JP4716002B2 - 成形品取出装置 - Google Patents

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本発明は、成形品取出装置に関し、特に、プレス機によりプレス成形して成形品を取り出す際、プレス機のプレス速度を速めても、容易に成形品をプレス機外に搬出可能な成形品取出装置に関するものである。
一般的に、プレス機によってプレス成形された成形品を取り出す方法としては、プレス成形後、プレス機内に残された成形品を、プレス機の固定ラムと昇降ラムとの間を進退運動する取り出しアーム先端に固定されたマグネットで吸着して、プレス機外に搬出する方法やエアブローでプレス機から吹き飛ばして搬出する方法等が採用されている。
しかしながら、昇降ラムの昇降ストローク量を極力小さくして、プレス機のプレス速度を速める場合、上述したマグネットの吸着による成形品の搬出方法では、プレス機のプレス速度に対応して、取り出しアームの進退速度を速める必要があるが、取り出しアームの進退速度を速めてしまうと、取り出しアーム先端のマグネットに成形品が確実に吸着されず、成形品が昇降ラムの下型上に残ってしまい、成形品を押し潰してしまう虞があった。さらに、このマグネットの吸着による成形品の搬出方法では、マグネットにより金型が磁化していまい、プレス成形後に発生するバリが金型に付着して、次に、プレス成形された成形品に、バリの噛み込みによる傷をつける虞があった。
また、上述したエアブローによる搬出方法では、一回のプレス動作で複数個プレス成形された各成形品を同時に分別して取り出すことが困難であった。
そこで、プレス成形後の成形品を取り出す装置として特許文献1には、プレス機械の被加工物取出装置が開示されている。
すなわち、この特許文献1に開示されたプレス機械の被加工物取出装置は、昇降ラムの型上の被加工物を引っ掛けて被加工物を引き摺り出す被加工物引き摺りヘッドと、被加工物引き摺りヘッドを固定ラムと昇降ラムとのラム空間とその外部との間を運動させる前後運動と被加工物引き摺りヘッドをラム空間内で昇降ラム上の被加工物の上方と被加工物を引っ掛けるように昇降ラムの型上又はそれに近い位置との間を昇降する昇降運動をさせるヘッド駆動手段とを備えている。そして、このプレス機械の被加工物取出装置は、プレス成形されたリング状製品及びスクラップが昇降ラム上の型上に残されると、被加工物引き摺りヘッドをリング状製品及びスクラップの上方をラム空間に向けて、リング状製品及びスクラップを引っ掛ける位置までヘッド駆動手段によって前進運動させて、被加工物引き摺りヘッドをヘッド駆動手段によりリング状製品及びスクラップを引っ掛ける位置まで下降させると共に、被加工物引き摺りヘッドをヘッド駆動手段によって後退運動させて、リング状製品及びスクラップをプレス機械から引き摺り出して、それぞれを搬送手段により所定の位置に導く構成となっている。
特公平7−12499号公報
しかしながら、上述した特許文献1の発明では、ヘッド駆動手段の構成である、被加工物引き摺りヘッドを前後運動させる前後運動駆動源と、被加工物引き摺りヘッドを昇降運動させる昇降運動駆動源とをプレス機とは別途に設けているために、構造が相当複雑になり、コストアップの要因となる。
また、プレス機の昇降ラムのストローク量を小さくして、プレス速度を速くした場合に、前後運動駆動源及び昇降運動駆動源もプレス速度に対応してその速度を速める必要があるために、その容量を大きくする必要があり、装置自体が大型化してしまう等、更なる問題点が生じる虞がある。
さらに、この特許文献1の発明では、リング状製品及びスクラップを引き摺り出す手段として、被加工物引き摺りヘッドを採用しており、この被加工物引き摺りヘッドでは、例えば、複数の成形品を同時にプレス成形して、各成形品を分別して取り出す際、各成形品をプレス機外に案内する案内面を各成形品に対応して複数備え、さらには、各成形品を対応する各案内面へ導くための手段を備える必要があり、構造が相当複雑化する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、プレス機のプレス速度が速くした場合でも、構造が複雑化することなく、プレス成形後の成形品を確実に外部に取り出すことのできる成形品取出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した成形品取出装置の発明は、一方の型が取り付けられる固定ラムと、他方の型が取り付けられ、昇降自在な昇降ラムとから構成されるプレス機により被成形材をプレス成形した後、前記プレス機内に残された成形品を取り出すための成形品取出装置において、該成形品取出装置は、前記プレス機内に残された前記成形品を前記プレス機外に搬出させる搬送通路を有する搬送手段と、該搬送手段を前記昇降ラムの昇降運動に連動して前記一方の型と前記他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動させる駆動手段と、前記プレス機内に残された前記成形品を前記搬送手段の前記搬送通路内に導入させると共に、その内部を搬送させて、前記プレス機外に搬出させる成形品回収手段とを備え、前記駆動手段は、一端が前記搬送手段に回動自在に連結されると共に、他端が前記固定ラムに回動自在に連結される第1連結アームと、一端が前記第1連結アームに回動自在で、且つ該第1連結アームの軸方向に沿ってスライド自在に連結されると共に、他端が前記昇降ラムに回動自在に連結される第2連結アームとから構成され、前記昇降ラムの前記搬送手段が配置される面からブロック体が突設され、該ブロック体上のレールに、前記搬送手段に固定されるスライドコマがスライド自在に備えられ、前記第1連結アームの一端は前記スライドコマに回動自在に連結されることを特徴とするものである。
請求項に記載した成形品取出装置の発明は、請求項に記載した発明において、前記搬送手段は、前記搬送通路として構成される直線状通路が複数並設されると共に、各直線状通路の一端に、プレス成形後の前記成形品が配される側の型上を臨む開口部を設け、前記一方の型と前記他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動するノズル部と、該ノズル部の各直線状通路に連通されると共に、前記プレス機外に配置される各成形品回収箱内に挿入されて、前記搬送通路として構成される複数のフレキシブルホースとからなり、前記ノズル部の各直線状通路の他端は、前記各フレキブルホースの一端に、前記ノズル部の進退距離が吸収されるように連結されることを特徴とするものである。
請求項に記載した成形品取出装置の発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記成形品回収手段は、前記搬送手段の前記搬送通路に連通すると共に、前記プレス機内に残された前記成形品を前記搬送通路内に吸引して、その内部を搬送させる吸引装置と、プレス成形後の前記成形品が配される側の型近傍に備えられ、前記成形品を前記搬送通路内に空気圧で圧送して、その内部を搬送させる圧送装置とから構成されることを特徴とするものである。
従って、請求項1に記載した成形品取出装置の発明では、プレス機によって被成形材がプレス成形された後、プレス機内に残された成形品は、固定ラムに取り付けられた一方の型と昇降ラムに取り付けられた他方の型との間の空間に前進した搬送手段の搬送通路内に導入されると共に搬送通路内を搬送されて、プレス機外に搬出される。また、昇降ラムの昇降運動に伴って、第1連結アーム及び第2連結アームが起立又は倒伏方向に回動することにより、搬送手段が一方の型と他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動される。
請求項に記載した成形品取出装置の発明では、プレス機の一回のプレス動作で複数個プレス成形された成形品が、一方の型と他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動するノズル部に設けた複数の直線状通路内に、各開口部から分別されて導入されると共に、それぞれ分別されてノズル部の各直線状通路内に導入された各成形品は、各フレキシブルホース内を通過して、プレス機外に配置された各成形品回収箱に分別されて搬出される。また、ノズル部の各直線状通路の他端は、各フレキシブルホースの一端に、ノズル部の進退距離が吸収されるように連結されているので、昇降ラムの昇降運動に連動してノズル部が進退運動しても、各フレキブルホースがノズル部の進退方向に大きく揺れることがない。
請求項に記載した成形品取出装置の発明では、プレス機内に残された成形品は、吸引装置及び圧送装置により、搬送手段の搬送通路内に導入されると共に、その内部を搬送されて、プレス機外に搬出される。
本発明によれば、プレス機のプレス速度が速くした場合でも、構造を複雑化することなく、プレス成形後の成形品を確実に外部に取り出すことのできる成形品取出装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図7に基いて詳細に説明する。
まず、プレス機1を、図1〜図3に基づいて説明する。
プレス機1は、図1及び図3に示すように、被成形材8からプレス成形された成形品8aが、その全周面が滑らかできれいなせん断面に形成されるように、ファインブランキングプレスが使用されている。このプレス機1は、図1に示すように、下面に上型(一方の型)5が取り付けられ、上方に位置する固定ラム3と、上面に下型(他方の型)6が取り付けられ、下方に位置する昇降自在な昇降ラム4とから構成されており、この上型5と下型6との間には、昇降ラム4と同様に昇降して、被成形材8がプレス成形される際には、停止して被成形材8を上方から押える被成形材押え7が配置されている。
図1に示すように、上型5と下型6との間で、被成形材押え7の下面に近接した位置に、プレス成形される被成形材8が配置される。この被成形材8はコイル状に巻かれた状態から伸ばされ、被成形材供給装置である一対の供給ローラ(図示略)間に挟持されており、この被成形材8は、これら一対の供給ローラを所定方向に回転させることにより、プレス機1の上型5と下型6との間を、図1の紙面方向に移動されるようになる。
また、上型5と下型6との間には、その両端部にガイド棒9、9が立設されている。
上型5には、図1に示すように、ガイド棒9、9間の略中央部の下面から、成形品8aの外形を有するパンチ部10が下方に延設されている。このパンチ部10は、被成形材押え7内を挿通することで、左右方向の振れが規制されるようになっている。
下型6には、その上面に、昇降ラム4及び被成形材押え7の上昇に伴って、相対的に被成形材押え7の下面から突出される上型5のパンチ部10を受け入れる凹部11が形成されている。この凹部11には、被成形材8がプレス成形された後の成形品8aを下型6の上面に突き出すためのエジェクタ12が組み込まれている。
なお、このプレス機1では、一回のプレス動作で、複数(本実施の形態では4個)の成形品8aを同時にプレス成形することが可能となっており、上型5に備えられたパンチ部10及び下型6に備えられた凹部11は、同時にプレス成形される成形品8aの数量に対応して、図1の紙面方向に沿って複数備えられる。
そして、図1〜図3に示すように、このプレス機1が作動されると、昇降ラム4及び被成形材押え7が上昇して、被成形材押え7の下面から相対的に突出した各ポンチ部10により、下型6と被成形材押え7との間に挟み込まれた被成形材8から各成形品8aが打ち抜かれる。その後、昇降ラム4が元の位置に降下すると、打ち抜かれた各成形品8aは、下型6の各凹部11内からエジェクタ12により下型6の上面と略同一平面上に突出される状態となる。
そして、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置2は、図1に示すように、被成形材供給装置により供給された被成形材8をプレス成形して、下型6の上面に残された複数の成形品8aをプレス機1外に搬出させる複数の搬送通路18を有する搬送手段15と、該搬送手段15を昇降ラム4の昇降運動に連動して上型5と下型6との間の空間とその外部との間を進退運動させる駆動手段16と、下型6の上面に残された各成形品8aを搬送手段15の各搬送通路18内にそれぞれ導入させると共に、その内部を搬送させて、プレス機1外に搬出させる成形品回収手段17とを備えている。
搬送手段15は、図1に示すように、上型5と下型6との間の空間とその外部との間を進退運動して、複数の直線状通路21(搬送通路18)を有するノズル部20と、該ノズル部20の各直線状通路21に連通すると共に、プレス機1外に配置される各成形品回収箱22に連通する複数のフレキブルホース23(搬送通路18)とから構成されている。
ノズル部20は、図4及び図5に示すように、所定長さの角筒体からなり、その内部を複数(本実施の形態では3枚)の仕切板27で仕切って区画することにより、直線状で断面略矩形状の開口で貫通される直線状通路21を複数(本実施の形態では4個)並設している。このノズル部20の厚みは、昇降ラム4のストローク量が小さいために、成形品8a(図2参照)の厚みの約2倍程度に設定されている。
また、ノズル部20の各直線状通路21の一端には、図5に示すように、その上壁30が所定長さで開口された開口部25が形成されている。また、図6に示すように、各直線状通路21を形成する上壁30で、開口部25側端部の下面には、開口部25に向って斜め上方に延びる傾斜面26が形成されている。
さらに、図4及び図5に示すように、ノズル部20の他端の下面には、板状固定部材28が各直線状通路21と交差するように固定されて、この板状固定部材28にネジ孔29が各直線状通路21ごとに複数形成されている。
このノズル部20は、プレス機1に装着される時には、図1に示すように、各開口部25が下向きになるように配置されて、上型5と下型6との間の空間に前進された時には、各開口部25が下型6の各凹部11を臨むような配置となる。
フレキブルホース23は、図1に示すように、ノズル部20の各直線状通路21の数に対応して複数(本実施の形態では4本)備えられ、その一端には、円形状管部材35が固定されると共に、その他端は、プレス機1外に複数配置される成形品回収箱22内に挿入されている。
また、ノズル部20の他端と各フレキブルホース23の一端とは、図7に示す連結部材36で連結されている。この連結部材36は、図7に示すように、ノズル部20を形成する壁部の外面を覆うような断面略矩形状の開口部39を有する有底角筒部37と、この有底角筒部37の底部41から長手方向に沿って複数(本実施の形態では4個)突設されると共に開口部39と連通する円形状の管部38とから構成されている。これらの管部38は、フレキシブルホース23の一端に固定された円形状管部材35内をスライド自在となるように、その外径が設定されている。
そして、図1、図4及び図7に示すように、連結部材36の有底角筒部37の開口部39に、ノズル部20の他端が板状固定部材29と共に挿入されると共に、有底角筒部37に複数設けられた挿通孔40及び板状固定部材29に複数設けられたネジ孔29にボルトが挿通されてそれぞれが固定される。
一方、図1及び図7に示すように、連結部材36の各管部38は、各フレキブルホース23の一端に固定された各円形状管部材35内に、ノズル部20の進退方向にスライド自在に嵌入されて、ノズル部20の各直線状通路21と各フレキブルホース23とが連結部材36を介して連通される。
このように、ノズル部20の他端と各フレキブルホース23の一端とが連結されることにより、ノズル部20が上型5と下型6との間の空間とその外部との間を進退運動する際に、その進退距離は各フレキブルホース23の一端に固定された各円形状管部材35内で吸収されるので、ノズル部20の進退運動によって、各フレキシブルホース23がノズル部20の進退方向に大きく揺れることはない。
なお、ノズル部20の他端に固定された連結部材36の各管部38と、各フレキブルホース23の一端に固定された各円形状管部材35とを、伸縮自在の部材を介して連結することにより、ノズル部20の進退距離を吸収するようにしてもよい。
駆動手段16は、図1に示すように、一端がノズル部20の下面の図1の紙面方向両端に固定された各スライドコマ45に回動自在に連結されると共に、他端が固定ラム3のノズル部20が配置される側の面で、図1の紙面方向両端に回動自在に連結される一対の第1連結アーム46と、一端が各第1連結アーム46に回動自在で、且つ各第1連結アーム46の軸方向に沿ってスライド自在に連結されると共に、他端が昇降ラム4のノズル部20が配置される側の面で、図1の紙面方向両端に回動自在に連結される一対の第2連結アーム47とから構成されている。
また、昇降ラム4のノズル部20が配置される側の面で、図1の紙面方向両端には、一対のブロック体48が突設されている。これら各ブロック体48は長方体からなり、長手方向の長さは、ノズル部20の進退距離よりも長く設定されている。また、各ブロック体48の上面には各レール49が形成されており、これら各レール49に各スライドコマ45がスライド自在に係合されている。
なお、以上説明した第1連結アーム46、第2連結アーム47、スライドコマ49及びブロック体48は、それぞれ一対備えられているが、図1〜図3では片方だけが図示されている。
そして、この駆動手段16は、昇降ラム4の昇降運動に伴って、各第1連結アーム46及び各第2連結アーム47が起立又は倒伏方向に回動されて、各スライドコマ45が各ブロック体48のレール49上を図1の左右方向にスライドすることで、ノズル部20の各開口部25を上型5と下型6との間の空間とその外部との間で進退運動させるようにしている。
このように、駆動手段16は、モータ等の駆動源は有しておらず、プレス機1の昇降ラム4の昇降運動を、ノズル部20を進退運動に変換させるものである。
なお、図1に示す待機状態において、各第1連結アーム46は、固定ラム3との固定部46aからプレス機1と離間する方向に斜め下方に傾斜して配置されており、各第2連結アーム47も、昇降ラム4との固定部47aからプレス機1と離間する方向に斜め上方に傾斜して配置されているが、これら第1連結アーム46及び第2連結アーム47の傾斜角度及びそれぞれの長さは、昇降ラム4のストローク量に基いて、ノズル部20の各開口部25が上型5と下型6との間の空間とその外部との間を進退可能なように設定される。
また、図1に示すように、プレス機1の外部には、各フレキブルホース23の他端が挿入される成形品回収箱22が複数配置されている。これら各成形品回収箱22は、上面が開放されると共に、空気が内部を通過できるように、その側壁及び底壁が網目状に形成されている。また、これら各成形品回収箱22は、各箱状部材50内に設置されており、各箱状部材50に各フレキシブルホース23の他端が挿通されると共に、各箱状部材50に各吸引管部材51を介して各吸引装置52が連通されている。
さらに、図1に示すように、プレス機1の昇降ラム4上の下型6の側部には、下型6の上面から若干上方を、ノズル部20側に向って略水平方向に空気を吹きつける圧送装置53が配置されている。
これら各吸引装置52及び圧送装置53が、下型6の上面に残された各成形品8aをノズル部20の各直線状通路21内にそれぞれ導入させると共に、その内部を搬送させてプレス機1外に搬出させる成形品回収手段17に相当するものである。
次に、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置2の動作を、図1〜図3に基いて説明する。
まず、図1に示すように、プレス機1の上型5と下型6との間には、空間が形成されており、この空間内に配された被成形材押え7の下面に近接した位置に、被成形材供給装置より供給された被成形材8が配置される。また、この被成形材8の下方には、ノズル部20の各直線状通路21の一端に設けた各開口部25が下向きになるようにして、且つ、その各開口部25が下型6の各凹部11を臨むように配置される。この状態が待機状態となる。
次に、プレス機1を作動させると、図2に示すように、昇降ラム4が上昇すると同時に、被成形材押え7が上型5の下面に近接した位置まで上昇する。
すると、昇降ラム4と共に各ブロック体48が上昇して、各第2連結アーム47が、昇降ラム4との固定部47aを中心にプレス機1から離間する方向に回動されると共に、各第1連結アーム46との固定部47bが第1連結アーム46の軸方向に沿って各スライドコマ45側にスライドする。
これと同時に、各第1連結アーム46は、固定ラム3との固定部46aを中心にプレス機1から離間する方向に回動されて、各第1連結アーム46の一端に固定された各スライドコマ45が各ブロック体48のレール49上をプレス機1から離間する方向にスライドし、ノズル部20の各開口部25が、上型5と下型6との間の空間からその外部に後退する。
この動作の際には、ノズル部20の他端に固定された連結部材36の各管部38は、各フレキブルホース23の一端に固定された各円形状管部材35内にスライド自在に嵌入されているために、ノズル部20の後退距離は、各円形状管部材35内で吸収され、各フレキシブルホース23がノズル部20の進退方向に大きく揺れることはない。
また、プレス機1では、被成形材押え7が上型5の下面に近接した位置で停止された状態であり、被成形材押え7の下面からは、上型5の各ポンチ部10が相対的に突出するようになる。その後、さらなる昇降ラム4の上昇によって、被成形材8は下型6によって押し上げられると共に、被成形材押え7との間で挟持されつつ、各ポンチ部10により各成形品8aが打ち抜かれる。この打ち抜かれた各成形品8aは、下型6に設けた各凹部11内に配置される。この状態が被成形材8が各ポンチ部10で打ち抜かれた瞬間の状態である。
次に、図3に示すように、昇降ラム4及び各ブロック体48が元の位置まで降下すると、各第2連結アーム47が、昇降ラム4との固定部47aを中心にプレス機1に近接する方向に回動されると共に、各第1連結アーム46との固定部47bが各第1連結アーム46の軸方向に沿って固定ラム3側にスライドする。
これと同時に、各第1連結アーム46が、固定ラム3との固定部46aを中心にプレス機1に近接する方向に回動されて、各第1連結アーム46の一端が固定された各スライドコマ45がプレス機1に近接する方向にブロック体48上のレール49をスライドすると共に、ノズル部20が上型5と下型6との間の空間に前進して、ノズル部20の各開口部25が下型6の各凹部11を臨むように配置された状態で停止する。
そして、図3に示すように、下型6の各凹部11内に配置されていた各成形品8aは、エジェクタ12により下型6の上面と略同一面上に突出された状態となっているために、これら各成形品8aは、各吸引装置52及び圧送装置53により、ノズル部20の各開口部25から各傾斜面26に沿って各直線状通路21に導入される。
さらに、ノズル部20の各直線状通路21に導入された各成形品8aは、主に、各吸引装置52によって、各フレキブルホース23内を、各成形品回収箱22まで搬送されて、プレス機1外に搬出される。そこで、圧送装置53は、その空気圧によって下型6の上面に残されたバリ等を外部に吹き飛ばす機能も有している。
その後、被成形材押え7の下面に近接して配置された状態のスクラップ8bは、被成形材供給装置により図3の紙面方向に搬送されると共に、新しい被成形材8が、被成形材押え7の下面に近接した位置に供給されて、再びプレス機1が作動して、上述した動作が再現される。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置2は、特に、プレス機1の昇降ラム4の昇降運動を、ノズル部20の各直線状通路21に設けた各開口部25を上型5と下型6との間の空間とその外部との間を進退させる進退運動に変換させる、駆動手段16である各第1連結アーム46及び各第2連結アーム47を備えているので、昇降ラム4のストローク量を小さくして、プレス速度が速くなった場合でも、ノズル部20が昇降ラム4の昇降運動に対応しながら進退運動するために、下型6の上面に残された各成形品8aを、確実にノズル部20の各直線状通路21から、各フレキブルホース23を介して各成形品回収箱22に搬出させることができる。
また、ノズル部20を駆動させる駆動手段16は、モータ等による駆動源を有する構成ではないので、プレス速度を速くした場合でも、構造が複雑化することはない。
さらに、ノズル部20は、直線状通路21を複数並設されて構成されており、これら各直線状通路21が各フレキブルホース23を介して各成形品回収箱22に連通されているので、一回のプレス動作で複数プレス成形される各成形品8aを、分別して各成形品回収箱22に搬出させることができる。
しかも、下型6の近傍に備えられた圧送装置53は、各成形品8aをノズル部20の各直線状通路21内に導入させる機能に加え、下型6の上面に残されたバリ等を吹き飛ばす機能も備えているので、次に、プレス成形された成形品8aにバリ等が噛み込むことはない。
なお、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置2では、成形品回収手段17は、各吸引装置52と圧送装置53とから構成されることを説明したが、各吸引装置52が、各成形品8aを各成形品回収箱22まで吸引して搬出させると共に、下型6の上面に残されたバリ等も吸引できる吸引力を有していれば、必ずしも、圧送装置53を設ける必要はない。
図1は、プレス機が作動される前の待機状態で、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置のノズル部がプレス機内に前進した状態を示す側面図である。 図2は、プレス機が作動して被成形材をプレス成形した瞬間で、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置のノズル部がプレス機外に後退した状態を示す側面図である。 図3は、プレス機が元の位置に戻り、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置のノズル部がプレス機内に前進して成形品を搬出する状態を示す側面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る成形品取出装置の構成部材であるノズル部の平面図である。 図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。 図6は、図5のB部を拡大して示した図である。 図7は、ノズル部と各フレキブルホースとを連結する連結部材を示し、(a)は上面図で、(b)は側面図である。
符号の説明
1 プレス機、2 成形品取出装置、3 固定ラム、4 昇降ラム、5 上型(一方の型)、6 下型(他方の型)、7 被成形材押え、8 被成形材、8a 成形品、10 パンチ部、11 凹部、15 搬送手段、16 駆動手段、17 成形品回収手段、18 搬送通路、20 ノズル部、21 直線状通路、22 成形品回収箱、23 フレキシブルホース、25 開口部、35 円形状管部材、36 連結部材、38 管部、46 第1連結アーム、47 第2連結アーム、52 吸引装置、53 圧送装置

Claims (3)

  1. 一方の型が取り付けられる固定ラムと、他方の型が取り付けられ、昇降自在な昇降ラムとから構成されるプレス機により被成形材をプレス成形した後、前記プレス機内に残された成形品を取り出すための成形品取出装置において、
    該成形品取出装置は、前記プレス機内に残された前記成形品を前記プレス機外に搬出させる搬送通路を有する搬送手段と、
    該搬送手段を前記昇降ラムの昇降運動に連動して前記一方の型と前記他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動させる駆動手段と、
    前記プレス機内に残された前記成形品を前記搬送手段の前記搬送通路内に導入させると共に、その内部を搬送させて、前記プレス機外に搬出させる成形品回収手段とを備え、
    前記駆動手段は、一端が前記搬送手段に回動自在に連結されると共に、他端が前記固定ラムに回動自在に連結される第1連結アームと、一端が前記第1連結アームに回動自在で、且つ該第1連結アームの軸方向に沿ってスライド自在に連結されると共に、他端が前記昇降ラムに回動自在に連結される第2連結アームとから構成され、
    前記昇降ラムの前記搬送手段が配置される面からブロック体が突設され、該ブロック体上のレールに、前記搬送手段に固定されるスライドコマがスライド自在に備えられ、前記第1連結アームの一端は前記スライドコマに回動自在に連結されることを特徴とする成形品取出装置。
  2. 前記搬送手段は、前記搬送通路として構成される直線状通路が複数並設されると共に、各直線状通路の一端に、プレス成形後の前記成形品が配される側の型上を臨む開口部を設け、前記一方の型と前記他方の型との間の空間とその外部との間を進退運動するノズル部と、該ノズル部の各直線状通路に連通されると共に、前記プレス機外に配置される各成形品回収箱内に挿入されて、前記搬送通路として構成される複数のフレキシブルホースとからなり、前記ノズル部の各直線状通路の他端は、前記各フレキブルホースの一端に、前記ノズル部の進退距離が吸収されるように連結されることを特徴とする請求項に記載の成形品取出装置。
  3. 前記成形品回収手段は、前記搬送手段の前記搬送通路に連通すると共に、前記プレス機内に残された前記成形品を前記搬送通路内に吸引して、その内部を搬送させる吸引装置と、プレス成形後の前記成形品が配される側の型近傍に備えられ、前記成形品を前記搬送通路内に空気圧で圧送して、その内部を搬送させる圧送装置とから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の成形品取出装置。
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