JP4694193B2 - 粉末成形品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末成形品の製造方法及び製造装置に関する。
従来、粉末成形装置は、金型内に充填された粉末材料を上パンチと下パンチによって圧縮し成形品を成形するものである。このとき、金型内に充填される粉末材料の充填量は、金型内の充填高さ(リフト量)、すなわち体積で管理されているため、成形品の重量にばらつきが生じやすい。このため、決められた数量の成形品の中からサンプルを抜き取り、重量を測定し、規格に適合しない成形品が検出された場合には、その結果を粉末材料の充填量にフィードバックし、規格に適合する成形品が得られるよう調整を図っている。(例えば、特許文献1参照)
実開平5−16216号公報
しかしながら、重量を測定して判定する手法は、正確に成形品の精度を確認することができるが、サンプルを天秤に載せたのち、サンプルが秤量されるまでに時間を要するため、全数秤量するのでは生産性の悪化を招くという問題があった。
一方、例えば20個の成形品に対して1個のサンプルを秤量して生産管理する場合には、生産精度の低下を招くという問題があった。
本発明は、上記事情を鑑み、全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる粉末成形品の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1に係る発明は、機械式プレスに設置した金型を用いて粉末成形品を製造する方法であって、成形時にプレスの加圧力を検出して、該加圧力が、成形品が確実に良品となるように予め設定した限定加圧力範囲内であるか否かを判定し、該限定加圧力範囲外と判定された場合に当該成形品の重量を測定して、該重量が規定重量範囲内であるか否かを判定し、これら限定加圧力範囲内又は規定重量範囲内と判定された成形品を良品とし、規定重量範囲外と判定された成形品を不良品とすることを特徴とする。
すなわち、機械式プレスの場合、一定高さまでプレスされるので、パンチに作用する圧力と金型内の粉末重量とがほぼ比例関係になる。そこで、この成形時に検出されるプレスの加圧力を利用して、秤量判定においても確実に良品とされる限定加圧力範囲を予め設定し、この限定加圧力範囲の加圧力で成形された成形品はその時点で良品とし、限定加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の粉末成形品の製造方法において、前記限定加圧力範囲よりも大きい第2加圧力範囲を設定しておき、成形時の加圧力が第2加圧力範囲外であると判定された場合には不良品とすることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造方法においては、確実に良品とされる限定加圧力範囲に加えて、その範囲外の加圧力が検出された場合には確実に不良品とされる第2加圧力範囲を設定することにより、成形時の加圧力の検出によって確実に良品とされる成形品と、確実に不良品とされる成形品とを選別することができる。また、限定加圧力範囲外で、かつ第2加圧力範囲内の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の粉末成形品の製造方法において、前記規定重量範囲外と判定された場合に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御することを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造方法においては、規定重量範囲外であることによって不良品が特定され、不良品が発生した場合には、充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができる。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の粉末成形品の製造方法において、前記規定重量範囲外又は前記第2加圧力範囲外と判定された場合に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御することを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造方法においては、規定重量範囲又は第2加圧力範囲の範囲外であることによって不良品が特定され、不良品が発生した場合には、充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができる。
請求項5に係る発明は、機械式プレスに設置した金型を用いて粉末成形品を製造する装置であって、成形時にプレスの加圧力を検出する圧力検出手段と、該加圧力が、成形品が確実に良品となるように予め設定した限定加圧力範囲内であるか否かを判定する圧力判定手段と、該限定加圧力範囲外と判定された場合に当該成形品の重量を測定する重量測定手段と、該重量が規定重量範囲内であるか否かを判定する重量判定手段と、該重量判定手段によって前記規定重量範囲外と判定された成形品を不良品として排出する不良品排出手段とを備えることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造装置においては、圧力検出手段によって成形時の加圧力を検出し、検出された加圧力が限定加圧力範囲内であるか否かを圧力判定手段によって判定し、限定加圧力範囲内と判定された成形品を良品として選別することができる。また、限定加圧力範囲外と判定された成形品は、重量測定手段によって重量が測定され、重量が規定範囲内であるか否かを重量判定手段によって判定し、規定重量範囲外と判定された成形品を不良品として選別することができる。さらに、不良品とされた成形品を不良品排出手段によって排除することができる。この場合、圧力判定手段により限定加圧力範囲外であると判定された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の粉末成形品の製造装置において、成形時の加圧力が前記限定加圧力範囲より大きい第2加圧力範囲内であるか否かを判定する第2圧力判定手段を備え、前記不良品排出手段は、さらに、前記第2圧力判定手段により第2加圧力範囲外であると判定された成形品をも排出する構成であることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造装置においては、圧力検出手段によって検出された成形時の加圧力が、第2加圧力判定手段によって第2加圧力範囲内であるか否かを判定し、第2加圧力範囲外と判定された成形品を不良品として選別することができる。また、第2加圧力判定手段により不良品とされた成形品をも不良品排出手段によって排除することができる。この場合、限定加圧力範囲外および第2加圧力範囲内となる成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
請求項7に係る発明は、請求項5記載の粉末成形品の製造装置において、前記重量判定手段によって前記規定重量範囲外と判定された成形品の重量又は成形時の加圧力を基に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御するフィードバック制御手段を有していることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造装置においては、重量判定手段によって規定重量範囲外となる不良品が特定され、不良品が発生した場合には、フィードバック制御手段によって充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができる。
請求項8に係る発明は、請求項6記載の粉末成形品の製造装置において、前記重量判定手段又は前記第2圧力判定手段によって前記規定重量範囲外又は前記第2加圧力範囲外と判定された成形品の重量及び成形時の加圧力を基に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御するフィードバック制御手段を有していることを特徴とする。
この発明に係る粉末成形品の製造装置においては、重量判定手段又は第2圧力判定手段によって規定重量範囲又は第2加圧力範囲の2つの範囲外となる不良品が特定され、不良品が発生した場合には、フィードバック制御手段によって充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができる。
請求項1に係る発明によれば、成形時に検出されるプレスの加圧力を利用して、秤量判定においても確実に良品とされる限定加圧力範囲を予め設定し、この限定加圧力範囲の加圧力で成形された成形品はその時点で良品とし、限定加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができ、全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、確実に良品とされる限定加圧力範囲に加えて、その範囲外の加圧力が検出された場合には確実に不良品とされる第2加圧力範囲を設定し、成形時の加圧力の検出によって確実に良品とされる成形品と、確実に不良品とされる成形品とを選別することができる。また、限定加圧力範囲外で、かつ第2加圧力範囲内の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができるため、全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、規定重量範囲外であることによって不良品が特定され、不良品が発生した場合には、充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、規定重量範囲又は第2加圧力範囲の範囲外であることによって不良品が特定され、不良品が発生した場合には、充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
請求項5に係る発明によれば、圧力検出手段によって成形時の加圧力を検出し、検出された加圧力が限定加圧力範囲内であるか否かを圧力判定手段によって判定し、限定加圧力範囲内と判定された成形品を良品として選別することができる。また、限定加圧力範囲外と判定された成形品は、重量測定手段によって重量が測定され、重量が規定範囲内であるか否かを重量判定手段によって判定し、規定重量範囲外と判定された成形品を不良品として選別することができる。さらに、不良品とされた成形品を不良品排出手段によって排除することができる。この場合、圧力判定手段により限定加圧力範囲外であると判定された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができるため、全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
請求項6に係る発明によれば、圧力検出手段によって検出された成形時の加圧力が、第2加圧力判定手段によって第2加圧力範囲内であるか否かを判定し、第2加圧力範囲外と判定された成形品を不良品として選別することができる。また、第2加圧力判定手段により不良品とされた成形品をも不良品排出手段によって排除することができる。この場合、限定加圧力範囲外および第2加圧力範囲内となる成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができるため、全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
請求項7に係る発明によれば、重量判定手段によって規定重量範囲外となる不良品が特定され、不良品が発生した場合には、フィードバック制御手段によって充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
請求項8に係る発明によれば、重量判定手段又は第2圧力判定手段によって規定重量範囲又は第2加圧力範囲の2つの範囲外となる不良品が特定され、不良品が発生した場合には、フィードバック制御手段によって充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る粉末成形品の製造方法及び製造装置について説明する。
本発明の一実施形態は、機械式プレス(図示例の場合はクランクプレス)Tに設置した金型を用いて粉末成形品を成形する粉末成形装置に関するものである。
図1から図2に示すように、粉末成形装置1は、支持テーブル2に固定されて充填部3を形成するダイ4と、ダイ4の上方に設けられ、充填部3に向かって進退可能に支持された上パンチ5と、充填部3に対して相対的に移動可能に取り付けられ、ダイ4とともに充填部3を画成する下パンチ6と、ダイ4の上面を摺動するフィーダーカップ7とから構成されている。この構成においては、ダイ4と上パンチ5と下パンチ6を合わせて金型8とされる。また、図1中の二点破線で囲まれた支持テーブル2と金型8とフィーダーカップ7が図2に示される粉末成形部9とされる。
支持テーブル2は、ロッド2aによりヨークプレート2bに固定されており、ヨークプレート2bは、ヨークプレート2bを上下動させる下ラム2cに固定されている。また、支持テーブル2には、適宜手段によって搬送された成形品の重量を測定する重量測定手段10が連続的に設けられ、重量測定手段10には、測定した重量を判定する重量判定手段11が接続されているとともに、重量判定手段11によって不良品と判定された成形品を排出する不良品排出手段12が設けられている。
上パンチ5は、上パンチ押え5aによって上パンチプレート5bに固定されており、上パンチプレート5bは、上パンチプレート5bを上下動させる上ラム5cに固定されている。また、上パンチプレート5bには、成形時に上パンチ5が粉末材料Pに付加する加圧力が検出される圧力検出手段13が設けられ、圧力検出手段13には、検出した加圧力を判定する圧力判定手段14と第2加圧力判定手段15とが接続されている。
下パンチ6は、下パンチプレート6aに固定されており、下パンチプレート6aは、ボルスタ6bに固定されている。また、下パンチプレート6aには、前述の圧力判定手段14と第2圧力判定手段15および重量判定手段11の結果をフィードバック制御するフィードバック制御手段16に接続され金型8内の充填高さH(リフト量)の調整を行う充填高さ調整手段17が設けられている。
フィーダーカップ7は、下面を開口した箱型に形成されており、プレスの駆動手段に連結され支持プレート2の上面2dに摺動可能に配されている。また、フィーダーカップ7の上壁部7aには可撓性を有する供給管7bが接続されており、この供給管7bのフィーダーカップ7と対向する端部7cには、フィーダーカップ7内部に粉末材料Pを供給するホッパー7dが設けられている。
ついで、上記の構成からなる粉末成形装置1の粉末成形品の製造方法について説明する。
上パンチ5を上昇させダイ4から離した状態で、フィーダーカップ7を充填部3の上面側に位置するように配置する。このとき、支持テーブル2と下パンチ6は、下ラム2cによって支持テーブル2が下方に変位されて、支持テーブル2の上面2dと下パンチ6の上面6cとが一致した状態とされている。
ついで、下ラム2cによってヨークプレート2bを上方に変位させ、支持テーブル2を上方に位置させる。支持テーブル2が上方に変位されると下パンチ6が相対的に下方に位置することとなり、充填部3が画成される。また、支持テーブル2の変位量は、所定の充填高さH(リフト量)となるように調整される。
充填部3が画成されるとともに、充填部3の上面側に位置されたフィーダーカップ7内部の粉末材料Pが充填部3に落下して供給される。充填が完了した段階で、フィーダーカップ7を充填部3の上面側から支持テーブル2上を摺動させつつ、後退させる。このとき、供給された粉末材料Pの上面が、支持テーブル2に当接するフィーダーカップ7の側壁部7eにより支持テーブル2の上面2dと一致するよう摺りきられ、これにより、充填部3に供給された粉末材料Pを所定の充填量とすることができる。
ついで、上パンチ5をダイ4に嵌合させつつ一定高さまで下降させるとともに、下パンチ6と上パンチ5とにより粉末材料Pを圧縮して固め、成形品を成形する。このとき、上パンチ5が一定高さまで降下して粉末材料Pを圧縮する際の加圧力が圧力検出手段13により検出される。検出された加圧力は、詳細は後述の圧力判定手段14と第2圧力判定手段15とによって成形品の判定に用いられる。
その後、上パンチ5を上昇させるとともに、支持テーブル2を下方に変位させ、下パンチ6によって成形品が充填部3から抜き出される。抜き出された成形品は順次、適宜手段によって重量測定手段10に搬送される。このとき、圧力判定手段14によって良品と判定された成形品及び第2圧力判定手段15によって不良品と判定された成形品は、そのまま、重量測定手段10上を通過されるが、それ以外の成形品は、重量測定手段10によってその重量が測定される。この重量測定手段10によって測定された重量は、詳細は後述の重量判定手段11によって良否が判定される。
そして、この重量測定手段10を経由した各成形品のうち、第2圧力判定手段15及び重量判定手段11によって不良品と判定された成形品は、次の不良品排出手段12で排出される。
ここで、圧力判定手段14と第2圧力判定手段15及び重量判定手段11によって不良品と判定された成形品の成形時の加圧力及び重量はフィードバック制御手段16によって充填高さ調整手段17にフィードバックされ、良品が成形されるように金型8内の充填高さH(リフト量)が調整される。
このような成形サイクルが繰り返し行われ、複数の成形品が連続的に成形される。
ここで、図3を参照し、圧力判定手段14と第2圧力判定手段15及び重量判定手段11による成形品の良品、不良品の判定方法について説明する。
図3に示す条件設定(S201)では、成形品の設計重量に許容誤差を加えた規定重量範囲を定め、ついで、この規定重量範囲内の成形品が確実に得られる成形時の加圧力範囲を限定加圧力範囲として設定する。また、その加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品は、確実に規定重量範囲外となる第2加圧力範囲を設定する。これらの条件を設定したのち、粉末成形装置1により成形品の成形を行い、成形時の加圧力を圧力検出手段13によって成形品毎に測定する(S202)。
ついで、成形品は、圧力判定手段14によって成形時の加圧力が限定加圧力範囲内であるか否かが判定される(S203)。加圧力が限定加圧力範囲内である場合には、成形品はその時点で良品として整列され(S204)、限定加圧力範囲外である場合には、第2圧力判定手段15によって第2加圧力範囲内であるか否かが判定される(S205)。第2加圧力範囲外である場合には、その時点で不良品として不良品排出手段12によって排出される(S209)。第2加圧力範囲内である場合には、成形品は良品、不良品どちらの可能性もあるため、重量測定手段10によって重量が測定され(S206)、重量判定手段11によって重量が規定重量範囲内であるか否かが判定される(S207)。重量が、規定重量範囲内である場合には成形品は良品として整列され(S204)、規定重量範囲外である場合には不良品として不良品排出手段12によって排出される(S207)。
ここで、不良品と判定される成形品が検出された場合には、不良品の重量及び成形時の加圧力がフィードバック制御手段16によって条件設定(S201)にフィードバックされ、この結果に基づき粉末材料の充填量、つまり充填高さH(リフト量)が調整され、以後不良品が成形されないよう調整される(S208)。
ついで、図4を参照し、限定加圧力範囲および第2加圧力範囲の設定例について説明する。
図4は、粉末成形装置1を使用し複数の成形品を連続的に成形したときの成形品の重量と成形時の加圧力を示すものである。ここで、縦軸は成形時の加圧力を示し、横軸は重量を示している。図4に示された成形品は、幅7mm、高さ11mm、奥行き7mmの立方体形状のものであり、設計重量が1.970gとされ、設計重量に対して±0.01gの重量誤差が許容されている。
横軸の重量1.960gから1.980gを示す破線で区切られた範囲が成形品を良品と判定する規定重量範囲であり、縦軸の実線で区切られた加圧力の範囲が、確実に成形品が良品と判定される限定加圧力範囲とされている。また、縦軸の一点破線で区切られた加圧力の範囲は、この範囲外の成形品が確実に不良品と判定される第2加圧力範囲とされている。
各種線で区切られ、AからFで示されたそれぞれの領域は、成形品の良品、不良品の区分を示している。
領域Aは、成形品が限定加圧力範囲内の加圧力で成形され、確実に良品と判定される領域を示している。また、領域Cは、成形時の加圧力が限定加圧力範囲内であるが規定重量範囲外となり、成形品が不良品と判定される領域を示している。
ここで、限定加圧力範囲は、先行して成形された幾つかの成形品、または過去に生産された同規格の成形品の重量と加圧力を基に、限定加圧力範囲内の加圧力で成形された成形品が確実に良品となるように設定される。このとき、限定加圧力範囲の加圧力で成形された成形品は必ず領域Aに該当するように設定される。これは、成形品の重量と加圧力はほぼ比例の関係にあることに起因しており、この重量と加圧力の比例関係によって限定加圧力範囲の加圧力で成形された成形品を全て領域Aに該当させることが可能になる。よって、限定加圧力範囲で成形された成形品は必ず領域Aに該当するように限定加圧力範囲が設定できるため、領域Cに該当する成形品は存在しないこととなる。
領域B、Dは、成形品が第2加圧力範囲の加圧力で成形され、かつ領域Aの確実に良品と判定される成形品を除いた成形品、つまり、良品、不良品の成形品が混在する領域を示している。この領域B、Dに該当する成形品が重量の測定対象であり、重量測定によって良品と判定される成形品は領域Bに該当し、不良品と判定される成形品は領域Dに該当することとなる。また、領域E、Fは、第2加圧力範囲よりも大きな加圧力の範囲で成形品が成形され、確実に規定重量範囲外となり不良品と判定される領域を示している。
ここで、第2加圧力範囲は、限定加圧力範囲の設定と同様に、先行して成形された幾つかの成形品、または過去に生産された同規格の成形品の重量と加圧力を基に、この範囲外で成形された成形品が確実に不良品となるように設定される。このとき、第2加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品は必ず領域Eに該当するように設定される。これも成形品の重量と加圧力がほぼ比例の関係にあることに起因しており、この重量と加圧力の比例関係によって第2加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品を全て領域Eに該当させることが可能になる。よって、第2加圧力範囲外で成形された成形品は必ず領域Eに該当するように第2加圧力範囲が設定できるため、領域Fに該当する成形品は存在しないこととなる。
したがって、上記の粉末成形品の製造方法においては、成形時に検出されるプレスの加圧力を利用して、秤量判定においても確実に良品とされる限定加圧力範囲を予め設定し、この限定加圧力範囲の加圧力で成形された成形品はその時点で良品として選別することができ、限定加圧力範囲外の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定することにより、全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
また、確実に良品とされる限定加圧力範囲に加えて、その範囲外の加圧力が検出された場合には確実に不良品とされる第2加圧力範囲を設定することにより、成形時の加圧力の検出によって確実に良品とされる成形品と、確実に不良品とされる成形品とを選別することができる。
さらに、限定加圧力範囲外で、かつ第2加圧力範囲内の加圧力で成形された成形品に対してのみ重量を測定することにより、全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
さらに、規定重量範囲又は第2加圧力範囲の範囲外であることによって不良品が特定され、不良品が発生した場合には、充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
よって、上記の粉末成形品の製造方法によれば、成形品を全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
また、上記の粉末成形品の製造装置においては、圧力検出手段によって成形時の加圧力を検出し、検出された加圧力が限定加圧力範囲内であるか否かを圧力判定手段によって判定し、限定加圧力範囲内と判定された成形品を良品として選別することができる。
さらに、限定加圧力範囲外と判定された成形品は、重量測定手段によって重量が測定され、重量が規定範囲内であるか否かを重量判定手段によって判定し、規定重量範囲外と判定された成形品を不良品として選別することができ、不良品とされた成形品を不良品排出手段によって排除することができる。
この場合、圧力判定手段により限定加圧力範囲外であると判定された成形品に対してのみ重量を測定して全ての成形品の良品、不良品選別を行うことができる。
さらに、重量判定手段又は第2圧力判定手段によって規定重量範囲又は第2加圧力範囲の範囲外となる不良品が特定され、不良品が発生した場合には、フィードバック制御手段によって充填高さがフィードバック制御されるので、一定重量の成形品を連続的に成形することができ、生産精度及び生産性の向上を図ることができる。
よって、上記の粉末成形品の製造装置によれば、成形品を全数重量測定した場合と同じ精度を維持しつつ生産性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る粉末成形品の製造装置の概略図である。 図1に示す粉末成形部の概略図である。 本発明の一実施形態に係る成形品の良品、不良品の判定方法を示すフロー図である。 本発明の粉末成形品の製造方法の一実施形態として示した限定加圧力範囲および第2加圧力範囲の設定例を示す図である。
符号の説明
1 粉末成形装置
2 支持テーブル
3 充填部
4 ダイ
5 上パンチ
6 下パンチ
7 フィーダーカップ
8 金型
10 重量測定手段
11 重量判定手段
12 不良品排出手段
13 圧力検出手段
14 圧力判定手段
15 第2圧力判定手段
16 フィードバック制御手段
17 充填高さ調整手段
H 充填高さ(リフト量)
P 粉末材料

Claims (8)

  1. 機械式プレスに設置した金型を用いて粉末成形品を製造する方法であって、
    成形時にプレスの加圧力を検出して、該加圧力が、成形品が確実に良品となるように予め設定した限定加圧力範囲内であるか否かを判定し、該限定加圧力範囲外と判定された場合に当該成形品の重量を測定して、該重量が規定重量範囲内であるか否かを判定し、これら限定加圧力範囲内又は規定重量範囲内と判定された成形品を良品とし、規定重量範囲外と判定された成形品を不良品とすることを特徴とする粉末成形品の製造方法。
  2. 請求項1記載の粉末成形品の製造方法において、
    前記限定加圧力範囲よりも大きい第2加圧力範囲を設定しておき、成形時の加圧力が第2加圧力範囲外であると判定された場合には不良品とすることを特徴とする粉末成形品の製造方法。
  3. 請求項1記載の粉末成形品の製造方法において、
    前記規定重量範囲外と判定された場合に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御することを特徴とする粉末成形品の製造方法。
  4. 請求項2記載の粉末成形品の製造方法において、
    前記規定重量範囲外又は前記第2加圧力範囲外と判定された場合に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御することを特徴とする粉末成形品の製造方法。
  5. 機械式プレスに設置した金型を用いて粉末成形品を製造する装置であって、
    成形時にプレスの加圧力を検出する圧力検出手段と、該加圧力が、成形品が確実に良品となるように予め設定した限定加圧力範囲内であるか否かを判定する圧力判定手段と、該限定加圧力範囲外と判定された場合に当該成形品の重量を測定する重量測定手段と、該重量が規定重量範囲内であるか否かを判定する重量判定手段と、該重量判定手段によって前記規定重量範囲外と判定された成形品を不良品として排出する不良品排出手段とを備えることを特徴とする粉末成形品の製造装置。
  6. 請求項5記載の粉末成形品の製造装置において、
    成形時の加圧力が前記限定加圧力範囲より大きい第2加圧力範囲内であるか否かを判定する第2圧力判定手段を備え、前記不良品排出手段は、さらに、前記第2圧力判定手段により第2加圧力範囲外であると判定された成形品をも排出する構成であることを特徴とする粉末成形品の製造装置。
  7. 請求項5記載の粉末成形品の製造装置において、
    前記重量判定手段によって前記規定重量範囲外と判定された成形品の重量又は成形時の加圧力を基に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御するフィードバック制御手段を有していることを特徴とする粉末成形品の製造装置。
  8. 請求項6記載の粉末成形品の製造装置において、
    前記重量判定手段及び前記第2圧力判定手段によって前記規定重量範囲外又は前記第2加圧力範囲外と判定された成形品の重量又は成形時の加圧力を基に、前記金型内への粉末材料の充填高さをフィードバック制御するフィードバック制御手段を有していることを特徴とする粉末成形品の製造装置。
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