JP4704592B2

JP4704592B2 - Plastic cap

Info

Publication number: JP4704592B2
Application number: JP2001114386A
Authority: JP
Inventors: 榮規村上; 修石井; 洋一辻口; 勝巳橋本; 卓也高崎
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 2001-04-12
Filing date: 2001-04-12
Publication date: 2011-06-15
Anticipated expiration: 2021-04-12
Also published as: JP2002308303A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップ本体に橋絡部を介して周状バンドが接続され、開封に際して周状バンドが切り離されることにより開封明示機能（タンパーエビデント性）が達成されるキャップに関するもので、より詳細には周状バンドの容器口部への係止が両者のラチェットを介して行われるキャップにおいて、開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させるための改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周状バンドの切り離しによる開封明示機能（タンパーエビデント性）を利用するプラスチックキャップは本日では一般的であり、このキャップにおける周状バンドの係止乃至固定には、前述したラチェット方式の他に、周状バンドに設けられたフラップ片を上方に折り返した状態で容器首部のあごの下に係合させる方式、周状バンドに設けれたフィンを径内方且つ斜め方向に突出した状態で容器首部のあごの下に係合させる方式などが知られている。
【０００３】
これらの方式の内でも、ラチェット方式では、容器首部のラチェット爪と周状バンドの内側のラチェット片との周方向の係合によって周状バンドの容器口部に対する固定が行われるので、橋絡部を破断するのに必要な垂直方向へのストロークが比較的短くて済むという利点を有する。
【０００４】
特許第２９０７０６４号公報には、天面壁を有し該天面壁の周縁から筒部が延出されてなるキャップ本体と、前記筒部の延出端から複数個のブリッジを介して垂下する筒状のスカート壁を有するピルファープルーフ特性を備えたキャップにおいて、前記スカート壁の前記ブリッジ側の端部と前記筒部の前記端部と対向する部位に、キャップを開封するときに互いに摺動し前記スカート壁と前記キャップ本体の各々を互いに離間する方向へガイドする傾斜面を備えたカムを設けると共に、少なくとも前記スカート壁に形成されたカムの傾斜面と反対側の面が略鉛直方向に延出された鉛直面とされており、かつ、前記ブリッジの内の少なくとも一つは前記スカート壁側に脆弱部を有しておりキャップを開封する際に前記脆弱部で破断され、前記鉛直面と対向する位置に至るように構成されていることを特徴とするピルファープルーフ特性を備えたキャップが記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記タイプのキャップにおけるカムの傾斜面は、キャップを開栓するとき、互いに係合してキャップ本体と筒状スカート壁（バンド）とを離隔させるものであるが、公知のこの種のキャップでは、開栓開始時のブリッジ切断トルクが例えば１４ｋｇｆ・ｃｍと大きな値を示す場合が多く、易開栓性の点で一層の改善が望まれている。
【０００６】
従って、本発明の目的は、ラチェット方式のタンパーエビデントキャップにおいて、開栓時におけるブリッジ切断トルクを低減させ、易開栓性を向上させたキャップを提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されており、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の一方には突起部が形成され、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の他方には前記突起部に対応する凹部が形成されており、前記突起部及び凹部は閉栓方向には直立面乃至急斜面同士で係合し且つ開栓方向には緩斜面同士で係合するようにされたプラスチックキャップにおいて、前記突起部及び凹部の緩斜面同士の距離（Ｄ）と、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士の距離（ｄ）の比（Ｄ／ｄ）の比が１．３乃至２．５の範囲、前記突起部及び凹部の緩斜面の傾斜角度（θ）が１０乃至２５度の範囲にあることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
前記突起部及び凹部の緩斜面同士が係合する移動距離（Ｌ）と、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士が係合する移動距離（ｌ）との比（Ｌ／ｌ）が５．５乃至１０．０の範囲にあることが好ましい。
【０００８】
【発明の実施形態】
本発明のキャップは、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部（以下ブリッジとも呼ぶ）を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されており、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の一方には突起部が形成され、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の他方には前記突起部に対応する凹部が形成されており、前記突起部及び凹部は閉栓方向には直立面乃至急斜面同士で係合し且つ開栓方向には緩斜面同士で係合するようにされているが、前記突起部及び凹部の緩斜面同士の距離（Ｄ）を、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士の距離（ｄ）よりも大きく設定したことが特徴である。
【０００９】
容器首部に設けられたラチェット爪及び周状バンド内面のラチェット片は、開栓の際互いに係合して周状バンドの回転を阻止して、周状バンドの容器首部への固定を行うものである。
周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の一方に設けられた突起部及びこの突起部に対応して周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の他方に設けられた凹部は、スカート状側壁と周状バンドとの隙間を、ごみ等の異物が入りにくいように可及的に小間隔にしながら、以下に述べるように閉栓操作及び開栓操作を円滑に行うものである。
即ち、上記突起部及び凹部には、互いに対向する直立面乃至急斜面と互いに対向する緩斜面とが設けられており、直立面乃至急斜面同士は閉栓方向に互いに係合して、キャップ本体と共に周状バンドを回転させ、ブリッジの破損を防止する。一方、緩斜面同士は開栓方向に互いに係合して周状バンドを下方へ押し下げる。
【００１０】
従来のこのタイプのキャップの突起部と凹部との配置を説明するための図１（説明図、公知例−特開平９−１５０８４６号公報参照）において、キャップ本体のスカート状側壁６の下端面６１には凹部３が形成されており、一方周状バンド２の上端面２１には突起部４が形成されている。
凹部３には直立面３１と緩斜面３２とが形成されており、これに対応して、突起部４にも直立面４１と緩斜面４２とが同様に形成されている。尚、この図においては、直立面として示されているが、急斜面としても同様な作用が達成されるので、以下直立面乃至急斜面と呼ぶ。
従来のキャップでは、凹部の緩斜面３２と突起部の緩斜面４２との距離（Ｄ’）はかなり短く、直立面乃至急斜面同士３１、４１の距離（ｄ’）よりも短く設定している。そのため、開栓方向（矢印方向Ａ）にキャップ本体をねじった際、これらの緩斜面同士３２、４２が直ちに係合し、周状バンド２を下方へ押し下げ及びブリッジ９の破断の応力が同時に加わるため、開栓トルクが異常に高い値になるという欠点がある。
【００１１】
これに対して、本発明のキャップの突起部と凹部との配置を説明するための図２（説明図）において、キャップ本体のスカート状側壁６の下端面６１に対する凹部３の形成及び周状バンド２の上端面２１に対する突起部４の形成は、従来の例と同様であり、凹部３及び突起部４に対する直立面乃至急斜面３１、４１と緩斜面３２、４２との形成も従来の例と同様であるが、本発明では凹部３及び突起部４の緩斜面３２、４２同士の距離（Ｄ）を、前記凹部３及び突起部４の直立面乃至急斜面３１、４１同士の距離（ｄ）よりも大きく設定している。
そのため、本発明によれば、開栓方向にキャップ本体をねじった際、キャップ本体をある程度旋回した後、緩斜面３２、４２同士が係合するので、複数のブリッジ９の内のあるものが破断され或いは脆弱化された後、周状バンド２を押し下げる応力が加わるため、開栓時のブリッジ切断トルクを顕著に低減させ、開栓性を向上させうるという利点がある。
【００１２】
本発明のキャップにおいては、Ｄ／ｄの比が１．３乃至２．５の範囲、特に１．５乃至２．０の範囲にあることが、開栓時のブリッジ切断トルクを減少させる上で好ましい。後述する実験例に示すとおり、Ｄ／ｄの比が０．３にある場合の開栓時のブリッジ切断トルクは１３．９４ｋｇｆ・ｃｍであるのに対して、Ｄ／ｄの比が上記範囲にある場合には開栓時のブリッジ切断トルクを１０．６８ｋｇｆ・ｃｍに低減させることができる。
即ち、Ｄ／ｄの比が上記範囲を下回ると、ブリッジ切断トルクの低減の程度が上記範囲にある場合に比して不十分であり、一方上記範囲を上回ると、凹部の寸法があまりにも大きくなって、ごみ等の異物が付着する傾向があるため、好ましくない。
【００１３】
また、本発明のキャップにおいては、前記突起部及び凹部の緩斜面の傾斜角度（θ）が１０乃至２５度、特に１２乃至２０度の範囲にあることが、易開栓性の点で好ましい。
この角度が上記範囲を上回ると、角度が上記範囲内にある場合に比して、ブリッジ切断トルクが大きくなるので好ましくなく、一方この角度が上記範囲を下回ると、周状バンドの押し下げが不十分となるので好ましくない。
【００１４】
更に、本発明のキャップでは、前記突起部及び凹部の緩斜面同士が係合する移動距離（Ｌ）と、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士が係合する移動距離（ｌ）との比（Ｌ／ｌ）が５．５乃至１０．０の範囲にあることが、Ｄ／ｄの比について述べたのと同様な理由で好ましい。
【００１５】
また更に、スカート状側壁の外面に高さ方向に延びるローレット状溝が形成されており、前記ローレット状溝の各々は頂部と頂部から開栓方向に延びる緩斜面と頂部から閉線方向に延びる急斜面とにより形成されていることが、指による実際の開栓の際の開栓のし易さの点で好ましい。
即ち、指でスカート状側壁を把持した場合、開栓方向に指の表面とローレット状溝との噛み合わせが滑りなく確実に行われるので、開栓のし易さが確実に向上する。
【００１６】
【実施例】
本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に説明するが、本発明はこの例に限定されるものでは決してない。
添付図面において、
図３は本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図であり、
図４は図３のキャップの底面図であり、
図５は図３のキャップの側面図であり、
図６は図３のキャップの上面図であり、
図７は図３のキャップにおける凹部及び突起部を拡大して示す拡大展開図であり、
図８は図３のキャップが容器首部に締結されている状態を示す拡大側断面図であり、
図９は図３のキャップにおけるローレット状溝の変形を示す側面図であり、
図１０は図９のキャップの上面図であり、
図１１は本発明のプラスチックキャップの他の例の側断面図であり、
図１２は図１１のキャップの底面図であり、
図１３は図１１のキャップの側面図であり、
図１４は図１１のキャップの上面図であり、
図１５は図１１のキャップにおける凹部及び突起部を拡大して示す拡大展開図である。
【００１７】
本発明のこの実施例のキャップは、キャップ本体１と、タンパーエビデントバンド（周状バンド）２とから成る。
キャップ本体１は、頂板部５と、頂板部５の周縁部から垂下したスカート状側壁６とから構成されている。頂板部５の内面には、環状の密封部７が設けられており、環状の密封部７内に容器首部の上端が嵌合し、シール性が確保されるようになっている。また環状の密封部７を設ける代わりに、ライナー材乃至パッキンを頂板部５の内面に設けることにより、シール性を確保することもできる。
またスカート状側壁６の内面には、ネジ山８が設けられており、ネジ係合により、キャップが容器首部に締結されるようになっている。
更に、キャップの指による把持及び旋回を容易にするために、スカート状側壁６にはローレット状溝６２が形成されている。
【００１８】
周状バンド２は、スカート状側壁６の下側に配置され、周状バンド２の上端面とスカート状側壁６の下端面とは、周方向に適当な間隔をおいて複数設けられている破断可能な橋絡部（ブリッジ）９を介して連結されている。
【００１９】
図４から明らかな通り、周状バンド２の内周面には、適当な間隔をおいて複数のラチェット片１０が形成されており、これらのラチェット片１０は、キャップを開栓するときの旋回方向（図４中、矢線Ａで示す）を指向している。このラチェット片１０は、その付け根で周状バンド２に固定されていると共に、上端部が周状バンド２の内面側上部の水平段差部２ａに固定されている。
【００２０】
図７によく示されるとおり、キャップ本体のスカート状側壁６の下端面６１には凹部３が形成されており、一方周状バンド２の上端面２１には突起部４が形成されている。
凹部３には直立面乃至急斜面３１と緩斜面３２とが形成されており、これに対応して、突起部４にも直立面乃至急斜面４１と緩斜面４２とが同様に形成されている。
図に示す具体例では、上記凹部３及び突起部４は２個ずつ対となって軸対称に配置されている。
凹部及び突起部の直立面乃至急斜面３１、４１同士は閉栓方向に互いに係合して、キャップ本体１と共に周状バンド２を回転させ、ブリッジ９の破損を防止するものである。
一方、凹部及び突起部の緩斜面３２、４２同士は開栓方向に互いに係合して周状バンド２を下方へ押し下げるものである。
【００２１】
本発明では、凹部３及び突起部４の緩斜面３２、４２同士の距離（Ｄ）を、前記凹部３及び突起部４の直立面乃至急斜面３１、４１同士の距離（ｄ）よりも大きく設定しており、前記凹部３及び突起部４の緩斜面３２、４２同士が係合する移動距離（Ｌ）と、前記凹部３及び突起部４の直立面乃至急斜面３１、４１同士が係合する移動距離（ｌ）との比（Ｌ／ｌ）が５．５乃至１０．０の範囲に設定している。
そのため、本発明によれば、開栓方向にキャップ本体をねじった際、キャップ本体をある程度旋回した後、緩斜面３２、４２同士が係合するので、複数のブリッジ９の内の或ものが破断され或いは脆弱化された後、周状バンド２を押し下げる応力が加わるため、開栓時のブリッジ切断トルクを顕著に低減させ、開栓性を向上させうるという利点がある。
【００２２】
また、突起部及び凹部の緩斜面３２、４２の傾斜角度（θ）を１０乃至２５度の範囲に設定して、緩斜面同士の係合によって発生する応力を低くし、易開栓性が得られるようにしている。
更に、凹部３の緩斜面３２及び直立面乃至急斜面３１は、それらの上端において、水平面３３に接続されていることが好ましい。同様に、突起部４の緩斜面４２及び直立面乃至急斜面４１も、それらの上端において、水平面４３に接続されていることが好ましい。このような構成にすると、キャップ本体に垂直方向の力が作用したとき、水平面３３、４３同士が係合してブリッジ９の破損を防止するので好都合である。
【００２３】
ラチェット片１０の周状バンド２への配置を説明するための図４において、周状バンド２の内面には、周方向に一定の間隔をおいて、ラチェット片１０が配置されている。このラチェット片１０は、周状バンド２の内面に接続する付け根部１１と、この付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部１２とから成る。片状係止部１２の外面と周状バンド２の内面とは、片状係止部１２の先端側から付け根部１１まで延びる溝１３により分離されている。
【００２４】
図８において、本発明のキャップの頂板部５の内面には、容器口部との密封を行うための密封部７が設けられている。
この実施例において、この密封部７は、インナーリング７１、アウターリング７２及びこれらの中間に設けられたコンタクトリング７３からなっている。インナーリング７１では、内周側の面が下向きに径の増大するテーパ面７４となっており、インナーリング７１の下方先端部の外方への広がり変形を容易にし、成形時における型抜きをも容易にしている。また、インナーリングの外周側の下方には容器口部の内部に挿入されて、容器口部内周面と係合する径の増大した密封用ビード部７５を備えている。一方、アウターリング７２は容器口部の外周面と係合して、インナーリング７１の容器口部内への挿入をアシストするものである。更に、コンタクトリング７３は容器口部の頂面と係合して密封が行われるようになっている。
【００２５】
上記キャップが容器首部と共に示されている図８において、容器首部５０は、その外周面上方にネジ山５１を有しており、さらに下方にはサポートリング５２が形成されている。即ち、ネジ山５１と、スカート状側壁６の内面に形成されているネジ山８とのネジ係合により、容器首部にキャップが締結される。
【００２６】
また、この容器首部５０には、サポートリング５２の付け根部上面に、適当な間隔をおいて、複数個のラチェット爪５３が設けられている。さらに、サポートリング５２の上方には、キャップを開栓して、容器の内容液を取り出すときに、周状バンド２を係止し、首部５０からの脱落を防止するための周状突起５４が形成されている。この突起５４は、切り離された周状バンド２の容器首部５０からの脱落を有効に防止し得る限りにおいて、必ずしも周状に連続したものである必要はなく、例えば周方向に一定間隔で形成されているようなものであってもよい。
【００２７】
キャップを容器首部５０に装着する（キャッピング）ために、閉栓方向に旋回してキャップを容器首部５０上に押し込んでいくと、先ず周状バンド２の内周面が容器首部５０に設けられているラチェット爪５３上を乗り越えていく。このために、周状バンド２には抵抗力が作用して、この抵抗力は橋絡部９に集中し、その破断が生じ易くなるが、本発明では既に指摘したとおり、凹部３の直立面乃至急斜面３１に、突起部４の直立面乃至急斜面４１が当接し、これにより、周状バンド２を閉栓方向に強制的に旋回させることができる。即ち、橋絡部９に集中する上記抵抗力を緩和することができ、橋絡部９の破断を防止することが可能となる。
【００２８】
またキャッピングに際しては、キャップに軸方向の荷重が加わり、この軸方向荷重によっても橋絡部９の破断を生じ易くなるが、凹部３の水平面３３が突起部４の水平面４３に当接することにより、このような軸方向荷重を緩和することができ、やはり橋絡部９の破断を有効に防止することができる。
【００２９】
またキャップの開栓に際しては、キャップのラチェット片１０と容器首部のラチェット爪５３とが係合して周状バンド２の回転が阻止されるが、既に述べた作用により、ブリッジ９の部分的な破断乃至は脆弱化が進行した後、緩斜面３２、４２同士の係合が生じるので、ブリッジ切断トルクを顕著に低減させることができる。
【００３０】
本発明では、スカート状側壁６の外面に高さ方向に延びるローレット状溝６２を形成することは既に指摘したが、このローレット状溝の変形を示す図９及び１０において、ローレット状溝６２の各々は頂部６３と頂部６３から開栓方向に延びる緩斜面６４と頂部６３ら閉線方向に延びる急斜面６５とにより形成されている。
このローレット状溝６２を指で把持し、開栓方向に旋回させると、指の表面と急斜面とが係合するので、指の滑りがなく、指による実際の開栓が非常にしやすくなる。
【００３１】
図２乃至１０に示した実施例では、凹部３及び突起部４を２個ずつ軸方向に対称に配置しているが、図１１乃至１５に示した実施例では、凹部３及び突起部４を１個ずつ軸方向に対称に配置している。図１１乃至１５に示した実施例では、説明の重複を避けるため、共通の部材は共通の引照数字で示されている。
【００３２】
以上の実施例においては、周状バンドの上端面の下端面には突起部が形成され、スカート状側壁の下端面には前記突起部に対応する凹部が形成されている。この構成は、スカート状側壁の下端に出っ張りがないため、好ましいものではあるが、上記構成を逆にして、スカート状側壁の下端面には突起部が形成され、周状バンドの上端面には前記突起部に対応する凹部が形成されていても、開栓時のブリッジ切断トルクを同様に低減させることができる。
【００３３】
本発明の効果を一層明白にするために実験データを示す。
表１は改良前と改良後（本発明品）の平均ブリッジ切れトルクを測定したものである。
容器に水を入れ、キャッパ（澁谷工業社製１ヘッドサーボキャッパ）にて所定量キャップを巻き締め、５℃の条件下に２４時間保管後、トルク測定機（京都技研社製自動トルクメータ）にてブリッジ切れトルクを測定した。
測定の結果、本発明品は平均ブリッジ切れトルクで３．２ｋｇｆ・ｃｍ低下した。
【００３４】
【表１】

【００３５】
【発明の効果】
本発明によれば、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されており、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の一方には突起部が形成され、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の他方には前記突起部に対応する凹部が形成されており、前記突起部及び凹部は閉栓方向には直立面乃至急斜面同士で係合し且つ開栓方向には緩斜面同士で係合するようにされたプラスチックキャップにおいて、前記突起部及び凹部の緩斜面同士の距離（Ｄ）を、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士の距離（ｄ）よりも大きく設定したことにより、開栓時におけるブリッジ切断トルクを低減させ、易開栓性を向上させたキャップを提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のキャップの突起部と凹部との配置を説明するための説明図である。
【図２】本発明のキャップの突起部と凹部との配置を説明するための説明図である。
【図３】本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図である。
【図４】図３のキャップの底面図である。
【図５】図３のキャップの側面図である。
【図６】図３のキャップの上面図である。
【図７】図３のキャップにおける凹部及び突起部を拡大して示す拡大展開図である。
【図８】図３のキャップが容器首部に締結されている状態を示す拡大側断面図である。
【図９】図３のキャップにおけるローレット状溝の変形を示す側面図である。
【図１０】図９のキャップの上面図である。
【図１１】本発明のプラスチックキャップの他の例の側断面図である。
【図１２】図１１のキャップの底面図である。
【図１３】図１１のキャップの側面図である。
【図１４】図１１のキャップの上面図である。
【図１５】図１１のキャップにおける凹部及び突起部を拡大して示す拡大展開図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cap in which a circumferential band is connected to the cap body via a bridging portion, and the circumferential band is cut off at the time of opening to achieve a tamper evident function (tamper evidence). The present invention relates to an improvement for reducing the opening torque and improving the easy opening performance in a cap in which the circumferential band is locked to the container mouth portion via both ratchets.
[0002]
[Prior art]
Plastic caps that use a tamper-evident function (tamper evidence) by detaching the circumferential band are common today, and for locking or fixing the circumferential band in this cap, in addition to the ratchet method described above, A method of engaging the flap piece provided on the circumferential band under the chin of the container neck with the flap piece folded upward, the container neck with the fin provided on the circumferential band protruding radially inward and obliquely A method of engaging under the chin is known.
[0003]
Among these methods, in the ratchet method, the circumferential band is fixed to the container mouth portion by the circumferential engagement between the ratchet claw of the container neck and the ratchet piece inside the circumferential band. This has the advantage that the vertical stroke required to break the wire is relatively short.
[0004]
Japanese Patent No. 2907064 discloses a cap body having a top wall and a cylinder part extending from the peripheral edge of the top wall, and a cylindrical shape that hangs down from the extension end of the cylinder part via a plurality of bridges. In the cap having the pilfer proof characteristic having the skirt wall, the skirt wall slides with each other when opening the cap at a portion facing the bridge-side end portion and the cylindrical portion end portion. A cam having an inclined surface for guiding the skirt wall and the cap body in a direction away from each other is provided, and at least a surface opposite to the inclined surface of the cam formed on the skirt wall extends in a substantially vertical direction. And at least one of the bridges has a fragile portion on the skirt wall side, and is broken at the fragile portion when the cap is opened, and the lead Cap having a pilfer-proof characteristics, characterized by being configured to reach the surface opposite the position is described.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The inclined surface of the cam in the cap of the above type engages with each other when the cap is opened to separate the cap body and the cylindrical skirt wall (band). In many cases, the bridge cutting torque at the start of opening of the plug shows a large value of, for example, 14 kgf · cm, and further improvement is desired in terms of easy opening.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a ratchet-type tamper-evident cap that reduces the bridge cutting torque at the time of opening and improves the easy opening property.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the cap body is composed of a top plate portion and a skirt-like side wall hanging from the peripheral edge portion thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. A plurality of ratchet pieces that can engage with ratchet claws of the container neck are formed on the inner surface of the circumferential band at intervals in the circumferential direction, and the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall are formed. A protrusion is formed on one side, and a recess corresponding to the protrusion is formed on the other of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall, and the protrusion and the recess are upright in the closing direction. In a plastic cap that engages between surfaces or steep slopes and engages between gentle slopes in the opening direction, the distance (D) between the gentle slopes of the protrusion and recess, and the protrusion and recess Upright or sudden The ratio (D / d) range ratio of 1.3 to 2.5 of the distance between face each other (d), the gentle slope of the inclination angle of the projections and recesses (theta) is in the range of 10 to 25 degrees A plastic cap is provided.
A moving distance gentle slope between the projections and recesses are engaged (L), the ratio of the moving distance (l) upright surface to the steep slope between the projections and recesses are engaged (L / l) is 5 It is preferably in the range of .5 to 10.0 .
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The cap of the present invention is connected to a cap body composed of a top plate part and a skirt-like side wall depending from the peripheral part thereof, and a brittle part (hereinafter also referred to as a bridge) that can be broken at the lower end of the skirt-like side wall. A plurality of ratchet pieces that are engageable with ratchet claws of the neck of the container at intervals in the circumferential direction, and the upper end surface of the circumferential band and the skirt. A protrusion is formed on one of the lower end surfaces of the side wall, and a recess corresponding to the protrusion is formed on the other of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-like side wall. Is engaged between upright surfaces or steep slopes in the closing direction and is engaged between gentle slopes in the opening direction, and the distance (D) between the gentle slopes of the protrusion and the recess is Upright surface of the protrusion and recess Is characterized in that the set larger than urgent distance slope between (d).
[0009]
The ratchet pawl provided on the container neck and the ratchet piece on the inner surface of the circumferential band engage with each other when opening to prevent rotation of the circumferential band and fix the circumferential band to the container neck. is there.
A protrusion provided on one of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall and a recess provided on the other of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall corresponding to the protrusion The capping operation and the capping operation are performed smoothly as described below, while keeping the gap between the skirt-like side wall and the circumferential band as small as possible so that foreign matter such as dust is not easily contained.
That is, the protrusion and the concave portion are provided with upright surfaces or steep slopes facing each other and gentle slopes facing each other, and the upright surfaces or steep slopes engage with each other in the plugging direction, and are circumferential with the cap body. Rotate the band to prevent damage to the bridge. On the other hand, the gentle slopes engage with each other in the opening direction to push the circumferential band downward.
[0010]
In FIG. 1 for explaining the arrangement of protrusions and recesses of this type of conventional cap (explanatory drawing, known example—refer to Japanese Patent Laid-Open No. 9-150846), the lower end surface 61 of the skirt-like side wall 6 of the cap body. On the other hand, a recess 3 is formed, and a protrusion 4 is formed on the upper end surface 21 of the circumferential band 2.
In the recess 3, an upright surface 31 and a gentle slope 32 are formed. Correspondingly, an upright surface 41 and a gentle slope 42 are also formed in the projection 4. In addition, in this figure, although shown as an upright surface, since the same effect | action is achieved also as a steep slope, it is called an upright surface thru | or a steep slope below.
In the conventional cap, the distance (D ′) between the gentle slope 32 of the recess and the gentle slope 42 of the protrusion is set to be considerably shorter than the distance (d ′) between the upright surfaces or the

steep slopes

31 and 41. Therefore, when the cap body is twisted in the opening direction (arrow direction A), the

gentle slopes

32 and 42 immediately engage with each other, and the circumferential band 2 is pushed downward and the breaking stress of the bridge 9 is simultaneously applied. Therefore, there is a drawback that the opening torque becomes an abnormally high value.
[0011]
On the other hand, in FIG. 2 (description) for explaining the arrangement of the protrusions and recesses of the cap of the present invention, the formation of the recess 3 and the circumferential band on the lower end surface 61 of the skirt-like side wall 6 of the cap body 2 is the same as the conventional example, and the formation of the upright or

steep slopes

31 and 41 and the

gentle slopes

32 and 42 is the same as in the conventional example. However, in the present invention, the distance (D) between the

gentle slopes

32 and 42 of the recess 3 and the protrusion 4 is set to be greater than the distance (d) between the upright surfaces or the

steep slopes

31 and 41 of the recess 3 and the protrusion 4. It is set large.
Therefore, according to the present invention, when the cap body is twisted in the opening direction, the cap body is rotated to some extent, and then the

gentle slopes

32 and 42 are engaged with each other, so that one of the plurality of bridges 9 is broken. Since the stress that pushes down the circumferential band 2 is applied after being weakened, there is an advantage that the bridge cutting torque at the time of opening can be remarkably reduced and the opening performance can be improved.
[0012]
In the cap of the present invention, the ratio of D / d is in the range of 1.3 to 2.5, particularly in the range of 1.5 to 2.0, in order to reduce the bridge cutting torque at the time of opening. preferable. As shown in an experimental example to be described later, the bridge cutting torque at the time of opening when the ratio of D / d is 0.3 is 13.94 kgf · cm, whereas the ratio of D / d is in the above range. In some cases, the bridge cutting torque during opening can be reduced to 10.68 kgf · cm.
That is, when the ratio of D / d is below the above range, the degree of reduction of the bridge cutting torque is insufficient as compared with the above range, whereas when it exceeds the above range, the size of the recess is too large. This is not preferable because foreign substances such as dust tend to adhere.
[0013]
Further, in the cap of the present invention, it is preferable from the viewpoint of easy opening that the inclination angle (θ) of the gentle slope of the protrusion and the recess is in the range of 10 to 25 degrees, particularly 12 to 20 degrees.
When this angle exceeds the above range, it is not preferable because the bridge cutting torque becomes larger than when the angle is within the above range. On the other hand, when this angle is below the above range, the circumferential band is not sufficiently depressed. Therefore, it is not preferable.
[0014]
Further, in the cap of the present invention, the movement distance (L) at which the gentle slopes of the protrusion and the recess engage with each other and the movement distance (l) at which the upright surfaces or the steep slopes of the protrusion and the recess engage with each other. The ratio (L / l) is preferably in the range of 5.5 to 10.0 for the same reason as described for the D / d ratio.
[0015]
Furthermore, a knurled groove extending in the height direction is formed on the outer surface of the skirt-shaped side wall, and each of the knurled grooves has a gentle slope extending from the top and the top in the opening direction and a steep slope extending from the top in the closed line direction. It is preferable in terms of ease of opening when the fingers are actually opened.
That is, when the skirt-like side wall is gripped by a finger, the finger surface and the knurled groove are reliably engaged in the opening direction without slipping, so that the ease of opening is reliably improved.
[0016]
【Example】
The present invention will be further described based on examples shown in the accompanying drawings, but the present invention is in no way limited to these examples.
In the accompanying drawings,
FIG. 3 is a side sectional view of an example of the plastic cap of the present invention.
FIG. 4 is a bottom view of the cap of FIG.
FIG. 5 is a side view of the cap of FIG.
6 is a top view of the cap of FIG.
FIG. 7 is an enlarged development view showing the recesses and protrusions in the cap of FIG. 3 in an enlarged manner.
FIG. 8 is an enlarged side sectional view showing a state in which the cap of FIG. 3 is fastened to the container neck.
FIG. 9 is a side view showing deformation of the knurled groove in the cap of FIG.
FIG. 10 is a top view of the cap of FIG.
FIG. 11 is a side sectional view of another example of the plastic cap of the present invention.
FIG. 12 is a bottom view of the cap of FIG.
FIG. 13 is a side view of the cap of FIG.
14 is a top view of the cap of FIG.
FIG. 15 is an enlarged development view showing the recessed portion and the protruding portion in the cap of FIG. 11 in an enlarged manner.
[0017]
The cap of this embodiment of the present invention comprises a cap body 1 and a tamper evidence band (circumferential band) 2.
The cap body 1 is composed of a top plate portion 5 and a skirt-like side wall 6 that hangs down from the peripheral portion of the top plate portion 5. An annular sealing portion 7 is provided on the inner surface of the top plate portion 5, and the upper end of the container neck portion is fitted into the annular sealing portion 7 so as to ensure sealing performance. Further, instead of providing the annular sealing portion 7, a sealing property can be secured by providing a liner material or packing on the inner surface of the top plate portion 5.
Further, a thread 8 is provided on the inner surface of the skirt-shaped side wall 6 so that the cap is fastened to the container neck by screw engagement.
Further, a knurled groove 62 is formed in the skirt-like side wall 6 in order to facilitate gripping and turning with the finger of the cap.
[0018]
The circumferential band 2 is disposed below the skirt-like side wall 6, and the upper end surface of the circumferential band 2 and the lower end surface of the skirt-like side wall 6 are plurally provided at appropriate intervals in the circumferential direction. They are connected via possible bridges (bridges) 9.
[0019]
As is clear from FIG. 4, a plurality of ratchet pieces 10 are formed at appropriate intervals on the inner peripheral surface of the circumferential band 2, and these ratchet pieces 10 rotate when the cap is opened. The direction is indicated (indicated by arrow A in FIG. 4). The ratchet piece 10 is fixed to the circumferential band 2 at the base, and the upper end portion is fixed to the horizontal step portion 2 a at the upper part on the inner surface side of the circumferential band 2.
[0020]
As well shown in FIG. 7, the recess 3 is formed on the lower end surface 61 of the skirt-like side wall 6 of the cap body, while the protrusion 4 is formed on the upper end surface 21 of the circumferential band 2.
In the recess 3, an upright surface or a steep slope 31 and a gentle slope 32 are formed. Correspondingly, an upright surface or a steep slope 41 and a gentle slope 42 are also formed in the protrusion 4.
In the specific example shown in the figure, the recesses 3 and the protrusions 4 are arranged in pairs and symmetrically arranged in pairs.
The upright surfaces or the

steep slopes

31 and 41 of the concave portion and the protrusion portion are engaged with each other in the closing direction to rotate the circumferential band 2 together with the cap body 1 to prevent the bridge 9 from being damaged.
On the other hand, the

gentle slopes

32 and 42 of the concave portion and the protruding portion are engaged with each other in the opening direction to push the circumferential band 2 downward.
[0021]
In the present invention, the distance (D) between the

gentle slopes

32 and 42 of the recess 3 and the protrusion 4 is set larger than the distance (d) between the upright surfaces or the

steep slopes

31 and 41 of the recess 3 and the protrusion 4. The movement distance (L) at which the

gentle slopes

32, 42 of the concave portion 3 and the protrusion 4 are engaged with each other, and the movement distance at which the upright surfaces or the

steep slopes

31, 41 of the concave portion 3 and the protrusion 4 are engaged with each other. The ratio (L / l) to (l) is set in the range of 5.5 to 10.0.
Therefore, according to the present invention, when the cap body is twisted in the opening direction, after the cap body is turned to some extent, the

gentle slopes

32 and 42 are engaged with each other, so that one of the plurality of bridges 9 is broken. Since the stress that pushes down the circumferential band 2 is applied after being weakened, there is an advantage that the bridge cutting torque at the time of opening can be remarkably reduced and the opening performance can be improved.
[0022]
In addition, the inclination angle (θ) of the

gentle slopes

32 and 42 of the protrusions and the recesses is set in the range of 10 to 25 degrees, so that the stress generated by the engagement of the gentle slopes is reduced, and easy opening performance is obtained. I am trying to do it.
Furthermore, the gentle slope 32 and the upright or steep slope 31 of the recess 3 are preferably connected to a horizontal plane 33 at their upper ends. Similarly, the gentle slope 42 and the upright or steep slope 41 of the protrusion 4 are preferably connected to the horizontal plane 43 at their upper ends. Such a configuration is advantageous because when the force in the vertical direction acts on the cap body, the

horizontal surfaces

33 and 43 are engaged with each other to prevent the bridge 9 from being damaged.
[0023]
In FIG. 4 for explaining the arrangement of the ratchet piece 10 on the circumferential band 2, the ratchet piece 10 is arranged on the inner surface of the circumferential band 2 at a constant interval in the circumferential direction. The ratchet piece 10 includes a root portion 11 connected to the inner surface of the circumferential band 2 and a piece-like locking portion 12 extending inward from the root portion and in the opening direction. The outer surface of the piece-like locking part 12 and the inner surface of the circumferential band 2 are separated by a groove 13 extending from the tip side of the piece-like locking part 12 to the root part 11.
[0024]
In FIG. 8, the sealing part 7 for sealing with a container mouth part is provided in the inner surface of the top plate part 5 of the cap of this invention.
In this embodiment, the sealing portion 7 includes an inner ring 71, an outer ring 72, and a contact ring 73 provided between them. In the inner ring 71, the inner circumferential surface is a tapered surface 74 whose diameter increases downward, facilitating outward deformation of the lower end portion of the inner ring 71, and die cutting during molding. Making it easy. Further, a sealing bead portion 75 having an increased diameter is provided below the outer peripheral side of the inner ring so as to be inserted into the container mouth portion and engage with the inner peripheral surface of the container mouth portion. On the other hand, the outer ring 72 is engaged with the outer peripheral surface of the container mouth part to assist the insertion of the inner ring 71 into the container mouth part. Further, the contact ring 73 is engaged with the top surface of the container mouth so as to be sealed.
[0025]
In FIG. 8 in which the cap is shown together with the container neck, the container neck 50 has a thread 51 above the outer peripheral surface thereof, and a support ring 52 formed further below. That is, the cap is fastened to the container neck by screw engagement between the thread 51 and the thread 8 formed on the inner surface of the skirt-like side wall 6.
[0026]
The container neck 50 is provided with a plurality of ratchet claws 53 on the upper surface of the base portion of the support ring 52 at an appropriate interval. Further, above the support ring 52, when the cap is opened and the liquid in the container is taken out, there is a circumferential projection 54 for locking the circumferential band 2 and preventing it from falling off the neck 50. Is formed. The protrusions 54 do not necessarily have to be continuous in a circumferential manner as long as the separated circumferential band 2 can be effectively prevented from falling off from the container neck 50, and are formed, for example, at regular intervals in the circumferential direction. It may be like that.
[0027]
In order to mount the cap on the container neck 50 (capping), when the cap is pushed onto the container neck 50 by turning in the closing direction, first, the inner peripheral surface of the circumferential band 2 is provided on the container neck 50. Get over the ratchet nail 53. For this reason, a resistance force acts on the circumferential band 2, and this resistance force is concentrated on the bridging portion 9, and the fracture tends to occur. However, as already pointed out in the present invention, the upright surface of the recess 3. In addition, the upright surface or the steep slope 41 of the protrusion 4 abuts on the steep slope 31, whereby the circumferential band 2 can be forcibly turned in the closing direction. That is, the resistance force concentrated on the bridge portion 9 can be relaxed, and the breakage of the bridge portion 9 can be prevented.
[0028]
Further, when capping, an axial load is applied to the cap, and the bridging portion 9 is liable to be broken by this axial load, but when the horizontal surface 33 of the recess 3 abuts the horizontal surface 43 of the projection 4, Such an axial load can be relaxed, and the breakage of the bridging portion 9 can be effectively prevented.
[0029]
Further, when the cap is opened, the ratchet piece 10 of the cap and the ratchet pawl 53 of the container neck engage with each other to prevent the rotation of the circumferential band 2. Since the

gentle slopes

32 and 42 are engaged with each other after the breakage or weakening has progressed, the bridge cutting torque can be significantly reduced.
[0030]
In the present invention, it has already been pointed out that the knurled groove 62 extending in the height direction is formed on the outer surface of the skirt-shaped side wall 6. In FIGS. 9 and 10 showing the deformation of the knurled groove, each of the knurled grooves 62 is shown. Is formed by a gentle slope 64 extending from the top 63 in the opening direction and a steep slope 65 extending from the top 63 in the closing direction.
When the knurled groove 62 is grasped with a finger and swung in the direction of opening, the finger surface and the steep slope are engaged with each other, so that the finger does not slip and actual opening with the finger is very easy.
[0031]
In the embodiment shown in FIGS. 2 to 10, the two recesses 3 and the protrusions 4 are arranged symmetrically in the axial direction, but in the embodiment shown in FIGS. 11 to 15, the recesses 3 and the protrusions 4 are arranged. One by one is arranged symmetrically in the axial direction. In the embodiments shown in FIGS. 11 to 15, common members are indicated by common reference numerals in order to avoid duplication of explanation.
[0032]
In the above embodiment, a protrusion is formed on the lower end surface of the upper end surface of the circumferential band, and a recess corresponding to the protrusion is formed on the lower end surface of the skirt-like side wall. This configuration is preferable because there is no protrusion at the lower end of the skirt-shaped side wall, but the above configuration is reversed, and a protrusion is formed on the lower end surface of the skirt-shaped side wall, and the upper end surface of the circumferential band is Even if the recess corresponding to the protrusion is formed, the bridge cutting torque at the time of opening can be similarly reduced.
[0033]
Experimental data are shown to further clarify the effect of the present invention.
Table 1 shows the average bridge break torque before and after the improvement (product of the present invention).
Put water into the container, wind the cap by a specified amount with a capper (1 head servo capper manufactured by Kabuya Kogyo Co., Ltd.), store it at 5 ° C for 24 hours, and then measure the torque (automatic torque meter manufactured by Kyoto Giken Co., Ltd.). The bridge break torque was measured at
As a result of the measurement, the product of the present invention was reduced by 3.2 kgf · cm in terms of average bridge breaking torque.
[0034]
[Table 1]

[0035]
【The invention's effect】
According to the present invention, the cap body is composed of a top plate portion and a skirt-like side wall hanging from the peripheral edge portion thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. A plurality of ratchet pieces that can engage with ratchet claws of the container neck are formed on the inner surface of the circumferential band at intervals in the circumferential direction, and the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall are formed. A protrusion is formed on one side, and a recess corresponding to the protrusion is formed on the other of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall, and the protrusion and the recess are upright in the closing direction. In a plastic cap that engages between surfaces or steep slopes and engages between gentle slopes in the opening direction, the distance (D) between the gentle slopes of the projection and recess is defined as the distance between the projection and recess. Upright or sudden By set larger than the distance between face each other (d), to reduce the bridge cutting torque during cap removal, it provides a cap having improved easy-open closure properties.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram for explaining the arrangement of protrusions and recesses of a conventional cap.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining the arrangement of protrusions and recesses of the cap of the present invention.
FIG. 3 is a side sectional view of an example of the plastic cap of the present invention.
4 is a bottom view of the cap of FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a side view of the cap of FIG. 3;
6 is a top view of the cap of FIG. 3. FIG.
7 is an enlarged development view showing an enlarged recess and protrusion in the cap of FIG. 3;
FIG. 8 is an enlarged side cross-sectional view showing a state in which the cap of FIG. 3 is fastened to the container neck.
9 is a side view showing a deformation of a knurled groove in the cap of FIG. 3. FIG.
10 is a top view of the cap of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a side sectional view of another example of the plastic cap of the present invention.
12 is a bottom view of the cap of FIG. 11. FIG.
13 is a side view of the cap of FIG. 11. FIG.
14 is a top view of the cap of FIG. 11. FIG.
15 is an enlarged development view showing an enlarged recess and protrusion in the cap of FIG.

Claims

頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能な橋絡部を介して連結されている周状バンドとから構成され、該周状バンドの内面には容器首部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されており、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の一方には突起部が形成され、周状バンドの上端面及びスカート状側壁の下端面の他方には前記突起部に対応する凹部が形成されており、前記突起部及び凹部は閉栓方向には直立面乃至急斜面同士で係合し且つ開栓方向には緩斜面同士で係合するようにされたプラスチックキャップにおいて、前記突起部及び凹部の緩斜面同士の距離（Ｄ）を、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士の距離（ｄ）よりも大きく設定し、これらの比（Ｄ／ｄ）の比が１．３乃至２．５の範囲、前記突起部及び凹部の緩斜面の傾斜角度（θ）が１０乃至２５度の範囲にあることを特徴とするプラスチックキャップ。A cap body composed of a top plate portion and a skirt-like side wall depending from the peripheral portion thereof, and a circumferential band connected to the lower end of the skirt-like side wall via a breakable bridging portion. A plurality of ratchet pieces that can engage with ratchet claws of the container neck are formed on the inner surface of the container neck at intervals in the circumferential direction, and a protrusion is formed on one of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall. A recess corresponding to the protrusion is formed on the other of the upper end surface of the circumferential band and the lower end surface of the skirt-shaped side wall, and the protrusion and the recess are related to each other by an upright surface or a steep slope in the plugging direction. In a plastic cap that is engaged with each other in the direction of opening, the distance (D) between the gentle slopes of the projection and the recess is defined as the distance between the upright surfaces or the steep slopes of the projection and the recess. Distance ( ) Set to be larger than the range ratio of 1.3 to 2.5 of the ratio (D / d), the range of the gentle slope of the inclination angle (theta) is 10 to 25 degrees of the projections and recesses plastic cap, characterized in that.

前記突起部及び凹部の緩斜面同士が係合する移動距離（Ｌ）と、前記突起部及び凹部の直立面乃至急斜面同士が係合する移動距離（ｌ）との比（Ｌ／ｌ）が５．５乃至１０．０の範囲にあることを特徴とする請求項１に記載のキャップ。A ratio (L / l) of a moving distance (L) at which the gentle slopes of the protrusion and the recess engage each other and a moving distance (l) at which the upright surfaces or the steep slopes of the protrusion and the recess engage with each other is 5 The cap according to claim 1 , which is in the range of .5 to 10.0.