JP4698897B2

JP4698897B2 - Water jet propulsion boat engine intake system

Info

Publication number: JP4698897B2
Application number: JP2001228967A
Authority: JP
Inventors: 和正伊藤; 繁則笠原; 徹也益子
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 2001-07-30
Filing date: 2001-07-30
Publication date: 2011-06-08
Anticipated expiration: 2021-07-30
Also published as: JP2003042019A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
水ジェット推進艇は、艇内のエンジンで駆動されるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノズルから後方に噴射することにより推進するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記艇内に搭載されたエンジンに設けられた吸気ボックス内に、エンジンの吸気通路の吸気入口用部材が臨まされている場合、吸気入口用部材の内径が口元部に向かって徐々に縮径されているような構造では、吸気入口用部材のチョーク作用で空気が入りにくいので、吸気効率が低くなる。
【０００４】
特に、吸気通路の吸気入口に対する吸気の吹き返し防止や吸気からの帰り音の防止のために、吸気入口用部材の口元部の近傍に、多孔部材が配置されているものでは、この多孔部材のチョーク作用でも空気が入りにくくなるので、吸気効率がより低くなることから、これらの改善が要望されている。
【０００５】
本発明は、上記要望に応えるためになされたもので、吸気効率を高めてエンジン出力を向上させることができる水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置を提供することを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、艇内に搭載されたエンジンに吸気ボックスが設けられ、この吸気ボックス内に、エンジンの吸気通路の吸気入口用部材が臨まされ、この吸気入口用部材は、上記吸気通路とほぼ同内径の基部から口元部に向かって内径が徐々に拡径されて、この口元部の近傍に、金属製リボンの平らなものとクリンプをつけたものとを交互に重ねて形成した多数個の孔を有する多孔部材が前記口元部の開口全体を覆うように配置され、上記エンジンは上記多孔部材の多数個の孔を通して吸気することを特徴とする水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置を提供するものである。
【０００７】
本発明によれば、吸気ボックス内の吸気入口用部材を、吸気通路とほぼ同内径の基部から口元部に向かって内径を徐々に拡径させたから、吸気入口用部材によるチョーク作用が無くなって空気が入りやすくなるので、吸気効率が高まってエンジン出力が向上するようになる。また、内径を徐々に拡径させた吸気入口用部材を設けるだけであるから構造が簡単で既存のエンジンにも適用することができる。さらに、吸気入口用部材の口元部の近傍に多孔部材を配置しているから、この多孔部材の多数個の孔によって、吸気の吹き返しや吸気からの帰り音を有効に止めることができる。さらにまた、多孔部材を吸気ボックス内の複数の吸気入口のそれぞれの近傍に配置したので、各吸気入口の吸気抵抗のバラツキを抑えつつ、多孔部材とエンジンの燃焼室との間のボリューム（容積）を小さくできるとともに、吸気ボックス内にコンパクトに配置できる。
【０００８】
請求項２のように、上記多孔部材は、上記吸気入口用部材の口元部の先端に取付けられている構成であれば、吸気入口用部材に対して確実に取付けることができる。
【０００９】
請求項３のように、上記吸気入口用部材の口元部の先端に取付ける多孔部材の取付け部材の先端は、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長されている構成であれば、取付け部材の先端の延長部によって、空気がさらに入りやすくなって吸気効率がより高まるようになる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【００１１】
図１及び図２に示すように、水ジェット推進艇１は、ハル部材２とデッキ部材３とがその周縁部で接合されて艇体４が構成されて、この艇体４の内部の前後方向のほぼ中央位置に形成されたエンジンルーム５にはエンジン６が搭載され、このエンジン６の前方には燃料タンク７が設置され、このエンジン６の後方にはジェット推進機８が設置されている。
【００１２】
上記デッキ部材３の両側にはフートステップ３ａがそれぞれ形成される一方、デッキ部材３の前上部にはカバー部材１０が設けられ、このカバー部材１０の前部にはハッチカバー１１が取付けられるとともに、後部にはスロットルレバー１２ａを有する操舵ハンドル１２が設けられている。なお、９は、エンジンルーム６を大気に連通するベンチレーションダクトである。
【００１３】
上記デッキ部材３の後上部にはシート台１３が設けられ、このシート台１３の上部には前後方向の跨座式シート１４が着脱可能に取付けられて、このシート台１３の上面には、跨座式シート１４を取外したときに、上記エンジンルーム５内のエンジン６を点検するために点検用開口１３ａ（図５参照）が形成されるとともに、この点検用開口１３ａの後側には物品収納ボックス１５が設けられている。
【００１４】
上記エンジン６のクランク軸１６には、固定減速比を備えた変速手段からカップリング１７を介してインペラ軸１８が連結され、このインペラ軸１８には、上記ジェット推進機８のインペラハウジング８ａに収容されたインペラ（不図示）が取付けられ、このインペラハウジング８ａの後端部に噴射ノズル１９ａが設けられ、この噴射ノズル１９ａにディフレクター１９ｂが取付けられている。
【００１５】
そして、エンジン６で駆動されるジェット推進機８のインペラで発生した噴流を噴射ノズル１９ａから後方に噴射することにより艇体４が推進されるとともに、跨座式シート１４に跨った乗員が操舵ハンドル１２を操作して噴射ノズル１９ａのディフレクター１９ｂを左右に揺動させることにより旋回されるようになる。
【００１６】
上記エンジン６は、図３〜図５に示すように、例えば水冷式の直列４気筒４サイクルエンジンであって、上記クランク軸１６が艇体前後方向に延在するように上記エンジンルーム５のハル部材２にエンジンマウント２０を介して搭載されている。このエンジン６は、シリンダブロック２５が上記クランク軸１６を含む鉛直面の一側方（図５の後面視では右舷側）に向かって傾斜させた状態で搭載して、エンジン高さを低くするようにしている。
【００１７】
上記エンジン６のシリンダブロック２５の上部には、シリンダヘッド２６が取付けられ、このシリンダブロック２５の下部にはクランクケース２７が取付けられている。
【００１８】
上記エンジン６のシリンダブロック２５には、前から後に向かって順に第１気筒、第２気筒、第３気筒、第４気筒がそれぞれ設けられている。なお、図５において、２１は気筒の１つであり、各気筒２１には、上記クランク軸１６にコネクティングロッド２３を介して連結されたピストン２４が嵌合されている。
【００１９】
上記シリンダヘッド２６には各気筒２１毎に、吸気ポート２６ａを有する吸気通路２６ｄと、排気ポート２６ｂを有する排気通路２６ｅと、点火プラグ（図示せず）を有する燃焼室２６ｃとが形成されて、吸気ポート２６ａと排気ポート２６ｂは、それぞれ吸気バルブ４０と排気バルブ４１で開閉されるようになる。これらバルブ４０，４１はカムシャフト４２，４３によりそれぞれ駆動されるように構成され、これらカムシャフト４２，４３は、シリンダヘッドカバー４４で覆われている。
【００２０】
上記シリンダヘット２６の右舷側の側面には、排気通路２６ｅを介して排気ポート２６ｂに接続される排気マニホールド２９，３０がそれぞれ取付けられ、この両排気マニホールド２９，３０は右舷側へ斜め下方に延在されている。
【００２１】
この両排気マニホールド２９，３０には、前後に２分割された後側の第１排気管３１Ａが接続され、この後側の第１排気管３１Ａは前方へ斜め上方に延在されているとともに、前側の第１排気管３１Ｂは、前方へ斜め上方に延在されながら大きく湾曲してエンジン６の前方を左舷方向に横切って幅方向のほぼ中間部分まで延在されている。
【００２２】
上記前側の第１排気管３１Ｂには第２排気管３２の前端部が接続され、この第２排気管３２は、エンジン６の前方の幅方向のほぼ中間部分からエンジン６の前方を左舷方向に横切って大きく湾曲しながらエンジン６の左舷側を後方に延在されて、エンジン６の後方に配置されたウォーターロック４５に後端部が接続されている。
【００２３】
上記エンジン６は、ドライサンプ方式のオイル潤滑装置を備えており、エンジン６の後部側には潤滑オイルを溜めておくオイルタンク３９が設置されるとともに、左舷側のクランクケース２７の側面のオイルフィルタ取付け面２７ａに、潤滑オイルをろ過するオイルフィルタ４６が着脱可能に取付けられている。
【００２４】
上記シリンダヘッドカバー４４の上方には吸気ボックス３６が配置され、この吸気ボックス３６の下方の空間には、二次空気導入装置（ＡＩＳ）３７が配置されて、吸気ボックス３６の空気をパイプで二次空気導入装置３７に導くとともに、この二次空気導入装置３７からホースを介して後述する排気マニホールド２９，３０内の各排気通路に導くことにより、未燃焼ガスが燃焼されるようになる。
【００２５】
上記吸気ボックス３６は、ともに合成樹脂製の下側カバー５１と上側カバー５２とに上下２分割されて、下側カバー５１は、シリンダヘッドカバー４４に取付けられたステー５５にボルト５６で着脱可能に固定されるとともに、上側カバー５２は複数個の挟着部材５３で下側カバー５１に着脱可能に取付けられている。
【００２６】
上記吸気ボックス３６は、図６および図７に詳細に示すように、下側カバー５１の艇体右舷側の内部にはフィルター組立体５４が配置され、このフィルター組立体５４の内部の下側カバー５１の底部に、外気を導入する外気導入口５１ａが取付けられるとともに、この吸気ボックス３６内の艇体左舷側には、各気筒２１毎の独立スロットルボディ３３の上端部に取付けられた吸気入口用部材４７がそれぞれ臨まされて、外気が外気導入口５１ａからフィルター組立体５４を通過して、各吸気入口用部材４７から各スロットルボディ３３の吸気通路３３ｂを通り、上記シリンダヘット２６の左舷側の吸気通路２６ｄを通って吸気ポート２６ａに吸気されるようになる。上記各スロットルボディ３３は、２本の長いボルト５７によって一連に連結されている。
【００２７】
上記各スロットルボディ３３の吸気通路３３ｂ内には、上記操舵ハンドル１２のスロットルレバー１２ａの操作に連動して開閉されるスロットル弁３５が設けられるとともに、このスロットル弁３５の下流側のスロットルボディ３３には、吸気通路３３ｂ内に燃料を噴射する燃料噴射弁３４が設けられている。この各燃料噴射弁３４には、上記燃料タンク７内の燃料が燃料ポンプで圧送供給されるようになる。
【００２８】
また、上記スロットルボディ３３のスロットル弁３５の下流側の吸気通路３３ｂには、吸気負圧を検出する吸気負圧センサー６１と吸気温度を検出する吸気温度センサー６７とが設けられるとともに、スロットル弁３５の弁軸にはスロットル開度を検出するスロットル開度センサー６２が設けられている。
【００２９】
上記各スロットルボディ３３の吸気入口用部材４７は、吸気通路３３ｂの中心線に対して約４５度でフィルター組立体５４の方向に湾曲されて、吸気通路３３ｂとほぼ同内径の基部４７ｂから口元部４７ａに向かって内径が徐々に拡径されて、口元部４７ａがラッパ状に広がったファンネル形状となっている。
【００３０】
上記吸気入口用部材４７の口元部４７ａの先端には、この口元部４７ａの開口面積を狭めないような形状の多孔部材５８が取付けられている。具体的には、上記口元部４７ａの端部外周に外向きのツバ部４７ｃが形成され、このツバ部４７ｃの上面（口元部４７ａの先端）に多孔部材５８の外周下縁が載置されるとともに、この多孔部材５８の外周上縁を押さえるリング状の取付け部材５９が設けられ、この取付け部材５９にリング６０をかしめてツバ部４７ｃに挟着することにより、多孔部材５８が口元部４７ａの先端に取付けられるようになる。
【００３１】
この取付け部材５９の先端には、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長される延長部５９ａが形成されている。
【００３２】
上記多孔部材５８は、例えばクリンプ・メタル式であって、このクリンプ・メタル式の多孔部材５８は、薄い金属製リボンの平らなものとクリンプ（折りひだ）をつけたものとを交互に重ねて、断面がほぼ三角形の多数の隙間からなるセル状のものである。この隙間は、接円直径に換算して１．０〜２．０ｍｍ程度のものが好ましく、１．０ｍｍ未満では吸気抵抗が増大し、２．０ｍｍを越えると吸気の吹き返しや吸気からの帰り音が通り抜けやすくなることから、１．２〜１．５ｍｍ程度が特に好ましい。上記多孔部材５８は、例えば２０〜３０メッシュ程度の半球ネット（メッシュやパンチングメタル等）状のものであってもよい。
【００３３】
なお、図８に示すように、上記吸気入口用部材４７の口元部４７ａの先端に多孔部材５８を取付けていなくてもよい。この場合、口元部４７ａの先端には、上記取付け部材５９と同様に、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長する延長部４７ｄを形成する。
【００３４】
因みに、図９に示すような吸気入口用部材４７´は、吸気通路３３ｂとほぼ同内径の基部４７ｂ´から口元部４７ａ´に向かって内径が徐々に縮径されて、口元部４７ａ´の端部外周に外向きのツバ部４７ｃ´が形成され、このツバ部４７ｃの上面に多孔部材５８の外周下縁が載置されるとともに、この多孔部材５８の外周上縁を押さえるリング状の取付け部材５９´が設けられ、この取付け部材５９´にリング６０´をかしめてツバ部４７ｃ´に挟着することにより、多孔部材５８が口元部４７ａ´の先端に取付けられるようになる。上記取付け部材５９´の先端には、本実施形態のような内径が外側に向かって大きく拡径するように延長される延長部５９ａが形成されていない。なお、吸気入口用部材４７´の内径が口元部４７ａ´に向かって徐々に縮径されているのは、多孔部材５８の外周下縁を載置するための大径ツバ部４７ｃ´を形成するためである。
【００３５】
したがって、図９に示すような吸気入口用部材４７´では、吸気入口用部材４７´の内径が口元部４７ａ´に向かって徐々に縮径されているから、吸気入口用部材４７´のチョーク作用で空気が入りにくいので、吸気効率が低くなる。特に、吸気入口用部材４７´の口元部４７ａ´の近傍に、多孔部材５８が配置されているから、この多孔部材５８のチョーク作用でも空気が入りにくくなるので、吸気効率がより低くなる。
【００３６】
そこで、本実施形態における吸気入口用部材４７では、スロットルボディ３３の吸気通路３３ｂとほぼ同内径の基部４７ｂから口元部４７ａに向かって内径を徐々に拡径させたから、吸気入口用部材４７によるチョーク作用が無くなって空気が入りやすくなるので、吸気効率が高まってエンジン出力が向上するようになる。また、内径を徐々に拡径させた吸気入口用部材４７を設けるだけであるから構造が簡単で既存のエンジンにも適用することができる。
【００３７】
さらに、多孔部材５８の取付け部材５９の先端には、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長する延長部５９ａを形成したから、この延長部５９ａによって、空気がさらに入りやすくなって吸気効率がより高まるようになる。なお、図８に示した多孔部材５８を取付けていないものでも、口元部４７ａの先端に延長する延長部４７ｄを形成したから、この延長部４７ｄによって、空気がさらに入りやすくなって吸気効率がより高まるようになる。
【００３８】
一方、吸気入口用部材４７の口元部４７ａの近傍に、多孔部材５８を配置したから、この多孔部材５８の多数個の孔によって、吸気の吹き返しや吸気からの帰り音を有効に止めることができる。
【００３９】
また、多孔部材５８を吸気ボックス３６内の複数の吸気入口用部材４７のそれぞれの近傍に配置したので、各吸気入口用部材４７の吸気抵抗のバラツキを抑えつつ、多孔部材５８とエンジン６の燃焼室２６ｃとの間のボリューム（容積）を小さくできるとともに、吸気ボックス３６内にコンパクトに配置できる。
【００４０】
さらに、多孔部材５８は、吸気入口用部材４７の口元部４７ａの先端に取付けたから、吸気入口用部材４７に対して確実に取付けることができる。
【００４１】
図１０に詳細に示すように、上記吸気ボックス３６内には、スロットルボディ３３に対して燃料レール７１が取付けられ、この燃料レール７１から燃料噴射弁３４に燃料を分配供給するようになっている。
【００４２】
上記燃料レール７１の入口管部７１ａは、吸気ボックス３６の下側カバー５１の側壁の貫通穴５１ｂから外部に突出され、外部において燃料ホース７３が外周に差し込み接続されてクランプ７４により固定されている。
【００４３】
上記燃料レール７１の入口管部７１ａは、吸気ボックス３６の貫通穴５１ａに取付けられたグロメットを貫通して水密にシールされるようにした場合には、エンジン６側の燃料レール７１と吸気ボックス３６側のグロメットとは振動系統が相違するために、グロメットにリジッドで固定された燃料ホース７２の入口管部７１ａに曲げ応力が作用することがある。
【００４４】
そこで、グロメットを省略して、燃料レール７１の入口管部７１ａを吸気ボックス３６の貫通穴５１ｂに遊嵌させるとともに、吸気ボックス３６の貫通穴５１ｂの近傍の側壁に、燃料ホース７３の方向に延在するステー７５の基部をボルト７６で固定し、このステー７５の先端部に、クランプ７４よりやや後側の燃料ホース７３をＵ字状部材７７で固定する。このステー７５とＵ字状部材７７とにより燃料ホース７３が燃料レール７１の入口管部７１ａから抜け外れないよう強固に固定される。
【００４５】
また、上記ステー７５の基部と吸気ボックス３６の側壁との間に挟み込まれて固定された可撓性ブーツ７８の先端部を上記燃料レール７１の入口管部７１ａの外周にクランプ７９で固定することにより、貫通孔５１ｂが水密にシールされる。
【００４６】
この構成により、燃料レール７１の入口管部７１ａを吸気ボックス３６の貫通穴５１ｂに遊嵌させるとともに吸気ボックス３６のステー７５に燃料ホース７３をＵ字状部材７７で固定したから、Ｕ字状部材７７と燃料レール７１の入口管部７１ａとの間の燃料レール７１の撓みによって、エンジン６側の燃料レール７１と吸気ボックス３６側のステー７５との振動とが吸収されて、燃料レール７１の入口管部７１ａに曲げ応力が作用しなくなる。また、貫通穴５１ｂはブーツ７８で水密にシールされるから、水が吸気ボックス３６内に浸入することもない。
【００４７】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、吸気ボックス内の吸気入口用部材を、吸気通路とほぼ同内径の基部から口元部に向かって内径を徐々に拡径させたから、吸気入口用部材によるチョーク作用が無くなって空気が入りやすくなるので、吸気効率が高まってエンジン出力が向上するようになる。また、内径を徐々に拡径させた吸気入口用部材を設けるだけであるから構造が簡単で既存のエンジンにも適用することができる。さらに、吸気入口用部材の口元部の近傍に多孔部材を配置しているから、この多孔部材の多数個の孔によって、吸気の吹き返しや吸気からの帰り音を有効に止めることができる。さらにまた、多孔部材を吸気ボックス内の複数の吸気入口のそれぞれの近傍に配置したので、各吸気入口の吸気抵抗のバラツキを抑えつつ、多孔部材とエンジンの燃焼室との間のボリューム（容積）を小さくできるとともに、吸気ボックス内にコンパクトに配置できる。
【００４８】
また、多孔部材を吸気入口用部材の口元部の先端に取付ければ（請求項２）、吸気入口用部材に対して確実に取付けることができる。
【００４９】
さらに、多孔部材の取付け部材の先端を、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長すれば（請求項３）、空気がさらに入りやすくなって吸気効率がより高まるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の水ジェット推進艇の側面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】エンジンを右斜め前方から見た斜視図である。
【図４】エンジンを左斜め前方から見た斜視図である。
【図５】エンジンの要部破断後面図である。
【図６】吸気ボックスの要部破断平面図である。
【図７】吸気ボックスの側面断面図である。
【図８】変形例の吸気入口用部材の側面断面図である。
【図９】比較例の吸気入口用部材の側面断面図である。
【図１０】吸気ボックスの燃料レールと燃料ホースであり、（ａ）は要部平面断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ線断面図である。
【符号の説明】
１水ジェット推進艇
４艇体
６エンジン
８ジェット推進機
３３スロットルボディ
３３ｂ吸気通路
３６吸気ボックス
４７吸気入口用部材
４７ａ口元部
４７ｂ基部
４７ｄ延長部
５８多孔部材
５９取付け部材
５９ａ延長部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intake device for a water jet propulsion boat engine.
[0002]
[Prior art]
A water jet propulsion boat propels a jet flow generated by an impeller of a jet propulsion device that is driven by an engine in the boat, by ejecting it backward from an injection nozzle.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When the intake inlet member of the intake passage of the engine faces the intake box provided in the engine mounted in the boat, the inner diameter of the intake inlet member is gradually reduced toward the mouth. In such a structure, since it is difficult for air to enter due to the choke action of the intake inlet member, the intake efficiency is lowered.
[0004]
In particular, in the case where a porous member is disposed in the vicinity of the mouth portion of the intake inlet member in order to prevent the return of intake air and the return sound from the intake air to the intake inlet of the intake passage, the choke of this porous member Since it becomes difficult for air to enter even by the action, the intake efficiency becomes lower, and these improvements are desired.
[0005]
The present invention has been made to meet the above-described demands, and an object of the present invention is to provide an intake device for a water jet propulsion boat engine that can improve intake efficiency and engine output.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention provides an intake box provided in an engine mounted in a boat, and an intake inlet member of an intake passage of the engine faces in the intake box. The inner diameter is gradually increased from the base having the same inner diameter as the intake passage toward the mouth, and a flat metal ribbon and a crimp are alternately provided near the mouth. A water jet propulsion boat characterized in that a porous member having a plurality of holes formed in an overlapping manner is arranged so as to cover the entire opening of the mouth portion, and the engine sucks air through the plurality of holes of the porous member. An intake device for an engine is provided.
[0007]
According to the present invention, since the inner diameter of the intake inlet member in the intake box is gradually increased from the base having the same inner diameter as the intake passage toward the mouth portion, the choke action by the intake inlet member is eliminated, and the air Since it becomes easy to enter, the intake efficiency is increased and the engine output is improved. Further, since only an intake inlet member having an gradually increased inner diameter is provided, the structure is simple and the present invention can be applied to an existing engine. Further, since the porous member is arranged in the vicinity of the mouth portion of the intake inlet member, the blow-back of intake air and the return sound from the intake air can be effectively stopped by the numerous holes of the porous member. Furthermore, since the porous member is arranged in the vicinity of each of the plurality of intake inlets in the intake box, the volume (volume) between the porous member and the combustion chamber of the engine is suppressed while suppressing variations in intake resistance of each intake inlet. Can be made small and can be arranged compactly in the intake box.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, the porous member can be reliably attached to the intake inlet member as long as the porous member is attached to the tip of the mouth portion of the intake inlet member.
[0009]
If the structure is such that the tip of the attachment member of the porous member attached to the tip of the mouth portion of the intake inlet member is extended so that the inner diameter is greatly enlarged toward the outside, The extension at the tip of the member makes it easier for air to enter and increases the intake efficiency.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0011]
As shown in FIGS. 1 and 2, the water jet propulsion boat 1 includes a hull member 2 and a deck member 3 joined at the peripheral edge thereof to form a hull 4. An engine room 5 is formed at an approximately central position of the engine 6. An engine 6 is mounted on the engine room 5. A fuel tank 7 is installed in front of the engine 6, and a jet propulsion machine 8 is installed behind the engine 6.
[0012]
While foot steps 3a are formed on both sides of the deck member 3, a cover member 10 is provided at the front upper portion of the deck member 3, and a hatch cover 11 is attached to the front of the cover member 10, A steering handle 12 having a throttle lever 12a is provided at the rear. In addition, 9 is a ventilation duct which connects the engine room 6 to air | atmosphere.
[0013]
A seat base 13 is provided at the rear upper part of the deck member 3, and a straddle-type seat 14 in the front-rear direction is detachably attached to the upper part of the seat base 13. When the seat-type seat 14 is removed, an inspection opening 13a (see FIG. 5) is formed to inspect the engine 6 in the engine room 5, and an article is stored behind the inspection opening 13a. A box 15 is provided.
[0014]
An impeller shaft 18 is connected to a crankshaft 16 of the engine 6 through a coupling 17 from a speed change means having a fixed reduction ratio. The impeller shaft 18 is accommodated in an impeller housing 8a of the jet propulsion unit 8. An impeller (not shown) is attached, an injection nozzle 19a is provided at the rear end of the impeller housing 8a, and a deflector 19b is attached to the injection nozzle 19a.
[0015]
The hull 4 is propelled by jetting the jet generated by the impeller of the jet propulsion device 8 driven by the engine 6 backward from the jet nozzle 19a, and the occupant straddling the straddle-type seat 14 moves the steering handle. 12 is operated to swing the deflector 19b of the spray nozzle 19a left and right.
[0016]
The engine 6 is, for example, a water-cooled in-line four-cylinder four-cycle engine as shown in FIGS. 3 to 5, and the hull of the engine room 5 is arranged so that the crankshaft 16 extends in the longitudinal direction of the hull. The member 2 is mounted via an engine mount 20. The engine 6 is mounted in a state in which the cylinder block 25 is inclined toward one side of the vertical plane including the crankshaft 16 (starboard side in the rear view of FIG. 5) so as to reduce the engine height. I have to.
[0017]
A cylinder head 26 is attached to the upper part of the cylinder block 25 of the engine 6, and a crankcase 27 is attached to the lower part of the cylinder block 25.
[0018]
The cylinder block 25 of the engine 6 is provided with a first cylinder, a second cylinder, a third cylinder, and a fourth cylinder in order from the front to the rear. In FIG. 5, reference numeral 21 denotes one of the cylinders, and each cylinder 21 is fitted with a piston 24 connected to the crankshaft 16 via a connecting rod 23.
[0019]
In the cylinder head 26, an intake passage 26d having an intake port 26a, an exhaust passage 26e having an exhaust port 26b, and a combustion chamber 26c having an ignition plug (not shown) are formed for each cylinder 21. The intake port 26a and the exhaust port 26b are opened and closed by an intake valve 40 and an exhaust valve 41, respectively. These valves 40, 41 are configured to be driven by camshafts 42, 43, respectively, and these camshafts 42, 43 are covered with a cylinder head cover 44.
[0020]
Exhaust manifolds 29 and 30 connected to the exhaust port 26b via exhaust passages 26e are respectively attached to the starboard side surface of the cylinder head 26. Both exhaust manifolds 29 and 30 extend obliquely downward to the starboard side. Be present.
[0021]
The exhaust manifolds 29 and 30 are connected to a first exhaust pipe 31A on the rear side that is divided into two parts in the front and rear, and the first exhaust pipe 31A on the rear side extends obliquely upward to the front, The first exhaust pipe 31B on the front side is largely curved while extending obliquely upward to the front, and extends to the middle portion in the width direction across the front of the engine 6 in the port direction.
[0022]
A front end portion of a second exhaust pipe 32 is connected to the first exhaust pipe 31B on the front side, and the second exhaust pipe 32 extends from the substantially middle portion in the width direction in front of the engine 6 in the port direction. The port side of the engine 6 is extended rearward while being largely curved across, and a rear end portion is connected to a water lock 45 disposed behind the engine 6.
[0023]
The engine 6 includes a dry sump type oil lubrication device. An oil tank 39 for storing lubricating oil is installed on the rear side of the engine 6 and an oil filter is attached to the side surface of the crankcase 27 on the port side. An oil filter 46 for filtering the lubricating oil is detachably attached to the surface 27a.
[0024]
An intake box 36 is disposed above the cylinder head cover 44, and a secondary air introduction device (AIS) 37 is disposed in a space below the intake box 36. In addition to being led to the air introduction device 37 and led from the secondary air introduction device 37 to exhaust passages in exhaust manifolds 29 and 30 described later via hoses, unburned gas is combusted.
[0025]
The intake box 36 is divided into an upper cover 52 and a lower cover 51 made of synthetic resin, and the lower cover 51 is detachably fixed to a stay 55 attached to the cylinder head cover 44 with a bolt 56. In addition, the upper cover 52 is detachably attached to the lower cover 51 with a plurality of clamping members 53.
[0026]
As shown in detail in FIGS. 6 and 7, the intake box 36 has a filter assembly 54 disposed inside the hull starboard side of the lower cover 51, and a lower cover inside the filter assembly 54. An outside air introduction port 51 a for introducing outside air is attached to the bottom of 51, and an intake inlet attached to the upper end of the independent throttle body 33 for each cylinder 21 is provided on the port side of the hull in the intake box 36. The members 47 face each other, and outside air passes through the filter assembly 54 from the outside air inlet 51a, passes through the intake passages 33b of the throttle bodies 33 from the intake inlet members 47, and is located on the port side of the cylinder head 26. The air is taken into the intake port 26a through the intake passage 26d. Each throttle body 33 is connected in series by two long bolts 57.
[0027]
A throttle valve 35 that is opened and closed in conjunction with the operation of the throttle lever 12 a of the steering handle 12 is provided in the intake passage 33 b of each throttle body 33, and the throttle body 33 on the downstream side of the throttle valve 35 is provided in the throttle body 33. Is provided with a fuel injection valve 34 for injecting fuel into the intake passage 33b. The fuel in the fuel tank 7 is supplied to each fuel injection valve 34 by a fuel pump.
[0028]
The intake passage 33b on the downstream side of the throttle valve 35 of the throttle body 33 is provided with an intake negative pressure sensor 61 for detecting intake negative pressure and an intake air temperature sensor 67 for detecting intake air temperature. The valve shaft is provided with a throttle opening sensor 62 for detecting the throttle opening.
[0029]
The intake inlet member 47 of each throttle body 33 is curved in the direction of the filter assembly 54 at about 45 degrees with respect to the center line of the intake passage 33b, and the base portion 47b has the same inner diameter as the intake passage 33b. The inner diameter is gradually increased toward 47a, and the mouth portion 47a has a funnel shape spreading in a trumpet shape.
[0030]
A porous member 58 having a shape that does not reduce the opening area of the mouth portion 47a is attached to the tip of the mouth portion 47a of the intake inlet member 47. Specifically, an outward flange portion 47c is formed on the outer periphery of the end portion of the mouth portion 47a, and the lower peripheral edge of the porous member 58 is placed on the upper surface of the flange portion 47c (the tip of the mouth portion 47a). At the same time, a ring-shaped attachment member 59 is provided to hold the upper edge of the outer periphery of the porous member 58. The ring 60 is clamped on the attachment member 59 and sandwiched between the flange portions 47c, so that the porous member 58 is attached to the mouth portion 47a. It can be attached to the tip.
[0031]
An extension portion 59a is formed at the tip of the attachment member 59 so that the inner diameter is greatly increased toward the outside.
[0032]
The porous member 58 is, for example, a crimp metal type, and the crimp metal type porous member 58 is formed by alternately stacking flat thin metal ribbons and crimped ones. The cell has a substantially triangular cross section and is composed of a large number of gaps. This clearance is preferably about 1.0 to 2.0 mm in terms of the diameter of the circle of contact, and if it is less than 1.0 mm, the intake resistance increases, and if it exceeds 2.0 mm, the intake air blows back or the return sound from the intake air. Is more preferably about 1.2 to 1.5 mm. The porous member 58 may be in the form of a hemispherical net (such as mesh or punching metal) of about 20 to 30 mesh, for example.
[0033]
As shown in FIG. 8, the porous member 58 may not be attached to the tip of the mouth portion 47 a of the intake inlet member 47. In this case, similarly to the attachment member 59, an extended portion 47d is formed at the tip of the mouth portion 47a so as to extend so that the inner diameter greatly increases toward the outside.
[0034]
Incidentally, the intake inlet member 47 ′ as shown in FIG. 9 is gradually reduced in inner diameter from the base portion 47 b ′ having substantially the same inner diameter as the intake passage 33 b toward the mouth portion 47 a ′, so that the end of the mouth portion 47 a ′ An outward flange portion 47c ′ is formed on the outer periphery of the portion, and a lower peripheral edge of the porous member 58 is placed on the upper surface of the flange portion 47c, and a ring-shaped attachment member that holds down the upper peripheral edge of the porous member 58 59 'is provided, and the porous member 58 is attached to the tip of the mouth portion 47a' by caulking the ring 60 'to the attachment member 59' and sandwiching the ring 60 'on the flange portion 47c'. At the tip of the attachment member 59 ', there is not formed an extension 59a that is extended so that the inner diameter greatly increases toward the outside as in the present embodiment. The reason why the inner diameter of the intake inlet member 47 ′ is gradually reduced toward the mouth portion 47 a ′ is to form a large-diameter brim portion 47 c ′ for mounting the outer peripheral lower edge of the porous member 58. Because.
[0035]
Accordingly, in the intake inlet member 47 ′ as shown in FIG. 9, the inner diameter of the intake inlet member 47 ′ is gradually reduced toward the mouth portion 47a ′. Since air is hard to enter, the intake efficiency is low. In particular, since the porous member 58 is disposed in the vicinity of the mouth portion 47a ′ of the intake inlet member 47 ′, air does not easily enter even by the choke action of the porous member 58, so that the intake efficiency is further reduced.
[0036]
Therefore, in the intake inlet member 47 in the present embodiment, the inner diameter is gradually increased from the base portion 47b having substantially the same inner diameter as the intake passage 33b of the throttle body 33 toward the mouth portion 47a. Since there is no effect and air can enter easily, the intake efficiency is increased and the engine output is improved. Further, since only the intake inlet member 47 whose inner diameter is gradually increased is provided, the structure is simple and the present invention can be applied to an existing engine.
[0037]
Furthermore, since an extension 59a is formed at the tip of the attachment member 59 of the porous member 58 so that the inner diameter is greatly expanded toward the outside, the extension 59a makes it easier for air to enter and intake air. Efficiency will increase more. Even if the porous member 58 shown in FIG. 8 is not attached, the extension portion 47d that extends to the tip of the mouth portion 47a is formed. Therefore, the extension portion 47d makes it easier for air to enter and the intake efficiency is further improved. It will increase.
[0038]
On the other hand, since the porous member 58 is disposed in the vicinity of the mouth portion 47a of the intake inlet member 47, the blow-back of the intake air and the return sound from the intake air can be effectively stopped by the numerous holes of the porous member 58. .
[0039]
In addition, since the porous member 58 is disposed in the vicinity of each of the plurality of intake inlet members 47 in the intake box 36, combustion of the porous member 58 and the engine 6 is suppressed while suppressing variations in intake resistance of the intake inlet members 47. The volume (volume) between the chamber 26c and the chamber 26c can be reduced and the intake box 36 can be compactly arranged.
[0040]
Further, since the porous member 58 is attached to the tip of the mouth portion 47 a of the intake inlet member 47, it can be securely attached to the intake inlet member 47.
[0041]
As shown in detail in FIG. 10, a fuel rail 71 is attached to the throttle body 33 in the intake box 36, and fuel is distributed and supplied from the fuel rail 71 to the fuel injection valve 34. .
[0042]
The inlet pipe portion 71 a of the fuel rail 71 protrudes outside from a through hole 51 b on the side wall of the lower cover 51 of the intake box 36, and the fuel hose 73 is inserted and connected to the outer periphery and fixed by a clamp 74. .
[0043]
When the inlet pipe portion 71a of the fuel rail 71 passes through the grommet attached to the through hole 51a of the intake box 36 and is sealed watertight, the fuel rail 71 and the intake box 36 on the engine 6 side are sealed. Since the vibration system is different from the grommet on the side, bending stress may act on the inlet pipe portion 71a of the fuel hose 72 fixed to the grommet with a rigid.
[0044]
Therefore, the grommet is omitted, and the inlet pipe portion 71a of the fuel rail 71 is loosely fitted in the through hole 51b of the intake box 36, and extends in the direction of the fuel hose 73 to the side wall near the through hole 51b of the intake box 36. A base portion of the existing stay 75 is fixed with a bolt 76, and a fuel hose 73 slightly behind the clamp 74 is fixed to a distal end portion of the stay 75 with a U-shaped member 77. The stay 75 and the U-shaped member 77 firmly fix the fuel hose 73 so as not to come off from the inlet pipe portion 71 a of the fuel rail 71.
[0045]
Further, the distal end portion of the flexible boot 78 sandwiched and fixed between the base portion of the stay 75 and the side wall of the intake box 36 is fixed to the outer periphery of the inlet pipe portion 71a of the fuel rail 71 with a clamp 79. Thus, the through hole 51b is sealed in a watertight manner.
[0046]
With this configuration, the inlet pipe portion 71a of the fuel rail 71 is loosely fitted in the through hole 51b of the intake box 36 and the fuel hose 73 is fixed to the stay 75 of the intake box 36 with the U-shaped member 77. The vibration of the fuel rail 71 on the engine 6 side and the stay 75 on the intake box 36 side is absorbed by the deflection of the fuel rail 71 between 77 and the inlet pipe portion 71 a of the fuel rail 71. Bending stress does not act on the tube portion 71a. Further, since the through hole 51 b is sealed in a watertight manner by the boot 78, water does not enter the intake box 36.
[0047]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention has the intake inlet member in the intake box having an inner diameter gradually increased from the base portion having the same inner diameter as the intake passage toward the mouth portion. Since the choke action by the member is eliminated and the air can easily enter, the intake efficiency is increased and the engine output is improved. Further, since only an intake inlet member having an gradually increased inner diameter is provided, the structure is simple and the present invention can be applied to an existing engine. Further, since the porous member is arranged in the vicinity of the mouth portion of the intake inlet member, the blow-back of intake air and the return sound from the intake air can be effectively stopped by the numerous holes of the porous member. Furthermore, since the porous member is arranged in the vicinity of each of the plurality of intake inlets in the intake box, the volume (volume) between the porous member and the combustion chamber of the engine is suppressed while suppressing variations in intake resistance of each intake inlet. Can be made small and can be arranged compactly in the intake box.
[0048]
Further, if the porous member is attached to the tip of the mouth portion of the intake inlet member (Claim 2), it can be securely attached to the intake inlet member.
[0049]
Further, if the tip of the attachment member of the porous member is extended so that the inner diameter is greatly enlarged toward the outer side (Claim 3), the air is more easily entered and the intake efficiency is further increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a water jet propulsion boat according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of FIG.
FIG. 3 is a perspective view of the engine as viewed from the right front side.
FIG. 4 is a perspective view of the engine as viewed from the left front side.
FIG. 5 is a rear view of an essential part of the engine.
FIG. 6 is a fragmentary plan view of the main part of the intake box.
FIG. 7 is a side sectional view of the intake box.
FIG. 8 is a side cross-sectional view of a modified intake inlet member.
FIG. 9 is a side sectional view of a member for intake port of a comparative example.
10A and 10B are a fuel rail and a fuel hose of the intake box, where FIG. 10A is a plan cross-sectional view of the main part, and FIG. 10B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Water jet propulsion boat 4 Hull body 6 Engine 8 Jet propulsion machine 33 Throttle body 33b Intake passage 36 Intake box 47 Intake inlet member 47a Opening part 47b Base part 47d Extension part 58 Porous member 59 Attachment member 59a Extension part

Claims

艇内に搭載されたエンジンに吸気ボックスが設けられ、この吸気ボックス内に、エンジンの吸気通路の吸気入口用部材が臨まされ、この吸気入口用部材は、上記吸気通路とほぼ同内径の基部から口元部に向かって内径が徐々に拡径されて、この口元部の近傍に、金属製リボンの平らなものとクリンプをつけたものとを交互に重ねて形成した多数個の孔を有する多孔部材が前記口元部の開口全体を覆うように配置され、上記エンジンは上記多孔部材の多数個の孔を通して吸気することを特徴とする水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置。An intake box is provided in the engine mounted in the boat, and an intake inlet member of the intake passage of the engine faces the intake box. The intake inlet member is formed from a base portion having the same inner diameter as the intake passage. A porous member having a large number of holes formed by alternately stacking flat metal ribbons and crimped metal ribbons in the vicinity of the mouth part, with the inner diameter gradually expanding toward the mouth part. Is disposed so as to cover the entire opening of the mouth portion, and the engine sucks air through a plurality of holes of the porous member.

上記多孔部材は、上記吸気入口用部材の口元部の先端に取付けられている請求項１記載の水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置。 The intake device for an engine for a water jet propulsion boat according to claim 1, wherein the porous member is attached to a tip of a mouth portion of the intake inlet member.

上記吸気入口用部材の口元部の先端に取付ける多孔部材の取付け部材の先端は、内径が外側に向かって大きく拡径するように延長されている請求項１または２記載の水ジェット推進艇用エンジンの吸気装置。 The engine for a water jet propulsion boat according to claim 1 or 2, wherein the tip of the attachment member of the porous member attached to the tip of the mouth portion of the intake inlet member is extended so that the inner diameter is greatly enlarged toward the outside. Inhalation device.