JP4710581B2 - インクカートリッジ - Google Patents
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Description
存在する。インクを使用する記録装置の場合、記録装置に対して着脱可能なインクカート
リッジに収容されているインクを使用することが多い。このようなインクカートリッジは
、収容しているインクが使用されて無くなったり残量が少なくなったりすると、インクが
充填されたインクカートリッジに交換される。
ク使用量あるいはインク残量を確認したい要望がある。そのため、インク使用量あるいは
インク残量のデータをインクカートリッジに設置されたメモリに書き込み、必要に応じて
電気的に読み出す技術が開発されている(例えば特許文献1を参照)。このようなメモリ
は、回路基板に固定され、回路基板がカートリッジ本体に直接固定される。
算された後に書き込まれる。したがって、インクカートリッジ内のインク残量が少なくな
った時点でのデータ値の誤差が大きくなる傾向にある。
出力するセンサをインクカートリッジに搭載することが考えられる。
に起因して誤動作や故障をする可能性があるため、センサを封止することが望ましい。誤
動作や故障としては、例えば電気的な接触不良や短絡、センサ特性の変化などがある。
で電気信号を送受する外部端子にセンサを電気的に接続させつつ、センサが埃、インク吐
出によるインクミストなどに晒されないようにするのは困難である。
インクカートリッジに剛性的に固定されると、インクカートリッジの取付時や記録装置の
記録動作時の外的な荷重により、センサが誤検出をする可能性がある。
とを簡単な構成で実現でき、埃、インクミストなどに起因するセンサの誤動作や故障の発
生を抑制することができる。
え、次のようにしてもよい。つまり、その場合、センサは、カバー部材および基板とは別
に、弾性部材を介してカートリッジ本体に固定される。
および/または基板とセンサとが剛性的に固定されず、センサが、例えばピエゾ素子のよ
うに、力学的作用によるものである場合にも、インク量に応じた良好な検出信号を得るこ
とができる。
前記基板の前記表面には、上記メモリへのデータの読み書きに使用されるメモリ用端子が形成される。
量に応じたデータを格納するメモリを搭載する基板とを兼用することができ、インクカー
トリッジに搭載する基板数を増加させずに、センサからの電気信号を出力することができ
る。
媒体Pへインクを吐出して文字、図形などを記録する記録装置である。
垂直方向に移動可能に配置される。このキャリッジ11は、ベルト13を介してモータ1
4により駆動される。
する位置に、インクカートリッジ21から供給されるインクを吐出するヘッド(図示せず
)を有する。
は、本発明の実施の形態に係るインクカートリッジ21を示す分解斜視図である。
切れを検出するセンサ35、基板32が固定されたカバー部材33、およびサイドカバー
34を有する。
収容凹部31c内にセンサ35が配置される。センサ収容凹部31c内において、センサ
35は、底面側の壁に置かれ、バネ36の復元力によりその壁へ押し付けられる。そして
、センサ収容凹部31cの開口端に、基板32が固定されたカバー部材33が固定され、
センサ35が覆われる。さらに側面、および底面の一部を覆うサイドカバー34がカート
リッジ本体31へ掛け止め構造(いわゆるパッチン構造)で装着される。
カートリッジ21着脱操作に使用されるレバー31a、底面に、インク出口31bを形成
され、内部に図示せぬインクの収容部および逆流防止弁を有する。カートリッジ本体31
は、樹脂で一体成型され、対向する側面をフィルムで封止され、インク収容部にインクが
充填される。
れる。カートリッジ本体31前面において、センサ収容凹部31cの直上に軸31d,3
1eが形成され、センサ収容凹部31cの直下に軸部31fが形成される。軸31d,3
1e,31fは、カバー部材33の固定に使用される。
に係合凹部31hが形成され、その上面内壁には、センサ収容凹部31cの奥行き方向に
沿って凸部31iが形成され、奥面内壁には、高さ方向を軸方向とした半円筒状の凹部3
3jが形成される。また、センサ収容凹部31cの底面内壁には、図示せぬインク流路が
形成される。カバー部材33の固定の際に、係合凹部31hにはカバー部材33の爪33
aの先端が嵌まり込む。また、凸部31iおよび凹部33jは、バネ36の固定に使用さ
れる。
部材33を示す斜視図である。
部の裏面から2本の爪33aを略垂直に突出させた形状とされる。カバー部材33の上端
部には、表(おもて)面と裏面との間を貫通する孔33b,33cが形成され、下端には
、サイドカバー34の顎部34aと係合する突起33dが形成される。孔33b,33c
はカートリッジ本体31へのカバー部材33の固定に使用される。
る凹部33eが形成される。また、カバー部材33の表面には、上端寄りに凸部33fが
形成され、下端寄りに凸部33gが形成される。凸部33f,33gは、カバー部材33
への基板32の固定に使用される。
つの挿通孔33hの裏面側の開口端には凹部が形成され、組み付け時にセンサ35の端部
が配置される。
の爪33aの間には、高さ方向を軸方向とした半円筒状の凹部33kが形成される。孔3
3iは、カートリッジ本体31へのカバー部材33の位置決めに使用される。凹部33k
は、バネ36固定時の案内に使用される。
。このため、インクカートリッジ21がキャリッジ11に搭載される際に、この凸部33
mがキャリッジ11に接触することとなり、カバー部材33に固定された基板32上の端
子(図5の端子32c,32d)の、キャリッジ11側の端子に対する位置決めの精度が
良好になる。さらに、カートリッジ本体31より小さいカバー部材33に凸部33mが一
体的に形成されるため、ヒケによる位置決め精度の劣化を少なくすることができる。
5(A)は、基板32の表(おもて)面を示す正面図である。図5(B)は、基板32の
裏面を示す背面図である。図5(C)は、基板32の側面図である。
ある。基板32の上端には切欠32aが形成され、下端には孔32bが形成される。切欠
32aおよび孔32bは、カバー部材33への基板32の固定に使用される。
の7つのメモリ用端子32c、並びにセンサ35からの電気信号出力用の2つの端子32
dが形成される。これらの端子32c,32dは、プリント基板上のランドとして実現さ
れ、キャリッジ11へのインクカートリッジ21の搭載時に、キャリッジ11側の端子か
らの接触を受ける。なお、このメモリ32fは、プリンタ1からインク使用量または残量
のデータを読み書きされる不揮発性の半導体メモリである。
センサ35からの電気信号を入力される2つの端子32eが形成される。この端子32e
もプリント基板上のランドとして実現される。また、基板32の裏面には、メモリ32f
が配線パターンに接続されて固定された後、モールド加工により封止され、これにより、
突出部32gが形成される。
裏面における図示せぬ配線パターンと基板32の表面と裏面との間の図示せぬスルーホー
ルにより電気的に接続される。同様に、基板32の裏面における端子32eと表面におけ
る端子32dとは、同様の配線パターンとスルーホールにより電気的に接続される。
図である。図6(A)は、センサ35を上面側からみたときの分解斜視図であり、図6(
B)は、センサ35を底面側からみたときの分解斜視図である。
43、シール44、金属製の2つの電極端子45、および樹脂製の上部筐体46を有する
。
ある。また、この実施の形態では、センサ素子41は、ピエゾ素子を使用した、力学的な
作用を応用したセンサであって、電力供給により一定期間振動を発生させ、その後に検出
される振動に応じた電気信号をインクの有無を示す電気信号として出力する。つまり、イ
ンク流路内のインクの有無に応じてセンサ素子41の出力する電気信号の波形が変化する
。なお、センサ素子41の駆動電圧は、基板32のメモリ32fへ印加される電源電圧よ
り高い。
41bが形成される。インク流路口41bは、センサ素子41内部をインク流路とするた
めのものである。
たプレート42は、下部筐体43の凹部43aに配置される。
aおよび下部筐体43のインク流路孔43bが連続し、センサ素子41の内部空間および
インク流路口41b、プレート42のインク流路孔42a、並びに下部筐体43のインク
流路孔43bにより、センサ35内のインク流路が形成される。
孔45bに下部筐体43の支柱43cが挿通されることで位置決めされ、センサ素子41
の電極41aに接触する。各電極端子45は、金属製の平板の両端を屈曲させた形状を有
し、両端の屈曲部45aは、センサ35の外部へ露出する。また、屈曲部45aは、内部
がくり貫かれており、屈曲箇所が弾性に富むように形成されている。屈曲箇所が屈曲方向
に弾性を有することで、電極端子45が基板32へ接触する際に良好な接触圧が発生する
とともに、電極端子45に掛かる荷重の影響がセンサ35内部(特にセンサ素子41)へ
及びにくくなる。
下部筐体43の支柱43cが挿通されることで位置決めされる。さらに、上部筐体46の
孔46aに下部筐体43の支柱43cが挿通された後、下部筐体43の支柱43cの上端
部を熱により融解させて、熱カシメにより上部筐体46が下部筐体43へ固定される。こ
れにより、センサ35内部において電極端子45がセンサ素子41の電極41aに安定し
て導通される。
弾性を有するシール44が嵌め込まれる。また、上部筐体46の上面には、バネ36を受
ける台座46bが形成される。
いて説明する。図7は、図2に示すインクカートリッジ21のA−Aでの側面に平行な断
面図である。図8は、図2に示すインクカートリッジ21のA−A面で前面に平行な断面
図である。図9は、図2に示すインクカートリッジ21のインク流路を示すブロック図で
ある。
の際、センサ35の底面(シール44)がセンサ収容凹部31cにおける下側、つまりの
インク出口31b側の内壁に接する。
の凸部31iとの間に配置し解放させる。これにより、バネ36の復元力によりセンサ3
5の底面がセンサ収容凹部31cの内壁に押し付けられ、センサ35のシール44が弾性
変形して、センサ35がカートリッジ本体31に密着する。この結果、センサ素子41の
振動方向(振幅方向)、つまり高さ方向において、センサ35は、カートリッジ本体31
に剛性的に固定されずにバネ36およびシール44の弾性部材によって弾性的にカートリ
ッジ本体31に固定される。
(図8の破線)が連続する。そして、図9に示すように、カートリッジ本体31内のイン
ク収容部61と逆流防止弁62との間のインク流路上にセンサ35が配置される。したが
って、インク収容部61内にインクがあれば、インク収容部61と逆流防止弁62との間
のインク流路内にもインクがあり、インク収容部61内のインクが無くなると、インク収
容部61と逆流防止弁62との間のインク流路内のインクも無くなるため、このセンサ3
5により、インクカートリッジ21内のインクの有無、つまりインク量が検出可能となる
。
が基板32の切欠32aに配置され、カバー部材33の凸部33gが基板32の孔32b
に配置された後、凸部33fの先端を融解して熱カシメによりカバー部材33に基板32
が固定される。固定後、基板32の裏面の端子32eは、カバー部材33の挿通孔33h
に面する位置に配置される。
部材33の爪33aがカートリッジ本体31の係合凹部31hに掛け止めされる。また、
カートリッジ本体31の軸31dをカバー部材33の孔33bに挿通させ、軸31eを孔
33cに挿通させ、軸31fを孔33iに挿通させ、凸部31gを凹部33jに配置させ
、その状態で、カバー部材33をカートリッジ本体31に圧接させながら、軸31dを融
解して熱カシメによりカバー部材33をカートリッジ本体31に固定させる。熱カシメは
、基板32から見てレバー31a側の軸31dに対してのみ行われ、反対側、つまり基板
32から見てカートリッジ本体31の底面側の軸や凸部には行われない。
凹部31cの奥面に当接しており、その面に対向する面から突出している電極端子45の
屈曲部45aが、カバー部材33の挿通孔33hを通って基板32裏面の端子32eに当
接する。これにより、センサ35のセンサ素子41と基板32の端子32dとの間が電気
的に導通状態となる。
によりガイドされるため、カートリッジ本体31のセンサ収容凹部31c内で、凸部31
iと台座46bとの間から脱落することはない。また、カートリッジ本体31の前面にお
いて、軸31d,31eの付け根と、レバー31aの付け根との間には段差があり、カー
トリッジ本体31へカバー部材33が取り付けられると、図2に示すように、カバー部材
33表側の先端面と、レバー31aの付け根があるカートリッジ本体31面とは、ほぼ同
一平面に配置される。
びバネ36が組み付けられる。さらに、サイドカバー34がカートリッジ本体31に取り
付けられることで、サイドカバー34の顎部34aによりカバー部材33の突起33dの
移動が制限される。
バー部材33および基板32が設けられる。センサ35は、インクの量に応じた電気信号
を出力する。カバー部材33は、カートリッジ本体31に固定されセンサ35の少なくと
も一部を覆う。そして、基板32は、カバー部材33に固定されセンサ35からの電気信
号を出力する端子32dを有する。
サ35の隔離とを簡単な構成で実現でき、埃、インクミストなどに起因するセンサ35の
誤動作や故障の発生を抑制することができる。なお、センサ35とは異なる電子素子をセ
ンサ35の代わりに配置した場合でも、同様に誤動作や故障の発生を抑制することができ
る。
われない部分の少なくとも一部を覆う。つまり、この実施の形態では、カバー部材33に
は、挿通孔33hが形成されており、その部分は基板32により覆われる。
に起因するセンサ35の誤動作や故障の発生をより抑制することができる。
ンサ収容凹部31cに配置され、カバー部材33は、センサ収容凹部31cの開口端(つ
まり、カートリッジ本体31の前面)に固定される。
に起因するセンサ35の誤動作や故障の発生をより抑制することができる。
に、弾性部材であるバネ36およびシール44を介してカートリッジ本体31に固定され
る。
ー部材33および/または基板32とセンサ35とが剛性的に固定されず、センサ35が
、ピエゾ素子のように、力学的作用によるものである場合にも、インク量に応じた良好な
検出信号を得ることができる。
量または残量に応じたデータを格納するメモリ32fと、メモリ32fへのデータの読み
書きに使用されるメモリ用端子32cとを有する。
は残量に応じたデータを格納するメモリ32fを搭載する基板とを兼用することができ、
インクカートリッジ21に搭載する基板数を増加させずに、センサ35からの電気信号を
出力することができる。
置され、センサ35(センサ35の電極端子45)を挿通する挿通孔33hを有する。な
お、別の伝導部材でセンサ35と基板32とを電気的に接続する場合には、その伝導部材
を挿通孔33hに挿通して両者を電気的に接続すればよい。
がより多く覆われ、外環境からセンサ35をより隔離することができ、埃、インクミスト
などに起因するセンサ35の誤動作や故障の発生をより抑制することができる。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能であ
る。
するようにしてもよい。
接に接触することでセンサ35と基板32とが電気的に接続されるが、その代わりに、リ
ード線などの導電部材を使用して両者を接続してもよいし、基板32の表(おもて)面で
基板32とセンサ35とを電気的に接続するようにしてもよい。
もよいし、インクの有無を検出するのではなく残量または使用量を連続値で検出するセン
サを使用してもよい。
図1のものに限定されるものではなく、例えば、インクカートリッジ21をキャリッジに
搭載せずにプリンタ筐体内の別の箇所に搭載し、チューブ等を介してインクカートリッジ
21からキャリッジのインク吐出ヘッドへインクを供給する形式のプリンタでもよい。
トリッジ本体),32 基板,32c メモリ用端子,32d 端子,32f メモリ,
33 カバー部材,33c センサ収容凹部,33h 挿通孔,35 センサ(センサ,
電子素子),36 バネ(弾性部材),44 シール(弾性部材)
Claims (3)
- インクを収容するカートリッジ本体と、
上記インクの量に応じた電気信号を出力するピエゾ素子を使用したセンサと、
上記カートリッジ本体に固定され上記センサの少なくとも一部を覆うカバー部材と、
上記カバー部材に固定され、上記センサからの電気信号が入力される第1の端子と上記センサからの電気信号を外部に出力するための第2の端子とを有する基板と、
を備えたインクカートリッジであって、
前記センサは、前記カートリッジ本体に形成されたセンサ収容凹部に配置され、
前記カバー部材は、前記センサと前記基板との間に配置され、前記センサ収容凹部の開口端に固定され、
前記カバー部材は、前記センサまたは前記センサからの電気信号の伝導部材を挿通させる挿通孔を有し、
前記基板は、前記挿通孔を覆うように前記カバー部材に固定され、
前記基板の前記センサに対向する側の面を裏面、前記裏面と反対側の面を表面としたとき、前記第1の端子は前記裏面に形成され、前記第2の端子は前記表面に形成され、
前記第1の端子は、前記挿通孔を介して、前記センサまたは前記伝導部材と電気的に導通することを特徴とするインクカートリッジ。 - 前記センサは、前記カバー部材および前記基板とは別に、弾性部材を介して前記カート
リッジ本体に固定されることを特徴とする請求項1記載のインクカートリッジ。 - 前記基板の前記裏面には、前記カートリッジ本体内のインクの使用量または残量に応じたデータを格納するメモリが形成され、
前記基板の前記表面には、上記メモリへのデータの読み書きに使用されるメモリ用端子が形成されることを特徴とする請求項1または2記載のインクカートリッジ。
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