JP4702619B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のステアリング装置に関する。
通例、ステアリングホイールにはホーンスイッチが備えられており、このホーンスイッチの一方の接点は車体にアース(接地)されている(例えば、特許文献1,2参照)。
具体的には、例えば、特許文献1に記載のように、ホーンスイッチの上記一方の接点はステアリングシャフトと電気的に接続されている。また、ステアリングシャフトは、導電材料からなるコンタクト部材を介してステアリングコラムチューブと電気的に接続されている。さらに、ステアリングコラムチューブは車体と電気的に接続されている。
なお、ホーンを鳴らしているときに、ボンネットに人が触っても感電しないのは、パルス状の信号のため、配線抵抗などによるエネルギー損失により短時間でパルスの山が急激に減衰していき、ボンネットに到達する前にエネルギーが略ゼロになってしまうことによる。
上記のコンタクト部材は、一部が断面逆V字状に形成されており、この断面逆V字状の部分の溝形をなす内側表面に、ステアリングシャフトの外周面(円筒面)が接触している。これにより、ステアリングシャフトはコンタクト部材に線接触している。
実公昭63−23899号公報 実開平5−5656号公報
ステアリングシャフトとコンタクト部材とは線接触であるので、両者の接触面積は小さく、装置の導電性の向上に限界がある。
また、車両には、ステアリングコラムの近傍に、操舵補助用の電動モータ設けた、いわゆるコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置(C−EPS)を備えているものがある。このような車両では、電動モータの駆動に伴い生じる電磁波が、ステアリング装置の近傍に配置されたラジオのアンテナに受信されて、ラジオノイズの原因となってしまう。
しかも、絶縁構造が取れて人間に感電しないと同時に、いまだ問題として上がっては来てはいないが、EPS(ECU)の誤動作を及ぼしうると考えられる要因を極力排斥していき高品質を保つ、ということも満足していく必要がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、優れた導電性を確保することができ、且つノイズの発生を抑制することのできるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ステアリングシャフト(3)を取り囲むステアリングコラム(9)のハウジング(11)と、車体側部材(17)に固定されるブラケット(19)と、ブラケット(19)の挿通孔(72)に嵌め入れられた合成樹脂製の第1のカラー(77)と、第1のカラー(77)内を挿通し且つハウジング(11)に電気的に導通される金属製の第2のカラー(78)と、第2のカラー(78)を挿通してハウジング(11)の固定孔(76)に固定される固定部材(20)と、ブラケット(19)とハウジング(11)との間の電気的導通を確保するための導電部材(79)とを備え、上記導電部材(79)は、ブラケット(19)に面接触する第1の接触部(96)を含む第1の部分(93;93A;93B;93C)と、第2のカラー(78)に面接触する第2の接触部(97)を含む第2の部分(94;94A)と、第1および第2の部分(93,94;93A,94A;93B;93C)を互いに連結する連結部(95)とを含むことを特徴とするステアリング装置(1)を提供するものである(請求項1)。
本発明によれば、ブラケットと導電部材との接触面積、およびハウジングと電気的に導通される第2のカラーと導電部材との接触面積を十分に確保できる。これにより、導電部材を介したブラケットとハウジングとの電気的導通を極めて良好にでき、優れた導電性を確保できる。したがって、例えば、ステアリングホイールに取り付けられたホーンスイッチの一方の接点を、ハウジングを介して車体に導通する場合、一方の接点と車体との間の導電性を良好にできる。また、導電部材を介したブラケットとハウジングとの電気的導通を良好にして、接地抵抗を小さくしていることにより、電磁波のシールド効果を発揮することができ、ノイズの発生を抑制できる。例えば、ステアリングコラムに電動モータを設けてステアリングシャフトに操舵補助力を与えるコラム式の電動パワーステアリング装置において、電動モータの駆動に伴い発生する電磁波をシールドして、車両に備えられているラジオにノイズが発生することを抑制できる。
また、本発明において、上記第2のカラー(78)は、筒状の本体(80)と、この本体(80)の端部に延設されハウジング(11)の固定孔(76)の周囲の座面(75)に面接触する環状フランジ(81)とを含み、第1のカラー(77)は、ブラケット(19)の挿通孔(72)と第2のカラー(78)の本体(80)との間に介在する筒状の本体(84)と、この本体(84)の端部に延設されブラケット(19)と第2のカラー(78)の環状フランジ(81)との間に介在する環状フランジ(85)とを含み、第1の部分(93;93A;93B;93C)は、第1のカラー(77)の環状フランジ(85)およびブラケット(19)の互いの対向面(91,92)間に挟持される第1の被挟持部(93;93A;93B;93C)を含み、第2の部分(94;94A)は、第1のカラー(77)の環状フランジ(85)および第2のカラー(78)の環状フランジ(81)の互いの対向面(89,90)間に挟持される第2の被挟持部(94;94A)を含む場合がある(請求項2)。
この場合、導電部材の第1の部分とブラケットとの面接触をより確実なものにできる。さらに、導電部材の第2の部分と第2のカラーとの面接触をより確実なものにできる。その結果、優れた導電性を確実に維持することができる。
また、本発明において、上記第1および第2の被挟持部(93,94;93A,94A;93B;93C)は、それぞれ環状または円弧状に形成され、連結部(95)は第1のカラー(77)の環状フランジ(85)を迂回するように断面U字形形状をなす場合がある(請求項3)。この場合、第1の被挟持部をブラケットの挿通孔の周縁に沿って配置でき、且つ第2の被挟持部を第2のカラーの環状フランジの対向面に沿って配置できる。したがって、第1および第2の部分をコンパクトにすることができる。また、連結部を屈曲変形させ易い。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式的な側面図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3とを備えている。
操舵部材2は、ステアリングシャフト3の一端部に取り付けられている。ステアリングシャフト3は、操舵部材2が取り付けられている一端部が上側(アッパ側)となるように傾けて配置されている。ステアリングシャフト3の他端部は、自在継手4、中間軸5および自在継手6を介して舵取り機構7と連結されている。これにより、操舵部材2を回転操作してステアリングシャフト3を回転することで、舵取り機構7を駆動して、操舵輪8を操向することができる。
図2は、図1の電動パワーステアリング装置1を矢印II方向からみた要部の一部断面図である。図2を参照して、ステアリングシャフト3は、ステアリングコラム9によって取り囲まれて支持されている。ステアリングコラム9は、筒状のコラムチューブ10と、コラムチューブ10と一体に形成される筒状のハウジング11とを備えている。
コラムチューブ10は、ステアリングシャフト3のアッパ側の一端部を同心に取り囲んでおり、軸受12を介してステアリングシャフト3のアッパ側の一端部を回転自在に支持している。
ハウジング11は、センサハウジング13とギヤハウジング14とを含んでいる。コラムチューブ10のロア側の一端部が、センサハウジング13のアッパ側の端部に固定されている。ギヤハウジング14のロア側の一端部には、チューブ15が設けられている。
ステアリングコラム9は、チルト調整可能に車体側部材16,17に取り付けられている。具体的には、車体側部材17に一対の側板18(図2において、一方の側板18のみを図示)を含むロア固定ブラケット19が固定されており、これら一対の側板18間にチューブ15が挟まれている。各側板18とチューブ15とは、固定部材としてのボルト20等を介して相対回動可能にそれぞれ連結されている(図1において、一方のボルト20のみを図示)。これにより、ステアリングコラム9は、ボルト20の回りを回動可能となっている。
また、コラムチューブ10に、一対の側板21(図2において、一方の側板21のみを図示)を含む可動ブラケット22が設けられている。車体側部材16には、一対の側板23(図2において、一方の側板23のみを図示)を含む固定ブラケット24が設けられている。可動ブラケット22の一対の側板21は、固定ブラケット24の一対の側板23に挟まれている。
固定ブラケット24と可動ブラケット22とを解除可能にロックするためのロック機構25が設けられており、ロック機構25のチルトレバー26を操作することで、固定ブラケット24と可動ブラケット22とのロックを解除して、ボルト20回りにステアリングコラム9を回動する(チルト調節する)ことができる。
図3は、ステアリングコラム9のハウジング11周辺の要部の断面図である。図3を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵捕助力を発生するための電動モータを備えており、操舵部材2からステアリングシャフト3に付与された操舵トルク等に応じた操舵捕助力を発生するようになっている。
具体的には、ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる第1の軸28と、第1の軸28と一体回転する第2の軸29と、自在継手4に連結される第3の軸30とを含んでおり、これら第2の軸29および第3の軸30はトーションバー31を介して同軸的に連結されている。
第2の軸29および第3の軸30は、ハウジング11によって回転自在に支持されている。ハウジング11のセンサハウジング13とギヤハウジング14とは、互いに嵌め合わされている。センサハウジング13は、トルクセンサ32等を収容している。ギヤハウジング14は、減速機構としてのウォームギヤ機構33を収容している。
図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図3および図4を参照して、ウォームギヤ機構33は、電動モータ34の出力軸62に継手機構としての電磁クラッチ35を介して連結されるウォーム軸36と、このウォーム軸36と噛み合い、且つステアリングシャフト3の第3の軸30の軸方向の中間部に一体回転可能で且つ軸方向移動を規制されたウォームホイール37とを備えている。
ウォームホイール37は、ステアリングシャフト3の第3の軸30に一体回転可能に結合される環状の芯金37aと、芯金37aの周囲を取り囲んで外周面部に歯を形成する合成樹脂部材37bとを備えている。芯金37aは例えば合成樹脂部材37bの樹脂形成時に金型内にインサートされるものである。
ステアリングシャフト3の第3の軸30は、ウォームホイール37を軸方向の上下に挟んで配置される転がり軸受38,39により回転自在に支持されている。
転がり軸受38の外輪38aは、センサハウジング13のロア側の端部の筒状突起13b内に設けられた軸受保持孔40に嵌め入れられて保持されている。転がり軸受38の外輪38aのアッパ側の端面は、環状の段部41に当接しており、センサハウジング13に対するアッパ側への移動が規制されている。
一方、転がり軸受38の内輪38bは第2の軸29に締まりばめにより嵌め合わされている。内輪38bのロア側の端面は、ウォームホイール37の芯金37aのアッパ側の端面に当接している。
また、転がり軸受39の外輪39aは、ギヤハウジング14の軸受保持孔42に嵌め入れられて保持されている。転がり軸受39の外輪39aのロア側の端面は、環状の段部43に当接し、ギヤハウジング14に対するロア側への移動が規制されている。転がり軸受39の内輪39bは、第3の軸30に一体回転可能で且つ軸方向の相対移動を規制されて取り付けられており、内輪39bは第3の軸30の段部44と、第3の軸30のねじ部に締めこまれたナット45との間に挟持されている。
トーションバー31は、第2の軸29および第3の軸30を貫通している。トーションバー31のアッパ側の端部31aは、連結ピン46により第2の軸29と一体回転可能に連結され、トーションバー31のロア側の端部31bは、連結ピン47により第3の軸30と一体回転可能に連結されている。第2の軸29のアッパ側の端部は、例えば針状ころ軸受からなる転がり軸受48を介してセンサハウジング13に回転自在に支持されている。
図4を参照して、ウォーム軸36は、ギヤハウジング14により保持される転がり軸受49,50によりそれぞれ回転自在に支持されている。転がり軸受49,50は例えば玉軸受からなる。
転がり軸受49,50の内輪49a,50aが、ウォーム軸36の対応するくびれ部に嵌合されている。また、転がり軸受49,50の外輪49b,50bは、ギヤハウジング14の軸受保持孔51,52にそれぞれ保持されている。
また、ウォーム軸36の一端部36aを支持する転がり軸受49の外輪49bは、ギヤハウジング14の段部53に当接し位置決めされている。一方、転がり軸受49の内輪49aは、ウォーム軸36の位置決め段部54に当接することにより、ウォーム軸36の他端部36b側への移動が規制されている。
ウォーム軸36の他端部36bの近傍を支持する転がり軸受50の内輪50aは、ウォーム軸36の位置決め段部55に当接することにより、ウォーム軸36の一端部36a側への移動が規制されている。
転がり軸受50の外輪50bは、予圧調整用のねじ部材56により、転がり軸受49側へ付勢されている。ねじ部材56は、ギヤハウジング14に形成されるねじ孔57にねじ込まれることにより、一対の転がり軸受49,50に予圧を付与すると共に、ウォーム軸36を軸方向に位置決めしている。予圧調整後のねじ部材56は、ロックナット58によって止定されている。
電動モータ34のハウジング59は、そのフランジ部98が、ギヤハウジング14の環状フランジ部60にボルト61を用いて固定されている。電動モータ34の出力軸62は、環状フランジ部60の開口を通してギヤハウジング14内に挿通されている。
電磁クラッチ35は、電動モータ34の出力軸62に一体回転可能に連結されるロータ63と、ウォーム軸36の他端部36bに一体回転可能に連結されるアーマチュア64と、アーマチュア64をロータ63に吸着する磁力を発生するための励磁コイル65とを備えている。励磁コイル65が励磁されていないとき、ロータ63とアーマチュア64とは連結されず、出力軸62の出力がウォーム軸36に伝わらない。一方、励磁コイル65が通電されて励磁されると、アーマチュア64が磁力によってロータ63に吸着され、両者が動力伝達可能に連結される。このとき、電動モータ34の出力軸62の出力は、ウォーム軸36に伝わる。
電動モータ34のハウジング59上には、電動モータ34の駆動を制御するためのCPU、RAMおよびROMを含むECUユニット66が配置されている。ECUユニット66のハウジング67は、アルミニウム合金製であり、CPU、RAMおよびROM等を収容する主体部67aと、主体部67aから突出する放熱用の複数のフィン67bと、主体部67aから延設されて電動モータ34のハウジング59に固定される座板部67cとを含んでいる。座板部67cは、ビス68を用いて電動モータ34のハウジング59の環状フランジ部98に固定されている。
ECUユニット66のハウジング67および電動モータ34のハウジング59は、それぞれ、導電性を有する部材により形成され、ギヤハウジング14に電気的に導通されている。
図3および図4を参照して、以上の構成により、操舵部材2の操作に伴いステアリングシャフト3に操舵トルクが入力され、第2の軸29と第3の軸30との間に相対回転が生じると、トルクセンサ32がこの相対回転を検出し、ECUユニット66に信号を出力する。この信号を受けたECUユニット66は、電動モータ34を駆動する。電動モータ34の出力軸62の出力は、電磁クラッチ35、ウォームギヤ機構33を介してステアリングシャフト3の第3の軸30に伝わる。これにより、ステアリングシャフト3に操舵補助力が付与される。
図2を参照して、操舵部材2には、車両に備えられるホーン69(警笛)を鳴らすためのホーンスイッチ70が設けられており、ホーンスイッチ70を操作することで、ホーン69を鳴らすことができるようになっている。
具体的には、車両に備えられたバッテリ71の一方の端子が、ホーン69の一方の接点に接続されている。ホーン69の他方の接点は、ホーンスイッチ70の一方の接点に接続されている。ホーンスイッチ70の他方の接点は、ステアリングシャフト3に接続されている。
ステアリングシャフト3、軸受12、コラムチューブ10、センサハウジング13、ギヤハウジング14、ボルト20およびロア固定ブラケット19は、それぞれ、導電性を有する部材で形成されており、互いに電気的に導通可能である。
図2および図3を参照して、軸受38,39は導電性を有しており、第3の軸30と、軸受38,39と、センサハウジング13と、ギヤハウジング14とは、互いに電気的に導通可能である。ロア固定ブラケット19は、車体側部材17と電気的に導通可能である。車体側部材17は、車体に接地されている。バッテリ71の他方の端子(図示せず)は、各機器に向かって延びている配線のマイナス側からコネクタ配線分岐あるいはコネクタ分岐により車体に接地されている。
ホーンスイッチ70が操作されてホーンスイッチ70の一方の接点と他方の接点とが接触すると、電流が、バッテリ71、ホーン69、ホーンスイッチ70、ステアリングシャフト3、軸受12、コラムチューブ10、センサハウジング13、ギヤハウジング14、ボルト20、ロア固定ブラケット19および車体側部材17間を流れる。また、ステアリングシャフト3に流れた電流は、自在継手4、中間軸5、自在継手6およびピニオン軸を介してラック軸に流れ、さらに、タイロッド、ナックルおよびサスペンションアームを介して車体に流れる。これにより、電流がホーン69に流れ、ホーン69が鳴る。
図5は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の周辺の要部の断面図である。図6は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の周辺の要部の分解斜視図である。図5および図6を参照して、ロア固定ブラケット19の一方の側板18とギヤハウジング14のチューブ15とを連結する構成、およびロア固定ブラケット19の他方の側板(図示せず)とギヤハウジング14のチューブ15とを連結する構成は互いに同様である。したがって、以下では、主にロア固定ブラケット19の一方の側板18とギヤハウジング14のチューブ15とを連結する構成についてのみ説明する。
本実施の形態の特徴の1つは、ギヤハウジング14のチューブ15とロア固定ブラケット19の一方の側板18との滑らかな相対回動、および良好な電気的導通の双方を達成するための構成が備えられている点にある。
具体的には、チューブ15は、ボルト20および連結体73を介して、ロア固定ブラケット19の一方の側板18に連結されている。
ロア固定ブラケット19の一方の側板18に挿通孔72が形成されており、この挿通孔72に連結体73の一部が挿通されている。連結体73には、ボルト20の軸部20aが挿通されている。また、チューブ15の一側面74には、連結体73を受ける平面状の座面75が設けられており、座面75には、固定孔としてのねじ孔76が形成されている。ねじ孔76には、ボルト20の軸部20aがねじ込まれて互いに固定されている。
連結体73は、低摩擦部材としての合成樹脂製の第1のカラー77と、導電性を有する金属製の第2のカラー78と、導電部材79とを備えている。
第2のカラー78は、筒状の本体80と、この本体80の一端部から径方向外向きに延設される板状の環状フランジ81と、これら本体80および環状フランジ81をその軸方向に同心に貫く挿通孔82とを備えている。
第2のカラー78の本体80は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の挿通孔72を挿通している。本体80の他端部が、ボルト20の頭部20bに全周に亘って面接触している。
第2のカラー78の環状フランジ81の一側面に形成される座面83は、十分に大きな面積を有している。この座面83は、チューブ15の座面75に面接触している。これにより、チューブ15と第2のカラー78とは電気的に導通されている。
第2のカラー78の挿通孔82には、ボルト20の軸部20aが挿通されている。第2のカラー78は、ボルト20の頭部20bおよびチューブ15によって挟持されており、これらボルト20およびチューブ15と一体的にボルト20の中心軸線(チルト中心軸線C)の回りに回動可能となっている。
第1のカラー77は、第2のカラー78の本体80の外周に配置されている。この第1のカラー77は、筒状の本体84と、この本体84の一端部から径方向外向きに延設される板状の環状フランジ85と、これら本体84および環状フランジ85を軸方向に同心に貫く挿通孔86とを備えている。
第1のカラー77の挿通孔86には、第2のカラー78の本体80が挿通されている。また、第1のカラー77の本体84は、ロア固定ブラケット19の挿通孔72に例えば圧入により嵌合されている。これにより、第1のカラー77の本体84は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の挿通孔72と、第2のカラー78の本体80との間に介在している。
上記の構成により、チューブ15がロア固定ブラケット18に対してチルト中心軸線Cの回りに回動するときに、第2のカラー78が第1のカラー77に対して低い摩擦力で摺動することになり、その結果、ステアリングコラム9を滑らかに回動することができる。
第1のカラー77の本体84の他端部は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の外側面87から突出しており、ボルト20の頭部20bがこの外側面87に直接接触することを防止している。
第1のカラー77の環状フランジ85は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の内側面88と第2のカラー78の環状フランジ81の他側面との間に介在している。第1および第2のカラー77,78の各環状フランジ85,81の外径は、相等しくされている。
第1のカラー77の環状フランジ85の一側面は、対向面89を含んでいる。この対向面89は、第2のカラー78の環状フランジ81の他側面に形成される対向面90と平行に相対向している。また、第1のカラー77の環状フランジ85の他側面は、対向面91を含んでいる。この対向面91は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の内側面88のうち、挿通孔72の周囲に形成される対向面92と平行に相対向している。
導電部材79は、ロア固定ブラケット19とチューブ15との間の電気的導通を確保するためのものである。この導電部材79は、例えば金属をプレス加工することにより一体に形成されており、導電性を有している。導電部材79は、第1の部分としての第1の被挟持部93と、第2の部分としての第2の被挟持部94と、これら第1および第2の被挟持部93,94を互いに連結する連結部95とを備えている。
第1および第2の被挟持部93,94は、それぞれ環状をなす薄板に形成され、互いに同様の形状をなしている。
第1の被挟持部93は、第1のカラー77の本体84の外周面に嵌め合わされている。この第1の被挟持部93は、第1のカラー77の環状フランジ85およびロア固定ブラケット19の一方の側板18の互いの対向面91,92間に挟持されている。第1の被挟持部93の一側面に第1の接触部96が形成されている。この第1の接触部96は、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の内側面88(対向面92)に面接触している。これにより、導電部材79とロア固定ブラケット19とは電気的に導通される。
第1の接触部96とロア固定ブラケット19の一方の側板18の対向面92との接触面積は、可及的に大きくされている。具体的には、第1の被挟持部93に関して、内径が、第1のカラー77の本体84の外径と等しくされ、外径が、第1のカラー77の環状フランジ85の外径と等しくされている。
第2の被挟持部94は、第2のカラー78の本体80の外周面を取り囲んでおり、第1および第2のカラー77,78の環状フランジ85,81の互いの対向面89,90間に挟持されている。第2の被挟持部94の一側面に第2の接触部97が形成されている。この第2の接触部97は、第2のカラー78の環状フランジ81の他側面(対向面90)に面接触している。これにより、第2のカラー78と導電部材79とは、電気的に導通される。
連結部95は、第1のカラー77の環状フランジ85を迂回するように断面U字形形状をなしている。連結部95は、第1のカラー77の環状フランジ85の両側面間をまたいでおり、第1の被挟持部93の外周縁および第2の被挟持部94の外周縁に接続されている。
連結部95は、U字状の薄板に形成されているので、この連結部95を容易に曲げ変形させて、第2の被挟持部94を、第1の被挟持部93に対して開いたり(図9(A)参照)、閉じたり(図9(B)参照)することができる。
図7は、図4のVII−VII線に沿う要部の断面図である。図7を参照して、ボルト61には、電磁波をシールドするための導電部材99が取り付けられている。
図8は、導電部材99の平面図である。図7および図8を参照して、導電部材99は、導電性を有する板金部材であり、第1および第2の平板部100,101と、これら第1および第2の平板部100,101間を連結する連結部102とを備えている。
第1および第2の平板部100,101は、第1の平板部100に直交する方向(ボルト61の軸線方向)に間隔をあけて略平行に配置されている。第1の平板部100には、ボルト61の軸部61aが挿通される貫通孔103が形成されている。ボルト61の頭部61bは、第1の平板部100の表面100aに面接触している。第1の平板部100の裏面101bは、電動モータのフランジ部98の一側面98aに面接触している。
第2の平板部101は、円弧状に形成されて第1の平板部100の一部を取り囲んでいる。第2の平板部101の裏面101bは、電動モータのフランジ部98の一側面98aに形成された窪み部104に面接触している。
連結部102は、第2の平板部101の円弧の一対の端部105,106のそれぞれに設けられており、これら一対の端部105,106と、第1の平板部100の円周方向に略半周を隔てて設けられた接続部107,108とをそれぞれ連結している。
第1の平板部100の裏面100bと電動モータのフランジ部98の窪み部104との間には、シール部材109が配置されており、窪み部104に形成されたねじ挿通孔110に水分等が浸入することを防止している。
シール部材109は、例えばゴム等からなる弾性を有する筒状の部材であり、一端部が第1の平板部100の裏面100bの貫通孔103の周囲に液密的に接触しており、他端部がねじ挿通孔110の周囲に液密的に接触している。シール部材109には、ボルト61のねじ軸61aが挿通されている。ねじ軸61aは、ギヤハウジング14のねじ孔111に螺合している。
連結体73の組立ては、以下のようにして行うことができる。すなわち、図9(A)に示すように、導電部材79の第2の被挟持部94を第1の被挟持部93に対して開いた状態で、導電部材79の第1の被挟持部93を、第1のカラー77の本体84に嵌め込む。次に、導電部材79の第2の被挟持部94を、第1の被挟持部93に対し白抜き矢符方向に動かして閉じる。そして、図9(B)に示すように、導電部材79および第1のカラー77を、第2のカラー78の本体80に挿通する。
また、図10を参照して、チューブ15とロア固定ブラケット19の互いの連結は、以下のようにして行われる。すなわち、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の挿通孔72に、予め連結体73を組みつけておく。次に、白抜き矢符で示すようにチューブ15を動かして座面75を連結体73の第2のカラー78の座面83に当てる。そして、黒塗り矢印で示すように、ボルト20の軸部20aをこれら挿通孔82およびねじ孔76に通す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、導電部材79がロア固定ブラケット19および第2のカラー78に面接触しているので、ロア固定ブラケット19と導電部材79との接触面積、およびチューブ15と電気的に導通される第2のカラー78と導電部材79との接触面積を十分に確保できる。
これにより、導電部材79を介したロア固定ブラケット19とチューブ15との電気的導通を極めて良好にでき、優れた導電性を確保できる。したがって、ホーンスイッチ70の一方の接点と車体との間の導電性を良好にできる。
また、導電部材79を介したロア固定ブラケット19とチューブ15との電気的な導通を良好としていることにより、接地抵抗を小さくして電磁波のシールド効果を発揮することができ、ノイズの発生を抑制できる。電動モータ34の駆動に伴い発生する電磁波をシールドして、車両に備えられるラジオにノイズが発生することを抑制できる。
また、ECUユニット66のハウジング67を、ギヤハウジング14等を介して車体に接地できる。これにより、ECUユニット66のハウジング67内に生じる電磁波をシールドすることができる。その結果、車両に通例備えられるラジオにノイズが発生することをより防止できる。
また、導電部材79の第1の被挟持部93は、第1のカラー77の環状フランジ85およびロア固定ブラケット19に挟持されているので、この第1の被挟持部93とロア固定ブラケット19との面接触をより確実なものにできる。さらに、第2の被挟持部94は、第1および第2のカラー77,78の環状フランジ85,81に挟持されているので、この第2の被挟持部94と第2のカラー78との面接触をより確実なものにできる。その結果、優れた導電性を確実に維持することができる。
また、導電部材79の第1および第2の被挟持部93,94を、それぞれ環状に形成している。これにより、第1の被挟持部93をロア固定ブラケット19の挿通孔72の周縁に沿って配置でき、且つ第2の被挟持部94を第2のカラー78の環状フランジ81の対向面90に沿って配置できる。したがって、これら第1および第2の被挟持部93,94をコンパクトにすることができる。さらに、連結部95を屈曲変形させ易い。
しかも、チューブ15とロア固定ブラケット19の一方の側板18とを、ボルト20および連結体73によって連結する際、ロア固定ブラケット19の一方の側板18の挿通孔72に、予め連結体73を組み付けておくことができる。これにより、ボルト20の軸部20aを第2のカラー78の挿通孔82およびチューブ15のねじ孔76に通すときに、連結体73を別途保持しておく必要が無く、組立てに係る手間を低減することができる。
さらに、絶縁構造が取れて人間に感電しないと同時にEPS(ECU)の誤動作を及ぼしうる好ましくないノイズの混入を防ぐことができる。EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁環境適合性)効果を発揮することができる。簡易な構成にて安価にCE規格を満たすことができる。
また、電動モータ34の駆動等に起因して電磁波が発生したときでも、図5に示すように、ボルト20、連結体73の第2のカラー78およびチューブ15にループL1が形成されて、当該電磁波がシールドされるので、電磁波を確実にシールドできる。これにより、車両のラジオにノイズが生じること等を防止できる。ロア固定ブラケット19の側板18とステアリングコラム9のチューブ15との間にボルト20および連結体73を介装するという簡易且つ安価な方法で、電磁波をシールドすることができる。
また、図7に示すように、ボルト61、電動モータのフランジ部98および導電部材99によってループL2が形成されるので、電磁波を確実にシールドできる。これにより、車両のラジオにノイズが生じること等をより確実に防止できる。ボルト61に導電部材99を取り付けるという簡易且つ安価な方法で、電磁波をシールドすることができる。特に、電動モータのハウジング59は金属製であり、アルミ等の非鉄金属に比べて透磁率が高く、電磁波に対する電気的な導通性が高い。したがって、電磁波のシールド効果をより高くできる。
例えば、ECUユニット66のハウジング67内の基板を樹脂製の基板にした場合、高誘電体である樹脂の性質を利用して、誘電損によって電磁波をシールドすることが考えられるが、このような構成にするためには、樹脂を多く用いる必要があり、回路レイアウトに制限が出てしまう。また、例えば、ECUユニット66のハウジング67内の基板を金属製の基板にした場合、接地抵抗を小さくして電磁波をシールドすることが考えられるが、このような構成とするためには、金属を多く用いる必要があり、重量が増すともに、材料コストが高くなってしまう。
一方、本実施の形態における電磁波のシールドのための構成によれば、これらの不具合を起こすことなく、電磁波のシールドを良好に行うことができる。
なお、本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、導電部材79の第2の被挟持部94の内径をより小さくして、第2の被挟持部94と第2のカラー78との接触面積をより多くしてもよい。この場合、第2の被挟持部94の内径は、第2のカラー78の本体80の外径に一致するまで小さくすることができる。また、第1および第2の被挟持部93,94の外径を、対応する第1および第2の環状フランジ85,81の外径よりも大きくしてもよい。
さらに、導電部材79の連結部95の一部が、対応するロア固定ブラケット19および第2のカラー78に面接触するようにしてもよい。
また、図11に示すように、第1および第2の被挟持部93A,94Aをそれぞれ円弧状に形成してもよい。この場合、導電部材79をより小型化することができる。さらに、第1および第2の被挟持部93A,94Aの一方を環状に形成すると共に他方を円弧状に形成してもよい。また、導電部材79の第2の被挟持部94を、第2のカラー78の環状フランジ81とチューブ15の座面75との対向面間に介在させてもよい。さらに、導電部材79を一対の側板18の一方にのみ設けてもよい。
また、連結体73の導電部材79に代えて、図12(A)および図12(B)に示すような導電部材79Bを用いてもよい。この場合、第1の被挟持部93Bを円弧状にして切欠部112を設けており、これにより、導電部材79Bを第1のカラー77に係合し易くしている。なお、第2の被挟持部94に、上記切欠部112と同様の切欠部を設けてもよい。
また、図13(A)および図13(B)に示す導電部材79Cを用いてもよい。導電部材79Cの第1の被挟持部93Cは、波状に形成されている。この場合、導電部材79Cとロア固定ブラケット19の側板18との面圧をより高めることができる。なお、第2の被挟持部94を波状に形成してチューブ15の座面75との面圧を高めるようにしてもよい。
また、図14に示すように、ギヤハウジング14Dのロア側の一端部14Daにロア固定ブラケット19Dを取り付けるようにしてもよい。ロア固定ブラケット19Dは、板状の板金部材であり、一端部19Daが断面L字型に形成されて車体側部材17に固定されている。ロア固定ブラケット19Dの他端部19Dbは、平板状に形成されてギヤハウジング14Dのロア側の端部14Daの座部113に沿わされている。ロア固定ブラケット19Dの他端部19Dbとギヤハウジング14Dの座部113とは、ボルト114を用いて結合されている。
図15は、図14の要部の拡大図である。図15を参照して、ボルト114には、前述の導電部材99が取り付けられている。
第1の平板部100の貫通孔103には、ボルト114の軸部114aが挿通されている。ボルト114の頭部114bは、第1の平板部100の表面100aに面接触している。第1の平板部100の裏面100bは、ロア固定ブラケット19Dの他端部19Dbの一側面115に面接触している。
第2の平板部101の裏面101bは、ロア固定ブラケット19Dの他端部19Dbの一側面115に形成された窪み部116に面接触している。
第1の平板部100の裏面100bとロア固定ブラケット19Dの窪み部116との間には、シール部材109が配置されており、窪み部116に形成されたねじ挿通孔117に水分等が浸入することを防止している。
シール部材109の一端部は、第1の平板部100の裏面100bのうちの貫通孔103の周囲に液密的に接触しており、シール部材109の他端部は、ねじ挿通孔117の周囲に液密的に接触している。シール部材109には、ボルト114の軸部114aが挿通されている。軸部114aは、ねじ挿通孔117を挿通し且つギヤハウジング14Dのねじ孔118に螺合している。
本実施の形態によれば、ロア固定ブラケット19Dのうち、ボルト114の周辺にループL3が形成されることなり、電磁波を良好にシールドすることができる。特に、トルクセンサ32に近接する部分にループL3が形成されることとなり、トルクセンサ32の主力信号にノイズが生じることを確実に抑制できる。
図16は、本発明のさらに別の実施の形態の概略構成を示す模式的な断面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図10に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図16を参照して、本実施の形態では、ギヤハウジング14Eが車両の車室119の外側(エンジンルーム120側)に配置されている。このギヤハウジング14Eは、車室119とエンジンルーム120とを仕切るバルクヘッド121にボルト122を用いて固定されている。
図17および図18は、それぞれ、図16の要部の拡大図である。図16および図17を参照して、ステアリングシャフト3Eは、第1の軸123と、第2の軸124と、第3の軸125と、第4の軸126とを含んでいる。
第1の軸126の一端部には、操舵部材2が一体回転可能に連結されている。第1の軸126の他端部には、トーションバー31の一端部が連結されている。トーションバー31の他端部には、第2の軸124が連結されている。第2の軸124のロア側の一端部には、自在継手127を介して第3の軸125の一端部が一体回転可能に連結されている。第3の軸125の他端部は、自在継手128を介して第4の軸126の一端部に一体回転可能に連結されている。第4の軸126の他端部は、自在継手129を介して舵取り機構に連なっている。
上記の構成により、操舵部材2に入力された操舵トルクは、ステアリングシャフト3Eを介して舵取り機構に伝達される。
ステアリングコラム9Eは、第1の軸123を取り囲むコラムチューブ10Eと、第1の軸123、第2の軸124およびトーションバー31を取り囲み、且つトルクセンサ32を収容するセンサハウジング13Eと、第4の軸126を取り囲むギヤハウジング14Eとを含んでいる。コラムチューブ10E、センサハウジング13Eは、一体的に形成されており、アッパ固定ブラケット24Eを介して車体側部材16に支持されている。
コラムチューブ10Eおよびセンサハウジング13Eは、それぞれ、軸受130,131を介して、対応する第1の軸123および第2の軸124を回転自在に支持している。
図18を参照して、ギヤハウジング14Eは、ステアリングシャフト3Eの第4の軸126の一部を取り囲む筒状をなしており、一対の軸受132,133を介して当該第4の軸126を回転自在に支持している。ギヤハウジング14Eのアッパ側の一端部14Eaが、ボルト122を用いてバルクヘッド121に連結されている。
第4の軸126には、一対の軸受132,133間にウォームホイール37が一体回転可能に連結されている。電動モータ34の出力は、ウォーム軸36およびウォームホイール37を介して第4の軸126に伝達される。
図19は、図18の要部の拡大図である。図19を参照して、ボルト122には、前述の導電部材99が取り付けられている。
導電部材99の第1の平板部100の貫通孔103には、ボルト122の軸部122aが挿通されている。ボルト122の頭部122bは、第1の平板部100の表面100aに面接触している。第1の平板部100の裏面100bは、バルクヘッド121の一側面121aに面接触している。
第2の平板部101の裏面101bは、バルクヘッド121の一側面121aに形成された窪み部134に面接触している。
第1の平板部100の裏面100bとバルクヘッド121の窪み部134との間には、シール部材109が配置されており、窪み部134に形成されたねじ挿通孔135に水分等が浸入することを防止している。
シール部材109の一端部は、第1の平板部100の裏面100bのうちの貫通孔103の周囲に液密的に接触しており、シール部材109の他端部は、ねじ挿通孔135の周囲に液密的に接触している。シール部材109には、ボルト122のねじ軸122aが挿通されている。ねじ軸122aは、ねじ挿通孔135を挿通し、且つギヤハウジング14Eのロア側の一端部14Eaのねじ孔136に螺合している。
本実施の形態によれば、バルクヘッド121のうち、ボルト122の周辺にループL4が形成されることなり、電磁波を良好にシールドすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について幾つか説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、図20に示すように、2つの電動モータ34を用いて操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。2つの電動モータ34を用いる場合、各電動モータ34に入力されるパルス信号や、各電動モータ34の発生する電磁波によって、トルクセンサ32の出力信号にノイズが混入し易くなるが、電磁波をシールドする構成を採用していることにより、このようなノイズの混入を防止することができる。また、導電部材99に代えて連結体73を用いてもよい。
さらに、本発明を、操舵補助を行わないマニュアルステアリング装置に適用してもよいし、さらに、チルト調節機構を備えていないステアリング装置に適用してもよい。
本発明の一実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式的な側面図である。 図1の電動パワーステアリング装置を矢印II方向から見た要部の一部断面図である。 ステアリングコラムのハウジングの周辺の要部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 ロア固定ブラケットの一方の側板の周辺の要部の断面図である。 ロア固定ブラケットの一方の側板の周辺の要部の分解斜視図である。 図4のVII−VII線に沿う要部の断面図である。 導電部材の平面図である。 (A)および(B)は、それぞれ連結体の組立てについて説明するための図である。 ハウジングと固定ブラケットとの互いの組付けについて説明するための図である。 本発明の別の実施の形態の要部の一部平面図である。 (A)は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の平面図であり、(B)は、(A)の側面図である。 (A)は、本発明のさらに別の実施の形態の要部の平面図であり、(B)は、(A)の側面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の断面図である。 図14の要部の拡大図である。 本発明のさらに別の実施の形態の概略構成を示す模式的な断面図である。 図16の要部の拡大図である。 図16の要部の拡大図である。 図18の要部の拡大図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の側面図である。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(ステアリング装置)、3…ステアリングシャフト、9…ステアリングコラム、11…ハウジング、17…車体側部材、19…ロア固定ブラケット(ブラケット)、20…ボルト(固定部材)、72…(ブラケットの)挿通孔、75…(ハウジングの固定孔の周囲の)座面、76…ねじ孔(ハウジングの固定孔)、77…第1のカラー、78…第2のカラー、79…導電部材、80…(第2のカラーの)本体、81…(第2のカラーの)環状フランジ、84…(第1のカラーの)本体、85…(第1のカラーの)環状フランジ、89,91…(第1のカラーの環状フランジの)対向面、90…(第2のカラーの環状フランジの)対向面、92…(ブラケットの)対向面、93;93A;93B;93C…第1の被挟持部(第1の部分)、94,94A…第2の被挟持部(第2の部分)、95…連結部、96…第1の接触部、97…第2の接触部。

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトを取り囲むステアリングコラムのハウジングと、
    車体側部材に固定されるブラケットと、
    ブラケットの挿通孔に嵌め入れられた合成樹脂製の第1のカラーと、
    第1のカラー内を挿通し且つハウジングに電気的に導通される金属製の第2のカラーと、
    第2のカラーを挿通してハウジングの固定孔に固定される固定部材と、
    ブラケットとハウジングとの間の電気的導通を確保するための導電部材とを備え、
    上記導電部材は、ブラケットに面接触する第1の接触部を含む第1の部分と、第2のカラーに面接触する第2の接触部を含む第2の部分と、第1および第2の部分を互いに連結する連結部とを含むことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記第2のカラーは、筒状の本体と、この本体の端部に延設されハウジングの固定孔の周囲の座面に面接触する環状フランジとを含み、
    第1のカラーは、ブラケットの挿通孔と第2のカラーの本体との間に介在する筒状の本体と、この本体の端部に延設されブラケットと第2のカラーの環状フランジとの間に介在する環状フランジとを含み、
    第1の部分は、第1のカラーの環状フランジおよびブラケットの互いの対向面間に挟持される第1の被挟持部を含み、
    第2の部分は、第1のカラーの環状フランジおよび第2のカラーの環状フランジの互いの対向面間に挟持される第2の被挟持部を含むことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2において、上記第1および第2の被挟持部は、それぞれ環状または円弧状に形成され、連結部は第1のカラーの環状フランジを迂回するように断面U字形形状をなすことを特徴とするステアリング装置。
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