JP4712607B2 - 感度ファイル自動設定装置及びそれを備えた物品の外観検査装置 - Google Patents
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Description
基本的には、不良には何らかの特徴があるので、その特徴を抽出して不良と判断するのであるが、感度を高くするほどより厳しく不良を検出することになる。
(A)新規錠剤の登録、(B)搬入コードの入力、(C)映像信号の選択、(D)映像レベルの合わせ、(E)各感度設定及び検査エリアの合わせ、(F)良品受付率の確認、(G)不良サンプル検出率の確認の順でおこなわれる。
(A)新規錠剤の登録とは、錠剤の品名、ロットナンバー等の錠剤のデータを入力して登録することである。(B)搬入コードの入力とは、錠剤の直径や厚さをデータとして入力することである。また、(C)映像信号の選択とは、R,G,B信号に基づく輝度信号や形状を選択することである。
E1:輝度信号を使用する感度
汚れ、欠け
E2:色信号を使用する感度
色相、平均色
E3:形状信号を使用する感度
面積、進行方向、走査幅、厚み
また、小さい汚点を検出したい場合には、サイズ感度を上げるようにしている。感度を上げていくと、割線や刻印を誤検出するようになるので、割線や刻印を誤検出する一歩手前が感度の上限になる。
錠剤の検査をする場合、一般に錠剤中央部は検査しやすく、錠剤縁部は検査し難い傾向にある。そのため、錠剤全体を検査すると錠剤縁部で感度の上限が決まってしまうので、検査する範囲を分離して錠剤中央部を高感度、錠剤縁部を低感度で検査した方が効率よく検査ができることになる。
輝度信号及び色信号を使用する感度は、基本的に検査する範囲を可変することができ、この範囲を検査エリアと呼び、この検査エリアは外形を基に作成している。
このように感度を設定する際、良品を良品と判定し且つ検出したい欠陥を検出できる感度に設定するため、多くの錠剤を装置で検査して感度決定をおこなっている。このようにして、設定された種々の感度の総合を感度ファイルとしている。
この発明は、半田付けの外観検査工数の削減を目的としたものである。
また、特許文献1の技術では、予め設定した複数の2値化レベル毎に実際に装置で画像処理をおこなって最適レベルを求めるものであって、従来からの手法としての熟練者が最適と思われる感度を入力し、その前後の感度と比較して感度決定する手法と時間的に大きな差異を得られるものとは考えにくい。特に、被検査物の多岐に渡る感度パラメータを自動的に設定するには、何度も物品を装置に流して、一種類ずつ感度を設定することになり感度を設定するには大幅に時間がかかることが想定される。
また、特許文献2の場合のように、予め設定した閾値になるように検査感度を自動調整する方法は特に目新しいものではなく、多岐に渡る感度パラメータを調整する必要がある物品、例えば錠剤等の外観検査に良好な結果を得るには、熟練者による閾値設定が不可欠となる。
このシミュレーション機能を使用することにより、数個の物品を流すだけで、選択した感度基準ファイルとの比較をおこなうことが可能となる。この感度をフィードバックすることで自動感度設定及び必要な微調整をより簡易に設定することが可能となる。
本発明に係る物品の外観検査装置の実施の形態について、錠剤の外観検査を例として説明する。なお、本発明に係る感度ファイル自動設定装置は、物品の外観検査装置の主要部となるので、同時に説明する。
生産情報の設定:例えば品名、ロットナンバー、不良率リミット、生産数等、
感度設定:輝度信号、色信号、形状信号を使用する感度
搬送設定・光量設定:排出タイミング、光量の設定
品種設定:品種の設定と登録
表示エリア選択:特殊表裏機能の表示エリアの選択
自動感度設定:自動感度設定に関する情報を入力
等がある。
次ぎに、自動感度微調整手段によって、流した錠剤が予め設定された所定の良品率又は不良品率になるように一次感度ファイルのパラメータを自動微調整する。例えば、流した錠剤が全て良品だとして、良品受付率を99.5%に設定してあれば、選別仕分け部15からの状況のフィードバックによって良品受付率99.5%に極めて近づくように一次感度ファイルのパラメータを微調整する。逆に、ヒットさせたい不良のある不良品錠剤を流してみる場合についても同様である。
このシミュレーション機能を使用することにより、数個の錠剤を流すだけで、選択した感度基準ファイルとの比較をおこなうことが可能となる。この感度をフィードバックすることで自動感度設定及び必要な微調整をより簡易に設定することができる。
なお、この場合も設定された最終感度ファイルは、必要とする場合には新たに熟練者による感度基準ファイルとして記憶装置13に記憶させることができる。
11 操作部
11a タッチパネル型入力手段
12 制御部
12a 感度基準ファイル選択手段
12b 光量調整手段
12c 自動感度微調整手段
13 記憶装置
14 画像処理部
15 選別仕分け部
16 仮想処理部
16a 画像記録手段
16b シミュレーション処理手段
Claims (6)
- 物品の外観検査のため予め熟練者により設定された感度基準ファイルが記憶された記憶装置と、入力された物品の外観情報に基づき前記記憶装置から最も近い感度基準ファイルを選択する選択手段と、該選択手段により選択された感度基準ファイルにより測定して搬入された物品が予め設定された輝度やスライスレベルになるように自動調整する光量調整手段と、該光量調整手段により自動調整された輝度やスライスレベルに基づき搬入された物品が予め設定された良品率又は不良品率になるように前記感度基準ファイルのパラメータを自動感度微調整する自動感度微調整手段とを備えたことを特徴とする感度ファイル自動設定装置。
- 請求項1記載の感度ファイル自動設定装置において、更に搬入された物品の外観画像を取得する画像取得手段と、前記選択手段により選択された感度基準ファイルに基づき前記画像取得手段により取得された外観画像のスライスレベルや前記感度基準ファイルのパラメータを微調整できるシミュレーション処理手段を備えたことを特徴とする感度ファイル自動設定装置。
- 前記画像取得手段により取得した外観画像を外部出力する出力端子及び外部でシミュレーションした感度ファイルを入力する入力端子を備えたことを特徴とする請求項2記載の感度ファイル自動設定装置。
- 前記自動感度微調整手段によって最終的に設定された感度ファイルを熟練者により設定された感度基準ファイルとして前記記憶装置に取り込むようにしたことを特徴とする請求項1記載の感度ファイル自動設定装置。
- 前記シミュレーション処理手段によって最終的に設定された感度ファイルを熟練者により設定された感度基準ファイルとして前記記憶装置に取り込むようにしたことを特徴とする請求項2記載の感度ファイル自動設定装置。
- 物品の外観情報を入力するためのタッチパネル型入力手段と、請求項1〜5の何れか1項記載の感度ファイル自動設定装置と、搬入された物品を前記感度ファイル自動設定装置により設定された感度ファイルで外観検査し選別仕分けする選別仕分け手段とを備えたことを特徴とする物品の外観検査装置。
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