが実行されるが、この時にはステップ10で最短燃焼OFF指令時間がリセットされた状態であり、最短燃焼OFF指令時間を計時しつつ、ステップ1を実行する。
以後は、最初に説明した通りのフローを繰り返す。
【0101】
本実施形態の貯湯式給湯器1は、第一温度センサ32の検知温度に基づいて燃焼部6をON・OFFするものであり、さらに式1の演算によって第一温度センサ32の値がより鋭敏にON・OFF制御に反映される。そのため第一温度センサ32が故障すると正確な制御ができないばかりでなく、第一温度センサ32が固着する等により、正規の温度よりも低い温度を示す信号を出した場合に燃焼手段は燃焼状態を維持し続けることとなり危険である。
そこで本実施形態の貯湯式給湯器1では、第一温度センサ32の故障を検知する機能を備えている。
ここで第一温度センサ32の故障には、大きく断線、ショート及び固着に大別される。ここで断線及びショートは、明らかに異常な抵抗値を示す。そのため本実施形態では、第一温度センサ32が異常な抵抗値となった場合には直ちに第一温度センサ32の故障と判断する。本実施形態では第一温度センサ32にサーミスタを使用するが、熱電対の様な他の形式のセンサを採用する場合には、異常な電圧が検知されるといった、異常な温度に相当する信号が発せられた時に故障であると判断する。
【0102】
上記した断線やショートに比べて、第一温度センサ32が固着した場合は、故障の判断がしにくい。特に貯湯式給湯器1が通常運転をしている最中は、湯温の変化自体が小さいから、第一温度センサ32の固着を発見しづらい。
そこで本実施形態では、燃焼開始から一定時間の間に渡って第一温度センサ32の温度変化を監視し、一定時間内において所定時間の間、連続的に温度上昇を検知しなかった場合であって、第二温度センサ33が一定の温度を検知した時に第一温度センサ32が固着していると判断することとした。
具体的には、30秒を検査時間とし、その内の20秒間の間、第一温度センサ32が上昇を示さなければセンサの固着であると判断する。より具体的には、30秒を検査時間とし、その間、2秒ごとに第一温度センサ32の温度を検知する。そして第一温度センサ32が一定(1°C)の上昇を示さなければ、1をカウントし、これを30秒間繰り返し、カウント数を積算してゆく。
【0103】
またこの間に第一温度センサ32が上昇を示せばカウントの積算をリセットし、再度カウントする。
また検査中に第一温度センサ32が温度低下を示すと、前記したカウント数をリセットする。そして最も温度が低下した時の温度を新たな開始基準とし、第一温度センサ32が新たな開始温度から一定(1°C)の上昇を示さなければ、1をカウントする。また第一温度センサ32が上昇を示せばカウントの積算をリセットして再度カウントする。
この様に、第一温度センサ32が温度低下を示した時にカウント数をリセットするのは、少なくとも温度の変化を示したためであり、故障の可能性が幾分減少したからである。
【0104】
また第一温度センサ32が温度低下を示した時に最も温度が低下した時の温度を新たな開始基準とするのは、第一温度センサ32の上昇傾向を検査するためである。すなわち第一温度センサ32が温度低下を示したにも係わらず、検査の開始基準を前のままに据え置くと、30秒間における上昇幅が小さいときに上昇が確認できない。
また安全性の面から、第一温度センサ32が上昇を示すことを確認することが必須であり、第一温度センサ32が温度低下を示した時には最も温度が低下した時の温度を新たな開始基準として検査を行なうこととした。
【0105】
そして本実施形態では、さらに第二温度センサ33が所定の温度以上を検知したことを条件として第一温度センサ32が故障であると判断する。すなわち第二温度センサ33が相当の温度を示しているのに、第一温度センサ32が温度上昇を示さないのは明らかに矛盾している。そのため両者の条件が揃ったところで第一温度センサ32が故障であると判断する。
以下、第一温度センサ32の固着を検知する制御について図4を参照しつつ説明する。
【0106】
本フローチャートに示された制御は、燃焼が開始されたことを条件に開始される。すなわち点火指令があって燃焼部6への点火が確認された時にコールされ、ステップ1が開始する。なお点火動作を行なうと同時に検査時間を計時するタイマーが計時を開始する。本実施形態では、30秒の時間を計時する。
第一温度センサ32の固着を検知する制御では、最初のステップ1で検査時間を確認する。計時を確認するのは、前記した点火動作に伴って計時を開始したタイマーである。
【0107】
そして30秒の時間が経過していなければステップ2に移行し、2秒経過したか否かを判断する。2秒が経過していると、ステップ3に移行し、2秒タイマを再リセットする。そしてステップ3に移行し、第一温度センサ32の検知温度を確認する。
そしてステップ5に移行し、当初の温度と現在の温度を比較する。
ここで現在の温度が当初の温度に比べて低くない場合は、ステップ13に移行し、現在の温度と当初の温度の差が1°C以上であるか否かを確認する。
そして現在の温度と当初の温度の差が1°C以上であるならばカウンタをリセットしてステップ7に移行する。
一方、現在の温度と当初の温度の差が1°C未満である場合は、カウンタを1プラスしてステップ7に移行する。
【0108】
そしてステップ7でカウンタの数を確認する。カウンタ数が10を越えているならば、20秒間観測した結果、連続的に1°Cの温度上昇が認められなかったことになり、明らかに不自然である。そこでステップ7がYESであった場合は、ステップ8に移行し、第一温度センサ32が固着であることを確認する。具体的には、所定のフラグをセットする。
【0109】
そして検査を終了するために検査時間を計時するタイマーをクリアする。続いてステップ10に移行して先のステップ8で設定したフラグを確認し、第一温度センサ32が固着であるか否かを判断する。
【0110】
今回の制御の流れでは、フラグがセットされた状態であるから第一温度センサ32が固着していると判断される。そのためステップ10はYESと判断され、ステップ11に移行する。そしてステップ11で第二温度センサ33の温度を検知し、これが50°Cを越えているか否かを見る。
第二温度センサ33の温度を検知し、これが50°Cを越えていれば、第一温度センサ32が温度上昇を示さないことと矛盾する。そこでステップ12に移行し、燃焼停止や異常表示等の異常時の動作を行なう。
【0111】
またステップ7でカウンタの数を確認した結果、カウンタ数が10以下である場合は、第一温度センサ32が故障であるとは言えない。そこでステップ7でカウンタ数が10未満である場合は、ステップ8,9を飛ばしてステップ10に移行する。今回の流れでは、フラグがセットされていない状態であるから第一温度センサ32が固着しているとは言えない。そのためステップ10はNOと判断され、最終ステップに移行して先の制御を繰り返す。
繰り返し動作の場合であって、先のフローの際に1°C以上の温度上昇が認められた場合は、前回の時の検知値を基準として今回の温度と比較される。
こうして、30秒間の間、フローを繰り返し、最終的にカウンタ数が10未満である場合は、第一温度センサ32が正常であるとして検査を終了する。
【0112】
また貯湯部2に急激に水が導入された場合の様に、検査中に第一温度センサ32の検知値が低下した場合は、ステップ5の段階でYESと判断され、カウンタがリセットされ、さらに前回の温度が現在の温度に変更され、前記の制御が行なわれる。
【0113】
以上説明した実施形態では、第二温度センサ33の検知値と設定温度の偏差を積算するのに際して、後沸き状態の時と、運転開始時の立ち上げ時を積算しない方策を採用したが、機種によっては、後沸き状態の時等を区別する必要がないものもある。
図5は、後沸き状態の時等を区別しない場合の制御フローである。
【0114】
以上説明した実施形態では、第二温度センサ33を貯湯式給湯器の貯湯部に設けたが、第二温度センサ33は、できるだけ出湯温度に近い温度を検知できる場所であればよく、例えば貯湯式給湯器の貯湯部を出た直後の位置に設けてもよい。
【0115】
また上記した実施形態では、第一温度センサ32の検知値に、微分演算によって補正値を付加してON・OFF制御の点火・消火が行われる温度を補正したが、微分演算による演算値によってON・OFF制御の切り替え基準値を変更してもよい。
逆に上記した実施形態では、燃焼部6のバーナに点火されるべき温度や消火される際の温度を、第二温度センサ33の検知値によってずらしたが、第二温度センサ33の検知値に基づいて第一温度センサ32の検知値に所定の値を付加してもよい。
【0116】
【発明の効果】
以上説明した様に、請求項1に記載の貯湯式給湯器は、過去の温度検出手段の検出値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報を演算する機能を有し、燃焼制御手段は、前記温度の変化の傾向に関する情報に基づいて燃焼状態を補正するので制御の遅れが解消される。そのため請求項1に記載の貯湯式給湯器は出湯の温度が目標値に近づき、所望の温度の出湯を得ることができる効果がある。また本発明の構成によると出湯温度が安定する。
【0117】
また請求項2に記載の貯湯式給湯器についても、温度検出手段の検出値に基づいて温度の変化の傾向に関する情報を演算するので制御の遅れが解消される。そのため請求項2に記載の貯湯式給湯器は、所望の温度の出湯を得ることができる効果がある。また本発明の構成によると出湯温度が安定する。
【0118】
さらに上記の貯湯式給湯器では、温度の変化の傾向を微分によって求めるので、温度検知手段の数値の変化位相が進んだものとなる。そのため温度が目標値に近づき、所望の温度の出湯を得ることができる効果がある。
【0119】
また請求項に記載の貯湯式給湯器では、温度検出手段の検出値をサンプリングすると共にこの検出値を平均し、平均値を使用して温度の変化の傾向に関する情報を演算する。そのため温度検出手段の微小な変化が平均することにより相殺され、変化の傾向を正確に演算することができ、出湯温度が安定する。
【0120】
また請求項4,5に記載の貯湯式給湯器は、チャタリング起こしにくいと言う効果ある。
【0121】
また請求項に記載の貯湯式給湯器では、温度検知手段が貯湯部の略中央に取り付けられているので、貯湯部の湯水の平均的な温度や変化の傾向を知ることができ、出湯温度が安定する効果がある。
【0122】
さらに請求項に記載の発明は、第二温度検出手段を設けて所定の温度を検出すると所定の異常時動作が開始される構成としたので安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の貯湯式給湯器の概念図である。
【図2】 図1の貯湯式給湯器のON・OFFの切り替え基準値を補正する制御手段のフローチャート図である。
【図3】 図1の貯湯式給湯器の全体的な動作を示すフローチャート図である。
【図4】 図1の貯湯式給湯器の第一温度センサの異常を検知する制御のフローチャート図である。
【図5】 本発明の他の実施形態における貯湯式給湯器のON・OFFの切り替え基準値を補正する制御手段のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 貯湯式給湯器
2 貯湯部
6 燃焼部
32 第一温度センサ
33 第二温度センサ
35 コントローラ
36 リモートコントローラ

Claims (7)

  1. 内部に湯水を溜める貯湯部と、貯湯部の湯水を燃焼加熱する燃焼手段と、貯湯部内の湯水の温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段の検出温度に関する情報に基づいて燃焼手段を制御する燃焼制御手段を備えた貯湯式給湯において、過去及び現在の温度検出手段の検出値に基づいて現在の温度検出手段の検出値に対して微分演算による数値を加えて制御値を演算し、燃焼制御手段は、制御値に基づいてON・OFFの切り替え基準値を補正し、
    燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされないことを特徴とする貯湯式給湯器。
  2. 内部に湯水を溜める貯湯部と、貯湯部の湯水を燃焼加熱する燃焼手段と、貯湯部内の湯水の温度を検出する温度検出手段を有し、当該温度検出手段の検出温度に関する情報に基づいて燃焼手段を点火・消火させる燃焼制御手段を備えた貯湯式給湯において、過去及び現在の温度検出手段の検出値に基づいて現在の温度検出手段の検出値に対して微分演算による数値を加えて制御値を演算し、燃焼制御手段は、制御値に基づいて点火・消火が行われる温度を補正し、
    燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段に点火された後または燃焼手段が点火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は消火又は点火準備の解消がなされないことを特徴とする貯湯式給湯器。
  3. 温度検出手段の検出値をサンプリングすると共に当該サンプリングした検出値を平均し、当該平均値を使用して制御値を演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の貯湯式給湯器。
  4. 燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、点火される際の温度と消火される温度が異なることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器。
  5. 燃焼制御手段は燃焼手段を点火・消火させる機能を備え、燃焼手段が消火した後または燃焼手段が消火準備を開始した後、所定の時間が経過するまでの間は点火又は消火準備の解消がなされないことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器。
  6. 温度検知手段の取付け位置は、貯湯部に湯水を満水にしたときの湯水の最下部の位置から最上部の位置までの高さをHとし、貯湯部に湯水を満水にしたときの湯水の最下部の位置から最上部の位置までの中心高さを中心に0.3Hの範囲であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器。
  7. 貯湯部は入水口及び出湯口を有し、温度検出手段よりも出湯口に近い部位における貯湯部内の湯水の湯温を検出する第二温度検出手段を有し、第二温度検出手段が所定の温度を検出すると所定の異常時動作が開始されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の貯湯式給湯器。
JP2001304299A 2001-09-28 2001-09-28 貯湯式給湯器 Expired - Fee Related JP4716075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304299A JP4716075B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 貯湯式給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001304299A JP4716075B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 貯湯式給湯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003106670A JP2003106670A (ja) 2003-04-09
JP4716075B2 true JP4716075B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=19124242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001304299A Expired - Fee Related JP4716075B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 貯湯式給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4716075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102602A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社コロナ 貯湯式給湯装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0566057A (ja) * 1991-09-05 1993-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 給湯機の制御装置
JPH05240505A (ja) * 1992-02-28 1993-09-17 Nippon Yupuro Kk 間欠燃焼型貯湯式給湯機
JPH08100950A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Noritz Corp 貯湯式給湯装置
JPH08303857A (ja) * 1995-05-11 1996-11-22 Paloma Ind Ltd 液体加熱器
JPH09229479A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Noritz Corp 給湯器の貯湯温度センサ故障検出装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0566057A (ja) * 1991-09-05 1993-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 給湯機の制御装置
JPH05240505A (ja) * 1992-02-28 1993-09-17 Nippon Yupuro Kk 間欠燃焼型貯湯式給湯機
JPH08100950A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Noritz Corp 貯湯式給湯装置
JPH08303857A (ja) * 1995-05-11 1996-11-22 Paloma Ind Ltd 液体加熱器
JPH09229479A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Noritz Corp 給湯器の貯湯温度センサ故障検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003106670A (ja) 2003-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9132302B2 (en) Device and method for cooktop fire mitigation
DK170432B1 (da) Fremgangsmåde til overvågning og sikkerhedsmæssig standsning af driften af skorstensløse ovne, især petroleumsovne, og en sikkerhedsindretning til u døvelse ad fremgangsmåden
GB2254945A (en) Thermoelectric sensor for a gas burner
JP4730578B2 (ja) 貯湯式給湯器
JP4716075B2 (ja) 貯湯式給湯器
JP6722542B2 (ja) 加熱調理器
JP5889105B2 (ja) ガスコンロ及びその温度検出機構
JP4102339B2 (ja) 燃焼装置
US9939175B2 (en) Flue damper control algorithm for standing pilot type fuel-fired water heater
JP5819111B2 (ja) 燃焼装置
JP2009030907A (ja) 燃焼装置、湯水暖房熱源機
KR101938569B1 (ko) 보일러의 배기연도 이탈검지 및 연소제어방법
US20180363950A1 (en) Thermistor system for temperature measurement in a gas water heater combustion chamber
US20180363949A1 (en) Safety system for a gas fueled water heater
JP5086707B2 (ja) グリル装置
KR100294416B1 (ko) 가스보일러의난방출탕수와난방환수의온도를이용한난방작동시연소제어방법
JP7165593B2 (ja) 燃焼装置
JP2001065869A (ja) 消し忘れ防止機能を有するコンロ
JP3476594B2 (ja) 給湯器
KR101906220B1 (ko) 보일러의 배기가스온도 제어방법
JP5204190B2 (ja) 調理装置
JP2975531B2 (ja) 燃焼装置
JP2945580B2 (ja) 燃焼機器の不完全燃焼検出装置
JP2004121270A (ja) グリル装置
JP5480506B2 (ja) 燃焼制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees