JP4712664B2 - 繊維処理剤組成物及びその製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、水中油型乳化物を含有する繊維処理剤組成物及びその製造法に関する。
シリコーン化合物は洗浄剤、仕上げ剤、繊維処理剤、潤滑剤などの様々な分野に応用され、特に衣料などの繊維製品の仕上げ剤には対象物の風合いを改善するなどの効果を付与する目的から汎用されている。また、シリコーン化合物と高分子化合物を併用した技術も多く開示されている。特許文献1〜13には、一般に糊基剤として知られている水溶性高分子化合物及びシリコーン化合物を含有する繊維処理剤組成物が開示されている。また、特許文献14には特定多糖誘導体が開示されており、該特許文献の多糖誘導体は疎水性化合物を安定化できることが記載されている。
特開2000−129570号公報 特開2000−129577号公報 特開2000−129578号公報 特開2000−239970号公報 特開2003−89978号公報 特開平5−239774号公報 特開平8−260356号公報 特開平9−13272号公報 特開平9−111662号公報 特開平11−229266号公報 特表平10−508911号公報 特表平10−508912号公報 特開平5−44169号公報 国際公開第00/73351号パンフレット
シリコーン化合物は水に不溶性の化合物であり、一般家庭において衣料の洗濯に用いられる仕上げ剤などの水性組成物に応用する場合には、界面活性剤などにより乳化させて配合することが行われている。また、このような水性組成物は洗濯工程の濯ぎの段階で添加される場合が多く、大過剰の水によって希釈されて衣料等の繊維製品に接触させる方法が採用されている。ところが、界面活性剤などで乳化されたシリコーン化合物は、大過剰の水に希釈されると界面活性剤の乳化力が極端に低下し乳化が壊れ、シリコーン化合物が安定に存在できなくなる。このため、繊維にシリコーン化合物を効率よく吸着することができず、水性組成物中のシリコーン化合物の大部分は排水に流出するかもしくは洗濯槽に付着し、シリコーン化合物の効果を十分に繊維製品に付与することが困難な状況にある。
特許文献1〜13には水溶性高分子化合物とシリコーン化合物を併用した技術が開示されているが、これらは水溶性高分子化合物を糊基剤あるいは皮膜形成剤として用いており、シリコーン化合物を乳化させる目的で水溶性高分子化合物を用いるものではなく、また、これら特許文献に記載のシリコーン化合物は界面活性剤で乳化させているため、大過剰の水に希釈した場合の問題を解決し得るものではない。
特許文献14には長鎖アルキル基で変性された多糖誘導体が開示されており、該特許文献の実施例には多糖誘導体とシリコーン化合物を併用した技術が開示されている。しかしながら、該特許文献はシリコーン化合物の溶液安定化を目的としており、シリコーン化合物を含有する水性組成物を大過剰に希釈した場合の問題を何ら示唆するものではなく、ましてやシリコーン化合物の吸着性を向上させる点について何ら想起させるものではない。
従って本発明の課題は、シリコーン化合物を含有する水性組成物を大過剰の水に希釈しても乳化が壊れず、しかも繊維製品などの対象表面へのシリコーン化合物の吸着性を向上させ、かつ保存安定性の良好な繊維処理剤組成物を提供することにある。
本発明は、下記(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する混合溶液(A)が下記(a)成分で乳化された水中油型乳化物を含有する繊維処理剤組成物並びにその製造法を提供する。
(a)成分:ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(a1)(但し(a2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜22の炭化水素基を有する構成単位(a2)を、(a1)/(a2)=100/30〜10000/1のモル比で含有する高分子化合物
(b)成分:水溶性ポリオール
(c)成分:一般式(4)で表される非イオン界面活性剤
Figure 0004712664
〔式中、R4は炭素数8〜30の直鎖若しくは分岐鎖の飽和あるいは不飽和の炭化水素基又はコレステリル基を示す。〕
(d)成分:HLBが0を越え7以下であるポリエーテル変性シリコーン
本発明の繊維処理剤組成物は、保存安定性が良好で、かつ大過剰の水に希釈しても乳化状態を保つことができ、しかも、繊維製品などの対象物に吸着することでシリコーン化合物を効率的に対象物に付与することができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(a1)(但し(a2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜22の炭化水素基を有する構成単位(a2)を、(a1)/(a2)=100/30〜10000/1のモル比で含有する高分子化合物である。
構成単位(a1)中の、ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる官能基は、高分子化合物に水溶性を与える効果、及び繊維製品に吸着する効果の両者を併せ持つ基であり、構成単位(a2)中の炭素数8〜22の炭化水素基は(d)成分のシリコーン化合物の液滴に吸着し、油剤を水溶液に安定化させる効果を有するもので、何れも本発明において重要な働きを有する。また、(a1)と(a2)のモル比は、(a)成分が下記(i)の化合物の場合、(a1−1)/(a2−1)のモル比は、100/30〜150/1が好ましく、100/20〜100/1がより好ましく、100/15〜100/3が特に好ましい。一方、(a)成分が下記(ii)の化合物の場合、(a1−2)/(a2−2)のモル比は、1000/100〜10000/1が好ましく、1000/80〜5000/1がより好ましく、1000/50〜1000/1が特に好ましい。このような比率に調整することで、シリコーン化合物を安定に乳化させ、しかも大過剰の水に希釈しても乳化が壊れず、且つ繊維製品などの対象表面への吸着を促進する効果を得ることが可能になる。
本発明の(a)成分としては、下記(i)又は(ii)から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物が挙げられる。
(i)一般式(1)で表されるモノマー単位(a1−1)及び一般式(2)で表されるモノマー単位(a2−1)を含有し、(a1−1)/(a2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(a1−1)と(a2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物。
Figure 0004712664
[式中;R1a及びR2aはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R1b及びR2bはそれぞれ独立に、水素原子又は−COOM1(M1は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R1c及びR2cはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、R2dは炭素数8〜22の炭化水素基であり、Aは−COOM2、−OH、−CON(R1d)(R1e)、−COO−R1f−N+(R1g)(R1h)(R1i)・X-、−COO−R1f−N(R1g)(R1h)、−CON(R1d)−R1f−N+(R1g)(R1h)(R1i)・X-、−CON(R1d)−R1f−N(R1g)(R1h)、もしくは環内にアミノ基又はアミド基を少なくとも1つ有する5又は6員環構造の複素環基である。ここで、M2は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子、R1d、R1e、R1g、R1h及びR1iはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、R1fは炭素数1〜5のアルキレン基、X-は有機又は無機の陰イオン基を示す。Bは−O−、−COO−、−OCO−又は−CONR2e−(R2eは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基)から選ばれる基であり、Dはエーテル基、エステル基、陽イオン基又はアミド基から選ばれる基を介してR2dと結合し、B及びR2dを連結する炭素数2〜6の2価の炭化水素基、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜300のポリオキシアルキレン基及びグリセリル基の平均付加モル数1〜10のポリグリセリル基から選ばれる少なくとも1種の基である。aは0又は1の数を示す。]
(ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(a1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(3)で表される基で置換されている単糖単位(a2−2)を有し、(a1−2)/(a2−2)がモル比で1000/100〜10000/1である多糖誘導体。
−R3a−(OR3b)b−E−R3c (3)
[式中、R3aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R3bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR3bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R3cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
<(i)の高分子化合物>
(i)の高分子化合物は、重合可能な不飽和化合物をラジカル重合などの通常の方法で合成した合成高分子化合物である。
一般式(1)においてR1a、R1bは水素原子が好ましく、R1cは水素原子又はメチル基が好ましい。R1d、R1e、R1g、R1h、R1iは水素原子、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましく、特にR1e、R1g、R1h、R1iはメチル基が最も好ましく、R1dは水素原子又はメチル基が最も好ましい。R1fはエチレン基又はプロピレン基が好ましい。また、複素環基としては、ピロリドン基、ピリジン基、ピペリジン基、ピペラジン基、イミダゾール基、カプロラクタム基等が挙げられ、ピロリドン基が好ましい。X-としては、クロルイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン等が挙げられ、クロルイオン又はエチル硫酸エステルイオンが好ましい。
一般式(2)においてR2a、R2bは水素原子が好ましく、R2cは水素原子又はメチル基が好ましい。R2dは好ましくは炭素数8〜20、更に好ましくは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、アルキル基が特に好ましい。Bは−COO−又は−CONR2e−が好ましく、R2eは水素原子が好ましい。DはB及びR2dを連結する基であり、B及びR2dを含めた好ましい具体的構造の例として、−B−[CH2CH(OH)CH2O]c−(C24O)d−(C36O)e−R2d、−B−Cn2n−N+(CH3)2(R2d)・X-、−B−Cn2n−COO−R2d、−B−Cn2n−CONH−R2dを挙げることができる。ここで、cは0〜10の数、好ましくは0〜5の数である。dは0〜300の数、好ましくは0〜100の数、より好ましくは0〜75の数、特に好ましくは0〜50の数であり、eは0〜300の数、特に好ましくは0〜100の数である。cが0の場合はd+eは1〜300、好ましくは1〜100、特に好ましくは1〜50の数であり、cが1〜10、好ましくは1〜5、より好ましくは1又は2、特に好ましくは1の場合は、d+eは0〜300の数である。nは2〜6の数、好ましくは2又は3の数である。X-は前記と同様の陰イオン基である。
本発明の(i)の高分子化合物では、一般式(2)においてaが1の構成単位が本発明の効果を得る目的から好ましく、高分子化合物の主鎖とシリコーン化合物と親和性のある疎水基R2dの間にスペーサーを設けることで乳化粒子の安定性が向上するものと推定される。本発明では、一般式(2)において、Dが−(C24O)d−で、dが5〜40であるモノマー単位が最も好ましい。
上記モノマー単位を有する(i)の高分子化合物は、モノマー単位(a1−1)に由来する単量体(a1’)、及びモノマー単位(a2−1)に由来する単量体(a2’)をラジカル重合などの公知の方法で共重合して得ることができる。また、モノマー単位(a2−1)は、C(R2a)((R2b)=C(R2c)(Y)で示される単量体(a2”)を、モノマー単位(a1−1)に由来する単量体(a1’)と予め共重合した高分子化合物に、R2d−Zを反応させて得ることもできる。なおここで、Y及びZは反応して−B−(D)a−R2dを形成する反応基である。
モノマー単位(a1−1)に由来する単量体(a1’)の具体例としては、(メタ)アクリル酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、(無水)マレイン酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、α−ヒドロキシアクリル酸(又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)、(メタ)アクリル酸ジアルキル(炭素数1〜3)アミド、(メタ)アクリル酸ジアルカノール(炭素数2〜3)アミド、(メタ)アクリル酸モノアルカノール(炭素数2〜3)アミド、酢酸ビニル(酢酸ビニルは重合後ケン価してビニルアルコール骨格に変換する)、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルカノール(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩(塩としてはクロル塩、メチル硫酸エステル塩、エチル硫酸エステル塩が好適)、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N−ジアルカノール(炭素数1〜3)アミン、N−(メタ)アクリロイルアミノアルキル(炭素数1〜3)−N,N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アンモニウム塩(塩としてはクロル塩、メチル硫酸エステル塩、エチル硫酸エステル塩が好適)、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、3−ビニルピペリジン、N−ビニルイミダゾ−ル、N−ビニル−2−カプロラクタム等を挙げることができる。
モノマー単位(a2−1)に由来する単量体(a2’)としては以下の化合物を挙げることができる。
CH2=CHCOO(C24O)d−R2d
CH2=C(CH3)COO(C24O)d−R2d
CH2=CHCOOC24+(CH3)2(R2d)・X-
CH2=C(CH3)COOC24+(CH3)2(R2d)・X-
CH2=CHCONHC36+(CH3)2(R2d)・X-
CH2=C(CH3)CONHC36+(CH3)2(R2d)・X-
CH2=CHCOOR2d
CH2=C(CH3)COOR2d
(上記一連の式中、R2d、d及びX-は前記の意味を示す。)
また、単量体(a1’)と酢酸ビニルを共重合させた後、ケン価して得られるビニルアルコール単位のOHに、式(5)
Figure 0004712664
(式中、R2d及びdは前記の意味を示す。)
で表されるグリシジルエーテル化合物を反応させて、モノマー単位(a2−1)を得ることも可能であり、単量体(a1’)とオキシエチレン基の平均付加モル数1〜300、好ましくは1〜100、より好ましくは1〜50のポリオキシエチレンビニルエーテルを共重合させた後、式(6)
Figure 0004712664
(式中、R2dは前記の意味を示す。)
で表される化合物を反応させて、モノマー単位(a2−1)を得ることも可能である。さらに単量体(a1’)と、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン及び/又はN−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミンを共重合させた後、式R2d−Cl(R2dは前記の意味を示す)で表される化合物などのアルキル化剤を用いて4級化反応を行いモノマー単位(a2−1)を得ることも可能である。
(i)の高分子化合物は、モノマー単位(a1−1)及び(a2−1)を分子中に合計で、好ましくは50〜100モル%、より好ましくは55〜100モル%、特に好ましくは60〜100モル%含有する高分子化合物であり、単量体(a1’)及び単量体(a2’)あるいは単量体(a2”)と共重合可能な他の単量体を共重合させることも可能である。共重合可能な他の単量体としては、エチレン、プロピレン、N−ブチレン、イソブチレン、N−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、N−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの化合物を挙げることができる。
(i)の高分子化合物はいかなる重合法によって得てもよいが、ラジカル重合法が特に好ましく、塊状、溶液、又は乳化系にてこれを行うことができる。ラジカル重合は加熱によりこれを開始してもよいが、開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、などのアゾ系開始剤、過酸化水素及び、過酸化ベンゾイル、t−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、過安息香酸などの有機過酸化物、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水素−Fe3+などのレドックス開始剤、など既存のラジカル開始剤を用いてもよいし、光増感剤の存在/又は非存在下での光照射や、放射線照射により重合を開始させてもよい。
(i)の高分子化合物の重量平均分子量は、好ましくは2000〜20万、より好ましくは3000〜15万、特に好ましくは4000〜12万である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、ポリエチレングリコールを標準として求めることができる。
<(ii)の高分子化合物>
(ii)の高分子化合物において、単糖単位(a1−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロース等を挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
(ii)の高分子化合物において、単糖単位(a2−2)を構成する単糖単位としては、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、キシロースを挙げることができ、グルコースが最も好ましい。また、高分子化合物に水溶性を付与する目的からヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはヒドロキシエチル化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、好ましくはカルボキシメチル化、もしくはカチオン化された単糖単位が好適である。
単糖単位(a2−2)は、単糖単位(a1−2)のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、前記一般式(3)で表される基で置換されたものである。
一般式(3)において、R3aは、好ましくはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数2又は3のアルキレン基を示し、R3bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基、より好ましくはエチレン基を示し、bは好ましくは3〜120、より好ましくは5〜60、特に好ましくは8〜60であり、b個のR3bは同一でも異なってもよい。Eはエーテル結合(−O−)又はエステル結合(−COO−又は−OCO−)を示すが、エーテル結合が好ましい。R3cは、好ましくは炭素数4〜30、より好ましくは炭素数8〜18、特に好ましくは10〜18、最も好ましくは12〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基で、直鎖アルキル基が更に好ましい。具体的には、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、ヘキシルデシル基、オクチルデシル基等が好ましい。
本発明において(ii)の高分子化合物は(a1−2)/(a2−2)がモル比で1000/100〜10000/1、好ましくは1000/80〜5000/1、特に好ましくは1000/50〜1000/1の多糖誘導体である。このような多糖誘導体は、多糖類又は、これら多糖類のヒドロキシアルキル化物、カルボキシアルキル化物又はカチオン化物のヒドロキシ基に、式(7)
G−(OR3b)b−E−R3c (7)
(式中、Gは、ヒドロキシ基と反応してエーテル結合もしくはエステル結合を形成する基を示し、R3b、b,E及びR3cは前記の意味を示す。)
で表される化合物を上記(a1−2)/(a2−2)のモル比の範囲内に入るように反応させることで得られる。
(ii)の高分子化合物に用いられる多糖類としては、セルロース、グァーガム、スターチ、ブルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖:これらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、構成単糖残基中に単独で又は複数の組合せで置換することができ、これら多糖誘導体の例としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルグァーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグァーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグァーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグァーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグァーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグァーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられる。これら多糖類のうち、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。また、上記多糖誘導体の置換基は、ヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基に更に置換して、例えばポリオキシエチレン鎖等を形成することで、構成単糖残基当たり3.0を超える置換度も可能であり、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10.0、特に0.5〜5.0が好ましい。また、これら多糖類の重量平均分子量は、1万〜1000万、更に10万〜500万、特に10万〜75万の範囲が好ましい。
式(7)で表される化合物としては、以下の化合物が好ましい。
Figure 0004712664
(式中、b,R3c及びnは前記の意味を示す。)
また、多糖類がカルボキシアルキル化糖である場合には
3c−O−(C24O)b−H
3c−OCOCH2O−(C24O)b−H
(式中、b及びR3cは前記の意味を示す。)
などを利用することも可能である。
本発明では、式(7)で表される化合物として、式(7−1)で表される化合物が最も好ましい。
Figure 0004712664
(式中、b及びR3cは前記の意味を示す。)
多糖類がヒドロキシアルキル化物の場合には、ヒドロキシアルキル基の導入率(単糖単位中のヒドロキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.5、より好ましくは0.01〜3.0であり、多糖類がカルボキシアルキル化物の場合はカルボキシアルキル基の導入率(単糖単位中のヒドロキシアルキル基の数)は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5であり、多糖類がカチオン化物の場合にはカチオン基の導入率は、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.1〜2.5である。
本発明の(ii)の高分子化合物としてはヒドロキシエチル基の導入率0.01〜3.5のヒドロキシエチルセルロースに、前記式(7−1)で表される化合物を、上記(a1−2)/(a2−2)のモル比の範囲内に入る比率で反応させた化合物が最も好ましい。
なお、本発明の(ii)の高分子化合物は、国際公開第00/73351号パンフレットに記載の方法で製造することができる。
[(b)成分]
本発明の(b)成分である水溶性ポリオールは、分子内に水酸基を2個以上有する多価アルコールであり、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のアルキレングリコール、ジプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール、グルコース、マルトース、マルチトース、蔗糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、等の糖アルコール、グリセリン、ポリグリセリン、エリスリトール、及び澱粉分解還元アルコール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、前記一般式(4)で表される非イオン界面活性剤である。
一般式(4)で表される非イオン界面活性剤におけるR4は炭素数8〜30、好ましくは8〜20の直鎖若しくは分岐鎖の飽和あるいは不飽和の炭化水素基又はコレステリル基である。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、2-エチルヘキシル基、イソデシル基、イソセチル基、イソステアリル基、ヘキシルデシル基、ヘプチルウンデシル基、オクチルドデシル基、オレイル基、コレステリル基が挙げられる。
[(d)成分]
本発明の(d)成分は、HLBが0を越え7以下であるポリエーテル変性シリコーンであり、ポリエーテル変性シリコーンのHLBは、0を超え5以下が好ましく、0を超え3以下が更に好ましい。
(d)成分としては、下記一般式(8)で表される化合物(以下(d1)成分という)、一般式(9)で表される化合物(以下(d2)成分という)が挙げられる。
Figure 0004712664
〔式中、R8aは水素原子又は1価の炭化水素基を示し、水素原子又はメチル基が好ましい。R8bは炭素数1〜20の2価炭化水素基を示し、炭素数3〜6の2価炭化水素基が好ましく、特にアルキレン基が好ましい。R8cは炭素数1〜3のアルキル基、水素原子又はヒドロキシ基を示し、メチル基が好ましい。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基である。fはオキシエチレン基の平均付加モル数、gはオキシプロピレン基の平均付加モル数、hは平均で0以上の数、iは平均で0以上の数を示し、これらの値は、25℃におけるポリエーテル変性シリコーンの粘度が、好ましくは2〜100万mm2/s、更に好ましくは50〜50万mm2/s、特に好ましくは150〜10万mm2/sとなるように選ばれるが、f、gは、それぞれ0〜60の数が好ましく、0〜35の数が更に好ましい。hは、平均で1〜500の数が好ましい。iは、平均で1〜100の数が好ましい。尚、複数個のR8a、R8b、R8c、f、g及びhは同一でも異なっていてもよい〕。
Figure 0004712664
〔式中、R9aは炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基、水素原子、ヒドロキシ基から選ばれ、特にメチル基が好ましい。R9b、R9cはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基、水素原子、ヒドロキシ基から選ばれ、特にメチル基が好ましい。p、qは平均重合度であり、これらの値は25℃におけるポリエーテル変性シリコーンの粘度が、好ましくは2〜100万mm2/s、更に好ましくは50〜50万mm2/s、特に好ましくは150〜10万mm2/sとなるように選ばれ、pは10〜10000、好ましくは10〜1000であり、qは1〜1000、好ましくは3〜100である。R9dは、炭素数1〜3のアルキレン基であり、R9eは、−(EO)j−(PO)k−L(Lは炭素数1〜3のアルキル基あるいは水素原子、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、j及びkはそれぞれ平均付加モル数を示し、その合計は1〜100、好ましくは2〜100、特に好ましくは2〜50である。)で表される基を示す。〕
上記(d1)成分のHLBの値は、次のようにして測定された曇数Aから、下記式で求められる値である。
HLB=曇数A×0.89+1.11
<曇数の測定法>
曇数Aは公知の方法〔界面活性剤便覧、324頁〜325頁(産業図書(株) 昭和35年7月5日発行)〕に準じて、以下のようにして測定される。
無水のポリエール変性シリコーン2.5gを秤量し、98%エタノールを加え25mlに定容(25mlメスフラスコ使用)する。次に、これを5mlホールピペットで分取し、50mlビーカーに入れ25℃の低温に保ち攪拌(マグネティックスターラー使用)しながら、2%フェノール水溶液で25mlビューレットを使用して測定する。液が混濁したところを終点とし、この滴定に要した2%フェノール水溶液のml数を曇数Aとする。
上記(d2)成分のHLBの値は、下記式で求められる値である。
HLB=[(EO)の重量%+(PO)の重量%]÷5
本発明で用いられる具体的な(d1)成分としては、日本ユニカー(株)製のFZ−2203、FZ−2206、FZ−2207,FZ−2222、F1−009−01、F1−009−05、F1−009−09、F1−009−11、F1−009−13を挙げることができる。
本発明で用いられる具体的な(d2)成分としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSH3772M、SH3775M、信越化学工業(株)製のKF6012、KF6016、KF6017、東芝シリコーン(株)製のTSF4445、TSF4446を挙げることができる。
[水中油型乳化物及びその製造法]
本発明の水中油型乳化物は、(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び水を混合し、得られる混合物を水で希釈することによって製造することができるが、(a)成分1重量部に対して、(b)成分2〜50重量部、(c)成分0.1〜10重量部、(d)成分0.01〜70重量部、及び水5〜30重量部を混合して混合物(1)を得、これを水で希釈する方法が好ましい。混合物(1)中の(b)成分と水の重量比は、(b)成分/水=10/90〜99/1が好ましく、10/90〜90/10が更に好ましい。また、混合物(1)を得る際に、(b)成分と水は、予め混合して水溶性ポリオール水溶液としてから、他の成分と混合してもよい。
本発明の更に好ましい一態様は、先ず、(a)成分と(b)成分と(c)成分と水を混合して混合物(1a)を得、更に(d)成分を混合して混合物(1)を製造する方法である。その場合、混合物(1a)中の(a)成分の含有量は1〜10重量%、(b)成分の含有量は10〜90重量%、(c)成分の含有量は0.1〜20重量%、水の含有量は10〜90重量%であることが好ましい。また、(b)成分と水の重量比は10/90〜90/10であるのが好ましい。ここで、(b)成分と水とを先に混合して水溶性ポリオール水溶液を調製した後、該水溶液を(a)成分と好ましくは攪拌しながら混合し、更に(c)成分を添加して混合物(1a)を製造するのがより好ましい。このような製造方法により、乳化粒子径が小さく、安定な水中油型乳化物を調製することができる。
混合物(1a)と混合する(d)成分の量は、混合物(1a)に含有される(a)成分1重量部に対し、0.01〜70重量部、更に0.1〜50重量部、特に1.0〜45重量部であることが好ましい。混合方法は特に限定されないが、適当な混合機械力下に、混合物(1a)に(d)成分を一括添加するか、徐々に連続的に添加、若しくは所定量を何回かに分けて添加してもよい。この時、滴下速度又は分割添加の回数は特に限定されないが、良好な混合状態が得られるように適宜調整することが好ましい。所定量の(d)成分が全て混合され、混合物(1)が得られる。
また、本発明の好ましい別の態様では、混合物(1)は、次のようにして調製することができる。即ち、(a)成分と(d)成分とを混合し、混合物(1b)を調製する。混合物(1b)中の(d)成分の量は、混合物(1b)に含有される(a)成分1重量部に対し、0.01〜70重量部、更に0.1〜50重量部、特に1.0〜45重量部であることが好ましい。次に混合物(1b)と(b)成分及び水とを攪拌しながら混合し、更に(c)成分を混合して上記混合物(1)を製造する。この場合、(b)成分と水とを先に混合して水溶性ポリオール水溶液を調製した後、混合物(1b)と攪拌しながら混合してもよい。(b)成分の混合物(1)中の含有量は、(a)成分1重量部に対して2〜50重量部、更に2〜40重量部、特に4〜35重量部であるのが好ましい。混合方法は特に限定されないが、適当な混合機械力下に、混合物(1b)にポリオール水溶液を一括添加するか徐々に連続的に添加、若しくは所定量を何回かに分けて添加する方法が好ましい。この時、滴下速度又は分割添加の回数は特に限定されないが、良好な混合状態が得られるように適宜調整することが好ましい。所定量のポリオール水溶液を全て混合した後、(c)成分を添加し、混合物(1)を得る。
次いで上記のように調製した混合物(1)を水で希釈して、本発明の水中油型乳化物を得る。水で希釈する際の混合方法は特に限定されず、混合物(1)の粘度と、希釈する水の量に応じて適当な機械力下にて混合する。混合される水の量は、混合物(1)/水の重量比が、1/99〜99/1、更に1/99〜65/35、特に1/99〜50/50の範囲であることが好ましい。
本発明の水中油型乳化物中に存在する、(d)成分を含有する乳化粒子の平均乳化粒子径は、0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.3〜3μmであることが更に好ましく、0.5〜2μmであることが特に好ましい。尚、乳化粒子の平均乳化粒子径は、レーザー散乱による粒度分布測定により求まる値であり、具体的にはLA-910(堀場製作所製)を用いて測定した値である。測定条件は、乳化物0.5gを生理食塩水99.5gで希釈し、室温にて測定する。
[繊維処理剤組成物]
本発明においては、上記のようにして製造した水中油型乳化物を、そのまま繊維処理剤組成物として用いることが可能であるが、それらの製品の付加価値を高める為に、これらの製品で通常用いられる界面活性剤、分散剤、溶剤、香料、染料、無機塩、防腐剤、抗酸化防止剤及びpH調整剤等の各種添加剤を含有してもよい。特に、本発明の水中油型乳化物は、界面活性剤が含有されても、経日による粘度変化及び分離等の外観変化を起こすことなく、良好な安定性を示す。
本発明の繊維処理剤組成物の使用方法は、対象の繊維衣料に対して処理する量としては、(d)成分のシリコーン化合物が衣料に対して、0.05〜5.0質量%となる量が好ましく、0.07〜4.0質量%となる量が更に好ましく、0.1〜3.0質量%となる量が特に好ましい。具体的には、本発明の繊維処理剤組成物を、繊維製品を含む洗濯水や濯ぎ水に上記の質量%の範囲になるように添加、処理することで、効率的に(d)成分を繊維に吸着させることができる。また、処理する繊維製品と水の質量比率(浴比=水の質量/繊維製品の質量)が5〜30、好ましくは8〜20の条件下で、上記記載の質量%になるように、本発明の繊維処理剤組成物を添加することが好ましい。
本発明の繊維処理剤組成物は20℃におけるpHを2〜8、好ましくは4〜7.5に調整することが安定性の点から好適である。pH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
本発明では、(d)成分を内包した水中油型乳化物を含有する繊維処理剤組成物を提供することができ、本発明によれば希釈により乳化が壊れず、かつ対象表面に(d)成分を効率的に吸着させることができる。
実施例に用いる配合成分を以下にまとめて示す。また、例中の「%」は、特記しない限り「質量%」である。
<配合成分>
・(a)成分
(a−1):ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリレート及びジメチルアミノプロピルメタクリレートのラウリルクロライドによる4級アンモニウム塩の共重合体(スタイリーゼW−20、アイエスピー・ジャパン(株)製、(a1−1)/(a2−1)=90/10(モル比))
(a−2):合成例1で製造した高分子化合物(a−2)
(a−3):合成例2で製造した多糖誘導体(a−3)
(a−4):合成例3で製造した多糖誘導体(a−4)
(a−5):合成例4で製造した多糖誘導体(a−5)
(a−6):合成例5で製造した多糖誘導体(a−6)
・比較の化合物
(a’−1):ポリアクリル酸ナトリウム(日本触媒(株)製、アクアリックDL−384、重量平均分子量:8000)
・(b)成分
(b−1):グリセリン
(b−2):エチレングリコール
(b−3):1,3−ブチレングリコール
(b−4):ポリグリセリン(重合度:4)
・(c)成分
(c−1):式(4−1)で表される非イオン界面活性剤
(c−2):式(4−2)で表される非イオン性界面活性剤
(c−3):式(4−3)で表される非イオン界面活性剤
Figure 0004712664
・(d)成分
(d−1):SM−3775M(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコーン、HLB値5)
(d−2):FZ−2109(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコーン、HLB値1)
(d−3):式(9−1)で表されるポリエーテル変性シリコーン(HLB値1)
Figure 0004712664
[式中、p1は450〜550、q1は5〜15、j1は2〜5の数である。]
(d−4):式(9−2)で表されるポリエーテル変性シリコーン(HLB値1)
Figure 0004712664
[式中、p2は380〜480、q2は5〜15、j2は2〜5の数である。]
(d−5):式(9−3)で表されるポリエーテル変性シリコーン(HLB値1)
Figure 0004712664
[式中、p3は340〜440、q3は5〜15、j3は2〜5の数である。]
(d−6):FZ−2203(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコーン、HLB値1)
以下の合成例において「置換度」とは、構成単糖残基又は構成モノマー単位当たりの置換基の平均数を示す。
合成例1:高分子化合物(a−2)の合成例
N,N−ジメチルアクリルアミド94.2g,ALE−900(日本油脂(株)製 ラウロキシポリエチレングリコール(EO=18)モノアクリレート)51.7g、エタノール200gを混合した。この溶液中に窒素ガスを吹き込み(20ml/min,1時間)、系内を脱気した後、60℃に昇温した。その後V−65(和光純薬工業(株)製、重合開始剤)エタノール溶液(3%)82.8gを60℃に保ちながら滴下した。滴下終了後60℃で12時間熟成を行った。反応終了後、得られた反応終了物をジイソプロピルエーテル2kg中に滴下した。得られた白色固体を濾別し、更にジイソプロピルエーテルで洗浄した(500g×2回)。減圧乾燥の後、式(10)で表される高分子化合物(a−2)を115g得た。得られた(a−2)のラウロキシポリエチレングリコールモノアクリレートの導入率[m2/(m1+m2)]をNMRより測定した結果、0.054であった。また、重量平均分子量は65000であった。
Figure 0004712664
合成例2:多糖誘導体(a−3)の合成例
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(SE400,ダイセル化学工業社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール850g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に次式(11)
Figure 0004712664
で表される化合物18.1gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール700gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(a−3))152gを得た。
得られた多糖誘導体(a−3)のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.009であった。
合成例3:多糖誘導体(a−4)の合成例
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL250G,ハーキュレス社製)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g、48%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に次式(12)
Figure 0004712664
で表される化合物31.8gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール700gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(a−4))152gを得た。
得られた多糖誘導体(a−4)のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.015であった。
合成例4:多糖誘導体(a−5)の合成例
重量平均分子量50万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP4400H,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g、48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合して、スラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分撹拌した。この溶液に前記式(11)で表される化合物12.78gを加え80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(a−5))73gを得た。
得られた多糖誘導体(a−5)のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
合成例5:多糖誘導体(a−6)の合成例
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC−QP100MH,ユニオンカーバイド社製)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分間攪拌した。この溶液に前記式(11)で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物をろ別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回、減圧下60℃で1昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体(a−6))72.0gを得た。
得られた多糖誘導体(a−6)のポリオキシアルキレン基を含む置換基の置換度は0.004であった。
実施例1
表1に示す配合成分を用い、下記に記す方法で、表1に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。得られた組成物を水で500倍に希釈し、プレパラート上に適量のせ、デジタルマイクロスコープ(KEYENCE VH−8500)で乳化粒子の状態を観察した。また、繊維処理剤組成物を下記方法で衣料に処理し、(d)成分の吸着量を測定した。これらの結果を表1に示す。
<繊維処理剤組成物の調製方法>
表1の(a)成分、(b)成分及び(b)成分の45%の水を80℃にて1時間攪拌し、30℃まで冷却する。次に(c)成分を添加し、20分攪拌した後、攪拌しながら(d)成分を滴下した。滴下終了後60℃に昇温し、1時間攪拌した後、1時間かけて40℃まで冷却し、残りの水を加え、30分以上攪拌し、水中油型乳化物を含む繊維処理剤組成物を得た。尚、攪拌速度は全ての工程で500rpmである。
<吸着量の測定方法>
木綿金巾#2003(谷頭商店製)を2槽式洗濯機(東芝(株)製2槽式洗濯機VH−360S1)で市販洗剤を用いて洗浄し(花王(株)製アタック、洗剤濃度0.0667質量%、水道水使用、水温20℃、10分洗浄後、15分流水すすぎした後、5分間脱水)、自然乾燥させる。このものを裁断し、約16g×8枚(トータルで約150g)の試験布を得る。20℃、4度硬水2250ml中に各組成物を2g添加し、1分間攪拌する(National 電気せんたく機 NA-35使用)。その後、上記試験布を加え5分間処理する。
処理終了後脱水(3分)を行い一晩乾燥(風乾)させる。乾燥後、処理布から1gづつ切り取り、スクリュー管バイアルに入れ、クロロホルム50gを添加し、一晩放置する。その後バス式ソニケターにて30分超音波照射する。この溶液に標準液(内部標準:テレフタル酸ジメチル、約500mgを100mlに溶解した溶液を使用)を1.0ml添加し、激しく攪拌する。得られた溶液をエバポレーターにてクロロホルムを留去する。残さを重クロロホルム1.5mlに溶解させ、1H−NMRを測定し(d)成分を算出する。
(d)成分の吸着率(%)は、標準溶液中のテレフタル酸ジメチルの量,テレフタル酸ジメチルの芳香環プロトンのピーク面積,シリコーン分子のメチル基のピーク面積を使用し算出した。
Figure 0004712664
*:20℃におけるpH、1/10規定硫酸水溶液及び1/10規定水酸化ナトリウム水溶液を用いて調整した。
実施例2
表2に示す配合成分を用い、実施例1と同様の方法で、表2に示す組成の繊維処理剤組成物を調製した。得られた繊維処理剤組成物について、下記方法で平均乳化粒子径及び安定性を評価した。結果を表2に示す。
<平均乳化粒子径>
乳化物中の乳化粒子の平均粒径は、組成物を水で500倍に希釈し、室温にて、堀場製作所製のレーザー散乱による粒度分布測定装置であるLA−910を用いて用いて測定した。
<安定性>
繊維処理剤組成物を室温及び40℃で1ヶ月保存し、分離の有無を目視により観察し、下記基準で評価した。
○:分離は観察されない
×:分離している
Figure 0004712664
*:20℃におけるpH、1/10規定硫酸水溶液及び1/10規定水酸化ナトリウム水溶液を用いて調整した。

Claims (10)

  1. 下記(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する混合溶液(A)が下記(a)成分で乳化された水中油型乳化物を含有する繊維処理剤組成物。
    (a)成分:ヒドロキシ基、カルボン酸基、4級アンモニウム基、アミノ基及びアミド基から選ばれる基を1つ以上有し、総炭素数が2〜20である構成単位(a1)(但し(a2)の構成単位は除く)、及び炭素数8〜22の炭化水素基を有する構成単位(a2)を、(a1)/(a2)=100/30〜10000/1のモル比で含有する高分子化合物
    (b)成分:水溶性ポリオール
    (c)成分:一般式(4)で表される非イオン界面活性剤
    Figure 0004712664
    〔式中、R4は炭素数8〜30の直鎖若しくは分岐鎖の飽和あるいは不飽和の炭化水素基又はコレステリル基を示す。〕
    (d)成分:HLBが0を越え7以下であるポリエーテル変性シリコーン
  2. (a)成分が、下記(i)又は(ii)から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物である請求項1記載の繊維処理剤組成物。
    (i)一般式(1)で表されるモノマー単位(a1−1)及び一般式(2)で表されるモノマー単位(a2−1)を含有し、(a1−1)/(a2−1)がモル比で100/30〜150/1であり、分子中の全モノマー単位に対する(a1−1)と(a2−1)の合計モノマー単位の割合が50〜100モル%である高分子化合物。
    Figure 0004712664
    [式中;R1a及びR2aはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R1b及びR2bはそれぞれ独立に、水素原子又は−COOM1(M1は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子)から選ばれる基であり、R1c及びR2cはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、又はヒドロキシ基から選ばれる基であり、R2dは炭素数8〜22の炭化水素基であり、Aは−COOM2、−OH、−CON(R1d)(R1e)、−COO−R1f−N+(R1g)(R1h)(R1i)・X-、−COO−R1f−N(R1g)(R1h)、−CON(R1d)−R1f−N+(R1g)(R1h)(R1i)・X-、−CON(R1d)−R1f−N(R1g)(R1h)、もしくは環内にアミノ基又はアミド基を少なくとも1つ有する5又は6員環構造の複素環基である。ここで、M2は水素原子又はアルカリ金属原子もしくはアルカリ土類金属原子、R1d、R1e、R1g、R1h及びR1iはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、R1fは炭素数1〜5のアルキレン基、X-は有機又は無機の陰イオン基を示す。Bは−O−、−COO−、−OCO−又は−CONR2e−(R2eは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基)から選ばれる基であり、Dはエーテル基、エステル基、陽イオン基又はアミド基から選ばれる基を介してR2dと結合し、B及びR2dを連結する炭素数2〜6の2価の炭化水素基、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜300のポリオキシアルキレン基及びグリセリル基の平均付加モル数1〜10のポリグリセリル基から選ばれる少なくとも1種の基である。aは0又は1の数を示す。]
    (ii)単糖単位、又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位(a1−2)、及び単糖単位又はヒドロキシアルキル(炭素数1〜3)化、カルボキシアルキル(炭素数1〜3)化、もしくはカチオン化された単糖単位のヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、一般式(3)で表される基で置換されている単糖単位(a2−2)を有し、(a1−2)/(a2−2)がモル比で1000/100〜10000/1である多糖誘導体。
    −R3a−(OR3b)b−E−R3c (3)
    [式中、R3aはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R3bはヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、bは1〜300の数を示し、b個のR3bは同一又は異なっていてもよい。Eは−O−、−COO−又は−OCO−から選ばれる基を示し、R3cはヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数4〜30の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。]
  3. (a)成分が、式(3)において、R3bがエチレン基、bが1〜200の数、R3cが炭素数4〜30の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である基で置換されている単糖単位(a2−2)を有し、(a1−2)/(a2−2)がモル比で1000/100〜10000/1である多糖誘導体である、請求項2記載の繊維処理剤組成物。
  4. 水中油型乳化物中の乳化物の平均乳化粒子径が0.1〜5.0μmである請求項1〜3いずれかに記載の繊維処理剤組成物。
  5. (a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び水を混合し、この混合物を水で希釈することで得られた水中油型乳化物を含有する請求項1〜4いずれかに記載の繊維処理剤組成物。
  6. (a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び水を混合し、得られる混合物を水で希釈する、請求項1〜4いずれかに記載の繊維処理剤組成物の製造法。
  7. (a)成分1重量部に対し、(b)成分2〜50重量部、(c)成分0.1〜10重量部、(d)成分0.01〜70重量部、及び水5〜30重量部を混合して混合物(1)を得、これを水で希釈する、請求項6記載の繊維処理剤組成物の製造法。
  8. 混合物(1)中の(b)成分と水が10/90〜99/1の重量比である、請求項7記載の繊維処理剤組成物の製造法。
  9. (a)成分、(b)成分、(c)成分及び水を混合した後、(d)成分を添加混合して混合物(1)を得、これを水で希釈する、請求項7又は8記載の繊維処理剤組成物の製造法。
  10. (a)成分と(d)成分との混合物に、(b)成分及び水、更に(c)成分を添加混合して混合物(1)を得、これを水で希釈する、請求項7又は8記載の繊維処理剤組成物の製造法。
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