JP4714007B2 - 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents
静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4714007B2 JP4714007B2 JP2005332628A JP2005332628A JP4714007B2 JP 4714007 B2 JP4714007 B2 JP 4714007B2 JP 2005332628 A JP2005332628 A JP 2005332628A JP 2005332628 A JP2005332628 A JP 2005332628A JP 4714007 B2 JP4714007 B2 JP 4714007B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- image
- developing
- iron oxide
- black
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
る。
<黒色酸化鉄化合物>
静電荷像現像用トナーにおいて、黒色着色剤として黒色酸化鉄化合物を用いることで、導電性付与効果の高いカーボンブラックの含有量を低減、あるいはゼロにすることができる。
その結果、トナーの低抵抗化や電荷保持能力の低下により、帯電性の低下や逆帯電トナーや弱帯電トナーの存在量が多くなることによっておこる、非画像部の地肌汚れやトナー飛散の発生という問題が生じにくくなる。
特に、L*値が15以下、a*及びb*がいずれも−1.0〜1.0の範囲内にあるものが、充分な着色度を得やすくより好ましい。
この化合物の構造としては、Fe2O3−FeTiO3固溶体を含有する多結晶粒子粉末であることが、黒色でありかつ非磁性であるという点から好ましい。この化合物中のチタン化合物の量は、チタン成分をTi原子換算でFe原子に対して10〜45重量の範囲が好ましい。10重量%未満の場合には、得られる黒色顔料粒子粉末の磁化値が大きくなる。45重量%を超える場合には非磁性の黒色顔料粒子粉末が得られるが、TiO2の生成量が多くなるためL*値が高くなる。
波長分散型蛍光X線分析方法は、理学電機製RIX3000を使用し、分光結晶LiF、出力50kV、電流50mA、ターゲットRh、測定範囲30mmΦ、の条件にて、試料を32mmΦのアルミリングに加圧成型して測定を行う。
さらに、トナー中での分散性の観点から1.5〜30m2/gの範囲にあることがより好ましい。80m2/gを超える場合には、含有量によるが、金属材料がフィラーとして作用し、低温定着性に寄与しにくい。1.3m2/g未満の場合には、着色性が不充分となる。
上記のBET値比表面積は、窒素吸着法の多点法で測定され、具体的にはユアサアイオニクス(株)製高速比表面積・細孔分布測定装置NOVA1200多点法で測定される。
条件的には
吸着ガス:チッソガス(99.995以上)
冷媒:液体チッソ
使用セル:9mmペレットショート(大)
前処理条件:30℃12時間(真空排気)
測定ポイント:相対圧力(P/PO)=0.1〜0.3の3ポイント
で測定される。
この範囲の金属材料を使用することにより、トナーの真比重を適度に高くし、トナーとキャリアとの撹拌において比重差を小さくすることができ、トナーとキャリアの撹拌効率に優れる。
測定においては、約5gの試料を小数点4桁gまで精評し、当該測定器を用いて2気圧条件下で真容積を求め、試料重量を真容積で除することで真比重を求める。
含有量を15重量%未満とすると、トナーの着色度が不足してしまい、他方、35重量%を超えると、樹脂成分の不足による低温定着性の悪化、黒色金属材料の凝集によるトナー体積固有抵抗の低下とこれに起因するトナー帯電不良、地汚れ、トナー飛散が顕著に現われるようになる。
黒色酸化鉄化合物をカーボンテープに採取し、Pt−Pdをコーティングし、その後、日立走査型電子顕微鏡H−9000等による電子顕微鏡を使用し、加速電圧10kvにて15000倍に拡大したSEM像を撮影する。
この画像を(株)ニレコ社製ルーゼックス画像解析装置にとりこみ、50個以上の黒色酸化鉄化合物の写真から平均1次粒子径を算出する。
粒子表面をチタン化合物で被覆したマグネタイト粒子粉末を原料として用いる場合には、磁化値が小さい粒子が得られやすく非磁性という点から好ましい方法である。
黒色染顔料としては、鉄黒、アニリンブラック、グラファイト、フラーレン等が、青色染顔料としてはコバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明で使用する重合性単量体としては、ビニル基を有する単量体が好ましい。重合性単量体の具体例としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル単量体類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の不飽和(メタ)アクリル酸エステル類;アクリル酸、メタクリル酸などのアクリル酸類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のエチレン性不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、メチルイソプロオペニルケトン等のビニルケトン類;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン等の含窒素ビニル化合物;ブタジエン、イソプレン等の共役ジオレフィン類等を挙げることができる。これらの重合性単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。なお、単量体中には、重合禁止剤を共存させてもさせなくてもよい。
分子量調整剤としては、例えば、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタンなどのメルカプタン類;四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類を例示することができる。これらの分子量調整剤は、重合開始前、あるいは、重合の途中で反応系に添加することができる。上記分子量調整剤は、重合性単量体100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部用いる。
帯電制御剤として、各種の正帯電性又は負帯電性の帯電制御剤を用いることが可能である。例えば、カルボキシル基または含窒素基を有する有機化合物の金属錯体、含金属染料、ニグロシン等が挙げられる。より具体的には、スピロンブラックTRH(保土ヶ谷化学社製)、T−77(保土ヶ谷化学社製)、ボントロンS−34(オリエント化学社製)ボントロンE−84(オリエント化学社製)、ボントロンN−01(オリエント化学社製 )、コピーブルー−PR(ヘキスト社製)等の帯電制御剤及び/又は4級アンモニウム(塩)基含有共重合体、スルホン酸(塩)基含有共重合体等の帯電制御樹脂を用いることができる。上記帯電制御剤は、重合性単量体100重量部に対して、0.01〜10重量部用いることが好ましく、より好ましくは0.03〜8重量部である。
本発明に用いる重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス−2−メチル−N−1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチルプロピオアミド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等のアゾ化合物;メチルエチルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、アセチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート等の過酸化物類などを例示することができる。また、これら重合開始剤と還元剤とを組み合わせたレドックス開始剤を挙げることができる。このうち、使用される重合性単量体に可溶な油溶性の開始剤を選択することが好ましく、必要に応じて水溶性の開始剤をこれと併用することもできる。上記重合開始剤の使用量は、重合性単量体100重量部に対して、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜15重量部、さらに好ましくは0.5〜10重量部である。
本発明で必要に応じて使用される離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリブチレンなどの低分子量ポリオレフィンワックス類や分子末端酸化低分子量ポリプロピレン、分子末端をエポキシ基に置換した低分子量末端変性ポリプロピレン及びこれらと低分子量ポリエチレンのブロックポリマー、分子末端酸化低分子量ポリエチレン、分子末端をエポキシ基に置換した低分子量ポリエチレン及びこれらと低分子量ポリプロピレンのブロックポリマーなどの末端変性ポリオレフィンワックス類;キャンデリラ、カルナウバ、ライス、木ロウ、ホホバなどの植物系天然ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタムなどの石油系ワックス及びその変性ワックス;モンタン、セレシン、オゾケライト等の鉱物系ワックス;フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワックス;ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラパルミテートなどの多官能エステル化合物など1種あるいは2種以上が例示される。
本発明に用いられる分散剤としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩;炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩;リン酸カルシウムなどのリン酸塩;酸化アルミニウム、酸化チタン等の金属酸化物;などの金属化合物や、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化第二鉄等の金属水酸化物;ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ゼラチン等水溶性高分子;アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を挙げることができる。これらのうち、金属化合物、特に難水溶性の金属水酸化物のコロイドを含有する分散剤は、重合体粒子の粒径分布を狭くすることができ、画像の鮮明性が向上するので好適である。特に架橋性モノマーを共重合させなかった場合には、難水溶性金属水酸化物のコロイドを含有する分散剤が、減圧ストリッピング中の重合体粒子の分散安定性ならびに、トナーの定着性と保存性とを改善するために好適である。
本発明において、懸濁重合は公知の方法を採用すればよい。例えば、重合性単量体、着色剤、分子量調整剤、帯電制御剤、離型剤などの添加剤を含む混合物を、水系分散媒体中に投入、攪拌して液滴粒子を造粒し、必要に応じて重合開始剤存在下、攪拌、昇温して重合するなどの方法によることができる。水系分散媒体中には分散安定剤を含んでいてもよい。こうして得られた重合体粒子の分散液が本発明でいう重合体粒子分散液である。トナー製造に際しては、この後、分散媒体を除去するために脱水、乾燥工程を経る。
本発明で得られた着色粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤としては、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、5nm〜2μmであることが好ましく、特に5nm〜500nmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5.0重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
本発明におけるトナーは、特定の形状と形状分布を有するものであることが重要であり、平均円形度が0.950未満であるものとし、球形からあまりに離れた不定形の形状のトナーでは、満足した転写性やチリのない高画質画像が得られない。
なお、形状の計測方法としては、粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当である。この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値である平均円形度が1.000〜0.960のトナーが、適正な濃度の再現性のある高精細な画像を形成するのに有効であることが確認された。より好ましくは、平均円形度が0.980〜0.960で円形度が0.94未満の粒子が15%以下である。
測定方法は、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。
試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
本発明におけるトナーの体積平均粒径は3〜8μmであり、個数平均粒径との比が1.0〜1.5であることが好ましく、更には1.0〜1.4であることが望ましい。
このような乾式トナーをフルカラー複写機等に適用すると、光沢性に優れた画像形成gが可能となり、更に所定のキャリアと組み合わせた二成分現像剤とした場合においては、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なくなり、現像装置における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
また、一成分現像剤として用いた場合においては、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なくなると共に、現像ローラーへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着が効果的に回避でき、現像装置の長期の使用(撹拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
トナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。
具体的に、コールターカウンターTA−II型を用いて、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)接続し測定する方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。
ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
本発明に係わる体積分布から求めた体積基準の体積平均粒径(Dv)及び個数分布から求めた個数平均粒径(Dn)とその比Dv/Dnを求めた。
本発明のトナーを二成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いればよく、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。
スチレン80部、メチルメタクリレート20部、離型剤(合成ポリオレフィン)2部、金属材料(表1の金属材料1)27部、帯電制御剤(保土ケ谷化学社製T−77)1部、及び重合開始剤としてラウロイルパーオキシド5部を室温のボールミルで分散を行い、均一混合液を得た。次に、上記混合液を、硫酸バリウム4部を微細に分散した純水400部に添加し、次いで、ローターステター型ホモミキサーにより高剪断撹拌を行い、上記混合液を水中に微細化して分散させた。次に、この水分散液を撹拌翼を備えた反応器に入れ、80℃で5時間、撹拌下に重合した。このようにして得られた重合体の分散液を、酸洗、水洗を十分に行った後、分離、乾燥して(トナー1)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料2に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー2)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料3に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー3)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料4に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー4)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料5に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー5)を得た。
実施例1における金属材料1の量を10部に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー6)を得た。
実施例1における金属材料1の量を90部に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー7)を得た。
実施例1における金属材料1をカーボンブラックに変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー8)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料2に変えて、量を14部に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー9)を得た。
実施例1における金属材料1を表1の金属材料2に変えて、量を74部に変える以外は、実施例1と同様の方法により(トナー10)を得た。
得られたトナー100部に疎水性シリカ0.7部と、疎水化酸化チタン0.3部をヘンシェルミキサーにて混合した。この外添剤処理を施したトナー5重量%と、シリコーン樹脂を被覆した平均粒子径が40μmの銅−亜鉛フェライトキャリア95重量%からなる現像剤を調製し、次のような評価項目に従って評価を行った。
評価結果を下記表3に示す。
<評価項目>
(1)低温定着性
リコー製複写機imagioNeo450を用いて、複写紙(TYPE6000<70W>、リコー社製)に付着量が1.0±0.1mg/cm2のベタ画像を作製し、以下の定着条件
定着機線速:180±2mm/秒
定着ニップ幅:10±1mm
で定着ローラーの温度を変化させ、コールドオフセット温度(定着下限温度)を測定した。測定温度によって低温定着性を以下のように5段階で評価した。
5:130℃未満、4:130℃以上140℃未満、3:140℃以上150℃未満、2:150℃以上160℃未満、1:160℃以上
リコー製imagioNeo450を用いて黒ベタ画像を作製し、その画像の任意の6箇所の位置の画像濃度をマクベス濃度計で測定し、ID(画像濃度)の平均値から5レベルを最高評価とする1〜5レベルの5段階評価を行った。なお、上市されているカーボンブラックを用いた黒トナーの画像濃度は2レベルである。
100万枚の画像出力後に白ベタ画像を出力し、その画像の任意の6箇所の位置の画像濃度(ID)をマクベス反射濃度計で測定し、そのIDについて5レベルを最高評価とする1〜5レベルの5段階評価を行った。なお、まったく地肌汚れがない状態は、紙の反射濃度と同等な値であり、IDが大きいほど地肌汚れは悪い結果となる。
100万枚の画像出力後に、複写機内部のトナー飛散の状態について5レベルを最高評価とする1〜5レベルの5段階評価を行った。なお、通常のカーボンブラックを用いている黒トナーは2レベルである。
主走査、副走査方向ともに、600dot/inch、150line/inchの1ドット格子ライン画像を出力し、ライン画像の切れ、かすれを5段階で目視評価した。1レベルが最低評価、5レベルが最高評価である。
評価結果を下記表3に示す。
他方、チタンを含まない金属材料5を用いた比較例1では、低温定着性、画像濃度、地肌汚れについてやや品質低下がみられた。
また、トナー中の金属材料1の含有量が15重量%より少ない比較例2では、画像濃度の低下が認められた。
金属材料1の含有量が35重量%より多い比較例3及びカーボンブラックを用いた比較例4では、ほとんどの評価項目において低評価となった。
金属材料2の含有量が15重量%未満であるトナー9を使用した比較例5では、画像濃度が極めて低くなった。
金属材料2の含有量が35重量%を超えて極めて多いトナー10を使用した比較例6では、ほとんどの評価項目において低評価となった。
Claims (12)
- 少なくとも重合性単量体と黒色着色剤とを含有する重合性単量体組成物を水系分散媒体中で懸濁させ、重合開始剤を用いて重合することにより得られる重合トナーであって、
前記重合性単量体は、スチレンとメチルメタクリレートとを含み、
前記重合開始剤は、ラウロイルパーオキシドを含み、
前記黒色着色剤として、飽和磁化が0.1〜50emu/g、表色系のL*値が9〜15、a*及びb*がいずれも−1.0〜+1.0の範囲にある、チタンを含有する黒色酸化鉄化合物を15〜35重量%含有し、
該黒色酸化鉄化合物は、真比重が4.0〜5.0g/cm 3 であり、
当該静電荷像現像用トナーの円形度が、0.96〜1.00であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 前記黒色酸化鉄化合物が、チタン成分をTi原子換算でFe原子に対して10〜45重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記黒色酸化鉄化合物の比表面積が1.3〜80m2/gであることを特徴とする請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記黒色酸化鉄化合物の平均一次粒径が0.05〜2.0μmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- トナー粒子の体積平均粒径が3〜8μmであり、体積平均粒径/個数平均粒径で表される粒径比が1.0〜1.5であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- 離型剤としてワックスを含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- 帯電制御剤を含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーからなることを特徴とする一成分現像剤。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーとキャリアからなることを特徴とする二成分現像剤。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーが充填されたことを特徴とするトナー容器。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴とする画像形成方法。
- 少なくとも像担持体及び現像手段を具備してなる画像形成装置用プロセスカートリッジにおいて、前記現像手段に請求項8又は9に記載の現像剤が収納されていることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005332628A JP4714007B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-11-17 | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005074396 | 2005-03-16 | ||
JP2005074396 | 2005-03-16 | ||
JP2005332628A JP4714007B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-11-17 | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006293290A JP2006293290A (ja) | 2006-10-26 |
JP4714007B2 true JP4714007B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=37413894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005332628A Expired - Fee Related JP4714007B2 (ja) | 2005-03-16 | 2005-11-17 | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4714007B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008093832A1 (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-07 | Canon Kabushiki Kaisha | シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004245887A (ja) * | 2003-02-10 | 2004-09-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナー及び定着方法 |
JP2004258328A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
JP2004341363A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
JP2005017774A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤、二成分現像方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP2005024775A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
-
2005
- 2005-11-17 JP JP2005332628A patent/JP4714007B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004245887A (ja) * | 2003-02-10 | 2004-09-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナー及び定着方法 |
JP2004258328A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
JP2004341363A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤、画像形成装置およびプロセスカートリッジ |
JP2005017774A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Ricoh Co Ltd | 二成分現像剤、二成分現像方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
JP2005024775A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006293290A (ja) | 2006-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7531279B2 (en) | Toner manufacturing method, toner and developer | |
JP3154088B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP6222120B2 (ja) | 静電潜像現像用二成分現像剤 | |
JPH11311877A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法 | |
WO2010113870A1 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP3090140B1 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法 | |
JP2002182424A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP4161535B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH11153882A (ja) | 磁性トナー及び画像形成方法 | |
JP5200619B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2008096821A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2002139862A (ja) | 静電荷像現像トナー | |
JP3679637B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2008083254A (ja) | トナーおよび画像形成方法 | |
JP2006113616A (ja) | トナー | |
JP4714007B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP3093578B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
US8178270B2 (en) | Toner for development of electrostatic image | |
JP2006235527A (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP2006184638A (ja) | 正帯電性トナー | |
JP2012083639A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2009251525A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP3988380B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー、2成分現像剤、その製造方法 | |
JP4288808B2 (ja) | 静電荷像現像剤、およびその製造方法 | |
JP2001281918A (ja) | トナー及び画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101018 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110325 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |