JP4712488B2 - バッテリ状態管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリ(本明細書では、鉛バッテリのことを指す)の状態を管理するバッテリ状態管理装置に関する。
バッテリの状態評価を行うための従来技術としては、バッテリの出力電圧に対して、エンジンの始動が可能な最低限の電圧レベルを示す所定の基準電圧レベルを設定し、その閾値レベルとバッテリの出力電圧との関係に基づいて、バッテリの状態評価を行いものがある。
ところで、ユーザーの価値観の多様化等により、車両(自動車)には様々な車種・車格が存在する。そして、これらの車種・車格に応じて、搭載されるエンジンやスタータの種類が異なる。このように、エンジンやスタータの種類が異なると、始動時における適正なスタータのトルク、ひいては適正なスタータの必要電圧が異なるはずである。
しかしながら、従来においては、エンジンやスタータの種類を考慮せずに、一律に上記基準電圧レベルを設定していたため、正確なバッテリの状態評価を行うことが困難であった。
仮に正確なバッテリの状態評価を行おうとすると、車両にエンジンやスタータを実際に搭載した後に、バッテリの状態を変化させたり、状態の異なるバッテリを交換したりしながら、スタータが正常に起動してエンジンを点火できるバッテリの最低限の状態を試験的に求めなければならず、多大な労力とコストを要するなど不利が多い。
そこで、本発明の課題は、様々な車種・車格の車両に容易に対応し得るバッテリ状態管理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理装置であって、前記バッテリの出力電圧を検出する電圧検出手段と、始動に必要なエンジンの最低限の回転数である最低始動回転数を記憶した記憶手段と、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、クランキングに伴って前記電圧検出手段を介して検出される前記バッテリの前記出力電圧の振る舞いと、前記記憶手段に記憶されている前記最低始動回転数と、前記回転数検出手段を介して検出されるクランキング時の前記エンジンのクランキング回転数とに基づいて、前記バッテリの状態評価のための評価基準となる基準電圧レベルを導出する評価基準導出手段とを備える。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記基準電圧レベルは、スタータ始動時の突入電流により前記バッテリの前記出力電圧が低下したときの前記出力電圧の値である下限電圧の比較基準として設定される。
また、請求項3の発明では、請求項2の発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記基準電圧レベルは、前記クランキング回転数が前記最低始動回転数により定められる値で前記エンジンが始動したときに前記下限電圧が取るであろう予測値に対応している。
また、請求項4の発明では、請求項3の発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記評価基準導出手段は、前記クランキング回転数と前記スタータにて生じる逆起電力電圧の大きさとが略比例関係にあるという特性を利用し、前記電圧検出手段を介して検出した前記バッテリの開放電圧及び前記下限電圧と、クランキング時に前記電圧検出手段を介して検出した前記出力電圧である始動時出力電圧と、前記クランキング時に前記回転数検出手段により検出された前記クランキング回転数と、前記記憶手段に記憶されている前記最低始動回転数とに基づいて、前記基準電圧レベルを導出する。
また、請求項5の発明では、請求項3又は4の発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記評価基準導出手段は、前記開放電圧(VO)、前記下限電圧(VL)、前記始動時出力電圧(VC)、前記クランキング回転数(rc)及び前記最低始動回転数(re)を、関係式
Figure 0004712488
に代入して演算することにより、前記基準電圧レベル(VLth)を導出する。
また、請求項6の発明では、請求項2ないし5のいずれかの発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記スタータ始動時の前記バッテリの前記下限電圧を前記電圧検出手段を介して検出し、その下限電圧と前記評価基準導出手段が導出した前記基準電圧レベルとの関係に基づいて、前記バッテリの状態を評価する状態評価手段をさらに備える。
また、請求項7の発明では、請求項1ないし6のいずれかの発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記回転数検出手段は、前記電圧検出手段が検出したクランキングに伴う前記出力電圧の振動状況に基づいて、前記エンジンの前記クランキング回転数を検出する。
また、請求項8の発明では、請求項1ないし6のいずれかの発明に係るバッテリ状態管理装置において、前記エンジンの機構部の動作状況を検出するセンサ部をさらに備え、前記回転数検出手段は、前記センサ部の検出結果に基づいて前記クランキング回転数を検出する。
請求項1に記載の発明によれば、エンジンに固有のパラメータである最低始動回転数に関する情報を予め記憶手段に登録しておけば、それ以外の必要な情報については、各車両固有の特性(特に、スタータ及びバッテリの特性)が反映された形で、バッテリ状態管理装置によって自動的に取得され、バッテリの状態評価の基準となる基準電圧レベルが自動的に取得されるようになっているため、その取得された基準電圧レベルを用いてバッテリの状態評価を行うことによって、様々な車種・車格の車両に容易に対応して、バッテリの状態評価を的確に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、スタータ始動時のバッテリの出力電圧である下限電圧には、バッテリの状態が顕著に反映されるため、この下限電圧の比較基準として基準電圧レベルを設定することにより、バッテリの状態評価をより的確に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、基準電圧レベルが、クランキング回転数が最低始動回転数により定められる下限値一杯でエンジンが始動したときに下限電圧が取るであろうと予測される値に対応しているため、この基準電圧レベルを基準としてバッテリの状態評価を行うことにより、バッテリのエンジン始動性能について的確に評価することができる。
請求項4に記載の発明によれば、クランキング回転数とスタータにて生じる逆起電力電圧の大きさとが略比例関係にあるという特性を利用し、開放電圧、下限電圧、始動時出力電圧、クランキング回転数及び最低始動回転数に基づいて基準電圧レベルを導出するため、基準電圧レベルを容易かつ的確に取得することができる。
請求項5に記載の発明によれば、基準電圧レベル(VLth)を簡単な演算により的確に取得することができる。
請求項6に記載の発明によれば、スタータ始動時のバッテリの出力電圧である下限電圧と、その下限電圧に対して設定された基準電圧レベルとの関係に基づいてバッテリの状態が評価されるため、バッテリの状態評価を的確に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、電圧検出手段が検出したクランキングに伴う出力電圧の振動状況に基づいてエンジンの前記クランキング回転数を検出するため、エンジンの機構部の動作状況を検出するための特別なセンサ手段を設ける必要がなく、構成の簡略化が図れる。
請求項8に記載の発明によれば、エンジンの機構部の動作状況を検出するセンサ部の検出結果に基づいてクランキング回転数を検出するため、クランキング回転数を確実かつ正確に検出することができる。
<原理説明>
本発明の実施形態の構成について説明する前に、本実施形態に係るバッテリ状態管理装置が行うバッテリ評価の評価原理について説明する。
図1は、車両の始動時のクランキング期間における電圧と電流の推移を示す図であって、横軸は時間、縦軸はバッテリからスタータに出力される電圧及び電流を示している。
この図1において、時刻T1でイグニションスイッチがオンになると、バッテリからの突入電流がスタータに流れ、バッテリの出力電圧が瞬間的に低下する。そして、スタータの逆起電力が発生し、バッテリの出力電圧が徐々に上昇すると、スタータの回転数が上昇するとともに、電流が徐々に安定化する。そして、バッテリ電圧が一定のレベルに達した時点T2で、スタータの回転数が一定値に上昇し、エンジンの点火が行われる。この時点T2で、スタータに対する電流供給が停止され、バッテリの出力電圧が定常状態に復帰する。
図2は、バッテリ1とスタータ3とが接続された状態を示す概略的な等価回路図である。図2のように、バッテリ1は、配線5,7及びイグニションスイッチ9を通じてスタータ3に接続される。尚、符号11はスタータ3のアーマチャコイル、符号13はフィールドコイル、符号15はプルインコイル、符号17はホールディングコイルである。ただし図2では、回路内における電流と電圧との関係に注目することとし、上記の各コイル11,13,15,17をそれぞれ抵抗体として捉えて図示している。
ここで、配線5,7の抵抗値をそれぞれR1A,R1Bとする。また、イグニションスイッチ9とスタータ3のスイッチ端子Te1との間の配線抵抗値をR2、バッテリ側端子Te2とモータ端子Te3との間の接点接触抵抗値をR3、ホールディングコイル17、フィールドコイル13及びアーマチャコイル11の各抵抗値をR4,R5,R6とする。
この場合、スタータ3の内部抵抗RSは、次の(1)式で表される。
S=R3+R5+R6 (1)
また、配線5,7の配線抵抗RHは、次の(2)式で表される。
H=R1A+R1B (2)
さらに、バッテリ1の内部においては、集電極や電解液等の内部抵抗に加えて、格子腐食やサルフェーション等の劣化、及び放電(特に過放電)に伴う電極表面の硫酸鉛の析出により内部抵抗RBが発生する。
したがって、図2の回路における回路抵抗Ra11は、次の(3)式のようになる。
a11=RS+RH+RB (3)
図3に、図2の回路における電圧降下とバッテリ1の電流及び電圧の変化を示す。この図3において、横軸及び縦軸は、バッテリ1からスタータ3に出力される電流及び電圧をそれぞれ意味しており、線L1は、スタータ3の内部抵抗RSと配線5,7の配線抵抗RH等とによる電圧降下線、線L2a〜L2eはバッテリ1の電流−電圧特性線(以下「I−V特性線」と称す)、線Lthはエンジンを始動されることが可能な最低限の最低基準電圧レベル(基準電圧レベル)VLthを示す閾値線をそれぞれ示している。この最低基準電圧レベルVLthは、スタータ3の始動時の突入電流によりバッテリ1の出力電圧が一時的に低下する際の最低電圧値に対応して設定されるものである。
上述のように、スタータ3をオンしたときには、図1の時点T1のように突入電流が流れると同時に、バッテリ1の出力電圧が急峻に低下する。したがって、バッテリ1の電流と出力電圧は、図3において、バッテリ1のI−V特性線L2a〜L2eと、スタータ3の内部抵抗RSと配線5,7の配線抵抗RH等とによる電圧降下線L1との交点Pa〜Peから開始される。そして、その後、バッテリ1の出力電圧は、I−V特性線L2a〜L2eに沿って電流が低下するとともに近似的にリニアに上昇するようになっている。
ここで、バッテリ1の電流−電圧特性は、その個々のバッテリ1の劣化状態、充電残量等によって変化する。特に、バッテリ1の劣化が進むと、そのバッテリ1の内部抵抗RBが上昇するため、右下がりの傾斜が急峻になる。図3においては、線L2aが最も良好なバッテリ状態、線L2eが最も劣悪なバッテリ状態における電流−電圧特性を示している。なお、バッテリ1の充電状態が低下した場合にも、線L2が右下がりに傾斜が大きくなる傾向にあることが分かっている。
そして、図3においては、バッテリ1のI−V特性線L2a〜L2eと、スタータ3の内部抵抗RSと配線5,7の配線抵抗RH等とによる電圧降下線L1との交点において、バッテリ1からスタータ3に印加される電圧値が、最低基準電圧レベルVLth以上である場合に限り、スタータ3のトルクが必要なレベルに確保されてエンジンの点火が可能となる。
したがって、図3の例では、I−V特性線L2a〜L2dと電圧降下線L1との交点Pa〜Pdの各電圧値が、最低基準電圧レベルVLthよりも大きくなっているため、これらI−V特性線L2a〜L2dを示すバッテリ1を使用している場合は、自動車のエンジンの点火が支障無くなされる。
これに対して、図3中のI−V特性線L2eと電圧降下線L1との交点Peの電圧値は、最低基準電圧レベルVLthよりも小さいため、このI−V特性線L2eを示すバッテリ1では、自動車のエンジンを点火することができないことになる。
このように、最低基準電圧レベルVLthを設定しておくことにより、スタータ始動時の突入電流によるバッテリ1の出力電圧の下限値(下限電圧値)と、最低基準電圧レベルVLthとの関係に基づいて、バッテリ1の状態、特に劣化度合いについて評価できるようになっている。
そこで、本願発明者らは、その最低基準電圧レベルVLthを、各車両の固有の特性を反映した形で的確に、かつほぼ自動的に設定することができるバッテリ状態管理装置を発明した。以下に、その発明の原理について説明する。
図4は、エンジン始動時におけるバッテリ1の出力電圧、放電電流、スタータ等での電圧降下の様子を示す図であり、グラフの横軸はバッテリ1の放電電流に対応し、縦軸はバッテリ1の出力電圧に対応している。また、図4中の点Pn及び線L2nは、満充電状態にある新品のバッテリ1の下限電圧ポイント(スタータ始動時の突入電流によりバッテリ1の出力電圧が最も低下したポイント)及びI−V特性線を示しており、線L2nの始点(点Pn)及び終点の電圧値(下限電圧値及び開放電圧値)を、VLn及びVOnと表すこととする。また、図4中の点Pはある程度使用された通常の状態にあるバッテリ1の下限電圧ポイントを示し、線L2nは同様な状態にあるバッテリ1のI−V特性線を示している。そして、線L2nの始点Pnの電圧値(下限電圧値)をVLと表し、線L2nの終点Qの電圧値(開放電圧値)をVOと表すこととする。また、図4中の線L1は、上述のスタータ3の内部抵抗等による電圧降下特性を示すものである。
本願発明者らは、図4に示す計測グラフや、エンジン回転数とスタータ3での逆起電力との関係等に対する検討を行った結果、エンジンのクランキング回転数reとスタータ3にて生じる逆起電力電圧の大きさとが略比例関係にあるという特性に着目するに至った。
また、本願発明者らは、エンジン始動時におけるバッテリ1の出力電圧の振る舞いについて、出力電圧は、エンジンが始動される際はスタータ始動時に下限電圧値VLまで低下した後、バッテリ1の放電電流の減少に伴って下限電圧値VLから開放電圧値VOまでリニアに上昇するという近似的な取り扱いを行うことにより、エンジンの始動時の出力電圧の取り扱いが容易となることを見い出した。
そして、本願発明者らは、上記の特性及び近似的な取り扱いを利用することにより、バッテリ1の開放電圧値VO、下限電圧値VL、エンジンのクランキング時におけるバッテリ1の出力電圧値である始動時出力電圧値VC、エンジンのクランキング回転数rc、及びエンジンの始動に最低限必要な最低始動回転数reを取得すれば、これらの数値に基づいて、バッテリ1の下限電圧値VLに対する評価基準となる最低基準電圧レベルVLthが導出できることを見出した。
ここで、始動時出力電圧値VCとしては、例えば、エンジンのクランキングが行われているクランキング期間内のいずれかの時点(例えば、エンジンの着火時又はその直前)におけるバッテリ1の出力電圧が用いられる。あるいは変形例として、クランキング期間中のバッテリ1の出力電圧の平均値を始動時出力電圧値VCとして用いてもよい。
また、クランキング回転数rcとしては、例えば、クランキング期間内のいずれかの時点(例えば、エンジンの着火時又はその直前)におけるエンジンの回転数を計測し、その計測値が用いられる。あるいは変形例として、クランキング期間中のエンジンの回転数の平均値を計測し、その平均値をクランキング回転数rcとして用いてもよい。
また、最低始動回転数reについては、エンジンの固有の特性情報として予めメモリ等に記録しておいた情報を用いるようになっている。
なお、バッテリ1は、放電が行われると、拡散分極の影響により放電時間の経過に伴って出力電圧が低下するが、本実施形態ではエンジン始動時の放電の拡散分極の影響による出力電圧の低下を無視することとしている。
また、本実施形態では、エンジンに対するクランキングが行われるときにバッテリ1から放出される電流値は、エンジンが始動される限り、バッテリ1の劣化度、充電残量等の状態によらずに一定であるとして取り扱うこととしている。
より詳細には、図4中の三角形SPQと三角形UPTとの相似関係と、三角形OPQと三角形WPTとの相似関係により、数値VO,VL,VC,VSの間には、次のような関係式(4)が成り立つ。
O−VL:VC−VL=VO:VS (4)
この式(4)を変数VSについて解くと、次のようになる。
S=((VC−VL)/(VO−VL))・VO (5)
また、上記のエンジンのクランキング回転数rcとスタータ3の逆起電力との関係より、エンジンが最低始動回転数reで回転しているときにスタータ3により発生する逆起電力電圧値をVSmとすると、数値VS,VSm,rc,reの間には、次のような関係式(6)が成り立つ。
S/VSm=rc/re (6)
この式(6)を変数VSmについて解くと、次のようになる。
Sm=(re/rc)・VS (7)
次に、バッテリ1の状態が悪化して、エンジンのクランキング回転数rcがちょうど最低始動回転数reで始動した場合のことについて検討する。このときのバッテリ1のクランキング時のI−V特性線は線L2mによって表される。上述のように、エンジンのクランキングが行われるときのバッテリ1の放電電流値はバッテリ1の状態によらずに一定であると取り扱うこととしているため、このときの始動時出力電圧VCmは、数値VC,VS,VSmと次のような関係を有する。
Cm=VC−VS+VSm (8)
また、図4中の三角形SmPmQと三角形UmPmTmとの相似関係と、三角形OPmQと三角形WPmTmとの相似関係により、数値VO,VLth,VCm,VSmの間には、次のような関係式(9)が成り立つ。
O−VLth:VCm−VLth=VO:VSm (9)
上記関係式(6)〜(9)に基づき、変数VS,VSm,VCmを消去し、変数VLthについて解くと、次のような関係式(10)が得られる。
Figure 0004712488
すなわち、この関係式(10)を用いることにより、予め登録されている最低始動回転数reと、エンジン始動時に計測した開放電圧値VO、下限電圧値VL、始動時出力電圧値VC及びクランキング回転数rcとに基づいて、バッテリ1の下限電圧値VLに対する評価基準となる最低基準電圧レベルVLthが導出できることが分かる。
<装置構成>
図5は、本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理装置のブロック図である。このバッテリ状態管理装置は、図5に示すように、電圧センサ(電圧検出手段)21、処理部23、記憶部(記憶手段)25及び出力部27を備えて構成されており、車両に搭載されたバッテリ1の状態を管理する。
電圧センサ21は、バッテリ1の出力電圧を検出する。処理部23は、CPU等を備えて構成され、バッテリ1の管理のために各種の情報処理動作(制御動作も含む)を行う。記憶部25は、メモリ等により構成され、処理部23が行う各種の情報処理動作に必要な情報等が記憶されている。例えば、記憶部25には、上述の最低始動回転数reに関する情報、及び関係式(10)に関する情報が予め登録されている。出力部27は、バッテリ1の状態の判定結果等を出力するためのものである。
処理部23は、図6に示すように、機能要素として、回転数検出部(回転数検出手段)23a、評価基準導出部(評価基準導出手段)23b及び状態評価部(状態評価手段)23cを備えて構成されており、イグニッションスイッチ9がオンされてエンジンのクランキングが行われるのに伴って、バッテリ1の評価のための処理を行うようになっている。
回転数検出部23aは、エンジン始動時に電圧センサ21が検出したバッテリ1の出力電圧の振動状況に基づき、エンジンのクランキング回転数rcを検出する。より詳細には、エンジン始動時のバッテリ1の出力電圧の振る舞いとして、図7に示すように、時刻Taでイグニッションスイッチ9がオンされると(このとき、バッテリ1からスタータ3に突入電流が流れる)、エンジンのクランキング動作に伴い、バッテリ1の出力電圧が振動するようになっている(図7の符号Aで示す部分の波形を参照)。その出力電圧の振動は、スタータがエンジンをクランキングする際の負荷が、エンジンのサイクル中の状態(吸気、圧縮、膨張、排気)により変動するため、エンジン及びスタータ3の回転数が振動することにより生じるものである。このため、この出力電圧の振動の周期等を回転検出部23aで検出することにより、エンジンのクランキング回転数rcを検出することができるようになっている。
また、この回転数検出部23aは、例えば、評価基準導出部23bの指示したタイミングでクランキング回転数rcの検出を行い、その検出結果を評価基準導出部23bに出力するようになっている。より具体的には、例えば、クランキング期間内のいずれかの時点(例えば、エンジンの着火時又はその直前)におけるエンジンの回転数を計測し、その計測値をクランキング回転数rcとして用いる構成、及び、クランキング期間中のエンジンの回転数の平均値を計測し、その平均値をクランキング回転数rcとして用いる構成などが考えられる。
評価基準導出部23bは、予め記憶部25に記憶されている最低始動回転数reと、エンジン始動に伴って取得した開放電圧値VO、下限電圧値VL、始動時出力電圧値VC及びクランキング回転数rcとを、予め記憶部25に記憶されている上記関係式(10)に代入して演算することにより、最低基準電圧レベルVLthを導出する。
この導出に用いられる開放電圧値VOは、例えば、スタータ3がバッテリ1に接続されて突入電流が流れる直前のタイミングで取得される。また、下限電圧値VLは、バッテリ1からスタータ3に流れる突入電流により、バッテリ1の出力電圧が最も低下した最低値を検出し、その最低値が用いられる。始動時出力電圧VCとしては、例えば、エンジンのクランキングが行われているクランキング期間内のいずれかの時点(例えば、エンジンの着火時又はその直前)におけるバッテリ1の出力電圧を用いる構成、及び、クランキング期間中のバッテリ1の出力電圧の平均値を用いる構成などが考えられる。クランキング回転数rcの具体例としては、上述の通りである。
状態評価部23cは、評価基準導出部23bによって導出された最低基準電圧レベルVLthと、評価基準導出部23bが検出した下限電圧値VLとの関係に基づいて、バッテリ1の状態を評価するようになっている。例えば、下限電圧値VLから最低基準電圧レベルVLthを引き算した差分値が小さい程、バッテリ1の劣化の進行又は充電残量の減少によりバッテリ状態が低下している傾向があるため、この差分値の大きさに基づいて、バッテリ1の状態を評価することができる。そして、状態評価部23cは、その評価結果を出力部27を介して出力するようになっている。
図8は、処理部23の処理動作を示すフローチャートである。図8に示すように、まずステップS1で、上述の如く、評価基準導出部23bの指示により、回転数検出部23aによるエンジンのクランキング回転数rcの検出が行われる。続くステップS2では、評価基準導出部23bによる最低基準電圧レベルVLthの導出が上述の如く行われる。続くステップS3では、状態評価部23cにより、ステップS2で導出された最低基準電圧レベルVLth、及びその導出に伴って検出された下限電圧VLに基づき、上述の如くバッテリ1の状態評価が行われ、その評価結果が出力部27を介して出力される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態によれば、予め記憶部25に記憶されている最低始動回転数reと、エンジン始動に伴って取得した開放電圧値VO、下限電圧値VL、始動時出力電圧値VC及びクランキング回転数rcとを、予め記憶部25に記憶されている上記関係式(10)に代入して演算することにより、最低基準電圧レベルVLthを導出する。このため、エンジンに固有のパラメータである最低始動回転数reに関する情報を予め記憶部25に登録しておけば、それ以外の必要な情報については、各車両固有の特性(特に、スタータ3及びバッテリ1の特性)が反映された形で、バッテリ状態管理装置によって自動的に取得され、バッテリ1の状態評価の基準となる最低基準電圧レベルVLthが自動的に取得されるようになっており、その取得された最低基準電圧レベルVLthを用いてバッテリ1の状態評価を行うことによって、様々な車種・車格の車両に容易に対応して、バッテリ1の状態評価を的確に行うことができる。
また、スタータ始動時のバッテリ1の出力電圧である下限電圧VLには、バッテリ1の状態が顕著に反映されるため、この下限電圧VLとの関係で評価基準となる最低基準電圧レベルVLthを設定することにより、バッテリ1の状態評価をより的確に行うことができる。特に、最低基準電圧レベルVLthが、クランキング回転数rcが最低始動回転数reにより定められる下限値一杯でエンジンが始動したときに下限電圧VLが取るであろうと予測される値に対応しているため、この最低基準電圧レベルVLthを基準としてバッテリ1の状態評価を行うことにより、バッテリ1のエンジン始動性能について的確に評価することができる。
また、クランキング回転数rcとスタータ3にて生じる逆起電力電圧の大きさとが略比例関係にあるという特性を利用し、開放電圧値VO、下限電圧値VL、始動時出力電圧値VC、クランキング回転数rc及び最低始動回転数reを上記関係式(10)に代入し、演算処理により最低基準電圧レベルVLthを導出するため、最低基準電圧レベルVLthを簡単な演算により容易かつ的確に取得することができる。
また、スタータ始動時のバッテリ1の出力電圧である下限電圧値VLと、その下限電圧値VLに対して設定された最低基準電圧レベルVLthとの関係に基づいてバッテリ1の状態が評価される、バッテリ1の状態評価を的確に行うことができる。
また、電圧センサ21が検出したバッテリ1の出力電圧の振動状況に基づいてエンジンのクランキング回転数rcを検出するため、エンジンの機構部の動作状況を検出するための特別なセンサ手段を設ける必要がなく、構成の簡略化が図れる。
<変形例>
上述の実施形態では、バッテリ1の出力電圧の振動状況に基づいてエンジンのクランキング回転数rcを検出するようにしたが、図9に示すように、エンジンの機構部の動作状況を検出する回転角センサ(センサ部)31を設け、この回転角センサ31の検出信号に基づいて処理部23の回転数検出部23aがエンジンのクランキング回転数rcを検出するようにしてもよい。回転角センサ31としては、クランク角センサ及びカム角センサ等が用いられる。この場合、エンジンの機構部の動作状況を検出するセンサ部の検出結果に基づいてクランキング回転数rcを検出するため、クランキング回転数rcを確実かつ正確に検出することができる。
車両のエンジン始動時におけるバッテリの出力電圧と放電電流の推移を示す図である。 バッテリとスタータとが接続された状態を示す等価回路図である。 図2の回路における電圧降下とバッテリの放電電流及び出力電圧の変化を示す図である。 エンジン始動時におけるバッテリの出力電圧、放電電流、スタータ等での電圧降下の様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理装置のブロック図である。 図5の処理部及びその周辺の構成を示すブロック図である。 エンジン始動時におけるバッテリの出力電圧の振る舞いを示す図である。 処理部の処理動作を示すフローチャートである。 図6に示す構成の変形例を示す図である。
符号の説明
1 バッテリ
3 スタータ
21 電圧センサ
23 処理部
23a 回転数検出部
23b 評価基準導出部
23c 状態評価部
25 記憶部
27 出力部
31 回転角センサ

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理装置であって、
    前記バッテリの出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    始動に必要なエンジンの最低限の回転数である最低始動回転数を記憶した記憶手段と、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    クランキングに伴って前記電圧検出手段を介して検出される前記バッテリの前記出力電圧の振る舞いと、前記記憶手段に記憶されている前記最低始動回転数と、前記回転数検出手段を介して検出されるクランキング時の前記エンジンのクランキング回転数とに基づいて、前記バッテリの状態評価のための評価基準となる基準電圧レベルを導出する評価基準導出手段と、
    を備えることを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記基準電圧レベルは、スタータ始動時の突入電流により前記バッテリの前記出力電圧が低下したときの前記出力電圧の値である下限電圧の比較基準として設定されることを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  3. 請求項2に記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記基準電圧レベルは、前記クランキング回転数が前記最低始動回転数により定められる値で前記エンジンが始動したときに前記下限電圧が取るであろう予測値に対応していることを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  4. 請求項3に記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記評価基準導出手段は、
    前記クランキング回転数と前記スタータにて生じる逆起電力電圧の大きさとが略比例関係にあるという特性を利用し、
    前記電圧検出手段を介して検出した前記バッテリの開放電圧及び前記下限電圧と、クランキング時に前記電圧検出手段を介して検出した前記出力電圧である始動時出力電圧と、前記クランキング時に前記回転数検出手段により検出された前記クランキング回転数と、前記記憶手段に記憶されている前記最低始動回転数とに基づいて、前記基準電圧レベルを導出することを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  5. 請求項3又は4に記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記評価基準導出手段は、前記開放電圧(VO)、前記下限電圧(VL)、前記始動時出力電圧(VC)、前記クランキング回転数(rc)及び前記最低始動回転数(re)を、関係式
    Figure 0004712488
    に代入して演算することにより、前記基準電圧レベル(VLth)を導出することを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記スタータ始動時の前記バッテリの前記下限電圧を前記電圧検出手段を介して検出し、その下限電圧と前記評価基準導出手段が導出した前記基準電圧レベルとの関係に基づいて、前記バッテリの状態を評価する状態評価手段をさらに備えることを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記回転数検出手段は、前記電圧検出手段が検出したクランキングに伴う前記出力電圧の振動状況に基づいて、前記エンジンの前記クランキング回転数を検出することを特徴とするバッテリ状態管理装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載のバッテリ状態管理装置において、
    前記エンジンの機構部の動作状況を検出するセンサ部をさらに備え、
    前記回転数検出手段は、前記センサ部の検出結果に基づいて前記クランキング回転数を検出することを特徴とするバッテリ状態管理装置。
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