JP4701551B2 - 無線通信方法及び装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、各周期内において決められたパターンをもって設定される、各々が単位時間区分と単位周波数区分とにより特定される複数の時間−周波数スロットを用いて、データを送信する周波数ホッピングデータ送信、もしくは、各周期内において決められたパターンをもって設定される、各々が単位時間区分により特定される複数の時間スロットを用いて、データを送信する時間ホッピングデータ送信を行う無線通信方法及びその実施に供される無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
様々なデータの送信及び受信を行う無線通信の分野においては、通信のために割り当てられた所定の周波数帯域内での多重通信を可能にする方策の一つとして、周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信及びデータ受信を行う通信方式(周波数ホッピング通信方式もしくは時間ホッピング通信方式)が提案されている。
【0003】
周波数ホッピング通信方式にあっては、複数の単位時間区分から成るホッピング周期と複数の単位周波数区分から成る使用周波数帯域とが定められ、各ホッピング周期毎に、各々が単位時間区分と単位周波数区分とにより特定される時間−周波数スロットのうちの選択された複数個が、定められたパターン(ホッピングパターン)をもって設定され、斯かるホッピングパターンをもって設定された複数の時間−周波数スロット(ホッピング系列)が用いられてデータの送信が断続的に行われる。そして、受信側においては、複数の時間−周波数スロット毎に送信されたデータが順次受信される。
【0004】
図6のA及びBは、周波数ホッピング通信方式のもとでのホッピング系列の一例を示す。図6のA及びBの夫々において、tは時間をあらわし、fは周波数をあらわす(以下、他の図においても同様)。図6のAには、ホッピング系列群Faにおける、“0”が付された時間−周波数スロットが形成するホッッピング系列FPA0 と、“1”が付された時間−周波数スロットが形成するホッッピング系列FPA1 との、二つのホッッピング系列が示されている。また、図6のBには、ホッピング系列群Fbにおける、“0”が付された時間−周波数スロットが形成するホッッピング系列FPB0 と、“1”が付された時間−周波数スロットが形成するホッッピング系列FPB1 との、二つのホッッピング系列が示されている。
【0005】
一方、時間ホッピング通信方式にあっては、各々が複数の単位時間区分から成るフレームが複数個含まれるホッピング周期が定められ、各ホッピング周期毎に、各フレームにおける選択された単位時間区分により特定される時間スロットの複数個が定められたパターン(ホッピングパターン)をもって設定され、斯かるホッピングパターンをもって設定された複数の時間スロット(ホッピング系列)が用いられてデータの送信が断続的に行われる。その際、使用周波数帯域は固定される。そして、受信側においては、複数の時間スロット毎に送信されたデータが順次受信される。
【0006】
図7のAは、時間ホッピング通信方式のもとでのホッピング周期とフレームと単位時間区分(時間スロット)との関係の一例を示す。この例においては、各フレームが0〜12までの合計13個の時間スロットから成り、ホッピング周期には13個のフレームが含まれる。そして、各フレームにおいて選択された時間スロットが、データ送信に用いられる。
【0007】
図7のBは、時間ホッピング通信方式のもとでのホッピング系列例として、ホッピング系列群Taにおける一つのホッピング系列TPA0 及びホッピング系列群Tbにおける一つのホッピング系列TPB1 を示す。
【0008】
このようにして、所定のホッピング周期が設定される周波数ホッピング通信方式もしくは時間ホッピング通信方式によるデータ送受信が行われる場合、共通の使用周波数帯域内における多重通信状態がとられることにより、データ衝突が発生する虞がある。データ衝突とは、或るホッピング系列群におけるホッピング系列をもって行われるデータ送受信と、他のホッピング系列群におけるホッピング系列をもって行われるデータ送受信との間で、データ送信に用いられた時間−周波数スロットもしくは時間スロット(データ送信スロット)が重なり合ってしまうことをいう。
【0009】
図6のCは、周波数ホッピング通信方式によるデータ送受信のもとでの、図6のAに示されるホッピング系列群Faにおけるホッピング系列FPA0 と、図6のBに示されるホッピング系列群Fbにおけるホッピング系列FPB0 及びFPB1 との間で発生するデータ衝突の例を示す。この例にあっては、ホッピング系列FPB0 及びFPB1 の夫々が、各ホッピング周期において、ホッピング系列FPA0 との間での1回のデータ衝突を生じている。
【0010】
また、図7のBには、時間ホッピング通信方式によるデータ送受信のもとでの、ホッピング系列群Taにおけるホッピング系列TPA0 とホッピング系列群Tbにおけるホッピング系列TPB1 との間で、データ衝突が生じる状況が示されている。
【0011】
なお、周波数ホッピング通信方式によるデータ送受信及び時間ホッピング通信方式によるデータ送受信のいずれにおいても、一つのホッピング系列群に属する複数のホッピング系列は、相互間においてデータ衝突が生じないように設定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くのデータ衝突が生じると、送信されたデータが部分的に受信側によって適正に受信されないことになるので、送信側においてデータ衝突を回避するための策が講じられることが求められる。
【0013】
これに関連して、例えば、公開特許公報:特開平6−343066号には、周波数ホッピング通信方式によるスペクトラム拡散無線通信を行うにあたり、信号送信が行われた結果、衝突が生じたときには、衝突を生じた信号送信周波数−時間スロットを、ホッピング周期内の単位周波数区分もしくは単位時間区分を異にする他の周波数−時間スロットに移行させる、あるいは、衝突を生じた信号送信周波数−時間スロットを、信号伝送に用いない周波数−時間スロットに変えて、当該周波数−時間スロットにおいては信号送信を行わないようにすることにより、衝突を回避するようになすことが記載されている。
【0014】
しかしながら、このような公開特許公報:特開平6−343066号において提案された従来の策にあっては、衝突が生じると、そのとき送信されている信号が具える特性,重要度,優先度等の如何にかかわらず、衝突を生じた信号送信周波数−時間スロットをホッピング周期内の他の周波数−時間スロットに移行させる処理、あるいは、衝突を生じた信号送信周波数−時間スロットにおいては信号送信を行わないようにする処理が行われることになり、衝突を回避するにあたって、送信されている信号が具える特性,重要度あるいは優先度等に応じた適切な処理が行われるとは言えない。従って、従来の策にあっては、送信されている信号が具える特性,重要度あるいは優先度等に応じた適切な処理が行われるという保証が無い点に改良の余地が残されている。
【0015】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、所定のホッピング周期が設定される周波数ホッピング通信方式もしくは時間ホッピング通信方式によるデータ送受信を行うにあたり、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突が許容される状態とするとともに、受信側における、例えば、データ衝突が発生する状況,データ衝突が予測される状況等のデータ受信状況に応じて、送信データのそれについて予め定められた優先度が考慮されたもとでの、例えば、データ衝突を抑えるもしくは回避する処理等の適切な処理を行うことができることになる無線通信方法及びその実施に供される無線通信装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
願発明に係る無線通信方法の一側面は、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うとともに、受信側からのデータ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行い、受信状況情報データの検出がなされたとき、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うものとされ
特に、検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行う。
【0017】
さらに、送信スロットタイミング制御もしくは送信スロット数制御を行う際、送信スロットタイミング制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより実行し、また、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えることにより実行する。
【0018】
本願発明に係る無線通信方法の他の側面は、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うとともに、受信側からのデータ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行い、受信状況情報データの検出がなされたとき、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うものとされ、
特に、検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ送信に使用されていないスロットの存在を知らせる情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討する。
【0019】
また、本願発明に係る無線通信装置の一側面は、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うデータ送信手段と、受信側から送信されたデータを受信する受信手段と、受信手段により受信された受信側から送信されたデータ中の、データ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行うデータ検出手段と、データ検出手段により、受信状況情報データについての検出がなされたとき、受信状況情報データの検出後に行われるデータ送信手段によるデータ送信におけるホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うデータ送信制御手段と、を備えて構成され
特に、データ送信制御手段が、データ検出手段により検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度に応じて、受信状況情報データの検出後に行われるデータ送信手段によるデータ送信に関し、送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,ホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、ホッピング周期内のデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行うものとされる。
【0020】
さらに、データ送信制御手段が、送信スロットタイミング制御もしくは送信スロット数制御を行う際、送信スロットタイミング制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより実行し、また、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えることにより実行するものとされる。
【0021】
また、本願発明に係る無線通信装置の他の側面は、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うデータ送信手段と、受信側から送信されたデータを受信する受信手段と、受信手段により受信された受信側から送信されたデータ中の、データ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行うデータ検出手段と、データ検出手段により、受信状況情報データについての検出がなされたとき、受信状況情報データの検出後に行われるデータ送信手段によるデータ送信におけるホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うデータ送信制御手段と、を備えて構成され、
特に、データ送信制御手段が、データ検出手段により検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ送信に使用されていないスロットの存在を知らせる情報であるとき、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後に行われる上記データ送信手段によるデータ送信における、ホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、ホッピング周期内のデータ送信スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討する。
【0022】
上述の如く構成された願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置にあっては、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信が、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行われる。許容されるデータ衝突の回数は、送信データに冗長度を付加する誤り訂正符号化の態様に関連して定められる。
【0023】
そして、データ送信が行われた結果、受信側から受信状況情報データが送出され、それが受信されてそれについての検出がなされると、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信の態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御が行われる。
具体的には、検出された受信状況情報データが伝える情報が、例えば、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御が行われる。そして、さらに詳細には、送信スロットタイミング制御が、例えば、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより行われ、また、送信スロット数制御が、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えて、当該スロットにおいてはデータ送信を行わないようにすることにより行われる。
または、検出された受信状況情報データが伝える情報が、例えば、データ送信に使用されていないスロットの存在を知らせる情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討が行われる。
【0024】
それにより、本願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置によれば、データ送信が行われ、その結果、受信側から送出される受信状況情報データがあらわす、受信側における、例えば、データ衝突が発生する状況,データ衝突が予測される状況等のデータ受信状況に応じて、例えば、送信データのそれについて予め定められた優先度が考慮されたもとでのデータ衝突を抑えるもしくは回避する処理等の、送信データの優先度に応じた適切な処理が行われる。
また、受信側における、データ送信に使用されていないスロットが存在する状況等のデータ受信状況に応じて、例えば送信データのそれについて予め定められた優先度が考慮されたもとでのホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変えたり、データ送信スロットを増加させたりする処理等の、送信データの優先度に応じた適切な処理が行われる。
【0025】
なお、受信側におけるデータ受信状況に応じて、送信スロット数制御が行われ、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えて、当該スロットにおいてはデータ送信を行わないようにされる場合には、ホッピング周期内におけるホッピング系列を形成する複数のスロットのうちの一部がデータ伝送に用いられないことになる。このように、ホッピング周期内におけるホッピング系列を形成する複数のスロットの全部をデータ送信に用いるのではなく、そのうちの一部をデータ伝送に用いないようにすること自体は、文献:Wang, C.C., Pottie,G.J.,”Interference Avoidance and Power Control Strategies for Coded Frequency Hopped Cellular Systems ”, IEEE ICC '95, pp1737-1741 vol.3 に記載されているところである。この文献には、ホッピング周期内におけるホッピング系列を形成する複数のスロットの一部をデータ伝送に用いないようにすることにより、送受信システム全体の性能を向上させることができる旨が述べられている。
【0026】
さらに、本願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置は、ウルトラワイドバンド伝送方式によるデータ送受信が行われる場合においても適用される。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本願発明に係る無線通信方法の例が実施される、無線通信装置の一例を示す。
【0028】
図1に示される例においては、送信に供されるべきデータである送信データDITを送出する送信データ送出部11が備えられている。送信データ送出部11から送出された送信データDITは、誤り訂正符号化部12 に供給される。
【0029】
誤り訂正符号化部12 にあっては、送信データDITに対して、誤り訂正符号化制御部13からの制御信号CECTに従った誤り訂正符号化処理を施し、それによりデータDCITを得る。誤り訂正符号化部12 において得られたデータDCITは、インターリーブ部14に供給され、インターリーブ部14において所定のインターリーブ処理が施されることによりデータDLITとされて、データバースト合成部15に供給される。
【0030】
データバースト合成部15にあっては、インターリーブ処理が施されたデータDLITに基づき、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信のための各時間−周波数スロット用、もしくは、時間ホッピング通信方式によるデータ送信のための各時間スロット用のバーストデータDBITを合成する。斯かる際、バーストデータDBITは、ホッピング周期が予め設定されたもとで順次合成され、各ホッピング周期内におけるタイミングが、タイミング制御部16からの制御信号CTSTに従って設定される。
【0031】
データバースト合成部15から得られる順次連なるバーストデータDBITは、変調部17に供給される。変調部17にあっては、バーストデータDBITを変調情報として、予め選定された搬送波信号に、予め設定された変調方式に従った変調処理を施し、順次連なる搬送波データDMTTを形成して、それらを周波数変換部18に供給する。
【0032】
周波数変換部18は、変調部17からの順次連なる搬送波データDMTTの夫々に、周波数制御部19からの制御信号CFRTに従った周波数変換処理を施して、送出用データDFTTを形成し、それを送信部20に供給する。送信部20は、周波数変換部18からの送出用データDFTTを、送受分波部21及び送受信アンテナ22を通じて送出する。
【0033】
このようなもとで、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信が行われるときには、周波数変換部18における、順次連なる搬送波データDMTTの夫々に対しての周波数制御部19からの制御信号CFRTに従った周波数変換処理が、予め設定された使用周波数帯域内において、定められたホッピング系列に対応する態様をもって行われる。それにより、送出用データDFTTが、各ホッピング周期内において、定められたホッピング系列を形成する複数の時間−周波数スロットが用いられて送信されることになる。以下においては、送出用データDFTTの送信に用いられる時間−周波数スロットを、データ送信時間−周波数スロットという。
【0034】
これに対して、時間ホッピング通信方式によるデータ送信が行われるときには、データバースト合成部15おける、インターリーブ処理が施されたデータDLITに基づくバーストデータDBITの合成が、タイミング制御部16からの制御信号CTSTによるタイミング制御のもとに、各ホッピング周期において、定められたホッピング系列に対応するタイミングをもって行われる。さらに、周波数変換部18における、順次連なる搬送波データDMTTの夫々に対しての周波数制御部19からの制御信号CFRTに従った周波数変換処理が、送出用データDFTTが一定の周波数を有するものとなるように行われる。それにより、送出用データDFTTが、各ホッピング周期内において、定められたホッピング系列を形成する複数の時間スロットが用いられて送信されることになる。以下においては、送出用データDFTTの送信に用いられる時間スロットを、データ送信時間スロットという。
【0035】
また、図1に示される例においては、送受信アンテナ22及び送受分波部21を通じた受信側からの送出用データDFRTを受信する受信部25が備えられている。受信部25により受信された受信側からの送出用データDFRTは、周波数変換部26に供給される。
【0036】
周波数変換部26にあっては、受信部25からの送出用データDFRTに対して、周波数制御部27からの制御信号CFRRに従った周波数変換処理を施し、各ホッピング周期内において順次連なる搬送波データDMRTを得て、それらを復調部28に供給する。復調部28にあっては、各ホッピング周期内において順次連なる搬送波データDMRTの夫々に、予め設定された復調方式に従った復調処理を施し、順次連なるバーストデータDBJTを得て、それらをデータバースト取出部29に供給する。
【0037】
データバースト取出部29にあっては、復調部28からのバーストデータDBJTに対して、タイミング制御部30からの制御信号CTSRに従ってのデータバースト取出処理を行い、一連のデータDDJTを形成する。データバースト取出部29において得られたデータDDJTは、デインターリーブ部31に供給され、デインターリーブ部31において所定のデインターリーブ処理が施されることによりデータDCJTとされて、誤り訂正復号化部32に供給される。
【0038】
誤り訂正復号化部32にあっては、データDCJTに対して、誤り訂正復号化処理を施し、それにより再生データDJTを得る。誤り訂正復号化部32において得られた再生データDJTは、再生データ導出部33を通じて導出される。
【0039】
さらに、図1に示される例においては、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成される動作制御部40が備えられている。動作制御部40は、その機能からして実質的に、ホッピング系列決定部41,誤り訂正態様決定部42,データ送信スロット決定部43,ホッピング周期内送信回数決定部44,衝突情報/衝突予測情報検出部45及び送信条件制御情報検出部46を内蔵している。
【0040】
そして、動作制御部40には、データ送信動作の実行を要求するデータ送信コマンドCTRが外部から供給されるとともに、誤り訂正復号化部32において得られる再生データDJTが供給される。
【0041】
動作制御部40は、データ送信コマンドCTRが供給されると、そのとき送信データ送出部11から送出される送信データDITについての、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信、もしくは、時間ホッピング通信方式によるデータ送信のための動作状態をとる。
【0042】
例えば、動作制御部40が、送信データDITについての周波数ホッピング通信方式によるデータ送信のための動作状態をとる場合、動作制御部40にあっては、供給されたデータ送信コマンドCTRに応答して、ホッピング系列決定部41が、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信用の各ホッピング周期におけるホッピング系列を決定する。それにより、各ホッピング周期におけるホッピング系列を形成する複数の時間−周波数スロットの設置状態が決定される。続いて、誤り訂正態様決定部42,データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44が、送信データDITの特性に応じた、送信データDITに対する誤り訂正符号化の態様,各ホッピング周期内における送信に用いられる時間−周波数スロットであるデータ送信スロット(複数個)、及び、各ホッピング周期内において行われるべき送信の回数(各ホッピング周期におけるホッピング系列を形成する時間−周波数スロットの数以下)を、夫々決定する。その際、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突が許容されることになるように、送信データDITに対する誤り訂正符号化の態様,各ホッピング周期内における複数のデータ送信スロット及び各ホッピング周期内において行われるべき送信の回数が決定される。
【0043】
そして、誤り訂正態様決定部42が、決定された誤り訂正符号化の態様に対応する誤り訂正制御信号OECを形成し、ホッピング系列決定部41が、決定されたホッピング系列に対応する周波数制御信号OHPを形成し、さらに、データ送信スロット決定部43が、決定された各ホッピング周期内におけるデータ送信スロットに対応するタイミング制御信号OTSを形成する。
【0044】
このようにして、動作制御部40において、送信データ送出部11から送出される送信データDITを対象としての誤り訂正制御信号OEC,周波数制御信号OHP及びタイミング制御信号OTSが形成されると、動作制御部40は、誤り訂正制御信号OECを誤り訂正符号化制御部13に、周波数制御信号OHPを周波数制御部19及び27に、タイミング制御信号OTSをタイミング制御部16及び30に夫々供給する。さらに、動作制御部40は、誤り訂正態様決定部42により決定された誤り訂正符号化の態様をあらわす誤り訂正情報データDEC、及び、データ送信スロット決定部43により決定された各ホッピング周期内におけるデータ送信スロットをあらわすデータ伝送スロット情報データDSPを、データバースト合成部15に供給する。
【0045】
それにより、誤り符号化制御部13が、誤り訂正制御信号OECに応じた制御信号CECTを誤り訂正符号化部12に供給し、タイミング制御部16が、タイミング制御信号OTSに応じた制御信号CTSTをデータバースト合成部15に供給し、周波数制御部19が、周波数制御信号OHPに応じた制御信号CFRTを周波数変換部18に供給し、周波数制御部27が、周波数制御信号OHPに応じた制御信号CFRRを周波数変換部26に供給し、タイミング制御部30が、タイミング制御信号OTSに応じた制御信号CTSRをデータバースト取出部29に供給するとともに、データバースト合成部15から得られる順次連なるバーストデータDBITが、誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPを含むものとされる。そして、送信部20からの送出用データDFTTが、周波数変換部18において設定されるデータ送信時間−周波数スロットを用いるものとして、送受分波部21及び送受信アンテナ22を通じて送出されるとともに、送受信アンテナ22及び送受分波部21を通じた受信側からの送出用データDFRTが受信部25により受信される状態がとられる。
【0046】
その結果、送信データDITについての、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングを伴うデータ送信が、各ホッピング周期内において所定回数のデータ衝突を許容するもとで行われるとともに、受信側からの送出用データDFRTが受信されて再生データDJTが得られる状態がとられる。
【0047】
斯かるもとで、動作制御部40にあっては、衝突情報/衝突予測情報検出部45及び送信条件制御情報検出部46により、誤り訂正復号化部32から動作制御部40に供給される再生データDJTに含まれる、受信側におけるデータ受信状況に関する情報をあらわす受信状況情報データについての検出が行われる。そして、受信状況情報データが検出されたとき、データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44による、上述の受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データがあらわす情報と送信データDITについて予め定められた優先度とに応じた制御が行われる。
【0048】
斯かる際、受信状況情報データは、例えば、受信側において、各ホッピング周期内において送信される送信部20からの送出用データDFTTの受信に加えて、送出用データDFTTの送信に使用されなかったスロットについての受信もが行われ、その結果に基づいて受信側から送出される。そして、検出された受信状況情報データがあらわす情報が、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報であるときには、斯かる情報が衝突情報/衝突予測情報検出部45によって検出され、また、検出された受信状況情報データがあらわす情報が、データ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報であるときには、斯かる情報が送信条件制御情報検出部46によって検出される。
【0049】
衝突情報/衝突予測情報検出部45によって、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報が検出されたときには、誤り訂正態様決定部42,データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内におけるデータ送信態様を変化させない状態,誤り訂正態様決定部42が、ホッピング周期内におけるデータ送信にあたり送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御を行う状態,データ送信スロット決定部43が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、上述の受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信時間−周波数スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御を行う状態、もしくは、ホッピング周期内送信回数決定部44が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内のデータ送信時間−周波数スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行う状態がとられる。
【0050】
斯かる際、例えば、送信データDITについて予め定められた優先度が最も高いとき、誤り訂正態様決定部42,データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44が、ホッピング周期内におけるデータ送信態様を変化させない状態をとる状況、もしくは、誤り訂正態様決定部42が、ホッピング周期内におけるデータ送信にあたり送信データDITについての誤り訂正符号化の態様を変更して、送信データDITの冗長度を増加させる制御を行う状況に置かれる。
【0051】
また、送信データDITについて予め定められた優先度が比較的高いとき、データ送信スロット決定部43が、送信スロットタイミング制御を試みる。そして、データ送信スロット決定部43は、送信スロットタイミング制御を行う際には、斯かる送信スロットタイミング制御を、例えば、送出用データDFTTの送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信時間−周波数スロットを、ホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより行う。
【0052】
さらに、送信データDITについて予め定められた優先度が比較的低いとき、ホッピング周期内送信回数決定部44が、送信スロット数制御を試みる。そして、ホッピング周期内送信回数決定部44は、送信スロット数制御を行う際には、斯かる送信スロット数制御を、例えば、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えることにより行う。なお、送信スロット数制御を行って、ホッピング周期内におけるデータ送信時間−周波数スロットの数を低減させるにあたり、送信データDITの冗長度を増加させる必要がある場合には、誤り訂正態様決定部42に送信データDITについての誤り訂正符号化の態様を変化させて、送信データDITの冗長度を増加させるための動作を行わせる。
【0053】
一方、送信条件制御情報検出部46によってデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報が検出されたときには、データ送信スロット決定部43が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内におけるデータ送信時間−周波数スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、データ送信時間−周波数スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討する状態がとられる。そして、データ送信スロット決定部43は、送信スロットタイミング制御を行う際には、斯かる制御を、ホッピング周期内における選択されたデータ送信時間−周波数スロットを、受信状況情報データにより知らされたデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットに移行させることにより行う。
【0054】
上述の如くの状況のもとで、データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44において検知される、送信データDITについて予め定められた優先度は、例えば、図2に示されるデータ優先度テーブルに従って定められるものとされる。図2に示されるデータ優先度テーブルにあっては、電話音声データが最も優先度が高く(優先度1)、以下、リアルタイム転送プロトコル(RTP)データ(優先度2),ファイル転送プロトコル(FTP)データ(優先度3),ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)データ(優先度4),電子メールデータ(優先度5)と、優先度が順次下がって行く。従って、送信データDITについての優先度が図2に示されるデータ優先度テーブルに従って定められる場合には、送信データDITが、電話音声データ,RTPデータ,FTPデータ,HTTPデータ,電子メールデータのいずれに属するかが判断されて、その優先度が判別される。
【0055】
上述の如くにして、データ送信スロット決定部43による送信スロットタイミング制御もしくはホッピング周期内送信回数決定部44による送信スロット数制御が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて行われると、データ送信スロット決定部43が、ホッピング周期内における変更された複数のデータ送信スロットに対応する新たなタイミング制御信号OTSを形成する。そして、動作制御部40は、データ送信スロット決定部43により形成された新たなタイミング制御信号OTSを、タイミング制御部16及びタイミング制御部30に供給する。さらに、動作制御部40は、誤り訂正態様決定部42により変更された、もしくは、変更が加えられずに維持された送信データDITについての誤り訂正符号化の態様をあらわす誤り訂正情報データDEC、及び、データ送信スロット決定部43により新たに決定された各ホッピング周期内におけるデータ送信スロットをあらわすデータ伝送スロット情報データDSPを、データバースト合成部15に供給する。
【0056】
それにより、タイミング制御部16が、新たなタイミング制御信号OTSに応じた制御信号CTSTをデータバースト合成部15に供給し、また、タイミング制御部30が、新たなタイミング制御信号OTSに応じた制御信号CTSRをデータバースト取出部29に供給するとともに、データバースト合成部15から得られる順次連なるバーストデータDBITが、新たな誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPを含むものとされる。そして、送信部20から送出用データDFTTが、周波数変換部18において新たに設定されるデータ送信時間−周波数スロットを用いるものとして、送受分波部21及び送受信アンテナ22を通じて送出されるとともに、送受信アンテナ22及び送受分波部21を通じた受信側からの送出用データDFRTが受信部25により受信される状態がとられる。
【0057】
このような動作が行われることにより、送信部20から送信された送出用データDFTTについてのデータ衝突が抑え込まれる状態もしくは回避される状態がとられることになる。
【0058】
図3は、上述の如くに構成される動作制御部40が行う制御動作の一例をあらわすフローチャートを示す。この図3に示されるフローチャートによりあらわされる制御動作にあっては、スタート後、ステップ50において、データ送信コマンドCTRの供給状態に応じて、データ送信についての要求が有るか否かを判断する。その結果、データ送信についての要求が無い場合には、ステップ50での判断を繰り返し、また、データ送信についての要求が有る場合には、ステップ51において、ホッピング系列決定部41によりホッピング系列を決定する。
【0059】
次に、ステップ52において、誤り訂正態様決定部42による送信データDITに対する誤り訂正符号化の態様の決定、データ送信スロット決定部43による各ホッピング周期内における送信に用いられる時間−周波数スロットであるデータ送信スロット(複数個)の決定、及び、ホッピング周期内送信回数決定部44による各ホッピング周期内において行われるべき送信の回数の決定を行って、ステップ53に進む。
【0060】
ステップ53においては、誤り訂正制御信号OECを誤り符号化制御部13に、周波数制御信号OHPを周波数制御部19及び27に、タイミング制御信号OTSをタイミング制御部16及び30に夫々送出するとともに、誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPをデータバースト合成部15に供給して、送信部20から送出用データDFTTが、周波数変換部18において設定されるデータ送信時間−周波数スロットを用いるものとして、送受分波部21及び送受信アンテナ22を通じて送出されるとともに、送受信アンテナ22及び送受分波部21を通じた受信側からの送出用データDFRTが受信部25により受信される状態がとられるようにする。
【0061】
続いて、ステップ54において、衝突情報/衝突予測情報検出部45により、受信状況情報データがあらわす、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報が検出されたか否かを判断する。その結果、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報が検出された場合には、ステップ55において、データ送信スロット決定部43及びホッピング周期内送信回数決定部44が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内におけるデータ送信態様を変化させない状態、データ送信スロット決定部43が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信時間−周波数スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御を行う状態、もしくは、ホッピング周期内送信回数決定部44が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内のデータ送信時間−周波数スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行う状態をとり、その後、ステップ56に進む。
【0062】
一方、ステップ54での判断の結果、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報が検出されない場合には、ステップ54から直接にステップ56に進む。
【0063】
ステップ56においては、送信条件制御情報検出部46により、受信状況情報データがあらわす、データ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報が検出されたか否かを判断する。その結果、データ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報が検出された場合には、ステップ57において、データ送信スロット決定部43が、送信データDITについて予め定められた優先度に応じて、ホッピング周期内におけるデータ送信時間−周波数スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御の実行について検討し、送信スロットタイミング制御を実行する際には、斯かる制御を、ホッピング周期内における選択されたデータ送信時間−周波数スロットを、受信状況情報データにより知らされたデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットに移行させることにより行う状態をとり、その後、ステップ58に進む。
【0064】
また、ステップ56での判断の結果、データ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報が検出されない場合には、ステップ56から直接にステップ58に進む。
【0065】
ステップ58においては、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了したか否かを判断し、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了していない場合には、ステップ53に戻って、ステップ53以降の各ステップを繰り返し、また、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了した場合には、制御を終了する。
【0066】
図4は、動作制御部40が行う制御動作の他の例をあらわすフローチャートを示す。この図4に示されるフローチャートによりあらわされる制御動作にあっては、スタート後、ステップ60において、データ送信コマンドCTRの供給状態に応じて、データ送信についての要求が有るか否かを判断する。その結果、データ送信についての要求が無い場合には、ステップ60での判断を繰り返し、また、データ送信についての要求が有る場合には、ステップ61において、ホッピング系列決定部41によりホッピング系列を決定する。
【0067】
次に、ステップ62において、誤り訂正態様決定部42による送信データDITに対する誤り訂正符号化の態様の決定、データ送信スロット決定部43による各ホッピング周期内における送信に用いられる時間−周波数スロットであるデータ送信スロット(複数個)の決定、及び、ホッピング周期内送信回数決定部44による各ホッピング周期内において行われるべき送信の回数の決定を行って、ステップ63に進む。
【0068】
ステップ63においては、誤り訂正制御信号OECを誤り符号化制御部13に、周波数制御信号OHPを周波数制御部19及び27に、タイミング制御信号OTSをタイミング制御部16及び30に夫々送出するとともに、誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPをデータバースト合成部15に供給して、送信部20から送出用データDFTTが、周波数変換部18において設定されるデータ送信時間−周波数スロットを用いるものとして、送受分波部21及び送受信アンテナ22を通じて送出されるとともに、送受信アンテナ22及び送受分波部21を通じた受信側からの送出用データDFRTが受信部25により受信される状態がとられるようにする。
【0069】
続いて、ステップ64において、衝突情報/衝突予測情報検出部45により、受信状況情報データがあらわす、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことを示す情報が検出され、ホッピング周期におけるデータ送信回数を減少させることが要求されているか否かを判断する。その結果、ホッピング周期におけるデータ送信回数を減少させることが要求されている場合には、ステップ65において、送信データDITについての冗長度を変更する必要があるか否かを判断する。
【0070】
ステップ65での判断の結果、送信データDITについての冗長度を変更する必要がある場合には、ステップ66において、送信データDITについての冗長度を増加させることが可能か否かを判断する。その結果、送信データDITについての冗長度を増加させることが可能である場合には、ステップ67において、送信データDITについての冗長度を増加させて、ステップ68に進む。また、ステップ65での判断の結果、送信データDITについての冗長度を変更する必要がない場合には、ステップ65から直接にステップ68に進む。そしてステップ68において、ホッピング周期におけるデータ送信回数を減少させ、その後、ステップ69に進む。
【0071】
一方、ステップ64での判断の結果、ホッピング周期におけるデータ送信回数を減少させることが要求されていない場合には、ステップ64から直接にステップ69に進み、また、ステップ66での判断の結果、送信データDITについての冗長度を増加させることが可能でない場合にも、ステップ66から直接にステップ69に進む。
【0072】
ステップ69においては、送信条件制御情報検出部46により、受信状況情報データがあらわす、データ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在を知らせる情報が検出され、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させることが可能とされているか否かを判断する。その結果、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させることが可能とされている場合には、ステップ70において、ホッピング周期内におけるデータ送信回数に余裕があるか否かを判断する。
【0073】
ステップ70での判断の結果、ホッピング周期内におけるデータ送信回数に余裕がある場合には、ステップ71において、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させることにより伝送速度が向上するか否かを判断する。その結果、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させることにより伝送速度が向上する場合には、ステップ72において、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させ、その後、ステップ73に進む。
【0074】
一方、ステップ69での判断の結果、ホッピング周期内におけるデータ送信回数を増加させることが可能とされていない場合には、ステップ69から直接にステップ73に進み、また、ステップ70での判断の結果、ホッピング周期内におけるデータ送信回数に余裕がない場合にも、ステップ70から直接にステップ73に進む。
【0075】
ステップ73においては、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了したか否かを判断し、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了していない場合には、ステップ63に戻って、ステップ63以降の各ステップを繰り返し、また、送信データ送出部11からの送信データDITの送出が完了した場合には、制御を終了する。
【0076】
上述においては、動作制御部40が、送信データDITについての周波数ホッピング通信方式によるデータ送信のための動作状態をとるものとされているが、動作制御部40が、送信データDITについての時間ホッピング通信方式によるデータ送信のための動作状態をとるものとされる場合も、動作制御部40の動作は略上述と同様である。但し、動作制御部40において、ホッピング系列決定部41により決定されたホッピング系列に対応する周波数制御信号OHPに代えて、ホッピング系列決定部41により決定されたホッピング系列に対応するタイミング制御信号OHPが形成されて、そのタイミング制御信号OHPがタイミング制御部16に供給される。
【0077】
そして、タイミング制御部16が、タイミング制御信号OTSとタイミング制御信号OHPとに応じた制御信号CTSTをデータバースト合成部15に供給する。それにより、送信データDITについての時間ホッピング通信方式によるデータ送信のための、各ホッピング周期におけるホッピング系列を形成する複数のデータ送信時間スロットが、データバースト合成部15において設定される。
【0078】
図5は、図1に示される無線通信装置の例から送信される送出用データDFTTを受信するとともに、必要に応じて受信状況情報データを含む送信データDJTに基づく送出用データDFRTを送信する受信側無線通信装置の一例を示す。
【0079】
図5に示される例においては、図1に示される無線通信装置の例における送信部20から送信された送出用データDFTTが、送受信アンテナ81及び送受分波部82を通じて受信部83に導かれて受信される。受信部83により受信された送出用データDFTTは、周波数変換部84に供給される。
【0080】
周波数変換部84にあっては、受信部83からの送出用データDFTTに対して、周波数制御部85からの制御信号CFRTに従った周波数変換処理を施し、各ホッピング周期内において順次連なる搬送波データDMTTを得て、それらを復調部86に供給する。復調部86にあっては、各ホッピング周期内において順次連なる搬送波データDMTTの夫々に、予め設定された復調方式に従った復調処理を施し、順次連なるバーストデータDBTTを得て、それらをデータバースト取出部87に供給する。バーストデータDBTTは、誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPを含むものとされる。
【0081】
データバースト取出部87にあっては、復調部86からのバーストデータDBTTに対して、タイミング制御部88からの制御信号CTSTに従ってのデータバースト取出処理を行って、誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPを含むものとされるデータDLITを形成する。データバースト取出部87において得られたデータDLITは、デインターリーブ部89に供給され、デインターリーブ部89において所定のデインターリーブ処理が施されることによりデータDCITとされて、誤り訂正復号化部90に供給される。
【0082】
誤り訂正復号化部90にあっては、データDCITに対して、誤り訂正復号化処理を施し、それにより再生データDKTを得る。斯かる再生データDKTは、図1に示される無線通信装置の例において送信データ送出部11から送出される送信データDITと誤り訂正情報データDEC及びデータ伝送スロット情報データDSPとを含むものとされる。誤り訂正復号化部90において得られた再生データDKTは、再生データ導出部91を通じて導出される。
【0083】
また、誤り訂正復号化部90において得られた再生データDKTは、誤り訂正態様検出部92及びデータ送信スロット検出部93の夫々に供給される。誤り訂正態様検出部92は、再生データDKTに含まれた誤り訂正情報データDECに基づいて、図1に示される無線通信装置におけるデータバースト合成部15においてデータDLITに施された誤り訂正符号化の態様を検出し、検出された誤り訂正符号化の態様をあらわす誤り訂正態様検出データDDEを形成して、それを衝突検出部94に供給する。データ送信スロット検出部93は、再生データDKTに含まれたデータ伝送スロット情報データDSPに基づいて、図1に示される無線通信装置における周波数変換部18において設定されるデータ送信時間−周波数スロットを検出し、検出されたデータ送信時間−周波数スロットをあらわすデータ伝送スロット検出データDDTを形成して、それを衝突検出部94,衝突予測部95及びスロット使用状態検出部96の夫々に供給する。
【0084】
衝突検出部94には、誤り訂正態様検出データDDE及びデータ伝送スロット検出データDDTに加えて、誤り訂正復号化部90において得られた再生データDKTも供給される。そして、衝突検出部94にあっては、誤り訂正態様検出データDDE,データ伝送スロット検出データDDT及び再生データDKTに基づいて、図1に示される無線通信装置の例における送信部20から送信された送出用データDFTTについて発生したデータ衝突を検出し、データ衝突の発生がもたらされたことをあらわすデータ衝突情報データDXSを形成して、それを受信状況情報データ形成部97に供給する。
【0085】
データ送信スロット検出部93からのデータ伝送スロット検出データDDTが供給される衝突予測部95にあっては、データ伝送スロット検出データDDTの供給後、図1に示される無線通信装置の例における送信部20から送信される送出用データDFTTについて発生することになるデータ衝突を予測し、データ衝突の予測がもたらされたことをあらわすデータ衝突予測データDYSを形成して、それを受信状況情報データ形成部97に供給する。衝突予測部95における斯かるデータ衝突の予測は、例えば、図1に示される無線通信装置の例及び図5に示される受信側無線通信装置がセルラー方式通信システムのもとで用いられ、図5に示される受信側無線通信装置が一つのセルにおける基地局を成すものとされた状態において、図1に示される無線通信装置の例が、図5に示される受信側無線通信装置が基地局を成すセルに対してのハンドオーバーを行うことになるとき等において行われる。
【0086】
さらに、データ送信スロット検出部93からのデータ伝送スロット検出データDDTが供給されるスロット使用状態検出部96にあっては、ホッピング周期内におけるデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットを検出し、ホッピング周期内におけるデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在をあらわすスロット使用状態データDIFを形成して、それを受信状況情報データ形成部97に供給する。
【0087】
受信状況情報データ形成部97にあっては、データ衝突情報データDXS,データ衝突予測データDYS及びスロット使用状態データDIFに応じて、データ衝突の発生がもたらされたことをあらわす情報,データ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報あるいはホッピング周期内におけるデータ送信に使用されていない時間−周波数スロットの存在をあらわす情報を伝える受信状況情報データDXIを形成して、それをデータ加算部98に供給する。
【0088】
データ加算部98には、送信データ送出部99からの送信データDIRも供給され、データ加算部98にあっては、送信データDIRに受信状況情報データDXIが加算されて得られる送信データDJTが形成される。そして、データ加算部98から得られる送信データDJTは、誤り訂正符号化部100に供給される。
【0089】
誤り訂正符号化部100にあっては、送信データDJTに対して誤り訂正符号化処理を施し、それによりデータDCJTを得る。誤り訂正符号化部100において得られたデータDCJTは、インターリーブ部101に供給され、インターリーブ部101において所定のインターリーブ処理が施されることによりデータDLJTとされて、データバースト合成部102に供給される。
【0090】
データバースト合成部102にあっては、インターリーブ処理が施されたデータDLJTに基づき、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信のための各時間−周波数スロット用、もしくは、時間ホッピング通信方式によるデータ送信のための各時間スロット用のバーストデータDBJTを合成する。斯かる際、バーストデータDBJTは、ホッピング周期が予め設定されたもとで順次合成され、各ホッピング周期内におけるタイミングが、タイミング制御部103からの制御信号CTSRに従って設定される。
【0091】
データバースト合成部102から得られる順次連なるバーストデータDBJTは、変調部104に供給される。変調部104にあっては、バーストデータDBJTを変調情報として、予め選定された搬送波信号に、予め設定された変調方式に従った変調処理を施し、順次連なる搬送波データDMRTを形成して、それらを周波数変換部105に供給する。
【0092】
周波数変換部105は、変調部104からの順次連なる搬送波データDMRTの夫々に、周波数制御部106からの制御信号CFRRに従った周波数変換処理を施して、送出用データDFRTを形成し、それを送信部107に供給する。送信部107は、周波数変換部105からの送出用データDFRTを、送受分波部82及び送受信アンテナ81を通じて送信する。
【0093】
このようなもとで、周波数ホッピング通信方式によるデータ送信が行われるときには、周波数変換部105における、順次連なる搬送波データDMRTの夫々に対しての周波数制御部106からの制御信号CFRRに従った周波数変換処理が、予め設定された使用周波数帯域内において、定められたホッピング系列に対応する態様をもって行われる。それにより、送出用データDFRTが、各ホッピング周期内において、定められたホッピング系列を形成する複数の時間−周波数スロットが用いられて送信されることになる。
【0094】
これに対して、時間ホッピング通信方式によるデータ送信が行われるときには、データバースト合成部102おける、インターリーブ処理が施されたデータDLJTに基づくバーストデータDBJTの合成が、タイミング制御部103からの制御信号CTSRによるタイミング制御のもとに、各ホッピング周期において、定められたホッピング系列に対応するタイミングをもって行われる。さらに、周波数変換部105における、順次連なる搬送波データDMRTの夫々に対しての周波数制御部106からの制御信号CFRRに従った周波数変換処理が、送出用データDFRTが一定の周波数を有するものとなるように行われる。それにより、送出用データDFRTが、各ホッピング周期内において、定められたホッピング系列を形成する複数の時間スロットが用いられて送信されることになる。
【0095】
このようにして、図5に示される受信側無線通信装置の一例にあっては、送信部107から、送受分波部82及び送受信アンテナ81を通じて、受信状況情報データDXIを含む送信データDJTに基づく送出用データDFRTが送信される。
【0096】
上述の如くの図1に示される無線通信装置の一例及び図5に示される受信側無線通信装置の一例は、それらが時間ホッピング通信方式によるデータ送信を行う無線通信方法の実施に供される場合、データ送信を、所定のホッピング周期をもっての時間ホッピングを伴うウルトラワイドバンド伝送方式に従ったものとなすことができる。即ち、本願発明に係る無線通信方法、及び、無線通信装置は、ウルトラワイドバンド伝送方式にも適用できるのである。
【0097】
ウルトラワイドバンド伝送方式は、例えば、1ns(ナノセコンド)以下とされる極めて狭いパルス幅を有したパルスが連なって形成されるパルス列を用いて、ベースバンド伝送することを基本とする伝送方式であって、それに用いられる変調方式として、例えば、公表特許公報:特表平10−508725号に記載されている如くのものが提案されている。
【0098】
図1に示される無線通信装置の一例により、ウルトラワイドバンド伝送方式によるデータ送受信が行われる場合には、図1に示される無線通信装置の一例における変調部17において、ウルトラワイドバンド伝送方式のための変調処理が行われ、また、図1に示される無線通信装置の一例における復調部28において、ウルトラワイドバンド伝送方式のための復調処理が行われる。
【0099】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置にあっては、所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行う。許容されるデータ衝突の回数は、送信データに冗長度を付加する誤り訂正符号化の態様に関連して定められる。
【0100】
そして、データ送信が行われた結果、受信側から受信状況情報データが送出され、それが受信されてそれについての検出がなされると、受信状況情報データについての検出後におけるホッピング周期内のデータ送信の態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行う。具体的には、検出された受信状況情報データが伝える情報が、例えば、データ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、受信状況情報データの検出後におけるデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行い、さらに詳細には、送信スロットタイミング制御を、例えば、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより行い、また、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えて、当該スロットにおいてはデータ送信を行わないようにすることにより行う。
【0101】
それにより、本願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置によれば、データ送信が行われ、その結果、受信側から送出される受信状況情報データがあらわす、受信側における、例えば、データ衝突が発生する状況,データ衝突が予測される状況等のデータ受信状況に応じて、例えば、送信データのそれについて予め定められた優先度が考慮されたもとでのデータ衝突を抑えるもしくは回避する処理等の、送信データの優先度に応じた適切な処理を行うことができる。
また、受信側における、データ送信に使用されていないスロットが存在する状況等のデータ受信状況に応じて、例えば送信データのそれについて予め定められた優先度が考慮されたもとでのホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変えたり、データ送信スロットを増加させたりする処理等の、送信データの優先度に応じた適切な処理を行うことができる。
【0102】
さらに、本願発明に係る無線通信方法、あるいは、無線通信装置は、ウルトラワイドバンド伝送方式によるデータ送受信を行う場合においても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る無線通信方法の例が実施される、無線通信装置の一例示すブロック接続図である。
【図2】 図1に示される無線通信装置の例における動作制御部の動作説明に供される表図である。
【図3】 図1に示される無線通信装置の例における動作制御部による制御動作の一例の説明に供されるフローチャートである。
【図4】 図1に示される無線通信装置の例における動作制御部による制御動作の他の例の説明に供されるフローチャートである。
【図5】 図1に示される無線通信装置の例から送信される送出用データを受信するとともに、必要に応じて受信状況情報データを含む送信データに基づく送出用データを送信する受信側無線通信装置の一例を示すブロック接続図である。
【図6】 周波数ホッピング通信方式のもとでのホッピング周期及びホッピング系列の説明に供されるタイムチャートである。
【図7】 時間ホッピング通信方式のもとでのホッピング周期及びホッピング系列の説明に供されるタイムチャートである。
【符号の説明】
11,99・・・送信データ送出部, 12,100・・・誤り訂正符号化部, 13・・・誤り訂正符号化制御部, 14,101,・・・インターリーブ部, 15,102・・・データバースト合成部, 16,30,88,103・・・タイミング制御部, 17,104・・・変調部, 18,26,84,105・・・周波数変換部, 19,27,85,106・・・周波数制御部,20,107・・・送信部, 21,82・・・送受分波部, 22,81・・・送受信アンテナ, 25,83・・・受信部, 28,86・・・復調部,29,87・・・データバースト取出部, 31,89・・・デインターリーブ部,, 32,90・・・誤り訂正復号化部, 33,91・・・・再生データ導出部, 40・・・動作制御部, 41・・・ホッピング系列決定部, 42・・・誤り訂正態様決定部, 43・・・データ送信スロット決定部, 44・・・ホッピング周期内送信回数決定部, 45・・・衝突情報/衝突予測情報検出部, 46・・・送信条件制御情報検出部, 92・・・誤り訂正態様検出部, 93・・・データ送信スロット検出部, 94・・・衝突検出部, 95・・・衝突予測部, 96・・・スロット使用状態検出部, 97・・・受信状況情報データ形成部, 98・・・データ加算部

Claims (14)

  1. 所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うとともに、受信側からのデータ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行い、
    上記受信状況情報データの検出がなされたとき、上記受信状況情報データの検出後における上記ホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行う無線通信方法であって、
    検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行う
    無線通信方法
  2. 送信スロットタイミング制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより行い、また、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えることにより行う
    求項記載の無線通信方法。
  3. 送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変更することにより行うにあたり、送信データについての誤り訂正符号化の態様を必要に応じて変更する
    求項記載の無線通信方法。
  4. 送信データについて予め定められた優先度が他のものより高いとき、上記送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御を試み、送信データについて予め定められた優先度が予め定められた値より高いとき、送信スロットタイミング制御を試み、また、送信データについて予め定められた優先度が比較的低いとき、送信スロット数制御を試みる
    求項記載の無線通信方法。
  5. 所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数のデータ衝突を許容するもとで行うとともに、受信側からのデータ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行い、
    上記受信状況情報データの検出がなされたとき、上記受信状況情報データの検出後における上記ホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行う無線通信方法であって、
    検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ送信に使用されていないスロットの存在を知らせる情報であるとき、送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、上記受信状況情報データの検出後におけるホッピング周期内のデータ送信スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討する
    線通信方法。
  6. 送信スロットタイミング制御を、ホッピング周期内における選択されたデータ送信スロットを、受信状況情報データにより知らされたデータ送信に使用されていないスロットに移行させることにより行う
    求項記載の無線通信方法。
  7. データ送信を、所定のホッピング周期をもっての時間ホッピングを伴うウルトラワイドバンド伝送方式に従ったものとなす
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の無線通信方法。
  8. 所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数の送信データ衝突を許容するもとで行うデータ送信手段と、
    受信側から送信されたデータを受信する受信手段と、
    該受信手段により受信された上記受信側から送信されたデータ中の、データ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行うデータ検出手段と、
    該データ検出手段により、上記受信状況情報データの検出がなされたとき、上記受信状況情報データの検出後に行われる上記データ送信手段によるデータ送信における上記ホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うデータ送信制御手段と、を備えて構成される無線通信装置であって、
    前記データ送信制御手段が、データ検出手段により検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測がもたらされたことをあらわす情報であるとき、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後に行われる上記データ送信手段によるデータ送信に関し、上記送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御,ホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、ホッピング周期内のデータ送信スロットの数を低減させる送信スロット数制御を行う
    無線通信装置。
  9. データ送信制御手段が、送信スロットタイミング制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをホッピング周期内の他のスロットに移行させることにより行い、また、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変えることにより行う
    求項記載の無線通信装置。
  10. データ送信制御手段が、送信スロット数制御を、データ送信によりデータ衝突の発生もしくはデータ衝突の予測をもたらせたデータ送信スロットをデータ送信に用いないスロットに変更することにより行うにあたり、データ送信手段により送信される送信データについての誤り訂正符号化の態様を必要に応じて変更する
    求項記載の無線通信装置。
  11. データ送信制御手段が、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度が他のものより高いとき、上記送信データについての誤り訂正符号化の態様を変更する制御を試み、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度が予め定められた値より高いとき、送信スロットタイミング制御を試み、また、送信データについて予め定められた優先度が比較的低いとき、送信スロット数制御を試みる
    求項記載の無線通信装置。
  12. 所定のホッピング周期をもっての周波数ホッピングもしくは時間ホッピングを伴うデータ送信を、各ホッピング周期内において送信データについての所定回数の送信データ衝突を許容するもとで行うデータ送信手段と、
    受信側から送信されたデータを受信する受信手段と、
    該受信手段により受信された上記受信側から送信されたデータ中の、データ受信状況に関する情報を伝える受信状況情報データについての検出を行うデータ検出手段と、
    該データ検出手段により、上記受信状況情報データの検出がなされたとき、上記受信状況情報データの検出後に行われる上記データ送信手段によるデータ送信における上記ホッピング周期内のデータ送信態様についての、検出された受信状況情報データが伝える情報と送信データについて予め定められた優先度とに応じた制御を行うデータ送信制御手段と、を備えて構成される無線通信装置であって、
    データ送信制御手段が、データ検出手段により検出された受信状況情報データが伝える情報がデータ送信に使用されていないスロットの存在を知らせる情報であるとき、データ送信手段により送信される送信データについて予め定められた優先度に応じて、上記受信状況情報データの検出後に行われる上記データ送信手段によるデータ送信における、ホッピング周期内のデータ送信スロットのタイミングを変える送信スロットタイミング制御、もしくは、ホッピング周期内のデータ送信スロットを増加させる送信スロット数制御の実行について検討する
    線通信装置。
  13. データ送信制御手段が、送信スロットタイミング制御を、データ送信手段によるデータ送信におけるホッピング周期内の選択されたデータ送信スロットを、受信状況情報データにより知らされたデータ送信に使用されていないスロットに移行させることにより行う
    求項12記載の無線通信装置。
  14. データ送信手段が、所定のホッピング周期をもっての時間ホッピングを伴うウルトラワイドバンド伝送方式に従ったデータ送信を行う
    求項から請求項13のいずれかに記載の無線通信装置。
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