JP4710307B2 - ハイブリッド型パルスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド型パルスモータに関し、詳しくはコアに挟持する永久磁石の形状に改良を加えて推進力を向上させるハイブリッド型パルスモータに関する。
従来技術におけるハイブリッド型パルスモータは、図５及び図６に示すように、磁性体で形成された所定ピッチの極歯１１を複数配置してなるベースコア１２を備えた固定子１３と、固定子１３に空隙を持って対向配置させ、複数のＡ相、Ｂ相、Ｃ相からなり、それぞれが長方形形状の永久磁石１４を挟持し、固定子１３の極歯１１に対向する位置に所定ピッチの極歯１５を形成したスライダコア１６に励磁コイル１７を巻回して形成された可動子１８と、から構成されている。
このような構成からなるモータにおいて、励磁コイル１７に電流を流すことにより推力（トルク）を発生する。可動子１８のＡ、Ｂ、Ｃ各相の突極の極歯１５の位置関係は固定子１３のベースコア１２の極歯１１に対して、３分の一ピッチずれており、各相に順番に電流を流すことにより可動子１８のスライダコア１６を移動させる。
永久磁石１４は、電流により電磁石を補助する機能を担っている。
特開２００２−２８１７３１号公報（第４頁〜第５頁 第１図）
しかし、従来技術で説明した、ハイブリッド型パルスモータは、可動子を構成する永久磁石が単純な長方形断面形状をしており、その効果を有効に利用しきれていないという問題がある。
従って、永久磁石の形状を変更することにより発生する推力（トルク）を向上させることに解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明のハイブリッド型パルスモータは、次に示す構成にしたことである。
（１）ハイブリッド型パルスモータは、磁性体で形成された所定ピッチの極歯を複数配置してなるベースコアを備えた固定子と、該固定子に空隙を持って対向配置させ、複数の相からなり、それぞれが永久磁石を挟持し、前記固定子の極歯に対向する位置に所定ピッチの極歯を形成したスライダコアに励磁コイルを巻回して形成された可動子と、からなり、前記可動子の永久磁石の形状は、前記スライダコアを構成する極歯を形成する開始位置まで延設したＴ字型形状であることを特徴とする。
本提案によれば、可動子を構成する永久磁石の形状をスライダコアを構成する極歯を形成する開始位置まで延設した形状、下広がりの略Ｔ字形状にすることで、突極全体の極歯の根元まで挿入することにより、推力（トルク）を上昇させることができる。
次に、本願発明に係るハイブリッド型パルスモータの実施形態について、図面を参照して以下説明ずる。尚、従来技術で説明したものと同じものには同一符号を付与して説明する。
本願発明のハイブリッド型パルスモータは、図１に示すように、磁性体で形成された所定ピッチの極歯１１を複数配置してなるベースコア１２を備えた固定子１３と、固定子１３に空隙を持って対向配置させ、複数のＡ相、Ｂ相、Ｃ相からなり、それぞれが永久磁石１４Ａを挟持し、固定子１３の極歯１１に対向する位置に所定ピッチの極歯１５を形成したスライダコア１６に励磁コイル１７を巻回して形成された可動子１８と、からなる。
このような構成からなるモータにおいて、励磁コイル１７に電流を流すことにより推力（トルク）を発生する。可動子１８のＡ、Ｂ、Ｃ各相の突極の極歯１５の位置関係は固定子１３のベースコア１２の極歯１１に対して、３分の一ピッチずれており、各相に順番に電流を流すことにより可動子１８のスライダコア１６を移動させる。
可動子１８の永久磁石１４Ａは、電流により電磁石を補助する機能を担っており、この可動子１８の永久磁石１４Ａの形状は、スライダコア１６を構成する極歯１５を形成する開始位置まで延設した形状、即ち、下広がりのＴ字型形状に形成されている。
このＴ字型形状に形成された永久磁石は、図３に示すように、Ｔ字型形状に一体に形成してもよく、図４に示すように、永久磁石の形状をＴ字型形状に分割して形成してもよい。
このように、永久磁石１４Ａの形状をスライダコア１６の極歯１５を形成する開始位置まで延設した形状、下広がりの略Ｔ字形状にすることで、突極全体の極歯１５の根元まで挿入することができ、そのぶん推力（トルク）を上昇させることができる。
尚、実施例においては、リニアモータとして説明したが、これに限定されることなく、所謂、回転型のパルスモータでも適用できる。
可動子を構成する永久磁石の形状をスライダコアを構成する極歯を形成する開始位置まで延設した形状、下広がりの略Ｔ字形状にすることで、突極全体の極歯の根元まで挿入することにより、推力（トルク）を上昇させることができるハイブリッド型パルスモータを提供する。
本願発明のハイブリッド型パルスモータを示す平面図である。 同、一部が図１におけるＡ−Ａ線断面図で示した側面図である。 同、永久磁石の形状を示した説明図である。 同、永久磁石の形状を示した説明図である。 従来技術におけるハイブリッド型パルスモータを示す平面図である。 同、一部が図５におけるＡ−Ａ線断面図で示した側面図である。
符号の説明
１１ 極歯
１２ ベースコア
１３ 固定子
１４Ａ 永久磁石
１５ 極歯
１６ スライダコア
１７ 励磁コイル
１８ 可動子

Claims (1)

  1. 磁性体で形成された所定ピッチの極歯を複数配置してなるベースコアを備えた固定子と、
    該固定子に空隙を持って対向配置させ、複数の相からなり、それぞれが永久磁石を挟持し、前記固定子の極歯に対向する位置に所定ピッチの極歯を形成したスライダコアに励磁コイルを巻回して形成された可動子と、からなり、
    前記可動子の永久磁石の形状は、前記スライダコアを構成する極歯を形成する開始位置まで延設したＴ字型形状であることを特徴とするハイブリッド型パルスモータ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925571A (ja) * 1982-07-29 1984-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd リニアモ−タ
JPS6028763A (ja) * 1983-07-27 1985-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd リニアモ−タ
JPH10164820A (ja) * 1996-12-02 1998-06-19 Yaskawa Electric Corp 永久磁石界磁同期機

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