JP4702937B2 - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP4702937B2 JP4702937B2 JP2005200946A JP2005200946A JP4702937B2 JP 4702937 B2 JP4702937 B2 JP 4702937B2 JP 2005200946 A JP2005200946 A JP 2005200946A JP 2005200946 A JP2005200946 A JP 2005200946A JP 4702937 B2 JP4702937 B2 JP 4702937B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording head
- ink
- tape
- pressure
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
2pl以下のインクを吐出する吐出口を有した吐出面を備えた記録ヘッド部と、該記録ヘッド部の前記吐出面のシールテープと、を備えるインクジェット記録ヘッドであって、
前記シールテープは、前記インクジェット記録ヘッドが物流される状態では前記記録ヘッド部の前記吐出面に接着しており、前記インクジェット記録ヘッドが使用される状態では前記記録ヘッド部の前記吐出面から剥離されるものであり、かつ
前記シールテープは、基材と粘着剤層を有しており、該粘着剤層は(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体をアルミニウムトリスアセチルアセトネートで架橋したアクリル系架橋重合体からなっており、前記粘着剤層のテトラヒドロフランに浸漬したときのゲル分率が85%以上である
ことを特徴とする。
図2は、インクジェット記録ヘッドH1001の構成を示した斜視図、図3は分解斜視図である。インクジェット記録ヘッドH1001は、記録素子基板H1101、電気配線テープH1301、インク供給保持部材H1501、フィルタH1701〜H1703、インク吸収体H1601〜H1603、蓋部材H1901から構成されている。
インク供給保持部材H1501と蓋部材H1901から、フィルタH1701〜H1703やインク吸収体H1601〜H1603を内蔵するインク収納部の筺体が形成されている。
本発明のシールテープは、基材となる樹脂フィルムと、アクリル樹脂系の粘着剤層を有して構成されている。基材となる樹脂フィルムはシールテープとしての機能を提供できるものであれば良く、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどからなる樹脂フィルムが用いられる。好適には、ポリエチレンテレフタラートが挙げられる。樹脂フィルムの粘着剤層を設ける面には、粘着剤層の密着性向上のために、汎用的に用いられるプラズマ処理やコロナ放電処理などの表面処理を行なってもよい。基材の厚さは、7〜75μmの範囲から選択でき、好適には、12〜30μmとすることができる。加えて、前記粘着剤層の厚さは、5〜50μmの範囲から選択でき、好適には、10〜40μmとすることができる。
一般的に炭素数が少なくなると、ガラス転移温度(Tg)が高くなり粘着力が低下する。炭素数が大きくなると、Tgが低くなり粘着力が高まる。被接着面(フェイス面)の密着性や下記の凝集成分との相性からブチルアクリレートが好ましく、ブチルアクリレート単独もしくはブチルアクリレートを中心に他のモノマーを少量併用することが好ましく、これら粘着成分を75〜96.9重量%の範囲で用いると良い。
インクに処方されるキレート成分としては、クエン酸、クエン酸塩、EDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸塩)、シュウ酸、グリシンなどのアミノ酸類、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ジエチレントリアミン、イミノニ酢酸、メチオニン、イミダゾール、などである。また、本発明者らの経験では、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどもキレート作用があることが確認されている。
フェイス面粘着テープとして以下に示したアクリル系粘着材を、塗布面にコロナ放電処理を塗布前24時間以内に施したPET20ミクロンの基材に塗布して作成した。
作成した粘着テープを所望の大きさに切断し、図2及び3に示した構造を有するインクジェット記録ヘッドH1001の吐出口面に貼り付けた。本実施例では、1吐出口からの1吐出あたり2plのインクを吐出するよう設計され、その吐出口径はΦ10μmである記録ヘッドを用いた。
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管を備えた反応装置にブチルアクリレート93重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート3重量部、アクリル酸1重量部、末端にメタクリロイル基を有するメチルメタクリレートマクロモノマー(商品名:AA-6、東亜合成(株)製、Mn:6000)3重量部および酢酸エチル150重量部を仕込み、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を加え、窒素気流中、68℃にて8時間重合反応を行った。反応終了後酢酸エチルにて希釈し、固形分20重量%に調整して、重量平均分子量110万の共重合体液を得た。この共重合体液に、架橋剤としてアルミニウムトリスアセチルアセトネートを共重合体100重量部に対して3重量部加えて粘着剤組成物を得た。
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管を備えた反応装置にブチルアクリレート80重量部、エチルアクリレート15重量部、アクリル酸2重量部、末端にメタクリロイル基を有するメチルメタクリレートマクロモノマー(商品名:AA-6、東亜合成(株)製、Mn:6000)3重量部および酢酸エチル150重量部を仕込み、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を加え、窒素気流中、68℃にて8時間重合反応を行った。反応終了後酢酸エチルにて希釈し、固形分20重量%に調整して、重量平均分子量110万の共重合体液を得た。この共重合体液に、架橋剤としてアルミニウムトリスアセチルアセトネート(川研ファインケミカル社製)を共重合体100重量部に対して3重量部加えて粘着剤組成物を得た。
実施例2で作成した粘着剤組成物を40℃1Mエージングさせた他は実施例2同様にPETフィルムに塗工、乾燥を行い、シールテープを得た。作成した粘着フィルムのゲル分率は、86%であった。
加熱乾燥工程が80℃4分の他は、実施例2と同様の操作を行った。ゲル分率は75%であった。
以下のインクを用いて評価を行った。%は全て重量%を意味する。
ダイレクトブルー199 3%
エチレン尿素 5%
グリセリン 7%
エチレングリコール 5%
アセチレノールEH 1%
クエン酸ナトリウム 10ppm
イオン交換水 79%。
ゲル分率
セパレータ付粘着フィルム(シールテープ)約0.5gを秤量後、20gのTHFに24時間浸漬し(セパレータ、基材は浸漬しない)、25℃の減圧乾燥機に入れて、重量変化がなくなるまで乾燥させた。セパレータ、基材の重量を測定し、粘着層の重量残存率を算出した。
印字評価
シールテープを所望の大きさに切断し、インクジェット記録ヘッドH1001の吐出口面に貼り付けた。該インクジェット記録ヘッドは2plのインクを吐出するように設計され、その吐出口径はΦ10μmである。インクを充填し、所定の印字を行い、よれ等の印字の乱れが生じていないことを確認後、実施例、比較例で作成したテープをフェイス面に貼り、シリカを含む多層フィルムをよりなる梱包材に入れ、ヒートシールを施した後、70℃3週間保存を行った。
○ 保存前後で、印字物に変化はない。
× 保存後の印字物によれによる白抜けが認められる。
テープ吐出口接着面のSEM(走査型顕微鏡)観察
印字評価(評価2)で使用したフェイス面保護テープの吐出口接着面をSEM観察し、粘着剤の欠け、膨潤の有無を評価する。
A 粘着剤の膨れ、欠けなし。
B 粘着剤のわずかな膨れが見られるが、欠けはない。
C インク接液面の粘着剤が膨潤し、ところどころ欠けがある。
保存ヘッド吐出口の元素分析
評価2で作成した保存ヘッドの吐出口に電子線を照射し、各元素の特性X線を検出する装置(EPMA)を用いて元素分析をおこなった。
A 吐出口のふちから、Al、Mg、Feは検出されなかった。
B 吐出口のふちから、わずかにAl、Mg、Feは検出された。
C 吐出口のふちから、Al、Mg、Feのいずれかが検出された。
残存架橋剤量の測定
テープを2x2cm角に切断し、セパレータフィルムを剥がした後、GC用のアンプル(20ml)に入れ、所定の栓をして 100℃ 30分エージングさせた後、ヘッドスペースGC/MSを用いて揮発成分の測定を行った。実施例1〜4、比較例1はアセチルアセトン量を、実施例4は酢酸の揮発量測定を行った。
○ 架橋剤由来の成分が500mg/m2未満であった。
× 架橋剤由来の成分が500mg/m2以上であった。
《評価結果》
下記に評価結果を示した。
H1401 シールテープ
H1501 インク供給保持部材
Claims (3)
- 2pl以下のインクを吐出する吐出口を有した吐出面を備えた記録ヘッド部と、該記録ヘッド部の前記吐出面のシールテープと、を備えるインクジェット記録ヘッドであって、
前記シールテープは、前記インクジェット記録ヘッドが物流される状態では前記記録ヘッド部の前記吐出面に接着しており、前記インクジェット記録ヘッドが使用される状態では前記記録ヘッド部の前記吐出面から剥離されるものであり、かつ
前記シールテープは、基材と粘着剤層を有しており、該粘着剤層は(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体をアルミニウムトリスアセチルアセトネートで架橋したアクリル系架橋重合体からなっており、前記粘着剤層のテトラヒドロフランに浸漬したときのゲル分率が85%以上である
ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、炭素数1〜9のアルキル鎖を持つことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記インクが、金属と反応し錯イオンを作る化合物を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005200946A JP4702937B2 (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | インクジェット記録ヘッド |
US11/480,981 US8157347B2 (en) | 2005-07-08 | 2006-07-06 | Ink jet recording head and ink jet recording head cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005200946A JP4702937B2 (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007015308A JP2007015308A (ja) | 2007-01-25 |
JP2007015308A5 JP2007015308A5 (ja) | 2008-11-13 |
JP4702937B2 true JP4702937B2 (ja) | 2011-06-15 |
Family
ID=37752867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005200946A Expired - Fee Related JP4702937B2 (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4702937B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10987935B1 (en) * | 2020-01-14 | 2021-04-27 | Funai Electric Co. Ltd | Organic solvent sealing tape |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059449A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 再剥離型粘着剤組成物 |
JPH09208910A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Soken Chem & Eng Co Ltd | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
JP2005015706A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Canon Inc | インクジェット用インクセット |
JP2005146151A (ja) * | 2003-11-17 | 2005-06-09 | Soken Chem & Eng Co Ltd | 保護シート用感圧接着剤 |
-
2005
- 2005-07-08 JP JP2005200946A patent/JP4702937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059449A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 再剥離型粘着剤組成物 |
JPH09208910A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Soken Chem & Eng Co Ltd | 粘着剤組成物およびそれを塗布してなる表面保護フィルム |
JP2005015706A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Canon Inc | インクジェット用インクセット |
JP2005146151A (ja) * | 2003-11-17 | 2005-06-09 | Soken Chem & Eng Co Ltd | 保護シート用感圧接着剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007015308A (ja) | 2007-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8157347B2 (en) | Ink jet recording head and ink jet recording head cartridge | |
EP0456840B1 (en) | Pressure-sensitive adhesive tape, ink jet recording head, and storing method | |
JP5722383B2 (ja) | デジタルモールドをテクスチャリングする方法、材料及び基板 | |
US9505221B2 (en) | Ink jet recording method and ink jet recording apparatus | |
JP5630605B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物 | |
US20140362151A1 (en) | Radiation-curable ink for ink jet recording, record made using the same, and ink jet recording method using the same | |
JP5589177B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用インク組成物 | |
JP3334899B2 (ja) | 記録ヘッド | |
JP5773671B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物および樹脂被覆金属板 | |
JP2018130905A (ja) | 印刷物の製造方法 | |
JP4702937B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
JP4969930B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド用シールテープ及びシールテープを具備するインクジェット記録ヘッド | |
JPH10140060A (ja) | ジェットプリンター用インク | |
WO2021001937A1 (ja) | 熱硬化性インクジェットインク | |
US20230392031A1 (en) | Ink composition | |
JP2008143045A (ja) | シールテープ及びこれを用いたインクジェット記録ヘッド | |
JP2018144430A (ja) | インクジェット方法及びインクジェット装置 | |
JP7338167B2 (ja) | インク組成物 | |
JP2010005849A (ja) | 液体吐出ヘッドユニット | |
CN115230321B (zh) | 流体喷射盒及其改善方法、流体喷射装置 | |
JP3034030B2 (ja) | 粘着テープ及びインクジェット記録ヘッド及び保管方法 | |
JP2016150499A (ja) | メンテナンス方法及び吐出装置 | |
JP5692960B2 (ja) | 紫外線硬化型コート剤 | |
JPH10310728A (ja) | インクジェット用インク組成物とその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080707 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110307 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4702937 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |