JP4713265B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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Description

本発明は、釘打ち機や鋲打ち機、或いはピン打ち機のような手持ち式の打ち込み工具に関するものである。
釘打ち機や鋲打ち機のような打ち込み工具は、動力源として圧縮空気を利用した空圧式のものやガスの燃焼圧を利用したものなどがある。このうち、空圧式のものはホースが接続されているため機動性に劣るのに対して、ガス燃焼式のものは機動性に優れると共に、ホースの捌き操作が不要であるため作業性にも優れている利点がある。
どのような駆動原理であっても、打ち込み工具は、ファスナーを打ち出す棒状のロッドを有する駆動機構が内蔵された本体と、ロッドによるファスナーの打ち出しをガイドするように本体の前面に設けたヘッド部と、ロッドの前方にファスナーを1本ずつ供給するマガジンとを備えており、更に、ファスナーを人に向けて発射したり空中に向けて発射したりする空打ちを防止するため、単にトリガーを引いてもロッドが前進しないようにロックする安全装置が付いている。
そして、安全装置は、ワークに押し当てると後退するプローブ(コンタクト部材)を備えており、プローブの後退動によってロックが解除されるようになっている。プローブの後退動によってロックが解除される機構は様々であり、例えば、空圧式の打ち込み工具の場合は、エアーの通路に設けたバルブが開くようになっており、また、ガス燃焼式の打ち込み工具の場合は、スリーブによって燃焼室を閉じたり、燃料ガスの通路に設けたバルブを開いたりしている。
ワークに接触することによって後退するプローブは、例えば特許文献1に記載されているように、安全装置の専用部材として設けられているものと、特許文献2に記載されているように、ファスナー及びロッドの前進動をガイドするインナーガイドを兼用させているものとがある。
特開2005−22069号公報 特開2001−162560号公報
ところで、空圧式の打ち込み工具は機動性に劣ることから安全機能は厳重ではなく、人がプローブを指で摘んで後退させ得る構造であっても特段の規制はなされていない。他方、ガス燃焼式の打ち込み工具の場合は、どこでも自由に持ち運びできるため、わが国では銃刀法の規制対象になっており、人が安全装置のロックを簡単に解除できない構造でない場合は、許可がないと所持できない仕組みになっている。
従って、ユーザーが簡単に購入できるためには、空打ち(空中発射)を阻止できる構造にして規制対象外としなればならず、そこで、本願出願人やグループ会社である日本パワーファスニング株式会社は、安全機能を向上させるための開発に注力してガス燃焼式打ち込み工具の普及に努めており、その構造の一例を特開2004−167649号公報で開示している。
他方、特許文献1は、専用のプローブを設けた場合において安全装置のロックを解除できないようにする具体的構造として、ファスナーとロッドとの通路を有する固定式のノーズにプローブ(コンタクト部材)を僅かしか露出しない状態で装着すると共に、プローブに設けたガイドロッドをノーズに内蔵し、ガイドロッドで可動スリーブを押すようにしている。しかし、この構造では、プローブのガイド構造が複雑になるという問題があった。
本願発明は、ファスナーとロッドとの移動通路を有するインナーガイドをプローブに兼用させている特許文献2に着目し、この特徴を利用することにより、簡単な構造でありながら空打ち防止機能を向上させた打ち込み工具を提供せんとするものである。
本願発明に係る打ち込み工具は、基本構成として、ファスナーを打ち出す棒状のロッドを有する駆動機構が内蔵された本体と、前記本体の前面に設けたヘッド部と、前記ロッドの前方に1本ずつ供給されるファスナーの群を装填するマガジンと、前記ロッドを前進させるトリガーと、前記トリガーを引いても前記ロッドが前進しないようにロックする安全装置とを備えている。
前記ヘッド部は、前記ヘッド部は、内部に前記ファスナー及び前記ロッドの移動通路を有するインナーガイドと、前記インナーガイド外側からライド自在に保持する固定式のアウターガイドとを備えており、前記インナーガイドの先端部は前記アウターガイドの前方に露出している一方、前記安全装置は、前記本体の内部に隠れた状態で後退動する作動部材を備えており、前記インナーガイドがワークに当たって所定寸法だけ後退すると前記作動部材も後退動して安全装置のロックが解除されるようになっている。
そして、前記作動部材は、前記インナーガイドで直接に押されて後退するか、又は、前記インナーガイドの後端部に設けた押圧部材で押されて後退するようになっており、このため、前記インナーガイドの後端又は前記押圧部材が、前記アウターガイドの後ろに突出して前記本体の内部において前記作動部材を押す押動部になっている一方、
前記本体の前面には、前記アウターガイドが取付くと共に前記インナーガイドが貫通したフロントブロックが配置されており、前記インナーガイドの後端又は前記押圧部材である押動部を前記フロントブロックの内側に配置することにより、前記押動部は細い道具を使用しても外から押すことができないように前記本体の内部に隠れており、更に、前記インナーガイドの先端部は人が指で摘んで後退させることができない寸法しか露出しないように前記アウターガイド又は補助部材で覆われている。
本願発明はスライド式のインナーガイドを安全装置のプローブ(コンタクト部材)に兼用したものであるが、インナーガイドで作動部材を押すことでロックを解除するものであるため安全装置の作動機構が簡単になり、しかも、ヘッド部の外側に露出するのはインナーガイドの先端部のみであるため人がインナーガイドをロック解除位置まで後退させることは事実上できず、このため、空中発射を防止する安全機能に優れている。また、インナーガイドと押動部とが隠れていることによってカバーを不要にできるため、ヘッド部をすっきりしたデザインとすることができる利点もある。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で前後・左右・上下といった方向を表示する場合、壁への打ち込み作業を行う作業者を基準にして前後・左右・上下の用語を使用している。
(1).全体の概要
本実施形態は、駆動源としてガスの燃焼圧を利用した工具に適用している。図1は全体の側面図であり、打ち込み工具は、打ち込み用のロッド(ブレード)2を内蔵した本体1と、本体1の前端に設けたヘッド部3と、ヘッド部3及び本体1に重なるマガジン4とを備えている。
本体1は中空状のハウジング5を備えている。本体1はまた、側面視傾斜状のグリップ6を備えており、グリップ6にはトリガー8を設けている。詳細は省略するが、駆動源となるガスボンベ(ガスカートリッジ)は、本体のうちグリップ6の上方の中空部に装填される。
ハウジング5の内部には駆動機構を構成するシリンダ7が配置されており、シリンダ7に、前記したロッド2を備えたピストン9が摺動自在に嵌め込まれている。シリンダ7の後方には燃焼室10が設けられており(燃焼室10は大雑把に表示している)、安全装置を構成する筒状のスリーブ11が後退して燃焼室10を閉じると、燃焼室10に燃料ガスが充填され、トリガー8を引くと点火プラグによってガスに着火し、ピストン9及びロッド2が前進する。燃焼済ガスはシリンダ7及びハウジング5に設けた排気穴から外部に放出される。
詳細は後述するが、スリーブ11が前進した状態では燃焼室10にガスは供給されず、トリガー8を引いてもロッド2は前進しない。すなわち、安全装置のロックが掛かっている。
マガジン4は、縦長のガイド溝12を備えた収納部13と、本体1の前面に重なる取付け部14とを備えている。本体1の前面は側面視で傾斜しており、このため、取付け部14の背面も側面視で傾斜している(いうまでもないが、本体1やマガジン4等の具体的な形態は自由に設計できる。)
収納部13のガイド溝12には、並列配置された多数本のファスナー15を連結具16で連結してなる連結ファスナー17が下方から装填される。収納部13の上端にはシェアブロック18が固定されている。このシェアブロック18もヘッド部3を構成するものである(シェアブロックは下部アウターガイドと呼んでも良い)。
また、マガジン4の収納部13には、連結ファスナー17を上向きに押すためのフォロアー(プッシャー)19を装着している。フォロアー19は図示しないばねで上向き(ヘッド部3の方向)に引っ張られており、また、フォロアー19は、収納部13の前部側面に沿って上向きに延びる上向きストッパー19aを備えている。更に、図示してないが、フォロアー19は、連結ファスナー17を押すために爪を備えている。マガジン4の取付け部14の下端部とグリップ6の下端部とはノブ20を設けたねじで締結されている。
図2のうち(A)は打ち込み工具の前部の側面図、(B)はマガジン4の部分的な斜視図であり、図2(B)に示すように、シェアブロック18にはファスナー15が通過する溝穴21が空いている。
(2).本体の前部の構造
図3は要部の縦断側面図、図4は要部を分離した状態での縦断側面図であり、シリンダ7の前端部には前向きに開口した凹所23が形成されており、この凹所23に、安全装置の一部を構成する金属板製の作動部材24の前端部が配置されている。
作動部材24の前端部はリング状に形成されており、この前端部に、シリンダ7の外側に位置する4股状等の足部24aが一体に形成されている。足部24aが後退することにより、前記したスリーブ11が後退して安全装置のロックが解除される。図面では示していないが、シリンダ7の前部には、作動部材24の足部24aが後退することを許容する切欠き溝が形成されている。
作動部材24はシリンダ7の凹所23に配置したばね25で前向きに付勢されている。また、シリンダ7にはピストン9の前進動を緩衝するためのクッションゴム26を嵌め入れている。図3及び図4に示す符号27はスペーサ、符号28は座金である。
(3).ヘッド部の構造(その1)
次に、既述の図に加えて図5及び図6も参照してヘッド部3の構造を説明する。図5はヘッド部3を構成する部材の分離斜視図、図6は部材の詳細を示す図で、(A)は主要部材の縦断側面図、(B)〜(F)は(A)の断面図、(G)は上部アウターガイド29の平面図である。本実施形態では、上部アウターガイド29とシェアブロック18とでアウターガイドが構成されている。
ヘッド部3は、ファスナー15及びロッド2をガイドすると共に安全装置の一環を成す略筒状のインナーガイド30と、インナーガイド30のガイド等を司る上部アウターガイド29と、インナーガイド30の前部に嵌まった補助部材(補助プローブ)31と、本体1の前面に固定されると共に上部アウターガイド29が取り付くフロントブロック32とを備えている。フロントブロック32は複数本のビス33で本体1の前面に固定されている(なお、フロントブロック32は本体1の一部と見ても差し支えない。)。なお、フロントブロック32を固定するビス33は通常のドライバでは回転操作できない特殊な構造のものを採用するのが好ましい。
例えば図5から容易に理解できるように、上部アウターガイド29は、先端部は前円筒部29aに形成されてその後方の部分は広幅部29bに形成されており、広幅部29bの後端には、前円筒部29aと同心のリア筒部29cが形成されている。上部アウターガイド29の広幅部29bはマガジン4に設けたシェアブロック18の上面に重なっており、上部アウターガイド29とシェアブロック18とに左右一対の傾斜状ピン(図示せず)を嵌め込むことにより、位置決めされている。
また、上部アウターガイド29には、その長手中心線に沿って延びる高さの高いブロック状部29dが形成されており、このブロック状部29dの後部に、ブロック状部29dよりも高さの低い左右の段部29eが一体に形成されている一方、フロントブロック32には、上部アウターガイド29の後部を上下からきっちり挟む上下一対の前向き突起32a,32bが形成されており、フロントブロック32の前向き突起32a,32bと上部アウターガイド29の左右段部29eとを鉛直状に延びるピン34で連結している。
なお、フロントブロック32を本体1に一体成形したり、上部アウターガイド25とシェアブロック18とのうちいずれか一方又は両方を本体1に一体成形すること(すなわち非着脱式にすること)も可能である。
図3や図4から理解できるように、上部アウターガイド29は、前円筒部29aとリア筒部29cとを除いて下方に開口している。言うまでもないが、これはファスナー12の通過を許容するためである。前円筒部29aの後端はマガジン4の前端面に重なっており、従って、例えばドライバーを前円筒部29aの後方に差し込むことはできない。
(4).ヘッド部の構造(その2)
インナーガイド30は金属製で、その内部はファスナー15及びロッド2の移動通路になっている。そして、例えば図5に示すように、インナーガイド30の先端部の若干の長さ(例えば10mm程度)は、上部アウターガイド29の前円筒部29aとほぼ同径の大径部30aとなり、それより後方のうち前半分程度の部分は中間径部30bとなり、後ろ半分程度は小径部30cになっている。インナーガイド30には、ファスナー15が下方から入り込むための切り開き穴が形成されている。
インナーガイド30における中間径部30bのうち前半分程度にはごく浅い寸法の環状溝36が複数本形成されており、環状溝36を形成している部分よりも後方の部位の上面には平坦面37が形成されている。
また、インナーガイド30のうち小径部30cの後端寄り部位には中間径部30bとほぼ同径のフランジ状ストッパー38が形成されており、ストッパー38よりも後方の部位に、作動部材24を後退させる押動部(押圧部材)の一例としての押圧リング39が嵌め入れられており、押圧リング39はこれに下方からねじ込まれた止めねじ40でインナーガイド30の後端部に固定されている。従って、インナーガイド30が後退すると、作動部材24及びスリーブ11は押圧リング39で押され、ばね25(図3参照)に抗して後退する。また、インナーガイド30は作動部材24及び押圧リング39を介してばね25で前進位置に押されている。
押圧リングはフロントブロック32の内側に位置しており、インナーガイド30が前進した状態で押圧リング39は上部アウターガイド29の後面に重なっている。また、押圧リング39の上部に、前向きに延びるプッシュピン41がねじ込みによって固定されている一方、上部アウターガイド29のブロック状部29dには、プッシュピン41がスライド自在に嵌まる第1ガイド穴42が形成されている。第1ガイド穴42の周囲はブロック状部29dで囲まれている。
図3に示すように、インナーガイド30は前進した状態で上部アウターガイド29の前端面からかなり突出しており、かつ、インナーガイド30が上部アウターガイド29から突出した部分と上部アウターガイド29の前端部とには、筒状の補助部材31が外側からスライド自在に嵌まっている。
補助部材31には、フォロアー19が上端まで移動し切るとその上向きストッパー19aの前方に位置する後ろ向きのサイドストッパー31a(図5参照)と、上部アウターガイド29における前円筒部29aの上面に沿って後方に延びるアッパープッシュ31bとが形成されており、上部アウターガイド29には、補助部材31のアッパープッシュ31bがスライド自在に嵌まる断面角形の第2ガイド穴43が空いており、第2ガイド穴43は第1ガイド穴42と連通している。
従って、補助部材31が後退するとアッパープッシュ31bでプッシュピン41を後退させ得る。そして、図3に示すように、プッシュピン41及び補助部材31が前進し切った状態で、アッパープッシュ31bの後端とプッシュピン41の前端との間にある程度(例えば5mm程度)の寸法L2の間隔が空くように設定している。
例えば図3に示すように、インナーガイド30における中間径部30bの平坦面37には、下部を大径にした姿勢保持ピン44が重なっており、上部アウターガイド29におけるブロック状部29dの前端部には、姿勢保持ピン44が前後移動不能に嵌まっている(姿勢保持ピン44が嵌まっている穴を例えば図3,4,図6(A)において符号45,46で示している)。
また、補助部材31のアッパープッシュ31bには、姿勢保持ピン44の小径部が嵌まる前後長手の長穴47が空いている。姿勢保持ピン44は、インナーガイド30と補助部材31とを回転不能及びスライド可能に保持するためのものである。いうまでもないが、インナーガイド30及び補助部材31の姿勢保持手段としては、姿勢保持ピン44に限らず様々の機構を採用できる。
図6(A)(B)に示すように、補助部材31の前部内周面には、インナーガイド30の中間径部30bに嵌まる3個の内向き突起48を円周方向に沿って飛び飛びに形成している(内向き突起48は環状に形成しても良い)。従って、インナーガイド30をワークWに押し当てると、補助部材31はインナーガイド30と一緒にL1の寸法だけ後退し、補助部材31の内向き突起48が上部アウターガイド29の前端に当たることにより、インナーガイド30及び補助部材31の後退動は停止する。
他方、図7(B)に示すように、補助部材31は摘んで後退させ得るが、安全装置のロックを解除できる状態まで後退させることはできない。すなわち、補助部材31はその内向き突起48が上部アウターガイド29の前端に当たるまでの寸法L1だけ後退させ得るが、補助部材31が後退する途中においてアッパープッシュ31bがプッシュピン41に当たることにより、インナーガイド30も途中から一緒に後退し、この場合のインナーガイド30の後退距離は(L1−L2)であり、補助部材31が後退し切った状態で、インナーガイド30は人が指で摘むことができない程度の僅かの寸法L3だけ露出しているに過ぎず、このため、補助部材31を後退させてもロックは解除できないのである。
(5).まとめ
全装置のロックを解除するためにインナーガイド30(及び作動部材24)が後退しなければならないストロークをL0とすると、L0はL1よりも小さくて(L1−L2)よりも大きい寸法に設定している。従って、インナーガイド30の先端をワークWに押し当てると安全装置のロックは解除される一方、人が補助部材31のみを指で摘んで後退させてもロックは解除されずにファスナー15を空中発射させることはできない。
そして、人がインナーガイド30の先端部を摘んでロック解除位置まで後退させようとすると、人の指はファスナー15の射出口までかかることになり、その状態でファスナー15を発射させると極めて危険である。従って、人がインナーガイド30の先端部を摘んで後退させる行為を採ることは、事実上ないと言える。
また、インナーガイド30は先端部を除いて上部アウターガイド29等によって隠れているため、例えばドライバーのような細い道具でインナーガイド30や押圧リング39を押してロックを解除することは不可能であり、かつ、線材のような部材をガイド穴43に挿入してプッシュピン41を押そうとしても、第2ガイド穴43は補助部材31のアッパープッシュ31bで塞がっているため、プッシュピン41にアクセスすることはできない。
このように、インナーガイド30の先端をワークWに押し当てない限り安全装置のロックを解除できないため、ファスナー15の空中発射を防止して安全機能を確保できるのである。また、カバーは不要であるためヘッド部3は全体としてスリムであり、施工場所も視認しやすい。
ところで、連結ファスナー15は1本ずつ消費されていくが、本実施形態の打ち込み工具では、連結ファスナー15を完全に消費し切ってから次の連結ファスナー15をマガジンに装填するのではなく、先行した連結ファスナー15の例えば最後の2本のファスナー15が残った状態で次の連結ファスナー15を装填するようにしており、このため、2本のファスナー15が残っている状態でフォロアー19の上向きストッパー19aが例えばシェアブロック18に当接するように設定している。
このように先行した連結ファスナー15を残した状態で次の連結ファスナー15を装填するのは、ファスナー15が1本又は2本程度しか残っていない状態では、インナーガイド30の内部に位置したファスナー15の姿勢が不安定になって打ち出し不良や事故を起こす虞があるからである。
そして、本実施形態では、フォロアー17が上端(終端)まで移動し切った状態では、補助部材31はサイドストッパー31aがフォロアー19の上向きストッパー19aに当たることによってロック解除位置まで後退することはできないため、ファスナー15が僅かしか残っていない状態で作業者がインナーガイド30をワークWに押し当てて打ち込み作業を続行しようとしてもロックは解除されず、このため、打ち出し不良や事故を防止できる。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば、インナーガイドやアウターガイドのような各部材は必要に応じて設計変更できる。アウターガイドを上下に分離せずに一体の構造にしても良い。マガジンはヘッド部又は本体に分離不能に設けていても良い。また、連結ファスナーはコイル状であっても良いのである。インナーガイドの先端部に打ち込み深さ調節部材を設けることも可能である。
いうまでないが、本願発明において補助部材は必須の要素ではなく、補助部材を設けない打ち込み工具も存在しうる。その場合は、インナーガイドの前端部が上部アウターガイドの前端面から突出する寸法を、ロック解除に必要最小限の寸法に設定することにより、人がインナーガイドの先端部を指で摘んで後退させることがないように設定したら良い。押圧リングのような押圧部材を設けずに、インナーガイドで作動部材を直接に押すことも可能である(この場合はインナーガイドの後端が押動部になる。)。上部アウターガイドやインナーガイドは複数のパーツで構成することも可能である。
本実施形態に係る打ち込み工具の全体の側面図である。 (A) は打ち込み工具の前部の側面図、(B) はマガジンの部分斜視図である。 要部の縦断側面図である。 要部の分離した状態での縦断側面図である。 ヘッド部の分離斜視図である。 (A) は要部の縦断側面図、(B) 〜(F) は(A) の B-B視断面図、 C-C視断面図、 D-D視断面図、 E-E視断面図、 F-F視断面図、(G) は上部アウターガイドの平面図である。 作用を示す図である。
1 本体
2 ロッド
3 ヘッド部
4 マガジン
8 トリガー
11 安全装置の一部を構成するスリーブ
15 ファスナー
17 連結ファスナー
18 アウターガイドを構成するシェアブロック
24 安全装置の一部を構成する作動部材
29 アウターガイドを構成する上部アウターガイド
30 安全装置の一部を兼用するインナーガイド
31 補助部材
39 押圧部材(押動部)の一例として押圧リング
41 プッシュピン

Claims (1)

  1. ファスナーを打ち出す棒状のロッドを有する駆動機構が内蔵された本体と、前記本体の前面に設けたヘッド部と、前記ロッドの前方に1本ずつ供給されるファスナーの群を装填するマガジンと、前記ロッドを前進させるトリガーと、前記トリガーを引いても前記ロッドが前進しないようにロックする安全装置とを備えており、
    前記ヘッド部は、内部に前記ファスナー及び前記ロッドの移動通路を有するインナーガイドと、前記インナーガイドを外側からスライド自在に保持する固定式のアウターガイドとを備えており、前記インナーガイドの先端部は前記アウターガイドの前方に露出している一方、
    前記安全装置は、前記本体の内部に隠れた状態で後退動する作動部材を備えており、前記インナーガイドがワークに当たって所定寸法だけ後退すると前記作動部材も後退動して安全装置のロックが解除される、
    という打ち込み工具であって、
    前記作動部材は、前記インナーガイドで直接に押されて後退するか、又は、前記インナーガイドの後端部に設けた押圧部材で押されて後退するようになっており、このため、前記インナーガイドの後端又は前記押圧部材が、前記アウターガイドの後ろに突出して前記本体の内部において前記作動部材を押す押動部になっている一方、
    前記本体の前面には、前記アウターガイドが取付くと共に前記インナーガイドが貫通したフロントブロックが配置されており、前記インナーガイドの後端又は前記押圧部材である押動部を前記フロントブロックの内側に配置することにより、前記押動部は細い道具を使用しても外から押すことができないように前記本体の内部に隠れており、
    更に、前記インナーガイドの先端部は人が指で摘んで後退させることができない寸法しか露出しないように前記アウターガイド又は補助部材で覆われている、
    打ち込み工具。
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