JP4695212B2 - アンテナシステムの監視方法 - Google Patents

アンテナシステムの監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4695212B2
JP4695212B2 JP2009540197A JP2009540197A JP4695212B2 JP 4695212 B2 JP4695212 B2 JP 4695212B2 JP 2009540197 A JP2009540197 A JP 2009540197A JP 2009540197 A JP2009540197 A JP 2009540197A JP 4695212 B2 JP4695212 B2 JP 4695212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal branch
signal
branch
antenna
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009540197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010512679A (ja
Inventor
ステファン ウィルゲルト,
Original Assignee
テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) filed Critical テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
Publication of JP2010512679A publication Critical patent/JP2010512679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695212B2 publication Critical patent/JP4695212B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/10Polarisation diversity; Directional diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/10Monitoring; Testing of transmitters
    • H04B17/15Performance testing
    • H04B17/17Detection of non-compliance or faulty performance, e.g. response deviations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/309Measuring or estimating channel quality parameters
    • H04B17/318Received signal strength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0802Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection
    • H04B7/0805Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection with single receiver and antenna switching
    • H04B7/0808Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using antenna selection with single receiver and antenna switching comparing all antennas before reception

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Description

本発明は、無線通信の分野に関する。また、詳細に、アンテナダイバーシティを提供するアンテナシステムの監視方法に関する。
アンテナシステムは移動無線通信システムにおいて最も重要な部分である。アンテナシステムにおける誤りは、カバレッジエリアの減少と情報スループットにおける低下を引き起こす。従って、アンテナシステムの状態を監視することが重要である。
アンテナシステムの状態を監視する1つの方法は、電圧定在波比(VSWR)の測定を実行することであり、この方法では、送信信号と送信信号の反射された部分とが測定され、比較されて、アンテナシステムの状態が判定される。しかしながら、この方法は、送信機と受信機の双方を備える無線基地局におけるアンテナシステムの監視にだけ使用することができる。
アンテナシステムを監視する別の方法は、給電線(フィーダ)のDC抵抗を測定する方法である。しかしながら、給電線抵抗は、フィルタや増幅器等の装置が、アンテナシステムに導入されたり、または取り外されたりすることによって変化するので、この方法では、現在どの装置がアンテナシステムに接続されているかに関する情報が必要となってしまう。
上記に挙げた方法は、受信機が受けている影響を明確に示すものではなく、アンテナシステムのインピーダンスが変化したこと示すものである。上記に挙げた方法のさらなる問題点は、多くの異なる型のアンテナ構成やトランシーバ/受信機ユニットが存在するため、測定機器の手動の構成が一般に必要となる点である。
3GPPTS25.215、「物理レイヤ測定(FDD)」 技術仕様3GPPTS25.215
本発明が関する課題は、いかにしてアンテナシステムの動作性能を改善するかという点である。
この課題は、無線デバイスに接続されたアンテナシステムを評価する方法によって解決される。ここで、アンテナシステムは、少なくとも2つのアンテナブランチを備える。本方法は、無線信号を、第1のアンテナブランチにおける第1の信号ブランチとして受信するステップと、無線信号を、第2のアンテナブランチにおける第2の信号ブランチとして受信するステップとを備える。本方法は、第1の信号ブランチの第1の信号ブランチ測定値と第2の信号ブランチの第2の信号ブランチ測定値とを繰り返し生成するステップと、そして、複数の第1の信号ブランチ測定値による第1のグループと複数の第2の信号ブランチ測定値による第2のグループとを生成することにより、第1のグループと第2のグループとが、それぞれ、第1の信号ブランチと第2の信号ブランチとの異なる時刻における品質を反映するようにするステップと、第1のグループと第2のグループとを解析し第1のアンテナブランチと第2のアンテナブランチとの動作におけるいずれの差をも識別するステップとをさらに備える。
この課題は、第1のアンテナブランチおよび第2のアンテナブランチの内の少なくとも1つに接続されるよう適合された無線デバイスによってさらに解決される。第1のアンテナブランチおよび第2のアンテナブランチは、それぞれ、第1の信号ブランチおよび第2の信号ブランチを受信することができる。無線デバイスは、第1の信号ブランチの第1の信号ブランチ測定値と第2の信号ブランチの第2の信号ブランチ測定値とを繰り返し生成し、そして、複数の第1の信号ブランチ測定値による第1グループと複数の第2の信号ブランチ測定値による第2のグループとを生成することにより、第1のグループと第2のグループが、それぞれ、第1の信号ブランチと第2の信号ブランチとの異なる時刻における品質を反映するよう構成される。無線デバイスは、信号ブランチ比較器をさらに備える。信号ブランチ比較器は、第1の信号ブランチ測定値と第2の信号ブランチ測定値とを指示する信号を受信するよう構成された入力を有し、第1のグループと第2のグループを解析し第1のアンテナブランチと第2のアンテナブランチとの動作におけるいずれの差をも識別するよう適合される。
本発明の方法および無線デバイスによって、アンテナブランチの動作性能におけるいずれの差をも検出することができるという事実が達成される。この差は、アンテナブランチが障害を被っている可能性があることを指示するものである。アンテナシステムにおける障害の検出および処置ができることを保証することにより、無線デバイスの動作性能は改善され、その無線デバイスが一部分を構成している無線システムの総合動作性能は改善されるであろう。
本発明は符号分割多元接続に従って動作する無線デバイスに適用することができ、それが有利である。ここでは、少なくとも1つのスクランブル符号および/またはチャネライゼーション符号が、第1の信号ブランチと第2の信号ブランチとに適用され、それぞれ、第1の信号ブランチと第2の信号ブランチとは、スクランブル解除および/または逆拡散される。この場合には、それぞれ、スクランブル解除および/または逆拡散された第1の信号ブランチと、スクランブル解除および/または逆拡散された第2の信号ブランチとに応答して、第1の信号ブランチ測定値と第2の信号ブランチ測定値とを生成することができ、それが有利である。スクランブル解除/逆拡散された信号ブランチは、スクランブル解除/逆拡散を行う前の信号ブランチと比較して、より高い信号対干渉および雑音比(SINR)を示し、従って、スクランブル解除/逆拡散を行った以後はそれ以前と比較して、信号ブランチの品質における差を、より容易に識別することができる。
RAKE受信機を備える無線デバイスの場合には、第1の信号ブランチ測定値および第2の信号ブランチ測定値は、RAKE受信機からの出力に応答して得ることができ、それが有利である。本発明のこの視点における一実施形態では、第1の信号ブランチおよび第2の信号ブランチのサンプル(標本値)が得られ、そして、これらのサンプルは、それぞれ、第1の信号ブランチおよび第2の信号ブランチから得られたサンプルの第1のストリームおよび第2のストリームを形成する。RAKE受信機は1組のRAKEフィンガを有し、サンプルの第1のストリームおよび第2のストリームから1組のサンプルを選択するように動作する。そして、第1の信号ブランチ測定値は、ある時間区間の中で、サンプルの第1のストリームからRAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて得られる。また、第2の信号ブランチ測定値は、その時間区間の中で、サンプルの第2のストリームからRAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて得られる。
あるいは、第1の信号ブランチ測定値および第2の信号ブランチ測定値は、それぞれ、第1の信号ブランチおよび第2の信号ブランチにおいて得られる信号対雑音・干渉比の値として得ることができる。無線デバイスがRAKE受信機を備える場合には、アンテナブランチの信号対雑音・干渉比値は、RAKE受信機によって処理された信号から得ることができ、それが有利である。
信号ブランチの信号ブランチ測定値は、ランダムアクセスチャネルまたはトラフィックチャネル等の、任意の論理チャネルの上で受信される信号から得ることができる。ランダムアクセスチャネルは、しばしば、全てのアンテナブランチに対して、同一の回路基板上で処理される。そして、信号ブランチ測定値がランダムアクセスチャネル信号の上で実行される場合には、任意の誤ったアンテナブランチを識別する処理は容易に集中化することができるであろう。従って、信号ブランチ比較器の構成を簡単にすることができる。
信号ブランチ測定値の比較は、測定毎を基本として実行することができる。または、1つの信号ブランチの上で得られた複数の信号ブランチ値の平均値として算出された信号ブランチ測定値の平均値を基本として実行することができる。測定毎の比較を実行することにより、それぞれ異なる無線条件を経験している複数の無線送信機から生成された信号間の信号対雑音・干渉比値における差が補償される。
この課題は、コンピュータプログラムコード符号を備えるコンピュータプログラム製品によって解決される。コンピュータプログラムコードをコンピュータの演算手段の上で動作させることにより、本発明の方法を実行することができる。
添付の図面とともに下記の記述を参照することにより、本発明およびその利点がより十分に理解されるであろう。
アンテナダイバーシティを使用している無線基地局を示す図である。 本発明の実施形態を示すフローチャートである。 RAKE受信機を備える無線基地局を示す図である。 本発明の実施形態を示すフローチャートである。 データを解析する方法を示す分布グラフである。 本発明の実施形態を導入した無線基地局を示す図である。
図1は、アンテナシステム105および信号処理部110を備える無線基地局100を示す図である。信号処理部110では、アンテナシステム105によって受信された信号の無線およびベースバンド処理が実行される。処理は、例えば、ディジタル形式の信号を得るための復調、復号、逆インターリーブ、分離、およびRAKE受信を含みうる。拡散スペクトラム多元接続/符号分割多元接続(CDMA)に従って動作する移動無線システムでは、無線基地局100の信号処理部110において実行される処理のステップは、ディジタル信号に適切なスクランブル符号を適用することにより信号のスクランブル解除を行い、異なる複数の送信機(典型的には異なる移動局)によって送信された信号を回復するステップを含む。スペクトラム拡散多元接続標準/符号分割多元接続標準に従って動作する無線基地局の信号処理部110は、典型的に、回復された送信信号にチャネライゼーション(チャネル分離)符号をさらに適用し、信号の逆拡散を行う。
アンテナシステム105は、給電線115を介して信号処理部110に接続される。無線基地局100は、転送部(図示せず)を介して、典型的に、移動無線通信システムの基地局制御装置(BSC)または無線ネットワーク制御装置(RNC)に接続されるであろう。ここで、無線基地局100は、移動無線通信システムの中でローミングを行う移動局との通信を行うための無線リンクを提供しうる。
アンテナシステム105は、信号受信のためのアンテナ、および/または、信号送信のためのアンテナを備える。さらに、多くの移動無線通信システムでは、アンテナダイバーシティが使用される。アンテナダイバーシティを実現するためのアンテナは、2つ以上のアンテナ素子を備え、同時に2つ以上の異なるアンテナ素子により、信号の受信および/または送信を行う。このような異なるアンテナ素子は、例えば、空間の異なる位置に設置された物理的に異なるアンテナ(空間ダイバーシティと呼ばれる)、または、偏波の異なる複数の信号成分を受信するための複数の異なるアンテナ素子(偏波ダイバーシティと呼ばれる)を備えてもよい。フェージング条件は、空間における位置が異なれば同じではなく(空間ダイバーシティ)、または、偏波の異なる複数の信号に対しても同じではない(偏波ダイバーシティ)ので、アンテナダイバーシティを導入することにより、フェージングの負の影響が低減される。フェージング条件が基本的に無相関である2つ以上のアンテナ素子で信号を受信することにより、十分な信号強度を有する信号を受信できる確率が大幅に増大する。アンテナにおいてアンテナダイバーシティを実現するための複数の異なるアンテナ素子は、しばしば、異なるアンテナブランチと呼ばれる。図1において、アンテナシステム105は、2つのアンテナブランチ120Aおよび120Bを備える。これらは、それぞれ、給電線115Aおよび給電線115Bを介して信号処理部110に接続される。アンテナブランチ120は、図1に示すような空間ダイバーシティにより、または偏波ダイバーシティにより、またはこれら2つの組み合わせ、または任意の他のタイプのアンテナダイバーシティによって実現することができるであろう。
従って、受信信号に対してアンテナダイバーシティを使用するアンテナシステム105は、異なるアンテナブランチ120で異なる形の受信信号を受信する。本発明に従えば、異なる形の受信信号は、比較されて、いずれか一方のアンテナブランチに生じた任意の誤りを検出することができる。以下では、異なるアンテナブランチ120で受信した異なる形の信号を、異なる信号ブランチと呼ぶことにする。
いくつかの時刻において受信した異なる信号ブランチからの比較結果を得ることにより、異なるアンテナブランチ120が同じように動作しているかどうかに関するインジケーション(指標)を得ることができる。もし一方のアンテナブランチ120が、他方と比較して、一般に、より弱い信号ブランチを生じているとすれば、これは、このアンテナブランチ120の動作に誤りが生じている可能性があることを示す良い指標である。結果に関する高い統計的確度を得るためには、多くの受信信号の信号ブランチを解析することが有利である。
本発明に従えば、信号ブランチで受信された信号の品質を指示する信号ブランチ測定値は、比較されるべき異なるアンテナブランチ120に対していくつかの時刻において得ることができる。3つ以上の異なるブランチに対する信号ブランチ測定値を比較する場合には、2つずつを基本として比較を実行するのが好ましいであろう。
本発明によるアンテナシステムの評価処理の実施形態を図2に示す。図2のアンテナシステムの評価処理は、定期的な間隔で、または要求に応じて(オンデマンドで)、連続的に行うことができるであろう。
信号は異なるアンテナブランチ120で受信される。ステップ205において、アンテナブランチ120によって受信された信号ブランチの信号品質を示す信号ブランチ測定値の値が、比較されるべきアンテナブランチ120に対して収集される。ステップ207において、信号ブランチ測定値の十分な値が収集されたかどうかの検査が行われる。この検査は、例えば、信号ブランチ測定値の測定が最初に行われたときにタイマをセットし、所定の時間に達したかどうかについてタイマを調べることで実現してもよい。または、信号ブランチ測定値の測定が行われるごとにカウント値を1つずつ増すカウンタを作動させて、所定の数に達したかどうかを調べることでも実現してもよいであろう。この場合の所定の時間区間は、典型的に分の位(例えば2分)であってよいであろう。また、典型的な所定のサンプルの数は、例えば、1000の位であってよいであろう。まだ十分なサンプルが収集されていなければ、再びステップ205に戻り、比較すべきアンテナブランチ120のそれぞれから、別の信号ブランチ測定値が収集される。ステップ215において、異なる信号ブランチに対して信号ブランチ測定値が比較される。この比較は、例えば、アンテナブランチ120についての信号ブランチ測定値間の平均値、比または差を算出し、異なるブランチの品質が大幅に異なるかどうかを判定することにより行われる。複数の異なる信号ブランチ測定値は、信号ブランチ測定値を比較する種々の異なる方法とともに、下記でさらに議論を行う。
図2に示される本発明の実施形態においては、ステップ205およびステップ207における信号ブランチ測定値を収集するステップは、ステップ215における信号ブランチ測定の結果の評価および比較のいずれもが行われる前に完了する。無論のことながら、収集した信号ブランチ測定値グループの比較は、新しい信号ブランチ測定値グループを収集している間に開始することもできるであろう。
3つ以上のアンテナブランチ120が存在する場合には、信号ブランチ測定値グループのいくつかの比較は、2つずつを基本として行うのが有利であろう。
ステップ215において、いずれかのアンテナブランチ120の信号品質が他のブランチと比較して大幅に異なることが検知された場合には、ステップ220に移行し、ここで、例えば、警告を出力する、または、さらなる探索処理を開始する等の、適切な処理が実行される。次に、ステップ230に移行し、アンテナシステム評価処理を開始する命令の待ち受け状態になる。ステップ220における比較が、いずれのアンテナブランチ120のいずれの誤り動作をも示していない場合には、最初にステップ225に移行することなくステップ230に移行する。
図2のステップ205では、第1のアンテナブランチおよび第2のアンテナブランチの信号ブランチ測定値を測定する代わりに、信号ブランチ305の内の1つの信号ブランチ測定値とともに、2のアンテナブランチ120から合成された信号の信号ブランチ測定値を測定/推定してもよい。従って、所望の信号ブランチ測定値である第2の信号ブランチ305の信号ブランチ測定値は、合成された信号の信号ブランチ測定値値と第1の信号ブランチの信号ブランチ測定値値との差として、容易に導出することができる。
受信信号のブランチ情報は、通常、信号処理部110の無線部とベースバンド部の中で取得できる。無線部では受信信号の復調が行われ、ベースバンド部では復調された信号のさらなる処理が行われる。従って、比較は、信号処理部110の無線部の中で行われるとともに、信号処理部110のベースバンド部の中でも行われる。広帯域符号分割多元接続(WCDMA)標準に従って動作する移動無線通信システムでは、信号処理部110のベースバンド部は、一般に、「Uuインタフェース(ユーザ装置−ネットワーク層パート1)に対するノードBのアップリンクユーザデータ処理」に実装される。
信号処理部110の無線部において比較が行われる場合には、比較に使用されるべき有用な信号ブランチ測定値は、例えば、無線部で測定された受信信号強度(例えば、GSM標準に基づいたシステムでは「RXLEV」として測定されたもの、および、WCDMA標準に基づいたシステムでは「RSCP」として測定されたもの)であってよいであろう。受信信号強度は、信号対雑音・干渉比が比較的高く、従って、干渉または雑音が受信信号強度に及ぼす影響が低い状況下では、異なる信号ブランチの間で比較を行う場合の信号ブランチ測定値として、特に有用である。これは、GSM標準に基づいた移動無線通信システムにおいて典型的に当てはまる。
WCDMA標準に基づいた移動無線通信システム等の、スペクトラム拡散多元接続/符号分割多元接続(CDMA)に基づくシステムでは、信号対雑音・干渉レベルは、典型的に、比較的低く、異なるアンテナブランチ120の信号対雑音レベルにおけるいずれの差も、識別することが困難な場合がしばしばある。しかしながら、本発明によって、受信信号が適切なスクランブル符号を適用することによりスクランブル解除された後には、および/または、適切なチャネライゼーション符号を使用して逆拡散された後には、信号対雑音・干渉比は増大するという事実を認識することができる。受信信号のスクランブル解除および/または逆拡散を実行した後に得られる信号ブランチ測定値に基づいてアンテナブランチ120の間の比較を実行することにより、本方法の信頼性は改善されるであろう。
アンテナブランチ120が、いくつかの無線リンクに関わる情報を搬送する信号ブランチ305を受信するときには、これらのリンクの全てに対して測定を実行してもよい。信号ブランチ測定値は、例えば非特許文献1に規定されているように、アクティブな無線リンクのトラフィックチャネルで収集することができ、それが有利であろう。測定は、例えば、専用物理制御チャネル(DPCCH)のパイロットビットについて実行することができ、それが有利であろう。パイロットビットは、数個のビットの正確に規定されたパタンを含み、それにより、測定手順が簡単になる。あるいは、信号ブランチ測定値は、ランダムアクセスチャネル(RACH)の上で収集することもできる。特に、信号ブランチ測定値は、ランダムアクセスチャネルのプリアンブル部について収集することができ、それが有利であろう。
RAKE受信機を含む基地局
本発明の1つの視点では、無線基地局100の信号処理部110はRAKE受信機を備え、信号ブランチ測定値はRAKE受信機の出力信号から得ることができる。
無線基地局100のRAKE受信機は、典型的に、ベースバンドで動作し、受信信号がマルチパス伝搬路を通して伝送され、従って、これらのパスの経路長(パスの長さ)の差によって各受信信号は異なる損失を受けているという事実を補償するものである。RAKE受信機では、同じデータを表すが異なる経路長を伝送された(従って、異なる時刻にアンテナシステム105によって受信された)信号成分の同期が取られる。
L個のRAKEフィンガを持つRAKE受信機は、ある時間区間Trakeの中で受信信号をサンプル(標本化)して得られた多くのサンプル(標本値)の中の最も強いL個のサンプルを、周期的に選択するよう動作し、そして、これらのサンプルを別々に処理し、その後にこれらを合成して1つの出力信号にする(多くの場合は、最初にこれらに重み係数を乗算してから合成を行う)。
RAKE受信機の概念を図3に示す。図では、信号300は3つの異なる信号パスを伝送してきた3つの異なる信号成分を含むように示されている。信号は、2つのアンテナブランチ120Aと120Bとを備える無線基地局100によって受信され、従って、信号300の信号ブランチ305Aはアンテナブランチ120Aによって受信され、信号ブランチ305Bはアンテナブランチ120Bによって受信される。図示の目的で、図3のアンテナブランチ120は空間ダイバーシティアンテナブランチとして図示されている。しかし、任意の他のアンテナダイバーシティも使用できる。
図3の無線基地局100は、それぞれ、アンテナブランチ120Aおよびアンテナブランチ120Bに接続された2つの標本器(サンプラ)310Aと310Bとをさらに備える。(これらの2つの標本器310Aと310Bとは、同一の物理プロセッサの中に、または異なる物理プロセッサの中に実装することができる。さらに、標本器310は1つ以上の物理プロセッサの中に実装することもできる。)
信号ブランチ305Aおよび信号ブランチ305Bは、アンテナブランチ120Aおよびアンテナブランチ120Bから標本器310Aおよび標本器310Bに供給される。ここで、特に、標本器310は信号ブランチ305を定期的な間隔でサンプルするよう動作する。サンプリングは多くのサンプル315として図3に図示され、図3における標本器310Aによってサンプルされた典型的な信号サンプル315はサンプルA1〜A13で図示され、標本器310Bによってサンプルされた信号サンプル315はサンプルB1〜B13で図示されている。信号サンプル315の高さは、受信した信号ブランチ305の信号強度に対応している。
L個の異なるRAKEフィンガ325を含むRAKE受信機320は、図3の標本器310Aおよび標本器310Bに接続され、図3の例ではL=3である。RAKE受信機320は、時間区間Trakeの間の最も強いL個のサンプルを選択するよう動作し、L個のRAKEフィンガ325でこれらのL個のサンプルを処理する。図3に与えられた例では、この時間区間Trake(図では12個のサンプルに対応している)の間にサンプルされた最も強いL(=3)個のサンプルは、全て、アンテナブランチ120Aによって受信された信号ブランチ305Aから導出されている。そして、これらの最も強い3個のサンプル(すなわち、サンプルA1、A6およびA10)は、この例で示す3つのRAKEフィンガ325において処理される。
第1のアンテナブランチ120が無線基地局100の他の信号ブランチと比較して、より弱い信号ブランチ305を受信する理由は、第1のアンテナブランチ120によって受信された信号ブランチ305が、他の信号ブランチと比較してより多くのフェージングを経験しているからであろう。しかしながら、別の理由として、第1のアンテナブランチ120に関して何かの不具合がある可能性もある。
信号ブランチ測定値として使用されるRAKEフィンガによって選択されたサンプルの数
本発明の一実施形態では、信号ブランチ305からRAKE受信機によって選択されたサンプルの数、または、このサンプル数から導出された値は、信号ブランチ305の信号ブランチ測定値として使用される。換言すれば、ある時間間隔の間にある特定のアンテナブランチ120からRAKEフィンガ320によって選択されたサンプルの数は、ある時間間隔の間に他のアンテナブランチ120から選択されたサンプルの数と比較される。もし、どのアンテナブランチ120からサンプルが生成されているかに拘わらず、RAKE受信機が最も強いL個のサンプルを選択するよう構成されている場合には、アンテナシステム105が備える複数の異なるアンテナブランチ120の間の比較は、ある時間区間Trake内で複数の信号ブランチのそれぞれからサンプルを選択する複数のRAKEフィンガ325の数に基づいて行うことができる。この比較を実行することにより、アンテナブランチ120が等しく良好に動作しているか、または、1つ以上のアンテナブランチ120に誤り動作があるかどうかのインジケーションが得られる。もし、RAKE受信機320が唯一のフィンガ325を有する場合には、1つの信号ブランチ305からRAKEフィンガ325によって選択されるサンプルの割合(パーセンテージ)が信号ブランチ測定値として使用することができるであろう。
信号ブランチ測定値としてのSIR
CDMA標準に従って動作する移動通信システムでは、信号ブランチ測定値は、信号のスクランブル解除および/または信号の逆拡散が実行された後の信号に対する信号対雑音・干渉比(SIR)の測定値として算出することができ、それが有利である。上記で議論したように、スクランブル解除および逆拡散の後では、信号のSIRは高くなる。また、異なるアンテナブランチ120の間のSIRにおけるいずれの差をも識別する確率は、スクランブル解除および/または逆拡散の前に信号のSIR算出を実行する場合と比較して、高くなる。従って、もし、SIR比較が信号処理部110の無線部で行われたとした場合に比較して、より低い測定値でよいことになる。このことは、特に、トラフィックが低い場合にも、すなわち、無線基地局100に送信しているアクティブな移動局の数が少ない場合にも、統計的に正確な結果が得られることを意味する。
無線基地局100の多くの実施形態では、あるメカニズムによって、無線リンクのSIR値に対する目標値を定めている。このような実施形態では、複数の異なる無線リンクに対する目標SIR値は、同一である必要はない。また、無線リンクに対する目標SIR値は時間と共に変化してもよい。従って、目標SIR値は、異なる測定の機会または異なる無線リンクでは同一でない可能性があるので、信号ブランチ測定値としてSIR測定値を単に使用することでは、正しい結果が得られない可能性がある。これを計上するために、例えば、比較には同一のSIR目標値を設定されたSIR測定値だけが含まれるということを保証することがよいであろう。あるいは、SIR測定値とそれに対応するSIR目標値との間の関係(SIRerrorと呼ぶ)が信号ブランチ測定値として使用することができるであろう。SIRerrorは次式で表すことができるであろう。
SIRerror=SIRmeasured−SIRtarget (1)
ここで、SIRtargetおよびSIRmeasuredは同じ時間区間にわたって測定した/平均したSIRである。あるいは、SIRerrorをSIRmeasuredとSIRtargetとの比として表すこともできるであろう。以下では、信号ブランチ測定値としてSIRを使用する場合の検討を行う。この場合は、信号ブランチ測定値としては、SIR測定値とともにSIRerrorの使用を含むと解釈されるべきである。
SIRは、RAKE受信機320を備える無線基地局100における信号ブランチ測定値として使用することができ、それが有利であろう。また、信号ブランチ305の信号ブランチ測定値は、RAKE受信機におけるブランチのベースバンドでの信号対干渉および雑音比として算出することができる。WCDMA標準に従って動作する無線基地局100では、RAKE受信機320によって受信される信号は、通常、RAKE受信機320に至る前に、適切なチャネライゼーション符号を適用することにより、スクランブル解除および逆拡散が行われている。SIRrakeは次式で表すことができる。
Figure 0004695212
ここに、Sとnは、時間区間Tの間にk番目のRAKEフィンガ325によって処理された信号ブランチの部分の、それぞれ、信号強度と雑音・干渉レベル推定値とである。またmは、時間区間Tの間に信号ブランチ305からサンプル315を選択したRAKEフィンガ325の数である(m≧1)。あるいは、SIR測定値はRAKE受信機320の出力で得られ、異なるRAKEフィンガ325の出力が1つの信号に合成されてもよい。
WCDMA標準に従って動作する無線基地局100では、SIRの測定値は専用物理制御チャネル(DPCCH)について取得でき、それが有利である。SIRの測定値は、受信信号符号電力(RSCP)と干渉信号符号電力(ISCP)との間の比を算出し、その比に拡散率(SF)を乗算することにより得られる。RSCPは1つの符号における受信電力のバイアスを与えない測定値であり、ISCPは受信信号への干渉である(例えば非特許文献2を参照のこと)。
アンテナブランチ120に対して、SIR値が時には得られない場合があり、これには理由が存在するであろう。従って、異なるアンテナブランチ120に対するSIR値の比較処理を実行できるようにするために、図2のステップ215における比較処理における第1の信号ブランチ305のSIR測定値に対して、この第1の信号ブランチ305に対応するSIR測定値であって、第1の信号ブランチ305と比較することができる信号ブランチ305BのSIR測定値が存在するということを保証すればよい。さらに、送信している移動局が無線基地局100と同期していない場合に収集されたいずれのSIR測定値も、ステップ215における比較から除外することができ、それが有利である。
上記で指摘したように、信号ブランチ測定値は、トラフィックチャネル、または、ランダムアクセスチャネル(RACH)について収集することができる。無線基地局100の信号処理部110は、典型的に、定期的な時間間隔(例えば半チップ毎)で、RACHのプリアンブルにおける信号ブランチ305の電力、および/または、複数の異なる信号ブランチ305の合成した電力を測定する。プリアンブルにおける干渉および雑音の推定値もまた得ることができる。従って、適切な信号ブランチ測定値は、式(2)で与えられる信号ブランチ305のSIRrakeであってもよいであろう。ランダムアクセスチャネルの上で信号ブランチ測定値の測定を実行する利点は、ランダムアクセスチャネルは、全てのアンテナブランチ120に対して、しばしば同一の回路ボードの上で処理され、任意の誤ったアンテナブランチ120を識別する処理は容易に集中化できるであろうという点である。誤り識別処理を改善するために、信号ブランチ測定値の測定を、結果として(典型的には、レーヤ1における)確認応答(アクノレッジ)に結びつくランダムアクセスプリアンブルだけに基づいて行うことを選択してもよく、それが望ましいであろう。これは、アクノレッジの送信は、信号品質がある閾値を超えていることを示するものだからである。
複数の異なるアンテナブランチ間の比較
本発明に従えば、少なくとも2つのアンテナブランチ120に対して、複数の信号ブランチ測定値が収集され、これらの複数の異なるアンテナブランチ120の信号ブランチ測定値は比較されて、いずれかのアンテナブランチ120における任意の誤り動作が検出される。複数の異なるアンテナブランチにおける信号ブランチ測定値間の比較は種々の異なる方法で行うことができる。
トラフィックチャネルまたはランダムアクセスチャネルのいずれかで測定されるSIRの測定値が信号ブランチ測定値として使用される場合には、複数の異なるアンテナブランチ120の適切な機能に関する簡単な試験は、全てのアンテナブランチ120に対してSIR値が得られたかどうかの検査を行うことである。すなわち、もし、ブランチ120が長い時間区間の間にSIR値を全く生成しないとすれば、これはこのアンテナブランチ120の機能不全が生じている可能性を示す。
図2のステップ215において実行される信号ブランチ測定値の間の比較は、例えば、複数の異なる信号ブランチの信号ブランチ測定値の平均値同士を比較することにより実行することができるであろう(ここに、平均値は、例えば、所定の時間区間にわたって信号ブランチ測定値を測定することにより、または、所定の数の信号ブランチ測定値値を信号ブランチ測定値の平均値の算出に含めることにより得ることができる)。2つの異なるアンテナブランチ120のどちらもが等しく良好に動作している場合には、ある時間区間にわたって、その2つの異なるアンテナブランチ120からの信号ブランチ測定値の平均値間の比は1に近づかなければならない。一方、差は0に近づかなければならない。もし、ステップ215において実行される比較処理が、2つのアンテナブランチ120の信号ブランチ測定値の平均値間の差を算出することに関連するならば、図2のステップ220において実行される誤り動作の検査には、所定の閾値を使用することができる。この差の大きさが閾値を超える場合には、ステップ225に移行し、1つの処理を実行しなければならないであろう。使用する信号ブランチ測定値によっては、異なる閾値を適用することができるであろう。ステップ215における比較処理が2つの異なるアンテナブランチにおける信号ブランチ測定値の間の比を算出することに関連するならば、ステップ220の検査は、比Rが区間[Rmin,Rmax]の範囲内に位置するかどうかの検査を含むことができるであろう。ここに、Rmin<1<Rmaxであり、また、RminおよびRmaxの値は、どの信号ブランチ測定値が使用されるかに従って選択される。
図4は、本発明の方法の実施形態を示すフローチャートである。ここに、ステップ215の比較は、2つの異なるアンテナブランチ120における信号ブランチ測定値の平均値間の比較として実行される。すなわち、ある時間区間Tの間に無線基地局100のRAKE受信機320によって信号ブランチ305から選択されたサンプル315の数が、信号ブランチ305の信号ブランチ測定値として使用される。
図4の例では、無線信号300は、無線基地局100の異なるアンテナブランチ120によって、異なる信号ブランチ305として受信される。ステップ405において、RAKEフィンガ325によって信号ブランチ305から選択されたサンプル315の数は、ある時間区間Tの間、それらの異なる信号ブランチ120に対して計数される。この時間区間Tは、例えば、時間区間Trakeであってよいであろう。ステップ407において、選択された数のサンプルを計数した時間区間の数が十分であるかどうかの検査を行う。もし十分でなければ、再びステップ405に移行する。また、もし十分であれば、ステップ410に移行する。ステップ410において、信号ブランチ305から選択されたサンプルの数の平均値が、それぞれ異なる信号ブランチ305に対して算出される。ステップ415において、それぞれ異なる信号ブランチ305におけるサンプルの数の平均値は互いに比較される。ステップ420において、比較結果がいずれかのアンテナブランチ120のいずれかの誤り動作を示しているかどうかの検査が行われる。
ステップ415において実行された、2つの異なるアンテナブランチ120から選択されたサンプル数間の比較は、例えば、それら2つのアンテナブランチ120から選択されたサンプル数の比として行うか、または差として行うことができるであろう。比較が比として実行される場合には、選択されたサンプル数の平均値を算出するステップは省くことができ、それが有利であろう。また、その代わりに、ステップ405における時間区間Tは、適切な長さ、典型的には分の単位(例えば、2分)に設定することができる。比Rが存在するべき区間の終値RminおよびRmaxの典型的な値は、[0.5:2]とすることができるであろう。
信号ブランチ測定値(SBM)の平均値SBMはハットを示す。)は、1つのアンテナブランチ120によって受信した、いくつかのまたは全ての無線リンクからの信号ブランチ測定値値を加算することにより、または、ある時間区間の間に得られた信号ブランチ測定値値を加算することにより算出することができ、それが有利である。
Figure 0004695212
ここで、Mは、その時間区間の間に信号ブランチ305で収集された信号ブランチ測定値の総数である。上記で指摘したように、測定値の総数Mには、異なる無線リンクからの測定値が含まれてもよい。もし測定値の総数が、比較において考慮されるべきアンテナブランチ120それぞれに対して同数であれば、式(3)における信号ブランチ測定値の平均値の代わりに、信号ブランチ測定値の総和を算出することが可能であろう。すなわち、式(3)からMによる除算を省くことができるであろう。
信号対雑音・干渉測定値を信号ブランチ測定値として使用する場合には、図2のステップ215で行われる比較は、第1のアンテナブランチ120AのSIRの平均値SIRの対数と、第2のアンテナブランチ120BのSIRの対数との間における差を算出して実行することができ、それが有利であろう。2つのブランチ120Aおよび120Bの間の比較結果を得るための典型的な表現は式(4)で与えられる。
Figure 0004695212
式(4)のSIRA−B―の大きさは、2つのアンテナブランチ120Aおよび120Bによって受信された信号ブランチ305が、どの程度に同じであるかを示す測定値である。もしSIRA−B―の大きさがある閾値より低ければ、両方のアンテナブランチ120Aおよび120Bは、正常に動作していると考えられるであろう。もしそうでなければ、SIRA−B―の符号によって、信号ブランチ120Aまたは120Bのどちらかに誤りがあると考えられるであろう。
図2の比較ステップ215の代替的実施形態では、異なる信号ブランチの間の比較は、信号ブランチの平均値測定を基本としてではなく、測定毎を基本として実行することができるであろう。以下では、このような測定毎の比較の結果を測定毎の比較結果と呼ぶことにする。測定毎比較結果は、2つの異なるアンテナブランチ120の上で、同時に得られた、2つの信号ブランチ測定値間の比または差を算出することにより取得できる(無論のことながら、ブランチ測定値は、必ずしもブランチ測定値の瞬時値を反映するものではなく、ある時間区間におけるブランチ測定値の平均値であってもよい)。このような1組の測定毎の比較結果を解析することにより、アンテナブランチ120の内のいずれかの動作が誤っているかどうかの指示を得ることができる。解析は、例えば、次式で示される測定毎の比較結果の平均値の算出を含むことができるであろう。
Figure 0004695212
ここで、Mは、測定毎比較結果の総数である。もしSBMdiff―の大きさが閾値を超えれば、このことは、アンテナブランチ120Aまたはアンテナブランチ120Bの内の1つが機能不全である可能性を指示するものである。SBMdiff―の符号は、アンテナブランチ120のどちらが問題を被っているかを指示する。SIRを信号ブランチ測定値(SBM)として使用する場合には、式(3)に従った信号ブランチ測定値の平均値の間の差を算出する代わりにSBMdiff―を算出する利点は、平均化の際に含まれる、信号ブランチ測定値の目標値のいずれの差も相殺されるであろうという点である。測定毎比較結果の平均値は、代替的に次式で表すことができる。
Figure 0004695212
この表現は、適切な分解能を得ることができるので、SIRを信号ブランチ測定値として使用する場合には、特に有用であるだろう。しかしながら、式(6)からは、2つのアンテナブランチ120の内のどちらが問題を被っているかの指示は何も得られない。この情報を得るためには、測定毎の比較結果のこの組に対するさらなる解析が必要であろう。
測定毎の比較結果の分布は、しばしば、アンテナブランチ120の内のいずれかが誤り動作をしている可能性に関するさらなる情報を提供する。このような測定毎の比較結果の分布を解析することにより、例えば、分布グラフの中に測定毎の比較結果に対する測定結果の数をプロットすることにより、アンテナブランチ120の状態に関する情報を得ることができる。もしアンテナブランチ120が理想的に動作しているとすれば、測定結果の間の差は、ゼロを中心にして分布するはずである(比は1を中心とするはずである)。分布の標準偏差により、さらなる情報を得ることができる。例えば、もし、第1のアンテナブランチ120の給電線が第1のセルにサービスを提供しているシグナリング部110に接続され、第2のアンテナブランチ120の給電線が第2のセルにサービスを提供しているシグナリング部110に接続されているとすれば、分布の標準偏差は大きくなるであろう。アンテナ装置に関わる問題、または無線周波数パスにおける損失によって生ずる、差の標準偏差と絶対値との間の比は、アンテナダイヤグラムの不整合等がある場合には、得られるであろうと予期される値よりも小さな値になるであろう。
図5は、一実施形態における、測定毎の分布グラフを示す。ここでは信号ブランチ測定値としてSIRrakeが使用されている。SIRrakeの差は、多くの測定に対する2つの異なるアンテナブランチAおよびアンテナブランチBに対して算出された。また、これらの測定に対するSIR rake−SIR rakeの分布が図5のグラフにプロットされている。図5に示された分布は、アンテナブランチAの機能がアンテナブランチBと比較して良好ではないことを示している。これは、平均値がゼロよりも低いからである。あるいは、比較は見てわかりやすい比較をすることもできるであろう。ここでは、異なるアンテナブランチ120の信号測定値間の差または比ではなく、測定毎の値が、比較されるべきアンテナブランチ120に対して、同一のグラフの中にプロットされる。
次の表1は分布の閾値の例を示す。これは、アンテナシステム105の事業者に対して、誤りの可能性を通知するのに使用することができるであろう。閾値は、分布の平均値の大きさおよび分布の標準偏差とともに、標準偏差と平均値の絶対値との比に対しても与えられる。表1は、SIRrakeが信号ブランチ測定値として使用され、2つの異なるアンテナブランチの間の比較が差として実行される場合に関している(図5参照)。表1で与えられる実際の閾値は、絶対的な数値であると見るのではなく、本発明の実施形態の中で使用することができると考えられる閾値に対する1つの指標にすぎない。
Figure 0004695212
表1 アンテナシステム105における誤りの指示に対する閾値
アンテナシステム105の上記で記述した評価は、評価結果が、収集された信号ブランチ測定値の全てまたは一部の形で、および/または、誤りインジケーション(指標)の形で、制御チャネルを通して運用・保守センタに送信されるように実施することができ、それが有利である。移動無線通信システムは、広大な地理的エリアに分布する多くの数の無線基地局を備えており、システムのアンテナシステム105の効率よい遠隔監視の可能性は、移動無線システムの運用・保守の効率を大幅に改善するであろう。
図6は、スペクトラム拡散多元接続/符号分割多元接続に従って動作する無線基地局100の典型的な信号処理部110を示す。ここでは、本発明の実施形態が実装されている。典型的な信号処理部110は、無線部605、逆スクランブラ607、逆拡散器610、RAKE受信機320、および、信号ブランチ比較器615を備える。信号処理部110は、給電線115に接続される入力を有し、給電線115を通して信号ブランチ305がアンテナシステム105から受信される。信号処理部110は、信号ブランチ305をディジタル信号ブランチに変換し、ディジタル信号ブランチは逆スクランブラ605でスクランブル解除され、逆拡散器610で逆拡散され、RAKE受信機320で処理される。これらは図3に関連して記述されている。RAKE受信機320からの出力部620は、出力信号を生成する。ここでは、異なる信号ブランチ305からの寄与成分は、図3に関連して記述したような方法で考慮されている。信号ブランチ比較器615の入力部623は、RAKE受信機320の出力部625に接続されて、信号ブランチ比較器615は、異なる信号ブランチ305の信号ブランチ測定値を示すデータを受信する。
RAKE受信機320および信号ブランチ比較器615の実施形態によって、出力部620および出力部625は、同一の出力として、または異なる出力として実装することができるであろう。信号ブランチ比較器615は、上記で記述した任意の実施形態に従って受信データの解析を実行するためのソフトウェアとハードウェアとを備える。さらに、信号ブランチ比較器615は、実行した解析の結果を出力するための出力部630を有する。
信号のスクランブル解除または逆拡散が必要でない場合には、それぞれ、逆スクランブラ607または逆拡散器610は、省くことができるであろう。信号ブランチ比較器615の入力部623はRAKE受信機320の出力部625に接続される必要はない。信号ブランチ測定値がRAKE受信機320の出力から得られない場合の、本発明の実施形態(例えば、無線基地局100がRAKE受信機320を備えていない場合)においては、信号ブランチ比較器615の入力部623は、異なるアンテナブランチ120のそれぞれの信号ブランチ測定値を示す信号を受信するように接続される。
アンテナシステム105の評価をオンデマンドに基づいて実行することができる実施形態においては、比較器615、または、信号処理部110の別の適切な実体が、アンテナシステム105の評価を実行する命令を受信するための入力部を備えてもよい。
図6に示される実施形態においては、信号ブランチ比較器615は、無線基地局100の中に具備される。しかしながら、信号ブランチ比較器615は、代替的に、無線基地局100から分離した監視システムの中に具備することも可能であろう。
上記では、本発明は、無線基地局100のアンテナシステム105に関して記述されてきた。しかしながら、本発明は、アンテナダイバーシティを使用する任意のディジタル無線装置にも等しく適用することができる。さらに、本発明を受信アンテナに関連して記述してきたが、多くの送信アンテナが有するアンテナ固有の受信特性を利用することにより、送信アンテナの状態を監視するためにも使用することができる。本発明は、異なるアンテナ素子が同一のカバレッジエリアの中に位置する複数の送信機から異なるチャネル上で信号を受信するために使用される場合においてアンテナシステム105を検査するためにも使用することもできる。このような状況下では、異なるアンテナブランチ120は、アンテナダイバーシティを実施するためではなく、同時に通信できるチャネルの数を増加させるために使用される。本発明に従った評価は、1つのアンテナブランチ120が、同一のエリアをカバーしている他の1つまたは複数のアンテナブランチ120の傍受をできるようにすることにより、受信している複数の異なるチャネルで同一のエリアをカバーできるようにしているいずれかのアンテナが何らかの誤り動作をしているかどうかを示すことができる。
本発明の評価処理の信頼性を増すために、上記で記述した異なる実施形態の組み合わせを使用することができるであろう。例えば、アンテナブランチ120の動作性能の解析は、2つ以上の異なる信号ブランチ測定値の使用を基本とすることもできるであろう。さらに、比較処理は、信号ブランチ測定値値の平均値同士の比較と測定毎の比較結果に基づいた解析との両方を含むこともできるであろう。

Claims (18)

  1. 無線装置(100)に接続されたアンテナシステム(105)を監視する方法であって、前記アンテナシステムは少なくとも2つのアンテナブランチ(120)を備えており、
    前記方法は、
    第1のアンテナブランチ(120A)において第1の信号ブランチ(305A)として複数の無線信号(300)を受信するステップと、
    第2のアンテナブランチ(120B)において第2の信号ブランチ(305B)として複数の無線信号(300)を受信するステップと、
    前記第1の信号ブランチについて第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチについて第2の信号ブランチの測定値とを繰り返し生成することにより、それぞれ異なる時点における前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとの各品質を反映した、複数の前記第1の信号ブランチの測定値による第1グループと複数の前記第2の信号ブランチの測定値による第2グループとを生成するステップと、
    前記第1のアンテナブランチと前記第2のアンテナブランチとの性能に関する何らかの違いを判別するために、前記第1グループと前記第2グループとを分析するステップと
    を有し、
    前記第1の信号ブランチ(305A)と前記第2の信号ブランチ(305B)とからそれぞれRAKE受信機(320)によって選択されたサンプル値の数として取得された値もしくは該数から導出された値と、無線リンクの目標信号対雑音・干渉比に計上される信号対雑音・干渉比との少なくとも一方として、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は取得された値であり、
    前記無線装置はRAKE受信機を備え、
    前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は、前記RAKE受信機からの出力信号を使用して取得されるものであり、
    前記方法は、さらに、
    前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとのそれぞれについてサンプルを取得することで、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとからそれぞれ第1のサンプル値のグループと第2のサンプル値のグループ(315)とを形成するステップを備え、
    前記RAKE受信機(320)は、1セットの複数のRAKEフィンガを備え、前記複数のRAKEフィンガは、前記第1のサンプル値のグループと前記第2のサンプル値のグループとからサンプル値のセットを選択するように動作し、
    前記第1の信号ブランチの測定値は、期間(T RAKE )の間に前記第1のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて取得された値であり、
    前記第2の信号ブランチの測定値は、前記期間の間に前記第2のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて取得された値であることを特徴とする方法。
  2. 前記無線装置は、符号分割多元接続方式に従って動作する装置であり、
    前記方法は、
    前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとにスクランブル符号を適用することで、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとについてスクランブルを解除するステップをさらに有し、
    前記スクランブルを解除された前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとに応じて、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とが生成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記無線装置は、符号分割多元接続方式に従って動作する装置であり、
    前記方法は、
    前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとにチャネライゼーション符号を適用することで、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとを逆拡散するステップをさらに有し、
    前記逆拡散された前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとに応じて、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とが生成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとからそれぞれ信号対雑音・干渉比として取得された値である
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記信号対雑音・干渉比の値は、前記RAKE受信機によって処理された信号から取得された値である
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  6. 前記無線装置は、ランダムアクセスチャネル上で信号(300)を受信するように構成されており、
    前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は、前記ランダムアクセスチャネル上で受信された信号から取得される値である
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は、測定を実行するごとに比較される
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1のサンプル値のグループについての平均値である第1の平均信号ブランチ測定値を算出し、
    前記第2のサンプル値のグループについての平均値である第2の平均信号ブランチ測定値を算出し、
    前記分析において、前記第1の平均信号ブランチ測定値と前記第2の平均信号ブランチ測定値をそれぞれ前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値として比較する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  9. コンピュータプログラムであって、コンピュータの演算手段によって実行されることで、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載された前記方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 無線基地局に搭載可能な記憶装置であって、
    請求項に記載のコンピュータプログラムを記憶した
    ことを特徴とする記憶装置。
  11. 第1の信号ブランチと第2の信号ブランチ(305)をそれぞれ受信する第1のアンテナブランチと第2のアンテナブランチ(120)とに少なくとも接続された無線装置(100)であって、
    前記無線装置は、前記第1の信号ブランチ(305A)について第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチ(305B)について第2の信号ブランチの測定値とを繰り返し生成することにより、それぞれ異なる時点における前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとの各品質を反映した、複数の前記第1の信号ブランチの測定値による第1グループと複数の前記第2の信号ブランチの測定値による第2グループとを生成するように構成されており、
    さらに、前記無線装置は、
    前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを示す信号を受信するように構成された入力部(623)を備え、前記第1のアンテナブランチと前記第2のアンテナブランチとの性能に関する何らかの違いを判別するために、前記第1グループと前記第2グループとを分析するように構成された信号ブランチ比較部(615)と、
    RAKE受信機と
    を備え、
    前記第1の信号ブランチ(305A)と前記第2の信号ブランチ(305B)とからそれぞれRAKE受信機(320)によって選択されたサンプル値の数として取得された値もしくは該数から導出された値と、無線リンクの目標信号対雑音・干渉比に計上される信号対雑音・干渉比との少なくとも一方として、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値は取得された値であり、
    前記信号ブランチ比較部は、前記RAKE受信機の出力部から受信したデータに応じて、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを生成するように構成されており、
    前記RAKE受信機(320)は、1セットの複数のRAKEフィンガ(325)を備え、前記複数のRAKEフィンガは、前記第1の信号ブランチから取得された第1のサンプル値のグループと前記第2の信号ブランチから取得された第2のサンプル値のグループとからサンプル値のセットを選択するように動作し、
    前記信号ブランチ比較部は、所定の期間の間に前記第1のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて前記第1の信号ブランチの測定値を生成するように構成されており、
    前記信号ブランチ比較部は、前記期間の間に前記第2のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて前記第2の信号ブランチの測定値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする無線装置。
  12. 前記無線装置は、符号分割多元接続方式に従って動作する装置であり、
    前記無線装置は、さらに、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとにスクランブル符号を適用することで、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとについてスクランブルを解除するスクランブル解除部(607)を備え、
    前記信号ブランチ比較部の前記入力部は、
    前記スクランブルを解除された前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとについての前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを示す信号を受信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の無線装置。
  13. 前記無線装置は、符号分割多元接続方式に従って動作する装置であり、
    前記無線装置は、さらに、
    前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとに少なくとも1つのチャネライゼーション符号を適用することで、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとを逆拡散する逆拡散部をさらに備え、
    前記信号ブランチ比較部の前記入力部は、前記逆拡散された前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとについての前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを示す信号を受信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の無線装置。
  14. 前記信号ブランチ比較部は、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値として、前記第1の信号ブランチと前記第2の信号ブランチとからそれぞれ取得した信号対雑音・干渉比を使用するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の無線装置。
  15. 前記無線装置は、ランダムアクセスチャネル上で信号(300)を受信するように構成されており、
    前記信号ブランチ比較部は、前記ランダムアクセスチャネル上で受信された信号から前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の無線装置。
  16. 前記信号ブランチ比較部は、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値を、測定を実行するごとに比較するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1項に記載の無線装置。
  17. 前記信号ブランチ比較部は、
    前記第1のサンプル値のグループについての平均値である第1の平均信号ブランチ測定値を算出し、
    前記第2のサンプル値のグループについての平均値である第2の平均信号ブランチ測定値を算出し、
    前記第1の平均信号ブランチ測定値と前記第2の平均信号ブランチ測定値を比較するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11ないし16のいずれか1項に記載の無線装置。
  18. 少なくとも2つのアンテナブランチ(120)を備え、無線装置(100)と接続されたアンテナシステム(105)の性能を監視する監視システムであって、
    前記無線装置のRAKE受信機からデータを受信するための入力部と、
    第1のアンテナブランチの性能の品質を示す複数の信号ブランチ測定値による第1のグループと、第2のアンテナブランチの性能の品質を示す複数の信号ブランチ測定値による第2のグループとを比較し、前記第1のアンテナブランチの性能と前記第2のアンテナブランチの性能との違いを判別するように構成された信号ブランチ比較部(615)と
    を備え、
    第1の信号ブランチ(305A)と第2の信号ブランチ(305B)とからそれぞれRAKE受信機(320)によって選択されたサンプル値の数として取得された値もしくは該数から導出された値と、無線リンクの目標信号対雑音・干渉比に計上される信号対雑音・干渉比との少なくとも一方として、前記第1のグループにおける信号ブランチの測定値と前記第2のグループにおける信号ブランチの測定値は取得された値であり、
    前記信号ブランチ比較部は、前記RAKE受信機の出力部から受信したデータに応じて、前記第1の信号ブランチの測定値と前記第2の信号ブランチの測定値とを生成するように構成されており、
    前記RAKE受信機(320)は、1セットの複数のRAKEフィンガ(325)を備え、前記複数のRAKEフィンガは、前記第1の信号ブランチから取得された第1のサンプル値のグループと前記第2の信号ブランチから取得された第2のサンプル値のグループとからサンプル値のセットを選択するように動作し、
    前記信号ブランチ比較部は、所定の期間の間に前記第1のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて前記第1の信号ブランチの測定値を生成するように構成されており、
    前記信号ブランチ比較部は、前記期間の間に前記第2のサンプル値のグループから前記RAKE受信機によって選択されたサンプルの数に応じて前記第2の信号ブランチの測定値を生成するように構成されていることを特徴とする監視システム。
JP2009540197A 2006-12-11 2006-12-11 アンテナシステムの監視方法 Expired - Fee Related JP4695212B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/SE2006/050568 WO2008073010A1 (en) 2006-12-11 2006-12-11 Monitoring of an antenna system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010512679A JP2010512679A (ja) 2010-04-22
JP4695212B2 true JP4695212B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39511938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009540197A Expired - Fee Related JP4695212B2 (ja) 2006-12-11 2006-12-11 アンテナシステムの監視方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8548029B2 (ja)
EP (1) EP2092671A4 (ja)
JP (1) JP4695212B2 (ja)
WO (1) WO2008073010A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010142321A1 (en) * 2009-06-08 2010-12-16 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) A wireless communication node and a method related thereto
US8526553B2 (en) * 2009-06-08 2013-09-03 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Wireless communication node connections
WO2012011704A2 (ko) * 2010-07-19 2012-01-26 엘지전자 주식회사 다중 노드 시스템에서 피드백 신호를 전송하는 방법 및 장치
WO2012119269A1 (en) 2011-03-10 2012-09-13 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Apparatus and method for detecting faulty antennas
WO2013087532A1 (en) * 2011-12-13 2013-06-20 St-Ericsson Sa Antenna activity detection in multi-antenna communication
US10062680B2 (en) 2014-05-08 2018-08-28 Qualcomm Incorporated Silicon-on-insulator (SOI) complementary metal oxide semiconductor (CMOS) standard library cell circuits having a gate back-bias rail(s), and related systems and methods
GB201509244D0 (en) 2015-05-29 2015-07-15 Micromass Ltd A method of mass analysis using ion filtering
US9634697B2 (en) * 2015-09-09 2017-04-25 Qualcomm Incorporated Antenna selection and tuning
JP6595275B2 (ja) * 2015-09-18 2019-10-23 株式会社東芝 電力変換器の制御装置
FR3082058B1 (fr) * 2018-05-31 2020-05-08 Continental Automotive France Procede d'autodiagnostic d'un systeme de reception radio a deux antennes, embarque dans un vehicule
FR3076403A1 (fr) * 2018-05-31 2019-07-05 Continental Automotive France Procede d'autodiagnostic d'un systeme de reception radio mono-antenne, embarque dans un vehicule
US11838045B2 (en) * 2021-09-27 2023-12-05 Saudi Arabian Oil Company System and method for controlling an antenna system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266528B1 (en) * 1998-12-23 2001-07-24 Arraycomm, Inc. Performance monitor for antenna arrays
US6463295B1 (en) * 1996-10-11 2002-10-08 Arraycomm, Inc. Power control with signal quality estimation for smart antenna communication systems
JP2004260435A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Fujitsu Ltd 給電系監視装置および無線基地局装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9019487D0 (en) * 1990-09-06 1990-10-24 Ncr Co Carrier detection for a wireless local area network
JP3586004B2 (ja) * 1995-08-22 2004-11-10 富士通株式会社 移動無線通信の誤り率検出装置
US6792031B1 (en) 2000-10-18 2004-09-14 Texas Instruments Incorporated Method for maintaining timing in a CDMA rake receiver
US7801247B2 (en) * 2001-05-01 2010-09-21 Texas Instruments Incorporated Multiple input, multiple output system and method
DE60238228D1 (de) 2001-05-11 2010-12-23 Panasonic Corp Diversitätsempfänger
US20040127261A1 (en) * 2002-12-30 2004-07-01 Evolium S.A.S. Method and monitoring means for monitoring the performance of an antenna device
CA2421578A1 (en) * 2003-03-10 2004-09-10 Anthony Gerkis System and method for selecting and reselecting antenna direction at a transceiver
US7272417B2 (en) 2003-04-25 2007-09-18 Cingular Wireless Ii, Llc Systems and methods for implementing fully redundant antenna hopping with multi-carrier power amplifiers and combining schemes within a base station
US7376404B2 (en) * 2004-04-28 2008-05-20 Lucent Technologies Inc. System and method for detecting a fault in a multiple receiver system
US7826807B2 (en) * 2005-03-09 2010-11-02 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for antenna control in a wireless terminal

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6463295B1 (en) * 1996-10-11 2002-10-08 Arraycomm, Inc. Power control with signal quality estimation for smart antenna communication systems
US6266528B1 (en) * 1998-12-23 2001-07-24 Arraycomm, Inc. Performance monitor for antenna arrays
JP2004260435A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Fujitsu Ltd 給電系監視装置および無線基地局装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8548029B2 (en) 2013-10-01
JP2010512679A (ja) 2010-04-22
US20100008455A1 (en) 2010-01-14
WO2008073010A1 (en) 2008-06-19
EP2092671A1 (en) 2009-08-26
EP2092671A4 (en) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4695212B2 (ja) アンテナシステムの監視方法
US7542764B2 (en) Method of using SNR to reduce factory test time
RU2504083C2 (ru) Способ и устройства в сети мобильной связи
EP0930724B1 (en) Interference detection for spread spectrum systems
US6967998B1 (en) Method and apparatus for monitoring transmission quality
JP5693741B2 (ja) 通信ユーザ機器に影響を及ぼすサービスアベイラビリティの損失、特にジャミング放射源及び/又は非稼動状況を検出するための方法、ユーザ機器及び該ユーザ機器へのインタフェースを備えている評価ユニット
US7916667B2 (en) Method for detecting RF link imbalances in a wireless communications network
TWI501594B (zh) 依據耦合矩陣之信號品質估計
KR101434850B1 (ko) 라디오 주파수 수신기들에서의 결정 지향성 안테나 다이버시티
CN101505489A (zh) 一种检测天馈设备接反的小区的方法和装置
US8891591B2 (en) Receiver circuit and method
CN111988825B (zh) 双频集成***中的模式选择和切换方法
CN105050120B (zh) Lte网络的mimo性能诊断方法及***
CA2534245C (en) Method of using snr to reduce factory test time
CN1274160C (zh) 通信***中的链路选择
Furman et al. Initial wideband HF ALE: Approach and on-air test results
EP1959591B1 (en) Method and device for monitoring receiving radio-frequency channel in wireless communication system
EP1722490A1 (en) Method of positioning the antennas of a data transmission system in an optimal sector
CN102388553B (zh) 通信设备及其性能监测方法
US20080214169A1 (en) Method and Arrangement in a Telecommunication System
KR101494966B1 (ko) 인지 무선에서의 광대역 주파수 검출 방법 및 장치
FI129764B (en) Computer-implemented method for analyzing the performance of a cell in a communications network
EP2101427A1 (en) Method and system for measuring geometry experienced by end users in a network in operation

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees