JP4710342B2 - フレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキおよびそれを用いた印刷物、非接触型メディア - Google Patents
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Description
また、導電性インキあるいは導電性ペーストは、電子部品の小型軽量化あるいは電磁波シールドの必要性、あるいは生産性の向上、低コスト化が、基体に印刷あるいは塗工し、硬化させることにより容易に導電性を付与できるため、需要が高まっている(非特許文献2)。
「光・放射線硬化技術」昭和60年8月5日、初版第1刷、発行者 佐々木英男、発行所 株式会社 大成社 「機能性インキの応用技術、第3章」2003年1月27日、普及版、第1刷、発行者 島健太郎、発行所 株式会社 シーエムシー出版 「絶縁・誘電セラミックスの応用技術」2003年8月18日、普及版、第1刷、監修 塩嵜忠、発行者 島健太郎、発行所 株式会社 シーエムシー出版
即ち、本発明の第1の発明は、ラジカル重合性化合物、平均粒径が4(μm)以上8(μm)以下である導電性物質の微粒子および沸点が150℃以上230℃以下の非重合性高沸点溶剤を含有し、TI値が1以上6以下であり、粘度が100(mP・s)以上2000(mP・s)以下であることを特徴とするフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第2の発明は、ラジカル重合性化合物がエポキシ(メタ)アクリレートであることを特徴とする第1の発明のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第3の発明は、導電性物質が銀であることを特徴とする第1の発明乃至第2の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第4の発明は、導電性物質が銀であり、銀微粒子の比表面積が0.18(m2/g)以上0.50(m2/g)以下であることを特徴とする第1の発明乃至第3の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第5の発明は、非重合性高沸点溶剤がアルキルエーテル系溶剤であることを特徴とする第1の発明乃至第4の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第6の発明は、非重合性高沸点溶剤が、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる一種または二種以上の混合物であることを特徴とする第1の発明乃至第5の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキに関する。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキを基体上にフレキソ印刷して活性エネルギー線を照射してなる印刷物に関する。
第8の発明は、第1の発明乃至第7の発明の何れかのフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキを用いて形成された導電回路に関する。
第9の発明は、第8の発明の導電回路に導通された状態で実装されたICモジュールを具備する非接触型メディアに関する。
なお、本発明において、「基体」とは、基材、基板、基盤をも意味する。
また、本発明において、「硬化」とは、架橋、または乾燥をも意味する。
さらに、本発明において、「粒径」とは、実施例に示される平均粒子径を表す。
また、本発明の化合物名において、「(メタ)アクリレート」が化合物名中にある場合には、「アクリレート」および「メタクリレート」の両方を示す。
なお、本発明において、分子量は、特に、断りがない限り、重量平均分子量とする。
本発明に係わる第一の必須成分であるラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合性オリゴマー、ラジカル重合性モノマー、ラジカル重合性ポリマーをも意味するが、本発明においては、主としてラジカル重合性オリゴマーを示す。このラジカル重合性化合物としては、アルキッド(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン変性(メタ)アクリレート等のオリゴマーから選択される一種または二種以上を混合して使用することができるが、エポキシ(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。さらに、使用するラジカル重合性化合物であるオリゴマーの分子量の下限としては、400以上が良く、さらに、1000以上がより好ましい。また、上限としては、10000以下、さらに、7000以下が好ましく、また、5000以下がより好ましく、さらに、3000以下が好ましく、また、2000以下がより好ましい。
また、導電性物質の比表面積としては、0.10m2/g以上3.0m2/g以下が好ましく、0.15m2/g以上2.0m2/g以下が良く、また、0.15m2/g以上1.0m2/g以下が好ましい。また、0.15m2/g以上0.80m2/g以下が良く、0.15m2/g以上0.70m2/g以下が好ましい。さらに、0.18m2/g以上0.6m2/g以下が良く、0.18m2/g以上0.50m2/g以下が好ましく、0.20m2/g以上0.50m2/g以下が良い。
特に、導電性物質として銀を使用する場合には、比表面積0.18m2/g以上0.50m2/g以下が良く、0.18m2/g以上0.30m2/g以下がより好ましい。この銀を使用する場合、比表面積が0.5m2/gより大きくなると活性エネルギー線で、硬化がし難くなる傾向を示す。
さらに、含有させる非重合性高沸点溶剤は、導電性物質100重量部に対して、1重量部以上25重量部以下が好ましく、さらに、1重量部以上20重量部以下が良く、5重量部以上15重量部以下がより好ましい。
すなわち、第一の必須成分であるラジカル重合性化合物として、ラジカル重合性モノマーあるいはラジカル重合性ポリマーを使用した場合およびラジカル重合性モノマーおよびラジカル重合性ポリマーを選択しなかった場合にも、さらに、ラジカル重合性モノマーもしくはラジカル重合性ポリマーを配合することができる。もちろん、第1の必須成分として以下に示されるモノマーを使用しても良い。
アクリル系モノマーとしては、1官能モノマーとしてアルキル(カーボン数が1以上18)(メタ)アクリレート、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートがあり、さらにベンジル(メタ)アクリレート、ブチルフェノール、オクチルフェノールまたはノニルフェノールまたはドデシルフェノールのようなアルキルフェノールエチレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アクリレート等が例示される。
3官能モノマーとしてグリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が例示される。
4官能以上のモノマーとしてペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールオクタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレート等が例示される。
さらに本発明のアクリル系モノマーとしては、脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートも使用可能である。
また、本発明において、ビニルエーテル系化合物の例としては、単官能のビニルエーテル化合物として、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。また、多官能のビニルエーテル系化合物としては、エチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニルエーテル、1,4−ジヒドロキシシクロヘキサンジビニルエーテル、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサンジビニルエーテル、ビスフェノールAジエトキシジビニルエーテル等のジビニルエーテル、グリセロールトリビニルエーテル、ソルビトールテトラビニ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、ジペンタエリスリトールヘキサビニルエーテル、ジトリメチロールプロパンテトラビニルエーテル等の3官能以上のポリビニルエーテル系化合物が挙げられる。
すなわち、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α−アクリルべンゾイン等のベンゾイン系、ベンジル、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(イルガキュア907:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン(イルガキュア369:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、ベンジルメチルケタール(イルガキュア651:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(ダロキュア1173:メルク社製)、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(ダロキュア1116:メルク社製)、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、4−(2−アクリロイル−オキシエトキシ)フェニル−2−ヒドロキシ−2−プロピルケトン、ジエトキシアセトフェノン(ZLI3331:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、エサキュアーKIP100(ラムベルティ社製)、ルシリンTPO( BASF社製)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド(BAPO1:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BAPO2:チバ・スペシャリティケミカルズ社製)、BTTB(日本油脂(株)製)、CGI1700(チバ・スペシャリティケミカルズ社製等が例示される。
モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの天然ワックス、フィッシャートロプスワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリアミドワックス、およびシリコーン化合物などの合成ワッックスを例示することができる。
ラジカル重合性化合物(ダイセルUCB株式会社製 エポキシアクリレート「Ebecryl3700」:以下EB3700と略す。)15部、非重合性高沸点溶剤(ダイセル化学工業株式会社製 ジプロピレングリコールメチルエーテル、沸点191℃:以下DPMと略す。)7.5部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製「イルガキュア907」:以下Ig907と略す。)1.5部を混合し、ディゾルバーで完全に溶解するまで攪拌しラジカル重合性ワニス1を調整した。
次に、このラジカル重合性ワニス1に導電性物質として銀粉末(メタロー社製「AA0981」、平均粒子径4.2μm、比表面積0.29m2/g)100部を加え、ディゾルバーで30分攪拌してフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ1を得た。
実施例1の非重合性高沸点溶剤をエチレングリコールモノブチルエーテル(ダイセル化学工業株式会社製、沸点171℃:以下BMGと略す。)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ2を得た。
実施例1のラジカル重合性化合物をロード・ファー・イースト・インコーポレイテッド社製ウレタンアクリレート「Photoglaze B3672−40」(:以下B3672−10と略す。)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ3を得た。
実施例1のラジカル重合性化合物を東新油脂株式会社製エポキシアクリレート「TLR2376」、銀粉末を福田金属箔粉工業株式会社製「ナノメルトAGC−237」(以下AGC−237と略す。)(平均粒子径7.3μm、比表面積0.3m2/g)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ4を得た。
実施例1のラジカル重合性化合物をダイセルUCB社製 エポキシアクリレート「Ebecryl600」(以下EB600と略す。)に、銀粉末をメタロー社製「AA0101」(平均粒子径7.8μm、比表面積0.21m2/g)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ5を得た。
実施例1のラジカル重合性化合物を前記エポキシアクリレート「EB600」7.5部とダイセルUCB社製 アミン変性ポリエステルアクリレート「Ebecryl81」(以下EB81と略す。)7.5部の混合物に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ6を得た。
実施例1の銀粉末を福田金属箔粉工業株式会社製「ナノメルトAGC−A」(以下AGCと略す。)(平均粒子径6.2μm、比表面積0.8m2/g)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ7を得た。
実施例1の銀粉末を福田金属箔粉工業株式会社製「ナノメルトAGC−239」(以下AGC239と略す。)(平均粒子径8.3μm、比表面積0.66m2/g)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ8を得た。
実施例1の非重合性高沸点溶剤をプロピレングリコールモノメチルエーテル(ダイセル化学工業株式会社製、沸点121℃:以下MMPGと略す。)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ9を得た。
実施例1の非重合性高沸点溶剤の重量部を25部に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ10を得た。
実施例1の非重合性高沸点溶剤の重量部を2.5部に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ11を得た。
実施例1の銀粉末を福田金属箔粉工業株式会社製「ナノメルトAGC−212D」(以下AGC212Dと略す。)(平均粒子径3.1μm、比表面積0.9m2/g)に変更した以外は実施例1と同様の方法でフレキソ印刷用エネルギー線硬化型導電性インキ12を得た。
1)平均粒子径
島津製作所製レーザー回折粒度分布測定装置「SALAD−3000」を用いて測定した体積粒度分布の累積粒度50の粒子径(D50)を平均粒子径と定義し記載した。
2)比表面積
島津製作所製流動式比表面積測定装置「フローソーブII」を用いて測定した表面積より以下の式により算出した値を比表面積と定義し記載した。
比表面積(m2/g)=表面積(m2)/粉末質量(g)
実施例1〜7および比較例1〜5で調整したフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性銀インキ1〜12を以下の方法で評価を行った。その結果を表1に示す。
(1)インキ流動性評価
調整したインキ1〜10をブルックフィールド型粘度計(東機産業株式会社製「RE80H」を用いて、25℃環境下でローター回転数が2、5および20回転時の粘度を測定した。本明細書における粘度およびチクソトロピックインデックス値(TI値)の値を以下に定義した。
粘度:5回転時の粘度
TI値=(2回転時の粘度)/(20回転時の粘度)
(2)印刷適正評価
CI型6色フレキソ印刷機(Windmoeller & Hoelscher KG社製「SOLOFLEX」(CI型6色機)の第二ユニットに導体パターンを有するフレキソ版(DSF版)を装着し、165線のアニロックスロール(セル容量26.5cm2/m3)を用いてアート紙(三菱製紙製片面アート、66μ)上に10〜70m/minの速度でインキ1〜10を順次印刷し、以下の観点で印刷適性を評価した。尚、印刷時のUVランプ出力は120W(D型)+240W(H型)で実施した。
1)機上安定性
アニロックスロールから連続して版へインキが転移するか否かを目視判定
○ : 転移性良好
× : 転移性性不良
2)インキ乾燥性
連続印刷後にインキがガイドロールに取られるか否か(ガードロールを汚すか
否か)で判定
○ : 印刷速度50m/min以上で問題なし
△ : 印刷速度20m/min以下で問題なし
× : 印刷速度10m/min以下でもガイドロールに取られる(ガードロールを汚す。)
(3) 体積固有抵抗値
銅電極が20mm間隔で4個並んだガラスエポキシ基板にフラットシルクスクリーン版(400メッシュ)を用いて 幅3mmの回路で電極間を接続するように印刷し、コンベアー型紫外線照射器(東芝社製「TOSCURE3000」)を用いて乾燥した後、電極間の抵抗値を四探針抵抗測定器で測定した。塗膜厚さは株式会社仙台ニコン製MH−15型測定器を用いて測定し、得られた抵抗値、電極間距離、回路幅、回路厚さから体積抵抗値を算出した。
(4) 実装試験
東レインターナショナル株式会社製「エイリアン2.45GHzパッシブ開発キット」を用い、フレキソ印刷により作成したアンテナ回路にマイクロチップを搭載し、リーダーライターを使用して電波の送受信性能を評価。
○ : 読み取り可能
× : 読み取り不可
表1に示すように、実施例1〜7に関しては良好な印刷適性を有し、ICタグを搭載した電波送受信の実装評価においても良好な結果を示しており、フレキソ印刷による回路パターン形形成可能であるが、比較例1〜5においては粘度およびTI値が本発明範囲を逸脱しておりフレキソ印刷適正に問題が発生し安定した回路パターン形成ができない。
Claims (9)
- ラジカル重合性化合物、平均粒径が4(μm)以上8(μm)以下である導電性物質の微粒子および沸点が150℃以上230℃以下の非重合性高沸点溶剤を含有し、TI値が1以上6以下であり、粘度が100(mP・s)以上2000(mP・s)以下であることを特徴とするフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- ラジカル重合性化合物がエポキシ(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- 導電性物質が銀であることを特徴とする請求項1または2記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- 導電性物質が銀であり、銀微粒子の比表面積が0.18(m2/g)以上0.50(m2/g)以下であることを特徴とする請求項1乃至3何れか記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- 非重合性高沸点溶剤がアルキルエーテル系溶剤であることを特徴とする請求項1乃至請求項4何れか記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- 非重合性高沸点溶剤が、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルから選ばれる一種または二種以上の混合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項5何れか記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキ。
- 請求項1乃至6何れか記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキを基体上にフレキソ印刷して活性エネルギー線を照射してなる印刷物。
- 請求項1乃至7何れか記載のフレキソ印刷用活性エネルギー線硬化型導電性インキを用いて形成された導電回路。
- 請求項8記載の導電回路に導通された状態で実装されたICモジュールを具備する非接触型メディア。
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